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元スレ女「ボクは、誰を信じればいい?」
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こういう方がうるさいのが早々に閉じてくれて助かるな
読みやすい
読みやすい
男「だんだん明るくなってきたな」
女「そうだね。日が昇ってきた」
窓から朝日が昇っていた。
普段こんな時間に起きることも、学校にいることもないので新鮮だ。
女「君、あんまり眠くなさそうだね」
男「ん、昨日寝てたからかな」
女「よく風邪をひかなかったね」
ああ、それには俺も驚いてる。
女「そうだね。日が昇ってきた」
窓から朝日が昇っていた。
普段こんな時間に起きることも、学校にいることもないので新鮮だ。
女「君、あんまり眠くなさそうだね」
男「ん、昨日寝てたからかな」
女「よく風邪をひかなかったね」
ああ、それには俺も驚いてる。
男「屋上って寒くないのかも?」
女「だからといって、まさかまたあんなところで寝ようとは思わないよね?」
もちろん。
まさか学校に閉じ込められそうになったなんて。
そんなのはごめんだ。
妹も怒るし、良い事がない。
女「ふふっ、少しは懲りているみたいだね」
男「ご名答」
俺は大きくため息をついた。
女「だからといって、まさかまたあんなところで寝ようとは思わないよね?」
もちろん。
まさか学校に閉じ込められそうになったなんて。
そんなのはごめんだ。
妹も怒るし、良い事がない。
女「ふふっ、少しは懲りているみたいだね」
男「ご名答」
俺は大きくため息をついた。
結局、この後すこし喋っていたら、少しずつクラスには人が集まってきた。
だんだん増えてきても、俺達は会話を続けていた。
と言っても、半分はヤツの下ネタトークだったのだが……。
まあ、それも悪くない気がした。
女「おっと、そろそろ本鈴だ」
男「そうだな」
そう言って、バッグから小説と伊達メガネを取り出した。
女「じゃあ、またお昼に」
男「もう一緒に食うこと決定なのか?」
女「いやかい?」
男「いいや、かまわねえよ」
俺も、すこしこいつに心を開きかけていたのだった。
だんだん増えてきても、俺達は会話を続けていた。
と言っても、半分はヤツの下ネタトークだったのだが……。
まあ、それも悪くない気がした。
女「おっと、そろそろ本鈴だ」
男「そうだな」
そう言って、バッグから小説と伊達メガネを取り出した。
女「じゃあ、またお昼に」
男「もう一緒に食うこと決定なのか?」
女「いやかい?」
男「いいや、かまわねえよ」
俺も、すこしこいつに心を開きかけていたのだった。
事件は、いきなり起きた。
一人の女子が、自分の教科書が無くなったと言った。
それは、どうやら置き勉していたものを、今日見つからなくなったということだ。
その娘はとにかく男子からも人気で、凄く可愛げのある娘だった。
男「……お前、なにか知らないか?」
女「ボクは知らないよ。彼女のことなんか気にかけたこともない」
男「なんでだよ、困ってる人を助けるんじゃないのか?」
女「ボクを嫌っている人は別だよ」
嫌ってる?
一人の女子が、自分の教科書が無くなったと言った。
それは、どうやら置き勉していたものを、今日見つからなくなったということだ。
その娘はとにかく男子からも人気で、凄く可愛げのある娘だった。
男「……お前、なにか知らないか?」
女「ボクは知らないよ。彼女のことなんか気にかけたこともない」
男「なんでだよ、困ってる人を助けるんじゃないのか?」
女「ボクを嫌っている人は別だよ」
嫌ってる?
男「嫌われてんのか?」
女「まあね」
昼飯を食うってことで、俺の席に来たやつは、不愉快そうに言った。
女「まあ、気にすることはないよ。ボクも彼女のことは苦手だから」
ニコっと、笑っているけれど。
おんな同士のそういう話、怖いんだよなぁ……。
男「まあ、お前がそういうつもりならかまわないけどな……」
俺も、バッグから弁当を……。
男「あ」
女「まあね」
昼飯を食うってことで、俺の席に来たやつは、不愉快そうに言った。
女「まあ、気にすることはないよ。ボクも彼女のことは苦手だから」
ニコっと、笑っているけれど。
おんな同士のそういう話、怖いんだよなぁ……。
男「まあ、お前がそういうつもりならかまわないけどな……」
俺も、バッグから弁当を……。
男「あ」
しまった……。弁当がない。
女「どうしたんだい?」
男「いやあ、弁当を忘れた」
女「おや、それは不幸だね」
くそ……こいつがこんな早い時間に俺をつれてこなきゃ……。
女「はい」
ヤツは俺の口の前に、卵焼きを持ってきた。
男「なんの真似だ」
女「施しだよ、施し」
何食わぬ顔で、俺に卵焼きを食わせようとしている。
しかもあーんで。
女「どうしたんだい?」
男「いやあ、弁当を忘れた」
女「おや、それは不幸だね」
くそ……こいつがこんな早い時間に俺をつれてこなきゃ……。
女「はい」
ヤツは俺の口の前に、卵焼きを持ってきた。
男「なんの真似だ」
女「施しだよ、施し」
何食わぬ顔で、俺に卵焼きを食わせようとしている。
しかもあーんで。
男「……くれるなら普通にくれ」
女「ダメだよ。手にはばい菌がいっぱいなんだから」
男「で、でもよぉ」
女「昨日の夜、ナニかあったかもしれないしね」
くそ……昨日はしてねーよ。
男「悪いが昨日はしてないんでね」
女「何を?」
男「……」
俺、墓穴掘るの上手いのかもなぁ……。
女「ダメだよ。手にはばい菌がいっぱいなんだから」
男「で、でもよぉ」
女「昨日の夜、ナニかあったかもしれないしね」
くそ……昨日はしてねーよ。
男「悪いが昨日はしてないんでね」
女「何を?」
男「……」
俺、墓穴掘るの上手いのかもなぁ……。
男「わかったよ、もらってやる」
女「ふふっ、もらう側なのに随分と上から目線だね」
ほっとけ。
男「ん……まあ、美味いな」
女「ありがとう。作った甲斐があった」
男「ふーん、弁当はお前が作ってるのか?」
女「流石に全部は無理だよ、こういうのはさ」
男「なんで弁当箱を見てるんだ?」
そこまで作ってたら逆に嫌だよ。
女「ふふっ、もらう側なのに随分と上から目線だね」
ほっとけ。
男「ん……まあ、美味いな」
女「ありがとう。作った甲斐があった」
男「ふーん、弁当はお前が作ってるのか?」
女「流石に全部は無理だよ、こういうのはさ」
男「なんで弁当箱を見てるんだ?」
そこまで作ってたら逆に嫌だよ。
周りがざわついてることに気づく。
男「……?」
どうやら、さっきのあーんを見られていたらしい。
そりゃそうだ、俺とこいつはただでさえいつもぼっち飯をしていたくらいなんだ。
そんなやつらがいきなり仲良くあーんとかしてたら。
俺ですら不審に思う。
女「君は結構、周りのことを気にしてしまう方なのかな?」
男「……まあ、そうかもな」
男「……?」
どうやら、さっきのあーんを見られていたらしい。
そりゃそうだ、俺とこいつはただでさえいつもぼっち飯をしていたくらいなんだ。
そんなやつらがいきなり仲良くあーんとかしてたら。
俺ですら不審に思う。
女「君は結構、周りのことを気にしてしまう方なのかな?」
男「……まあ、そうかもな」
女「まあ、気にすることないさ」
湯気が出るほどに熱いお茶を水筒から出して、すすっている。
女「ふぅ、美味しい」
男「おばあちゃんみたいだな」
女「はは、よく言われない」
言われないのかよ。
女「言う人なんて、ボクの周りにはいないからね」
男「……いるじゃねえか」
女「?」
男「俺がいるだろ」
彼女の顔はすこし怪訝そうになった。
俺は何を言ってるんだ。
湯気が出るほどに熱いお茶を水筒から出して、すすっている。
女「ふぅ、美味しい」
男「おばあちゃんみたいだな」
女「はは、よく言われない」
言われないのかよ。
女「言う人なんて、ボクの周りにはいないからね」
男「……いるじゃねえか」
女「?」
男「俺がいるだろ」
彼女の顔はすこし怪訝そうになった。
俺は何を言ってるんだ。
女「そうなるね……はは、いきなり言うから驚いたよ」
弁当をパクパクと食べながら、彼女は言った。
男「えーっと、卵焼きだけか?」
女「それ以上にいるのかい?」
男「お前な……」
女「冗談だよ、はい」
彼女はバッグからすぐに食べられるバランスフードみたいなものを出してきた。
カロリーメ○トだな、これは。
弁当をパクパクと食べながら、彼女は言った。
男「えーっと、卵焼きだけか?」
女「それ以上にいるのかい?」
男「お前な……」
女「冗談だよ、はい」
彼女はバッグからすぐに食べられるバランスフードみたいなものを出してきた。
カロリーメ○トだな、これは。
女「これで我慢してくれるかい?」
男「ああ、かまわん。ありがとう」
女「どういたしまして、さ」
微笑んで、彼女は自分の席に戻っていった。
なんともまあ、良い奴。
……なのだが。
何かが引っかかる。
よくわからないんだけど、なんとくなく。
男「ああ、かまわん。ありがとう」
女「どういたしまして、さ」
微笑んで、彼女は自分の席に戻っていった。
なんともまあ、良い奴。
……なのだが。
何かが引っかかる。
よくわからないんだけど、なんとくなく。
その後、なんにもなく授業は進んだ。
しかし、帰りのHRのこと。
「そういえば昨日の日直は女だった」
という言葉を、教科書を盗まれたと言っている女子が言い始めた。
女「……」
彼女は俯いて、何も言わなかった。
しかし、ヤツに味方するやつはいるわけもなく。
暫定的に、犯人扱いされることとなった。
しかし、帰りのHRのこと。
「そういえば昨日の日直は女だった」
という言葉を、教科書を盗まれたと言っている女子が言い始めた。
女「……」
彼女は俯いて、何も言わなかった。
しかし、ヤツに味方するやつはいるわけもなく。
暫定的に、犯人扱いされることとなった。
男「なんで何も言わねーんだよ」
女「はは、何を言ったって無理だよ」
あまり親しくない俺でもわかるような、作り笑いだった。
女「彼女とボクのどちらを信じるかって二択を迫れば、間違いなく彼女だ」
なんだかなあ。
女「今からボクは先生に呼び出されていてね。色々と聞かれることになってる」
男「ちゃんと言い訳できるのか?」
女「まあ、ちゃんと話せばすこしはわかってくれると思うけどね」
「すこしは」っと、もう一度彼女は強調した。
女「はは、何を言ったって無理だよ」
あまり親しくない俺でもわかるような、作り笑いだった。
女「彼女とボクのどちらを信じるかって二択を迫れば、間違いなく彼女だ」
なんだかなあ。
女「今からボクは先生に呼び出されていてね。色々と聞かれることになってる」
男「ちゃんと言い訳できるのか?」
女「まあ、ちゃんと話せばすこしはわかってくれると思うけどね」
「すこしは」っと、もう一度彼女は強調した。
>>225
みんなにNGされるけどね
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