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元スレ鮮花「確信しました。式は男です」黒桐「は?」
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(とんとんとん……)
黒桐「……」
式「―――」
黒桐「……」ハァ…
黒桐(……台所に女の子が立つ姿って、やっぱり何か良いな……)
式「ふーっ…」
黒桐「―――」
黒桐(―――こうやって見てると。どこかの旅館の女将さんに見えるな、式)
(とんとんとん……)
黒桐(なで肩に着物が良く似合ってる上、包丁捌きも綺麗だし。本当、普段の男みたいな口調が嘘―――)
黒桐「……」
式「―――」
黒桐「……」ハァ…
黒桐(……台所に女の子が立つ姿って、やっぱり何か良いな……)
式「ふーっ…」
黒桐「―――」
黒桐(―――こうやって見てると。どこかの旅館の女将さんに見えるな、式)
(とんとんとん……)
黒桐(なで肩に着物が良く似合ってる上、包丁捌きも綺麗だし。本当、普段の男みたいな口調が嘘―――)
『確認しました。式は男です』
黒桐「―――――っ……」
式「……? どうした?」
黒桐「……いや、何でもない……よ……」
式「ふーん……?」
黒桐(軽口、だよな……鮮花の奴、普段からあんな事良く言ってるじゃないか)
『……式にも今、似た事が起きているのかもしれん……』
黒桐(―――――)
黒桐「―――――っ……」
式「……? どうした?」
黒桐「……いや、何でもない……よ……」
式「ふーん……?」
黒桐(軽口、だよな……鮮花の奴、普段からあんな事良く言ってるじゃないか)
『……式にも今、似た事が起きているのかもしれん……』
黒桐(―――――)
黒桐(―――――)
黒桐(軽口だと思う―――思う、けど)
橙子『……』
黒桐(あの人は……あんな真剣な顔で、嘘を付くような人じゃない気がする……)
…………
橙子「ぶえくしゅっ……」
鮮花「だ、大丈夫ですか橙子さん?」
橙子「ぬっ……誰かが私の噂でもしているかな……」
嘘を付く人だった。
…………
……………
………………
黒桐(軽口だと思う―――思う、けど)
橙子『……』
黒桐(あの人は……あんな真剣な顔で、嘘を付くような人じゃない気がする……)
…………
橙子「ぶえくしゅっ……」
鮮花「だ、大丈夫ですか橙子さん?」
橙子「ぬっ……誰かが私の噂でもしているかな……」
嘘を付く人だった。
…………
……………
………………
眠いからって誤字か……>>153「確認」を「確信」にしといて下さい
(数十分後……)
黒桐「―――う、わぁー……」
式「……」
黒桐(……果たして。果たして式は、本当に僕と同じ台所を使ったんだろうか? これは―――なんて、美味しそうな)
式「……どうした? 食べないのか」
黒桐「ああ、いただきます……」
式「……ああ」
黒桐「……」ジーッ…
式「ん……?」
(数十分後……)
黒桐「―――う、わぁー……」
式「……」
黒桐(……果たして。果たして式は、本当に僕と同じ台所を使ったんだろうか? これは―――なんて、美味しそうな)
式「……どうした? 食べないのか」
黒桐「ああ、いただきます……」
式「……ああ」
黒桐「……」ジーッ…
式「ん……?」
黒桐「……」
式「……なんだよ?」
黒桐「ん……いや……」
黒桐「式ってさ、ほんっ…とに優しいんだな、って」フフ…
式「―――――」カァ…
式「……は、早く、喰うん だ 」
黒桐「うん。じゃあ、改めて……いただきます」
式「……」ドキドキ
……
………
…………
式「……なんだよ?」
黒桐「ん……いや……」
黒桐「式ってさ、ほんっ…とに優しいんだな、って」フフ…
式「―――――」カァ…
式「……は、早く、喰うん だ 」
黒桐「うん。じゃあ、改めて……いただきます」
式「……」ドキドキ
……
………
…………
黒桐「あーっ……」
式「……」
黒桐「ご馳走様でした」
式「ん、お粗末様……」
黒桐(本当に……美味しかった。最高級の料亭でだって、こんな美味しいモノ、食べれるかどうか……)
式「……」カチャカチャ
黒桐「あ、良いよ式は座ってて。流石に食器位は僕が―――」
式「幹也の方こそ座ってろ。―――おまえ、今の状態だとちゃんと皿洗えないだろ」
黒桐「―――」
式(あ……)
式「……」
黒桐「ご馳走様でした」
式「ん、お粗末様……」
黒桐(本当に……美味しかった。最高級の料亭でだって、こんな美味しいモノ、食べれるかどうか……)
式「……」カチャカチャ
黒桐「あ、良いよ式は座ってて。流石に食器位は僕が―――」
式「幹也の方こそ座ってろ。―――おまえ、今の状態だとちゃんと皿洗えないだろ」
黒桐「―――」
式(あ……)
黒桐「う……ん。まあ、確かに一人で洗うとなると辛いかもね」
式「……オレ一人でやるほうがよっぽど早いよ。いいから、座ってろ」
黒桐「うん……」
式「……」カチャカチャ
黒桐「……」
式「……」
(ジャーッ……)
黒桐(気にしなくても、良いのに)
式「……」
黒桐(気にする様な事じゃ、ないのに)ハァ…
式「……オレ一人でやるほうがよっぽど早いよ。いいから、座ってろ」
黒桐「うん……」
式「……」カチャカチャ
黒桐「……」
式「……」
(ジャーッ……)
黒桐(気にしなくても、良いのに)
式「……」
黒桐(気にする様な事じゃ、ないのに)ハァ…
(ジャーッ……)
式「……うちさ」
黒桐「―――えっ?」
それは。
式には本当に珍しい事だった。
式「―――――」
黒桐「どうしたの?」
式「……」
黒桐「……?」
式「……うちさ」
黒桐「―――えっ?」
それは。
式には本当に珍しい事だった。
式「―――――」
黒桐「どうしたの?」
式「……」
黒桐「……?」
このタイミングでさるさんは止めてくれよ…(絶望)
式「……」
式「コクトー。膳って分かるよな」
黒桐「……あの、宴会の時に使う台の事?」
式「そう、それ」
(ジャーッ……)
式「この家にあるような食卓やテーブルじゃなくて、膳で食事を取るんだ。両儀の家だとさ」
黒桐「へーっ……」
黒桐(それは知らなかった。……でもまあ、門構えからして江戸時代っぽいし、両儀の家ならそれも普通なのかもしれないな)
式「……」
式「コクトー。膳って分かるよな」
黒桐「……あの、宴会の時に使う台の事?」
式「そう、それ」
(ジャーッ……)
式「この家にあるような食卓やテーブルじゃなくて、膳で食事を取るんだ。両儀の家だとさ」
黒桐「へーっ……」
黒桐(それは知らなかった。……でもまあ、門構えからして江戸時代っぽいし、両儀の家ならそれも普通なのかもしれないな)
センセンシャル、一時間以上レス無い時はさるさんか寝落ちだと思って下さい…
式「……」
式「……こんな風にさ。誰かと卓を囲んで食べるって経験、オレにはあんまり無いけど」
黒桐「……うん」
式「シキはさ……こういうの、別段好きって訳でもないけど……嫌いじゃ、ないんだ」
黒桐「うん」
(ジャーッ……)
それは短い言葉だったけど、何となく式の言いたい事が分かる気がした。
式「……」
式「……こんな風にさ。誰かと卓を囲んで食べるって経験、オレにはあんまり無いけど」
黒桐「……うん」
式「シキはさ……こういうの、別段好きって訳でもないけど……嫌いじゃ、ないんだ」
黒桐「うん」
(ジャーッ……)
それは短い言葉だったけど、何となく式の言いたい事が分かる気がした。
黒桐「―――じゃあ、これからは式も誰かと卓を囲む経験が増えるのかな?」
式「……」
式「……あのな。オレは別段好きな訳でもないって言ってるだろ。聞いてなかったのか」
黒桐「でも嫌いでもないんだろ? なら、良いじゃないか」
式「……勝手にしろ」ハァー
その言い方は、ぶっきらぼうではあったけど。式は、決して不快そうではなかった。
黒桐「―――」
黒桐(うん……やっぱりこうやって話をしても、式は女の子にしか見えない。……これは、間違いないと思う)
(ジャーッ……キュッ……)
式「……」
式「……あのな。オレは別段好きな訳でもないって言ってるだろ。聞いてなかったのか」
黒桐「でも嫌いでもないんだろ? なら、良いじゃないか」
式「……勝手にしろ」ハァー
その言い方は、ぶっきらぼうではあったけど。式は、決して不快そうではなかった。
黒桐「―――」
黒桐(うん……やっぱりこうやって話をしても、式は女の子にしか見えない。……これは、間違いないと思う)
(ジャーッ……キュッ……)
式「……ふぅ」
黒桐(しかし……すると、橙子さんのあのアドバイスは……)
『良いかい、黒桐。実際に起源を自覚したからといって、目に見えて分かる訳じゃないんだ。実際に触れてみなくてはね』
黒桐(……ああ。先輩も……同じ事を言っていたな……)
式「……」スタスタ
黒桐(と、なると実際に触れて確めるしかない訳だけど……)
黒桐『式。ちょっと頼みたい事があるんだけど、良いかな?』
式『なんだ』
黒桐『うん。その……君の胸を、触ってみた『 ヂャ ッ ッ 』
バ オ ッ
DEAD END…
黒桐(しかし……すると、橙子さんのあのアドバイスは……)
『良いかい、黒桐。実際に起源を自覚したからといって、目に見えて分かる訳じゃないんだ。実際に触れてみなくてはね』
黒桐(……ああ。先輩も……同じ事を言っていたな……)
式「……」スタスタ
黒桐(と、なると実際に触れて確めるしかない訳だけど……)
黒桐『式。ちょっと頼みたい事があるんだけど、良いかな?』
式『なんだ』
黒桐『うん。その……君の胸を、触ってみた『 ヂャ ッ ッ 』
バ オ ッ
DEAD END…
黒桐「……」ゾーッ…
黒桐(駄目だ……正面から胸に触らせてくれなんて言えば……良くて半殺し、悪ければ17分割にされそう…)
式「……」
(ポスッ……)
式「……」ゴロゴロー…
黒桐(仕方ない。少し待ってみる、か)
式「……」ゴロゴロー
黒桐(……本当。こういう時の式って、小動物みたいで可愛いな……)
…………
……………
………………
黒桐(駄目だ……正面から胸に触らせてくれなんて言えば……良くて半殺し、悪ければ17分割にされそう…)
式「……」
(ポスッ……)
式「……」ゴロゴロー…
黒桐(仕方ない。少し待ってみる、か)
式「……」ゴロゴロー
黒桐(……本当。こういう時の式って、小動物みたいで可愛いな……)
…………
……………
………………
(数時間後……)
式「……」ファーァ…
黒桐「式。そろそろ電気消すよ」
式「ん……」
黒桐「……」
(パチッ……スタスタ……ポスッ……)
黒桐「……」
式「……」
黒桐「式、お休み」
式「ん……お休み……」
式「……」ファーァ…
黒桐「式。そろそろ電気消すよ」
式「ん……」
黒桐「……」
(パチッ……スタスタ……ポスッ……)
黒桐「……」
式「……」
黒桐「式、お休み」
式「ん……お休み……」
…
……
………
式「……」スースー
黒桐「……」
黒桐「―――式。もう、寝た?」
式「……」スースー
黒桐「……」
式「………………」
黒桐「……」ハァーッ…
黒桐「……どう見たって、男には見えないよな」
……
………
式「……」スースー
黒桐「……」
黒桐「―――式。もう、寝た?」
式「……」スースー
黒桐「……」
式「………………」
黒桐「……」ハァーッ…
黒桐「……どう見たって、男には見えないよな」
『式の奴、胸板があるんですよ』
黒桐「見えないのに、な……」
黒桐「……」
黒桐(式は女の子だって。僕は、ずっとそう信じてきたじゃないか)
黒桐(……だっていうのに。鮮花と橙子さんを聞いてから……不安な気持ちが拭えない)
式「……」スースー
黒桐(―――けど、それがどうしたって言うんだ。だって、僕はまだ自分の目で何一つ確かめていないんだから)
式「……」スースー…
黒桐(……今しかない。鮮花と橙子さんが言った事が本当かどうか……確かみてみる、じゃなくて確かめるには)
黒桐「真偽を明らかにするためには、「式の胸」に触らざるを得ない」
黒桐「見えないのに、な……」
黒桐「……」
黒桐(式は女の子だって。僕は、ずっとそう信じてきたじゃないか)
黒桐(……だっていうのに。鮮花と橙子さんを聞いてから……不安な気持ちが拭えない)
式「……」スースー
黒桐(―――けど、それがどうしたって言うんだ。だって、僕はまだ自分の目で何一つ確かめていないんだから)
式「……」スースー…
黒桐(……今しかない。鮮花と橙子さんが言った事が本当かどうか……確かみてみる、じゃなくて確かめるには)
黒桐「真偽を明らかにするためには、「式の胸」に触らざるを得ない」
黒桐「やるしかないってんなら、やってやるさ……!」
式「……」スースー
黒桐「―――式」
式「……」スースー
それでも。この一言だけは、彼女に言っておかないといけない気がした。
黒桐「……ごめん」
加熱した欲望は、遂に危険な領域へ突入する。
…
……
………
(同じ頃……伽藍の堂
鮮花「兄さん……ごめん……」
式「……」スースー
黒桐「―――式」
式「……」スースー
それでも。この一言だけは、彼女に言っておかないといけない気がした。
黒桐「……ごめん」
加熱した欲望は、遂に危険な領域へ突入する。
…
……
………
(同じ頃……伽藍の堂
鮮花「兄さん……ごめん……」
橙子「……」
鮮花「……ごめんね、兄さん。子供の頃から素直じゃなくて……」ウゥ…
橙子「……」
橙子(もう、これだ―――さっき少しは慰めてやれば良かった)
鮮花「私がいらぬ発破をかけたせいで……今頃幹也達は……」ウゥ…
橙子「……」ハァー…
橙子「そんなにあいつらが気になるなら、電話でも掛けて様子を確認してやれば良いだろう」
鮮花「こんな深夜に電話なんて出来る訳ありませんよっ!」(逆ギレ)
橙子「ならもっと話は早い。直接黒桐達の所に乗り込んでやるか?」
鮮花「……そんな。こんな遅くに男の人の所に行くなんて……私、こう見えて純情なのに……」
橙子(純情な奴は、そもそもこんな悪戯を思いつかないと思うんだがなあ……)
鮮花「……ごめんね、兄さん。子供の頃から素直じゃなくて……」ウゥ…
橙子「……」
橙子(もう、これだ―――さっき少しは慰めてやれば良かった)
鮮花「私がいらぬ発破をかけたせいで……今頃幹也達は……」ウゥ…
橙子「……」ハァー…
橙子「そんなにあいつらが気になるなら、電話でも掛けて様子を確認してやれば良いだろう」
鮮花「こんな深夜に電話なんて出来る訳ありませんよっ!」(逆ギレ)
橙子「ならもっと話は早い。直接黒桐達の所に乗り込んでやるか?」
鮮花「……そんな。こんな遅くに男の人の所に行くなんて……私、こう見えて純情なのに……」
橙子(純情な奴は、そもそもこんな悪戯を思いつかないと思うんだがなあ……)
鮮花「うぅ……幹也……」
橙子「―――いい加減にしろ、鮮花っ」
(ぺちっ)
鮮花「っ……」
橙子「……」
鮮花「……と、橙子さん……?」
橙子「今のおまえは、自分の行いで兄を苦しめたという罪悪感が苦しいのだろう?―――なら、速やかに謝りに行け。それで納まる」
鮮花「……でも。幹也が、私に会ってくれるかどうか……」
橙子「あいつの懐の広さを舐めるな。……あの両儀式なんかに四年も付き合って、それでもまだ惚れてる様な阿呆だぞ。おまえの兄は」
鮮花「―――――」
橙子「ま、金に関しては小うるさい奴だがね……」
それは、単に橙子さんがお金にルーズなだけじゃないでしょうか? ―――鮮花はそう思った。
橙子「―――いい加減にしろ、鮮花っ」
(ぺちっ)
鮮花「っ……」
橙子「……」
鮮花「……と、橙子さん……?」
橙子「今のおまえは、自分の行いで兄を苦しめたという罪悪感が苦しいのだろう?―――なら、速やかに謝りに行け。それで納まる」
鮮花「……でも。幹也が、私に会ってくれるかどうか……」
橙子「あいつの懐の広さを舐めるな。……あの両儀式なんかに四年も付き合って、それでもまだ惚れてる様な阿呆だぞ。おまえの兄は」
鮮花「―――――」
橙子「ま、金に関しては小うるさい奴だがね……」
それは、単に橙子さんがお金にルーズなだけじゃないでしょうか? ―――鮮花はそう思った。
橙子さんって魔術で土地の所得税とかいろいろゴニョゴニョしてそうだよね
橙子「黒桐は、おまえにとっても大切な人なのだろう」
鮮花「……!」
橙子「月並みな言葉だが……諦めるな、鮮花。魔術師とは、目的を果たすまで決して諦めないモノだ」
鮮花「とう……こ、さん」
橙子「おまえは私の優秀な弟子だ。―――おまえなら、あの両儀式とだってきっと渡り合える。私が保証してやる」
鮮花「橙子さん……ありがとうございます……私、私やりますっ!」
橙子「……」フッ…
鮮花「……にしても橙子さんは……さっき鮮花(ワタシ)の側にばかり立ってくれますね」
橙子「んっ? ああ、まあね」
鮮花「式とだって、決して仲が悪い訳じゃないでしょうに……」
―――単に不利な側に着いた方が話が拗れて面白いから。……とは、口が裂けても言えない橙子さんだった。
鮮花「……!」
橙子「月並みな言葉だが……諦めるな、鮮花。魔術師とは、目的を果たすまで決して諦めないモノだ」
鮮花「とう……こ、さん」
橙子「おまえは私の優秀な弟子だ。―――おまえなら、あの両儀式とだってきっと渡り合える。私が保証してやる」
鮮花「橙子さん……ありがとうございます……私、私やりますっ!」
橙子「……」フッ…
鮮花「……にしても橙子さんは……さっき鮮花(ワタシ)の側にばかり立ってくれますね」
橙子「んっ? ああ、まあね」
鮮花「式とだって、決して仲が悪い訳じゃないでしょうに……」
―――単に不利な側に着いた方が話が拗れて面白いから。……とは、口が裂けても言えない橙子さんだった。
橙子「……魔術師なんてものはね、基本は反骨精神の塊なのさ。”それ”で凝り固まってると思ってもいい」
鮮花「……私。式から兄を取り返すため、弟子入りしたのが橙子さんで良かったと……本当にそう思います」
橙子「あっ、そっか……」
鮮花(……あれ? さっきまで熱血ぶりはどうしたんだろう)
橙子「―――よし、鮮花。ガレージにあるハーレーに乗れ」
鮮花「え? でも式の家ならここから歩いて数分―――」
橙子「事情はあとで説明する。とにかく乗れ」
鮮花「はい……?」
…
……
………
鮮花「……私。式から兄を取り返すため、弟子入りしたのが橙子さんで良かったと……本当にそう思います」
橙子「あっ、そっか……」
鮮花(……あれ? さっきまで熱血ぶりはどうしたんだろう)
橙子「―――よし、鮮花。ガレージにあるハーレーに乗れ」
鮮花「え? でも式の家ならここから歩いて数分―――」
橙子「事情はあとで説明する。とにかく乗れ」
鮮花「はい……?」
…
……
………
― 幹也のアパート ―
黒桐(さ……て)
式「……」スースー
黒桐(さっきゴロゴロしまくってたから……式、うつ伏せで眠っちゃったんだな……)
式「……」スースー
黒桐(こんな無防備な姿で居られると……自分が、今からとんでもない事をしでかす悪人の様に思えてくる)
黒桐「……」ハァー
黒桐(とりあえず……体を回して、仰向けになってもらおう。……起こさないように、注意して)
式「……」スースー
黒桐「……」
(ガシッ……)
黒桐(さ……て)
式「……」スースー
黒桐(さっきゴロゴロしまくってたから……式、うつ伏せで眠っちゃったんだな……)
式「……」スースー
黒桐(こんな無防備な姿で居られると……自分が、今からとんでもない事をしでかす悪人の様に思えてくる)
黒桐「……」ハァー
黒桐(とりあえず……体を回して、仰向けになってもらおう。……起こさないように、注意して)
式「……」スースー
黒桐「……」
(ガシッ……)
式「……」ピクッ…
黒桐(肩を掴んで……ゆっくり、と……)
(クルリ……)
式「……」
黒桐「―――うん、これで良し」
式「…………」
黒桐(……? 寝息が、聞こえない? もしかして)
黒桐「式、起きてる?」
式「……」
式「……」スースー
黒桐「なんだ……寝返りうつ時にちょっと息が溜まっただけか」ホッ…
黒桐(肩を掴んで……ゆっくり、と……)
(クルリ……)
式「……」
黒桐「―――うん、これで良し」
式「…………」
黒桐(……? 寝息が、聞こえない? もしかして)
黒桐「式、起きてる?」
式「……」
式「……」スースー
黒桐「なんだ……寝返りうつ時にちょっと息が溜まっただけか」ホッ…
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