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元スレ鮮花「確信しました。式は男です」黒桐「は?」
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(ミシ……ミシ……)
式「ぐぅ……」
鮮花「式っ!」
式(義手にもう一本仕込んで……ちっ、これにはまだ入れてないっ……!)
鮮花(蔦の部分だけに焼き尽くせば……いや、このままじゃ巻き込んで……しまうっ……)
式「……」
…
……
………
橙子『今度の義手には何か斬新なギミックでも仕込んでみるか……』
式『余計な事しなくても、頑丈ならそれで良いよ』
橙子『そう言わず。あっ、そうだ』(唐突)
式『(聞いちゃいねえ……)』
式「ぐぅ……」
鮮花「式っ!」
式(義手にもう一本仕込んで……ちっ、これにはまだ入れてないっ……!)
鮮花(蔦の部分だけに焼き尽くせば……いや、このままじゃ巻き込んで……しまうっ……)
式「……」
…
……
………
橙子『今度の義手には何か斬新なギミックでも仕込んでみるか……』
式『余計な事しなくても、頑丈ならそれで良いよ』
橙子『そう言わず。あっ、そうだ』(唐突)
式『(聞いちゃいねえ……)』
橙子『―――』
橙子『大砲とか……仕込んでみたら、面白そうだよな』
式『……』
式『……おまえは、アホか』
橙子『言葉は無粋、押し通す』
式『やめろこの莫迦!』
………
……
…
鮮花「……?」
鮮花(何これ……火薬の、匂……?)
式「…………」
(ガチン……)
橙子『大砲とか……仕込んでみたら、面白そうだよな』
式『……』
式『……おまえは、アホか』
橙子『言葉は無粋、押し通す』
式『やめろこの莫迦!』
………
……
…
鮮花「……?」
鮮花(何これ……火薬の、匂……?)
式「…………」
(ガチン……)
ド ゴ ン
鮮花「―――」キィーン…
(グオォォォ……)
式「……」ドスン…
式「……あいつは、アホだ」
鮮花(た……大……砲!? そんな……あの、義手に!?)
―――これぞ、蒼崎脅威の科学力だった。
式「トウコの奴……なんてまねしやがんだよ……肩が…抜けちまったじゃねえか」
(ガキン)
鮮花(……それを難なく戻すアンタは何なのよ!)
鮮花「―――」キィーン…
(グオォォォ……)
式「……」ドスン…
式「……あいつは、アホだ」
鮮花(た……大……砲!? そんな……あの、義手に!?)
―――これぞ、蒼崎脅威の科学力だった。
式「トウコの奴……なんてまねしやがんだよ……肩が…抜けちまったじゃねえか」
(ガキン)
鮮花(……それを難なく戻すアンタは何なのよ!)
式「……鮮花。あと、頼んだ……」ハァー
鮮花「っ、言われなくても―――!」
(ォォォォォ…)
鮮花「……これで終わりだぁぁーーーっ!!(AzoLto)」
(ボッ……グアァァン)
式「……」
鮮花「……」
鮮花「へへっ、燃えたろ?」
(プスプスプス……)
鮮花「ふふ……ははは、おーほっほっほっ!!」
鮮花「っ、言われなくても―――!」
(ォォォォォ…)
鮮花「……これで終わりだぁぁーーーっ!!(AzoLto)」
(ボッ……グアァァン)
式「……」
鮮花「……」
鮮花「へへっ、燃えたろ?」
(プスプスプス……)
鮮花「ふふ……ははは、おーほっほっほっ!!」
(ガラ……)
鮮花「ほ……あれ?」
式「……やりすぎだ鮮花。今ので崩れるぞ、ここ」
鮮花「えっ……ええっ!?」
(ガラガラ……)
式「ほら、さっさと出るぞ」グイッ
鮮花「むぐっ……」
………………
…………………
……………………
黒桐「……」
鮮花「……」
黒桐(廃屋とは言え家一件壊すなんて……何て火力とパワーだよ、こいつは……)
鮮花「ほ……あれ?」
式「……やりすぎだ鮮花。今ので崩れるぞ、ここ」
鮮花「えっ……ええっ!?」
(ガラガラ……)
式「ほら、さっさと出るぞ」グイッ
鮮花「むぐっ……」
………………
…………………
……………………
黒桐「……」
鮮花「……」
黒桐(廃屋とは言え家一件壊すなんて……何て火力とパワーだよ、こいつは……)
鮮花「……あとで橙子さんに聞いた話によると、壊す手間が省けて結果オーライだったそうですけど」
黒桐(ああ……僕の妹が、どんどんあっちの世界に行ってしまう……)
鮮花「……」
黒桐「それで……話は最初に戻るんだけど、式の胸の事……」
鮮花「……」ムッ
黒桐「……?」
「よくやったね」と幹也に一言掛けてもらいたい鮮花だった。
鮮花「……その夜の事です」
………………
…………………
……………………
(夜、どこかの安宿
黒桐(ああ……僕の妹が、どんどんあっちの世界に行ってしまう……)
鮮花「……」
黒桐「それで……話は最初に戻るんだけど、式の胸の事……」
鮮花「……」ムッ
黒桐「……?」
「よくやったね」と幹也に一言掛けてもらいたい鮮花だった。
鮮花「……その夜の事です」
………………
…………………
……………………
(夜、どこかの安宿
鮮花「……ああ疲れたー、もう……」
橙子「ああ……今日はもうすごく疲れたなぁ」
式(おまえ何もしてないだろ)
鮮花「早くお風呂入ってさっぱりしましょうよ」スルッ
橙子「ああ、入ろうか二人とも」スルッ
式「……」スルッ
(………………)
鮮花「……!?」
式「?」
鮮花「……、……、……っ」
式「――なんだよ鮮花? ヘンなモノでも憑いてるか?」
橙子「ああ……今日はもうすごく疲れたなぁ」
式(おまえ何もしてないだろ)
鮮花「早くお風呂入ってさっぱりしましょうよ」スルッ
橙子「ああ、入ろうか二人とも」スルッ
式「……」スルッ
(………………)
鮮花「……!?」
式「?」
鮮花「……、……、……っ」
式「――なんだよ鮮花? ヘンなモノでも憑いてるか?」
鮮花(こ、ここ、この女……!! ほ、本来なら胸があるべき位置に、男性の胸板が――!?)
式(……こいつら無駄に胸あるな……)
……………………
…………………
………………
黒桐「……」ガタガタガタガタ
鮮花「――兄さん、震えてますよ。寒いんですか?」
黒桐「は、はは……そうみたい。熱いコーヒーでも淹れてこよう……」
鮮花「兄さん。コーヒーなら目の前にあるじゃないですか」
黒桐「――そうだった。どれ、一口……」ズズ…
鮮花「……」
黒桐「AッCHIッ」
鮮花(……相当動揺しているみたいね)
式(……こいつら無駄に胸あるな……)
……………………
…………………
………………
黒桐「……」ガタガタガタガタ
鮮花「――兄さん、震えてますよ。寒いんですか?」
黒桐「は、はは……そうみたい。熱いコーヒーでも淹れてこよう……」
鮮花「兄さん。コーヒーなら目の前にあるじゃないですか」
黒桐「――そうだった。どれ、一口……」ズズ…
鮮花「……」
黒桐「AッCHIッ」
鮮花(……相当動揺しているみたいね)
黒桐「……」フーフー…
鮮花「……私が式が男だという理由、分かってもらえました?」
黒桐「いや……でも……む、胸板があるだけで男なんて証拠にはならないと思う……」
鮮花「だって―――真っ縦だったんですよ? ……あいつの胸」
黒桐(―――)
鮮花「……」
黒桐「……」
鮮花「……」ズズ…
黒桐「そっ、そうだ!」
鮮花「?」
黒桐「下、下だよ。下を見れば性別なんて一目瞭然だ。鮮花、式の下は見なかっ――」
鮮花「……ばかっ!」
鮮花「……私が式が男だという理由、分かってもらえました?」
黒桐「いや……でも……む、胸板があるだけで男なんて証拠にはならないと思う……」
鮮花「だって―――真っ縦だったんですよ? ……あいつの胸」
黒桐(―――)
鮮花「……」
黒桐「……」
鮮花「……」ズズ…
黒桐「そっ、そうだ!」
鮮花「?」
黒桐「下、下だよ。下を見れば性別なんて一目瞭然だ。鮮花、式の下は見なかっ――」
鮮花「……ばかっ!」
(バコッ)
黒桐「あいてっ」
鮮花「兄さん! いくら家族でも女の子の前でデリカシーが足りなさ過ぎますっ!」
黒桐「……ごめん」
鮮花「……」ハァ…
黒桐「でも……どうだったんだ、実際?」
鮮花「―――あの時は動揺しすぎて、確認するという発想がありませんでした」
黒桐「そう……」
………………
…………………
……………………
― 温泉 ―
この間隔だとあと何時間くらい掛かるんだろう…
黒桐「あいてっ」
鮮花「兄さん! いくら家族でも女の子の前でデリカシーが足りなさ過ぎますっ!」
黒桐「……ごめん」
鮮花「……」ハァ…
黒桐「でも……どうだったんだ、実際?」
鮮花「―――あの時は動揺しすぎて、確認するという発想がありませんでした」
黒桐「そう……」
………………
…………………
……………………
― 温泉 ―
この間隔だとあと何時間くらい掛かるんだろう…
鮮花「じゃあお背中洗いますねー」
橙子「ああ」
式「……」
(チャポン……)
鮮花「……」
橙子「……」
(ごしごし……)
式「……」チラッチラッ
式(……何か、納得がいかない……)
………………
……………
…………
書き溜めあるけどさるさん食らいそうで怖い
橙子「ああ」
式「……」
(チャポン……)
鮮花「……」
橙子「……」
(ごしごし……)
式「……」チラッチラッ
式(……何か、納得がいかない……)
………………
……………
…………
書き溜めあるけどさるさん食らいそうで怖い
らっきょSSはいつも人少ないからな
さるくらっちまうのはしょうがない
さるくらっちまうのはしょうがない
(ガララ……)
橙子「はぁー……」
鮮花「ワイン、ワイン!」
式(……ワイン?)
………………
…………………
……………………
黒桐「―――おい、鮮花。未成年で飲酒はまずいだろ」
鮮花「……」
黒桐「これじゃ、何のために叔父さんがおまえをあのお嬢様学園に入れてくれたか分からな――」
鮮花「――でも兄さんも未成年でお酒、飲んでましたよね」
黒桐「……うっ」
鮮花「……」
橙子「はぁー……」
鮮花「ワイン、ワイン!」
式(……ワイン?)
………………
…………………
……………………
黒桐「―――おい、鮮花。未成年で飲酒はまずいだろ」
鮮花「……」
黒桐「これじゃ、何のために叔父さんがおまえをあのお嬢様学園に入れてくれたか分からな――」
鮮花「――でも兄さんも未成年でお酒、飲んでましたよね」
黒桐「……うっ」
鮮花「……」
黒桐「……僕は高校出てるから良いんだよ。もう働いてるし」
鮮花「じゃあ、式は?」
黒桐「ぐっ……」
鮮花「あいつ、確かまだ学生でしたよね? 日本酒が好きとか言ってましたけど……」
黒桐「分かった……この話は止めよう。はい、止め!」
鮮花(都合が悪くなるといつも棚に上げるんだから……)
黒桐「……」スッ
鮮花「どこか、行くんですか?」
黒桐「ああ、ちょっと橙子さんの所……戸締り頼めるか?」
鮮花「それは構いませんけど……兄さん、今日は休みじゃないんですか」
黒桐「うん……橙子さん、居てくれると良いんだけど」
鮮花「……」
食らわないで一発で完結できたら良いのにな
鮮花「じゃあ、式は?」
黒桐「ぐっ……」
鮮花「あいつ、確かまだ学生でしたよね? 日本酒が好きとか言ってましたけど……」
黒桐「分かった……この話は止めよう。はい、止め!」
鮮花(都合が悪くなるといつも棚に上げるんだから……)
黒桐「……」スッ
鮮花「どこか、行くんですか?」
黒桐「ああ、ちょっと橙子さんの所……戸締り頼めるか?」
鮮花「それは構いませんけど……兄さん、今日は休みじゃないんですか」
黒桐「うん……橙子さん、居てくれると良いんだけど」
鮮花「……」
食らわないで一発で完結できたら良いのにな
黒桐「今の話を聞いて思い出した……今日、僕の給料日なんだ」
鮮花「そう、ですか……」
黒桐「今度こそ払ってもらわないと―――あ、鮮花」
鮮花「?」
黒桐「正直……僕は今でも、鮮花には魔術とか危ない方面の話にはあんまり関わって欲しくない、と思ってるけど」
鮮花「……」
黒桐「―――今回の話は、素直にすごかったと思うよ。鮮花」
(バタン……)
鮮花(……)
鮮花「そう、ですか……」
黒桐「今度こそ払ってもらわないと―――あ、鮮花」
鮮花「?」
黒桐「正直……僕は今でも、鮮花には魔術とか危ない方面の話にはあんまり関わって欲しくない、と思ってるけど」
鮮花「……」
黒桐「―――今回の話は、素直にすごかったと思うよ。鮮花」
(バタン……)
鮮花(……)
― 伽藍の堂 ―
橙子「さて、今日こそ鬼の居ぬ間に外出と行くか」
(ダダダッ!)
橙子「ぬっ……」
橙子(まずい……これは以前よりも更に疾―――)
(バンッ)
黒桐「――橙子さんっ……!」
橙子「知らんっ! 無い物は無いぞっ!!」
黒桐「今日はその話じゃありませんよ! っていうかまた何か買ったんですか、あなた!?」
橙子「――で。何の話だ、黒桐」カチッ…シュボッ…
黒桐(その話じゃないと言った瞬間に、この横柄な態度……)
橙子「悪いが私が今からまた旅行に行く予定でね……あまり悠長に話をしている余裕はないんだ」ハーッ
橙子「さて、今日こそ鬼の居ぬ間に外出と行くか」
(ダダダッ!)
橙子「ぬっ……」
橙子(まずい……これは以前よりも更に疾―――)
(バンッ)
黒桐「――橙子さんっ……!」
橙子「知らんっ! 無い物は無いぞっ!!」
黒桐「今日はその話じゃありませんよ! っていうかまた何か買ったんですか、あなた!?」
橙子「――で。何の話だ、黒桐」カチッ…シュボッ…
黒桐(その話じゃないと言った瞬間に、この横柄な態度……)
橙子「悪いが私が今からまた旅行に行く予定でね……あまり悠長に話をしている余裕はないんだ」ハーッ
あい
黒桐「今日給料日でしょう!? どこまでいい加減で身勝手なんですか、この会社っ!」
橙子「そう怒るな。私だってオケラなんだから」
黒桐「だからどうやってあなたは旅行に!?」
橙子「(無視して)何度も言わせるな。何の話だ、黒桐」
黒桐「……式の話です」
橙子「ほぅ……あいつがどうかしたのか」ニヤリ
黒桐「……」
橙子「えらく真剣な顔じゃないか。どれ、話してみろ黒桐」
黒桐「……先日、橙子さん達は温泉旅行に行ったそうですね」
橙子「ああ、行ったよ。仕事のついでだがね」
黒桐「今日給料日でしょう!? どこまでいい加減で身勝手なんですか、この会社っ!」
橙子「そう怒るな。私だってオケラなんだから」
黒桐「だからどうやってあなたは旅行に!?」
橙子「(無視して)何度も言わせるな。何の話だ、黒桐」
黒桐「……式の話です」
橙子「ほぅ……あいつがどうかしたのか」ニヤリ
黒桐「……」
橙子「えらく真剣な顔じゃないか。どれ、話してみろ黒桐」
黒桐「……先日、橙子さん達は温泉旅行に行ったそうですね」
橙子「ああ、行ったよ。仕事のついでだがね」
黒桐「……」
橙子「何だ、君も着いて来たかったのか?」
黒桐「そりゃまあ――というか橙子さん、何かお土産とか無いんですか?」
橙子「残念な事に何も無い。疲れて忘れてた」
黒桐「そう、ですか」
橙子「で……温泉がどうしたんだ?」
黒桐「……その」
橙子「ん?」
黒桐(……言い、難いな。でも、聞くしかない……)
黒桐「……式の、体の事なんですが。一緒に温泉に入ったって事は、橙子さんも式の体を見たんですね」
橙子「ああ……まあ、多少はね」
黒桐「……」
橙子「……」ハァ…
橙子「何だ、君も着いて来たかったのか?」
黒桐「そりゃまあ――というか橙子さん、何かお土産とか無いんですか?」
橙子「残念な事に何も無い。疲れて忘れてた」
黒桐「そう、ですか」
橙子「で……温泉がどうしたんだ?」
黒桐「……その」
橙子「ん?」
黒桐(……言い、難いな。でも、聞くしかない……)
黒桐「……式の、体の事なんですが。一緒に温泉に入ったって事は、橙子さんも式の体を見たんですね」
橙子「ああ……まあ、多少はね」
黒桐「……」
橙子「……」ハァ…
橙子「―――聞きたい、って言うのは……その事か?」
黒桐「……」コクリ
橙子「……黒桐。両儀と大極図についての説明は、以前もしたな」
黒桐「え? ああ、はい……」
橙子「黒と白の螺旋……男の中にある女性的部分、女の中にある男性的な部分……」
黒桐「……」
橙子「起源……についての話も前にしたっけ?」
黒桐「……ええ」
橙子「そう。なら話は早い。起源が目覚めたは精神だけでなく、肉体までもその方向性に引っ張られる―――
『食べる』という起源を目覚めさせた君の先輩が、飢えた野獣と化したようにね」
黒桐「……」
『―――ボクを、助けてくれ、黒桐』
黒桐「……」コクリ
橙子「……黒桐。両儀と大極図についての説明は、以前もしたな」
黒桐「え? ああ、はい……」
橙子「黒と白の螺旋……男の中にある女性的部分、女の中にある男性的な部分……」
黒桐「……」
橙子「起源……についての話も前にしたっけ?」
黒桐「……ええ」
橙子「そう。なら話は早い。起源が目覚めたは精神だけでなく、肉体までもその方向性に引っ張られる―――
『食べる』という起源を目覚めさせた君の先輩が、飢えた野獣と化したようにね」
黒桐「……」
『―――ボクを、助けてくれ、黒桐』
ない
黒桐「……」
橙子「……」カチッ…シュボッ
(ふぅー……)
橙子「……式にも今、似た事が起きているのかもしれん……」
黒桐「……えっ?」
橙子「……」フゥー…
黒桐「そんな……でも、でも式は―――」
橙子「そうだ。式は起源覚醒なんかしちゃいない。―――否、あえて目覚めさせる必要さえなかった、とも言えるな」
黒桐「―――」
黒桐「……」
橙子「……」カチッ…シュボッ
(ふぅー……)
橙子「……式にも今、似た事が起きているのかもしれん……」
黒桐「……えっ?」
橙子「……」フゥー…
黒桐「そんな……でも、でも式は―――」
橙子「そうだ。式は起源覚醒なんかしちゃいない。―――否、あえて目覚めさせる必要さえなかった、とも言えるな」
黒桐「―――」
橙子「だが彼女の体は常人に比べその起源―――虚無に近い……生まれつきね。だから二年間の昏睡で式はあんな『目』になった」
黒桐「……」
橙子「それに加え……あいつは自分の起源が何であるかを感づいている。あの荒耶が、それを気付かせた」
橙子「自分の起源を自覚した者はその方向性に引っ張られるんだ……起源が覚醒してようがしてなかろうが関係なく、ね」
黒桐(……)
橙子「―――黒桐、耳を貸せ」
黒桐「はい……」
橙子「そう怯えるな。ちゃんとあとで返すから。つまり……」ゴニョゴニョ
黒桐「―――」
………………
…………………
……………………
黒桐「……」
橙子「それに加え……あいつは自分の起源が何であるかを感づいている。あの荒耶が、それを気付かせた」
橙子「自分の起源を自覚した者はその方向性に引っ張られるんだ……起源が覚醒してようがしてなかろうが関係なく、ね」
黒桐(……)
橙子「―――黒桐、耳を貸せ」
黒桐「はい……」
橙子「そう怯えるな。ちゃんとあとで返すから。つまり……」ゴニョゴニョ
黒桐「―――」
………………
…………………
……………………
ガチャ
式「……」
橙子「……という訳だ。分かったか?」
黒桐「……はぁ。実は、あんまり……」
橙子「……覚えが悪いなぁ。まあ幾分かは私の推測も混じってるが――おや、式」
黒桐「!」ビクッ…
式(……幹也?)
やべぇよやべぇよ…ついに書き溜め尽きたよ…
式「……」
橙子「……という訳だ。分かったか?」
黒桐「……はぁ。実は、あんまり……」
橙子「……覚えが悪いなぁ。まあ幾分かは私の推測も混じってるが――おや、式」
黒桐「!」ビクッ…
式(……幹也?)
やべぇよやべぇよ…ついに書き溜め尽きたよ…
黒桐(……)
式(……どうしたんだろう?)
橙子「どうした、式? 何か用か?」
式「ああ……幹也、今日給料日だろ? ……どこか、飯でも食いにいかないか」
幹也「ああ、うん……それが……」チラッ
橙子「式、この国にはこういう諺がある。―――『無い袖は、触れない』」
式「マジ、かよ―――」
黒桐「……」
式「おい、トウコ。おまえ、オレとの約束はどうした?」
橙子「ふむ……実はあの義手を作るのに結構費用がかかってな、報酬が殆ど吹っ飛んだ」
黒桐(約束? ……式、橙子さんと何か約束してたのかな)
こ、これでも20kb書き溜めたんだから許してください、オナシャス!
式(……どうしたんだろう?)
橙子「どうした、式? 何か用か?」
式「ああ……幹也、今日給料日だろ? ……どこか、飯でも食いにいかないか」
幹也「ああ、うん……それが……」チラッ
橙子「式、この国にはこういう諺がある。―――『無い袖は、触れない』」
式「マジ、かよ―――」
黒桐「……」
式「おい、トウコ。おまえ、オレとの約束はどうした?」
橙子「ふむ……実はあの義手を作るのに結構費用がかかってな、報酬が殆ど吹っ飛んだ」
黒桐(約束? ……式、橙子さんと何か約束してたのかな)
こ、これでも20kb書き溜めたんだから許してください、オナシャス!
式「―――状況を考えないおまえが、あんな物を作るから……!」
橙子「そう怒るな。何だかんだ言って面白かったろ、アレ」
式「どこが―――あれのせいであのあとオレは湯に浸かってもずっと痛いだけだったんだぞ」
橙子「そう……」←鉄面皮
黒桐「……ごめんね、式」
式「……」ハァ…
式「……別に、幹也が悪い訳じゃない。悪いのは全部、この女だ」
橙子「……?」キョロキョロ
式「おまえだ、おまえ」
橙子「そう怒るな。何だかんだ言って面白かったろ、アレ」
式「どこが―――あれのせいであのあとオレは湯に浸かってもずっと痛いだけだったんだぞ」
橙子「そう……」←鉄面皮
黒桐「……ごめんね、式」
式「……」ハァ…
式「……別に、幹也が悪い訳じゃない。悪いのは全部、この女だ」
橙子「……?」キョロキョロ
式「おまえだ、おまえ」
式(いっぺん埋めようかな、この女……)
黒桐「……」
橙子「ふむ……そんなに一緒に食事がしたいなら―――君が黒桐に料理を振舞ってやれば良いじゃないか、式」
黒桐「……!?」
式「……」
橙子「そうすれば君は黒桐と一緒に食事が出来るし、黒桐は食費が浮くし―――」
式「おまえは今すぐ幹也に給料を払わなくていい訳だな」
橙子「さて」(すっとぼけ)
黒桐「……」
黒桐「……」
橙子「ふむ……そんなに一緒に食事がしたいなら―――君が黒桐に料理を振舞ってやれば良いじゃないか、式」
黒桐「……!?」
式「……」
橙子「そうすれば君は黒桐と一緒に食事が出来るし、黒桐は食費が浮くし―――」
式「おまえは今すぐ幹也に給料を払わなくていい訳だな」
橙子「さて」(すっとぼけ)
黒桐「……」
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