元スレ上条「店開いたけど、客足少なすぎて潰れそうです……不幸だ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
学園都市と魔術師達との争い、アレイスターの件も全て終わり、自分で言うのもあれだけど、そこで中心的な活躍を致しました。
しかし、それはそれ。お馬鹿な上条さんは大学へ進学を試みるも全落ち。ていうか、受験票無くして受けられませんでした。
そこで、いろんな人(主に土御門)に相談した所、何故か、店を開いて、大学を目指せばいいじゃないかという意味不明な解答を提出され、
それまた何故か、その案に乗ってしまった上条さんなのですが……明らかに失敗……
上条「……何でこんな案に乗ってしまったのだろうか」
上条「……若気の至りかな……世界を救ったんだしさ……そりゃあ、テンション上がるって」
上条「何でもできるっていう自信があったんだよ……あの時は……」
上条「……土御門の奴もネタだったんだろうな……俺が「その案乗った!!」って言った時軽く引いてたもんな……思い返せば……」
上条「…………」
上条「別にさ、お客なんて来なくてもいいんですよ。一応は浪人生なんだし」
上条「けれど、親と土御門に大言を吐いた手前、カッコ悪いじゃないですか」
上条「…………」
上条「…………勉強しよ」
4 :
一方通行が店を開くSSあったな
一方×黒子だったやつ
5 = 1 :
何故、客が来ないか。広いというわけではないけれど、狭くは無い。
高級なバーを思わせる外装。というか、元々そうだったらしい。
そんな店なのに何故、こんなにも人が来ないかと言うと……
上条「立地が悪すぎる」
そう。何度も言うが、上条さんは馬鹿なのです。
馬鹿だから、店の場所も確認しないで契約してしまったのです。
もっと、言えば、ここは闇社会の方々がたくさんお亡くなりになった所なのです。
安さに目が眩んでしまったのです。
上条「隠れ家ってレベルじゃ無いぞこれは……」
はっきり言おう。地図渡されても分からないと思う。
6 = 1 :
上条「お酒も揃ってるのになぁ……」
上条「まぁ、元からあった奴っぽいけど」
そうなのです。ここには前の店。
バーであった当時の備品が、撤去される事無く置かれているのです。
理由? 数え切れない程の人達がお亡くなりになっているからですよ。
俺がここに初めて来た時もそりゃあ、数々の銃痕、血痕……。
血痕は恐らくは綺麗になっただろうけど、銃痕は……うん……。
上条「無駄に内装が豪華だから落ち着かないんだよなぁ……」
上条「寝室までシャンデリアって……」
7 = 1 :
――
上条「ふー、一段落ついたな……」
上条「あ、もう4時か」
上条「うーん……買い出しは……」
上条「ま、まぁ、一応行っておこう。客来るかもしれないし」
あ、そういえば言って無かったな、上条さんが何のお店をやってるかって。
自分でもはっきりとした線引きはしてないんだけど、取り合えずは食堂? 的な?
いや、どっちかって言えば居酒屋かも……え? どうでもいい?
8 :
なんか最近禁書また増えた?
9 = 1 :
――
スーパー
上条「えーっと、野菜はあるから……肉と魚と……」
上条「塩辛とかも買っておいた方がいいのかなぁ……」
上条「あんまり買いすぎてもなぁ……もし、客が来なかったら……」
上条「……程々にしておこう」
インデックスはイギリスに帰った。どうやら、本格的にシスターの道へと進むんだと。
次期最大主教だとも言ってたっけ。空港の別れ際に見せたステイルのドヤ顔は今でも忘れられない。
まぁ、今でも偶に連絡は取り合ってるし、今度、ここに来るらしいから、寂しいって事は無いかな。
あいつにもやるべき事があるんだし。俺も負けてられない。
え? 浪人生が調子に乗るなって?……すいません。
10 = 1 :
――
カランカラン
上条「あー、やっぱり立地間違ってるな、うん」
上条「買い物する度にそう思います」
上条「下ごしらえは……要らないか」
本当ならもっとちゃんとしないといけないんだろうけど、基本的に知り合いしか来ない。
だから、本格的に構える必要もない。客が少なすぎるとか言ってたけど、あんまり多くても対処できないからな。
これくらいがちょうどいいのです。
え? 強がるなって? いやいや、別に強がってるわけじゃあ……ちょっと強がってました、はい、すいません。
11 = 1 :
――
1時間後
上条「……やっぱりいつも通りです」
上条「客がこなければ勉強できる時間も増えるし良いんですけどね」
上条「……えーっと、ここの選択肢は……1だな。閑古鳥が鳴くっと」
上条「……不幸だ」
カランカラン
上条「ん?」
土御門「はぁ、相変わらず分かりにくい場所に立ってるなぁ」
土御門「元暗部の俺でさえ、迷う所だったぜぃ」
12 :
大衆酒場カミやんw
13 :
>>8
もうすぐ映画始まる
14 = 1 :
上条「……土御門」
土御門「久しぶりだにゃー」
上条「……大学の帰りか?」
土御門「知ってたのか。いやー、大学ってのも色々とめんどくさい所だぜぃ」
土御門「上やん。取り合えず、生1つ」
上条「……その前に」
土御門「どうした?」
上条「おらぁああ!!!」ブン!
土御門「おわっ!!」
上条「っち」
15 :
知り合いしかこないってそれだけで生計建てられそうな人数ですけど
16 = 1 :
土御門「お、落ちつけ!!」
上条「落ちつけ? ふふ、落ちついていましたよ……大学帰りって報告を聞かなければねぇ!??」
土御門「え……ちょっと何言ってるか分かんない……」
上条「分からない? へぇ、分からないのか……」
上条「お前言ってたよな? 俺は進学しないで陰陽師になるってさ。高校の時からも、店に来た時も!!」
土御門「あ……やべ……」
上条「それを信じてたんですよ!! ずっと! でもね、この前見ちゃったんです! お前が大学の門に青髪と入る所を!!」
土御門「……ごめん。初めはネタで言ったつもりだったんだけど、思いのほか上やんが信じるから……ほら、中々言いだせなくって……」
上条「青髪も一緒に浪人するとか言ってたのに、普通に大学合格してるし……くぅ! デルタフォースって一体何だったんですか!」
土御門「……悪い……実はあれもわざと点数低く取ってただけなんだよ……俺も……青髪も……」
17 = 8 :
見てるからちゃんと書いてくれよ
18 = 1 :
上条「!? そ、そんな……じゃあ、あれか? あれなのか? 漫画で偶にある仲間意識を持たせておいて実は裏で笑い者にしてるって奴なのか?」
土御門「待て! 青髪もわざとって知ったのは大学であいつと会ってからなんだ! 本当だ! これは信じてくれ!」
上条「……でも、お前ら一緒の大学だし……」
土御門「それは偶然だ! 俺も知らなかったんだ! 一緒の所受験してたなんて!」
上条「…………本当か?」
土御門「本当だ! もう絶対に嘘は付かない!」
上条「……ならいいけど」
土御門(あっぶねぇ……仮にも世界の英雄に嫌われたとなっちゃあ、生きていける気がしないぜよ……色んな意味で……)
19 :
おそいしつまらない、どっちかぐらいどうにかしろ
20 = 1 :
――
ダクダクダクダク
上条「ほら、生ビール」コト
土御門「おう。さんきゅ」
土御門「んっ」ゴクッゴクッ
土御門「ふぅ、やっぱりここの店のは一味違う。美味しいにゃー」
上条「まぁ、機材も良いの揃ってるだろうし、ビールも恐らくは良い奴なんだろうしな」
土御門「? 上やんが仕入れてるんじゃないのか?」
上条「いやまぁ、そうなんだけどさ。俺、酒飲まないし、何仕入れていいのか分からないんだよ」
土御門「? ならどうやって……」
上条「飲まないっていうよりかは、飲めないんだよ。小萌先生とか、黄泉川先生とかも偶に来るから」
上条「だから、そういうのは先生とか、まぁ、飲める奴に教えてもらってる」
土御門「……また、それも凄い話だな」
上条「飲まない代わりに色々見逃して貰ってるんだよ。どっちが正しいのかは分からないけど」
21 :
>>19
日本語でおk
気にしなくても面白いんだよ!支援支援
22 = 1 :
土御門「そうか……ここに小萌先生が……」
土御門「……あれ?」
上条「どうした?」
土御門「……先生方がここに来てるんだよね?」
上条「あぁ、2週間に1回くらい」
土御門「……俺の事、先生方に言った?」
上条「あー…………言った」
土御門「……何て言ってた?」
上条「なんだったかなぁ……元気にしてましたかー? とか、通報するとか。あれ、あっちは違ったっけ?」
土御門「おいぃぃ!! そこ大事な所だぜぃ!?」
上条「うーん…………まぁ、大丈夫だろ! あんまり気にすんなって!」
土御門「そ、そうだな……あの小萌先生だし……」
上条「責任は取らないけど」
土御門「どっちなんだよ!!」
25 = 1 :
土御門「嫌な事は飲んで忘れるにゃー!」
土御門「上やん!! ジャックダニエルのロック!!」
上条「えーっと、ジャックダニエルは確か……あ、これだ」
上条「ロックっと」トクトク
上条「ほら。ジャックダニエルのロック」コト
土御門「……はぁ。上やん!! おかわり!」
上条「おかわりって……いや、別にいいけど」
上条「……」トクトク
上条「はい」コト
土御門「……ふぅ」
土御門「……上やん……俺、大丈夫かな……」
上条(どんだけ心配してるんだよ。絶対にそれ以上の修羅場潜って来ただろうが……)
上条「はぁ、分かったよ。もし、何かあったら俺も手伝ってやるから」
土御門「上やん……やっぱり持つべきものは友ぜよ」
上条(……まぁ、さっきの話が嘘だとは今更言えないしな)
26 = 1 :
――
土御門「流石に酒だけは辛くなってきたぜよ……上やん、何かつまみとかあるか?」
上条「つまみ……塩辛あるけど、それでもいいか?」
土御門「おぉ! 大好物ぜよ!」
上条「買ってきた奴なんだけど、安かったからさ」
土御門「……あ、そういえば」
土御門「聞いたか? 今度インデックスがここに来るって」
上条「あぁ、電話で聞いた。いつだったかな……来週だったっけ」
土御門「丁度一週間だな。ステイルと二人っきりで来るらしいぞ」
上条「へぇ、そうなのか。電話ではこっちに来るとしか言ってなかったから。へぇ、ステイルと二人で……」
土御門「表向きは学園都市の視察という事らしいが、まぁ、インデックスの奴が会いたがったんだろうな」
上条「ふーん……」
土御門「何だ上やん。照れてるのか?」ニヤニヤ
上条「そんなんじゃねぇよ。久しぶりに会いたいってのはあるけどな。何せ1年ぶりだし」
27 :
みているぞ
28 = 1 :
土御門「1年か、過ぎてみると案外短いもんだな」
上条「まぁ、あの頃は毎日が戦いだったからな。今は平和に浸っても罰は当たらないって」
上条「あっ、塩辛出すの忘れてたな。ほら」コト
土御門「ったく。まぁな、正直、生きて帰れると思って無かったし」
上条「はは。だな」
カランカラン
御坂「あ、あのー」
土御門「ん?」
上条「おぉ、御坂。久しぶり」
御坂「や、やっと来られた……」
上条「? どうしたんだ?」
土御門「大方、道に迷って今まで店に辿りつけなかったんだろう。この辺に住んでる奴でもここに店がある事を知らないだろうし」
30 = 1 :
御坂「本当に!! 一体どれだけ探し回ったと思ってるの!!」
上条「いや、俺に切れられても……」
御坂「こんな迷路みたいな地図で分かるわけないでしょうが!!!」
上条「……すいません」
土御門「まぁまぁ、あまり怒ってやらないでくれ。上やんだって好きでこの土地に決めたわけじゃないんだにゃー」
御坂「全く。来る身にもなって欲しいわよ。家からも遠いし」
上条「……色々申し訳ないです」
土御門「それじゃ、俺はもう帰るとするにゃー」
上条「あ、もう帰るのか」
土御門「あぁ、明日も早いし。それに、お嬢ちゃんが言った通り、家から遠いんでな」
上条「う……」
土御門「ほら、お代。釣りはいいから」
上条「1万!? いや、こんなに要らないって!」
土御門「潰れられても困るんでな。ここは居心地が良いし、客が来ないってのは、裏を返せばゆっくりできるって事なんだぜぃ?」
32 = 1 :
土御門「それじゃあ、また来るぜい?」
上条「あぁ、また、色々と仕入れておくよ」
カランカラン
御坂「……」
上条「さて」
上条「御坂はどうする?」
御坂「へっ?」
上条「何か飲むか?」
御坂「の、飲むって……お酒?」
上条「酒でもいいし、ソフトドリンクも一杯あるぞ。上条さんの店は飲み物が充実しすぎています」
御坂「あ、そ、それじゃあ……ty……いや、烏龍茶1つ」
上条「烏龍茶な、了解」
御坂(……未成年だし……うん……)
33 :
??「私がおしぼり係り兼、看板娘に…」
35 = 1 :
上条「ほい、烏龍茶」
御坂「あ、有難う」
御坂(……気まずい)
御坂「……め、メニューとか無いの?」
上条「メニュー……うん、ありません」
上条(そこまでやったらかなり本格的にやらなくちゃいけないからなぁ。勉強にまで手が回らないのですよー)
上条「でも、上条さんは長年培ってきた料理スキルを使って大抵の物なら作れるはずです」
上条「何が食べたいか言ってくれたら作るけど、食べたい物とかあるか?」
御坂「え、えーっと…………オムライス?」
上条「オムライスか、了解。上条さん特製のオムライスを作ってあげましょう」
御坂(どうしよう……言いたい事は一杯あったはずなのに……)
御坂(物凄く緊張する……)
御坂(黒子達も連れてくればよかった……)
37 :
腹減ってきた
38 = 1 :
上条「はい、上条さん特製オムライスの出来上がり」コト
御坂「へ、へぇ、綺麗に出来てるじゃない」
上条「そりゃあもう……インデックスの奴が某有名店のオムライスをテレビで見てから、これ作ってこれ作ってと毎日のように言われ、
少しでも違いがあれば文句を垂れるし+噛みつかれるしでとほほな毎日でしたから……その苦労を存分に噛みしめて味わってくれよ」
御坂「それは要らないけど……じゃあ」
御坂「頂きます。はむっ……」モグモグ
御坂「……あ、美味しい」
上条「ふっ……流石にそれを不味いとか言われてたら1晩中泣く所でしたよ……」
御坂「卵は良い感じで半熟だし、チキンライスも卵とのバランスが取れてるし……そこら辺のお店よりも全然美味しいわ」
御坂「…………んっ。はぁ、ごちそうさま」
上条「お粗末さまでした」
40 :
少々のキャラや口調のブレは仕方ないにしても呼称の表記くらいググれば分かるんだからちゃんとしろよ
41 :
>>40
カタカナか漢字かぐらい、許してやれよ
42 = 1 :
御坂(初めは緊張してたけど……慣れてみると良い所ねここ。店は静かだし……)
御坂「あ、次はオレンジジュース頂戴。高そうな奴」
上条「またセレブな頼み方だな……ほら、オーガニックのオレンジジュース」コト
御坂「ジュースだしね。その位の無駄遣いはするわよ」
上条「……学校はどうだ? 馴染めそうか?」
御坂「ぶほっ!」
上条「おいおい、ほら、ティッシュ」
御坂「けほっ、あ、あんたねぇ! いきなり、何!? 親かあんたは!」
上条「い、いや、ちゃんと学校生活過ごせてるのかなーと」
御坂「あんたに心配されなくても出来てるわよ! てか、1年間見てたでしょうが!」
上条「だ、だって、お前はレベル5だし、クラス替えで浮いてしまうのではないかと思いまして……」
御坂「小学生じゃあるまいし、そんな心配しなくていいわよ!」
上条「で、でも」
御坂「でもじゃない!!」
43 = 27 :
お父さんの目線や
44 :
>>42
このド変態!!とりあえずエリザードの聖水ゴクゴク飲めよ!!
45 = 1 :
上条「ご、ごめん」
御坂「ったく。私の心配より自分の心配をしなさいよね。あんた浪人生なんでしょ?」
上条「……」ズーン
御坂(あ、やば……)
御坂「え、えーっと、お腹一杯になったし、次はデザート貰おうかな」
御坂「ば、バニラアイスとか食べたい気分かなぁ?」
上条「……分かった」グスッ
御坂「……え、嘘……泣いてる?」
47 = 1 :
>>44 本当に申し訳無いです。せっかくのスレを台無しにしてもうた……。
48 = 1 :
上条「……はい」
御坂「わ、わー! 凄いオシャレな器ねー、そ、それにアイスも凄く美味しそうだわー」
上条「……うん」
御坂「…………あんたね! いい加減にしなさいよ! 浪人が何よ! そんな人いっぱい居るじゃない!!」
御坂「いっつもそう! 特売だ何だって、小さい事には拘るくせに、自分が死にかけるような事でも気にしない時もあるし!」
上条「……すいません」
御坂「それよそれ!! 大体あんたは――」
――
10分後
御坂「いい? 私は門限があるからもう帰るけど、次に来た時までにその性格を直さなかったらまた説教するからね!」
上条「……はい」
御坂「ふん! また来るから!」
カランカラン
上条「……不幸だ」
50 :
御坂うざっ
みんなの評価 : ★★
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