私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ織莉子「バレンタインデーに鹿目まどかに一服盛る」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ☆
レスフィルター : (試験中)
ワルプルギスの夜を乗り越えてから、一体どれほどの時が流れただろうか。
見滝原中学校襲撃時の織莉子とほむらによる死闘は、今でも記憶に新しい。
結局その場では決着が付かず、更にはその場にまどかが現れたことで戦いは有耶無耶なものとなってしまった。
ほむらは織莉子に問いかけた。
「何故まどかを狙うの!?何も殺さなくても、他にも方法があるでしょう!?」
「彼女は魔法少女となり、行く行くは世界を滅ぼす魔女となる!放っておくわけにはいかないのよ!」
話は平行線を辿るかと思われた。
見滝原中学校襲撃時の織莉子とほむらによる死闘は、今でも記憶に新しい。
結局その場では決着が付かず、更にはその場にまどかが現れたことで戦いは有耶無耶なものとなってしまった。
ほむらは織莉子に問いかけた。
「何故まどかを狙うの!?何も殺さなくても、他にも方法があるでしょう!?」
「彼女は魔法少女となり、行く行くは世界を滅ぼす魔女となる!放っておくわけにはいかないのよ!」
話は平行線を辿るかと思われた。
ほむらは咄嗟に、思いついた提案を口にする。
「なら、わたしと共にまどかを契約させないようにすればいい!あなたと、キリカ、それにわたしが力を合わせれば不可能ではないはずよ!」
まどかを側に置いた状態で戦闘を行いたくなかったほむらの、ほんの思いつきだった。
織莉子がその提案に乗る理由など、どこにもなかったはずだった。
しかし。
「………。暁美ほむら。その言葉に二心はありませんね?」
意外にも、織莉子はその提案を受けたのだった。
そうして、ほむら、織莉子、キリカに加え、ワルプルギスの夜が来ると知った巴マミ。
更にはゆまに関するオトシマエを付ける為に見滝原へとやって来た佐倉杏子、その杏子と行動を共にしている千歳ゆまも加わり。
無事に、ワルプルギスの夜を乗り越えることが出来た。
ほむらの第一目標である、まどかの契約阻止を達成した状態で。
織莉子とキリカも、襲撃事件以降はまどかの命を狙うそぶりも見せてはいなかった。
ここに、ほむらの思い描いていた理想の世界が実現したのだった。
「なら、わたしと共にまどかを契約させないようにすればいい!あなたと、キリカ、それにわたしが力を合わせれば不可能ではないはずよ!」
まどかを側に置いた状態で戦闘を行いたくなかったほむらの、ほんの思いつきだった。
織莉子がその提案に乗る理由など、どこにもなかったはずだった。
しかし。
「………。暁美ほむら。その言葉に二心はありませんね?」
意外にも、織莉子はその提案を受けたのだった。
そうして、ほむら、織莉子、キリカに加え、ワルプルギスの夜が来ると知った巴マミ。
更にはゆまに関するオトシマエを付ける為に見滝原へとやって来た佐倉杏子、その杏子と行動を共にしている千歳ゆまも加わり。
無事に、ワルプルギスの夜を乗り越えることが出来た。
ほむらの第一目標である、まどかの契約阻止を達成した状態で。
織莉子とキリカも、襲撃事件以降はまどかの命を狙うそぶりも見せてはいなかった。
ここに、ほむらの思い描いていた理想の世界が実現したのだった。
理想の世界―――そのはずだった。
織莉子「………ふふ、もう少しで完成よ……」
美国の家、台所にあるオーブンの前に立っている織莉子が呟く。
やがて、焼き上がりを告げるオーブンの音が広い台所に響いた。
ガチャリ、と音を立ててオーブンを開ける。
そして、キッチンミトンを両手にしっかりと装着し、焼いていたものをトレーごと取り出す。
織莉子「熱い、あっつい、いいにおい……ふふ……♪」
ガスコンロの上に置き、如何程の出来かを眺める。
それは、クッキーだった。
チョコチップが散りばめられた、バレンタインの為のもの。
織莉子「………ふふ、もう少しで完成よ……」
美国の家、台所にあるオーブンの前に立っている織莉子が呟く。
やがて、焼き上がりを告げるオーブンの音が広い台所に響いた。
ガチャリ、と音を立ててオーブンを開ける。
そして、キッチンミトンを両手にしっかりと装着し、焼いていたものをトレーごと取り出す。
織莉子「熱い、あっつい、いいにおい……ふふ……♪」
ガスコンロの上に置き、如何程の出来かを眺める。
それは、クッキーだった。
チョコチップが散りばめられた、バレンタインの為のもの。
織莉子「……うん、上出来上出来♪」
キッチンミトンを取り外し、そのクッキーに向かって左手をかざす。
そして、右手のソウルジェムに意識を集中させ、トレーの上の7割近くのクッキーに魔法をかける。
織莉子「よし、完成……ふふ、バレンタインデー当日が楽しみだわ……♪」
織莉子「覚悟していなさい……鹿目まどか……」
美国織莉子は、諦めてはいなかった。
キッチンミトンを取り外し、そのクッキーに向かって左手をかざす。
そして、右手のソウルジェムに意識を集中させ、トレーの上の7割近くのクッキーに魔法をかける。
織莉子「よし、完成……ふふ、バレンタインデー当日が楽しみだわ……♪」
織莉子「覚悟していなさい……鹿目まどか……」
美国織莉子は、諦めてはいなかった。
数分前。
織莉子がキッチンで何やらやっているのを、キリカが気付かれないように見ていた。
キリカ(織莉子……わたしの為に、バレンタインのチョコを用意してくれてるなんて……!)
見事に勘違いしていた。
キリカ(これは大変だぞ……!織莉子が作ってる事に気付いてないフリをしないと!なにしろわたしに黙って作ってるんだ!サプライズを演出したいに違いない!!)
更には妙な気遣いまでするキリカ。
キリカ「あー、あー……んん、ゴホンッ……」
発声練習を少しだけして、ひとつ小さく咳払い。
キリカ「織莉子ー!わたし、ちょっと用事があるから出掛けて来るよー!」
居間へのドア越しに、織莉子に向かってそんな言葉を投げかける。
織莉子「ええ、わかったわー!気を付けて行くのよー!」
居間の更に向こうの台所から、織莉子の返事が聞こえて来る。
それを聞き届けたキリカが、美国の家を後にする。
キリカ「せっかくだ、誰かに自慢しに行こう!」
織莉子がキッチンで何やらやっているのを、キリカが気付かれないように見ていた。
キリカ(織莉子……わたしの為に、バレンタインのチョコを用意してくれてるなんて……!)
見事に勘違いしていた。
キリカ(これは大変だぞ……!織莉子が作ってる事に気付いてないフリをしないと!なにしろわたしに黙って作ってるんだ!サプライズを演出したいに違いない!!)
更には妙な気遣いまでするキリカ。
キリカ「あー、あー……んん、ゴホンッ……」
発声練習を少しだけして、ひとつ小さく咳払い。
キリカ「織莉子ー!わたし、ちょっと用事があるから出掛けて来るよー!」
居間へのドア越しに、織莉子に向かってそんな言葉を投げかける。
織莉子「ええ、わかったわー!気を付けて行くのよー!」
居間の更に向こうの台所から、織莉子の返事が聞こえて来る。
それを聞き届けたキリカが、美国の家を後にする。
キリカ「せっかくだ、誰かに自慢しに行こう!」
マミの家―――
マミ「あら、呉さん?いらっしゃい、あがって」
キリカ「ああ、上がらせてもらうよ恩人」
マミに促され、キリカは中へ入って行く。
居間には、杏子とゆまの姿があった。
杏子「ん、キリカ?一人でマミの家に来るなんて珍しいな」
ゆま「キリカー!」
キリカの姿を確認したゆまが、トテトテとキリカの側へ駆けて来る。
近くにやってきたゆまの頭を撫でながら、キリカは杏子と話をする。
マミ「あら、呉さん?いらっしゃい、あがって」
キリカ「ああ、上がらせてもらうよ恩人」
マミに促され、キリカは中へ入って行く。
居間には、杏子とゆまの姿があった。
杏子「ん、キリカ?一人でマミの家に来るなんて珍しいな」
ゆま「キリカー!」
キリカの姿を確認したゆまが、トテトテとキリカの側へ駆けて来る。
近くにやってきたゆまの頭を撫でながら、キリカは杏子と話をする。
キリカ「いや、何、織莉子が家で忙しそうにしていたからね。邪魔するのも悪いと思って、一人で来たってだけさ」
杏子「ふーん……あいつがねえ……」
ケーキをほおばりながら、杏子が呟く。
マミ「あら、佐倉さんダメじゃない。今からみんなを呼ぼうと思っていたのに、先に食べちゃ」
杏子「んなこと言ったってよぉ、眼の前に出されながら食べちゃダメなんて言われたって我慢出来るわけないだろー」
マミ「もう、仕方ないわね……呉さんも座って。美国さんの家にも電話入れようと思っていたのだけれど、忙しそうにしていたのならやめておいた方がいいわね」
キリカ「ああ、そうしてあげてくれ」
杏子の隣にゆまが座り、更にその隣にキリカが腰掛ける。
マミはほむらやさやか、まどかに電話を入れているようだった。
杏子「ふーん……あいつがねえ……」
ケーキをほおばりながら、杏子が呟く。
マミ「あら、佐倉さんダメじゃない。今からみんなを呼ぼうと思っていたのに、先に食べちゃ」
杏子「んなこと言ったってよぉ、眼の前に出されながら食べちゃダメなんて言われたって我慢出来るわけないだろー」
マミ「もう、仕方ないわね……呉さんも座って。美国さんの家にも電話入れようと思っていたのだけれど、忙しそうにしていたのならやめておいた方がいいわね」
キリカ「ああ、そうしてあげてくれ」
杏子の隣にゆまが座り、更にその隣にキリカが腰掛ける。
マミはほむらやさやか、まどかに電話を入れているようだった。
それから数十分後。
ほむらとさやか、まどかがマミの家にやって来た。
ほむら「……杏子とゆまちゃんはともかく、あなたが一人でマミの家にいるなんて珍しいわね?」
テーブルを挟んだ向かい側に腰掛けながら、ほむらがキリカに問いかける。
キリカ「ふふ……今日はわたしから自慢話をしに来たのさ」
さやか「キリカが自慢話?何々、聞かせてよ」
マミ「その前に、いただきますしましょうか」
台所から紅茶を乗せたマミが戻って来る。
さやか「待ってましたマミさん!」
杏子「なあ、マミ。あたしの分はないのか?」
マミ「佐倉さんはさっき自分の分、食べちゃったじゃない」
杏子「いや、食ったけどさあ……いいじゃん、別に……」
ほむらとさやか、まどかがマミの家にやって来た。
ほむら「……杏子とゆまちゃんはともかく、あなたが一人でマミの家にいるなんて珍しいわね?」
テーブルを挟んだ向かい側に腰掛けながら、ほむらがキリカに問いかける。
キリカ「ふふ……今日はわたしから自慢話をしに来たのさ」
さやか「キリカが自慢話?何々、聞かせてよ」
マミ「その前に、いただきますしましょうか」
台所から紅茶を乗せたマミが戻って来る。
さやか「待ってましたマミさん!」
杏子「なあ、マミ。あたしの分はないのか?」
マミ「佐倉さんはさっき自分の分、食べちゃったじゃない」
杏子「いや、食ったけどさあ……いいじゃん、別に……」
マミ「ふふ、なんてね、冗談よ」
全員に紅茶が行き渡ったのを確認したマミが、傍らに置いてあるケーキ箱をテーブルの上に置く。
その箱を開け、中からショートケーキを八つ取り出した。
マミ「さっき佐倉さんが食べたのは、わたしのお手製のケーキの方よ。今日の本命はこっちだから、安心して」
杏子「さっすがマミ!」
ショートケーキを小皿に乗せて、それも全員に行き渡らせる。
ゆま「わーい、ケーキだー!」
全員が手を合わせ、いただきますの挨拶をする。
全員に紅茶が行き渡ったのを確認したマミが、傍らに置いてあるケーキ箱をテーブルの上に置く。
その箱を開け、中からショートケーキを八つ取り出した。
マミ「さっき佐倉さんが食べたのは、わたしのお手製のケーキの方よ。今日の本命はこっちだから、安心して」
杏子「さっすがマミ!」
ショートケーキを小皿に乗せて、それも全員に行き渡らせる。
ゆま「わーい、ケーキだー!」
全員が手を合わせ、いただきますの挨拶をする。
キリカ「さて、皆の者。明日は何の日か覚えているかい?」
まどか「明日?って、2月14日だよね?」
キリカ「そう、そうだよ鹿目!セントバレンタインデーだ!!」
さやか「それがどうかしたの?」
キリカ「ちっちっち、わかってないな美樹は。いいか?バレンタインっていうのは、愛しい人に自らの気持ちを込めたチョコレートを渡すイベントがあるじゃあないか!」
まどか「な、なんだかその言い方、ちょっと恥ずかしいよキリカちゃん」
キリカ「ふふ……明日が楽しみだなぁ!いやー本当に楽しみだ!」
ほむら「……察するに、美国織莉子があなたの為にチョコレートを用意していると、そう言いたいわけね?」
キリカ「流石、暁美は鋭いね!」
まどか「キリカちゃん、自信満々だなぁ。わたしもそれくらい自分に自信を持ちたいよ」
さやか「あたしはどうしよっかなぁ……幼馴染のよしみで、今年も恭介にあげよっかなぁ」
杏子「未練たらしいねぇ、さやかは。あいつ、彼女出来たんだろ?もうすっぱりと諦めろっての」
さやか「う、うるさいなっ!杏子には関係ないでしょっ!」
杏子「へいへい」
まどか「明日?って、2月14日だよね?」
キリカ「そう、そうだよ鹿目!セントバレンタインデーだ!!」
さやか「それがどうかしたの?」
キリカ「ちっちっち、わかってないな美樹は。いいか?バレンタインっていうのは、愛しい人に自らの気持ちを込めたチョコレートを渡すイベントがあるじゃあないか!」
まどか「な、なんだかその言い方、ちょっと恥ずかしいよキリカちゃん」
キリカ「ふふ……明日が楽しみだなぁ!いやー本当に楽しみだ!」
ほむら「……察するに、美国織莉子があなたの為にチョコレートを用意していると、そう言いたいわけね?」
キリカ「流石、暁美は鋭いね!」
まどか「キリカちゃん、自信満々だなぁ。わたしもそれくらい自分に自信を持ちたいよ」
さやか「あたしはどうしよっかなぁ……幼馴染のよしみで、今年も恭介にあげよっかなぁ」
杏子「未練たらしいねぇ、さやかは。あいつ、彼女出来たんだろ?もうすっぱりと諦めろっての」
さやか「う、うるさいなっ!杏子には関係ないでしょっ!」
杏子「へいへい」
マミ「もしかして、美国さんが忙しそうにしていたって、チョコ作りをしていたからかもしれないわね」
キリカ「そう、そこだよ恩人っ!」
バンッとテーブルを叩き、キリカは身を乗り出す。
キリカ「織莉子、台所でお菓子を作ってるっぽかったんだよっ!あれは間違いなく、バレンタインのチョコだ!!わたしの為にわざわざ作ってくれてるんだよ、織莉子はっ!!」
マミ「お、落ち着いて呉さん!」
ほむら「……仲、いいわねぇ、本当に。羨ましくもあるわ」
キリカ「何を言ってるんだ!暁美には鹿目がいるじゃあないか!」
まどか「えっ!?」
突然自分の名前を上げられたまどかが、敏感に反応を示す。
キリカ「そう、そこだよ恩人っ!」
バンッとテーブルを叩き、キリカは身を乗り出す。
キリカ「織莉子、台所でお菓子を作ってるっぽかったんだよっ!あれは間違いなく、バレンタインのチョコだ!!わたしの為にわざわざ作ってくれてるんだよ、織莉子はっ!!」
マミ「お、落ち着いて呉さん!」
ほむら「……仲、いいわねぇ、本当に。羨ましくもあるわ」
キリカ「何を言ってるんだ!暁美には鹿目がいるじゃあないか!」
まどか「えっ!?」
突然自分の名前を上げられたまどかが、敏感に反応を示す。
キリカ「鹿目も、暁美の話はもう知っているんだろう?暁美は、キミを守るために今まで頑張っていたんだ、って」
まどか「そ、それは、ほむらちゃんは、確かにそう言ってたけど……で、でも、でもでも、それとこれとは話が……」
ほむら「キリカ、そこまでにしておきなさい。まどか、困っているわよ」
キリカ「ふふん、冷静を装っているつもりでも、わかっているよ。キミも心中穏やかじゃないだろう?」
ほむら「な、何を……っ」
キリカ「ま、でもわたしと織莉子の間にある愛には勝てないだろうけれどね!ハッハッハ!」
杏子「絶好調だな、キリカの奴……」
さやか「ハハ……」
まどか「そ、それは、ほむらちゃんは、確かにそう言ってたけど……で、でも、でもでも、それとこれとは話が……」
ほむら「キリカ、そこまでにしておきなさい。まどか、困っているわよ」
キリカ「ふふん、冷静を装っているつもりでも、わかっているよ。キミも心中穏やかじゃないだろう?」
ほむら「な、何を……っ」
キリカ「ま、でもわたしと織莉子の間にある愛には勝てないだろうけれどね!ハッハッハ!」
杏子「絶好調だな、キリカの奴……」
さやか「ハハ……」
ゆま「ゆまはね、キョーコにチョコレートあげるから!楽しみにしててね!」
杏子「おう、期待してるよゆま」
マミ「わたしは特定の誰かにあげることは、今年もないかなぁ……明日もこうしてみんなで集まってお茶会出来ればいいかな、って思っているくらいだし」
キリカ「ダメダメ恩人、そんなんじゃあ。愛は無限に有限なんだよ!だから、恩人も相手を探さなきゃ!」
マミ「あはは……少し、真面目に考えてみようかしら?」
さやか「マミさんに相手が出来るとしたら、どんな人かなぁ?」
キリカの自慢話から始まり、他愛のない話に花を咲かせる。
杏子「おう、期待してるよゆま」
マミ「わたしは特定の誰かにあげることは、今年もないかなぁ……明日もこうしてみんなで集まってお茶会出来ればいいかな、って思っているくらいだし」
キリカ「ダメダメ恩人、そんなんじゃあ。愛は無限に有限なんだよ!だから、恩人も相手を探さなきゃ!」
マミ「あはは……少し、真面目に考えてみようかしら?」
さやか「マミさんに相手が出来るとしたら、どんな人かなぁ?」
キリカの自慢話から始まり、他愛のない話に花を咲かせる。
そして、夕方。
キリカ「それじゃあね、いいバレンタインを迎えてくれ!」
玄関先で、嬉しそうにそれだけ言い残してキリカは駆け足で帰って行く。
ほむら「元気ねぇ、彼女」
まどか「そうだね。でも、貰えるのはほぼ確定なのかぁ……いいなぁ……」
さやか「ふむふむ、まどかは女の子から貰っても嬉しいのかね?」
まどか「あはは、それはそうだよぉ。好意を向けられて、嫌な気持ちになんてなるわけないでしょ?」
杏子「そりゃ、そうだろうけどな」
ほむら(……なら、やっぱりわたしがまどかに……)
マミ「呉さんは足早に帰っちゃったから言いそびれちゃったけど……明日、みんなは何か用事ある?何もなければ、またお茶会しましょう?バレンタインだし、ちょっとだけ豪勢に」
さやか「あたしは参加っ!どうせ恭介は仁美とよろしくやるだろうし、ね!」
杏子「あたしはマミの家に住んでるんだし、不参加な理由にはならないな」
ゆま「ゆまも参加ー!」
キリカ「それじゃあね、いいバレンタインを迎えてくれ!」
玄関先で、嬉しそうにそれだけ言い残してキリカは駆け足で帰って行く。
ほむら「元気ねぇ、彼女」
まどか「そうだね。でも、貰えるのはほぼ確定なのかぁ……いいなぁ……」
さやか「ふむふむ、まどかは女の子から貰っても嬉しいのかね?」
まどか「あはは、それはそうだよぉ。好意を向けられて、嫌な気持ちになんてなるわけないでしょ?」
杏子「そりゃ、そうだろうけどな」
ほむら(……なら、やっぱりわたしがまどかに……)
マミ「呉さんは足早に帰っちゃったから言いそびれちゃったけど……明日、みんなは何か用事ある?何もなければ、またお茶会しましょう?バレンタインだし、ちょっとだけ豪勢に」
さやか「あたしは参加っ!どうせ恭介は仁美とよろしくやるだろうし、ね!」
杏子「あたしはマミの家に住んでるんだし、不参加な理由にはならないな」
ゆま「ゆまも参加ー!」
まどか「あ、わたしは、ちょっと明日は無理かもしれないです」
マミ「あら、そうなの?何かあった?」
まどか「ちょっと、パパと約束があって」
マミ「先約があるなら仕方ないわね。暁美さんは?」
ほむら「わたしも、パスね。用事があるの」
マミ「そうなの……残念ね。それじゃ、美樹さんと佐倉さん、ゆまちゃんとわたしの四人で贅沢しちゃいましょうか?」
杏子「贅沢って言ったな?後悔させてやるぜマミ!」
ゆま「後悔だー!」
さやか「いやー明日が楽しみになっちゃいましたなぁ!」
マミ「あら、そうなの?何かあった?」
まどか「ちょっと、パパと約束があって」
マミ「先約があるなら仕方ないわね。暁美さんは?」
ほむら「わたしも、パスね。用事があるの」
マミ「そうなの……残念ね。それじゃ、美樹さんと佐倉さん、ゆまちゃんとわたしの四人で贅沢しちゃいましょうか?」
杏子「贅沢って言ったな?後悔させてやるぜマミ!」
ゆま「後悔だー!」
さやか「いやー明日が楽しみになっちゃいましたなぁ!」
マミ「言っておくけれど、美樹さんはお客さんだからいいとして、佐倉さんはウチの居候なのだからね?タダで食べられるとは思わない方がいいわよ?」
杏子「はんっ、あたしにはバイトで稼いだ金があるんだぜ?全然全く問題無しっ!!」
ゆま「問題なーし!」
マミ「ふふ、息ぴったりね、二人とも」
まどか「それじゃマミさん、帰ります」
さやか「あたしは、また明日ですね!」
ほむら「バイバイ、マミ」
マミ「ええ。三人とも、気を付けて帰ってね」
それぞれさよならの挨拶をし、まどか、さやか、ほむらは家路につく。
杏子「はんっ、あたしにはバイトで稼いだ金があるんだぜ?全然全く問題無しっ!!」
ゆま「問題なーし!」
マミ「ふふ、息ぴったりね、二人とも」
まどか「それじゃマミさん、帰ります」
さやか「あたしは、また明日ですね!」
ほむら「バイバイ、マミ」
マミ「ええ。三人とも、気を付けて帰ってね」
それぞれさよならの挨拶をし、まどか、さやか、ほむらは家路につく。
~~~
キリカ「ただいまー、織莉子!」
美国の家のドアを開け、中へ入りながら、キリカは織莉子にただいまの挨拶をする。
織莉子「あら、お帰りなさいキリカ」
織莉子は、まだキッチンにいた。
しかし、やることは全て終わっているようで、椅子に座り紅茶を飲んでいるところだった。
キリカは織莉子の正面の椅子に腰かけ、自分テイストの紅茶を入れる。
ジャムを三杯に、砂糖を三杯。
織莉子「どこに行ってたの、キリカ?」
キリカ「ん、ちょっとね。それより、わたしが出て行く前に織莉子、何かをやっていたみたいだったけれど。何をしていたんだい?」
あえて、キリカはその一歩を踏み出す。
自身の考えを、確信へと変える為に。
キリカ「ただいまー、織莉子!」
美国の家のドアを開け、中へ入りながら、キリカは織莉子にただいまの挨拶をする。
織莉子「あら、お帰りなさいキリカ」
織莉子は、まだキッチンにいた。
しかし、やることは全て終わっているようで、椅子に座り紅茶を飲んでいるところだった。
キリカは織莉子の正面の椅子に腰かけ、自分テイストの紅茶を入れる。
ジャムを三杯に、砂糖を三杯。
織莉子「どこに行ってたの、キリカ?」
キリカ「ん、ちょっとね。それより、わたしが出て行く前に織莉子、何かをやっていたみたいだったけれど。何をしていたんだい?」
あえて、キリカはその一歩を踏み出す。
自身の考えを、確信へと変える為に。
織莉子「え、ああ……わたしも、ちょっと、ね」
キリカの予想通り、織莉子は言葉を濁した。
その返答を以て、キリカは自身の考えが確信へと変わったと心の中で喜ぶ。
ふと、キリカは視線を織莉子の更に向こうへ移した。
織莉子は隠しているつもりなのだろうが、キリカは織莉子の事をよく理解していた。
織莉子が何かを隠す時は、いつも食器棚の下なのだ。
更に、何かを隠した時に、完全には棚は締めきらず、中に何があるのかが少しだけ見える状態。
それが、織莉子の癖だった。
そして今回、その戸棚の中に見えたモノは、包装紙に包まれた大小二つの何かだった。
それが何なのか、キリカの心には既に確信とも言える答えがあった。
キリカ「ふーん、そっか」
キリカの予想通り、織莉子は言葉を濁した。
その返答を以て、キリカは自身の考えが確信へと変わったと心の中で喜ぶ。
ふと、キリカは視線を織莉子の更に向こうへ移した。
織莉子は隠しているつもりなのだろうが、キリカは織莉子の事をよく理解していた。
織莉子が何かを隠す時は、いつも食器棚の下なのだ。
更に、何かを隠した時に、完全には棚は締めきらず、中に何があるのかが少しだけ見える状態。
それが、織莉子の癖だった。
そして今回、その戸棚の中に見えたモノは、包装紙に包まれた大小二つの何かだった。
それが何なのか、キリカの心には既に確信とも言える答えがあった。
キリカ「ふーん、そっか」
織莉子「ところでキリカ。明日、何か用事はある?」
キリカ(キタッ!!)
キリカ「いや、何も用事はないけれど?」
あくまで冷静を装い、キリカは答える。
織莉子「よかった。明日、とても大切な用事があるの。そのまま開けておいてね?」
キリカ「ああ、了解だ」
表面上は冷静そのものだが、キリカは心の中で狂喜乱舞していた。
キリカ(あぁ、明日が楽しみだ……今夜は早めに寝ようそうしよう)
キリカの意識は、とっくのとうに明日へ向かっていた。
その為、織莉子の少しだけ憂いを含んだ表情には気付く事が出来なかったのだった。
キリカ(キタッ!!)
キリカ「いや、何も用事はないけれど?」
あくまで冷静を装い、キリカは答える。
織莉子「よかった。明日、とても大切な用事があるの。そのまま開けておいてね?」
キリカ「ああ、了解だ」
表面上は冷静そのものだが、キリカは心の中で狂喜乱舞していた。
キリカ(あぁ、明日が楽しみだ……今夜は早めに寝ようそうしよう)
キリカの意識は、とっくのとうに明日へ向かっていた。
その為、織莉子の少しだけ憂いを含んだ表情には気付く事が出来なかったのだった。
明けて、翌日。
キリカ「おはよう、織莉子!いやぁ今日もいい天気だねっ!!」
キリカは元気いっぱいだった。
織莉子「ええ、おはよう……キリカ」
対する織莉子は、酷く冷静だった。
キリカ「それで、織莉子?今日、何かあるのかい?」
いてもたってもいられず、キリカは織莉子に問いかける。
織莉子「ええ、とても、とても大切な用事が」
声のトーンは低いまま、織莉子は答える。
キリカ「一体何があるんだい?」
はやる気持ちを必死に抑えながら、キリカは次の言葉を促す。
キリカ「おはよう、織莉子!いやぁ今日もいい天気だねっ!!」
キリカは元気いっぱいだった。
織莉子「ええ、おはよう……キリカ」
対する織莉子は、酷く冷静だった。
キリカ「それで、織莉子?今日、何かあるのかい?」
いてもたってもいられず、キリカは織莉子に問いかける。
織莉子「ええ、とても、とても大切な用事が」
声のトーンは低いまま、織莉子は答える。
キリカ「一体何があるんだい?」
はやる気持ちを必死に抑えながら、キリカは次の言葉を促す。
織莉子「本題に入る前に……」
そこで言葉を区切り、織莉子は小さな包装紙に包まれたものをキリカに差し出す。
キリカ「……うん?」
それに、違和感を覚えた。
昨日の夕方帰って来た時に確認したのは、大小二つの包みだった。
小さなものは誰へのものなのかはわからなかったが、キリカは当然大きい方を渡されるものだとばかり思っていた。
織莉子「ハッピーバレンタイン、キリカ。わたしから、貴女へ」
穏やかな笑みを浮かべて、織莉子はそう言った。
キリカ「え、あ、あぁ……あり、がとう……?」
若干の疑問形ながら、キリカはそれを受け取る。
それを、マジマジと見つめた。
やっぱり、小さい方だ。
穴が開くほど見つめても、その事実は覆らなかった。
そこで言葉を区切り、織莉子は小さな包装紙に包まれたものをキリカに差し出す。
キリカ「……うん?」
それに、違和感を覚えた。
昨日の夕方帰って来た時に確認したのは、大小二つの包みだった。
小さなものは誰へのものなのかはわからなかったが、キリカは当然大きい方を渡されるものだとばかり思っていた。
織莉子「ハッピーバレンタイン、キリカ。わたしから、貴女へ」
穏やかな笑みを浮かべて、織莉子はそう言った。
キリカ「え、あ、あぁ……あり、がとう……?」
若干の疑問形ながら、キリカはそれを受け取る。
それを、マジマジと見つめた。
やっぱり、小さい方だ。
穴が開くほど見つめても、その事実は覆らなかった。
キリカ「こ、これ、本当にわたしに?」
恐る恐ると言った体で、キリカは問い掛ける。
織莉子「? なにかおかしなところ、あった?」
キリカ「い、いや……その……?」
織莉子「変なキリカね。それじゃあ、本題に入らせてもらうけれど……」
そう言いながら、織莉子は今度は大きい包みを取り出した。
それは昨日キリカが確認した、大小二つの包みのウチの大きい方だった。
キリカ(ま、まさか……わたしの他に、本命が……っ!?)
嫌な予感が、キリカの脳裏をよぎる。
恐る恐ると言った体で、キリカは問い掛ける。
織莉子「? なにかおかしなところ、あった?」
キリカ「い、いや……その……?」
織莉子「変なキリカね。それじゃあ、本題に入らせてもらうけれど……」
そう言いながら、織莉子は今度は大きい包みを取り出した。
それは昨日キリカが確認した、大小二つの包みのウチの大きい方だった。
キリカ(ま、まさか……わたしの他に、本命が……っ!?)
嫌な予感が、キリカの脳裏をよぎる。
織莉子「これをもって、鹿目まどかの所へ行きまs」
キリカ「まさかの鹿目だとおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!?!?!?」
織莉子の言葉を遮り、キリカが吠える。
織莉子「っ!?」
キリカ「そんな、そんなバカなっ!?織莉子が、織莉子が、そんな、そんなあああああぁぁぁぁっっ!!」
思わず、キリカは家を飛び出した。
織莉子「あ、ちょっとキリカーーーーっ!!?」
織莉子の呼び止めにも応じなかったのは、これが初めてだった。
それほどまでに、キリカは衝撃を受けていたのだった。
織莉子「……行っちゃった。暁美ほむらが完全に油断しきっている今が、鹿目まどか暗殺の好機なのに。仕方ないわ、わたし一人で仕掛けることにしましょう」
キリカ「まさかの鹿目だとおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!?!?!?」
織莉子の言葉を遮り、キリカが吠える。
織莉子「っ!?」
キリカ「そんな、そんなバカなっ!?織莉子が、織莉子が、そんな、そんなあああああぁぁぁぁっっ!!」
思わず、キリカは家を飛び出した。
織莉子「あ、ちょっとキリカーーーーっ!!?」
織莉子の呼び止めにも応じなかったのは、これが初めてだった。
それほどまでに、キリカは衝撃を受けていたのだった。
織莉子「……行っちゃった。暁美ほむらが完全に油断しきっている今が、鹿目まどか暗殺の好機なのに。仕方ないわ、わたし一人で仕掛けることにしましょう」
~~~
キリカ「うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
奇声を発しながら、キリカは住宅街を駆け抜けて行く。
キリカ「織莉子が、織莉子がああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
どこを目指しているわけでもなく、とにかく走らなければどうにかなってしまいそうだった。
キリカ「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
走り続けて、商店街へと抜けた。
「きゃっ!?」
キリカ「うわっ!?」
曲がり角へ差し掛かったところで、誰かと盛大にぶつかってしまった。
キリカ「うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
奇声を発しながら、キリカは住宅街を駆け抜けて行く。
キリカ「織莉子が、織莉子がああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
どこを目指しているわけでもなく、とにかく走らなければどうにかなってしまいそうだった。
キリカ「いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
走り続けて、商店街へと抜けた。
「きゃっ!?」
キリカ「うわっ!?」
曲がり角へ差し掛かったところで、誰かと盛大にぶつかってしまった。
キリカ「も、申し訳無い。ちょっと、ショックなことがあって……」
マミ「いえ、こちらこそ……」
キリカ「……恩人?」
マミ「え?……あら、呉さん?」
キリカがぶつかった相手は、巴マミだった。
マミ「ああ、せっかく買ったケーキがぐちゃぐちゃに……」
キリカ「………グスッ」
マミ「え?」
キリカ「恩人……わたしは一体どうしたらっ……」
ぶつかったことで少しだけ冷静さを取り戻したキリカが、不意に泣き出す。
マミ「いえ、こちらこそ……」
キリカ「……恩人?」
マミ「え?……あら、呉さん?」
キリカがぶつかった相手は、巴マミだった。
マミ「ああ、せっかく買ったケーキがぐちゃぐちゃに……」
キリカ「………グスッ」
マミ「え?」
キリカ「恩人……わたしは一体どうしたらっ……」
ぶつかったことで少しだけ冷静さを取り戻したキリカが、不意に泣き出す。
マミ「く、呉さんっ?」
キリカ「織莉子がっ……織莉子があああぁぁぁぁ……お、おりおりおり………!」
マミ「お、落ち着いて呉さんっ!?な、何が何だか……!?」
へたりこんだまま泣き出すキリカを見て、マミはオロオロし始める。
マミ「と、とりあえず、人のいない所に行きましょうっ?ね?」
キリカ「グスッ……うん……」
マミに手を握られ、立ち上がる。
そのまま、子供のように手を引かれながら人気のない所へ向かって歩き出すのだった。
キリカ「織莉子がっ……織莉子があああぁぁぁぁ……お、おりおりおり………!」
マミ「お、落ち着いて呉さんっ!?な、何が何だか……!?」
へたりこんだまま泣き出すキリカを見て、マミはオロオロし始める。
マミ「と、とりあえず、人のいない所に行きましょうっ?ね?」
キリカ「グスッ……うん……」
マミに手を握られ、立ち上がる。
そのまま、子供のように手を引かれながら人気のない所へ向かって歩き出すのだった。
~~~
公園のベンチに、キリカが座っていた。
マミは少し離れた所にある自動販売機で缶コーヒーを二つ買い、キリカの所へ戻って来る。
マミ「はい、コーヒー」
キリカ「……甘いやつ?」
マミ「ええ、カフェオレがあったからそれを買って来たわ」
キリカ「ありがとう……」
確認を取り、キリカは差し出された缶コーヒーを受け取る。
マミ「それで、何があったの?なんだか、穏やかな話じゃなさそうだけど」
自分の分の缶コーヒーを開け、マミはキリカの隣に腰掛ける。
キリカ「うん……実はね……」
キリカは、事の顛末を包み隠さずマミに話した。
今朝渡されたバレンタインのチョコは、二つあった包みのウチ小さい方であったこと。
もうひとつの大きい方は、これからまどかに渡しに行くと言っていたこと。
公園のベンチに、キリカが座っていた。
マミは少し離れた所にある自動販売機で缶コーヒーを二つ買い、キリカの所へ戻って来る。
マミ「はい、コーヒー」
キリカ「……甘いやつ?」
マミ「ええ、カフェオレがあったからそれを買って来たわ」
キリカ「ありがとう……」
確認を取り、キリカは差し出された缶コーヒーを受け取る。
マミ「それで、何があったの?なんだか、穏やかな話じゃなさそうだけど」
自分の分の缶コーヒーを開け、マミはキリカの隣に腰掛ける。
キリカ「うん……実はね……」
キリカは、事の顛末を包み隠さずマミに話した。
今朝渡されたバレンタインのチョコは、二つあった包みのウチ小さい方であったこと。
もうひとつの大きい方は、これからまどかに渡しに行くと言っていたこと。
類似してるかもしれないスレッド
- まどか「みんなのヒーロー鹿目まどかで~っす!」 (143) - [47%] - 2012/1/27 4:00 ☆
- 咏「バレンタインだぜ?」えり「そうですね」 (216) - [45%] - 2013/2/14 22:45 ☆
- P「バレンタインくらい知っているよ」 (169) - [45%] - 2013/2/14 7:15 ★
- アスカ「バレンタインデーにチョコ?」 (158) - [44%] - 2012/12/3 6:45 ☆
- P「バレンタインデー楽しみだなー♪…出張だけど」 (213) - [43%] - 2013/2/14 14:45 ★
- モバP「バレンタインに光から呼び出しとは」 (142) - [42%] - 2013/2/25 18:15 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について