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元スレ勇者「さて、魔王を倒すか」
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食後
魔王「ふむ、満足だ」
従者「お粗末さまでした」
従者「それでは私はお片付けをしてきますね」
魔王「・・・待て、その前に」
魔王「確か、今日献上された品物の中に食後酒があっただろう。出してくれ」
従者「あ、それなら冷やしておきましたよ。すぐお持ちしますね」
魔王「それと、グラスを二つ」
従者「・・・!」
従者「はい!」
魔王「・・・」
従者「お待たせしました」
魔王「晩酌に付き合うか?」
従者「はい、よろこんで」
魔王「(・・・そういえば、従者が酒を口にする姿を見るのは初めてかもしれない)」
魔王「ふむ、満足だ」
従者「お粗末さまでした」
従者「それでは私はお片付けをしてきますね」
魔王「・・・待て、その前に」
魔王「確か、今日献上された品物の中に食後酒があっただろう。出してくれ」
従者「あ、それなら冷やしておきましたよ。すぐお持ちしますね」
魔王「それと、グラスを二つ」
従者「・・・!」
従者「はい!」
魔王「・・・」
従者「お待たせしました」
魔王「晩酌に付き合うか?」
従者「はい、よろこんで」
魔王「(・・・そういえば、従者が酒を口にする姿を見るのは初めてかもしれない)」
―数十分後―
従者「おいしーですね~♪」ニコニコ
従者「えへへっ♪まおうさまのお手て握っちゃった!」ギュッ
魔王「(・・・ここまで酒に弱いとは)」
従者「まおうさまの下で働けて~♪毎日がとってもたのしいです」ニギニギ
魔王「そうか、それは良かった」
従者「・・・はい。私はとても・・・、とっても幸せです」ジッ
従者「・・・魔王さま」ソッ
魔王「・・・っ!」タジッ
従者「・・・」
魔王「・・・従者?」
従者「・・・。スー・・・スー・・・」スヤッ
魔王「(・・・眠った、・・・のか)」
魔王「・・・さて、っと」
魔王「(相変わらず、華奢な身体をしている)」
従者「おいしーですね~♪」ニコニコ
従者「えへへっ♪まおうさまのお手て握っちゃった!」ギュッ
魔王「(・・・ここまで酒に弱いとは)」
従者「まおうさまの下で働けて~♪毎日がとってもたのしいです」ニギニギ
魔王「そうか、それは良かった」
従者「・・・はい。私はとても・・・、とっても幸せです」ジッ
従者「・・・魔王さま」ソッ
魔王「・・・っ!」タジッ
従者「・・・」
魔王「・・・従者?」
従者「・・・。スー・・・スー・・・」スヤッ
魔王「(・・・眠った、・・・のか)」
魔王「・・・さて、っと」
魔王「(相変わらず、華奢な身体をしている)」
―従者の部屋―
魔王「・・・お前を部屋に運ぶのは何度目だろうな」
魔王「(あのまま・・・、あのまま従者が眠らなかったら、どうなっていたのだろうか・・・)」
魔王「・・・おやすみ、従者」
バタン
従者「・・・」
従者「(・・・魔王さま。・・・魔王さまは、優れたる指導者にして支配者)」
従者「(そして、魔を統べる王)」
従者「(でも、魔王だけど。魔王なのに。魔王さまはとっても優しいってこと、従者はきちんと知ってますからね)」
従者「(私は、そんな魔王さまが・・・、好き)」
従者「(私は魔王さまと過ごす日々が好き。できる事なら、叶うことなら、ずっと一緒に居られたら、と夢に見ます)」
従者「(・・・でも。そんなことより、そんな夢よりも)」
従者「(私は、魔王さまが幸せなら。魔王さまが幸せでいられたら、何もいらない)」
従者「(・・・魔王さまのお力になれるでしょうか)」
従者「・・・おやすみなさい、魔王さま」
魔王「・・・お前を部屋に運ぶのは何度目だろうな」
魔王「(あのまま・・・、あのまま従者が眠らなかったら、どうなっていたのだろうか・・・)」
魔王「・・・おやすみ、従者」
バタン
従者「・・・」
従者「(・・・魔王さま。・・・魔王さまは、優れたる指導者にして支配者)」
従者「(そして、魔を統べる王)」
従者「(でも、魔王だけど。魔王なのに。魔王さまはとっても優しいってこと、従者はきちんと知ってますからね)」
従者「(私は、そんな魔王さまが・・・、好き)」
従者「(私は魔王さまと過ごす日々が好き。できる事なら、叶うことなら、ずっと一緒に居られたら、と夢に見ます)」
従者「(・・・でも。そんなことより、そんな夢よりも)」
従者「(私は、魔王さまが幸せなら。魔王さまが幸せでいられたら、何もいらない)」
従者「(・・・魔王さまのお力になれるでしょうか)」
従者「・・・おやすみなさい、魔王さま」
翌日
魔王「・・・」チラッ
従者「・・・?」ジッ
魔王「(・・・従者)」
魔王「(・・・この感覚は何なのだろうか、変な気分だ)」
魔王「(だが、悪くはない)」
魔王「(私は従者を大切にしたいと思っている、これは主従関係を越えた気持ちだ)」
魔王「(・・・今は、従者を失うことが恐ろしい)」
魔王「(恐ろしい・・・か。魔を統べる王に恐ろしいものができるとはな)」
魔王「(魔王堕ちたり、とでも言うべきか)」
魔王「(だが、恐ろしいとのたまうだけでは何も変わらない)」
魔王「(克服する、それが魔を統べる王がすべき事)」
魔王「(簡単なことだ。・・・私が守ればいい)」
魔王「(次に来る勇者が片付いたら思いを伝えよう。守りたい、と)」
従者「(魔王さま・・・なんかカッコいい感じの顔してる・・・かわいい・・・)」キューン///
魔王「・・・」チラッ
従者「・・・?」ジッ
魔王「(・・・従者)」
魔王「(・・・この感覚は何なのだろうか、変な気分だ)」
魔王「(だが、悪くはない)」
魔王「(私は従者を大切にしたいと思っている、これは主従関係を越えた気持ちだ)」
魔王「(・・・今は、従者を失うことが恐ろしい)」
魔王「(恐ろしい・・・か。魔を統べる王に恐ろしいものができるとはな)」
魔王「(魔王堕ちたり、とでも言うべきか)」
魔王「(だが、恐ろしいとのたまうだけでは何も変わらない)」
魔王「(克服する、それが魔を統べる王がすべき事)」
魔王「(簡単なことだ。・・・私が守ればいい)」
魔王「(次に来る勇者が片付いたら思いを伝えよう。守りたい、と)」
従者「(魔王さま・・・なんかカッコいい感じの顔してる・・・かわいい・・・)」キューン///
最初の出だしはvipによくあるパターンぶち壊し新パターン系なんだけど、壊し方の方向性が新しかった
こいつの声演ってみてぇ
こいつの声演ってみてぇ
そして、ある日
魔王「・・・」
魔王「・・・来たか」
従者「魔王さま?」
ガチャッ
家来「魔王様ッ!」
家来「魔王様、勇者が現れました。攻撃により東塔、南塔陥落!」
家来「西塔が落ちるのも時間の問題との情報がッ!」
従者「そ、そんなっ!」
魔王「早い・・・。今までとは違う、という訳か」
魔王「して、勇者一行の構成は」
家来「魔法使い、戦士、僧侶でございますっ」
家来「戦士と僧侶は、東塔と南塔の将が命と引きかえに倒したと・・・」
魔王「そうか、御苦労。お前は傷の回復に努めよ」
魔王「・・・」
魔王「・・・来たか」
従者「魔王さま?」
ガチャッ
家来「魔王様ッ!」
家来「魔王様、勇者が現れました。攻撃により東塔、南塔陥落!」
家来「西塔が落ちるのも時間の問題との情報がッ!」
従者「そ、そんなっ!」
魔王「早い・・・。今までとは違う、という訳か」
魔王「して、勇者一行の構成は」
家来「魔法使い、戦士、僧侶でございますっ」
家来「戦士と僧侶は、東塔と南塔の将が命と引きかえに倒したと・・・」
魔王「そうか、御苦労。お前は傷の回復に努めよ」
>>62
このコピペは初めて見た
このコピペは初めて見た
従者「魔王さま!私を前線に!」
魔王「ならぬ」
従者「何故ですっ!」
魔王「お前は従者だろう」
従者「それが何か!」
魔王「お前は誰を守るのが務めだ?」
従者「・・・っ!」
従者「私は・・・、私は魔王さまの盾です!」
従者「命に代えても、魔王さまは私が守りますっ!」
従者「それが私の務めですっ!!」
魔王「・・・そうだ」
魔王「私の傍でその職務を全うしろ」
魔王「ならぬ」
従者「何故ですっ!」
魔王「お前は従者だろう」
従者「それが何か!」
魔王「お前は誰を守るのが務めだ?」
従者「・・・っ!」
従者「私は・・・、私は魔王さまの盾です!」
従者「命に代えても、魔王さまは私が守りますっ!」
従者「それが私の務めですっ!!」
魔王「・・・そうだ」
魔王「私の傍でその職務を全うしろ」
そこから数刻が経ち
家来「魔王、様。北塔陥落。魔法使いは、死にました、が、勇者がすぐそこま・・・で・・・」ドッ
魔王「・・・大義であった」
従者「(血、血が・・・)」ガクガク
魔王「・・・」
魔王「・・・従者よ、手を借りるぞ」グッ
従者「まっ魔王さま、何をっ」ワタワタ
魔王「今から私が話す言葉を良く聞け」ギュッ
魔王「・・・私はお前を失うことが恐ろしい」
魔王「目前に迫る勇者など比に及ばぬほどにな」
魔王「・・・玉座の後ろに身を隠せ。勇者の狙いはただ一つ、私の命だけだ」
従者「そんなっ!私は」魔王「黙れ」
魔王「勇者を一戦を交えるのだ、貴様が居ると全力を出せぬ」
魔王「それに、死ぬ気など微塵もない」
家来「魔王、様。北塔陥落。魔法使いは、死にました、が、勇者がすぐそこま・・・で・・・」ドッ
魔王「・・・大義であった」
従者「(血、血が・・・)」ガクガク
魔王「・・・」
魔王「・・・従者よ、手を借りるぞ」グッ
従者「まっ魔王さま、何をっ」ワタワタ
魔王「今から私が話す言葉を良く聞け」ギュッ
魔王「・・・私はお前を失うことが恐ろしい」
魔王「目前に迫る勇者など比に及ばぬほどにな」
魔王「・・・玉座の後ろに身を隠せ。勇者の狙いはただ一つ、私の命だけだ」
従者「そんなっ!私は」魔王「黙れ」
魔王「勇者を一戦を交えるのだ、貴様が居ると全力を出せぬ」
魔王「それに、死ぬ気など微塵もない」
魔王「・・・もう一度言う、私はお前を失うことが恐ろしい」
魔王「その言葉の続きを紡がせてくれ」
魔王「そして、聞かせてくれ。その返事を」
魔王「私を信じろ、お前を絶対に死なせはしない」
従者「・・・」
従者「わかりました」
従者「その言葉、信じます」
従者「私は魔王さまを信じます」
魔王「・・・」
魔王「・・・そうか」
魔王「その言葉の続きを紡がせてくれ」
魔王「そして、聞かせてくれ。その返事を」
魔王「私を信じろ、お前を絶対に死なせはしない」
従者「・・・」
従者「わかりました」
従者「その言葉、信じます」
従者「私は魔王さまを信じます」
魔王「・・・」
魔王「・・・そうか」
―玉座の間―
ガチャリ
魔王「・・・来たか、勇者よ」
勇者「・・・お前を倒すために先の勇者達の魂は全て俺が受け継いだ」
勇者「俺は最後にして最強の勇者だ」
魔王「くだらん。その魂も今日で終わりだ。塵ほども残さず消し飛ばしてやろう」
勇者「黙れ。俺は人々の希望だ。お前の存在により死んでいった者たちが願った最後の光だ」
魔王「お前は死ぬ、その希望とやらは意味を成さなくなる」
勇者「死など恐れん。俺は死んでもお前を倒す」
魔王「・・・戯言を」
勇者「ここから先は我が聖剣にて語る、人々の思いをその身に受け止めろ」
魔王「よかろう、私も魔剣を以ってして恐怖と絶望の旋律をお前の体に刻んでやろう」
勇者「行くぞっっ!!!」
魔王「来いっっ!!!」
従者「(魔王さま・・・どうか・・・どうか・・・)」
ガチャリ
魔王「・・・来たか、勇者よ」
勇者「・・・お前を倒すために先の勇者達の魂は全て俺が受け継いだ」
勇者「俺は最後にして最強の勇者だ」
魔王「くだらん。その魂も今日で終わりだ。塵ほども残さず消し飛ばしてやろう」
勇者「黙れ。俺は人々の希望だ。お前の存在により死んでいった者たちが願った最後の光だ」
魔王「お前は死ぬ、その希望とやらは意味を成さなくなる」
勇者「死など恐れん。俺は死んでもお前を倒す」
魔王「・・・戯言を」
勇者「ここから先は我が聖剣にて語る、人々の思いをその身に受け止めろ」
魔王「よかろう、私も魔剣を以ってして恐怖と絶望の旋律をお前の体に刻んでやろう」
勇者「行くぞっっ!!!」
魔王「来いっっ!!!」
従者「(魔王さま・・・どうか・・・どうか・・・)」
従者「(あれから半刻は打ちあっている・・・魔王さま・・・)」
魔王「(なかなかどうして、楽しませてくれるな。勇者よ)」キーンッ
勇者「(この日の為にここまで来たんだ!魔王を倒すこの日の為に!!)」カーンッ
魔王「(私を倒してどうなる、私一人が死んだところで魔族は退かぬ)」ズバッ
勇者「(人々を無差別に蝕むその瘴気が無ければ、まだ人は戦える、抗える。それが希望になる)」シュッ
魔王「(甘い考えだな。お前の命が潰えたとき、人間は底なしの絶望と向き合うことになるのだぞ)」サッ
勇者「(勇者は死なない)」グッ
魔王「(それはどうかな)」ギリッ
魔王「魔力開放」ゴォォォッッッッ!!!!!
勇者「グッッ!!!」ビリビリッ
勇者「(何だこれは!?呪い、凄まじい呪いっ!まるで深淵の底に墜ちたかのようなっ!)」ドロッ
勇者「(時が、時間が見える)」ズッ
勇者「(魔王の剣が、魔剣が俺の胸を捉える・・・俺の心臓に魔剣が突き立てられ・・・る)」ズブッ
勇者「(ここで死ぬ・・・のか?)」ズズズズズッ
魔王「何が見えた、勇者よ」
魔王「(なかなかどうして、楽しませてくれるな。勇者よ)」キーンッ
勇者「(この日の為にここまで来たんだ!魔王を倒すこの日の為に!!)」カーンッ
魔王「(私を倒してどうなる、私一人が死んだところで魔族は退かぬ)」ズバッ
勇者「(人々を無差別に蝕むその瘴気が無ければ、まだ人は戦える、抗える。それが希望になる)」シュッ
魔王「(甘い考えだな。お前の命が潰えたとき、人間は底なしの絶望と向き合うことになるのだぞ)」サッ
勇者「(勇者は死なない)」グッ
魔王「(それはどうかな)」ギリッ
魔王「魔力開放」ゴォォォッッッッ!!!!!
勇者「グッッ!!!」ビリビリッ
勇者「(何だこれは!?呪い、凄まじい呪いっ!まるで深淵の底に墜ちたかのようなっ!)」ドロッ
勇者「(時が、時間が見える)」ズッ
勇者「(魔王の剣が、魔剣が俺の胸を捉える・・・俺の心臓に魔剣が突き立てられ・・・る)」ズブッ
勇者「(ここで死ぬ・・・のか?)」ズズズズズッ
魔王「何が見えた、勇者よ」
いいぞ>>1 希望が見えてきた
>>83
ありそうで怖い
ありそうで怖い
勇者「なっ!?」
魔王「そう、殺気だ」
勇者「私は・・・」
魔王「そう。お前の絶望の姿だ、数秒先の未来」
魔王「さらばだ勇者、滅せよ」バシュッ
勇者「・・・人を、人間を見くびるな」バシュッ
ガキンッ!!
「・・・」
「(これは・・・一体・・・)」
「(魔剣と聖剣が弾きあった瞬間、勇者の胸に飾られた宝石が輝き、そして砕けた)」
「(その瞬間、周囲は爆煙に包まれた)」
「(だが、私は動じず、弾かれた剣を振り直し勇者の心臓を貫いた。手ごたえがあった。そして煙が晴れ)」
勇者「どういう・・・ことだ・・・?」
魔王「」
勇者「なにが起こった・・・?」
魔王「そう、殺気だ」
勇者「私は・・・」
魔王「そう。お前の絶望の姿だ、数秒先の未来」
魔王「さらばだ勇者、滅せよ」バシュッ
勇者「・・・人を、人間を見くびるな」バシュッ
ガキンッ!!
「・・・」
「(これは・・・一体・・・)」
「(魔剣と聖剣が弾きあった瞬間、勇者の胸に飾られた宝石が輝き、そして砕けた)」
「(その瞬間、周囲は爆煙に包まれた)」
「(だが、私は動じず、弾かれた剣を振り直し勇者の心臓を貫いた。手ごたえがあった。そして煙が晴れ)」
勇者「どういう・・・ことだ・・・?」
魔王「」
勇者「なにが起こった・・・?」
従者「っっ!!!」バッ
従者「魔王さまっ!魔王さまっ!!!!」ダキッ
勇者「従」従者「魔王さま・・・。魔王さま・・・大丈夫ですよ」
勇者「おいっ!!」従者「魔王さまには私がついてます。私が一緒ですからね」ズッ
勇者「(そこから先は、よく覚えていない)」
勇者「(従者は自らの胸に小剣を沈めた)」
従者「大好きで・・すよ・・魔王・・・さま・・・。愛して・・・いま・・・す・・・」
勇者「従者っっっーーーー!!!!!」
勇者「(そして、従者と魔王の亡骸は、魔法陣に包まれた)」
従者「魔王さまっ!魔王さまっ!!!!」ダキッ
勇者「従」従者「魔王さま・・・。魔王さま・・・大丈夫ですよ」
勇者「おいっ!!」従者「魔王さまには私がついてます。私が一緒ですからね」ズッ
勇者「(そこから先は、よく覚えていない)」
勇者「(従者は自らの胸に小剣を沈めた)」
従者「大好きで・・すよ・・魔王・・・さま・・・。愛して・・・いま・・・す・・・」
勇者「従者っっっーーーー!!!!!」
勇者「(そして、従者と魔王の亡骸は、魔法陣に包まれた)」
―辺境の町―
勇者「(私は気付くと人の街に居た)」
勇者「(転移魔法?わからない、仲間の魔法使いが魔王城の崩壊を予想し、予め発動しておいたのだろうか)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(私は、私には・・・何がどうなったのかすぐには理解できなかった)
勇者「(今はただ、その後を再認識することしかできない。)」
勇者「(忌まわしき記憶を、悪夢を思い出すことしか)」
勇者「・・・」
勇者「(人間どもは、放心状態の私になんの興味も示さなかった)」
勇者「(街は混乱状態だった)」
勇者「(どうやら、あの時発動した魔法陣は従者の召喚魔法だったようだ)」
勇者「(・・・私でも見たことの無い魔法陣)」
勇者「(全ての力と、絶望と、憎悪と、命を以って発動する究極の召喚。といったところだろうか)」
勇者「(人の街はことごとく破壊され、王国は滅びたらしい)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(私は気付くと人の街に居た)」
勇者「(転移魔法?わからない、仲間の魔法使いが魔王城の崩壊を予想し、予め発動しておいたのだろうか)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(私は、私には・・・何がどうなったのかすぐには理解できなかった)
勇者「(今はただ、その後を再認識することしかできない。)」
勇者「(忌まわしき記憶を、悪夢を思い出すことしか)」
勇者「・・・」
勇者「(人間どもは、放心状態の私になんの興味も示さなかった)」
勇者「(街は混乱状態だった)」
勇者「(どうやら、あの時発動した魔法陣は従者の召喚魔法だったようだ)」
勇者「(・・・私でも見たことの無い魔法陣)」
勇者「(全ての力と、絶望と、憎悪と、命を以って発動する究極の召喚。といったところだろうか)」
勇者「(人の街はことごとく破壊され、王国は滅びたらしい)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(今では人の街が数か所残るのみ、それも小さな集落だけという)」
勇者「(この街のことだ)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(召喚された魔物は女神の姿をしているという)」
勇者「(漆黒の衣を纏い、血の涙を流し、全てを焦土に還す、女神と)」
勇者「・・・」
勇者「(あれからどれだけの時間が経ったのかは分からない)」
勇者「(街の人間の数も随分と減ったようだ)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(私は、どうやら勇者のようだ)」
勇者「(理解していたが認めたくなかった)」
勇者「(私は、負けた)」
勇者「(勇者は、勝ったのだ)」
勇者「(この街のことだ)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(召喚された魔物は女神の姿をしているという)」
勇者「(漆黒の衣を纏い、血の涙を流し、全てを焦土に還す、女神と)」
勇者「・・・」
勇者「(あれからどれだけの時間が経ったのかは分からない)」
勇者「(街の人間の数も随分と減ったようだ)」
勇者「(どうでもいい)」
勇者「(私は、どうやら勇者のようだ)」
勇者「(理解していたが認めたくなかった)」
勇者「(私は、負けた)」
勇者「(勇者は、勝ったのだ)」
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