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元スレ勇者「いや、お前がいけよ」
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王様「勇者よ! 魔王を倒してまいるのだ!」
勇者「だから、お前がいけよ」
王様「えっ」
勇者「お前がいけよ」
王様「はい」
ID:CdrTTiFU0
勇者「だから、お前がいけよ」
王様「えっ」
勇者「お前がいけよ」
王様「はい」
ID:CdrTTiFU0
大臣「で、なんで俺が旅に出なきゃいかんのだろうか」
秘書「大臣が王様の土下座に屈したからです。ちなみに私は大臣の土下座に屈しました」
大臣「なるほど」
秘書「大臣が王様の土下座に屈したからです。ちなみに私は大臣の土下座に屈しました」
大臣「なるほど」
大臣「さて、とにかく装備を整えないとな。まずは武器屋に行くか」
秘書「そうですね」
―――武器屋―――
秘書「ひのきのぼうを2つくださ……」
大臣「待て待て、幸いにも結構な額の金は持ってるんだ。わざわざ一番安いのを買わなくてもいいんじゃないか?」
秘書「では、この店で一番高い……銅の剣にしますか?」
大臣「そうしよう」
秘書「そうですね」
―――武器屋―――
秘書「ひのきのぼうを2つくださ……」
大臣「待て待て、幸いにも結構な額の金は持ってるんだ。わざわざ一番安いのを買わなくてもいいんじゃないか?」
秘書「では、この店で一番高い……銅の剣にしますか?」
大臣「そうしよう」
秘書「すいません、銅の剣を2つください」
店主「銅の剣2つですね。すぐに使いますか? それともお持ち帰りですか?」
秘書「……お持ち帰りで」
店主「期間限定の“剣が持ち運びやすいバッグ”をお付けしますね! ありがとうございましたー!」
大臣(すぐに使うって言ったらどうなってたんだろう)
店主「銅の剣2つですね。すぐに使いますか? それともお持ち帰りですか?」
秘書「……お持ち帰りで」
店主「期間限定の“剣が持ち運びやすいバッグ”をお付けしますね! ありがとうございましたー!」
大臣(すぐに使うって言ったらどうなってたんだろう)
大臣「次は防具屋だな」
秘書「大臣、大臣」
大臣「どうした?」
秘書「どうして私が銅の剣を両方とも持ってなければならないんです」
大臣「がんばれ、男の子だろう。年寄りを労れ」
秘書「私は女です。貴方はまだ28歳です」
大臣「27だ」
秘書「今更ながら、よくそんな歳で大臣になれましたね」
秘書「大臣、大臣」
大臣「どうした?」
秘書「どうして私が銅の剣を両方とも持ってなければならないんです」
大臣「がんばれ、男の子だろう。年寄りを労れ」
秘書「私は女です。貴方はまだ28歳です」
大臣「27だ」
秘書「今更ながら、よくそんな歳で大臣になれましたね」
―――防具屋―――
大臣「ここで一番高いのは革の鎧か……」
秘書「正直言って、見た目悪いですね」
大臣「……そうだな」
秘書「旅人の服にしましょう」
大臣「ここで一番高いのは革の鎧か……」
秘書「正直言って、見た目悪いですね」
大臣「……そうだな」
秘書「旅人の服にしましょう」
―――宿屋―――
大臣「結局、武器屋行って防具屋行って……」
秘書「最後に道具屋行って、一日が終わりましたね」
大臣「お前が道具屋でごねるからだ」
秘書「薬草99個買おうなんて言う方が悪いんです。結局買った荷物は私が全部持たされてるじゃないですか」
大臣「備えあれば憂いなし、だ。最終的には妥協してやっただろ」
秘書「99個が80個になっただけじゃないですか」
大臣「結局、武器屋行って防具屋行って……」
秘書「最後に道具屋行って、一日が終わりましたね」
大臣「お前が道具屋でごねるからだ」
秘書「薬草99個買おうなんて言う方が悪いんです。結局買った荷物は私が全部持たされてるじゃないですか」
大臣「備えあれば憂いなし、だ。最終的には妥協してやっただろ」
秘書「99個が80個になっただけじゃないですか」
大臣「さて、そろそろ寝るか」
秘書「どうしてわざわざこちら側のベッドに入り込んでるんですか」
大臣「お前が人肌恋しいかと思って俺が……わかった。俺が悪かったからその銅の剣をしまえ」
秘書「ところで、まだ城下町から一歩も出ていないのにどうして宿屋に泊る必要があるんでしょう」
大臣「そりゃ当然お前と一緒に寝る口実に決ま……だから銅の剣はダメだって!」
秘書「どうしてわざわざこちら側のベッドに入り込んでるんですか」
大臣「お前が人肌恋しいかと思って俺が……わかった。俺が悪かったからその銅の剣をしまえ」
秘書「ところで、まだ城下町から一歩も出ていないのにどうして宿屋に泊る必要があるんでしょう」
大臣「そりゃ当然お前と一緒に寝る口実に決ま……だから銅の剣はダメだって!」
……朝。
秘書「……ふ、あぁあ……。おはようございます大臣。昨夜はよくお休みになられましたか?」
大臣「……手足を縛られると、何故か眠気がなくなってしまうな。多分10分くらいしか眠れてない」
秘書「衣類としてよりも先に、拘束具として役立ちましたね。旅人の服」
秘書「……ふ、あぁあ……。おはようございます大臣。昨夜はよくお休みになられましたか?」
大臣「……手足を縛られると、何故か眠気がなくなってしまうな。多分10分くらいしか眠れてない」
秘書「衣類としてよりも先に、拘束具として役立ちましたね。旅人の服」
大臣「よいしょ……っと。ん? お前は旅人の服、着ないのか」
秘書「拘束具としてとはいえ、大臣が身に付けたものを着るなんてけがらわ……恐れ多いので」
大臣「結構傷ついたぞ」
秘書「それは良かった」
秘書「拘束具としてとはいえ、大臣が身に付けたものを着るなんてけがらわ……恐れ多いので」
大臣「結構傷ついたぞ」
秘書「それは良かった」
―――フィールド―――
大臣「よし、ともかくはレベル上げだな」
秘書「おぉ、大臣。『さっそく魔王を倒しに行くぞ!』とか訳のわからないことを言うのかと思っていたのですが」
大臣「俺とてそこまで考え無しではない。剣を渡せ」
秘書「はい」
大臣「お、重っ! 銅の剣重い! 無理! 無理!」
大臣「よし、ともかくはレベル上げだな」
秘書「おぉ、大臣。『さっそく魔王を倒しに行くぞ!』とか訳のわからないことを言うのかと思っていたのですが」
大臣「俺とてそこまで考え無しではない。剣を渡せ」
秘書「はい」
大臣「お、重っ! 銅の剣重い! 無理! 無理!」
大臣「さあ、敵を倒すぞ」
秘書「結局ひのきのぼうを買うことになりましたね。しかも銅の剣を一本売っちゃいましたし」
大臣「誰にでも過ちはある」
秘書「あまりにも間抜けな過ちでしたけどね……あ、いましたよ。敵」
大臣「よし、敵は誰だ! ゼリー状の奴か!? でっかいカラスか!?」
秘書「ドラゴンです」
秘書「結局ひのきのぼうを買うことになりましたね。しかも銅の剣を一本売っちゃいましたし」
大臣「誰にでも過ちはある」
秘書「あまりにも間抜けな過ちでしたけどね……あ、いましたよ。敵」
大臣「よし、敵は誰だ! ゼリー状の奴か!? でっかいカラスか!?」
秘書「ドラゴンです」
―――教会―――
大臣「いやおかしいだろ!? 序盤の戦闘ってもっと弱い敵が出るべきだろ!?」
秘書「まあ、確かに。明らかにラスボス手前で出てきそうな敵でしたね」
大臣「くそっ! これじゃレベル上げも何も無いぞ……!」
秘書「待ってください。もしかしたらさっきのはレアモンスターなのかもしれません」
大臣「レアモンスター?」
秘書「むしろ運が良かったのですよ。次はきっと弱い敵と戦えます」
大臣「いやおかしいだろ!? 序盤の戦闘ってもっと弱い敵が出るべきだろ!?」
秘書「まあ、確かに。明らかにラスボス手前で出てきそうな敵でしたね」
大臣「くそっ! これじゃレベル上げも何も無いぞ……!」
秘書「待ってください。もしかしたらさっきのはレアモンスターなのかもしれません」
大臣「レアモンスター?」
秘書「むしろ運が良かったのですよ。次はきっと弱い敵と戦えます」
―――フィールド―――
秘書「敵を発見しました」
大臣「よし、誰だ! ゼリー野郎か!? チキン野郎か!?」
秘書「敵を発見しました」
大臣「よし、誰だ! ゼリー野郎か!? チキン野郎か!?」
―――教会―――
大臣「何がレアモンスターだよ、くそっ!」
秘書「今回は5分も持ったじゃないですか。レベルアップしてますよ」
大臣「ステータスの数値は上がってねえよ!」
秘書「落ち着いてください」
大臣「これが落ち着いていられるか!」
秘書「ドラゴンのブレス……の余熱で火傷して、『ケアル! はやくケアルして!』と言っていたのを国民に言いふらしますよ」
大臣「落ち着いた」
秘書「ケアル(笑)」
大臣「何がレアモンスターだよ、くそっ!」
秘書「今回は5分も持ったじゃないですか。レベルアップしてますよ」
大臣「ステータスの数値は上がってねえよ!」
秘書「落ち着いてください」
大臣「これが落ち着いていられるか!」
秘書「ドラゴンのブレス……の余熱で火傷して、『ケアル! はやくケアルして!』と言っていたのを国民に言いふらしますよ」
大臣「落ち着いた」
秘書「ケアル(笑)」
―――フィールド―――
秘書「良いですか大臣。きっと敵対心をむき出しにしているから襲われるんです」
大臣「つまり武器を捨て、恐れずに接すれば……?」
秘書「きっとドラゴンは私達の心強い味方となってくれるはずです」
秘書「良いですか大臣。きっと敵対心をむき出しにしているから襲われるんです」
大臣「つまり武器を捨て、恐れずに接すれば……?」
秘書「きっとドラゴンは私達の心強い味方となってくれるはずです」
―――フィールド―――
大臣「ところで」
秘書「なんです?」
大臣「なんで俺は何度も死んでるのに、お前は一度も死んでないんだ?」
秘書「私が死んだら、誰が大臣の棺桶を引っ張って行くんです?」
大臣「それもそうだな……いや、理由になってないぞ」
秘書「あ、敵ですよ」
大臣「どうせまたドラゴンだろ?」
秘書「いえ、スライムです」
大臣「なんだと! 経験値よこせえええ!!」
大臣「ところで」
秘書「なんです?」
大臣「なんで俺は何度も死んでるのに、お前は一度も死んでないんだ?」
秘書「私が死んだら、誰が大臣の棺桶を引っ張って行くんです?」
大臣「それもそうだな……いや、理由になってないぞ」
秘書「あ、敵ですよ」
大臣「どうせまたドラゴンだろ?」
秘書「いえ、スライムです」
大臣「なんだと! 経験値よこせえええ!!」
―――教会―――
大臣「うそつき」
秘書「^^;」
大臣「うそつき」
秘書「優しい嘘というやつです。3秒くらいは希望が持てたでしょう?」
大臣「……『こい! スライム!!』とか思いながら振り返った結果がドラゴンのブレスだったけどな」
大臣「うそつき」
秘書「^^;」
大臣「うそつき」
秘書「優しい嘘というやつです。3秒くらいは希望が持てたでしょう?」
大臣「……『こい! スライム!!』とか思いながら振り返った結果がドラゴンのブレスだったけどな」
―――フィールド―――
大臣「秘書よ、お前は攻撃魔法とか使えないのか?」
秘書「嗜み程度には呪文を使うことができますが」
大臣「嗜み……か。まあ、駄目で元々だ。次にドラゴンとエンカウントしたら使ってみろ」
秘書「わかりました。……ちょうど来ましたよ。ドラゴン」
大臣「秘書よ、お前は攻撃魔法とか使えないのか?」
秘書「嗜み程度には呪文を使うことができますが」
大臣「嗜み……か。まあ、駄目で元々だ。次にドラゴンとエンカウントしたら使ってみろ」
秘書「わかりました。……ちょうど来ましたよ。ドラゴン」
―――教会―――
大臣「詠唱に時間かかるなら早く言えよ!」
秘書「当たり前じゃないですか。ノータイムで使えるなら“唱える”とは言いませんよ」
大臣「いやまあそうだけどな……結局俺が死んだ後、呪文は放てたのか?」
秘書「まあ、一応」
大臣「はあ……一応、ねえ」
大臣「詠唱に時間かかるなら早く言えよ!」
秘書「当たり前じゃないですか。ノータイムで使えるなら“唱える”とは言いませんよ」
大臣「いやまあそうだけどな……結局俺が死んだ後、呪文は放てたのか?」
秘書「まあ、一応」
大臣「はあ……一応、ねえ」
―――フィールド―――
大臣「さて、作戦会議……ん? なんだあれ」
秘書「ドラゴン……の死体ですね」
大臣「何!? ……全身が焼け焦げてるな。普通、ドラゴンって炎に強いもんだろ?」
秘書「そうですね。ドラゴンの鱗は溶岩の熱も通さないと聞きます」
大臣「なのにどうして……はっ、まさか秘書……お前の呪文!」
秘書「はい、私の呪文がこのドラゴンを……」
大臣「なんてな、そんなわけないか。……それにしても、誰がドラゴンをやったんだろう」
秘書「……」
大臣「さて、作戦会議……ん? なんだあれ」
秘書「ドラゴン……の死体ですね」
大臣「何!? ……全身が焼け焦げてるな。普通、ドラゴンって炎に強いもんだろ?」
秘書「そうですね。ドラゴンの鱗は溶岩の熱も通さないと聞きます」
大臣「なのにどうして……はっ、まさか秘書……お前の呪文!」
秘書「はい、私の呪文がこのドラゴンを……」
大臣「なんてな、そんなわけないか。……それにしても、誰がドラゴンをやったんだろう」
秘書「……」
大臣「ドラゴンもいなくなったことだし、心おきなくレベル上げができるな」
秘書「そうですね」
大臣「このやりとりも既に20回を超えたな。いつになったらエンカウントするんだ」
秘書「もしかして、あのドラゴンがこのフィールドでの唯一のモンスターだったんじゃないですか?」
大臣「そんなわけないだろ……と、信じたいが」
秘書「そうですね」
大臣「このやりとりも既に20回を超えたな。いつになったらエンカウントするんだ」
秘書「もしかして、あのドラゴンがこのフィールドでの唯一のモンスターだったんじゃないですか?」
大臣「そんなわけないだろ……と、信じたいが」
大臣「ドラゴンもいなくなったことだし、心おきなくレベル上げができるな」
秘書「そうですね」
大臣「さて、このやりとりは丁度100回目に到達した。もうこのフィールドは諦めよう」
秘書「じゃあ、どうするんです?」
大臣「先へ進む。そのうちモンスターとも出会うだろ」
秘書「そうですね」
大臣「さて、このやりとりは丁度100回目に到達した。もうこのフィールドは諦めよう」
秘書「じゃあ、どうするんです?」
大臣「先へ進む。そのうちモンスターとも出会うだろ」
―――洞窟―――
大臣「えらく暗いな……手、つなぐぞ」
秘書「やめてください、けがらわしい」
大臣「……悪いが、無理矢理にでもつないでもらう。せっかくの美人なんだから転んで怪我しちゃマズいだろ」
秘書「え? あ、そんな、美人なんて……」
大臣「美人だろ?」
秘書「う、うう……外に出るまでですよ?」
大臣(こんな暗いところ、手でも繋がないと怖くて歩けねえよ!)
大臣「えらく暗いな……手、つなぐぞ」
秘書「やめてください、けがらわしい」
大臣「……悪いが、無理矢理にでもつないでもらう。せっかくの美人なんだから転んで怪我しちゃマズいだろ」
秘書「え? あ、そんな、美人なんて……」
大臣「美人だろ?」
秘書「う、うう……外に出るまでですよ?」
大臣(こんな暗いところ、手でも繋がないと怖くて歩けねえよ!)
―――砂漠―――
大臣「しかし、暑いなここは……」
秘書「余計に暑くなるので、それ以上言わないでください。これで238回目ですよ」
大臣「……ところで、水のストックはどのくらいある?」
秘書「水筒一本分だけです」
大臣「秘書よ、提案がある」
秘書「ジャンケンで勝った方が、その一本を丸々貰う……ですか?」
大臣「読心術か!?」
秘書「秘密です。……まあ、構いませんよ。大臣と回し飲みするくらいなら我慢したほうがマシですし」
大臣「しかし、暑いなここは……」
秘書「余計に暑くなるので、それ以上言わないでください。これで238回目ですよ」
大臣「……ところで、水のストックはどのくらいある?」
秘書「水筒一本分だけです」
大臣「秘書よ、提案がある」
秘書「ジャンケンで勝った方が、その一本を丸々貰う……ですか?」
大臣「読心術か!?」
秘書「秘密です。……まあ、構いませんよ。大臣と回し飲みするくらいなら我慢したほうがマシですし」
大臣「じゃ、いくぞ。恨みっこ無し、取り消し無しだからな」
秘書「望むところです」
大臣・秘書「ジャーンケン、」
秘書「ポン!」
大臣「ポン!」
秘書「あ、後出し!? ずる……あれ、勝ってる?」
大臣(間違えた……)
秘書「望むところです」
大臣・秘書「ジャーンケン、」
秘書「ポン!」
大臣「ポン!」
秘書「あ、後出し!? ずる……あれ、勝ってる?」
大臣(間違えた……)
―――海―――
秘書「風が気持ち良いですね」
大臣「しかし……こんな立派な船、よく借りられたな」
秘書「ええ。大臣の自宅を生涯貸すという約束で、一週間レンタルです」
大臣「一週間かー」
秘書(突っ込みがこない……)
秘書「風が気持ち良いですね」
大臣「しかし……こんな立派な船、よく借りられたな」
秘書「ええ。大臣の自宅を生涯貸すという約束で、一週間レンタルです」
大臣「一週間かー」
秘書(突っ込みがこない……)
―――魔王城・正門―――
大臣「なんでだよ!!」
秘書「落ち着いてください」
大臣「落ち着いていられるか! 結局ダンジョンも砂漠も海も、エンカウントせずにここまで着いたぞ!」
秘書「落ち着かないと、夜中に私のパンツの匂いを嗅いでいたことへの制裁を加えますよ」
大臣「落ち着いた」
大臣「なんでだよ!!」
秘書「落ち着いてください」
大臣「落ち着いていられるか! 結局ダンジョンも砂漠も海も、エンカウントせずにここまで着いたぞ!」
秘書「落ち着かないと、夜中に私のパンツの匂いを嗅いでいたことへの制裁を加えますよ」
大臣「落ち着いた」
大臣「落ち着いたところで、どうしたらいいのかわからないぞ……」
秘書「どうしてです。素直に魔王城へ突撃しましょうよ」
大臣「レベルは最低だし、装備もひのきのぼうと旅人の服の俺に死ねと?」
秘書「最悪、魔王城内にいる敵でレベル上げをすればいいじゃないですか」
大臣「魔王城の中に敵がいればいいが……この流れだと多分……」
秘書「どうしてです。素直に魔王城へ突撃しましょうよ」
大臣「レベルは最低だし、装備もひのきのぼうと旅人の服の俺に死ねと?」
秘書「最悪、魔王城内にいる敵でレベル上げをすればいいじゃないですか」
大臣「魔王城の中に敵がいればいいが……この流れだと多分……」
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