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    元スレ晴絵「ハルエニッキとカップリング」

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    51 = 1 :

    「その問題は違うやり方じゃないとダメなの」

    穏乃「んぁあ~………もうわかんないよ~!」ダラーン!

    「あ、こら投げ出すなぁ~!」

    穏乃「そもそも部活が中止なら帰るべきだよ~!勉強なんていつでも出来るんだし」

    「……それ、ちゃんと出来る人が言うセリフだから」

    穏乃「うっ……」

    (せっかく2人きりなのに……文句ばっか言わないでよ……もう)

    穏乃「で、でもさ……私って集中したら出来るタイプだから……」

    「その集中が出来ないなら意味ないじゃん。さっきから気が散りまくり」

    穏乃「ぐぐっ……」

    (……でも……気が散るくせに、あたしがちょっと髪切った事には全然気付いてくれないし。2人きりで勉強中なら…って期待してるのにさ)サラサラ

    (ネイルとか香水を変えてみたりした時もそうだった。もうちょっとあたしに興味持ってよ。しずに可愛く見られる為に色々してるんだよ?)

    穏乃「しょうがないじゃん……わかんないものはわかんないんだもん…」

    52 = 1 :

    「いや、わからないから勉強するんでしょうが」

    穏乃「でもでもー……」

    「……………」フゥ..

    (しずの為を思えば、ここで甘やかさずに勉強を促して、1人でもちゃんと出来る様に導いてあげるべき……)

    穏乃「あこー………」

    (でも………あたしは…………)

    「………しょうがないなー。今回だけ、あたしのノート見ていいよ」

    穏乃「本当!?ありがとう!憧大好き!!」ニッコー!

    「っ////」

    (……この『大好き』が聞きたくて……つい甘やかしちゃう……なんなのよ?この反則的な魅力は……)ドキドキ

    「………そんな事で好きなんて言われても全っ然嬉しくないから!」フィッ!

    穏乃「えっへへへ……そう言いながらも優しい憧~♪」

    「うるさいっ」

    54 = 1 :

    穏乃「ごめんなさ~い♪…………よし、やるぞ~!」

    「……………」

    穏乃「………………」カリカリカリ..

    (こうして……ノートを写してる時のしずの横顔を眺めるのも……好きなんだよね……)

    (集中してて、頭の中にはノートを写す事以外何も無い。あたしが横にいるのすら忘れてるかも)

    (この顔、やっぱりいいな……自分を全く見てない時の顔が好きってのも変な話だけど…)

    穏乃「………………」カリカリカリ..

    「…………」クスッ

    (……ノートを貸した時に『大好き』って言われるのと、ノートを写してる時の顔が好きって……勉強教えるのと真逆だし)

    (しずがあたしのノート無しで勉強出来る様になるのが先か、あたしがしずの『大好き』と横顔の誘惑に負けずにいられる様になるのが先か……)

    (さぁ、どっちだろうねー)フフッ

    55 :

    支援支援
    シズもみんなも可愛い

    57 = 1 :

    20分後―――

    穏乃「…………終わった~!!」

    「お疲れ」

    穏乃「いや~、本当に疲れたよぉ………あ、ノートありがとう」

    「ん」

    穏乃「さて、帰るか~。お礼にジュースでもおごるよ」

    「お、いいの?」

    穏乃「そりゃあいつもいつもノート見せてもらってるからね!」ヘヘン

    「や、胸張るとこじゃないから」

    穏乃「あはは、そうでした」

    「まったく……それじゃ帰ろうか。机はあたしが片付けるから、しずはノートとかしまって」

    穏乃「あ、うん。ありがと」

    「よいしょ………よいしょ………」(机運び中)

    58 = 1 :

    穏乃「………あ!ねえ憧~」

    「ん?なぁにー?」

    穏乃「髪…やっぱりその長さが1番憧に似合ってていいね」

    「っ!?」ツルッ

    ガゴン!

    「痛っ!」

    穏乃「え?だ、大丈夫?机、足に落とした?」

    「う、うん………でも平気…////」

    (不意打ちは反則でしょ!?)カァァ..

    穏乃「だけど……顔が赤くなって………」

    「あ、赤くなんてなってないし!これは……夕日じゃん!なんであたしが、しずに髪を褒められたくらいで顔が真っ赤になるのよ!」

    穏乃「へ?髪?足が痛くて、痛みを我慢してるから赤くなってるんじゃなくて?」

    「えっ……」

    穏乃「??」

    60 :

    天然ジゴロ系か
    しえん

    61 = 1 :

    「そ、それは………///」カァァ

    穏乃「んー??」

    「と、とにかくっ!しずは帰る準備してて!あたしはもう少しゆっくり机運ぶから!」

    穏乃「え?なんで?」

    「足が痛いからよ!」

    穏乃「そ、そっか。じゃあ私が運ぼうか?」

    「いい!ちょっと足に当たっただけだから!しずは自分の片付けやっといて」

    (顔が元に戻るまで夕日が当たるところで待たないと………)

    穏乃「そう?わかった」

    穏乃(………ん?足が痛いから顔が赤くて……でもちょっと当たっただけって……あれ?夕日だっけ?………ま、いっか。よくわかんないや)

    穏乃「片付け片付け……」サッサッ

    62 = 55 :

    しず・の・ちゃん・かわいい!

    63 = 1 :

    (まったく……無自覚で人の心をかき回してくれちゃって………でも……そんなしずが……)

    「大好き」ボソッ

    穏乃「え?なんか言った?」

    「………何も!」

    (ああ……もうダメだ……顔が熱くて………しばらく戻らないや……さて、なんて言い訳しようかな?)

    ~~~~~~~~~~~~~~~

    晴絵「………出来上がり!……んで、更新!」カタッ!

    晴絵「ふぃ~……」

    晴絵(……先週に引き続き、自動卓の下に入ってたおかげで……バッチリ全部見れた!)

    晴絵(最近だと、打ってる時より自動卓の下に入ってる方が落ち着くようになってきたよ……これはこれでまずいね)

    晴絵(……しっかし、我が阿知賀女子麻雀部は、超仲良しだねー!青春って感じ)

    晴絵(いいよねぇ青春!見てるこっちも熱くなってくる!)

    晴絵「………おお~、なんか燃えてきた!このままじゃ寝られない!よーし、アクション映画でも観るか~!ホァチャア!」

    65 = 50 :

    >>62
    かわいい!

    66 = 1 :

    翌日―――

    【岩手】

    <宮守女子高校 麻雀部部室>

    (これが熊倉先生の言ってたハルエニッキ…)

    (読んでみよう)

    「………………」

    「…………っ//」

    「わわっ…////」

    (こ、これ……足を舐めるって……)ドキドキ

    エイスリン「サエ?」

    「わぁあ!」ビクッ!

    エイスリン「?」

    「え、エイスリンかぁ……ビックリした……」

    エイスリン「ナニ ヨンデルノ?」

    67 = 1 :

    「ん?ブログ。阿知賀の人たちの事が書いてあるやつ」

    エイスリン「オモシロ?」

    「え、ええ……割と……///」

    エイスリン「ヨミタイ!」

    「それはいいけど……エイスリン、漢字とか……」

    エイスリン「アンマリ ムリ!」

    「じゃ、じゃあ誰か……」

    エイスリン「サエ!ヨンデ!」

    「うっ……そう……だよね………わかった……読むよ……」

    (途中、読むの恥ずかしい箇所あるんだけど……しょうがない……)

    「えっと……―――」

    68 = 1 :

    「……ここまで」

    エイスリン「…………」

    (他のみんなが出掛けててよかった………)フゥ

    エイスリン「…………」

    「エイスリン?」

    エイスリン「イイ!」

    「え?」

    エイスリン「アラタシズ!イイ!」

    「あ、ああ……その2人がお気に入りなの?」

    エイスリン「ウン!コーコー ノ デアイ カラ カップル!……イイ!」

    エイスリン(ワタシ モ シロ ト ツキアッテ アラタシズ メザス!)

    「いや、まだカップルじゃないと思うけど………そっか、エイスリンはその2人か………」

    69 = 1 :

    エイスリン「サエ ハ ダレ?」

    「え?私は………部員同士じゃないんだよね」

    エイスリン「ジャア ダレ!?」

    「えっと…………穏乃ちゃんと……赤土さん……」

    エイスリン「ホワーイ!?」

    「いや、生徒と監督の組み合わせって………よくない?ほら、この記事もさ、赤土さんは気付いてないけど、実は穏乃ちゃんが好きだから見てた、とかいいじゃん」

    エイスリン「ナルホド」

    「あ!別に、私と熊倉先生がそうなりたいとかじゃないからね!」

    エイスリン「ンー?」ジー..

    「ほ、本当だよ?」

    70 = 1 :

    【大阪】

    <姫松高校 麻雀部部室>

    洋榎「……………よし」

    恭子「主将?さっきから帰り支度もせんと、ずーっと携帯見てますけど、何してはるんですか?」

    洋榎「わ、恭子か……いやな、なかなか興味深いブログがあるっちゅうて浩子に教えてもろてな。それ見とった」

    恭子「……ブログですか?」

    洋榎「そや。で、今最後の記事読み終わって、浩子に電話しよう思っとったとこや」

    恭子「?」

    洋榎「浩子に憧穏の良さをきっちり教えたらんとあかん」

    恭子「……はぁ……ようわかりませんけど、あまり遅うならんようにしてくださいね」

    洋榎「おお!今度恭子にもそのブログ教えたる!」

    恭子「はいはい……」

    洋榎「おっしゃ、早速……」ピッピッ..

    72 = 1 :

    プルルルル..ガチャ

    浩子『もしもし?』

    洋榎「お、浩子?うちやうち!」

    浩子『……うちうち詐欺は流行らんで。ただでさえ関西圏のおばちゃんは強いねんから』

    洋榎「アホ!ちゃうわ!今さらそんな使い古されたネタするかぁ!しかもなんで従姉妹を騙すねん!」

    浩子『元気やなぁ……で、用件はなんなん?』

    洋榎「おう!あんな、ハルエニッキ見たんやけど」

    浩子『ああ、結構ええやろ?』

    洋榎「せやな!けど……うちは浩子とはちゃう意見なんやなー」

    浩子『ん?』

    洋榎「やっぱな、憧ちゃんと穏乃ちゃんの同学年コンビやろ!お互いの事知っとって、心が通じとる感がええなー!」

    浩子『ん…確かに……せやけど私にとっては、穏乃ちゃんには落ち着いとる灼ちゃんがピッタリくるんやって』

    洋榎「それもわかるけど………」

    洋榎(あれ?浩子の言い分をうちらに当てはめた場合、落ち着いとる恭子とせわしないうち……って誰がせわしないねん!……いや、言うてる場合ちゃう)

    洋榎(せわしないうちと、落ち着いとる恭子……動と静………あれ?これも合うてんちゃう?)

    73 = 50 :

    支援だよー

    74 = 1 :

    浩子『……なんで黙るん?ほんまにうちうち詐欺やったん?』

    洋榎「なんでやねん!従姉妹にそんな事したら親戚一同敵に回すわ!……ああもう、そんなんどうでもええねん!ちょっと考え事や!」

    浩子『電話しといて考え事て……』

    洋榎(浩子の推しとる灼穏でもうちと恭子はええ感じや……けど…)

    洋榎(灼穏要素の、1コ年上が恭子に適用されてもうたら、大学1年のせわしないやつに恭子をとられてまう?)

    洋榎(それよりも、憧穏の同学年、仲良しコンビの方がうちらにふさわしい!)

    浩子『通話料どんどん上がってるでー』

    洋榎「ふ…………はっはははは!」

    浩子『うわっ!なんやねん急に高笑いして……宝塚やないねんから』

    洋榎「ふっ……やっぱり穏憧に限るって再確認出来たもんやから、つい笑てもうたんや」

    浩子『ふーん、そらようござんしたね』

    洋榎「へへん」

    洋榎(浩子も認めよった!これでうちの勝ちやな!同学年同士のカップルは正義!……つまり……近い将来、うちと恭子もラブラブになるはずや!)

    75 = 1 :

    浩子『ま、誰がええかは好き好きやからな、否定はせえへん。私は灼穏を応援するだけや』

    浩子『幼馴染もええ関係やけど、高校で出会ったインパクトっちゅうのもデカいしなぁ、プラスも多いで』

    洋榎「ん?どういう事や」

    浩子『インハイで幼馴染に会うっちゅう目的の元、蘇った麻雀部。そこに現れた新しい顔。仲間内にはおらんかったタイプ。出会いのインパクトは大きい』

    浩子『性格は正反対。でも身長や胸が同じくらいやったり、灼ちゃんはクールに見えて胸に熱いもんを秘めとる。このギャップに穏乃ちゃんはキュンとくるはずや』

    洋榎「そ、それは………」

    洋榎(インパクト……ギャップ………確かに重要や……お笑いで言うたら、出オチではインパクトが重要やし、ギャップは緊張の緩和……)

    洋榎(…………それを踏まえて、恭子の相手を予想すると………あ!!)

    浩子『?』

    洋榎(赤阪 郁乃監督代行!…恭子は善野監督を尊敬しとるし、その代わりにやってきた時点でインパクトはめっちゃある!)

    洋榎(あとはギャップがあれば……恭子は…………)アワワワ..

    浩子『おーい、私も暇ちゃうでー?なぁ~』

    洋榎「うう…うっさい!」

    浩子『おぉ?』

    76 = 1 :

    洋榎「浩子がなんと言おうと、憧穏が鉄板なんや!もう浩子の言う事は聞かん!惑わされる!わーわー!」

    浩子『惑わそうとした覚えはないねんけど……』

    洋榎「わーわー!!もう切るで!浩子は浩子の信じる道を行ったらええわ!うちは憧穏を応援する!」

    浩子『お、おう…』

    洋榎「ほなな!あ、後ろ振り返ったらお化けおるかもしれんで!気ぃつけぇや!」ピッ!

    洋榎「ふぅ~……最後、怖い事言うたったで……」

    洋榎(誰がなんと言おうと憧穏や……恭子は同学年のうちと付き合えばええねん……)

    洋榎(そう……うちと恭子の相性が抜群やと証明する為にも、憧穏には頑張って欲しいわ……それにはまず憧穏を盛り上げなあかん!)

    洋榎(うん!目的は決まった。後は何をすればええかやけど……うーん………はっ!)

    洋榎「そや!ブログに憧穏の応援コメントしてみよ!」

    洋榎(こういう小さな事から発展してくもんやで~♪)

    77 = 55 :

    全国にファンができてる…
    阿知賀の次の全国大会どーなるんだよレジェンドー

    79 = 1 :

    翌日の夜―――

    <晴絵の家>

    晴絵「おお!?コメントが結構きてる!ほとんどが管理人のみ閲覧コメントだけど………どれどれ?」

    晴絵「…………ふむふむ……」

    晴絵「あ、この子は……福岡の………わ、こっちは大阪………インハイに出場してた子ばっかり」

    晴絵(もともと備忘録的な意味合いで始めたし、見てる人もほとんどいないブログだと思ってたけど……)

    晴絵(みんなそれぞれ、私の記事を読んで熱い想いを書いてくれてる……なんか嬉しい)

    晴絵(こういう風に……繋がりを持てるっていいなぁ)ホワァ..

    晴絵(コメントくれたみんなと、うちの部員で集まってパーティーとかしたいな………って……お、いいかも!)

    晴絵(人数的に規模は大きくないから、部室でも出来るし。うわっ!やっばい、凄い楽しみ!)

    晴絵(とは言っても、交通費やらなんやら掛かるし、相手も暇とは限らない。とりあえず、こんなのどうですか的な感じで聞いてみよう……)カタカタカタ

    80 :

    コメントくれたみなさんとどんな話題で
    盛り上がるつもりなんですかねぇ、
    このレジェンドは

    81 = 1 :

    1ヶ月後―――

    【奈良】

    <阿知賀女子学院 麻雀部部室>

    晴絵「……以上、乾杯の挨拶とさせていただきます。では、カンパーイ!!」

    全員「カンパーイ!」

    ガヤガヤガヤ..

    晴絵「…………」

    晴絵(しかし………こんなに集まってくれるとは思わなかったよ……)

    晴絵(新道寺、千里山、姫松、白糸台、宮守、長野から清澄、風越、鶴賀に龍門渕……)

    晴絵(レギュラー全員ではないけど、それぞれの学校から何人かが来てくれてる……あたしのブログを見て……なんか……感動だ)

    「……こういうのっていいね」フフッ

    「うん……ちょっと緊張しちゃうけど……」フルフル

    「部室に、これだけたくさんの人が来るなんて凄いなぁ」

    「本当……」

    穏乃「なんかワクワクするよ~」

    82 = 59 :

    百合界のレジェンドに

    83 :

    阿知賀全員が百合レジェンドに

    84 :

    「おーい!」

    「あれ?なんか手招きしてる……灼ちゃんを呼んでるみたい」

    「え?あれは……千里山の副将……なんだろ?」

    「とりあえず行った方がいいんじゃない?」

    「そうだね。行ってくる」スタスタ..

    (行って何を話せばいいのかわからないけど……)

    浩子「お、来た来た!ほれ、灼ちゃん!飲み飲み!」

    「え、ありがとう……」

    (灼ちゃん?)

    「こんにちは」

    「あ、こんにちは……」

    浩子「いやー、原村さんとも話しとったんやけどな」

    「はい」

    浩子「やっぱり灼ちゃんと穏乃ちゃんはお似合いやなぁ!」

    「っ!?///」

    86 = 84 :

    浩子「2人並ぶと絵になる!可愛いわ!」

    「あの……お、ぉにぁぃ……ですか……///」

    「ええ。幼馴染は大切です。しかし、高校で初めて出会い、そして惹かれあう……まさに運命……素晴らしい事です……ねぇ咲さん?」

    「……あはは……そういう考え方もあるって聞いた事あるかも」

    「はい!……あぁ……咲さんの肯定………嬉しいです……」アハアァア..

    優希「え?」

    優希(今の……肯定も否定もしてないじょ……のどちゃん……咲ちゃんが絡むとおかしくなるじぇ……)

    「えと……」

    「という事ですので、鷺森さんには是非頑張って欲しいです。個人的な意見ですが、穏乃の恋人には落ち着いていて頼りになる人が合ってると思います」

    浩子「そやな。私も応援してるで!」

    「あっ……ありがとう///」

    87 :

    みんな自分に当てはめて凄い派閥が出来あがってるぞ…

    88 = 84 :

    (……灼ちゃん楽しそう……どんなお話してるのかな?)

    「あの……」

    「はい?………あ、花田さん」

    「おや?私の名前をご存知とは……すばらです!……よろしければあちらの席でご一緒しませんか?」

    「え、はい……私でよければ……」

    「おお!ありがとうございます!では参りましょう!」スタスタ

    「はい」スタスタ

    (えーっと……この人たちは………新道寺の白水さんと鶴田さん……だったよね)

    「………」ペコリ

    姫子「……」ペコリ

    「あ、こんにちは」ペコリ

    哩・姫子「……………」

    「…………?」

    (どうして黙ってるんだろう?)

    89 :

    この二人が来てしまったか…

    90 = 84 :

    「すばらっ!」

    「わ!」ビク

    「お気を悪くされたら申し訳ありません。しかし、お2人が黙っているのには理由があるのです!」

    「理由……?」

    「はい。お2人は今、7翻でリザベーション中なのです!」スバラッ!

    「りざべ……?」

    「ああ!失礼しました。リザベーションについて説明致します!」

    (説明中)

    「なるほど……わかりました……でもリザベーション中という意味がまだ……」

    「はい。実は……本日出発前に、麻雀をしておりまして……私、部長、安河内先輩、江崎先輩で」

    「はい……」

    「そこで部長が7翻でリザベーションをかけ、そのまま出発したのです」

    「………??」

    91 = 84 :

    「リザベーションが解けるのは、その局に和了るか、終了するまで……つまり……」

    「……今も縛られたまま?」

    「その通り!すばらです!……今も部長は縛られ、姫子はその………おっきいのが入った状態なのです!」

    「//////」

    「ですから、体は敏感になっており、小声以外では喋れないのです!」スバラァ!

    「は、はぁ……でも……どうしてそんな事……」

    「………っ///」ザッ!

    「あ、部長」

    「……………………………………………………………」ゴニョゴニョ..(煌に耳打ち)

    「…………はい、わかりました」

    「?」

    「………部長からのお言葉です。………松実さんなら私の気持ちがわかるのではないか、と」

    「っ!?」

    「もしも……高鴨さんのジャージで後ろ手に縛られたまま、外を連れ回されたと想像したら……興奮しないか?」

    (ぁ………そんな姿で………穏乃ちゃんに………連れ回されて………)ドキドキドキドキ

    92 = 84 :

    「だから私はリザベーションをかけたまま、ここに来た。それだけだ……だそうです」

    「な、なるほど……」ハァハァ..

    (どうして…私がそういう……『イケナイ事』を考えちゃう人ってわかるんだろう?……白水さんたちも同じだから……かな?)ドキドキドキ..

    姫子「っ……」ビビクン! ..ビビクン! ..ビビクン! ..ビビクン!(ゆっくり煌の元へ歩く)

    「おや?………どうぞ」

    姫子「…………………………………………………」ゴニョゴニョゴニョ(煌に耳打ち)

    「はい………松実さん、あなたはまだ吹っ切れてないみたいですね」

    「え?」

    「確かに、他の人に自分の被虐嗜好を知られるのは恥ずかしいでしょう」

    「///」

    「ですが、阿知賀の皆さんなら、松実さんの被虐心も……包み込み、受け止めてくれるでしょう」

    「あ………」

    「もちろん……穏乃ちゃんも………」

    「っ////」

    94 = 84 :

    「一方通行の被虐は寂しい。その寂しさも快感に変えられるけど……恋人が応えてくれた時の快感に比べたら雲泥の差……だそうです」

    「………」ゴクリ

    哩・姫子「……」(煌に耳打ち)

    「はい……はい………それと、私たち2人は穏宥派だから、松実さんを応援する。頑張って!という事です」

    「あ………」

    (『しずゆうは』っていうのはよくわからないけど……私を……応援してくれるみたい………どうしよう………凄く……嬉しい……)ポワァ..

    「私も応援する~!」

    「え?」

    「あははっ!ユウ~♪」ワーイ

    「わわっ………大星さん?」

    「そだよ~♪あ、私も穏宥派だよ!」

    「え…と……ありがとう」

    「やっぱり3年生と1年生のカップルはいいよね~」

    (テルーも早く気付けばいいのに~!レギュラーで1年生は私だけだよ~)♪~

    95 = 84 :

    ゆみ「その通りだ」

    「?」

    桃子「お久しぶりっす」

    「あ……加治木さんと東横さん」

    ゆみ「私とモモも3年と1年……勝手ながら、感情移入させてもらっているよ…………その……君の気持ちもわからんでもないしな//」

    桃子「そうっすね」クスッ

    「?」

    「わぁ~!仲間が増えたっ♪いいねいいね!イケてんじゃん!やっぱ最高だよ、穏宥!」

    ゆみ「うむ、性格的な部分では灼穏と同じく、静と動という一面を持つ」

    ゆみ「そして、年上である宥の包容力を、年下の穏乃が支配的に包む、といった逆転現象までが加わる。これがまたとても魅力的だ」

    「んんー?……難しくてよくわかんないけど……ようするに、いいって事?」

    ゆみ「ああ」

    「ならいいや♪やったね、穏宥派はいっぱいいる~!最高~!」ワハーイ!

    「ふふっ……確かに最高だよね。ボクも穏宥派だよ」

    「?………国広さん」

    96 :

    レジェンゴは大変なことを起こして行きました

    97 :

    阿知賀プライバシーはボロボロ

    98 :

    これが伝説の力か・・・

    99 = 84 :

    「また増えた~♪」

    「お久しぶりです」

    「あ、お久しぶりです……あの、透華さんはご一緒じゃないんですか?」

    「……透華は向こう」

    「そうなんですか……」

    「うん……透華もボクと同じ穏宥派だと思ってたけど………違ったみたい」

    (あ、寂しそう……)

    「…まぁ……最終的にはボクを選んでくれると信じてるから………平気なんだけどね」

    「国広さん……」

    (ボクを選ぶってなんだろう……?)

    「……それよりも!……松実さん」

    「は、はい……」

    「好きな人に縛られるっていいよね」

    「え?えと……縛られた事はないので……まだわかりませんけど……」

    100 = 84 :

    「ああ、物理的な意味じゃなくてね。…ボクの場合、物理的でもあるけど」

    「?」

    「ま、なんていうのかな………自分を支配してくれてる感じ?」

    「あ………」

    「松実さんもただ被虐心を満たされたい訳じゃないでしょ?穏乃ちゃんが好きだから……『穏乃ちゃんに』ってのが絶対。違う?

    「違わないです……」

    (そう……穏乃ちゃんじゃないと………穏乃ちゃんに支配されて……私は穏乃ちゃんのもの……)ゾクゾクゾクッ!

    「だよね。やっぱり愛情がないと嫌だよね。もっとも、それではぬるい……って人もいるだろうけど」

    「?そこらへんは私にはよくわかんないなー。でも応援してるよ!頑張ってね、ユウ!」

    桃子「私たちも応援してるっすから!」

    ゆみ「その通り。何か相談があったら、いつでも言ってくれ」

    「みんな………うん……ありがとう!」ニッコリ

    「和気あいあいで……すばらです!」

    哩・姫子「………っ!」ウンウ..ビビクン!


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