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    元スレ末原「咲がむっちゃ好きやねん!!」咲「えっ!?」

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    151 = 33 :

    末原さんと言う名のヒロイン

    152 = 4 :

    都内 大通り


    末原「はぁ……はぁ……」キョロキョロ

    末原(咲、どこ行ったん!?)

    末原(携帯に連絡しても、まったく繋がらんし!!)

    末原(まったく、方向音痴の癖して、なんで外に出るん!?)

    末原(もし咲の身に何かあったら……アカン、そないなこと考えとうないわ!!)

    末原(咲は無事や! 私がそう信じんでどないすんねん!!)

    末原「あっ、すいません!! ちょっとお尋ねしたいんですが!」

    「ん、どげんしたと?」

    末原「人を探してるんですが――この子見ませんでしたか!?」プリクラミセル

    「いや、私は見とらんよ」

    「うーん、すみません。私も見てません」

    末原「そうですか……どうもありがとうございました!」

    153 = 4 :

    「あ、待ってください!」

    末原「はい、なんでしょうか!?」

    「よろしければ私もその子を探すのに協力させてもらってもいいでしょうか?」

    末原「えっ、いいんですか!?」

    「もちろんですとも。誰かの助けになれる、そんなすばらなことはありません!」

    末原「た、助かります! これ、私の携帯の番号です!」サッ

    「分かりました。私の番号はこちらになります。何かあったら連絡してください」

    末原「本当にありがとうございます!! それじゃ、私はあっちの方を探しに行きますんで!!」ダッ

    「という訳で部長、すみませんが……」

    「はぁ、仕方なかと。私も協力するたい」

    「ぶちょー、私も協力するとです!!」

    「……私も」

    「なんもかんも都会が悪い」チュー

    「みなさん……ありがとうございます!!」ペコリ

    154 = 33 :

    すばら北!これでかつる

    155 = 144 :

    流石すばら先輩

    156 :

    すばら

    157 = 4 :

    末原「ホンマどこ行ったんや!?」

    末原「すいません、少しお尋ねしたいのですが」

    「ん、何や――おお、誰かと思ったら姫松の大将やないか」

    末原「って、アンタは、千里山の江口セーラやん!」

    セーラ「どないしたん、そない必死になって?」

    末原「そうや、今人探しとんねん!!」

    末原「この子どっかで見かけんかったか!?」プリクラミセル

    セーラ「どれどれ――あぁ、見たで」

    末原「ホ、ホンマか!?」

    セーラ「ホンマやで。そこの通りのベンチに座っとったわ」

    末原「ありがとうな!!」ダッ

    158 = 4 :

    「うぅ……また迷子になっちゃったよ……」グスッ

    「携帯で連絡しようにも、電池が切れちゃうし……」

    「誰か助けて……恭子さん……」

    末原「咲!!!」

    「恭子さん!?」

    末原「良かった無事で!!」ダキッ

    「きょ、恭子さん……うぅ……」ヒックヒック

    末原「大丈夫や、もう安心やで」

    末原(良かった、ホンマ良かったわ。ホンマに……)

    末原「アンタは心配掛けて……なんで一人で外に出たん?」

    「ご、ごめんなさい……」コトン

    末原「ん、なんやこの箱……?」

    「あ、こ、これは……」

    160 = 4 :

    「……恭子さんに渡そうと思って買った物です」

    末原「えっ、私に!?」

    「はい。……開けてみてください」

    末原「あ、ああ。分かったわ……」ガサガサ

    末原「こ、これって……」

    「はい――昨日恭子さんが欲しがってたリボンです」

    末原「咲、もしかしてこれ買う為に外に出たんか?」

    「そうです……私、やっぱり形でも恭子さんにお礼がしたくって」

    「そんな時昨日のこと思い出して、これをプレゼントしようって思ったんです」

    「なんとか店まで行けて買ったのは良かったんですけど、帰り道が分からなくなってしまって……」

    162 :

    末原「……アホ……」ダキッ

    末原「それで咲にもしものことがあったら、私は嬉しくも何ともないわ……」

    末原「……ホンマに……アンタはアホや……」グスッ

    「恭子さん……心配掛けて、本当にごめんなさい……」

    ――――――――――

    末原「ああ、見つかりました。本当にありがとうございました」

    『いえいえ、無事見つかったみたいで、すばらです!!』

    末原「あ、お名前訊かせてもらってもいいですか?」

    『私は新道寺高校の花田煌と申します』

    末原「花田さんですね。私は姫松高校の末原恭子と言います」

    末原「またお礼は改めてしますんで、それじゃ」ピッ

    「誰に電話してたんですか?」

    164 = 162 :

    末原「ああ、咲探してた時に協力してくれた人に報告しとったんよ」

    「そうなんですか。その方にもちゃんとお礼しないと駄目ですね」

    末原「そや、咲。……このリボン、ありがとうな」

    「いえ。喜んでもらえて嬉しいです」ニコッ

    末原「…………」

    末原(そうか……最近感じ取ったこの気持ち、やっと何なんか分かったで……)


    末原(私、咲のことが好きなんや……)


    末原(咲が迷子になったって聞いて、胸が張り裂けそうなくらいしんどかったし)

    末原(咲が無事やって分かったら、心の底から良かったって思えた)

    末原(ホンマ、私気づくのが遅いわ……)

    166 :

    しえん

    168 = 162 :

    「あ、ホテルに着きましたね」

    「それじゃ恭子さん。今日は本当にありがとうございました」ペッコリン

    末原(アカン、このまま別れたら!)

    末原(咲に私の気持ちを伝えるんや!!)

    末原「ちょ、待ってくれへんか!?」

    「えっ?」

    末原「えっと、そのな……」ソワソワ

    末原「さ、咲にどうしても伝えたいことがあってな……」モジモジ

    「? なんですか?」

    末原「そ、それはな……」

    169 = 162 :

    末原(いや、ちょっと待て。ここで私が咲に告白したらアカンのちゃうか?)

    末原(もし私が咲に告白したとする。咲は少なからず動揺するはずや)

    末原(信頼してた相手に、いきなり好きなんて言われて平然としとるやつはおらん)

    末原(しかも女から。普通に考えて、女が女に恋するんはおかしいことや)

    末原(優しい咲のことや、そのことで悩んで、苦しむやろな。そしたら明日の決勝に影響が出てまう)

    末原(……それだけは絶対にアカン!!)

    「あの……恭子さん?」

    末原「すまんな、咲。今は言えんわ」

    「えっ、どうしてですか!?」

    末原「ホンマすまんな……」

    「恭子さん、すごく気になるんですけど!?」

    171 :

    追い付いた支援

    172 = 166 :

    最大の問題は和の存在か…

    173 = 162 :

    末原「咲、明日の決勝が終わったらちゃんと伝えるわ」

    「明日の決勝の後ですか……?」

    末原「ああ。そん時に、今言えんかったこと全部咲に言うわ」

    末原「……アカンかな……?」

    「……分かりました。すごく気になりますけど、我慢します」

    末原「すまんな」

    「いいえ」

    末原(明日、決勝が終わったら、勇気を出して言うんや…)


    末原(――私が、咲のこと好きやって気持ちを……)


    ―――――

    ―――

    174 = 162 :

    翌日 インターハイ決勝


    恒子「副将戦大決着!!!」

    恒子「王者白糸台、先鋒宮永照が作ったリードを守ってトップです!!」

    恒子「姫松と清澄も僅差で追っています!!」

    恒子「新道寺も部長の白水哩が奮闘して三校をちょー猛追してます!!」

    恒子「果たして、今年のインターハイを制するのはどの高校か!!」

    健夜「正直、どの高校が勝ってもおかしくないと思います」

    恒子「小鍛冶プロは大将戦、注目する選手は誰ですか?」

    健夜「そうですね……白糸台の大星選手、そして清澄の宮永咲選手もですが」

    健夜「私が大将戦で最も注目してる選手は、姫松の末原選手です」

    恒子「おおっ! それはどうしてでしょうか?」

    175 :

         

    176 = 162 :

    健夜「二回戦の時と違い、準決勝の時の彼女はまるで別人のような打ち筋を見せていました」

    健夜「何が彼女をここまで変えたのか、私には分かりませんでした」

    健夜「大将戦、このまま彼女が何もせずに終わるとは、私には思えないですね」

    恒子「おお、小鍛冶プロでも分からないって驚きですねー!」

    恒子「小鍛冶プロが分からないということは……末原恭子を変えたのは、案外恋だったりするんじゃないでしょうか!?」

    健夜「ちょっと、なんで私が分からないと答えが恋になるの!?」

    恒子「えっ、だって小鍛冶プロ、恋愛ごとに関してはダメダメじゃないですか?」

    健夜「そ、そんなことないよ!! わ、私だって本気を出せば……」ゴニョゴニョ

    恒子「それでは、大将戦が始まるまで、もうしばらくお待ちください!!」

    健夜「む、無視しないでよー!!」

    178 :

    大体あってる

    179 = 162 :

    「あのアナウンサーの言ってること、あながち間違ってないねぇ」

    えり「そうなんですか?」

    良子「ええ。三日前はカタカタ震えながら打ってた彼女が、昨日はエンジョイしながら打ってました」

    良子「あの顔は、まさに恋するメイデンでした」

    みさき「三尋木プロと戒能プロがそう言うのでしたら、昨日の野依プロの言ってたことは本当だったんですね」

    理沙「ひどい!!」プンプン

    はやり「はやりも気づいてたよ☆ 恋をすると女の子は綺麗になるから☆」

    はやり「見て見て、はやりも恋してるから綺麗でしょ?☆」

    えり「瑞原プロ、恋されてるんですか!?」

    はやり「そうだよー☆ はやりはね……はやりのファンみーんなに恋してるの☆」キャハ

    えり「…………」イラッ

    180 = 165 :

    哩さんという彼女がいるから姫子には注目してないんですね分かります

    181 :

    支援せずにはいられないなあ

    182 :

    阿知賀・・・

    183 = 162 :

    「どうどうえりちゃん。まあ、小鍛冶プロには一生分かんないだろうね。知らんけど」

    みさき「そんなことないですよ。小鍛冶プロだって女性なんですから」

    「いや、絶対に分からないだろうねぃ」

    良子「ノーチャンスノーチャンス」

    理沙「無理!!」プンプン

    はやり「アラフォーだもん、分かんないよ☆」

    靖子「駄目だろうな」ガツガツ

    大沼「……そうだな」

    えり(小鍛冶プロ……哀れな)ホロッ

    184 = 171 :

    すこやん「えっ?なにこのアウェー感」

    186 :

    末原ちゃんかわいくて好きだけど、哩ちゃんもかわいくて好きだ。いったいどっちにすれば良いんや!?

    187 :

    はやりさんだってもう……ねぇ?

    188 = 162 :

    姫松高校控室


    洋榎「とうとうこれで終わりか……」

    絹恵「なんとか僅差で末原先輩に繋げれて良かったわ」

    由子「ところで恭子はどこ行ったのよー?」

    「あ、本当ですね」

    末原「すみません、少し支度に手間取って」

    洋榎「おお。恭子、最後頼んだ――」

    末原「? どうかしましたか、主将?」

    洋榎「き、恭子、なんやねん、その格好は……?」

    末原「何って、制服ですが?」

    洋榎「いやいや、なんでスカート履いとんねん!?」

    洋榎「スカートが嫌やからスパッツ履いとるって言うとったのに、どないしたん!?」

    190 = 162 :

    末原「ちょっとした心境の変化ですよ」

    由子「よく見たら恭子のリボン、初めて見るやつなのよー」

    末原「ああ、これはな――世界で一番大切な人から貰ったもんなんよ」

    末原「それでは主将、行ってきます」

    ガチャ

    絹恵「いやー、驚いたなお姉ちゃん」

    洋榎「ホンマや。今年一番驚いたで」

    「でも、末原先輩めっちゃ可愛かったですね」

    由子「うーん、何が恭子をあそこまで変えたのよー?」

    洋榎「まあ格好なんてどうでもええわ。さぁ、しっかり恭子の応援すんで!!」

    191 = 166 :

    咲さ…末原さんかわいい!

    192 = 162 :

    インターハイ会場 廊下


    末原(いよいよ最後か)

    末原(このインターハイも色々あったな……)

    末原(思えば咲に最初に会うたんもこの廊下やったな)

    末原(あん時は咲に対して腹立っとたんのにな)クスッ

    末原(でも、それが誤解で、そっから咲の力なりたい思うて)

    末原(――気が付いたら、めっちゃ好きになっとった)

    末原(最初は咲と同じ卓で打つのが怖ぁてしゃあなかったのに)

    末原(今では咲と一緒に打ちたくてウズウズしとるわ)

    末原(……でも、それもこれで終わりや)

    末原(簡単には終わらせたりせえへんで。咲との対局!!)ゴッ

    193 :

    大変、いくのんが息してないの!

    194 = 162 :

    「あ、恭子さーん!!」

    末原「なんや咲、待っとったんか?」

    「はい、えへへ」

    「って恭子さん、その格好どうしたんですか!?」

    末原「たまにはこういう格好も悪ないと思うてな」

    末原「それよか昨日は大丈夫やったか?」

    「ま、まあ……部長や原村さんとかに、すごく怒られましたけど」テヘッ

    末原「当然やな。あんだけ心配させたんやから」

    「……いよいよ、これで終わりなんですね」

    末原「……せやな」

    「……あの、恭子さん」

    末原「なんや、咲?」

    195 :

    いくのん逝くのん?

    196 = 178 :

    >>195
    宥姉凍死

    198 = 162 :

    「昨日みたいにぎゅって抱きしめてくれますか?」

    末原「ん? 今日は緊張しとらへんやろ?」

    「そんなことないですよ~。実はすっごく緊張してます」ニコニコ

    末原「……しゃーないな。……ほら」ダキッ

    「わっ////」

    末原「…………////」

    「…………////」

    末原「……こ、これでええやろ?」スッ

    「はい! ありがとうございます!!」ニッコリ

    末原「……咲、お前ホンマは全然緊張しとらへんかったろ?」

    「あ、ばれちゃいましたか?」テヘッ

    199 = 162 :

    末原「当たり前や。あんな笑顔で緊張しとる言うても説得力ないわ」

    「言われてみればそうですよね」

    末原「……やっと、克服できたんか?」

    「いえ。全然克服なんてできてませんよ」

    末原「えっ、せやったらなんで?」

    「だって――」


    「――恭子さんがそばにいるからです……」

    末原「……咲……」


    「さあ、決勝頑張りましょうね」

    末原「……ああ!!」


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