元スレ玄「おねえちゃーん、弘世さんたち帰っちゃうよー」
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1 :
玄「おねえちゃーん、弘世さんたち来たよー」
の続きです
2 = 1 :
菫「はぁ……」
照「どうしたの? 溜め息なんてついて」
菫「疲れたんだよ……」
照「疲れた? ……さっきのすごろく?」
菫「それ以外に何があるんだ……」グデー
照「夕飯に気に入らないおかずがあったとか」
菫「はぁ……」
照「あんまり溜め息ばっかりついてると幸せが逃げるよ?」
菫「むしろお前のせいで幸せが逃げて行ってる気がするんだが」ジト
照「自分の甲斐の無さを私のせいにするのはよくない」
菫「お前なぁ……!」
3 :
待ってた
5 = 1 :
照「今だってそう。松実さん体洗ってるんだから、手伝ってあげるなりすればいいのに」
菫「……出来るわけないだろそんなこと」
照「こんなチャンス滅多に無いのに……勿体ない」
菫「うるさい。お前と一緒にするな……」
照「せっかく奇跡的にここまで仲良くなれたのに」ハァ
照「神様はこれ以上後押ししてくれないと思うよ?」
菫「……」
照「私は恋愛とかよく分からないから、菫の気持ちも分からないけど」
菫「……宥に対して臆病になってることなんて、自分自身が一番よく分かってるつもりだ」
菫「でもな、友達になったのはつい最近のことなんだぞ?」
菫「ちゃんと会話をし始めたのだってそうだ」
照「3年間も同じクラスだったのにね」
菫「ぐっ……」
6 = 1 :
照「本当に勿体ない時間過ごしてたよね、菫」
照「1年の時でも2年の時でもいいから、友達になってれば今頃は……」
菫「……」シュン
照(あ、本気で落ち込んでる……)
照「で、でも大丈夫だよ。今はこうやって松実さんの家に遊びに来るくらいに仲良くなってるんだし」
照「今からアプローチしていけば元旦には」
菫「無理だ……」
照「え?」
菫「昔からそうなんだ……二人きりになると変に緊張してしまって、ぎこちない対応しか出来なくて……」
照「も、もしかして。私を呼んだあの理由って本当なの?」
照「間が持たなくなるのが怖いとかなんとか」
菫「……嘘をついてどうするんだ」
照(うわぁ……)
7 = 1 :
照「ヘタレ極まり過ぎだよ菫……」
照「松実さんのことになったら目の色変えるのに」ハァ
菫「それはお前らがふざけたことをしようとするからだろ」ジト
照「そうやってすごく大切に思ってるってことを少しでも伝えればいいと思うよ?」
菫「っ……」
照(それが出来れば苦労はしないんだろうけど)
玄「お二人とも。ご一緒よろしいですか?」ニコ
菫「!」
照「玄さん。それに……」
宥「……」モジ…
菫「宥……」
8 = 1 :
照「噂をすればなんとやら、だね」
玄「噂?」
菫「おい照、余計なことは」
照「分かってる」
玄「?」
菫「ほ、ほら二人とも。そんな所で立ってないで入って来たらどうだ。君たちが遠慮する理由はないぞ」
玄「ふふ、それもそうですね」チャプ
宥「……」
玄「ほら、お姉ちゃんも」グイ
宥「う、うん……」チャプ…
菫「……」ゴクリ
照(菫も分かりすい……)
9 = 1 :
宥「……」モジ…
玄(お姉ちゃん、すごく弘世さんのこと意識してる)
玄(さっきのすごろくが尾を引いてるのかなぁ)
玄(弘世さんは特に変わり無さそうだけど……)
菫「……」ソワ…
照「あ、そうだ。二人とも後片付けお疲れ様」
照「改めて。夕飯すごく美味しかったです」ペコ
玄「ふふ、満足頂けて光栄です」ニコ
菫「……何から何まで本当に申し訳ない。少しくらい手伝わせて欲しかったが」
宥「す、菫ちゃんたちはお客さんだから。そんなことさせられないよ」
菫「しかし……」
10 = 1 :
玄「こういう家柄で育ったせいか、性分みたいなものなんです」アハハ
玄「気を遣わずに存分にもてなされてください」
照「存分にもてなされます」キリ
菫「おい」
宥「ふふ、菫ちゃんも遠慮しなくていいよ?」
照「そうだよ菫。あんまり遠慮がちなのは逆に気を遣わせるだけだからあまり良く無い」
菫「……お前にそういうことを諭されると妙に腹が立つな」
照「ひどい」ガーン
玄「気を遣わないことに気を遣うようなら無理は言いませんけど」アハハ
宥「そういえば……菫ちゃんも宮永さんもさっきまでお湯に浸かってたんだよね?」
菫「ああ。と言っても10分も経ってないけどな」
宥「そう……あの、私お風呂すごく長いから、無理して付き合わないでね?」
11 = 1 :
菫「いや、私も長風呂するたちだから問題ないと思うが……」
照「菫、長い時は1時間以上入ってるもんね」
宥(宮永さんそんなことまで知って……)
菫「髪だけでも洗うのに時間がかかるからな」
玄「乾かすのにも10分以上かかりますし、長いと大変ですよね」アハハ
照「入浴時間も髪の手入れも、私には想像が及ばない……」
玄「髪の手入れはともかく、お風呂は長く入ったりしないんですか?」
照「私、のぼせやすいから」
玄「なるほど」アハハ
菫「お前もうそろそろ限界だったりするんじゃないのか?」
照「大丈夫」
菫「……ならいいが」
12 = 1 :
玄「お姉ちゃんは何時間入ってものぼせないんだよね」
照「すごい」
宥「お風呂入るの好きだから。浸かるだけでも1時間くらいは……」
菫「こ、この温泉にそれだけ浸かってるのか?」
宥「うん、あったかいの好きだから」
玄「お姉ちゃん、普段はもっと熱い方のお湯に浸かってますよ?」フフ
菫「宥の体質にはまだまだ驚かされるな……」
玄「サウナの我慢大会とか出場したら絶対に優勝しますね」アハハ
宥「そ、そんなこと無いと思うけど……」
菫(真剣に考えても優勝しそうな辺り流石だな……)
宥「それに私、サウナってあんまり好きじゃないから……」
13 = 1 :
菫「そうなのか?」
宥「うん。少しぬるめでもお湯に浸かってる方が好き」
菫(この温泉で言うなら熱い方だと思うが……)
玄「サウナ苦手って人結構いますよね。私は大丈夫ですけど、弘世さんや宮永さんはどうですか?」
菫「サウナなんて滅多に入らないからな……しかし、人並みには入っていられると思う」
玄「宮永さんは……って、宮永さん?」
照「……」ボー
宥「だ、大丈夫? 体赤くなってるけど……」アワワ
玄(もしかしてのぼせて……?)
菫(やっぱりあの時点で限界だったか……)
14 :
続き来たか
紫煙
15 = 1 :
菫「おい照、照」ユサユサ
照「なに……?」ポー
菫「出るぞ。お前のぼせてるだろ」
照「大丈夫……せっかく松実さんたちが来たのに……」ボー
菫「はぁ。変な気を遣ってるのはお前の方じゃないか……」
菫「すまない二人とも。照の面倒見てくるから、あとは……」チャプ…
玄「ま、待ってください!!」ザバァン
菫「っ!?」ビク
宥「く、クロちゃん……?」
玄「わ、私が介抱します」
16 = 1 :
菫「な……」
宥「え……?」
玄「その、弘世さんだとこの家の勝手が分からないだろうし」
菫「それはそうだが……」
玄「わ、私ものぼせやすい方なのでちょうどいいのです!」
玄「だから宮永さんは私に任せて、弘世さんはお姉ちゃんとゆっくりしてください!」
菫「しかしだな……」
照「玄さんに……お願いしたい」クラクラ
宥「!」
玄「お、お任せあれ!」
照「菫は小言がうるさいから……」ボソ
菫「おい、聞こえてるぞ」
17 = 1 :
――――――――――――――――――――――
「うぅ……気持ち悪い……くらくらする……」フラフラ
「脱衣所まで頑張ってください。私に体を預けて……」
宥「クロちゃん一人で大丈夫かな……」
菫「照の介抱は大変だからな。確実に振り回されるとは思うが……」
宥「私、やっぱり手伝いに」
菫「いや、玄さんに任せよう。照自身も彼女を指名したんだしな」
菫(まったく照のヤツ、余計なことを……)
宥(クロちゃんもしかして、私と菫ちゃんを二人きりにするために……)
「「………」」
菫(ま、まずいぞ……あの二人がいなくなった途端、話題が……)ソワソワ
宥(チャンス、なのかな……でも何すればいいのか分からないし……)モジ…
宥(こういうときクロちゃんがいれば……)シュン
18 = 1 :
菫(よく考えてみると……今私は宥と二人だけでお風呂に入ってる、のか……?)
菫(いや、よく考えなくてもこの状況は……)チラ
宥「?」
菫「っ……」ドキ
菫(ダメだ……直視できない……)カァ
宥「菫ちゃん大丈夫? 顔赤くなってるけど、もしかして……」
菫「だ、大丈夫だ。今まで生きて来て湯あたりなんてしたことない」
宥「ならどうして赤くなって……」
菫「す、少し体温が上がってるだけだよ。よくあることだから気にしないでくれ」
宥「そう……あんまり無理はしないでね? 私に付き合ったりしなくていいから」
菫「……付き合うだなんてとんでもない。私自信風呂に入るのは好きなんだ」
19 = 1 :
宥「そうなの……?」
菫「ああ。照も言っていたがいつも1時間近く入ってるし、時間があるときはもっと長い」
菫「温かいお湯に浸かるのが好きなんだろうな……」
宥「!」
宥「わ、私もっ!」
菫「っ!?」ビクッ
宥「私も大好き……」パァァ
菫「そ、そうか……いや、宥の体質を考えると容易に想像出来るが」
宥「菫ちゃんもあったかいの好きなんだね……なんだかすごく嬉しい……」
菫(ゆ、宥ほど好きではないと断言出来るが)
宥「うふふ……」ポワーン
菫(言いだせそうな雰囲気じゃないな……)
21 = 1 :
宥「ねえ菫ちゃん」
菫「な、なんだ?」
宥「もし良かったらなんだけど……向こうの温泉にも入ってみない?」
菫「向こうの温泉……?」
宥「ここよりも5度くらい温度が高くて、とってもあったかいの」
菫(今入ってるヤツより5度高いって……)
宥「きっと菫ちゃんも気に入ってくれると思うんだけど……どうかな?」キラキラキラ
菫(うっ……)ドキ
菫「そ、それは良さそうだな。是非入ってみたい」
宥「分かった。すぐ案内するね」ニッコリ
22 = 1 :
―――――――――――――――――――――――――
宥「あったか~い……」ポワポワ
菫「そ、そうだな……」ダラダラ
菫(熱い……さっきも結構な熱さだったが、これは……)
宥「……」
宥「大丈夫……? 目がすわってるように見えるけど……」
菫「す、すまない。少し考え事をしていてな……」
宥「あんまり無理はしないでね? 私、お湯に浸かるの長いから」
菫「私も家ではこのくらいの時間入っているからな……大丈夫だよ……」
菫「それにこんなにも良い温泉に入る機会なんてそう無い……思う存分楽しませてもらうよ……」ニコ…
宥「……!」
宥「うんっ……」
23 :
待ってた
24 :
茹で上がるぞwwww
26 = 1 :
菫(宥の笑顔が眩しい……もっと見ていたいが、そろそろ限界な気が……)
宥(嬉しい……)
宥(菫ちゃんもお風呂が好きで、こうやって一緒にあったかくなれて……)
宥(すごく、幸せ……)フフ
菫(体中の血液が沸騰しているようだ……)ハァハァ
菫(宥は毎日、こんな温泉に何時間も浸かって……)クラクラ
宥「ね、ねえ菫ちゃん」
菫「どうした……?」
宥「今日は、その……このあとどうするの……?」
菫「このあと……?」
29 = 1 :
宥「私たちが出る頃には宮永さんの湯当たりも治ってるだろうから、その」
菫(照の湯当たり……? 一体どういう意味だ……宥は何を言って……)
宥「もう帰っちゃうのかな、って……」
菫(ダメだ……意識が朦朧と……)クラッ
トサッ
宥「……ふぇ?」
菫(あれ……私今、何をして……)
宥「す、菫ちゃん……?」ドキドキ
菫(体に力が入らない……崩れ落ちてもおかしくないはずなのに、一体何に支えられて……)
宥「ど、どうしたの……? きゅ、急にこんな……」アワワ
宥(体を寄せて、あ、頭を預けて……)ドキドキ
菫「すまない……少し、ぼーっとして……」
宥「ぼーっと……?」
30 = 1 :
菫「きっとすぐに治るから……心配しないでくれ……」ハァハァ
宥(菫ちゃん、もしかして宮永さんみたいに……)
菫「それで……何の話を……」
宥「え、えっとね……冬休みだから、もし菫ちゃんたちが良ければ、その……」モジ…
宥「……」カァァァ
菫(ダメだ……もはや何を言ってるのかも分からなく……)
宥「み、宮永さんにも聞かないと分からないけど……菫ちゃんはどうしたい……?」
菫(どうしたい……私が今、したいこと……)
菫「……私は」ボソ
菫「私は……宥と一緒にいたい……」
宥「!」
32 = 1 :
菫「君と同じ場所で、同じ時間を過ごせるなら……」
菫「他に何も要らない……」
宥「っ~~~!!」カァァァ
菫「どんなに辛いことだって、我慢、して……」フラ…
菫「……」ガクリ
宥「え……?」
菫「ぅ……ぁ……」
宥「す、菫ちゃ―――」
33 = 25 :
菫さん漢だわ
34 = 1 :
―――――――――――――――――――――――――――
玄「大丈夫ですか宮永さん?」
照「うん……おかげさまでだいぶマシになった」
玄「あの、何かして欲しい事とかあったら遠慮せず言ってくださいね?」
玄「私の出来る事ならなんでもしますから」
照「なんでも?」
玄「わ、私の出来る事なら」アハハ
照「……」ウーン
玄(えっ……そんな真剣に考えて……)
照「玄さん」
玄「は、はい。なんでしょうか?」
照「今日一日、ここに泊めて欲しいです」
玄「え……?」
36 = 1 :
玄「あ、あのー……そ、それはどういう意味でしょうか……?」
照「言葉のままの意味だけど……」
玄(言葉のままの意味ってことは……)
照『玄さん、今日は泊めてくれてありがとう』キリ
玄『いいんです、宮永さんのためですから』ニコ
照『私を家に泊めたってことは、つまりそう受け取っていいんだよね……?』サワ…
玄『あっ、だ、ダメです宮永さんっ、そんなっ……』
照『玄さん綺麗……』チュ
玄『んっ……!』
玄「……」カァァァ
照「?」
玄「だだ、ダメです宮永さん! 私たち恋人同士でも無いのにそんな……!」アワワ
37 :
いいてんかいd
38 = 27 :
うむ
39 = 1 :
照「こ、恋人同士?」
玄「それに家にはお姉ちゃんたちも居ますから、そのっ……」
照「泊まるのはダメ、ってことですか……?」ジー
玄「と、泊まるだけならいいですけど……それ以上は……」モジ…
照(それ以上……つまり、朝食を作ったりデザートを用意してくれたりしないってこと……)
照「そんな……さっきなんでもするって言ったのに……」シュン
40 = 1 :
玄「あぅ……」
照「玄さんお願いです……私、好きなんです」
玄「ふぇ!?」
照「ここで一生暮らしたいくらいに、好きなんです」
照(この旅館が)
玄「み、宮永さ……」カァァ
照「一晩だけでいいです、だから」
玄(一晩だけの関係だなんてそんな……!!)
照「ダメ、ですか……?」
玄「うぅ……」モジ…
玄(どうしよう……断りきれないよぉ……)
玄(宮永さんまだ少し体調悪そうだから、本当は泊まっていって欲しいけど……)
玄(泊まるからには、やっぱりそういうこと……)カァァァ
41 :
てるてる……
42 = 1 :
照「もし私を泊めてくれたら、菫も一緒に泊まらせるから」
玄「え……?」
照「松実さんと菫の距離を近づけたい玄さんにとって、これは都合がいいはず」
照「菫と松実さんをくっつけたいのは私も一緒。必要とあれば協力もする、だから」
玄「そ、それって本当ですか……?」
玄「本当に宮永さんが協力してくれて……」
照「嘘はつかない。全力を尽くす」
玄(弘世さんの一番の親友で、お姉ちゃんにとって最大のライバルになるかもしれない宮永さんがこちら側につけば……)
照「どう? 悪い条件では無いと思うけど」
玄「……わ、分かりました。その条件で引き受けます」
照「!」
43 = 1 :
玄(お姉ちゃんのため、だもんね……)
照「ありがとうございます。玄さん」ペコ
照(これで明日も旅行気分が味わえる……)グフフ
玄「え、えっと。それじゃあ私部屋の準備してきますね」
照「それはお金を払ったお客さんが泊まるようなヤツですか?」キラキラ
玄「は、はい。空き部屋があったと思うので、そこに」
照「楽しみ……」
玄「あの、お姉ちゃんたちが帰って来たら」
照「任せて。菫には私が話を付けとくから」
玄「よろしくお願いしますね」
照(どんな部屋なんだろう……夜景とか見えるのかな……)ワクワク
玄(私自身、ちょっと宮永さんのことが気になってるし……悪いことってあんまりないのかも……)ドキドキ
45 = 1 :
――――――――――――――――――――――――――――
菫「ぅ……」
宥(菫ちゃん……)ギュ…
照「松実さん」ガラ
宥「っ!」ビク
照「水持って来た」スッ
宥「あ、ありがとう宮永さん……」
照「菫の様子はどう?」
宥「運んで来た時に比べたら顔色は良いけど……まだ辛そう……」
照「そっか」
宥「どうしよう、私のせいで……」ジワ…
照「松実さんのせいじゃないよ、自分を責めないで」
照「出ようと思えばいつでも出れたんだから、こんな風になるまで無茶した菫が悪い」
46 = 1 :
宥「でも菫ちゃんは私に気を遣って……」ウルウル
照「気を遣ったんじゃなくて自分のしたいことをしただけだよ」
照「松実さんは無理しないよう忠告してたのに……それを聞かなかった菫の自業自得」
菫「うぅ……てるぅ……」
照「っ……」ビク
照(こ、こんな風になってまで私に小言を……)
玄「ただいま戻りました」ガラ
宥「クロちゃん……」ウルウル
玄「あ、お姉ちゃん。お風呂上がったんだね」
玄「……えっと、弘世さんの身に一体何が」アハハ
照「松実さんと二人きりになりたいがあまり、自爆した」
玄「なるほどなるほどー」
宥「そ、そんな理由じゃなくて……」
48 = 1 :
玄「宮永さん、早速チャンスなのです」ボソ
照「どういうこと?」ボソ
玄「今ここでお姉ちゃんと弘世さんを二人きりにすれば」
照「なるほど。気を失った菫相手なら、奥手な松実さんでも何かアクションを起こす可能性が……」
玄「そういうことです。早速二人きりにしてバレないように様子を見ましょう」
照「分かった」
宥(菫ちゃん……)ジー
玄「……ゴホン。お姉ちゃん、宮永さんもまた体調悪くなって来たらしいから、部屋まで連れて行くね」
宥「え……?」
照「松実さん、菫をお願い……」アタマイタイ
宥「だ、大丈夫ですか宮永さん……?」
照「少し寝れば治ると思うから……あ、あと玄さん借ります」キリ
玄「借りられます」キリ
49 :
菫さん今どんな格好なんだろ
湯あたりしてるし、下着姿の可能性も……?
50 = 1 :
玄「宮永さんの体調が治ったら様子見に来るね。2時間後くらい」
宥「うん、分かった。宮永さんお大事に……」
照「菫を頼みます、松実さん」
玄「さあ宮永さん、どうぞこちらへ……」ガラ
宥(宮永さんも心配だけど、クロちゃんがいるから大丈夫だよね……)
菫「ぅ……」
宥(菫ちゃん……)
照「こんな場所から覗くって大胆だね」ボソ
玄「ここが一番見え易いし、バレにくいと思うので」
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