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    元スレ玄「おねえちゃーん、弘世さんたち来たよー」

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    1 :

    咲キャラ全員同一校設定です

    2 = 1 :

    「はぁ……寒い」ガクガク

    「少し前までは暖かかったが……もう12月だからな」

    「ねえ菫、今日私がいる意味ってあるの?」ブルブル

    「当たり前だろ。そうじゃないとわざわざ呼ばない」

    「松実さんの家に遊びに行くんでしょ? それなら私は邪魔だと思うんだけど……」

    「……」

    「菫?」

    「……宥と二人きりになった時、間が持たなくなるのが怖いんだ」

    「え……」

    3 = 1 :

    「……そんな目で見るな」

    「こんな寒い中呼び出されて、どんな事情があるのか心配してたのに……ちょっと信じられない」

    「いつもは私がお前に振り回されてるんだ。こういう時くらい付き合え」

    「なんで私なの? 怜や久とかでも良かったんじゃ……」

    「あの二人のどっちかを連れて行くくらいなら1人のがマシだ」

    「よく分からない……」

    「それに。玄さんと面識がある分お前の方が都合が良いんだよ」

    「玄さん?」

    (まあ、あちら側としては少し対応に戸惑うかもだが……)

    4 :

    まってた

    6 = 1 :

    「やっぱりよく分からない……」

    「難しく考えなくていい。普段通りにしていてくれれば」

    「うーん」

    (地図によると確かこの辺りなんだが……)

    「そういえば。菫は松実さんの家に行ったことあるの?」

    「いや、無い」

    「……えっと、道任せて大丈夫?」

    「お前にだけは心配されたくないんだが」

    「寒いから早く屋内に入りたい……」ブルブル

    8 :

    ふんふむ

    9 = 1 :

    「安心しろ。地図通りならもう着いてる」

    「えっ。でもこの周辺にはお屋敷しか……」キョロキョロ

    「……」ジー

    「……もしかして」

    「ああ、そうだろうな」

    「これが松実さんの家……?」

    「あそこに表札があるし、間違いないだろ」

    「いや、あれは表札じゃなくて看板って言うんじゃ……」

    10 :

    あのシリーズ?

    12 = 1 :

    「そういえば家が旅館を経営しているとか言っていたな……」

    「旅館……ということは温泉……」ポワポワ

    「まあ何にせよもう約束の時間だ。行くぞ」

    「了解」キリ

    (相変わらず現金なヤツだな……)

    「えっと、チャイムは……」キョロキョロ

    「あるわけないだろ。旅館だぞ」

    「え。じゃあどうやって入れば……?」

    「宿泊客と同じように正面から入ればいい」

    13 :

    はじめからやんのか

    14 = 1 :

    「……菫ってこういう時は堂々としてるよね」

    「こういう時はってどういう意味だ」ジト

    「いや。他意は無い」

    「……行くぞ」ウィーン

    「家の玄関が自動ドアってすごい……」ウィーン

    仲居「ようこそ松実館へ。ご予約のお客様でしょうか?」

    (な、仲居さんだ……)

    「いえ。私たちは松実宥さんの友人で……」

    仲居「あなたたちが宥ちゃんの……お話は聞いています。少々お待ちください」ニコ

    15 = 1 :

    ―――――――――――――――――――

    「お待たせしまし……って宮永さん!?」

    「あ、玄さん。こんばんは」ペコ

    「ど、どうして宮永さんがここに……?」

    「菫に無理やり連れて来られました」

    「人聞きの悪いことを言うな」

    「すまない玄さん。照のことは宥にもさっき連絡を入れたばかりなんだ」

    「えっと、宮永さんも遊びにいらした、ってことですか?」

    「ああ、そういうことだ」

    (だからお姉ちゃんちょっと機嫌悪かったんだ……)

    16 = 1 :

    「玄さん、今日はお世話になります」フカブカ

    「こ、こちらこそよろしくお願いします」フカブカ

    「えっと。それじゃあ早速案内しますね。どうぞこちらへ」

    (今さらになって緊張してくるとは……情けない)ドキドキ

    (晩ご飯は板前さんが作ってくれるのかな)

    (お姉ちゃんちょっと可哀想かも……)

    17 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――

    「おねえちゃーん。弘世さんたち来たよー」ガラッ

    「ふぇ!?」

    「なっ」

    「おお……」

    「あ……お着替え中でしたか」

    「お、お客さん来るときはノックしてっていつも言ってるのに……」カァァァ

    「弘世さんたちはお友達だから大丈夫かなー、って」アハハ

    「は、早く閉めて……!」

    「ふふ、ごゆっくりどうぞー」ガラッ

    「……」

    「……菫、鼻の下伸びてる」

    「適当なことを言うな!?」

    18 = 1 :

    ―――――――――――――――――――――

    「うぅ……クロちゃんのバカぁ……」ウルウル

    「あはは、ごめんなさい」

    「その、なんだ。あまり見てないから気にしなくていい」

    「菫すごく集中して見てたけど……」

    「おい!」

    「うぅ……」

    「ふふ。私お茶入れて来ますからフォローお願いしますね」ボソ

    「そ、そう言われてもだな……」

    19 = 1 :

    「大丈夫だよ松実さん。着替えを見られるなんてよくあることだから」

    「私もよく菫に見られてるし」

    「え……?」

    「誤解を招くようなことを言うな!?」

    「誤解?」

    「そ、それってどういう……?」

    「私が菫の家とかで着替えてるときよく目撃される」

    「菫が私の家に来てるときもよく目撃される」

    「……」

    「ち、違う。宥、君が思ってるようなことは一切無い。だ、だから勘違いしないでくれ」

    21 = 1 :

    「勘違い?」

    「コイツは家の中だと一切人目を気にしないんだ」

    「隣に誰が居ようが唐突に着替えだすし服を脱いだりも平気でする」

    「そんなことない。菫と一緒に居るときだけ」

    「えっ……」

    「だ、だからそういう私だけとか言うのやめろ!?」

    「妹たちの前でも平気でしてるだろ!」

    「あ。そういえばそうかも……」

    「宮永さんと菫ちゃんって本当に仲良いんだね……」シュン

    「そ、そんなことはない。コイツとは腐れ縁でいつも振り回されてるだけだ」

    22 :

    花子は出ますか

    23 = 1 :

    「振り回してる云々は同意しかねるけど、腐れ縁っていうのはあってると思う」

    「菫とは幼稚園の時からの付き合い。私が何から何まで面倒を見てあげてた」フフン

    「お前に面倒を見られた記憶なんて一切無いんだが……?」ゴゴゴ

    「そ、そんなことないよ。二人組作るときとかずっと私が相手してあげてたし」

    「お前が人見知りで誰にも声をかけられないから私が組んでやってたんだろ!!」

    「そ、そうだっけ?」

    「中学入るまでロクに友達居なかったの覚えてないのか……」

    「いや、咲とか淡とか居たよ? それに怜と久も……」

    「1人は妹だし1人はお隣さんだろ……それに二人とも年下だ」

    「うっ」

    「園城寺や竹井に至っては高校に入ってからだろ……」

    24 = 1 :

    (思い返してみると……同年代の友達って菫だけだったかも……)

    「で、でも菫も友達少なかったはず。教室では私としか一緒にいなかった」

    「お前がひとりぼっちになるから一緒に居てやったんだろ……」

    「友達がいなかった理由を私のせいにするのは良くない」

    「お前なぁ……!!」

    (すごいなぁ、宮永さん……)

    (菫ちゃんのこといっぱい知ってて、こんなにも気兼ねなく話してて……)

    (菫ちゃん、宮永さんと居るときはとっても雰囲気が柔らかくなってる……)

    (私と一緒にいる時はどこかぎこちない感じなのに……)

    「お待たせしましたー」

    (ってどういう状況なんだろう……)アハハ

    25 = 1 :

    (弘世さんと宮永さんが喧嘩? してて、それをお姉ちゃんが黙って見てて……)

    (お姉ちゃんちょっと表情暗い……たぶん宮永さんのことが……)

    「!」

    「玄さん、そのお盆の上に乗ってる物は……!」

    「まだ話の途中なんだが……」

    「あ、お茶だけだと寂しいと思って持ってきました」

    「おおー」キラキラ

    「まあお話はそのくらいにして。どうぞ食べてください」ニコ

    「頂きます」キリ

    「はぁ……コイツは本当に……」

    「……」ジー

    (お姉ちゃん……)

    26 = 20 :

    これ前の作品あるの?

    27 = 1 :

    「玄さん。私このいちご大福が食べたいです」

    「え? あ、ああ。どうぞ召し上がってください」ニコ

    「すまないな宥、騒がしいのを連れて来てしまって……」

    「ううん、大丈夫。賑やかな方が楽しいから」ニコ

    「そうか……それは良かったよ」フフ

    (菫ちゃんのバカ……)

    「お、お二人もどうぞ! 好きなの食べてください!」

    「色々と気を遣わせてしまってすまないな」

    「クロちゃんも一緒に食べよ? ほら、座って」

    「え……で、でも私は……」

    「玄さん、このお饅頭も頂いていいですか?」

    「あ、どうぞ。お茶入れますね」

    「ありがとうございます」モグモグ

    28 :

    しえん

    29 = 1 :

    「お前の中に遠慮という言葉は無いのか……」

    「普段通りにしろと言ったのは菫」ズズズ

    「確かにそうだが……」

    「お二人は今日、どういった理由でここに?」

    「私が宥に遊びに来ないかと誘われて、私が照を誘って。という流れだな」

    「お姉ちゃんが弘世さんを……」ジー

    「な、なにクロちゃん……?」

    「いや、すごく珍しいなーって」

    「そうなんですか?」モシャモシャ

    「はい。お姉ちゃんはあまりそういうことしないから……」

    30 :

    前落ちた奴の続きか?

    31 = 1 :

    「うぅ……」モジ…

    (そんなお姉ちゃんが勇気を出して弘世さんを呼んだのに……)ムムム

    (ど、どうして玄さんに睨まれているんだ……?)

    「この部屋は松実さんの部屋?」

    「え? あ、はい。そうですけど……」

    「なるほど。客間か何かかと思ってた」

    「ふふ、客間にこたつは置きませんよ」

    「それもそうだ」アハハ

    「良い部屋……特にこたつが良い……私の部屋にも欲しい」

    「お前は出て来れなくなりそうだからやめとけ」

    33 = 1 :

    「外が寒かった分ここが天国に思える……」

    「あったかいし、お菓子もお茶も美味しいし……」

    「住みたい」キリ

    「ふざけるな」ジト

    「あはは……」

    (このままじゃお姉ちゃんが可哀想だよ……)

    (お姉ちゃんは弘世さんと二人きりで過ごせると思って、今日という日を楽しみにしてたのに……)

    「おい照、口にあんこが付いてるぞ」

    「取って」

    「はぁ……」スッ

    (こんなのってあんまりだよ……)

    35 :

    立て直しか

    36 = 1 :

    (弘世さんは何を思って宮永さんを……)

    (お姉ちゃんのことが好きなら二人きりになりたがるはずなのに……どうして……)ムムム

    (それにさっきから弘世さん、宮永さんとしか話してないし……)イライライラ

    「クロちゃん」ギュ

    「わわ……お、お姉ちゃん……?」

    「私なら大丈夫だから、心配しないで」ボソ

    「で、でも……」

    「菫ちゃんにとって大切な人は、私にとっても大切な人だから」ニコ

    「っ……!」

    (さっきから二人で何の話を……?)

    「おいしい……」モグモグ

    37 :

    一から書き直してるのね支援ぞ

    38 :

    「酔ってない」の続き?

    40 = 1 :

    「弘世さん!!」ガタン

    「っ……な、なんだ玄さん?」

    「……お姉ちゃんを泣かさないよーに」グズッ

    「あ、ああ……?」

    (クロちゃん……)

    (私が頑張らなきゃ……私が頑張って、お姉ちゃんと弘世さんを……!!)

    「うん、羊羹はお茶と合う……」ズズ

    「ってお前さっきから食べ過ぎだぞ!?」

    「こんなにもいっぱいあるんだから大丈夫だよ」モグモグ

    「菫も食べる?」スッ

    「なっ……」

    「!」

    「あーん」

    「……!」

    41 = 1 :

    「ば、バカっ。食べるわけ……」

    「あむっ」

    「え……」

    「さ、流石宮永さんお目が高い! すごく美味しいですね!」モグモグ

    「く、クロちゃん……?」

    「……」ポカーン

    (は、恥ずかしい……)カァァ

    (でも、これ以上宮永さんと弘世さんをベタベタさせるわけには……!)

    「玄さん。これも美味しいよ」スッ

    「えっ……?」

    「あーん」

    「み、宮永さ……」

    「あーん」

    42 = 1 :

    「……あむ」

    「どう?」

    「美味しい、です……」

    「それは良かった」ニコ

    「っ……」ドキ

    「はい。松実さんも」スッ

    「な……」

    「えっ? わ、私……?」

    「さっきから全然食べてないし、少し表情も暗い」

    「元気が無い時は甘い物に限る」

    「だから、はい」スッ

    「あ、ありがとう……ん」パク

    43 = 1 :

    「美味しい?」

    「うん……」モグモグ

    「美味しいです」ニコ

    「やっぱり。松実さんは笑ってる方が綺麗」

    「み、宮永さ……」カァァ

    「照、このどら焼きも美味いぞ」グイ

    「んむ!?」

    「よーく噛んで食えよ? 喉を詰まらせるからな……!」グググ

    「んむむむ!?」

    「ひ、弘世さんいきなり何を……!?」アワワ

    「ふふ、あははっ……」

    45 = 1 :

    ――――――――――――――――――――

    「し、死ぬかと思った……」ゼーハーゼーハー

    「すまんな、少しやり過ぎたよ」

    「絶対に反省してない……!」

    「二人とも本当に仲が良いんですね」クス


    照菫「「良くない」」


    「ふふ、ねえお姉ちゃん。宮永さんと弘世さんってクラスでもこんな感じなの?」

    「うん。二人ともいつも一緒に居るし、すごく楽しそうにしてる……」シュン

    (ああ!? せっかく宮永さんのおかげで元気出たのに私のせいで!?)

    「どこをどう見たら楽しそうに見えるんだ……私はいつもコイツに振り回されてるだけで……」

    「宮永さんたちと一緒にいる菫ちゃん、笑ってるから」

    「笑ってる……?」

    (私が……?)

    46 = 1 :

    「流石松実さん、よく菫のことを見ている。実際菫は私たちと何かするときいつもノリノリ」

    「そんなわけあるか!」

    「怜と久どっちがモテるのか検証したときも、松実さんのとき以外は本気で止めようとしてなかった」

    「演劇の練習の時だってノリノリで演技してた」フフン

    「どうしてお前が得意げな顔をしてるんだよ……!」グググ

    「痛い痛い痛い!?」

    (演技の練習……)

    「す、菫ちゃんそれくらいにしてあげて……」

    「……ふんっ」パッ

    「ま、まったく。菫はすぐに暴力に訴えるからよくない」

    「口で何度も言っても聞かないからだろ」ジト

    「まあまあお二人ともその辺にして……」アハハ

    47 = 1 :

    「あ、そうだ」

    「菫、アレ出して」

    「……何言ってるんだお前」

    「そこの私の鞄の中に入ってるから、出して」

    「だから一体何を出せば……ってなんだこれ……」

    「すごろく」

    「すごろく?」

    48 = 1 :

    「小さい時、咲たちと一緒に作ったヤツ。菫、覚えてない?」

    「そういえばこれ……いや、作る手伝いをした覚えはあるが遊んだ記憶はない」

    「あれ、そうだっけ」

    「これ本当に手作りなんですか? すごくよく出来てる……」

    「図画工作の課題だったから。かなり真剣に作った。自信作」フフ

    「わわ、お姉ちゃん見て! 折りたたみ式だよこれ!」パカパカ

    「広げると結構大きさあるんだねー」マジマジ

    「よくこんなものが今まで残っていたな……保存状態も良いし……」

    「みんなで一生懸命作ったヤツだから。思い入れ深い」

    「……懐かしいな」シンミリ

    「思い出してきた?」

    「ああ。そういえば、あの二人とちゃんと話したのもコイツがきっかけだった」

    「あの時はみんな小さかったね」

    「私たちが小5の時だからな」

    「そんな思い出の品をまた、どうして?」


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