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    元スレアスカ「気持ち悪い」

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    152 = 84 :

    アスカ腹黒だな・・・

    153 = 1 :

    取り巻きA「アスカ様、この弁当を参考に、今度お弁当を作ってきます!」

    アスカ「いらない。アンタが作ったものなんて食べたくない」

    取り巻きA「そんなぁ!」


    シンジ「僕のお弁当……」

    子A「はい、私のおかず一つあげる」

    シンジ「……あ、ありがとう」

    取り巻きB「しょうがねぇな、じゃあ俺も」

    取り巻きC「うむ、致し方なし」

    シンジ「ありがとう……」


    大勢で囲む食事は久々で。
    それは、なんだか。


    シンジ(いつもより……美味しいや)

    154 = 70 :

    支援

    155 :

    取り巻き優しす

    156 = 1 :

    アスカ「今回だけで済むと思わないでよね」

    シンジ「……うん、分かった」


    昼休みが終わり、彼女と別れる。
    自分のクラスへの帰路を歩きながら、思う


    シンジ(……はぁ)

    シンジ(関わらないって、決めたのに)

    シンジ(けっきょく、あんなに……)

    シンジ(……)

    シンジ(でも、僕はみんなの幸せを望んでいて)

    シンジ(そして、みんなも僕といることを望んでいるとしたら)

    シンジ(それなら、僕は)

    シンジ(……)

    159 = 1 :

    教室は、まだ昼休みの余韻を引きずっていて、もうすぐ授業だというのに、ざわついていた。
    その騒音は、かえって僕の孤独を引き立てる。


    シンジ(……)

    シンジ(そんな考えは、ダメだよね)

    シンジ(虫のいい言い訳を用意して、僕自身が幸せになりたがってるだけだ)

    シンジ(あんなことをしておいて、僕はまだ)

    シンジ(……)


    シンジ(大丈夫)

    シンジ(アスカだって、いつかは飽きるよ)

    シンジ(僕がいなくても、アスカは幸せなんだ)

    シンジ(僕がいる必要なんて……)

    161 :

    シンジ君アスカで抜いちゃったからな・・・

    163 :

    あれから二週間が過ぎた。

    結論から言ってしまえば、僕は彼女との接触をまったく減らせていなかった。
    それどころか。


    シンジ(……)

    アスカ「ヒカリも自分でお弁当作ってるの?」

    ヒカリ「うん、料理は好きだから」

    アスカ「ふーん」

    ヒカリ「アスカも料理、してみない?」

    アスカ「いやよ、面倒くさい」

    トウジ「出来ないだけやろ?」

    アスカ「なんですってぇ!?」

    ケンスケ「怒った顔! シャッターチャンス! この写真を後で売りさばくぞぉ!!」

    164 = 163 :

    シンジ(なんで、こんなことになってるんだっけ)

    シンジ(えっと、アスカが僕の教室でお弁当を食べるって言いだして)

    シンジ(何故か、委員長が興味を示して)

    シンジ(そしたら当然、トウジとケンスケも一緒になるわけで……)

    シンジ(……)


    覗きこんでくる影。


    アスカ「ちょっと、なに黙りこくってんのよ」

    シンジ「あ、いや」

    アスカ「ご飯も食べてないし。調子でも悪いの?」

    シンジ「別に、そういう訳じゃないけど……」

    アスカ「ほんとにぃ?」

    166 = 163 :

    トウジ「おうおう、惣流は旦那のことが心配で仕方ないんやな?」

    アスカ「は、はぁ!? 意味わかんない!」

    ケンスケ「赤面! シャッターチャンス!」

    アスカ「アンタも、写真撮ってんじゃないわよ!!」

    ケンスケ「ぐはっ! け、蹴るなよ!!」


    シンジ「……」

    ヒカリ「碇君、本当にどうかした?」

    シンジ「え? あ、なんでもないよ」

    ヒカリ「保健室行く?」

    シンジ「ううん、大丈夫」

    ヒカリ「そっか、それならいいけど」

    シンジ「……」

    167 :

    でもこれは違うんだな

    168 :

    そういえば旧劇の初号機は人類が生きた証として宇宙に放流されてるんだったな。
    まったく関係ないけど

    169 = 163 :

    ケンスケ「碇、碇」

    シンジ「なに?」

    ケンスケ「惣流の取り巻きの人のアドレス知らない? ちょっと連絡取りたくてさ」

    シンジ「……ごめん、知らない」

    ケンスケ「そっかぁ、碇なら知ってるかと思ったんだけど。なら今度、自分で聞くわ」

    シンジ「うん」

    ケンスケ「ていうか、それ以前に俺、碇のアドレス知らなかったな。教えてよ」

    シンジ「え?」

    ケンスケ「嫌か?」

    シンジ「……そんなこと、ないよ」

    ケンスケ「良かった。じゃあ交換っと」

    シンジ「……」

    170 = 163 :

    アスカ「ちょっとアンタのお弁当もらうわよ」

    シンジ「あっ」

    アスカ「うーん……相変わらず美味しい。人間、誰しも一つは取り柄があるっていうか」

    シンジ「勝手に……」

    アスカ「文句あるの?」

    シンジ「別に、いつものことだし」

    アスカ「専属料理人としての自覚が芽生えているようね」

    シンジ「そんなものになった覚えないよ!」

    ヒカリ「あはは」


    昼休みは、大体いつもこんな感じだ。
    アスカの教室で食べることもある。あっちでもあまり変わらない。

    171 = 163 :

    綾波「碇君」


    放課後、珍しく彼女に話しかけられる。
    今日は日直ではない。


    シンジ「どうかしたの、綾波さん」

    綾波「碇君は、図書委員よね?」

    シンジ「それがどうかした?」

    綾波「……その、本が借りたくて」

    シンジ「うん」

    綾波「でも、図書室で本を借りたことがないから、やりかたが分からないの」

    シンジ「そうなんだ」

    綾波「良ければ、教えてもらいたいのだけれど」

    シンジ「……ん、かまわないよ」

    綾波「ありがとう」

    173 :

    みんながシンジを嫌うようにできてる世界なのかと思ってた

    初期設定がそうってだけか

    174 = 163 :

    二人で図書室へ。
    並んで歩く。


    綾波「ごめんなさい」

    シンジ「どうして謝るの?」

    綾波「本の借り方……図書室にいる、当番の人に聞くのが普通だと思うから

    シンジ「ああ……」

    綾波「だから、ごめんなさい」

    シンジ「気にしないで」

    綾波「でも」

    シンジ「じゃあ、この前の日直の時のお返しってことにしておいて」

    綾波「……そう」

    シンジ「うん」

    176 = 168 :

    >>173
    シンちゃんの世界
    もう一つの可能性の世界
    巨大な相補性のうねり

    177 :

    >>175
    全然

    178 :

    見てなくてもいける

    179 = 163 :

    綾波「……私」

    シンジ「?」

    綾波「知らない人と話すの、苦手なの」

    シンジ「そうなんだ……僕と、同じだね」

    綾波「ええ。正直に言うと、碇君もそうだと思ってた」

    シンジ「あはは。そっか」

    綾波「でも、最近の碇君は違う」

    シンジ「……え?」

    綾波「前より少し、雰囲気が柔らかくなったわ」

    シンジ「……」

    綾波「ごめんなさい、こんなこと。偉そうに」

    シンジ「いや……別に」


    綾波「……」

    シンジ「……」

    180 = 163 :

    図書館につき、彼女は借りたい本を持ってきた。
    図書カードを作り、その本を持ち帰れるようにする。


    綾波「本当にありがとう、碇君」

    シンジ「どういたしまして」

    綾波「じゃあ、また明日」

    シンジ「……綾波、さん!」


    帰ろうとする彼女を引きとめる。


    綾波「なに?」

    シンジ「その、綾波さんは……」

    綾波「?」

    183 = 163 :

    シンジ「綾波さんも、前よりずっと、雰囲気が柔らかくなったよ」

    シンジ「って違うや、前って……なに言ってんだろ」

    シンジ「えっと、だから、僕は人と話すのが苦手だけど」

    シンジ「綾波さんと話すのは……嫌じゃない」


    綾波「……」

    シンジ「……ごめん、上手く伝えられない」

    綾波「碇君」

    シンジ「え?」

    綾波「ありがとう。私も、碇君と話すのは、好きよ」

    184 :

    これはスレタイから察するに優しくしてどん底に突き落とすイジメの鉄板…

    186 = 163 :

    シンジ「ただいま」

    祖母「おかえり、シンジ」


    帰宅すると、祖母が出迎えてくれた。
    今日は調子がいいらしい。


    シンジ「おばあちゃん、今ご飯作るね」

    祖母「学校に行ってたの?」

    シンジ「うん」

    祖母「そうかい、そうかい」


    彼女はどこか楽しそうだった。
    なにか良いことでもあったのだろうか。

    187 :

    追いついた
    支援
    ミサトさんとかネルフの人達がどこに行ったか気になる

    188 :

    ミサトさんもうボケてんのか

    189 = 163 :

    出来た料理をテーブルに並べる。
    二人で向かい合って座る。いつも通りだ。


    シンジ「じゃあ、いただきます」

    祖母「いただきます」


    二人で食べ始める。
    ここで、いつも通りじゃないことが起きる。


    祖母「シンジの料理は美味しいねぇ」

    シンジ「……!」


    この前も褒めてもらったとはいえ、料理の感想を言ってもらえるのは珍しい。
    やはり、今日は彼女の様子が違うみたいだ。

    192 = 163 :

    シンジ「おばあちゃん」

    祖母「なんだい?」

    シンジ「なにか、良いことでもあったの?」

    祖母「ええ、ええ、ありましたよ」

    シンジ「ほんとに? なにがあったの?」


    彼女は優しい口調のまま、言う。


    祖母「最近、シンジが楽しそうで、私も嬉しいよ」

    シンジ「……!」

    193 :

    おれのばぁちゃんに似てるな....

    194 = 163 :

    シンジ「僕は最近、楽しそうかな」

    祖母「ええ、ええ」

    シンジ「そっか……」

    祖母「今日は学校に行ってたの?」

    シンジ「うん」

    祖母「やっぱりねぇ、学校に行くのは、楽しいものねぇ」

    シンジ「うん……」

    195 :

    まとめさん僕黄色でオナシャス

    196 = 184 :

    嫌です

    197 = 163 :

    食事の後片付けを終え、自分の部屋へと戻る。
    ようやく一人になり、今日言われた言葉を思い出す。


    『雰囲気が柔らかくなった』

    『最近、楽しそう』


    シンジ(……僕は)

    シンジ(僕は、変わったのは周りの方だと思っていたんだ)


    シンジ(アスカが、僕の手を無理やり引っ張って)

    シンジ(人込みの中に連れて行って)

    シンジ(そうして、流されるままに周囲との繋がりが出来て)


    シンジ(どれだけ自分を戒めても)

    シンジ(僕自身が望んでいなくても)

    シンジ(勝手に人とのつながりは生まれてしまうんだって)

    シンジ(そう、思っていたのだけれど……)

    198 :

    やっぱりアスカは優しいでおk?

    199 = 163 :

    シンジ(……切っ掛けはたしかにあったのかもしれない)


    シンジ(でも、僕自身が望んで)

    シンジ(僕自身が変わっていって)

    シンジ(だから、人との繋がりが生まれていったのかな)


    シンジ(もう、誰とも関わらない)

    シンジ(誰とも関わってはいけない)

    シンジ(そうやって、固く決心したつもりなのに)


    シンジ(僕は結局、人との繋がりを求めずにはいられない?)

    シンジ(僕は結局、一人ではいられない?)


    シンジ(……誰かに迷惑をかけないと、生きていけない)

    シンジ(……)

    200 = 185 :

    このシンジ…
    俺と似てるッ!


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