私的良スレ書庫
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元スレ胡桃「そーゆーのいーから幸せにする!」洋榎「ああ……絶対……!」
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洋榎「じゃあまた夜通しデートでもするか?」
胡桃「……別に、まあ、暇だからいいけど」
洋榎「あ、ええんや」
洋榎「どうする?」
洋榎「HEPの観覧車に飽きるまで乗り続けてみる?」
胡桃「本当にただ暇なだけだった!」
胡桃「もっと何かやりたいこととかないの!?」
洋榎「石油王の養子になりたい」
胡桃「そうだね私もだよ。だけどそういうことじゃなくて」
胡桃「結局新世界で串かつかあ」
洋榎「あんま来たことないやろ?」
胡桃「ていうか初めて」
洋榎「マジで」
洋榎「そらもったいない」
胡桃「あ、おいひい」
洋榎「せやろー」
洋榎「ゆーこ達ともよう来とってんこの店」
胡桃「二度漬けはダメなんだよね」
洋榎「そうそう、よう知ってるやん」
洋榎「あと、アレや」
洋榎「合間……合間にキャベツを挟むんや」
洋榎「そうすることで胸焼けを……」
胡桃「ん?」 バリムシャバリバリ
洋榎「包野菜の勢いで一緒に食うとは思っとらんかった」
洋榎「でも……最近ほんま遊べんようになってきたなぁ」
胡桃「ゼミ組が本当に忙しいみたいだからねぇ」
洋榎「絹はゼミ選びが始まってるしなあ」
胡桃「漫ちゃんはこれから楽な時期だけど、学校県外だもんねぇ」
洋榎「バイトの奴がこの辺住んどったらなあ」
胡桃「特急乗れば割りとすぐとはいえ、隣県だもんねー」
洋榎「……なんか、寂しいわー」
洋榎「いつまでもダラダラ遊んで過ごせると思っとったんやけどなぁ」
洋榎「少なくとも、卒業するまでは」
胡桃「……卒業したらいきなりオトナになって会えなくなる、ってわけじゃなかったってことだね」
洋榎「悪い方向に、やけどな。その予想外は」
胡桃「就活も始まるし、ホント、しばらくは皆では集まれないかもね」
洋榎「嫌になるで、ほんまに」
洋榎「インターンとか行く?」
胡桃「うーん、よくわからないし多分行かないかなあ」
胡桃「塞はもう希望業界あるから行くみたいだけど」
洋榎「あー働きたくないわ」
胡桃「就職説明会の後だし、不安になるよね」
洋榎「結局もらったリクナビ登録の紙出してへんわ」
胡桃「あー……憂鬱だね」
洋榎「……就活、かあ」
洋榎「あんなに遠い未来の出来事だったんになぁ」
胡桃「先輩たちが居なかったから、勝手もわからないしねえ」
洋榎「……あー」 アタマワシャワシャ
洋榎「止めや止め!」
洋榎「この話題やめ!」
洋榎「飲むで!」
胡桃「はいはい」
塞「あー……疲れた」
胡桃「いらっしゃい」
塞「ほんっと疲れる……」
塞「あーゼミ室行きたくないー!」
塞「ねむたいー!」
胡桃「寝てもいいよー布団準備出来てるし」
胡桃「あ、お風呂もわいてるけど、はいる?」
塞「ありがとー、助かる」
塞「あ、胡桃ご飯もう食べた?」
胡桃「まだだけど……」
胡桃「疲れてそうだし、勝手に食べとくよ」
塞「ごめんね」
塞「あ、でも、はい」
塞「宿泊費として美味しそうだった弁当買ってきたから」
胡桃「わっ、ありがとー」
胡桃「でも大変そうだね」
塞「正直、すごくしんどいかな」
塞「その分やりがいはあるけどね」
胡桃「いいなあ、ちょっと憧れる」
胡桃「法学部と違って、就職もいいって聞くし」
胡桃「……皆に会ってなきゃ、今頃ロースクールに入れるくらい勉強してたかもしれないけど」
塞「そういえば、いつのまにかそっちの道やめてたね」
胡桃「まあ、皆に引きずられて成績落とした私が悪いんだけどさ」
胡桃「それに……楽しかったのは事実だし」
胡桃「ていうか、塞も、疲れてるなら無理して泊まりにこなくても大丈夫だよ?」
胡桃「掃除も洗濯もちゃんと一人でやってるし」
胡桃「暇なときに来てくれれば」
塞「……ん、ダイジョーブ」
塞「こっち来た方が、私は落ち着くし」
胡桃「なにそれ」 クス
塞「胡桃といる方が、明日からがんばろーってなれるのよ」
塞「だから、疲れてても、来たいって思って来てるのよ」
塞「別に義務感とかじゃないから」
胡桃「何か照れるね」
塞「照れろ照れろ」
塞「言ってるこっちも恥ずかしーんだから」
胡桃「あ、お湯湧いた」
胡桃「コーヒー飲むけど、塞もいる?」
塞「いいや。先お風呂入りたいし」
胡桃「了解ー」 パタパタ
塞「……」
塞「もうちょっと、照れてくれてもいいんだけどなぁ」 ハハ
無難に塞はシロかと思ったらこういう方向か
それならシロ豊もありか
それならシロ豊もありか
哩「ああ、いいところに来た」
胡桃「?」
哩「とりあえず注文をどうぞ」
胡桃「ケーキセット、コーヒーで」
哩「ホットでいいか?」
胡桃「うん」
胡桃「それで、いいところって?」
哩「ああ、それなんだが……」
哩「クリスマス、予定開いてるか?」
胡桃「え?」
胡桃「あいてるけど……」
胡桃「その、見られるプレイの見る人要員のバイトならお断りしていいかな」
哩「発想が年々下品になってきてるぞ」
哩「たまにはパーティでもしようかと思ってな」
哩「今まで、ロクにクリスマスはパーティしてなかったと?」
胡桃「確かに」
哩「まあ当日は厳しいとしても、前後で集まろうと思ってな」
胡桃「楽しそうかも」
哩「料理は腕を振るうぞ」
哩「材料費と会場代だけだから、費用もさほどかからんばい」
胡桃「いいねー!」
哩「ちょうどセーラも冬の大会が終わって引退するくらいの時期やしな」
哩「騒ぐにはちょうどよか」
胡桃「……」
胡桃「読書の秋っていうのに、本、あんまり読まなかったなあ」
胡桃「うう、就活本とか読んでおけばよかったかな」
胡桃「……」
胡桃「あ、日付変わった」
胡桃「もう12月……今年1年も早かったなぁ」
胡桃「いろいろ、やったなぁ」
胡桃「特に何って言うほど大きなイベントばかりじゃなかったけど」
胡桃「楽しかったなあ……」
胡桃「映画とか焼肉とか……」
胡桃「……」
胡桃「センチになってる場合じゃないよね……」
胡桃「マイナビやリクナビ登録しなくちゃ……」 カチカチ
胡桃「……」
胡桃「重たくてつながらないし、明日でいいか」
胡桃「わあ、凄い人」
洋榎「そら、関西リーグ優勝かかった大一番やからなぁ」
塞「優勝か準優勝で東西頂上決戦だっけ」
ちゃちゃのん「今年勝ったら12年ぶりなんじゃって~」
漫「詳しいですね」
ちゃちゃのん「もらったパンフに書いてあった~」
漫「いいなあ、皆さんはバス付きの応援ツアーですもんねぇ」
哩「こっちは自費で応援だからな」
絹恵「はは……まあ、学校ちゃいますしね」
漫「ていうか、ウチのとこはそもそも今日まで残れなかったし」
漫「ヒメちゃんのとこも今日出てるものの多分勝てないくらい差がついてますけど……」
洋榎「絹ンとこ、まだ十分圏内やろ」
絹恵「ええよー、どうせガッコじゃ麻雀してへんし、知り合いも麻雀部におらんし」
絹恵「こっち側にいるのもバレへんやろうし、こっちで応援するわ」
絹恵「知らない同じ大学の人より、セーラさん応援したいしな!」
就活早抜けしちゃうとむしろ暇だし話題に入れなくて寂しい場合もある
洋榎「お」
胡桃「あ」
絹恵「!」
漫「これっ……!」
ちゃちゃのん「おおおおおおお!!」
哩「……ふっ」
洋榎「か、勝ったああああああああああああああ!!」
胡桃「す、すごい! 関西リーグ優勝!!」
塞「これ、東西戦でもいけるかもね!」
洋榎「お、セーラの奴、インタビューあるで!」
塞「部長じゃないみたいだけど、エースではあるしね」
胡桃「デジカメデジカメ」
ちゃちゃのん「あ、ちゃちゃのん動画撮っとくから、写真頼んでええ?」
胡桃「オッケー、後で交換しようね!」
セーラ「えー……高校時代からの悲願で、一度も成せへんかった優勝」
セーラ「それをついになすことができました!」
胡桃「思ったよりまともに受け答えできてる……」
セーラ「見とるか、浩子ー! やったでー!」
塞「うわ、はっずー」
洋榎「でもええなあ、ああやって叫べる相手がおるって」
胡桃「……ほんとにね」
哩「……」 ニヤニヤ
胡桃「うわぁ渾身の羨ましいだろって顔」
洋榎「殴りたいわー」
洋榎「しっかしあれやな、セーラがガッツリ削ったから、今日試合ないゆーこんとこが総合3位か」
洋榎「ちょっくら祝辞述べてくるわー」
漫「あ、私も!」
胡桃「そーいえば、姫松の他の人と、卒業してから会ってないなあ」
塞「まあ、どこまで行っても友達の友達って感じだろうしねえ」
胡桃「友達の友達でも、頻繁に会えたら友達になるんだけどね」
哩「じゃあクリスマスに連れてきてもらうか」
哩「結構大きな会場取れたし、友人連れて皆で集まって交流を広げればいい」
胡桃「おお、まともな提案」
哩「人脈は広げておきたいばいね」
デビル(のような角がある)哩さんにとってのお姫さま煌って可能性はゼロじゃない支援ぞ
俺の部活の同級生2年前に卒業していったなー……
俺の部活の同級生2年前に卒業していったなー……
洋榎「ただいまーっと」
漫「遅くなってすんません」
絹恵「お姉ちゃんが荒川さんを煽りに行ったら遅くなって……」
漫「素直に4年連続東西戦おめでとうって言えばええのに、2位を連呼するもんだから、他の部員さんにめちゃ睨まれまして……」
胡桃「馬鹿みたい」
セーラ「まあなんにせよ、これでプロになれんでも、どっかの実業団に行けるわー」
哩「ああ、就活終了一番ノリか、おめでとう」
洋榎「始まる前にゴールしてた高卒フリーターもおるけどな」
哩「お前だけクリスマスケーキ泡立てたハンドソープ付きのスポンジな」
塞「……そういえば、ちゃんと就活サイト登録した?」
洋榎「よっしゃ、祝勝会や!」
胡桃「付き合うよー!」
塞「……ちゃんと月末までにはやりなさいよ!?」
そして、クリスマスイブがやってくる。
「むしろイブこそサークル単位のイベントはない」とのことで、結局イブの日になった。
デートしたかっただろう人には申し訳ないと思ってる。
だから、朝から集合で、夜11時に解散としていた。
セーラは船Qさんを連れてきてたし、他にもいっぱい“友達の友達”が来ている。
ちょっとした社交パーティみたいだ。
未来のプロ雀士もいっぱいいることだろう。
でも、そこはどうでもよかった。
なにせ、この日は、私の人生で最も印象に残る日となるのだから。
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