私的良スレ書庫
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元スレ胡桃「そーゆーのいーから幸せにする!」洋榎「ああ……絶対……!」
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ま…まだ4割で受かるから…
哩「まあ、でも、まじめに、だ」
哩「お前たちには色々感謝もしている」
哩「女同士、というカップルにも、特におかしな目をしなかったしな」
塞「……愛さえあれば、性別なんて」
哩「……私もそう思っているばい」
哩「だから、相手が男でも女でも、恋愛の相談だったらまじめに乗るから」
哩「口も硬い自信がある」
哩「気軽に相談に乗ってくるといい」
胡桃「……ん」
塞「……そう、だね」
哩「二人共奥手そうだし、好きな相手がいてもろくにアプローチ出来なさそうだからな」
胡桃「あ、でも変態調教みたいなアピールのアドバイスはいらないからね」
哩「お前私のイメージ今日で変わりすぎじゃないか?」
哩「ま、特に二人は常連だったしな。サービスだ」
塞「……」
洋榎「おっまたせー!」
哩「……来たな」
哩「特別この店に入り浸ってた三人と、打ちたいと想っていたんだ」
哩「さ、やろうか」
胡桃「……ん!」
塞「そーだね」
洋榎「ようわからんけど、負けへんでー!」
哩ちゃんの言葉は、素直に嬉しかったけど、どこか心で引っかかっていた。
それの正体に気が付いたのは、塞と二人で歩く帰り道。
胡桃「ねえ、塞」
……哩ちゃんの口調は、私達に好きな人がいる前提だった。
私の知ってる哩ちゃんは、根拠もなく誤った前提を立てない。
胡桃「……好きな人、いる?」
だから、思った。
もしかして、哩ちゃんは、分かっているんじゃないかと。
“好きな人がいるかわからない友人”でなく、
“想い人のいる友人”に、あの言葉をかけたのではないかと。
塞「……さあ、ね」
胡桃「教えてよー。親友でしょ?」
塞「……じゃあ逆に聞くけど、胡桃はどうなの?」
果たしてそれは、二人にだったのか、それとも塞だけにだったのか。
多分後者だ。だって、私に好きな人なんて――――
ボッ、という音が、漫画なら出ただろうか。
自分の顔が真っ赤になったのが分かる。
塞「……胡桃?」
ああ、何故。
一体何故、私はこの話の流れで、貴女を思い浮かべたのだろう。
当時は、それがわからなくて、混乱して、
胡桃「な、なななんでもない!」
押し込めて、目をそらして。
塞とゲームして夜に布団に潜り込んで。
それから、ようやく。
多分、もしかしたら、私はあの時頭に浮かんだ愛宕洋榎という人物が、好きなのではと、布団の中で思わされた。
ああ、そうか。
いつからか、わからないけど。
私は、貴女が、好きだったんだ。
友達として。
それ以上に――――恋愛の、対象として。
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木間市タワー [Kima City Tower]
(1990竣工 日本)
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木間市タワー [Kima City Tower]
(1990竣工 日本)
胡桃「えー……」
胡桃「皆、お酒行ってる?」
洋榎「来とるでー」
絹恵「こっちのテーブルもオーケーや」
胡桃「それでは、漫ちゃんの合格を祝して!」
洋榎「そんでもってバイトの高卒化を祝して」
哩「出禁にするぞ」
「「「カンパーーーーーーイ!!」」」
胡桃「いやー、おめでたいね!」
漫「いやあ、なんかすんません、こんな盛大に……」
漫「先輩方の大学は落ちたんに……」
塞「それでも同格とされる大学に受かったじゃない」
漫「むしろ今年はあっちの方が難しかったみたいだし」
ちゃちゃのん「あっちの大学の入試傾向の方がマッチしとったんじゃろうねえ」
洋榎「そうそう、大学生になれへんような奴もおるんや、大学生になっただけお祝いもんやで」
セーラ「そうそう、二浪までいかんかっただけめでたいで!」
胡桃(あ、フライパン振りかぶる哩ちゃんのフォーム様になってる)
哩「ったく……大体、聞いたぞ」
哩「ゼミ決まらんかったと?」
洋榎「うぐっ!」
セーラ「まあコネもない」
洋榎「ぐさっ!」
塞「やりたいこともない」
洋榎「うぐう!」
胡桃「おまけに志望書は鉛筆書き3行」
洋榎「うぎゃっうぎゃっうぎゃーーー!!」
ちゃちゃのん「それでゼミに受かるわけないけぇ……」
洋榎「う、噂じゃあのゼミはぬるくて卒業余裕やって話やったのに……」
哩「せいぜい卒論単位分他の授業を頑張るんだな」
思っていたほど、二十歳はオトナではなかった。
思っていたほど、大学生は忙しくなかった。
漫ちゃんの受験の終わりだけが、月日の流れを感じさせる。
恋心、を自覚はしたけど、特にアクションを起こしてはいない。
なんとなく、このだらだらした日常が、続くと思っていたから。
そうして、私達は3回生になって、またちょっと、オトナになるのに近付けられた。
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