元スレシンジ「どうして本、読んでくれないの?」レイ「命令にないから」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
シンジ「僕が持ってきた本、読んでないよね?」
レイ「……」
シンジ「どうして、読んでくれないの?」
レイ「命令にないから」
シンジ「命令か……。じゃあ、もういいよ!!!」
レイ「……」
シンジ「僕が音読するから聞いててよ!!!」
レイ「……」
シンジ「山の中に、一人の赤鬼が住んでいました」
シンジ「赤鬼は、人間たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家の前に、『心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。』と書いた、立て札を立てました」
レイ「……」
2 :
……
3 :
ホモホモしいピアノの連弾やるぐらいならこっちの方が良かった
4 :
カヲルくんが「気持ちいい音をなんたらかんたら」って言ってるところで勃った
5 = 1 :
シンジ「―――赤鬼は、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました」
シンジ「おし、まい……」
レイ「……」
シンジ「どうだった?」
レイ「こんなときどういう顔をすればいいかわからないわ」
シンジ「そっか。あまり気に入らなかったのか……ごめん」
レイ「……」
シンジ「じゃあ、次はもっと面白くするから!!待っててよ!!」
レイ「……」
シンジ「お休み!!」
レイ「……」
6 :
シンジ「どうして読んでくれないんだよ!?」
綾波「えっと…その…」
シンジ「もういいよ!」
綾波(碇くん…どうしてこんないやらしい本持ってきたのかしら)
7 = 1 :
翌日
レイ「……」
シンジ「おかえり」
レイ「……」
シンジ「じゃあ、始めるね」
レイ「……」
シンジ「カヲルくん」
カヲル「……」コクッ
カヲル「……むかし、むかしのことです。山の中に、一人の赤鬼が住んでいました」
アスカ「あー、私もニンゲンと仲良くしたいわー。何かいい方法ないかしらー?」
レイ「え……?」
8 :
アスカwwwww
9 = 1 :
アスカ「そうだ!看板でも立てみるか!」
アスカ「これでニンゲンとも仲良くなれるはずよ!」
マリ「なになにー?『心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます』?うわー、うそくさー」
カヲル「けれども、人間は疑って、誰一人遊びにきませんでした」
アスカ「むきー、なんでよー!!」
カヲル「そこへ友達の青鬼がやってきました」
シンジ「暴れてるね。どうしたの?」
アスカ「あ、ちょっと聞いてよ、青シンジ」
レイ「……」
10 :
思いの外いい感じにキャラ出てるなwww
11 = 8 :
心のやさしい鬼(大嘘)
12 :
本を積み上げながら綾波を待ってたシンジ君を見て「こいつマジでどうかしちまってやがるぜ…」と思わずにはいられなかった
13 = 1 :
シンジ「分かったよ、アスカ。じゃあ、こうしよう。僕がニンゲンのところへ行って大暴れする。そのときアスカが僕を殴って止めるんだ。そうすればみんなアスカが良い子だって分かってくれるよ」
アスカ「良いアイディアじゃないの!!」
カヲル「そしてシンジ君、いや、青鬼は村へと出かけます」
シンジ「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
マリ「きゃー、やめてー」
マリ「私には3歳になる娘もいるのにー」
アスカ「何やってんのよ!!!青シンジ!!!この!!この!!」パシンッ!!!パシンッ!!!
シンジ「やめてよ!!!アスカ!!!こうしないとみんなわかってくれないんだ!!!」
アスカ「考えがガキなのよ!!」
シンジ「くっ……!!分からず屋!!もういいよ!!!僕は帰る!!!」
カヲル「計画は成功して、村の人たちは、安心して赤鬼のところへ遊びにくるようになりました」
マリ「赤おにー、今日もあそぼー」
アスカ「いいわよー」
レイ「……」
14 :
突然始まった芝居に全力で困惑するレイの姿が目に浮かぶ
15 = 1 :
アスカ「それにしても、最近、青シンジのこと見ないわねぇ……。あいつ、どうしたのかしら?」
カヲル「心配になった赤鬼は青鬼の家に行ってみることにしました」
アスカ「青シンジー、きてやったわよ。あけてー」
カヲル「しかし、青鬼は家に居らず、戸も固く閉ざされていました。そして、その戸のわきに貼紙がしてあったのです」
シンジ「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません」
シンジ「それでぼくは旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達。青鬼」
アスカ「わーん。青シンジ、ごめんねー」
カヲル「赤鬼は、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました、とさ。めでたし、めでたし」
レイ「……」
カヲル「おかしいね、シンジくん。拍手がないよ?」
シンジ「あ、それは……。あ、綾波、お願い」
レイ「……」パチパチ
カヲル「ありがとう」
16 :
この芝居はどこでやってんだよ
Nervか?
17 :
なんで飛鳥とマリオがいんだよ
18 = 1 :
マリ「やっばいなぁ。今の演技、イザベラ・ロッセリーニ級って感じ?」
アスカ「誰よ、それ?」
カヲル「いい演技だったね。惜しむらくは音楽がなかったことぐらいかな」
シンジ「綾波、どうだった?」
レイ「……」
シンジ「綾波?」
レイ「ごめんなさい……。どういう顔をしたらいいのかわからないの……」
シンジ「そんな……。折角、二人を呼んだのに……」
アスカ「はぁ!?私の演技が不服ってわけぇ!?」
マリ「じゃあ、次はモンローウォークで登場するから」
カヲル「なんてことだ。求めるものが高いんだね。それは時に自分を貶めてしまうものなのに」
レイ「……」
19 :
「おかえり」って言ってんだからボロ小屋の前でやってんだろ
20 :
面白いぞ
21 = 1 :
アスカ「あーあ、白けちゃった。私は帰るわ」
マリ「私もかえろーっと。んじゃねー」
シンジ「ありがとう」
カヲル「僕も先に戻るよ。また明日ね、シンジくん?」
シンジ「うん」
レイ「……」
シンジ「綾波……」
レイ「……」
シンジ「僕の知ってる綾波だよね?僕が助けた綾波だよね?!」
レイ「知らない」
シンジ「だから……。本を読まないの……?」
レイ「綾波レイなら、そうするの?」
シンジ「前の綾波なら涙を流しながら拍手して、ブラボーって叫んでたよ」
レイ「……そう」
22 :
叫ばねーよww
23 = 3 :
これはサルベージし損ねたシンジだな
24 = 1 :
シンジ「本当に綾波じゃないんだね」
レイ「……」
シンジ「分かったよ。もういいよ」
レイ「……」
シンジ「今度はもっと面白くするから」
レイ「……え?」
シンジ「待っててよ!!」
レイ「あ……の……」
シンジ「うわぁぁぁぁ!!!」
レイ「……」
レイ「こんなとき、綾波レイならどうするの……?」オロオロ
25 :
すっげえ面白いけど
Q見てないと状況がわかんないだろwww
26 = 1 :
翌日
レイ「……!?」ビクッ
シンジ「おかえり」
レイ「……あの……」
シンジ「また、本、読んでないんだね」
レイ「め、命令にないから……」
シンジ「うん。分かってるよ。今の綾波が本を読まないのは。だから、今日も見ていってよ」
レイ「……」
シンジ「カヲルくん!!」
カヲル「やろう、シンジくん」
レイ「……」
カヲル「……むかし、むかしあるところにあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
レイ「……」
27 = 1 :
冬月「茶がうまいな」
ゲンドウ「ああ」
冬月「そろそろ、川に洗濯にいかないとな。お前も山へ芝刈りにいく時間だろ?」
ゲンドウ「ああ……。そうだな。行ってくる」
カヲル「おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました」
冬月「これはいい土産になるな。持ってかえろう」
カヲル「おばあさんは家に桃を持って帰り、そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと、中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました」
シンジ「僕は桃から生まれた!!!碇シンジです!!!」
冬月「やったな、碇。男の子だぞ」
ゲンドウ「ああ。我々の計画通りだ」
カヲル「おじいさんとおばあさんは桃から生まれたので、桃太郎と名づけました」
レイ「え……」
28 :
ツッコミどころしかない
29 = 25 :
脳内再生できるのがくやしいwwwww
31 = 1 :
カヲル「桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。そしてある日、おじいさんは桃太郎を呼び出しました」
シンジ「な、なに、父さん……?」
ゲンドウ「鬼が島に行け」
シンジ「え?何言ってるの?僕には無理だよ、そんな急に……」
ゲンドウ「やれ」
シンジ「なんだよ!!いきなり呼び出して!!どうしてそんなこと言うんだよ!!」
ゲンドウ「行くなら行け。でなければ、帰れ!!」
シンジ「そんなのできるわけないよ!!!」
ゲンドウ「……そうか。ならばもういい。お前は用済みだ」
シンジ「……っ」
カヲル「桃太郎は強い子です。おじいさんにこう言われると、逃げちゃダメだと自分に言い聞かせます」
シンジ「逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……。―――行きます。僕が行きます!!」
カヲル「こうして桃太郎の鬼退治の旅が始まりました」
レイ「……」
33 = 8 :
なんだこれは・・・
35 = 1 :
カヲル「桃太郎は旅に出る前、おばあさんに三体のエヴァを貰いました」
冬月「困ったときは、この3機のエヴァを使え」
シンジ「はい。分かりました」
カヲル「そうして、桃太郎は出かけました。そんな旅の途中で桃太郎は犬と出会いました」
アスカ「桃シンジ、どこに行くのよ?」
シンジ「ちょっと鬼が島まで」
アスカ「ふーん。じゃ、その後ろのトレーラーに積んでるエヴァを1機くれたら、お供してあげてもいいわよ?」
シンジ「うん、いいよ。どれがいい?」
アスカ「そうね……。この赤い奴でいいわ」
シンジ「じゃあ、それに乗ってよ、犬アスカ」
アスカ「わんわん」
カヲル「桃太郎は犬をお供にし、旅を続けます」
レイ「……」
36 :
脳内再生余裕なうえにシュール
面白い
37 = 28 :
犬アスカかわいい
38 :
まあシンジ君は浦島太郎状態なんですけどね
39 = 1 :
カヲル「次は猿に出会いました」
マリ「ちょーっと、まった。桃太郎さん。なんかいい物もってるじゃない。どっか行くの?楽しい場所ならつれていってよ」
シンジ「鬼が島なんですけど……。楽しくは……」
マリ「えー?それって鬼と戦うってことでしょ?いいじゃん、たのしそー。私もいくー」
シンジ「いいの?」
マリ「勿論、無条件ってわけにはいかないけど……。そーだ、後ろのエヴァを1機くれたら、いいよ?」
シンジ「どうぞ」
マリ「やっりぃ。えーと……じゃあ、この機体にしようかなっと」
シンジ「じゃあ、行きましょう、マリ猿」
マリ「うきっき」
カヲル「桃太郎は犬と猿をお供にしました」
レイ「……」
40 :
わんこくんシンジ
42 = 22 :
本編がぎすぎすし過ぎてるからこれくらい平和だと和む
43 = 1 :
カヲル「その次はキジに出会いました」
カヲル「よし。時は満ちた。行こうか」
レイ「……」
シンジ「君は?」
カヲル「カヲル。渚カヲル。キジさ」
シンジ「キジなんだ」
カヲル「どこに行くんだい?この先は終焉の岬。君が歩むべき道じゃない」
シンジ「僕は鬼が島に行くんだ」
カヲル「鬼が島?流石は桃太郎くん。世界を救うために始まりの扉を開こうというんだね?」
シンジ「……」
カヲル「わかったよ。僕も行こう。その代償として、君の持つ器を僕にくれるかい?」
シンジ「エヴァのこと?うん、いいよ。あと、1機しかないけど」
カヲル「構わないさ。これも運命だからね」
レイ「……」
ゲンドウ「こうして、桃太郎は犬と猿と雉をお供にして、鬼が島へと向かった……」
44 = 41 :
ナレーターすりかわってる
45 :
ゲンドウのナレーションは脳内再生しやすくていいな
46 = 12 :
何事もなかったかのようにキジ役でぽか波が出てくるかと思った
47 :
凄い流れだなwwwww
48 :
これはおもしろい
支援
49 :
ゲンドウと冬月の再生具合がヤバい
50 :
カイジのナレーションに変換される
みんなの評価 : ☆
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