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    元スレ勇者「魔王が弱すぎる」

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    101 = 64 :

    魔王城間近の町


    「今日からはここでレベル上げをしよう」

    「はい」


    「じゃあ、俺はまた例に倣って見て…」デデン!

    「おっ、丁度現れたみたいだ」


    トロール「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!」

    「ここらあたりのは獰猛なのが多いからな」

    「お前をまおうと認識してないみたいだな」


    「……ごめんなさい」シュッ

    「!?」ガクッ

    バタン!…

    102 = 64 :

    テレレレッレレレー!


    「!!」

    (なっ…!!)


    (俺でさえこの魔物は一撃で倒す事はできない)

    (こいついつのまに俺のレベルを超えやがった…!)

    (いや、違うレベル差はまだ広いはず…)


    (……これが『魔王』の素質…)



    「…やーべぇな…」

    103 = 64 :

    カァーカァーカァー


    「まおう」

    「あ、はい。…あの私は…」

    「おう、早くな」

    「わかりました。では…」フッ



    「そろそろか…随分と早く来たもんだな」


    ガチャ

    「ただいま帰りました、ゆうしゃさん」

    「おかえり」

    「飯、そこに置いてあるから」

    「あっ、ありがとうございます」

    104 = 64 :

    「なぁ、まおう」

    「はい?」モグモグ



    「今日で最後にしよう」


    「……はい?」

    「お前はもう俺と十二分に戦える力を付けた」

    「これ以上俺も待つ必要はないと判断した」

    「だから、明日明朝ここを発ち、」

    105 = 64 :

    「そして俺を、王座にて待て」


    「…もう、ですか?」

    「ああ、お前はもう強い」


    「は…ははっ、そうですか…」

    「わかりました」


    「明日決着を、付けましょう」

    106 = 64 :

    魔王城


    ギギギギギィィィィ…バタン



    「いよいよだ」



    「お前を殺す」



    「魔王」




    「…クックック…如何にも。我こそ数千万の魔物を麾下に置く…」

    「世界の絶望の象徴、魔王である」

    「よくぞ…ここまで辿り着いた勇者よ、褒めて遣わそう」

    107 = 64 :

    「と、まあそんな決まりきった定型文なんてどうでもいいんです」

    「私の中にはあなたを殺すため、そして私の未熟のせいで犠牲となった」

    「98匹の魂が未だ存在しています」

    「私を信じて命を奉げてくれた仲間のためにも私は」


    「あなたを殺す」



    「勇者」ジャキン

    108 = 62 :

    やべーなって、アンタ。

    109 = 64 :

    「ははっ…言ってくれんじゃねぇか…」

    「死ぬのはテメェだ…」

    「魔王ォォォォォォォォ!!!」ダンッ!


    ガキィン!!



    「はああああぁっ!」ブンッ

    魔王「…遅いですね」シュッ


    「言ってろ…!」バチッバチッ

    「おら!喰らえッ!」シュン


    「百刃怒濤ッ!!」ガガガガガガガッ

    110 = 64 :

    「…」カカカカカカカン!!

    「うるあぁぁぁああ!」ザンッ!

    「…」ガンッ!


    「!!」




    「百連撃が全て…防がれただと…?」

    「その程度ですか、勇者」

    「今度はこちらから行きます」

    「生き物は相手に使いたくは無かったのですが」

    「全力でいきます」パーッ



    「『雷の巻・第八拾九・滅』」バチィィツ!!

    111 = 62 :

    ふむ

    112 :

    さるさん食らった
    ここまでかのう

    113 :

    あと10分待てばかけるじゃないの
    完結させてください

    114 = 62 :

    勇者が負けるか、魔王が勇者を殺せないかぐらいしか
    落としようが無い気がするけどな。

    とりあえず、期待。

    115 = 112 :

    >>113
    >>114

    ありがとう
    もうちょっと待ってみるよ

    117 :

    見てるよー!

    118 :

    あーいあい

    119 = 112 :

    ああああああああああ
    解除されないす…
    見てくれてる人ありがとうございます

    120 = 64 :

    「なっ…」

    (避けきれ…っ)


    「ぐっああああああああああぁぁ!」ドォォン!

    「…ぐっ」ドサッ



    「…拍子抜けですね勇者」

    「その程度ですか」

    「…もう終わりにしましょうか」




    「………ははっ」

    「?」

    「その程度…?つい先日までスライムに手古摺ってた奴が」


    「笑わせんじゃあねぇよ!!!」シュン!

    「!」

    121 = 62 :

    む、解除されたか

    122 :

    ガッツンコぶつかってまおうと勇者入れ替わりでむふふな展開だろ

    123 = 64 :

    (はや…っ!)


    「オラアッ!」ザンッ!

    「くっ…!」サグッ

    「オラオラオラオラオラァアアアアアアアア!!」ビュン!

    「ぐっ…は」ザシュ


    「…うっ」ヨロ

    「終わんねェよ!!」バチッバチッ


    「『緋凰絶翔斬』ッ!!」ズバッ



    「ぐはぁ…ッ」バタッ

    124 = 116 :

    オラオラオラオラ

    125 = 64 :

    「この程度か?」

    「拍子抜けだな魔王」

    「そろそろ終わらせようぜ」




    「うふふ…真似されちゃいましたね…」ヨロッ

    「いいでしょう、私も」


    「本気で行きます」ゴゴゴゴゴゴゴ


    「行くぜ…」ヒュン


    「魔王オオオオオオオオオオオオッ!!!」ダンッ


    「勇者アアアアアアアアアアアアッ!!!」ダンッ




    ザンッ!!

    126 = 62 :

    急に魔王様の態度がビッグになった

    127 = 64 :

    「」スタッ

    「」スタッ



    「」

    「」



    「」バタッ

    「…」クルッ



    「私の勝ちです…ゆうしゃさん」

    「…ああ…負けたよ…まおう」

    128 = 64 :

    「勿体ぶらずにあの時殺していればよかったんです」

    「…そうだなぁ…」


    「……何故」

    「うん…?」


    「何故…力を抜いたのです…?」

    「…あれ?…バレてたかぁ…」

    「あの瞬間、斬れた筈です。私のことを…」


    「…ははっ、…ちょっとだけ俺の話を聞いてくれるか?」

    「…はい」

    130 = 64 :

    「俺はさー、勇者って世界の希望になれるモノだって思ってた」


    でも実際は、ただの象徴でしかないんだよ
    魔王を倒せるかどうかなんて問題じゃない
    ただ、世界が一つになって敵に立ち向かっているっていう綺麗事の象徴


    お前と一緒にはじまりの町へ戻った時
    誰も俺の顔を覚えている奴はいなかった
    一緒に食いに行った飯屋あるだろ?あの店は俺があの町にいた頃よく行ってた店なんだ
    だが、あの店の店主もそう。
    俺のことを覚えてないらしかった


    お袋に何で顔を見せないのか、って聞いたな
    あのとき言ったの、あれ嘘だ
    本当は怖かった。お袋までもが俺の顔忘れてしまっているような気がして

    131 = 64 :

    そもそも魔王は勇者でなくては倒せない、なんてことを一体いつ誰が決めたんだ?


    今までに一度でも魔王に挑もうとした軍隊はいるのだろうか?
    俺は冒険の中で様々な立派な城と兵士を見てきたが
    その中で魔王討伐を謳った軍は一度も見たことがない
    必死なのは魔王城付近の町の民だけだ
    だからこそ、俺のことを希望という光を通して見てくれる



    それに皆わかってるんだ
    魔王を討ったところで魔物が消えてなくなるわけではない
    魔物はもう既にこの世界の生態系の一部として根付いてしまっている

    だから本当は皆、魔王なんてどうでもいいんだよ

    133 = 64 :

    俺たちが旅立たされたのもただのパフォーマンス
    俺たちはただの道化に過ぎなかったんだ
    何度も何度も魔物を殺して、何度も何度も死にかけて

    いたさ、命乞いをしてくる魔物も
    そういう奴も例外なく皆斬った

    そうすることが皆のためになると思ったから


    けど、もう誰も俺たちになんて興味がなかった
    俺に残ったのはただ魔王を倒さなければならないという使命感と
    罪なき多くの魔物を殺してしまったという罪の重さだけだった

    134 :

    ドラクエ3の勇者がゾーマズデビル♀に挑む話なのかと思ったら
    とりあえず支援

    136 = 64 :

    「……だから、全ては結果オーライ。これでよかったんだ」


    「ゆうしゃさん…」



    「ぐは…ッ」ブシャ

    「はぁはぁ…俺はもうダメだ」

    「最期はお前の手で殺せ、魔王」

    「そんな…」グッ

    「その体の中には98の魂が籠ってんだろ?」

    「なら殺せ、そいつらのためにも」

    「…ッ!……はい」


    「…悪かったな、まおう」

    「俺のせいでたくさんの魔物を殺させてしまった」

    「…本当に、済まなかった…」

    137 = 116 :

    ヤルセナス

    138 = 62 :

    しかし、ここまで連投すると
    またサルさん食らいそうな気が

    139 = 112 :

    おいおいさるさんまた来たよ

    後たった3、4レスなんだがorz

    141 :

    勇者倒したらレベル一気に上がるな

    142 :

    私怨

    143 = 62 :

    魔王の強弱以前に、この魔王自体にやる気が
    とはいえ、全体的には好みの話だけど。

    144 = 64 :

    「……いえ、いいんです」

    「嫌な言い方ですが、こうして私が『魔王』でいられるのは」

    「ゆうしゃさんのおかげですから」ニコ

    「……ありがとう…」


    「…では、いきます」

    「…ああ、じゃあな」

    「…お前と過ごした1週間悪くなかった」



    「…」シャキン



    「…さようなら」




    ザクッ

    145 = 116 :

    親魔王なんで帰ってしもたん

    147 = 142 :

    「・・・どうして」

    148 = 64 :

    .




    (ああ、やっとだ、やっと解放される)
    (ありがとう。『まおう』)



    フッ





    「……私も…ですよ…『ゆうしゃ』さん」ポロポロ


    テレレレッレレレー!






    .

    149 = 64 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    十年後…


    「あなたまで行ってしまうのね…ウッウッウッ…」


    「そう言わないでくださいお婆様」


    「お爺様と、お父上のためにも必ず」


    「魔王を倒して見せます…!」








    ギギギギギィィィィ…バタン

    「遂に見つけたぞ…!!」


    「魔王オオオォォォォォォ!!!!」

    150 = 64 :

    「クックック…如何にも。我こそ数千万の魔物を麾下に置く…」

    「世界の絶望の象徴、魔王である」

    「よくぞ…ここまで辿り着いた勇者よ、褒めて遣わそう」

    「しかし残りの仲間は既に息絶え、己の体力も僅かであり」

    「さらに治癒の手段すら失った貴様に」

    「一体、何ができるというのだ」

    「ッ!……それでも僕はお前を!」

    「…まぁよい」

    「かかってこい」ニヤッ


    「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」タタタッ




    「えっ」



    fin


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