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    元スレ勇者「魔王城の門番が強すぎる」

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    1 :

    <魔王城周辺>

    勇者「あれが魔王城か……」

    勇者(ついにここまでたどり着いた……)

    勇者(あとは、魔王城に乗り込み、この手で魔王を倒し、姫を取り戻せば──)

    勇者(世界に平和が戻る!)

    勇者(世界が平和になったら、もしかしたら俺は不要とされるかもしれない)

    勇者(だけど、そんなことはどうでもいい!)

    勇者(俺は絶対に魔王を倒す!)

    勇者(行くぞ、魔王!)ダダダッ

    2 :

    魔王より魔王のとこ行くまでが辛すぎる

    3 = 1 :

    <魔王城城門>

    勇者(む……門番が二匹いる!)

    勇者(おそらく、どちらも上級魔族……あなどれない相手だ)

    勇者(だが、たかが門番に苦戦していては、打倒魔王など夢のまた夢だ!)

    勇者(魔法や必殺技、それに貴重な消耗品は温存して戦うことにしよう!)

    勇者「オイ、お前たち! この門を通してもらおうか!」

    門番A「あァ? なんだテメェは!?」

    門番B「ケケケ、ここはニンゲンがくる場所じゃないぜェ~?」

    勇者「俺は勇者だ!」

    門番A&B「!」

    4 :

    まあ玄関守ってるわけだし
    セコムが強いのはしょうがない

    5 :

    >>6
    赤いタイツ履いてる門番か

    6 = 1 :

    門番A「だったら、なおさら通すワケにはいかねえな! 本気できやがれ!」

    門番B「ケケケ、ズタボロにしてやるぜェ~」

    勇者「悪いが……お前たち相手に本気を出すつもりも、ズタボロにされるつもりもない」

    勇者「魔法やアイテムなど、使うまでもない!」

    勇者「剣だけで十分だ!」

    門番A「ンだと、コラァッ!」

    門番B「オイラたちをナメんなよォ~?」

    勇者「来いッ!」チャキッ

    ザシュッ!

    ゆうしゃはズタボロになった!

    勇者(魔法や……アイテムを……使うヒマもなかった……)ガクッ

    7 = 1 :

    <魔王城城門>

    門番A「しりとりでもやらねえか」

    門番B「いいぜェ~?」

    門番A「しりとり」

    門番B「リール」

    門番A「ループ」

    門番B「プール」

    門番A「ルンバ」

    門番B「バール」

    門番A「ルーペ」

    門番B「ペンシル」

    門番A「ルアー」

    門番B「アヒル」

    門番A「テメェ、いい加減にしろや!」

    門番B「ハイ、お前の負けェ~」

    8 = 1 :

    門番A「ンだと!?」

    門番B「だって『アヒル』で『る』なのに、『テメェ』っていったじゃんか」

    門番A「テメェ……!」

    門番B「あ、またいった」

    勇者「オイ! お前たち!」

    門番A「あァ? ……なんだ勇者か」

    門番B「ケケケ、またやられに来たのかァ~?」

    勇者「この間は技や魔法を温存しすぎて、敗れた……」

    勇者「今日は全力でいかせてもらう!」キッ

    門番B「おもしれェ~」

    9 :

    ルールがあるから安直なる攻めはしてはいけない

    10 = 1 :

    門番A「フン、城の中にゃ入れさせねーよ!」

    門番B「ケケケ、血みどろにしてやるぜェ~」

    勇者(温存していた薬品系の道具を飲んで、身体能力をアップ!)グビグビ…

    勇者「はああああっ!」シャキンッ

    勇者「さらに、魔法を剣にまとわせ──」ボワァァッ

    勇者「いくぞ!」ダッ

    ズバシュッ!

    ゆうしゃはちみどろになった!

    勇者(ど、どういうこと、やねん……)ガクッ

    11 = 5 :

    関西弁www

    12 :

    アルソック体操の兄貴か

    13 = 1 :

    <魔王城城門>

    門番A「なぁなぁ」

    門番A「面白いジョーク仕入れたから、聞かせてやるよ」

    門番B「お、聞かせて」

    門番A「あるゴーレムが、ダイエットしたいと思ったんだってよ」

    門番B「うん」

    門番A「でもゴーレムって石でできてるから、痩せられないだろ?」

    門番B「うんうん」

    門番A「だからさ──」

    門番A「『軽石で作り直してくれ』って、自分を作った魔術師に頼んだんだってよ!」

    門番B「ケ~ッケッケッケッケ!」

    門番A「な、面白いだろ!」

    門番B「ケッケッケッケッケッケッケッケッケッケ……!」パンパンッ

    14 = 1 :

    門番B「いやァ~久々に大笑いしたよ」

    門番A「こんな仕事じゃ、なかなか笑うことなんてねえもんな」

    勇者「オイ、お前たち!」

    門番A「ん、勇者か。また来やがったのか」

    門番B「ケケケ、懲りないヤロウだァ~」

    勇者「悪いが、お前たちは笑えなくなる」

    勇者「二度とな!」チャキッ

    門番A「お、剣や防具が少し変わってるな」

    門番B「ケケケ、イメチェンかァ~?」

    勇者「俺は二度の敗北を経て、自分の戦い方を反省した……」

    15 = 1 :

    勇者「これまでの俺は強い装備品や技、魔法に頼るという」

    勇者「攻撃力や防御力だけを重視した、力押しの戦法にこだわっていた……」

    勇者「そして、それでここまでは勝ち抜いてこれた……」

    勇者「だが、それでは魔王やお前たちには通用しないと分かった……」

    勇者「だから、戦略や戦術というものを一から学び直してきた!」

    勇者「この装備は俺が考え抜いた、お前たちと戦う上で最適な装備だ!」

    勇者「さらに、お前たちが天敵とする戦法をもって、挑む!」チャキッ

    門番A「フン……今までとは目つきがちがうな」

    門番B「ケケケ、そうこなくっちゃなァ」

    16 :

    あっこれやられますわ

    17 = 1 :

    勇者(この門番二匹がなぜここまで厄介なのか──)

    勇者(それはコンビネーションにある!)

    勇者(阿吽の呼吸から生み出されるコンビネーションこそが)

    勇者(コイツらの強さの秘密!)

    勇者(だから、コイツらが協力技や合体技を使えないような位置取りで戦えば)

    勇者(勝率はぐんと上がる!)

    勇者「勝負!」チャキッ

    ズバッ!

    ゆうしゃのからだがそらにまいあがった!

    勇者「ぐげえっ……!?」ドサッ

    18 = 1 :

    勇者「な、なんで……!?」ピクピク…

    勇者「俺の装備も戦略も……完璧だったはずなのに……」ピクピク…

    門番A「だってさ──」

    門番A「オメェ、弱いんだもん」

    勇者「!」

    門番B「ケケケ、コイツのいうとおり」

    門番B「たしかに装備とか戦略とかはいいセンいってたと思うぜェ~?」

    門番B「必殺技や魔法だって、いいモン持ってる」

    門番B「でも、肝心のお前自身が弱くっちゃ、な」

    勇者「そうか……そういうことだったのか……」

    19 = 1 :

    勇者「決めたよ……二人とも」

    勇者「俺、一から鍛え直してくるよ」

    勇者「もし、俺が技や装備に頼らなくてもいいぐらい、真に強くなれたら──」

    勇者「また相手してくれるか?」

    門番A「おう、もちろんだ!」

    門番B「ケケケ、さっさと行けや」

    門番B「勇者とだべってるとこなんて見られたら、減給されちまうもんな」

    勇者「……ありがとう」

    勇者「俺、必ず強くなって戻ってくるよ!」

    門番A「じゃあな~!」

    門番B「頑張れェ~!」

    20 :

    なに和気藹々としてんだw

    21 :

    あら楽しそう

    22 :

    いい奴らじゃないか

    23 = 1 :

    勇者(一から……いや!)

    勇者(ゼロから──鍛え直すんだ!)



    <剣豪の家>

    剣豪「どうした!? おめえ、魔王討伐に出かけたんじゃ──」

    勇者「師匠、俺を鍛え直してくれ!」

    勇者「基本からやり直したいんだ! たとえ遠回りになっても!」



    <魔術師の館>

    魔術師「ふむ……魔法の修業をやり直したい、というのだね?」

    勇者「ああ……このままでは魔王には通用しないと分かった!」

    勇者「俺は呪文に使われるのでなく、呪文を使う戦士になる!」

    24 :

    いやトドメをさせよ門番

    25 :

    剣豪と魔術師ついてこいよ

    26 :

    「俺の仕事は、勇者を殺すことじゃなくてここを守ることだから」って感じなイケメンなんだと勝手に脳内解釈

    27 = 1 :

    <田舎の村>

    村人「勇者様に野良仕事を手伝ってもらうなんて、悪いべよ~」

    勇者「いや、いいんです」ドスンッ

    勇者「体を鍛えるには、こういう仕事をこなすのが一番ですから!」



    <怪物谷>

    ザンッ! ザシュッ! ズシャッ! ザンッ! ズバッ!

    勇者「ハァ……ハァ……ついにやったぞ」

    旅人「あの怪物は無限に湧き出るものと思っていたのに、まさか有限だったとは!」



    <雪山>

    勇者(雪山を半裸で踏破し、体力と精神を極限まで鍛え抜く!)

    勇者「心頭滅却すれば、氷もまた熱しッ!」ザクッザクッ

    登山家「すげぇ……。あの人の周辺だけ……あまりの熱気で雪が溶けてる……」ゴクッ…

    28 = 16 :

    >>26
    かっこよすぎるだろ

    29 :

    勇者も十分人間やめてますわ

    30 = 1 :

    ついに──

    <地獄>

    ザシュッ!

    地獄王「ぐわあああっ……!」

    地獄王「まったく、恐ろしいヤツよ」

    地獄王「我が宿敵である魔王が死なない限り解けぬ結界を、強引に解き──」

    地獄王「地獄に侵入し、余に挑みかかり、しかも余を打ち負かすとはな……」

    勇者「どうだ? 俺は強いか?」

    地獄王「勝利した相手にそれを問うとは……おぬしこそ真の求道者よ」

    地獄王「おぬしは強い」

    地獄王「今のおぬしであれば、まちがいなく魔王にも勝てるであろう」

    勇者「ありがとう、地獄の王」

    31 = 16 :

    どこまで負けフラグをたてるのか…

    32 :

    勇者って殺しても何度でも復活してまた攻めてくるから
    魔王側としては鬱陶しいことこの上ないだろうな

    33 = 22 :

    相当レベル上げたな

    35 = 1 :

    勇者(あの三度の敗北から、色々なことがあった……)

    勇者(修業をやり直し、心身を鍛え上げ──)

    勇者(立ち寄っていなかった場所に巣食っていた魔物も倒してきた)

    勇者(そしてついに、魔王と同格ともいわれる地獄王に負けを認めさせた)

    勇者(しかし、心は決して満たされることはない)

    勇者(それどころか、進めば進むほど目的地が遠ざかるような……そんな感覚だ)

    勇者(だれに勝った、だれに負けた、などというのは些細なことに過ぎない)

    勇者(きっと“真の強さ”とは、こういう境地のことを指すのだろう)

    勇者(さぁ、行こう)

    勇者(今こそ魔王を倒しに!)ザンッ

    36 = 22 :

    武道家だな

    37 :

    魔王よか門番さんのが強いんだろ

    38 = 1 :

    <魔王城城門>

    門番A「ピザって十回いってみろ」

    門番B「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」

    門番A「じゃあ、ここは?」スッ

    門番B「ヒジ」

    門番A「くっそ、なんで引っかからねえんだよ!」

    門番B「甘いぜェ~」

    門番B「しかもオイラ、ピザって九回しかいってねえしさ。ちゃんと聞いとけよな?」

    門番A「あっ、マジかよ! インチキしやがって!」

    門番B「ケケケ、ざまあねえなァ~」

    39 = 1 :

    勇者「オイ、お前たち!」

    門番A「!」

    勇者「久しぶりだな」

    門番A「テメェはたしか──」

    門番B「勇者、か? ずいぶん雰囲気が変わったなァ……一瞬分かんなかった」

    勇者「あれから鍛え直したからな……」

    勇者「さあ、今度こそ門を通してもらうぞ!」

    門番A「そうはいくかってんだ!」

    門番B「ケケケ、門番ってのは門を守るのが仕事だからなァ~」

    41 = 1 :

    門番A「かかってきやがれ!」

    門番B「ケケケ、楽しませてくれよォ~?」

    勇者(勝ち負けは考えない)

    勇者(この先に控える魔王や、捕らわれの姫のことも、今は忘れよう)

    勇者(ただ、己の剣を全力で振るうことだけ考えろ)

    勇者(まっすぐに──前進あるのみ!)ダダダッ

    ズバシュッ!

    ゆうしゃのからだがまっすぐふっとんだ!

    勇者「…………」ピクピク…

    勇者「な……」

    勇者「なんでだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

    42 = 16 :

    知ってた

    43 = 29 :

    だよね

    44 = 22 :

    森崎君だったのか

    45 = 1 :

    勇者「なんで……ねぇ、なんで!?」

    勇者「俺は剣の修業をやり直して、魔法の勉強もやり直して」

    勇者「野良仕事で体を鍛えて、怪物谷の無限モンスター地帯も制覇して」

    勇者「極寒の雪山に負けない熱い心を身につけて」

    勇者「地獄への道をこの手で開いて、魔王と同格である地獄王をも屈服させた!」

    勇者「なのに、なんで勝てないんだよぉぉぉぉぉっ!!!」

    勇者「なんでお前ら、そんなに強いんだよぉぉぉぉぉっ!!!」

    門番A「…………」

    門番B「…………」

    門番A「……なんでっていわれてもなぁ」

    門番B「ねぇ?」

    47 = 1 :

    門番A「まぁ、俺たちは二人とも上級魔族だし、生まれつき強いしな」

    門番B「そだなァ」

    勇者「いや、それだけじゃないはずだ!」

    勇者「上級魔族ならお前たちに初めて挑む段階で、すでに何体も倒していた!」

    勇者「魔王軍幹部である、お前たちより格上の最上級魔族でさえ倒してきた!」

    勇者「上級魔族だからってのは一因にはなりえるが、主因にはならない!」

    門番A「……だとよ」

    門番B「う~ん」

    門番B「あと心当たりがあるとするなら、魔王城の門番ってすげぇ倍率高くてさ」

    門番B「募集二名に対して千名近く集まって」

    門番B「その中でやっと勝ち抜いて選ばれたから、それで強くなれたのかもな?」

    勇者「募集……? 勝ち抜く……?」

    48 = 22 :

    ほう

    49 :

    蠱毒かよ


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