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    元スレ勇者「魔王が弱すぎる」

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    1 :

    「はぁはぁ…ようやく辿り着いた…」

    「先の戦いで犠牲になったあいつらのためにも」

    「絶対に魔王を倒す…!」


    ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    「この先に魔王が……くっ!なんという禍々しい邪気なんだ…」

    「だが…行くしかない…っ!!」グッ

    2 :

    ふーん

    4 :

    やっぱりやーめた

    5 :

    まあ、どうぞ

    6 = 1 :

    .


    ギギギギギィィィィ…バタン


    「遂に見つけたぞ…!!」



    「魔王オオオォォォォォォ!!!!」





    「クックック…如何にも。我こそ数千万の魔物を麾下に置く…」
    「世界の絶望の象徴、魔王である」
    「よくぞ…ここまで辿り着いた勇者よ、褒めて遣わそう」
    「しかし残りの仲間は既に息絶え、己の体力も僅かであり」
    「さらに治癒の手段すら失った貴様に」
    「一体、何ができるというのだ」

    7 = 1 :

    「ッ!……それでも俺はテメェを!」


    「しかし…だ、幾戦の魔物を屠り、たった一人で魔物千体分の働きをする貴様を」

    「ここで容易く葬ってしまうのは極めて惜しい…」

    「そうだな…貴様が今ここで私の元に屈すると誓うのであれば…」

    「世界の三分の一を貴様に分け与えてやろう」

    「貴様にとっても悪い話ではないはず」

    「今ここで無様に散るのか」

    「それとも世界をその掌中に収めるのか」

    8 :

    とりあえず、幼女はなしな?

    9 = 1 :

    「時間をやろう。よく考えてみるがy
    「断る!!」

    「」
    「…随分と安直な考えをするものだな」

    「良いか、もう一度聞く」

    「我t
    「断るッ!!!」

    「きっ…貴様っ!自分が何を言っているか
    「随分とゴチャゴチャうるせぇ魔王様だな…」

    11 = 1 :

    「俺は魔物に、テメェらに!親父も親友も恋人も戦友も」

    「夢も希望も誇りも、全部殺されたんだ!」

    「世界の三分の一?んなもんいらねぇよ」

    「体力の限界?知るかよ、まだ俺の剣は死んじゃいねぇ」

    「ちょっ…、えっ待って」

    「だから俺は今ここで魔王、テメェを」

    「待ってって…はな、話をだな」

    「倒すッ!!!」ビュン

    「うわあああああああああぁぁっぁあああっ!!!」ダッ

    「うぉらぁあああああっ!!」


    ゆうしゃ の こうげき


    「いやあああああああああああああああっ!!!」ズルッ


    「!?」カスッ

    12 = 1 :

    「ちっ…!外れたか……おい!魔王!正々堂々勝負しやがれ!」




    「おい聞いてんのか!まお…」


    魔?「」ピクッピクッ


    「えっ」

    13 = 3 :

    魔王になにがっ?

    14 = 5 :

    死んだ?

    15 :

    話終わっちまうじゃねぇのさ

    16 = 1 :

    .

    魔?「………………はっ!」バッ

    魔?「ここは………?」

    「よう、起きたか」

    魔?「!!ゆっ、ゆゆゆゆゆゆゆうしゃ!?」

    「そうです私が勇者です」

    魔?「あああああっあっあああっ…」ガクガク

    「そんなことよりも…お前魔王か?」

    魔?「いっ、如何にも、私がまおうです」

    「なんでそんな幼女チックなの?」

    「そっ…それはっ…」

    「しかもさ…さっきのアレ、当たってなかったよな」

    「……あっ、確かに当たってはいませんでしたけど…」

    「…まさか、剣圧とか…いやまさか」

    17 = 2 :

    まーた幼女かよ

    18 = 1 :

    「……お恥ずかしながら…」

    「け…剣圧で、瀕死?」

    「……」コクン

    「もう一度聞く」


    「お前本当に魔王か?」

    「そっ、そうです!私が…わ、われこそすうせんまんのまもっ、まものを

    「うるせぇ、斬るぞ」シャキン

    「うああああああああああっ!!!!すいませんすいませんすいませんすいません」ペコペコ

    「はぁーーーーー…どうなってんだ一体」



    ~~~~中断~~~~~

    「落ち着いたか?」

    「はっ、はひっ」

    19 = 1 :

    「じゃあ、順を追って一から説明してくれるか」

    「?なにを、ですか?」キョトン

    「この状況以外になにがあるんだよ?」シャキン

    「うわわわわわわわああああっ!すいませんすいまねん睡魔(ry」ペコペコ

    「はぁ…話が前に進まん…」


    ~~~~中断~~~~

    「で?」

    「はい、まずこの世界を征服しようとして魔界からこの世界に降り立った、というのが」

    「前魔王である私の父様なのであります」

    「が、しかし突如退陣を宣言され、突如姿を消しました」

    「そこで幼いながら魔王の一人娘である私に」

    「白羽の矢がたった訳です」

    20 = 1 :

    「しかし私はまおうに抜擢されるまでただのんびりと生活していた訳で」

    「当然、戦闘経験なんて皆無ですし」

    「まして、生き物に向かって魔法すら放ったことがありません」

    「そんな私をカバーしてくださったのが魔物の皆さんです」

    「皆さんとても私を可愛がってくださってですね」

    「『まおうちゃんの所に勇者の野郎が行かねぇように俺たちが全力で守ってやるからな!』」

    「と、口を揃えて言ってくださいました」

    「これが半年前の話です」

    「ゆうしゃ…さん達の旅の中間地点に当たる頃ですね」

    「…通りで急に魔物が強くなった訳だ」

    21 = 15 :

    先の戦いで犠牲になった仲間が居るのに、
    話を聞いてやる余裕はあるのな、勇者さん。

    22 = 1 :

    「この城の中ボスが」

    『まおうちゃんの所には…行かせぬ!』

    「って言ってたのって空耳じゃなかったんだな」


    「…で、あの部屋から感じたでかい魔力と、さっきのお前の魔王『らしい』姿はどうなってんだ」

    「えっとあれはですね…父さm…父が未熟な私のために遺してくださった」

    「ちょ…っと待ってくださいね」ゴソゴソ

    「あ、あった」


    タッタラタッタターッタター
    「魔王(元)の魔力発生器~」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    「!」

    23 = 1 :

    ゆうしゃ の こうげき  ザシュ


    魔王(元)の  /  魔力発生器 スパッ

    ボカン!


    「ああああぁっぁ!ななななんてことするんですかっ!!」オロオロ


    「はぁはぁ…こんな無防備な時に近距離で魔王級の魔力を食らったら」

    「勇者とは言え人間だからな。消滅するだろうが馬鹿野郎が!」ポカッ

    「いっ痛いいいいぃぃぃ…ゆうしゃさんが出せって言ったのに…」ヒリヒリ

    「出せとは言ってねぇよ出せとは」

    (なんで俺は魔王城で魔王と仲良くじゃれあっているんだろうか)

    「はぁ…」

    25 :

    なんでいつも幼女なんですかねぇ
    俺ロリコンじゃないんすよね

    26 = 1 :

    「はい。で、あの姿はどうやって創り出した?」


    「わ…私も端くれとはいえ一応王族に身を置くものですから」

    「魔力の才というものも多少は持っているようで」

    「あのような外見だけの変化の術であれば、ある程度形にはできるのです」

    「はぁーなるほどな…」

    「…質問は以上でよろしいでしょうか?」

    「ん…まぁとりあえずはな」

    「…そうですか、ならば私はこのあたりで失礼を…」

    「おお、そうか、ありがとうな」

    「…!いえいえっお役にたてて何よりですっ!それでは失r
    「…と、逃げられるとでも思ったか?」

    「ひいいいいぃぃぃ!!!」ブルブルブル

    27 = 15 :

    幼女出せば、視聴率が取れるからだろ

    28 = 1 :

    「俺がこの城に命を懸けてまで来た理由は」

    「お前、魔王を倒す事だ」

    「しかしまぁ、魔王がこんなちっちゃな女の子みたいだと」

    「達成感どころか罪悪感が残りそうだ」

    「よし、まおう」


    「お前、俺が鍛えてやる」

    「え…えっ!?」

    「そんでもって強くしてからテメェを殺すことにする」

    「だから、強くなれ。俺に殺されるためにな」

    「ちょ…どっ、どういうことでしょうか…」

    「これは強制だ。従わんというならここで」

    「殺す」ジャキ

    「わあああああ!はい従います!強くならせていただきますっ!」オロオロ

    29 = 1 :

    「ふぅ…じゃあ行くぞ」

    「はっ…はい…」

    「その前にその尖がった耳と牙と、あと尻尾、隠せ。できるだろ?」

    「わっ…わかりまひた」


    「よ…っと」パーッ

    「できました…」

    「よし、じゃあとりあえず魔王城間近の町へ行こうか」ゴソッ

    「転移」シュ


    スタン

    「よし、着いたな」

    「わわわ…ニンゲンの町だ…」オロオロ

    「落ち着け」

    30 = 1 :

    「勇者様!ご無事でしたか!!」

    「ああ、ただいま帰りました」

    「…っ!まさか他の皆さんは…」

    「…残念ながら最上階を目指す中途に」

    「そうですか…しかしお帰りになったということは魔王は」

    「」ビクッ

    「…残念ながら魔王の姿はありませんでした、しかし囚われていたとみられる」サッ

    「わっわっ」オロオロ

    「少女を保護しました」

    「こんなに小さな子までも……くっ、魔王め…!」

    「とりあえず、またこの町に滞在するつもりです」

    「はい、部屋の方は無料とさせていただきますので」

    「是非ともゆっくり疲れをお取りください」

    「ありがとうございます。それでは」

    31 = 1 :

    「おい」

    「はっ…はい!」

    「今のお前はとても魔物には見えねぇから安心しろ」

    「……」


    「この町すごく荒れてますね」

    「ああ」

    「それって魔物が攻めてくるからですよね」

    「ああ」

    「…ということは魔物の頂点に立つ魔王である私のせいでもあるってことですよね」

    「そうなるな」

    「そんな…そんな所に私がお世話になってしまうのは…」

    「別にここに留まりたくないというのならそれでもいい」

    「その時はここでお前を斬る。それだけだ」

    「…ッ!……わかりました…従います…」トボトボ

    「そうか」

    32 = 5 :

    俺なら親族知人皆殺しにした奴らの親分が目の前にいたらロリだろうと殺すけどな

    33 = 1 :

    ガチャ
    「今日はとりあえず一旦休もう」

    「お前もだろうし、俺もなんだかんだで限界だからな」

    「部屋は一緒になるが、問題は無いか?」

    「はい…大丈夫です」

    「よし、じゃあ俺はもう寝る」バフッ


    「おっ、おやすみなさい」ソーッ

    「言い忘れていたが、お前の気配くらい寝てても感じ取れる」

    「無断で部屋も出ていこうとしたら…いいな?」

    「…!!ははははいっ!肝に銘じますっ!」バッ

    「……まぁいい。お前も早く寝ろよ」ゴロン

    34 = 1 :

    「…」


    「」トテトテ

    「」バフッ


    (皆…皆死んでしまった…八岐大蛇さんも…デーモンさんも…皆)

    (皆は命がけで私を守ろうとしてくれたのに…私はただ黙ってゆうしゃさんに捕まって)

    (私はまおう、まおうなのに…挙句の果てに情けまでかけられて)

    (……これじゃあ皆に顔向けできないよぉ…)ジワッ

    35 = 15 :

    >>32
    俺もだな、いっしょに旅して苦労した仲間たちを殺した敵の親玉だったら
    責任取らせて殺すか、捉えて裁きにかけるわw

    36 = 1 :

    .


    (皆…皆死んでしまった…戦士も、魔法使いも、僧侶も…)

    (やっとここまで生きてやってこれたのに…皆…俺が魔王を倒すと信じて)

    (俺は勇者、勇者なのに…魔王に情けすらかけて)

    (…こんなんじゃ皆に顔向けできねぇよ…)


    「…」チラッ

    「」ウッ…ヒクッ…

    「はぁ…」


    勇・ま(なにやってんだろう…)

    37 = 1 :

    .

    チュンチュン

    「…ん」ムクッ

    「おはよう」

    「……ああ、ゆうしゃさん、おはようございましゅ…」

    「…目覚めは良好か?」

    「んんー!すごく気持ちいいですねこのベット!」

    「まだ寝れますよ~」バフッ

    「…そうか」

    (昨日の夜…泣いていた気がしたんだが…)

    38 = 1 :

    「~♪」フカフカ


    (…切り替えはえー、幼いってすげぇわ)

    「よし…じゃあ飯食ったらさっそく行くか」

    「ん?何にですか?買い物ですか?」ゴロゴロ

    「斬r ジャキ
    「はははいっ!!すぐ準備しますですはいっ!」バッ

    40 = 24 :

    >>35
    私怨より信念を貫くのが勇者ですよ

    41 = 15 :

    なんのかんの言いながら

    42 = 1 :

    はじまりの町


    「やってきました、はじまりの町」

    「わーい」パチパチ

    「ここで弱い魔物と戦ってレベルを上げてもらいまーす」


    「…えっ?」

    「なんの疑問だそれは」

    「ゆうしゃさんが直接指導してくれるのではないのですか?」

    「剣が当たらずとも死にかけるのに俺とどうやって手合わせを?」

    「うっ…そっそれでも!あの…戦い方とかをですね…」

    「この完全レベル制の世界で戦い方なんぞ関係ない」

    「必要なのは経験値だけだ」

    43 = 1 :

    「そして経験値は戦闘を行うことでしか得られない」

    「ようするにお前は戦うしかないわけだ」

    「ドゥーユーアンダースターン?」

    「そっそれなら…ゆうしゃさんと戦って、ゆうしゃさんがただ立っているだけでいれば…っ!」

    「俺を倒したら意味ねぇだろ…というか俺を倒せると思ってんのか」


    「…まぁ百聞一見だしな、丁度いい」

    「俺とお前の戦力差を見せてやる」

    「なにもしないから好きなだけ攻撃してこい」


    「はっ、はひっ!わかりました!それでは…!」

    44 = 1 :

    「やっ!」

    まおう の こうげき

    ミス!


    「たあっ!」

    まおう の こうげき

    ミス!


    「えいやっ!」

    まおう の こうg



    ~~~~10分後~~~~


    「」ヒューヒュー
    「まさか1ダメージも与えられんとは…」

    45 :

    なんもかんも幼女とはいえ魔王のせいじゃん
    問答無用で殺せよ

    46 = 1 :

    「…まあいいか、これでわかっただろ」


    「今のお前に俺を倒すのは不可能だ」

    「…そんなっ…でもっ!」バッ

    「いくらお前でもスライム相手に負けることはないだろう」

    「待って…!まだ方法があるはずです…」

    「どうしてそんなに魔物と戦いがらない、同族だからか?」

    「そんなの当然じゃないですか!」

    「皆…皆優しくて…いい方たちなんです…」

    「だったらなんだ?人間でも殺すか?」

    「そっ…それは…」

    47 = 1 :

    「人間は魔物に比べて連帯意識が高い」

    「もしかしたらお前でもガキの一人くらい殺せるかもしれない」

    「だが間違いなく捕縛され、後に魔物であることも暴かれるだろう」

    「そうなればお前は子供に化けて国民を殺めた魔物ということになる」

    「当然処刑は避けられん」

    「殺されるんだ」

    「何千人の国民の前で凄惨にな」


    「……ッ!」ビクッ

    48 = 1 :

    「例え、一人殺して逃げ果せたとしても」

    「その繰り返しでレベルを上げるまで何年かかるか知らんが」

    「それでもいいのであれば止めはしない」


    「…うっ…」


    (私にニンゲンを殺せるだろうか)

    (でもお世話になった皆を殺めるよりは…)

    (…覚悟を決めて!私!)



    「…わかりました」


    「私はニンゲンを…殺します」

    49 = 1 :

    「…そうか」

    「なら、日没の頃に迎えにくるから」

    「いいか?逃げようなんて考えんじゃねぇぞ」

    「じゃあな」ザッ




    「…よしっ」


    町内


    「小さい子…」トコトコ



    ワーワーキャーキャー!

    (……いた!)
    (1,2,3…4人も…)
    (う……ううん!私はまおうなんだから!)

    50 = 1 :

    (ゆうしゃを倒すためなんだもん!)

    (だっ…だからっ…!)ドキドキ

    「」ドキドキ

    「」ドキドキ

    「」ドキドキ


    「よs  子「ねぇ、何してるの?」

    「うひゃああああああああああ!!!!!??」ビクッ

    「うわあっ!」ビクッ

    「ななななっなんですか!?!?」

    「いっ、いや…ずっと僕たちのこと見てたから…」

    「一緒に、遊びたいのかなって…」

    「なっ…!!」


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