元スレのび太「スターフォックス……?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
<惑星フィチナ>
ギュゥゥゥゥン……! キイィィィィン……!
各々自慢の戦闘機を駆り、激戦を繰り広げる戦士たち。
ファルコ「フォックス、危ないっ!」
ウルフ「落ちろ、キツネ!」バシュッ
フォックス「しまった!」
ズガァンッ!
フォックス「うわぁぁぁぁぁっ!」ヒュルルルル…
すると──
バシュンッ!
ウルフ「ヤツのアーウィンが……消えやがった!?」
2 = 1 :
スリッピー「そんな……フォックスが!」
ウルフ「ライラット系にはまれに空間の歪みが生じ、
ワープホールができるというが……それに飲み込まれたようだな」
ウルフ「あのジェームズの息子ともあろう者が……無様な最期だ」
ウルフ「よし青二才のキツネは片付けたし、
コーネリア軍の基地に仕掛けられた爆弾も爆発する頃だ。全機、引き上げだ!」
レオン「この私の敵ではなかったな」
ピグマ「また会おうや、ペッピー!」
アンドリュー「ふははは、ざまあみろ!」
ギュウゥゥゥン……
ファルコ「くそったれっ!」
ペッピー「こうなっては仕方ない……我々も撤退するしかない……!」
スリッピー「フォックス……!」
………
……
…
3 = 1 :
<小惑星>
のび太たちは、火星と木星の間にある小惑星の中から適当なサイズの星を選び、
遊び場にするために改造を行っていた。
ドラえもん「よし、これで海もできたし空気もできた」
のび太「ぼくたちの遊び場の完成だ!」
ジャイアン「よっしゃあ、この星の名前は“ジャイアン星”に決まりだぜ!」
スネ夫「センスないなぁ、“スネ夫星”の方がいいに決まってるよ」
ジャイアン「なんだと!?」
しずか「喧嘩はよしなさいよ。せっかく遊び場を作ったんだから、
みんなでドッジボールでもやりましょうよ」
ドラえもん「いいね、やろうやろう! ──ん、のび太君、どうしたの?」
のび太「ドラえもん、あそこっ!」
のび太が指差す方向には、煙を上げてふらふらと飛ぶ戦闘機があった。
4 = 1 :
ドラえもん「なんでこんなところに飛行機が!?」
しずか「そんなこといってる場合じゃないわ!
あのままじゃ、どこかにぶつかっちゃうわよ!」
ドラえもん「そうだね! ──えぇと」
ドラえもん「なんでも空港~!」
【なんでも空港】
飛行しているものを、強制的に着陸させる道具。
効力は昆虫やオバケ、果てはジェット機にまで及ぶ。
戦闘機はなんでも空港に吸い寄せられ──
ドラえもん「こっちに来たぞ、みんな離れろっ!」ダッ
無事、着陸に成功した。
スネ夫「うわぁ~かっこいい……」
ドラえもん「ようし、みんな中にいる人を助け出そう!」
ジャイアン「俺様に任せろ!」ダッ
5 :
他作品とのブレンドかぁ・・・・
6 = 1 :
パイロットを無事救出した五人だったが──
ドラえもん「これは……」
のび太「えぇと……」
しずか「どう見ても……」
ジャイアン「キツネ……」
スネ夫「だよね……」
のび太「もしかして……チッポ君たちの仲間かな?」
ドラえもん「仲間ってことはないだろうけど、
彼らと同じようなタイプの宇宙人ってところだろうね」
しずか「気絶してるみたいだけど、大丈夫かしら……」
ドラえもん「お医者さんカバンによると、頭を強く打ってるみたいだから、
しばらくこのまま安静にしておこう」
ドラえもん「あと、この人が起きたら話を聞かなきゃいけないから、
今のうちにみんなでほんやくコンニャクを食べておこう」
ジャイアン「やれやれ、せっかく遊び場ができたってのに、
とんでもないことになっちまったぜ」
スネ夫(あの戦闘機、かっこいいなぁ……)
7 :
なぜ思いついたんだろう
8 = 1 :
しばらくして──
フォックス「うぅっ……ここは!?」ガバッ
フォックス「うっ!」ズキッ…
しずか「まだ寝てないとダメですよ!」
フォックス「……君たちは?」
ドラえもん「ぼく、ドラえもんです」
ドラえもん「ぼくたちがこの星で遊んでいたら、あなたの飛行機が飛んできたので、
救助したんです」
フォックス「ドラエモン……。そうだったのか、ありがとう」
フォックス(全く知らない種族だ……)
フォックス(ウルフに撃墜された瞬間、空間に飲まれるような感覚があったが、
どうやらワープをしてしまったようだな)
フォックス(早く仲間と合流しないと……。しかし、もうアーウィンは──)
9 = 1 :
ドラえもん「もしよければ、何があったのか話を聞かせてもらえませんか?」
フォックス(どうやらこの子たちは悪人ではなさそうだ。
俺の事情を話したところでどうしようもないが……
助けられた恩もあるし、ここは正直に話すべきだろうな)
フォックス「俺の名はフォックス・マクラウド。
やとわれ遊撃隊“スターフォックス”のリーダーをやっている」
のび太「スターフォックス……?」
のび太「あとドラえもん、遊撃隊って?」
ドラえもん「戦争とかで、本隊とは別行動を取る部隊のことだよ」
フォックス「俺たちを雇った惑星コーネリアは、ライラット系の中でも
もっとも豊かで平和な星だった」
のび太「ライラット系って?」
ドラえもん「多分こっちでいう太陽系みたいなものだよ。
話が進まないから、とりあえず今は黙って聞いておきな」
フォックス「しかし、ある男が宣戦布告をしてきたことで、
この星の平和は終わりを告げた」
スネ夫「せ、宣戦布告……」ゴクッ
10 = 1 :
フォックス「宣戦布告してきたのは、アンドルフという
かつて惑星コーネリアを追放された科学者だった」
フォックス「ヤツは惑星ベノムを本拠地にし、強大な軍隊を作り上げ、
ライラット系の惑星を次々に征服していった」
ジャイアン「なんてヤツだ、許せねえ!」
フォックス「そして、アンドルフの魔の手はついにコーネリアにまで及んだ。
ヤツらによって、コーネリアの都市は徹底的に破壊された」
しずか「ひどい……」
フォックス「しかし、コーネリア軍に雇われた俺たちスターフォックスが、
どうにかコーネリアからベノム軍を撃退することに成功した」
フォックス「その後、一気にベノムまで進撃しようとしたんだが──」
フォックス「その途中にある惑星フィチナで俺はライバルの“スターウルフ”に敗れ、
こうして君たちに助けられる結果となってしまった……」
11 :
以下、スターフォックスの名台詞をレスするスレ
12 = 1 :
のび太「う~ん、なにがなんだか……?」
ドラえもん「つまりだね、フォックスさんは悪者をとりあえずは食い止めたけど、
その後やられちゃったってことだよ」
しずか「フォックスさんが負けて、コーネリアは大丈夫なんですか……?」
フォックス「分からない……」
フォックス「かなり長い間、ワープ空間にとらわれていたようだし、
できれば今すぐにでもコーネリアに戻りたいが──」
フォックス「アーウィンがあれでは……」
スネ夫「これアーウィンっていうんだ!
すっごいなぁ~……今まで見たどんなラジコンよりかっこいいや!」
ドラえもん「ラジコンだなんて失礼な……」
フォックス「ハハハ、アーウィンは“超高性能全領域戦闘機”といわれていてね」
フォックス「反重力制御によって超高速戦闘が可能で、
機体そのものも頑丈で高熱や汚染領域などあらゆる悪条件下での
飛行にも耐えることができる」
ドラえもん(すごいなぁ、22世紀の戦闘機にも匹敵するかもしれない)
フォックス「だから、超一流のエンジニアでなければ
こいつを修理することはとてもできないんだ……」
13 = 1 :
のび太「大丈夫さ、フォックスさん!」
フォックス「え!?」
のび太「ここにすんごいロボットがいるんだから! ね、ドラえもん?」
ドラえもん「この復元光線を使えば、たとえアーウィンだって直すことができます」
【復元光線】
壊れた物体を直すことができるライト。
フォックス「本当かい!? とても信じられないが──」
ドラえもん「えいっ!」ピカーッ
復元光線の光を浴びたアーウィンの機体が、みるみる修復されていく。
フォックス「す、すごい……!」
ドラえもん「念のため、試運転をしてみて下さい」
フォックス「ありがとう!」
キィィィィ……ン
フォックスはアーウィンに乗り込み、星の周りを鮮やかに飛び回った。
のび太たちはフォックスの操縦技術とアーウィンの美しさにしばし魅了された。
14 = 1 :
ジャイアン「なあ、みんな」
スネ夫(うわ、イヤな予感……)
ジャイアン「このままフォックスさんを帰しちまっていいのかよ!?」
ジャイアン「俺たちだって今まで宇宙を何度も救ってきたんだ!
なにか手伝えることがあるはずだぜ!」
のび太「うん、たしかに!」
スネ夫「なにいってんだい! あんなすごい戦闘機がバチバチやってるような
宇宙戦争に乗り込もうっての!?
いくらドラえもんの道具があったって、無謀だよ!」
しずか「たしかにね……例えばパピさんの時は敵が小さかったからよかったけど……。
相手が同じ大きさだったら、かなり危なかったわ」
ドラえもん「う~ん、いくらぼくの道具でも、あのアーウィンという戦闘機には
勝てないかもしれない……」
ジャイアン「怖気づいたのかよ!」
スネ夫「そりゃそうさ!」
ドラえもん「でも──」
ドラえもん「あのアーウィンをコピーすることは可能だよ!」
15 = 1 :
スネ夫「コピーしてどうしようってのさ!?
戦闘機の操縦なんか、小学生のぼくらにできるわけないじゃん!」
ドラえもん「うむむ、たしかに……」
しずか「いいえ、大丈夫よ!」
しずか「パピさんたちとPCIAと戦った時、空飛ぶ戦車を作ったじゃない!
あの時みたいにアーウィンを私たちでも扱えるように改造すればいいのよ!」
ドラえもん「そうか!」
スネ夫「ふん……問題はまだあるよ」
ジャイアン「まだあるのかよ!」
スネ夫「ぼくたち全員分の改造アーウィンを作ったとしても、
うまく連係できなきゃ、敵に各個撃破されるのがオチさ」
のび太「だったらさ、ぼくたち全員で一機のアーウィンを操縦すればいいじゃない。
ぼくってかしこ~い!」
スネ夫「お前、バカか!? どう見てもアーウィンは一人しか入れないだろ!」
のび太「むぐ……」
ドラえもん「──いや、なかなかいい発想かもしれない!」
16 :
続けたまえ
17 = 1 :
ドラえもん「四次元の技術を駆使すれば、ぼくら全員が一機のアーウィンに
入ることもできる!」
ドラえもん「それにぼくたち一人一人じゃとてもフォックスさんのようには
いかないだろうけど──」
ドラえもん「ぼくら五人で一人のパイロットになれば、
フォックスさんの足を引っ張らずに済むかもしれない!」
ドラえもん「タイムマシンを使えば、いくら五人で家を留守にしたって問題ないしね」
スネ夫「だ、だけどさぁ……」
ジャイアン「ふん、スネ夫。さっきからずいぶん弱気だけどよ」
スネ夫「な、なんだよ、ジャイアン」
ジャイアン「お前だって、あのアーウィンとかいう飛行機を動かしてみたいんだろ?」
スネ夫「…………」
スネ夫「もう、分かったよ! しょうがないなぁ! 好きにすればいいさ!」
ジャイアン「へっへっへ」
ドラえもん「決まったね。じゃあフォックスさんの試運転が終わったら話してみよう!」
18 = 1 :
試運転を終えたフォックス。
フォックス「ありがとう、アーウィンの調子は完璧だったよ!
あとはライラット系目指してなんとか飛んでいくことにする」
ドラえもん「フォックスさん」
ドラえもん「ぼくの道具があれば、フォックスさんをライラット系まで
一瞬で連れていくことが可能です」
フォックス「なんだって!? 驚いたな、そんなこともできるのか……」
ドラえもん「だけど、条件があります。
ぼくたちにフォックスさんのアーウィンをコピーさせて下さい!」
のび太「そして、ぼくたちにもフォックスさんの手伝いをさせて下さい!」
フォックス「なっ……!」
フォックス「子供である君たちを戦いに巻き込むわけには──」
ジャイアン「頼むよ、フォックスさん!
俺たちこう見えても、何度も地球や宇宙を救ってきたんだぜ!」
フォックス(この正義感の強そうな子供に、
アンドルフとの戦いの話をしたのは失敗だったか……)
フォックス(しかし、アーウィンはたしかに直っていた。
この子たちがすごい力を持っているというのも事実ではある……!)
19 :
アンドルフおじさあああん
20 = 1 :
フォックス「分かった。ライラット系までついてくるのは認めよう」
フォックス「だが俺としても、子供を巻き込みたくないってのは本音なんだ。
戦況次第では、すぐに帰ってもらうことになる──いいね?」
ドラえもん「はいっ!」
のび太「はいっ!」
しずか「はい!」
ジャイアン「おうよ!」
スネ夫「……帰りたい」ボソッ
まずドラえもんはスモールライトでアーウィンを小型化し、
フエルミラーにてアーウィンを一機増やし、元の大きさに戻した。
そして──
ドラえもん「天才ヘルメット~! 技術手袋~!」
【天才ヘルメット】
機械をどう改造するのが最適か、考えてくれるヘルメット。
【技術手袋】
指先がさまざまな工具に変化し、これをつけるだけであらゆる工作が可能。
ドラえもん「よぉ~し、五人で協力して改造しよう!」
21 = 5 :
こう考えるとドラえもんってほんとチートだよな
22 :
だからこそ、大長編でドラえもんが故障すると絶望しかない
23 :
とりあえず支援
24 = 1 :
のび太「──できたぁっ!」
フォックス「え、もう!?」
さっそく“改造版アーウィン”のお披露目が始まった。
ドラえもん「まず内部の広さ、アーウィンの大きさはそのままに
四次元技術を駆使して、ぼくたち五人が入れるようになった!」
スネ夫「コクピットも改造して、ゲームやラジコン感覚で操作できるようにしたよ!」
のび太「ビーム発射口は、パイロットが操縦だけに専念できるよう、
別の人間が担当できるようにしたしね!」
ジャイアン「さらにボム発射は、投球フォームと連動して動く、
“ジャイアンアーム”で行えるようにしたぜ!」ウイーン
しずか「できればお風呂をつけたかったけど……私は参謀として頑張るわ!」
フォックス(すごい……こんな短時間でアーウィンをここまで改造するなんて……。
スリッピーが聞いたら嫉妬するかな……いや、喜ぶだろうな)
25 = 1 :
ジャイアン「せっかくだから、こいつに名前をつけてやろうぜ!
“ジャーウィン”なんてのはどうだ!?」
スネ夫「ぼくが操縦するんだし、“スネーウィン”の方がいいよ!」
のび太「いやいや、“ノビターウィン”だよ!」
ドラえもん「ぼくの道具で改造したんだから“ドラーウィン”にすべきだ!」
ギャーギャー……! ワイワイ……!
しずか「んもう……しょうがない人たちね。
だったらフォックスさんに決めてもらいましょうよ」
フォックス「う~ん……俺が一番しっくりきたのは“ドラーウィン”かな」
(子供たちの中から選ぶと、あの三人が喧嘩しそうだしな……)
ドラえもん「やったぁ!」
のび太「うう……」
ジャイアン「ちぇっ、フォックスさんがそういうなら……」
スネ夫「しょうがないか」
こうして、ドラえもん式超高性能全領域戦闘機“ドラーウィン”が完成した。
26 = 1 :
ドラーウィン乗組員──
メインパイロット 骨川スネ夫
レーザー砲撃手 野比のび太
ボム砲撃手 剛田武
参謀 源静香
機長 ドラえもん
ドラえもん「ぼくたち五人が力を合わせれば、どんな敵だって倒せるはずさ!」
ジャイアン「おうっ! ──って、なんでドラえもんが機長なんだよぉ!」
のび太「ずるいよ!」
しずか「もう……喧嘩はやめましょうよ!」
スネ夫「やれやれ……」
フォックス(早いところ、俺をライラット系に連れていってもらいたいんだが……)
28 = 1 :
<惑星コーネリア>
ペパー「フィチナ周辺を軍に捜索させておるが、
まだフォックスが見つかったという報告は入っておらん……」
ペッピー「そうですか……」
ファルコ「ケッ、くたばったに決まってる!」
スリッピー「ファルコ、なんてこというんだよ!」
ファルコ「ふん、俺は元々アイツをリーダーだと認めた覚えはねえんだ。
あの時もあっさりと背後を取られやがって……情けねえ!」
ファルコ「こうなったら、俺が一人でベノムに攻め込んでやらぁ!」
ペッピー「ファルコ、ムチャをいうな!
とにかく今は……フォックスの安否確認が最優先じゃ」
ファルコ「……ちっ」
スリッピー「フォックス……どこ行っちゃったんだよぉ……」
バタンッ!
兵士「ペパー将軍!」
ペパー「なんだ、騒がしいぞ!」
兵士「フォックス殿が……ご帰還されました!」
29 = 1 :
ペパー「おお、よく戻ったな!」
フォックス「ご心配をおかけしました、将軍」
ペッピー「無事だったか! よかった……!」
スリッピー「フォックス、無事だったんだね~!」
フォックス「ありがとう、二人とも」
ファルコ「ケッ、てめえがあのウルフのヤロウにやられたせいで
フィチナの情報基地はめでたく破壊され──」
ファルコ「せっかくコーネリア、メテオ、フィチナと押し戻した戦線も、
すっかり後退させられちまった。
セクターYから、コーネリアに大艦隊が進軍してるって情報もある」
フォックス「すまない……」
ペッピー「済んだことじゃ、もうよさんか!」
ファルコ「いいたいことはまだあるぜ、フォックス」
ファルコ「お前の後ろにいるガキども……ありゃいったいなんだ?」
31 = 1 :
フォックス「彼らは……ワープで巻き込まれた先で俺を助けてくれたんだ。
俺が帰ってこれたのも、彼らのおかげだ」
ファルコ「ほぉう。ベノムのサルどもに少し似てるが、敵じゃあねえようだ。
だがなぜ、そのガキどもをこんなところまで連れてきた?」
フォックス「彼らは優れた技術を持っている。助けになるなら、と思い……連れてきた」
バキィッ!
フォックス「ぐはっ……!」
ファルコ「ガキに助けられた上に、挙げ句ガキの助けを借りて戦闘だぁ?
そこまで落ちぶれちまったのかよ、フォックスよぉ!」
ドラえもん「ちがいます! ぼくらが無理をいってついてきたんです!」
ファルコ「黙ってろタヌキ!」ギロッ
ドラえもん「ぼ、ぼくはタヌキじゃ……」
(こ、怖くて言い返せない……)
スネ夫(おっかない……やっぱり来るんじゃなかった……)
ファルコ「どっちだって同じだ! ──ったく今までこんなヤツをリーダーに
してたなんて情けねえ……スターウルフ如きにやられるわけだぜ!」
ファルコ「もうお前には愛想が尽きた。俺はこのチームを──」
32 :
のび太がどれだけ活躍するか楽しみだ
34 = 1 :
バタンッ!
兵士「ペパー将軍! セクターYのコーネリア艦隊が大打撃を受けたとの報告が!
今すぐ援軍の出動をお願いします!」
ペパー「なんだと!?」
ペパー「くっ、セクターYを突破されれば、コーネリアは滅亡する……!」
ペッピー「フォックス、ファルコ、今は一刻を争う時じゃ。
ひとまず喧嘩はやめ、出撃準備に入るんじゃ!」
ファルコ「ちっ……」
フォックス「分かった、ペッピー」
ペッピー「……こちらには全く戦力が足らん、今は猫の手も借りたい時じゃ!
君たちも協力してくれるというなら、ぜひ協力してくれ!」
ドラえもん「はいっ!」
ファルコ「……いいか、フォックス」
ファルコ「もし、この戦いでもふぬけたところを晒すようなら、
俺はチームから抜ける……分かったな!」
フォックス「ああ、分かっている」
35 = 1 :
ジャイアン「なんでぇなんでぇ! なんなんだよ、あのファルコとかいうトリはよ!
ムシャクシャしてきやがる!」
のび太「ホントだよ! フォックスさんを殴ったり、ぼくらをバカにしたり……」
しずか「でもファルコって人、フォックスさんを奮起させるために
わざとあんないいかたをしてたようにも見えたわ」
のび太「そうかなぁ」
ドラえもん「あのペッピーっていう人のいうとおり、今は時間がない!」
ドラえもん「バカにされた分は、ぼくたちのドラーウィンで返してやろう!」
ジャイアン「そうだな!」
のび太「そうだね!」
しずか「スネ夫さん、操縦よろしくね!」
スネ夫「……んもう、やるしかないんでしょ!」
36 = 1 :
<セクターY宙域>
セクターY宙域では、コーネリア軍とベノム軍の激しい戦闘が続いていた。
ズガァンッ!
ドゴォンッ!
バゴォンッ!
※これらの音は宇宙空間に響いたわけでなく、各戦闘機等の内部に響いている音である。
ファルコ「派手にやりやがって……サルどもが」
フォックス「味方の艦隊を援護する! 各機、ベノム軍戦闘機をもらさず撃墜せよ!」
ペッパー「了解じゃ」
スリッピー「了解っ!」
フォックス「ドラーウィンは俺たちが撃ちもらした敵を狙ってくれ!
ただし絶対に無理はしないように!」
ドラえもん「はいっ!」
37 :
スターフォックスが来た時点でコーネリア相当深刻だったよな
周回プレイが基本だからあまり気にしてなかったけど
38 :
スターフォックス以外の部隊が無能すぎるからな
39 = 1 :
ファルコ「全部落としてやるぜっ!」ズガガガッ
フォックス「ファルコ、ムチャをするな!」
ファルコ「うるせぇっ!」
ペッピー「一匹も後ろに通すんじゃないぞ!」バシュッ
スリッピー「このオイラがそんなヘマをするわけが……って、しまった!
一機、抜けられちゃったよ~!」
フォックス「ドラーウィン! そっちに敵機が一機向かった!」
ベノム兵「ふへへへ、スターフォックスは四匹って聞いたが、ありゃ新入りか?
撃ち落としてやるぜ!」バシュッ
ズガァンッ! ガクガク……!
スネ夫「ぎゃあぁぁっ!」
しずか「きゃあっ!」
のび太「ひぃ~っ!」
ジャイアン「うおおっ!?」
ドラえもん「うわぁ~っ!」
ファルコ「一発喰らっただけであのザマか、いわんこっちゃねえ!」
フォックス「ドラーウィン逃げろ! 逃げるんだ!」
40 = 1 :
ベノム兵「ハハハ、後ろを取って、じっくりと片付けてやる!
新入りとはいえ、スターフォックスをやれば俺の名も上がるってもんよ!」
スネ夫「やっぱり無理だったんだよぉ~!」
ジャイアン「すげぇ揺れだっ!」
ドラえもん「あれでもない、これでもない~!」ポイポイッ
のび太(ぼくらがもしこのまま逃げたら、フォックスさんは──)
のび太「スネ夫! なんとかあの敵を、ドラーウィンの前に持ってきてくれ!
あとはぼくが絶対に撃ち落とす!」
スネ夫「の、のび太……!」
しずか(のび太さん……!)
しずか「今、敵は真後ろにいるわ! スネ夫さん、宙返りできる!?」
スネ夫「や……やってみるっ!」
ギュルンッ!
ベノム兵「な!?」
のび太「今だっ!」バシュシュッ
──ズガァンッ!
のび太「や、やった……!」
41 = 38 :
のび太「っていう感じの大冒険をさ、やってみたいなーなんて」
DORA E MON 「そんなことより宿題はおわったの?」
42 = 1 :
ズガァン……
スリッピー「おお、アイツらけっこうやるじゃん!」
ペッピー「こらスリッピー! 元々はお前のせいだろうが!」
ファルコ「ふん、あのガキどもがザコ一匹にてんてこまいしている間に、
こちとら10匹は落としてるぜ」
フォックス(ノビタ君たち……よくやった!)
フォックス「全機、全速前進! 敵艦隊の中央を突破するぞ!」
~
ベノム兵「遊撃隊スターフォックス、勢いが止まりません!」
将軍「スターフォックスか……。
くっくっく、面白い……新型の性能を試すにはちょうどよいわ!」
将軍「“サルデス2”の出撃準備だ! この俺が直々に片付けてやる!」
ベノム兵「はっ!」
43 = 1 :
スリッピー「──ん」
ペッピー「どうした?」
スリッピー「前方に敵確認! 今までのとはちがうよ!」
~ ベノム軍戦闘ロボット サルデス ~
人型戦闘ロボ“サルデス”二体が、フォックスたちを待ち受けていた。
スリッピー「うわっ、なんだこいつら! アーウィンよりすばやく動きまわるよ!」
ファルコ「ふん、だが装甲はそこまででもねえようだ──な!」ズガガガッ
ズガァンッ!
まずファルコが、サルデスを一機撃墜。
フォックス「こっちだ!」ズガガガッ
さらにフォックスも、二機目のサルデスを撃墜した。
ファルコ「あっけねえ……これでセクターYのベノム軍はおおかた片付いたようだな」
のび太「す、すごい……」
ドラえもん「あっという間だったね……」
しかし──
「キサマら、調子に乗るなよ!」
44 = 1 :
~ ベノム軍新型戦闘ロボット サルデス2 ~
サルデス2「先の二体はキサマらのデータを取るための捨て駒よ!
この新型“サルデス2”で、キサマらを宇宙のチリにしてくれるわ!」
スネ夫「うわぁっ! またバンダムみたいなのが出てきた!」
スリッピー「気をつけて! さっきのヤツらより性能ははるかに上だよ!」
フォックス「あなどれないな……みんな、うかつに攻めるな!」
ファルコ「お前の命令なんざ聞くかよ、この俺がすぐに片付けてやるっ!」ギュゥゥゥン
ズガガガッ!
サルデス2「無駄だ! キサマらのレーザーなど、この盾には通用せん!」キィンッ
ファルコ「んだとォ!?」
サルデス2「しかも機動性もこの通りよ!」ギュルッ
一瞬でファルコの後ろに回り込むサルデス2。
ファルコ(しまった! さっきのと同じくらいの速さだと、油断した!)
サルデス2「まずは一匹!」
45 = 19 :
サルデス2はデスボールの次に強い
46 = 5 :
フォックスは大乱闘で知っただけなのになぜか読める
47 = 1 :
バシュンッ!
サルデス2「ぬっ、レーザー!? どこから──」
ファルコの危機を救ったのは、ドラーウィンだった。
サルデス2(あんな遠くから、この俺を狙い撃ちしただと!?)
ファルコ(マジかよ!?)
ファルコ(ちっ……この俺があんなガキどもに助けられるとはな……!)
ファルコ「……すまなかったな、フォックス!
こいつは強敵だ! 一度態勢を立て直す!」
フォックス「ファルコ……!」
サルデス2「無駄だ! スターフォックス、キサマら五匹はここで死ぬのだ!」
サルデス2の機動性に、フォックスたちは苦戦を強いられる。
ファルコ(チマチマレーザーを当てても、ちっともこたえねえな!)
フォックス(どうにかヤツに集中砲火するチャンスができれば──)
48 = 1 :
スネ夫「のび太、さっきみたくレーザーどんどん当てろよ!」
のび太「ムチャいわないでよ、さっきので警戒されて全然当たらなくなっちゃった。
アイツ、すごく動きが速いんだもん」
ドラえもん「あの目まぐるしい戦いにはとても割り込めそうもないし、
今は離れたところから見守るしかないか……」
ジャイアン「ちくしょう、俺様のピッチングもここじゃ役に立たねえのか……」
しずか「…………」ハッ
しずか「そうだわ武さん、ボムよ!」
ジャイアン「ボム!? そりゃムチャだぜ、しずちゃん。
のび太でも当てられねーのに、とても当てられねえって」
しずか「ううん、当てなくていいのよ!」
ジャイアン「へ!?」
しずか「スネ夫さん、スターフォックスのみんなに通信をつないで!」
スネ夫「う、うん!」カチッ
49 = 1 :
─
──
───
ジャイアン「よっしゃ、俺様の記念すべき第一球、行くぜぇぇぇっ!」
ブウンッ!
ジャイアンの投球フォームと連動するジャイアンアームから投げられたボムが、
サルデス2めがけて飛んでいく。
サルデス2「バカめ、そんなものが当たるか!」ギュンッ
サルデス2「──む!?」
ドォォォォ……ン
サルデス2「遥か手前で、爆発!? しまった、爆風と光で視界を──!」
フォックス「──今だ! 全機、ヤツを集中砲火!」
ズガガガガガガガガッ!
サルデス2「お、おのれぇ……この程度で……この程度で!」バチバチ…
サルデス2「ぐわああぁぁぁぁぁっ!」
ズガァァァンッ!!!
フォックス「作戦……完了!」
50 :
レイア姫とチューバッカはよ
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