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    元スレ梨穂子「……ごめんなさい、橘くん」

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    101 = 86 :

    「い、いないって……」

    梨穂子「あの時、廊下で会った時……リホは貴方のこと知りませんって、言ったよね」

    梨穂子「あれは記憶喪失とかじゃなくて、精神的にとかじゃなくて」

    梨穂子「…貴方を拒絶する為に、そう思わせる様に言ったんだよ」

    「拒絶…っ…」

    梨穂子「でも、安心したよね? 別に病気じゃなくて、記憶障害じゃなくて。
        大丈夫だよ、平気平気~♪ リホはちゃーんと純一のことを憶えてるから」


    梨穂子「───だけど、リホにはもう近づかないで。橘くん」


    「っ…」

    梨穂子「リホはそう望んでるんだよ、そう心から願ってるから」

    梨穂子「……そういうことで、じゃあね橘くん」すたすた

    「……────」

    「──待てよ!! 待てって梨穂子!!」がっ

    梨穂子「………」

    102 :

    これホントに記憶喪失じゃなかった方が面白いな

    103 :

    デブがアイドルとか何の冗談だよ
    七咲ならまだしも

    104 = 86 :

    「そんなことっ…僕が信用すると思ってるのか!?
       お前は絶対にそんな事言う奴じゃない! 僕はそれを知ってる!!」

    梨穂子「………」

    「な、なにか訳があるんだろ!? 記憶が無いってことが嘘ならっ…また別の理由が!
       そうじゃなきゃお前が僕に対して、そんな冷たくなる理由がわからないだろうが!?」

    梨穂子「………」

    「そうやって黙ってちゃなにもわからないだろ!? 教えろよ! どうした梨穂子!?」ぐいっ

    梨穂子「………───」すっ


    ぱあああんっ…


    「──え……」

    梨穂子「………」

    「今……え……叩かれ……」

    梨穂子「…次、もう一回腕掴んだら警察呼ぶから」

    「っ……」

    梨穂子「そうなると橘くん、犯罪者になるよ? この意味、わかってるよね」

    105 = 86 :

    「りほ、こ……?」

    梨穂子「…気安く下の名前で呼ばないでくれるかな、今の私は桜井リホだから」

    梨穂子「桜井梨穂子はもう……貴方の中にいる幼馴染の桜井梨穂子はもう」

    梨穂子「───何処にも居ないんだよ……」すっ…

    すたすた…

    「………」

    「………梨穂子…」

    「………そんなこと…」

    「ぐっ……だめだ、ちゃんと理由を聞かなくちゃ…!」

    「梨穂子!」だっ

    だだだだだっ…

    「梨穂子! ダメだ! 僕はちゃんとお前の口から───」

    「よし、今だ!」

    「──えっ……うわぁああ!?」

    どしゃあああっ

    106 = 86 :

    「抑え込んだぞ! 三番隊、かかれー!」

    「うぉおおおお!!」

    「な、なんだ…!? え、待ってそんなに圧し掛かれたら…!」

    どしゃ!

    「うっぐっ…!?」

    「すみません、リホちゃん! 後は我々【桜井リホお守り隊】にお任せください!」

    梨穂子「……遅いよ、昨日あれだけちゃんと言ったのに」

    「はっ! ですがまさか登校中のリホちゃんを襲うとは…我々も不覚です、警備の強化を実施させます!」

    梨穂子「うん、お願いだよ?」

    「は、はいいいいい! 四番隊ぃ! 犯罪者の尋問にかかれぇ!」

    「はっ!」

    「息がっ……痛いっ…あれ、なんだよ…!? 何処に連れて行くつもりだ…!?」

    梨穂子「あんまりひどいことはしちゃダメだよ? 警察沙汰になったら、私だって何もできないから」

    107 = 86 :

    「わかっております! ただの尋問です!」

    梨穂子「…そっか、みんな良い子だって知ってるから。リホも安心だよ~」

    「ええ! では安心して登校されてください! 五番隊を護衛につけます!」

    梨穂子「うん、ありがと~」

    「っ…梨穂子…! 梨穂子ー!」ずりずり…

    「こら、暴れるなっ…!」

    「梨穂子っ……これはどういうことだよ!? なにがお前をそんなにっ…!」

    梨穂子「……」

    「教えてくれよっ…!? どうして教えてくれないんだ!? 僕はっ…僕はっ…!」

    梨穂子「……」くる

    すたすた…

    「梨穂子っ……!」

    ~~~~~

    校舎裏

    「うっ……」

    108 = 86 :

    トイレ

    109 = 76 :

    ここで洗脳されてピアイの梨穂子編に繋がるわけですね

    111 = 86 :

    「けほっ…ごほっ……」

    「はぁっ…くそ、沢山蹴りやがって…」

    「っ…いたた……何だよ、僕がなにをしたって言うんだよ…!」

    「…はぁ…」ごろり…

    「…………」

    「……何だって言うんだよ…」


    「───おい、立てるかそこの犯罪者さんよぉ」


    「っ……立てません、太もも思いっきり蹴られてるので」

    夕月「だろうねぇ、三人に寄ってたかって蹴られまくってたもんな」

    「…見てたんですか」

    夕月「まあな。それにしちゃー案外、平気そうだね、どれ見てやるよ…」すっ

    「………」

    夕月「おうおう、頬がちょっと擦り?けてやがんな」

    「…大丈夫ですよ、これぐらい」

    112 = 86 :

    夕月「そうかい、男だもんな。我慢しなきゃいけねーな」

    「……」むくっ…

    夕月「ん、もうちっと寝とけばいいじゃねえか」

    「…いいんです、もう大丈夫ですから」

    夕月「いいから、もうちっと寝とけって」ぐっ

    「は、はい? だ、だからもう平気だって──」

    夕月「──寝とけっていってるだろーがッ!」ボスッ!

    「うごぉっ…!?」ぱたり

    夕月「よしよし、いいこだ。素直は良い奴の証拠だぜ」

    「ねっ…寝かせたの間違いっ…でしょっ…!?」ぷるぷる

    夕月「んまー固いこと言うなって。どうだい、あいつ等の蹴りより効いたろ? くっく」

    「え、ええっ……今が一番、重体ですっ…!」

    113 = 86 :

    夕月「わかってくれとは言わねえよ、だけどさ」

    夕月「…あんたはりほっちにやりすぎた、だからあたしからも一つ制裁ってな」

    「………」

    夕月「そこで大人しく寝ときながら、あたしの話しもついでとばかし、聞いておくれ」

    「……なんですか、一体…」

    夕月「あたしも手伝ってやるよ、りほっちを治すってやつをさ」

    「っ……先輩、それは…!」

    夕月「遠くからだったけどよ、話の内容は想像できたぜ。…んな病気はないって言われたんだろ?」

    「…はい、だから治すも何も…」

    夕月「…信用するのかい? あの子が言った言葉を?」

    「え…? いや、夕月先輩……昨日言ってることと違うじゃないですか…っ?」

    夕月「へ? あたしゃ、なんか言ったかい?」

    「いいましたよ…! あいつのこと、梨穂子の言ってる事を信用しないのかって…!」

    114 = 86 :

    夕月「……。あー! 言ったな! そう言えば言ってたわ!」

    (この人こそ記憶障害なんじゃないのか…)

    夕月「…ま、でも。それは違うんじゃねえの?」

    「…違う?」

    夕月「おうよ、ありゃ桜井梨穂子のことを信用しろって言ったわけでさ」

    夕月「───別に桜井リホまでを信用しろ、とまでは言ってねえよあたしも」

    「なにが違うっていうんですか…どっちも同じ、桜井でしょう」

    夕月「いーや、違うね。天と地の差があるよ」

    「………」

    夕月「確かにあんたにとっちゃ、同じことなのかも知れねえけどさ。
       だけど落ちついて考え直してみるんだよ、お前さんならちゃーんとわかるはずだ」

    「…そんなの、梨穂子がなにも言ってくれない限り…」

    夕月「なにいってんだい、あんたはりほっちにとって……唯一の幼馴染じゃないのかい?」

    「……」

    115 = 86 :

    夕月「そんなすげー立ち位置を持ってやがんのに、んな冷たいこと言っていいのかよ」

    「…じゃあ、どうすればいいんですか…! 僕だって、アイツのことを信用したいですよ!?」

    「だけど、アイツが…梨穂子が! あんな態度をし続けるなら、もう幼馴染だからって何も出来るとはっ…!」

    夕月「んだから言ってんだろ、信用しろって」

    「っ…なんですか、信用しろって! 意味が分からないですよ!」

    夕月「そのまんまの意味だよ、あの子をいつまでも信用するんだ。
       どんなに冷たい事を言われても、どんなに暴言を吐かれて拒絶されたとしても、だ」

    夕月「お前さんはそれを耐え抜いて、耐え抜いて、ずっとずっとりほっちのことを信用し続けるんだぜ」

    「そんなっ……こと、僕には…っ…」

    夕月「──いいや、出来る」

    「っ……」

    夕月「あるだろ、その耐え抜く覚悟……その原動力が」

    夕月「あえてあたしも、何も言わねえでおくけど。
       あんたには……あるはずだ、りほっちにたいしての〝頑張らなきゃいけない理由〟がよ」

    116 = 86 :

    「……っ…」

    夕月「だからこそ、昨日のお前さんの異常な……いいや、これはいいか」すっ…

    夕月「とにかく、その心の中にある抱えたモンを……そう簡単に諦めるなってこった」

    「………」

    夕月「信じ続けろ。りほっちを、それがお前さんが出来る、今現状での最高の〝治療〟だ」

    「…信じ続けろ…」

    夕月「おうよ、それからはじめて行けばいい……そしたら、あたし達も手伝ってやんよ」

    夕月「ま。頑張りな、応援してっからさ……んじゃhrに遅刻しないようにな~」

    すたすた…

    「…………」

    「どういうことだよ……信じ続けろって…」むく…

    「勝手すぎるよっ…誰もかもっ…わかったように言いやがって…ッ」

    「……僕は、アイツの幼馴染…」

    「分かってやれるのは、僕だけ──………」

    117 = 86 :

    放課後

    「………」

    「………はぁ」

    梅原「おうおう、どうした大将。浮かない顔してよお」

    「…ん、梅原」

    梅原「今日一日、全くもって元気ねえじゃねえか。どうした?」

    「…なんでもない」

    梅原「……、そうかい。お前さんがそういうのなら、俺も何も言わねえよ」

    「………」

    梅原「………」

    梅原「っはぁー、俺もお人よしだなホンット…」

    「? なんだよ、どうした急に」

    梅原「ほらよ」

    ぽすっ

    「…これは? メモ帳?」

    118 = 86 :

    梅原「中に色々と書かれてる。読んでみろ」

    「う、うん……なんだこれ、なにかの予定表?」

    梅原「おう…『桜井リホ守り隊』の計画スケジュールだぜ」

    「……。なにっ!? こ、これを何処で手に入れたんだ梅原ぁ!?」

    梅原「しぃー! 声がでかいぞ橘ぁ!?」

    「す、すまん……!」

    梅原「はぁ…誰にもバレてないようだな、いいか? これがもしバレたら俺もただじゃ済まされないんだからなっ?」

    「お、おう……だけどこんな凄いもの、何処で手に入れたんだ?」

    梅原「『桜井リホ守り隊』のメンバーの中に……実はユウジが居るんだよ」

    「…なにやってるの、アイツ」

    梅原「ファンだからな」

    「知らなかった…」

    梅原「まあ色々と交渉をしてみたらよ、なんとかスケジュール表を映してもらえることに成功した」

    120 = 15 :

    残ってた

    121 = 86 :

    「交渉って…凄いな梅原」

    梅原「だろ? 頑張ったぜ、アイツの好みのお宝本を揃えて…それからどれだけ価値があるか散々語りまくってさ───」

    「ふむふむ、今日一日はずっと護衛か…」

    梅原「……おい、聞いてんのか大将」

    「うんー、聞いてるよー」

    梅原「……」ぱしっ

    「あー! なんだよ、どうして奪うんだよ!」

    梅原「…お前の態度次第によっちゃ、これを譲渡させてもいいぜ」

    「え……本当に?」

    梅原「おう、態度次第だがな」

    「…お宝本か?」

    梅原「ああ、そうだ。……と、今回は言ってやりたい所だが違う」

    「え…? 違うのか?」

    梅原「そうだぜ、今回はとあるお願いをかなえてもらおうか……それはユウジの頼みでもあり、
       あの『桜井リホ守り隊』の悲願でもある」

    122 = 15 :

    ケンマサに比べると影の薄いユウジ

    123 :

    ずんいち

    124 = 86 :

    梅原「どうか、桜井梨リホの……笑顔を取り戻してくれってさ」

    「……笑顔?」

    帰宅路

    「ふむ、明日は街にお出かけか」

    (色々と読んでみると、三週間の予定がみっちり書いてある…つまりそれは、
       逆に言えば梨穂子自身のこれからの予定ってなるわけだ、流石に確執にそうだとは言い切れないけど)

    「はぁ…」ぱたり

    「いやはや、梅原には悪い事をしたな……後で個別にお宝本を貸してあげよう」

    「…だけどどういう意味だろ、笑顔って…」

    ~~~~

    梅原「あいつ等が言うには、どうも桜井リホは……何時も通りでは無いらしいぜ」

    「……そうなのか」

    梅原「ああ、よくわからねえけど、俺たちの大好きな桜井リホの笑顔はもっと輝いてるぅ! …らしい」

    「………」

    梅原「俺は詳しくねえから語れねえけど、ユウジも心配そうにしてたんだよ」

    梅原「…だからこそ、あの『桜井リホ守り隊』も熱が入っちまってるみてーだな」

    125 = 86 :

    梅原「今日だけで……ひぃ、ふぅ、みぃ、五件ぐらいあの過激な防衛に弾かれてるらしいぜ?」

    (それは僕も含まれてるんだろうか…)

    梅原「流石にひでーって、先生らも色々動いてるみてえだが…実際はどうなるか分からん」

    「まあな、生徒が自主的にやってる事だし…まだ大した問題になって無いんだろ?」

    梅原「……それも時間の問題かもしれねえ」

    「え?」

    梅原「ユウジが言うにはどうも……〝過激派〟と〝穏便派〟に隊が分かれつつあるらしい」

    「過激派に…穏便派?」

    梅原「ああ、アイドルファンに多い傾向らしいけどよ…そういった思想に違いが出てきてるらしいぜ」

    「ユウジは?」

    梅原「穏便派だ、安心しろ」

    「…そっか、良かった」

    梅原「今回のお願いも、実は穏便派からのことだったりするんだよ」

    梅原「…あいつ等は願ってる、本当の桜井リホの笑顔を見ることを」

    126 = 86 :

    「本当の、笑顔……」

    梅原「だけど、それは俺らには無理だって。ここ数日で色々と…判断したらしい」

    梅原「──そこでお前の出番だ、大将」

    「ぼ、僕?」

    梅原「そうだ、ユウジ共々…そして穏便派はお前に全てを託すと言っていた」

    梅原「大将、これはお前にしかできない事だ。わかるよな?」

    「え、でも…お前、梨穂子にもう関わるな的なこと言ってなかったか?」

    梅原「………忘れた!」

    「ええっ!」

    梅原「い、いいんだよ! 忘れろ! …とにかく、お前は託されたんだ」

    梅原「その手帳を使って、上手く立ち回ってどうにか桜井さんに……」

    梅原「……満点の笑顔を、咲かせてやってくれ!」

    ~~~~

    「……とにかく、やれるよことはやってみよう」

    127 = 86 :

    「手帳まで貰って、それにファンからも頼まれた……」

    「…そして、夕月先輩たちも」

    「僕は……やらなくちゃ、いけないんだよな」

    ぐっ…

    「…あの梨穂子を、どうにかしないといけないと」

    「だってそれは、僕自身も──強く望んでる事の、はずだから」

    「………忘れるな、橘純一」

    「──その思い、アイツがアイドルになってから決めた〝心の覚悟〟は…」

    「絶対に蔑にしちゃいけない、大事なことだってことを」

    「…………」

    「っはぁ~……よし、やれるぞ僕になら!」

    「まずは、家に帰ってどうするか考えよう! 作戦会議だ!」だっ

    「──や、やめてくれよっ…! うあぁああああ!」

    「! な、なんだ…? どっからか叫び声が…?」

    128 = 15 :

    お腹減ったよ梨穂子~

    129 = 86 :

    公園

    「──どういうことだ、どうしてそんなことをした!」

    ユウジ「ち、違うって! 別に俺は…!」

    「言い訳をつくな! おい、お前らも何か言え!」


    「…っ…俺たちは別に…」

    「なにもしてないよ…」

    「な、なあ? 隊長、アンタの勘違いだって…」


    「嘘をつくんじゃない! 正直に言え! お前らは我々の機密事項を横流ししただろう!」

    ユウジ「だ、だから! 俺らはそんなことしてないって!」


    「……あれは…」こそっ

    (ユウジ…? それに今朝に見かけた人が何人かいるな……何をやってるんだ?)

    130 = 86 :

    「まだ言うかっ……おい、お前ら。少し痛めつけてやれ」

    「はっ!」

    ユウジ「えっ…? いや、待ってくれよ! そりゃやりすぎだろ!?」

    「やりすぎじゃない、これは制裁だ。隊を乱す者を粛正するだけだ」

    ユウジ「粛正って……ぐっ、離せよ! おい!」

    「やれ」

    ユウジ「うぐっ…かはぁっ」

    「どうだ、吐く気になったか」

    ユウジ「はぁっ…ふざけるなよ! やりすぎだアンタ!
        馬鹿げてる! 本当に隊長になったつもりかよ!? 俺らは只の学生だぞ!?」

    「……やれ」

    ユウジ「ぐふっ……お前らやめろよ! なにがそこまでお前ら動かすんだよ!?」

    「じゃあ聞くが、お前はどうして隊に入った」

    132 :

    続けて

    133 :

    ユウジ「はぁっ?! それは、桜井リホの為に…!?」

    「じゃあどうして隊の乱れを起こす、正直に話せ」

    ユウジ「ッ……ああ、そうだよ! 俺がやったさ! 俺が情報を漏らしたよ!」

    ユウジ「だからどうした! 俺は…俺はもうアンタらみたいな中二病みたいなことはできねえんだよ!」

    ユウジ「守ってる気になって、やりたいことやりまくってるけどよ!?
        それは本当に桜井リホの為になってるのかよ!? 絶対に違うだろ!?」

    「………」

    ユウジ「アンタらがやってることは、ただの自己満足だ! 
        普段の日常ではやれなかったことを、今やれてる現状に浮かれちまってるだけだ!!」

    「……お前らも、そのような思想を持ってるのか」


    「えっ……」

    「いやー…えっと…あはは」

    「………」

    ユウジ「っ……あいつ等は関係ねえよ! 俺が一人でやった事だ!」

    134 = 133 :

    「そうか、では制裁を続ける」

    「い、いやっ…もうその辺にしておいたら…」

    「口答えをすれば、お前も制裁だ」

    「っ……」

    隊長「……では、続けるぞ」

    ユウジ「うぐっ……ああ、殴ればいい! 殴り続ければいい!
        そうやって拳を振るって、その殴った感触を覚えておけ!」

    ユウジ「そして一生その感触を忘れずに、この先を生き続けろ!」

    ユウジ「なにもかもっ…全部が終わった時っ…うぐっ…!」

    ユウジ「アイツが……アイツが全部終わらせた時! 後悔するのはテメーらだからなっ!!」

    隊長「やれ」

    ユウジ「ッ……橘ぁっ───」



    「───ああ、任せろユウジ!!!!」



    隊長「っ…!? だ、誰だ!?」

    135 :

    りほこかわいい

    136 = 133 :

    びゅうううう~……バタバタバタ……


    「──お前が言ったその言葉、僕はしかと心に受け止めたっ!」トン!


    「──大丈夫、平気だ、やってやる。お前がやってくれたことは絶対に無駄じゃない!」


    「──あの桜井梨穂子の……幼馴染である、この僕が!」


    「橘純一が、お前の願いッ……叶えてやるよ!!」

    ユウジ「たち、ばなぁ……っ!」

    「…大丈夫か、具合は悪くないか?」

    ユウジ「ぐすっ……へへっ、馬鹿言うんじゃねえよ。だってそうだろ?」

    「…ああ、そうだな」

    ユウジ「俺らはいつだって、本当に大切なものを失くした時…」

    「…本当の辛さはそこにある」


    純一&ユウジ「お宝本が、ある限り! 男は泣かない!」

    137 :

    普通に暴行事件じゃんwww

    138 :

    ユウジかっけーな

    139 = 133 :

    隊長「…何だお前は、ハッ! 今朝のストーカーか…?」

    「…ユウジを離せ」

    隊長「おやおや、手出しをされては困る。
       これは此方側の問題、更に言えば……お前も」

    隊員「……」ぞろっ…

    隊長「──粛正対象なんだぞ?」

    「……ハッ、だからどうしたんだよ」

    隊長「なにっ…!」

    「ううん、ただ単に…人数で勝って良い気になってるだけの奴らだなって」

    「…そう思ってるだけだよ?」

    隊長「なっ…」

    「………」ぷるぷる…

    ユウジ(橘っ…本当はビビってるくせにっ…くそ!)

    「…あのさ、考えてみてよ。これって普通に考えたら傷害事件だよ?」

    隊長「……」

    140 = 3 :

    帰ってきてたか
    引き続き頑張れ

    141 = 133 :

    「君たちがやってることは、世間でいえば犯罪。集団暴力での事件だ」

    「今すぐに僕が近所の家に飛び込んで、警察を呼べば……どうなるか分かってるよね?」

    隊長「………」

    「…それに、その人たちだってそうだろう?」

    「───彼らがこれから、君たちのことを通報しないと言う道理もない」

    「周りが見えなさ過ぎてるよ、君たちは絶対じゃないんだ」

    「…それはただの、アンタのわがままでしかないと思う」

    隊長「………」

    「…離してよ、そいつは僕の友達なんだ」

    隊員「っ……」ぱっ

    ユウジ「くっ……」どさっ

    「ユウジっ! …だ、大丈夫か…?」

    ユウジ「大丈夫だ…それよりも…」

    「う、うん」

    142 = 133 :

    隊長「…行くぞ、我々は護衛に入らなければならない」

    「っ…待てよ! その前にすることがあるだろう!?」

    隊長「……我々は桜井リホを守るために結成された守り隊」

    隊長「その思想を邪魔する者は、排除するのみ。精鋭者で隊を再構成させる」

    隊長「…お前らはクビだ」

    「っ…なに言ってるんだよ! そういうことじゃない! ちゃんとユウジに謝罪を──」

    隊長「──そんなものは、しない!」

    「なっ…」

    隊長「我々は神聖なる番人だ……誰に屈する事もない」

    「馬鹿げてるよ…!?」

    ユウジ「……っ…」

    隊長「………」

    すたすた……

    143 = 133 :

    「おいって…!?」

    ユウジ「…いいんだ、橘…」ぐいっ

    「で、でも…! これはあんまりだよ!」

    ユウジ「いいんだよっ……これで、これでいいんだ…」

    「ユウジっ…?」

    ユウジ「…ちょっと、制服の中に手を入れてもらってもいいか…?
        中に入ってる奴を、取ってもらいたいんだ…」

    「制服の中…? 腹の方?」

    ユウジ「おう…」

    「えーっと……あ、これか」ごそっ

    「あ、これって…!」

    ユウジ「ああ、お宝本だ……ふふ、あいつ等の拳。全然効いてないぜ俺にはよ!」

    「ユウジ……」

    144 = 133 :

    「ばか野郎……腹以外にも殴られてたろお前…っ」

    ユウジ「…はっ、なんのことだよ」


    「ユウジっ…!」

    「す、すまん俺たち…!」

    「ごめんなっ! なんもできなくて…!」


    「この人たちは…?」

    ユウジ「梅原から聞いてないか? …俺と一緒の穏便派の奴らだ」

    「なるほど…」

    ユウジ「いいんだよお前ら…俺がヘマをしたせいだ、俺の責任だ」

    「だけど、俺たち…」

    「俺だってアイツに言ってやりたかった…!」

    「…ごめん、本当にごめん」

    ユウジ「…いいってば、俺だってわかってるよちゃんと」

    145 :

    アイドルとか声オタの追っかけって本当にこんなんいるんだろうな…

    146 = 133 :

    「………」

    ユウジ「…というわけで、橘。俺らはもうあの隊員ではないからな」

    「お、おう…」

    ユウジ「色々と、迷惑かけたな。すまん…」

    「い、いやっ…いいよ、僕の方こそ手帳の件…ありがとう」

    ユウジ「それは…おう、俺らの頼みの綱はお前なんだ」

    ユウジ「俺ら全員、お前に託したんだぜ」

    「っ……」

    ユウジ「どうかお願いだ──あの過激派にも負けず、桜井リホの笑顔を…」

    ユウジ「…取り戻してくれ、橘」

    「……出来ることはやるつもり…」

    ユウジ「情けないこと言うなよ!」

    「うっ…わ、わかった! やってやるよ! ぜ、絶対に!」

    147 :

    りほこスレに見せかけた声オタアイドルオタ批判スレだった

    148 = 133 :

    ユウジ「……おう、それをきいて安心したぜ。なぁみんな!」

    「頼むよ…笑顔をまた、あの笑顔見せてくれ!」

    「橘! お前にならできるんだろ!?」

    「…俺らの為にも、お願いだ」

    「……」

    「…うん! 僕に任せろ!」

    ~~~~

    自宅

    「………」prrrrr

    「………」prrrrr

    がちゃっ

    「…もしもし」

    『……───』

    「待て、切ろうとするな……梨穂子」

    『………』

    149 :

    枕営業からの肉便器堕ちの流れじゃないのか…

    150 = 145 :

    「………」prpr

    に見えた


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