元スレ梨穂子「……ごめんなさい、橘くん」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
501 = 426 :
社長「ノー……それはざんねんダ」
アナ『あのー……社長…?』
社長「ん、なんだね?」
アナ『これは…どういうことでしょうか?』
社長「おやおや…わかりませんでシタか? アターシは桜井リホを海外で…」
社長「…立派な女優にすることを、計画してマシタ!」
社長「しかも極秘デ、誰にも報告セズ、社員の殆んどが知らない計画デス!」
社長「…そんな大事なプロジェクトの門出が、こんなお別れ会みたいなハズないでショー!」
マナ『それは……つまり?』
社長「サプラーイズ……イベントですが?」
マナ『なっ……なっなっななななんとぉ! そういうことだったんですねぇ!』
マナ『つまりあの二人の告白はっ…海外での桜井リホの女優活動としての……アピールだったと!?』
社長「………」すたすた…
社長「───ソウイウコトデーーーーーーーーーーーース!!」
502 = 416 :
マナって誰や
503 = 418 :
>>1も睡魔と闘ってんのか・・・
マナって。。。
504 :
わろた
505 = 426 :
アナでした
506 = 415 :
アナのマナさんだろ
507 = 464 :
女子アナのマナちゃんか
508 = 426 :
ワァアアアアアアアア!パチパチパチパチパチ!
純一「あはは…凄い拍手だ…」
梨穂子「…何とかなって、よかったよ~」
純一「う、うん…とりあえず梨穂子の乗りに乗って見せたんだけど…案外出来るもんだな」
梨穂子「そうだね~……というか、あの告白は嘘だったとでもいうの?」
純一「ち、違うって! 結果的にそうなっちゃってるだけで!」
梨穂子「…ほんとにぃ?」じっ
純一「ホントホント!」
梨穂子「…まあいいよ、信用してあげる。それよりもホラ、そろそろ来るよ」
純一「え? なにが?」
梨穂子「あはは、頑張ってねぇ純一~」ふりふり
純一「だから、なにがだよ梨穂───」
アナ『そこの男優の方! ご質問があります!』
509 = 416 :
橘さんが男優って呼ばれると別のものを想像してしまう
510 :
男優…www
511 = 426 :
純一「えっ…あ、はい!」
アナ『…実際の所、桜井リホとはどんなご関係で?』
純一「ええっ!? そ、それはっ…」
梨穂子「…くす」
社長「…梨穂子」
梨穂子「あ、社長……今回は、本当に…」
社長「良い。私は逆に感動して居るよ、あの危機的状況を乗り切った…その君の度胸にね」
梨穂子「…ごめんなさい、迷惑をおかけしました」
社長「良いと言ってるだろう、私は若い人間が起こす奇跡をまた…見れただけで満足だ」
社長「だからこそ、この仕事はやめられない」
社長「…彼は君の彼氏かね?」
梨穂子「………」
純一「同じクラスメイトでっ…その、色々とみんなでやろうって話になって…!」
アナ(ぜってー嘘だろ! 化けの皮剥いでやるぜ! おらおら!)
512 = 426 :
梨穂子「……くすっ、どうでしょうか」
社長「…ふむ、良い関係の様だ」
社長「梨穂子、そろそろ飛行機が飛ぶ時間だ」
梨穂子「………」
社長「私は確かに若い人間が起こす奇跡が、なによりも大好きだ」
社長「…だが、これは一社を動かした極秘プロジェクト」
社長「社員である桜井リホには、働いて貰わなければならない」
梨穂子「……はい、わかってます」
社長「……そうか、ならいい」
梨穂子「………」
社長「……だが、数十分だけ時間を延ばしてやらなくもない」
梨穂子「えっ…?」
社長「それに、周りの野次馬どもも退かしてやろう」
513 = 426 :
梨穂子「社長…っ…?」
社長「…お礼だ、そしてこれからも私に夢を見せ続けてくれ」
社長「桜井リホ──……」くるっ
梨穂子「…ありがとう、ございます…っ」ぺこっ
社長「…」
社長「ハァーイ! そこら辺にさせて置いてクダサイ! 彼も可哀そうです!」
純一「ぼ、僕はっ…あんまんがすきでっ…へっ?」
アナ『っち…そ、そうですか! それではさっそく桜井リホの出発ですね!』
社長「イエイエイ! その前に、アタクシの演説をお聞きくだサーイ!」ぐいっ
純一「おっとと…」
梨穂子「…純一、こっちこっち!」
純一「おう…?」
514 = 426 :
ロビー控室
純一「…こんな所勝手に」
梨穂子「大丈夫だよ、社長さんが多分…裏に手をまわしてるはずだから」
純一「そ、そうなのか……いや、ちょっとまって梨穂子……僕、凄い疲れてきた…」
梨穂子「え? だ、大丈夫…純一…?」
純一「あは、あはは…無理し過ぎたのかも…今日一日、凄い動いたし…」
純一「……だけど」すっ
梨穂子「えっ…」
なでなで
純一「こうやって…梨穂子に触れられるだけで、僕は本当に…頑張ったかいがあって思うよ?」
梨穂子「…うん」
純一「……もう一回、言ってもいいか?」
梨穂子「…うんっ」
純一「好きだよ、梨穂子」
梨穂子「…私もだよ、純一」
515 = 450 :
しえん
516 = 461 :
ハッピーエンドか…よかった
517 = 426 :
純一「……僕はもう、絶対にお前のことを離したくないって思ってる」
梨穂子「…私もだよ…純一、これからはずっと一緒に居たいって…心からそう思ってる」
梨穂子「…あれだけのことをしたのに、純一はここまで、追いかけてくれた」
梨穂子「私は……とても幸せ者でっ…だからそんな純一に…私も! 私も…これから幸せをあげたくてっ…」
純一「馬鹿言え……今回の事も、そして…お前のアイドルの事も」
純一「全部僕の所為だろ? …わかってるよ、僕も馬鹿だったんだ」
梨穂子「う、ううんっ! 私が何も言わなかったから…! だから純一はずっと悩んでたままで!」
純一「でも、幼馴染とか…口ではカッコいいこと言ってるけど、自分自身が全然伴ってなくて…!」
梨穂子&純一「だからっ…!」
純一「……梨穂子から言ってくれ」
梨穂子「……純一から言ってよ」
純一「じゃあ…いっせーのーで」
梨穂子「わ、わかったよ」
「──いっせーのーで」
518 = 426 :
純一&梨穂子「──だからっ…ごめんなさい!」
純一「…やっぱり謝ったな、僕ら」
梨穂子「…くす、そうだね純一」
「あははっ…くすくすっ……ははっ…えへへ…」
~~~~~
純一「……梨穂子」
梨穂子「ん~……なあに、純一?」
純一「梨穂子のさー…膝枕って、素晴らしいよね」
梨穂子「えへへ~…ありがと」
純一「だってさ、疲れが取れて行くようなんだ…これだけ走ったに…
テレビの前で寿命が擦り切れるほどのドラマを演じたり…したのに…」
梨穂子「うん…」なで…
純一「梨穂子の膝枕のお陰で、全部がとろけて…消えて行くようなんだ…」
梨穂子「そっか、ふへへ」
519 = 426 :
純一「ふへへって……あーもう、可愛いなぁ梨穂子は…おらっ」
梨穂子「ふんにゅっ」
純一「ほっぺもやわらかいな…」
梨穂子「ふんひちはっれ!」
純一「おむゅ! …はひふふんは」
梨穂子「ふんひちふぁふぁふぅい!」びしっ!
純一「…何言ってるか分からないよ」
梨穂子「ふぇっへっへ~」
純一「…あはは、本当に可愛いなぁ梨穂子は」
梨穂子「……」
純一「ごめん、ちょっと瞼が重く……て」
梨穂子「うん……」なでなで
純一「ちょっとでも……寝息を立ててたら…起こして梨穂子…」
梨穂子「わかったよ…それならゆっくりとまどろんでて…純一」
純一「…うん…ありがと、梨穂子…………すぅ…すぅ…」
520 = 486 :
まさか…
521 = 426 :
梨穂子「……寝ちゃった? 純一…?」なで…
純一「すぅ……すぅ……」
梨穂子「そっか…寝ちゃったか~」
梨穂子(くすっ、本当に小さい時から…無邪気な寝顔は変わらないよねぇ)
梨穂子「…ほれほれ」くりくり
純一「う、うーん……すぅ……」
梨穂子「あはは、やっぱり眉毛をつつかれると唸る癖も治って無い…」
梨穂子「……あのね、純一」
梨穂子「桜井梨穂子は、海外に行ってしまいます」
梨穂子「…それはとおーい、とおーい場所でありまして~」
梨穂子「昔、純一と過ごしてきた場所とは……とても離れてて」
梨穂子「そう簡単に、これからは会えないのですっ」
梨穂子「っ…だから…こうなる前にもっと、純一とね~」
梨穂子「ぐすっ…色々とおしゃべりして…好きなもの一緒に食べて…」
522 = 426 :
梨穂子「もっと…もっとたくさんっ…こうやってくっつきあいたかったよ…私っ…」
梨穂子「……でも、それはもう時間切れ」
梨穂子「純一……本当にありがとう、追いかけてきてくれて…本当にありがとう」
純一「……すぅ…すぅ…」
梨穂子「……私っていう存在を認めてくれて、繋ぎとめてくれて」
梨穂子「──ありがとね、ずっと好きだよ…純一」すっ…
ちゅっ
~~~~~~
523 = 426 :
純一「───………あれ…」
純一「ここは…?」
ギャラガー「…屋上デース」
純一「ぎゃ、ギャラガーさん! 無事だったんですか?!」
ギャラガー「ええ、モチロン! ですがタチバナ…今はそれどころじゃないデス!」
純一「え……?」
ギャラガー「見てくだサイ」
ひゅごおおおおおおお……
純一「…飛行機…?」
ギャラガー「そうです、あれはユーの大切な彼女が乗ってマス」
純一「っ…!? 今何時だ!?」
ギャラガー「……」
純一「嘘だろ…? どうして、梨穂子…起こしてくれなかったんだよ…?」
524 = 424 :
ふむ…
525 = 426 :
ギャラガー「…彼女から言付けです、タチバナ」
純一「えっ…?」
ギャラガー「……I like you forever」
ギャラガー「……幸せ者です、ユーは」
純一「…梨穂子…」
純一「ッ…!」だっ!
純一「っ…りほこぉおおおおおおおお!!!」
純一「僕っ…僕だってなぁあ! お前のことをずっと好きでいてやるぞおお!!」
純一「ぐすっ…絶対に、絶対にかえってこいよおお!!」
純一「ずっとずっと、待っててやるからなぁあああ!!」
純一「大好きだりほこぉおおおおおおおおおおおお!!」
527 = 486 :
loveじゃないのかよ
528 = 426 :
~~~~~~~
それからのことを語るのは、それほどの物は残って無いと思う。
純一「………」
あれから何事もなく、数年の時が経っていた。
純一「………」
昔懐かしい輝日東高校は、久しぶりに訪れると懐かしいものを感じてしまって。
純一「………」
あの時、僕らが奮闘した三年間は。本当にもう戻って来ないのだとしみじみ感じてしまう。
同じ時間を過ごしてきた皆は、既に別々の場所へと移り変わり。それぞれを時間を過ごしているのだ。
誰もがあの〝三年間〟を思い出しつつも、今の新しい世界に身を投じていく。
529 = 415 :
梨穂子だからこれでいいんだよ
530 = 426 :
ギャラガー「…彼女から言付けです、タチバナ」
純一「えっ…?」
ギャラガー「……I love you forever」
ギャラガー「……幸せ者です、ユーは」
純一「…梨穂子…」
純一「ッ…!」だっ!
純一「っ…りほこぉおおおおおおおお!!!」
純一「僕っ…僕だってなぁあ! お前のことをずっと好きでいてやるぞおお!!」
純一「ぐすっ…絶対に、絶対にかえってこいよおお!!」
純一「ずっとずっと、待っててやるからなぁあああ!!」
純一「大好きだりほこぉおおおおおおおおおおおお!!」
531 = 484 :
訂正あってよかった……
532 = 426 :
新しい環境、新しい人間関係。戸惑うばかりで一向になれないことだらけ。
自分が本当に正しい事をしているのか、そんな漠然とした悩みを持ったりした時代とは違って。
純一「……」
責任が問われ続ける、自己との闘いが今の僕たちの世界だ。
暇を弄ぶことさえ出来ず、ただひたすらに前へと進み続けなければならない。
辛くて大変で、何度もやめたいと思ってしまうこともあった
純一「……」
はたしてそれが、一般的に逃避だと思われてしまったとしても
僕も確かに、そう思ってしまう。大した理由もなく否定なんて、子供がすることなのだから。
だったらいっそ、全てを認めきればいい。
純一「……ふぅ」
───全部のことを、ちゃんと考え続ければいいのだから。
533 = 426 :
純一「……だろ、桜井梨穂子」
「…うん、そうだね」
純一「僕が…この名前を呼べるのは、お前に向かってだけだよな」
「あったりまえでしょ~?」
純一「あははっ…もうこれから、この名前を呼び掛ける奴なんて……一人しかいないよ」
「…他に誰がいるっていうのかな?」
純一「というか一人しかいないとかじゃなくて……もう〝目の前にお前しか居ないから〟」
「………」
純一「…そう呼べる人が、他に居たとしても」
純一「そいつはもう…僕の知っている桜井梨穂子じゃない」
「…どうして?」
純一「だってさ……新しくて、かっこよくて、強くて、可愛くて…」
純一「歌が上手で、まあるくて、誰よりも誰よりも優しい……」
純一「……そんな桜井梨穂子なんて、僕の目の前に居る女の子意外に、誰かいるんだ?」
534 = 426 :
純一「僕の知っている、僕がそう呼べる〝桜井梨穂子〟はもう……」
純一「……目の間にしか居ないんだから」
純一「おかえり、梨穂子」
梨穂子「…ただいま、純一」
純一「よく…帰ってきてくれた、歓迎するよ」
梨穂子「うんっ!」
純一「…とりあえず僕の家に上がってくれ、寒いだろ?」
梨穂子「へーきだよ~、これでも結構! 強くなってるからねぇ」
純一「本当に? そりゃーすごい、やっぱり女優は違うなぁ」
梨穂子「…うん、でもね純一…」こつん…
梨穂子「あなたの知ってる私は…今までどおりの、好きなままの時のわたしだよ…?」
純一「…ああ、わかってるよ」
梨穂子「……」
純一「これからまた、互いにわかっていけばいい。それだけで僕たちは十分なんだ」
きぃ…ぱたん…
535 = 459 :
536 = 426 :
──そしてまた、この時がやってきてしまった。
──遠い存在だった彼女が、僕の手元へと戻ってくる事態に。
──あの時二年の出来事と、全く同じような出来事だった。
純一「……ははっ」
───だけどそれは、過去のお話だ。
──既に時は動き出し、過去の過ちはもはや過去なのだ。
純一「とりあえず、梨穂子」
───未来の僕は、過去の僕とは違った選択が出来るはず。
───果たして僕の違った選択肢に、いったい彼女はどう反応するだろうか
純一「…この着物を来てくれない?」
純一「まだあの時の感想が、言い足りてなかったんだよね!」
今から楽しみで、しょうがない。
537 = 426 :
長かった
とりあえず分かりにくくてごめんなさい
終わり
ご支援ご保守
ありがとうです
ではノシ
538 :
お疲れ
539 = 415 :
楽しかったありがとう
540 = 492 :
おつ
おもしろかったよ
541 :
乙
やっと寝れるよ
542 :
良かったよー。お疲れ様でした!
543 = 486 :
かなりの長編だったな
マジで乙、面白かった
544 = 484 :
長いことお疲れ様
545 = 504 :
久々にアマガミやるか
546 = 424 :
お疲れ様
547 :
乙
楽しかった
548 :
お疲れ様
楽しかった
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