私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ淡「陽に照らされて星は輝く」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
???「大星淡の能力は相手に舐めプをさせる能力でしたよ!いや~プラマイゼロにする気なんて全然なかったんですけどね~」
こんなぎりぎりのことしなきゃいけない時点で咲さんの負けって気はするがな
淡(これであとは⑧筒一枚……姫松は多分三面待ち。当たり牌の数では私が圧倒的に不利だ)
淡(それでも先に引けるかどうか。それが雀力の差なんだ。私なら引ける、引いてやる!)
末原「……」カチャ
末原(こい……!)ドックンドックン
淡(くそ、来るな……!)ドックンドックン
末原「……く」カチャ
淡「……」ホッ
淡「……」カチャ
淡(こい……!)ドックンドックン
末原(来るな……!)ドックンドックン
>>856
知らんけど、連荘なしってことはあんまりないと思う。
知らんけど、連荘なしってことはあんまりないと思う。
いやぁしかし面白い
淡のキャラも良いし展開も読めないし闘牌も熱いし
淡のキャラも良いし展開も読めないし闘牌も熱いし
淡(くそ、不要牌……)カチャ
咲「……」カチャ
末原「……」カチャ
淡「……」カチャ
淡(っ……くそ!)タンッ
白糸台控室
照「……淡。押されてる」
菫「あの大星が……」
誠子「大星さん、何度も和了りを見逃してましたよね。これで逆転負けして敗退なんてことになったら……」
尭深「どうするんですか?」
菫「――どうもしないさ。言っただろ、個人のミスはチームのミスだ。それが団体戦だ。
まあ、部長としてしっかりと叱っておくがな」
尭深「……わかりました」
菫「それに、私は大星が勝つって信じてる。あいつはきっと負けない」
誠子「……弘世先輩、なんか嬉しそうですね」
菫「え?」
誠子「いえ、なんかそんな気がして」
菫「……嬉しい……」
菫「そうか、そうなのかもしれないな」
照「どうしたの?」
菫「私は、大星が追い詰められて嬉しいのかもしれない」
あんだけボロクソ言われてそれでも淡のこと心から応援してるとか
菫さんぐう聖すぎる
菫さんぐう聖すぎる
誠子「日頃の恨みつらみがあるからですか?」
菫「おいおい、そういう話はやめろ。そうじゃない。
見てみろ、大星の顔を。あんなに必死になってる大星を見たことあるか?」
照「私と打ってるときでも、あんなに必死になってるところは見たことない」
菫「でも、私たちは多分、いつもあんな感じで麻雀を打ってるんだと思う。聴牌になったときは
当たり牌が出ないか目をギラギラさせて、他家がツモるときは、和了るな和了るな、って念じながらさ」
菫「私はそれこそが麻雀の醍醐味だって思ってる。麻雀を打つやつは皆そのときのドキドキとか、
和了れたときの喜びとかが大好きで、だから麻雀を打つんだと思う。
でも大星は今までそんな感覚を味わえたことがないんだ。唯一照だけがそれに近いものを与えてくれるから、
あいつは照と打ちたがるんだと思う」
尭深・誠子「……」
菫「でも今、あいつはその感覚に肉薄してる。姫松がツモれば逆転負け。自分がツモれば完全勝利。
その両極端な境地で、自分の運に全てを託す感覚。……もしかしたら大星は今、生まれて
初めて麻雀を打っているのかもしれない」
照「……それが嬉しいの?」
菫「ああ、嬉しい。あいつもやっぱり私たちと同じ、麻雀を楽しめる女子高生なんだなって思うと、
なんだろうな、なんて言えばいいのか分からないが……多分、私はそれが嬉しいんだと思う」
照「……そう」
尭深「――――あ」ピク
誠子「あ!」
菫・照「――ッ!」
菫「こ、これは……!」ガタッ
菫「清澄!!」
咲さんどうすんだ?
プラマイゼロになるか決勝進出するかのどっちかだぞ
プラマイゼロになるか決勝進出するかのどっちかだぞ
親倍まで手が伸びて、リー棒出されるとツモることもできなくなるよね
淡「……」カチャ
淡(くそ、また引けない……どうして)
末原「……」カチャ
末原(く、なんで引かれへんのや)
咲「……」
淡(テル……)
どこまでも暗く、どこまでも孤独な宙の中で、私が初めて見つけた光。温かな輝き。
彼女に近づきたくて私は麻雀を打ってきた。テルと一緒に歩けることを誇りに思っていた。
私に負けるようじゃテルに挑む資格はないと咲ちゃんに言ったけど、それは私にも言えることだ。
こんなところで負けるようじゃ、私にテルの隣に並ぶ資格なんてない。
淡(いやだ……)ドックン ドックン
テルから遠ざかりたくない。もう二度と孤独になりたくない。もっとあの太陽の光に照らされていたい。
負けたくない……負けたくない!
>>880
末原戦犯がツモり数え役満ならまだ……
末原戦犯がツモり数え役満ならまだ……
淡(私は――)ドックン ドックン
こんなに負けたくないと思ったのは生まれて初めてだった。
こんなに心臓が脈動するのは初めてだった。こんなに手の平に汗が滲むのは初めてだった。
でも、不思議とこの感覚は嫌いじゃなかった。
緊張に霞む視界は眩しくて。汗ばむ身体は暖かくて。
もしかしたら……。
私の胸を震わすこの鼓動こそが。この火照る身体の熱こそが。
私がずっと欲しかった、星すらも照らす陽の光だったのかもしれない――。
淡(私は――咲ちゃんに勝ちたい!)
タン
――ツモ。
実況『――き』
実況『決まったァァァ!! ついに準決勝大将戦決着――! 勝者は――!!』
淡「……はあ……はあ……」
何も聞こえなかった。
まるで鼓膜が切れたかのように静かだった。姫松と有珠山が立ちあがり何かを言っていた気がするが、何も聞こえてこなかった。
ただ、心臓の音だけが聞こえた。ドックンドックンと脈打つその鼓動の音だけが、ずっと響いていた。
淡「……はあ……はあ……」
ぴちゃん、と頬を滑った汗が卓に落ちて、私の意識はようやく目覚めた。
開かれた私の手牌。掴みとった最後の⑧筒。トイトイ三暗刻の4000オール。
私の勝ちだった。
白糸台:144800
清澄:128300
姫松:126700
有珠山:200
__
,. ' ´:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.` 、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
,/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i....:.................ヽ
l:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.,:.:.:.|:.:.:.:.:l.:..:i.:..:...:....:.....',
li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
|:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
{:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ! どきどき
ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ _ヒソノ/イ:|
`ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
|.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
{: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
,. ' ´:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.` 、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
,/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i....:.................ヽ
l:.:.:.:./:.:.:.:./:.:.:.,:.:.:.|:.:.:.:.:l.:..:i.:..:...:....:.....',
li:.:.:.|:.:.:.:.:l:.:.:./l:.:./!:i:.:.i:ハ:.:|l:.l:.:.:.:l:.:.:...i
|:.r‐!:l:.:.`iー/‐ァァT':.:/フTナiT´:.:.|:トi、|
{:.{ ‐N、:.:{r―r-r l/!'―r-i'|:.:.:,リ:リヽ! どきどき
ヽ!ヽ _ `{. _ヒソ _ヒソノ/イ:|
`ヽ!ゝ ////////////j:i:/|ハ!
,∠_ ̄〈: :` こ__ー--_ュ,/く'
i: : : :ヽ 、ヽ : : ヽ 丁:i : : i: :ハ
|.: : : : :ヽi :ヽ: : : V: : |: : :}:/ : l
{: : : : : : :} : : ヽ: /: : :l : : l': : : |
ハ: : : : :ヽ! : : : V: : :/: : :/:/ : ヘ
そこにはいきなり±0へのこだわりを捨ててあっさり凡手をツモ上がる咲さんの姿が……
淡「……私の……勝ちだね、咲ちゃん」
咲「うん」
卓には私と咲ちゃんだけが残っていた。決勝進出を果たした二人だけが。
淡「ねえ、どうして赤⑤筒切ったの? 私が和了ったらどうするつもりだったの?」
咲「淡ちゃんは和了らないと思ったから」
淡「……ふふ」
淡「まあ、あれだね。私をここまで追い詰めたことは認めてあげる。でも、やっぱりまだ
テルには及ばないよ」
咲「そう、なのかな……」
淡「でも、確かに高校生の内では段違いの強さだと思う。ま、私ほどじゃないけど」
咲「あはは……」
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★★類似してるかもしれないスレッド
- 咲「陽に照らされて花は咲く」 (798) - [78%] - 2012/11/3 9:00 ★★
- 澪「律が構ってくれなくて辛い」 (755) - [47%] - 2010/10/18 21:19 ★
- 梓「落ちるところまで落ちたな」 (113) - [44%] - 2015/9/12 9:45 ○
- P「皆に嫌われてみよう」 (143) - [44%] - 2014/11/5 9:30 ○
- 淡「あわずきんだよ!」 (670) - [43%] - 2013/1/14 2:15 ★
- 男「もう裏切られたくない」 (479) - [43%] - 2009/9/4 2:45 ★★★×6
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について