私的良スレ書庫
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元スレ淡「あわずきんだよ!」
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『むかしむかしあるところに、淡というとても可愛らしい女の子がいました』
『ある時、淡の同居人である菫が青いビロードの布で、淡のかぶるずきんを作ってくれました』
『そのずきんが淡にとても似合っていたので、みんなは淡のことを『あわずきん』と呼ぶようになりました』
『ある日のこと、菫はそんなあわずきんにお使いを頼むため部屋を訪れました』
菫「淡、今暇か?」ガチャ
淡(面倒毎の予感……!)
淡「ごめんねスミレ、私今日はお城の舞踏会に呼ばれてて……」
菫「嘘をつくならもっとマシな嘘をつけ」ジト
淡「もー。なんなのさー。今からお散歩しに行こうって思ってたのに」ムス
菫「散歩に行くのか? なら都合がいい。お使いを頼まれてくれ」
淡「お使い?」
『ある時、淡の同居人である菫が青いビロードの布で、淡のかぶるずきんを作ってくれました』
『そのずきんが淡にとても似合っていたので、みんなは淡のことを『あわずきん』と呼ぶようになりました』
『ある日のこと、菫はそんなあわずきんにお使いを頼むため部屋を訪れました』
菫「淡、今暇か?」ガチャ
淡(面倒毎の予感……!)
淡「ごめんねスミレ、私今日はお城の舞踏会に呼ばれてて……」
菫「嘘をつくならもっとマシな嘘をつけ」ジト
淡「もー。なんなのさー。今からお散歩しに行こうって思ってたのに」ムス
菫「散歩に行くのか? なら都合がいい。お使いを頼まれてくれ」
淡「お使い?」
菫「宥……じゃなくて松実さんの家を知っているだろ? そこに届け物をして欲しいんだ」
淡「えー。面倒くさい。スミレが自分で行けばいいじゃん」
菫「私はこのあと用事があるから行けないんだよ」
菫「それに居候で穀潰しなんだからこういう時くらい働け」
淡「うわーひどーい。いつもスミレの愚痴聞いてあげてるのにー」
菫「オオカミに食われそうになっていたお前を助けてやったのは誰か覚えてないのか?」
淡「こういう時にそれ言うのずるい!」
菫「そんなことは知らん。これからもこの家で暮らしたいなら早く行ってこい」
淡「むむむ……!」
淡「えー。面倒くさい。スミレが自分で行けばいいじゃん」
菫「私はこのあと用事があるから行けないんだよ」
菫「それに居候で穀潰しなんだからこういう時くらい働け」
淡「うわーひどーい。いつもスミレの愚痴聞いてあげてるのにー」
菫「オオカミに食われそうになっていたお前を助けてやったのは誰か覚えてないのか?」
淡「こういう時にそれ言うのずるい!」
菫「そんなことは知らん。これからもこの家で暮らしたいなら早く行ってこい」
淡「むむむ……!」
菫「散歩に行くならそのついででいいだろ」
淡「はぁ……しょうがないなあ」
淡「で、何を届ければいいの?」
菫「ケーキとブドウ酒、それとこの毛皮を」ドサ
淡「豪勢だねー。誰かの誕生日?」
菫「まあそんなところだ。……絶対につまみ食いするなよ」ジト
淡「大丈夫! お腹空かない限りは!」
菫「はぁ……弁当作ってやるからちょっと待ってろ」
淡「そうこなくっちゃ♪ いっぱい歩くだろうからたくさん作ってくださいねー」
菫「その代わり絶対ケーキやブドウ酒には手を付けるなよ? あと松実さんに厚かましい要望をしないこと」
淡「イエスマム!」ビシ
淡「はぁ……しょうがないなあ」
淡「で、何を届ければいいの?」
菫「ケーキとブドウ酒、それとこの毛皮を」ドサ
淡「豪勢だねー。誰かの誕生日?」
菫「まあそんなところだ。……絶対につまみ食いするなよ」ジト
淡「大丈夫! お腹空かない限りは!」
菫「はぁ……弁当作ってやるからちょっと待ってろ」
淡「そうこなくっちゃ♪ いっぱい歩くだろうからたくさん作ってくださいねー」
菫「その代わり絶対ケーキやブドウ酒には手を付けるなよ? あと松実さんに厚かましい要望をしないこと」
淡「イエスマム!」ビシ
菫「あと道中のことだが、道草をせずにまっすぐ向かえよ」
菫「それとオオカミに用心すること。話しかけられても知らん顔するんだぞ」
淡「あはは、私16だよ? そんなこと言われなくても分かってますよー」
菫(本当に大丈夫なのか心配になってきた……まあ食われても知らんこっちゃないが……)
淡「私お出かけの準備してくるからスミレもお弁当お願いねー」ルンルン
菫「いつものずきんなら外に干してあるぞ」
淡「分かった!」
菫「それとオオカミに用心すること。話しかけられても知らん顔するんだぞ」
淡「あはは、私16だよ? そんなこと言われなくても分かってますよー」
菫(本当に大丈夫なのか心配になってきた……まあ食われても知らんこっちゃないが……)
淡「私お出かけの準備してくるからスミレもお弁当お願いねー」ルンルン
菫「いつものずきんなら外に干してあるぞ」
淡「分かった!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
淡「ふふ、やっぱこれが無いと気が引き締まらないよねー」
菫「本当に好きだな。そんなに気に入ったのかそれ」
淡「もちろん! この青ずきんほど私に似合うアイテムは無いからね!」
菫「巷じゃお前、『あわずきん』なんて呼ばれているらしいな」
淡「そういえばみんな私のことそう呼ぶかも……」
菫「外に出て好き放題するのは構わんが、あんまり目立ちすぎるなよ」
菫「城の人間に捕まっても私は助けないからな」
淡「えー! そんなのってないよ! スミレの薄情者!」
菫「知るか。そもそも無理やりここに居座ってるお前をどうして私が助ける義理があるんだ」
淡「ふふ、やっぱこれが無いと気が引き締まらないよねー」
菫「本当に好きだな。そんなに気に入ったのかそれ」
淡「もちろん! この青ずきんほど私に似合うアイテムは無いからね!」
菫「巷じゃお前、『あわずきん』なんて呼ばれているらしいな」
淡「そういえばみんな私のことそう呼ぶかも……」
菫「外に出て好き放題するのは構わんが、あんまり目立ちすぎるなよ」
菫「城の人間に捕まっても私は助けないからな」
淡「えー! そんなのってないよ! スミレの薄情者!」
菫「知るか。そもそも無理やりここに居座ってるお前をどうして私が助ける義理があるんだ」
淡「ふふん、スミレはあの時私を助けたから、最後まで私の面倒を見る義務があるんだよー?」
菫「どうして自慢気なんだよ……!」グググ
淡「痛い痛い痛い!?」
菫「さっさと行ってこい馬鹿者。ほら弁当」
淡「ありがとー」
淡「……片手にお届け物、片手にバスケットかぁ。もうちょっとなんとかならないですか?」
菫「何ともならんな。邪魔なら弁当を置いて行け」
淡「そんなー」
菫「どうして自慢気なんだよ……!」グググ
淡「痛い痛い痛い!?」
菫「さっさと行ってこい馬鹿者。ほら弁当」
淡「ありがとー」
淡「……片手にお届け物、片手にバスケットかぁ。もうちょっとなんとかならないですか?」
菫「何ともならんな。邪魔なら弁当を置いて行け」
淡「そんなー」
淡「あ、ずきんずれてる! 整えて整えて!」
菫「自分でやれ……」
淡「スミレのバカ! 両手塞がってるのにそんなこと出来る訳ないでしょ!」
菫「はぁ……」スッ
淡「そうそうそんな感じ……あ、もうちょっと紐緩めて……」
菫「お前これどうやって結んでるんだ……訳分からんことになってるぞ……」
淡「だってよく分かんないんだもん。こんなの教えて貰わなかったし」
菫「まったく、この箱入り娘は……」ハァ
菫「自分でやれ……」
淡「スミレのバカ! 両手塞がってるのにそんなこと出来る訳ないでしょ!」
菫「はぁ……」スッ
淡「そうそうそんな感じ……あ、もうちょっと紐緩めて……」
菫「お前これどうやって結んでるんだ……訳分からんことになってるぞ……」
淡「だってよく分かんないんだもん。こんなの教えて貰わなかったし」
菫「まったく、この箱入り娘は……」ハァ
菫「ほら、こんなものでいいだろ。とっとと行ってこい」
淡「ありがとうスミレ! それじゃあ行ってきまーす!」
菫「何か危険が及んだらその信号銃を使うんだぞ。絶対に無駄撃ちするなよ」
淡「はーい」
菫「あと」
淡「?」
菫「……晩飯までには帰ってこいよ」
淡「……!」パァァ
淡「ハンバーグがいい!!」ニコ
菫「ふふ、まったく……」
淡「ありがとうスミレ! それじゃあ行ってきまーす!」
菫「何か危険が及んだらその信号銃を使うんだぞ。絶対に無駄撃ちするなよ」
淡「はーい」
菫「あと」
淡「?」
菫「……晩飯までには帰ってこいよ」
淡「……!」パァァ
淡「ハンバーグがいい!!」ニコ
菫「ふふ、まったく……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
淡(松実さんの家はこの森の中!)
淡「この前遊びに行ったときは30分くらいで着いたし、ちょっとくらい寄り道してもいいよね♪」
淡「ふふ、いい天気だなー。空気も美味しいし気分サイコー♪」ルンルン
淡(それにこの森と言えば……)キョロキョロ
咲「あの……」
淡「きゃ!?」
咲「ご、ごめんなさい! 驚かせるつもりはなくて……!」
淡「あなたは……?」
咲「あ、私咲って言います。あなたは……あわずきんさん、ですよね?」
淡「何故私のことを知っている!」スチャ
咲「ひぃぃ!?」
淡(松実さんの家はこの森の中!)
淡「この前遊びに行ったときは30分くらいで着いたし、ちょっとくらい寄り道してもいいよね♪」
淡「ふふ、いい天気だなー。空気も美味しいし気分サイコー♪」ルンルン
淡(それにこの森と言えば……)キョロキョロ
咲「あの……」
淡「きゃ!?」
咲「ご、ごめんなさい! 驚かせるつもりはなくて……!」
淡「あなたは……?」
咲「あ、私咲って言います。あなたは……あわずきんさん、ですよね?」
淡「何故私のことを知っている!」スチャ
咲「ひぃぃ!?」
咲「ごごご、ごめんなさい! 謝りますから撃たないで……!」ナミダメ
淡「あ、ごめんね怖がらせて。ノリでしちゃっただけだから気にしないで?」スッ
咲(よ、良かった……)ホッ
淡「えっと……サキ、だっけ?」
咲「は、はい。咲です」
淡「私に何か用? この森オオカミがよく出るから危ないよ?」
淡「サキみたいな可愛い子は食べられちゃうかも!」
咲「か、可愛いだなんてそんな……それならあわずきんさんの方が危ないと思います」
淡「あ、やっぱり? 私すっごく可愛いからねー。オオカミさんたち放っておかないよねー」エヘヘ
咲「あはは……」
淡「あ、ごめんね怖がらせて。ノリでしちゃっただけだから気にしないで?」スッ
咲(よ、良かった……)ホッ
淡「えっと……サキ、だっけ?」
咲「は、はい。咲です」
淡「私に何か用? この森オオカミがよく出るから危ないよ?」
淡「サキみたいな可愛い子は食べられちゃうかも!」
咲「か、可愛いだなんてそんな……それならあわずきんさんの方が危ないと思います」
淡「あ、やっぱり? 私すっごく可愛いからねー。オオカミさんたち放っておかないよねー」エヘヘ
咲「あはは……」
淡「で、サキは私に何の用ですか?」ニコ
咲「あ、えっとね。実は探している人がいて」
淡「探している人? 迷子か何か?」
咲「うん、お水飲みに行ってたらはぐれちゃって……この人に見覚えありませんか?」スッ
淡(……なにこれ)
淡「えっと……これは人、なの?」
咲「ひ、人です。人っぽい見た目をしてます」
淡「はて?」
咲「特徴は赤っぽい髪色とこの角みたいな髪型で……」
淡「うーん……絵が下手過ぎてよく分かんない……」
咲「えっ」ガーン
咲「あ、えっとね。実は探している人がいて」
淡「探している人? 迷子か何か?」
咲「うん、お水飲みに行ってたらはぐれちゃって……この人に見覚えありませんか?」スッ
淡(……なにこれ)
淡「えっと……これは人、なの?」
咲「ひ、人です。人っぽい見た目をしてます」
淡「はて?」
咲「特徴は赤っぽい髪色とこの角みたいな髪型で……」
淡「うーん……絵が下手過ぎてよく分かんない……」
咲「えっ」ガーン
咲でファンタジーって最近の流行りなんでしょうかね
好きですけど
好きですけど
咲「そんなに下手かな……?」
淡「き、気にしないでサキ! 誰しも得意不得意はあるから!」
咲「うん、ありがと……」ショボーン
淡「赤っぽい髪色に角みたいな髪型だよね?」
淡い「それっぽい人見かけたらサキが探してたって伝えといてあげるね」
咲「お、お願いします!」ペッコリン
淡「この森に一人で歩くのは危ないもんね……サキが心配する気持ちよく分かるよ」ウンウン
咲「一人きりだとりょ……じゃなくて、オオカミさんに襲われるかもしれないから心配で……」
淡「探すの手伝ってあげようか?」
咲「ほ、本当に? でもあわずきんさん今忙しそうだし……」
淡「確かに」ハッ
淡「き、気にしないでサキ! 誰しも得意不得意はあるから!」
咲「うん、ありがと……」ショボーン
淡「赤っぽい髪色に角みたいな髪型だよね?」
淡い「それっぽい人見かけたらサキが探してたって伝えといてあげるね」
咲「お、お願いします!」ペッコリン
淡「この森に一人で歩くのは危ないもんね……サキが心配する気持ちよく分かるよ」ウンウン
咲「一人きりだとりょ……じゃなくて、オオカミさんに襲われるかもしれないから心配で……」
淡「探すの手伝ってあげようか?」
咲「ほ、本当に? でもあわずきんさん今忙しそうだし……」
淡「確かに」ハッ
淡「うーん、どうしよう……探してあげたいけど、真面目にしないとスミレがうるさいし……」ムムム
咲「わ、私のことは気にしないで?」
咲「一人で探せるから、あわずきんさんは自分の用事を……」
淡「よし! じゃあすぐに用事済ませるからそのあと一緒に探すよ!」
咲「えっ……いいの?」
淡「もちろん! サキのためだもん!」
咲「あわずきんさん……」ウルウル
淡「困ってる人を助けるのは当然のことだから」ニコ
淡「えっと、じゃあ私の用事が終わったら空に信号銃を撃つから」
淡「それが目に入ったらその真下のところに来てくれる?」
咲「分かった。それまでに見つけられるよう私も頑張るね」
淡「それはそれで少し寂しいかもだけど」アハハ
咲「わ、私のことは気にしないで?」
咲「一人で探せるから、あわずきんさんは自分の用事を……」
淡「よし! じゃあすぐに用事済ませるからそのあと一緒に探すよ!」
咲「えっ……いいの?」
淡「もちろん! サキのためだもん!」
咲「あわずきんさん……」ウルウル
淡「困ってる人を助けるのは当然のことだから」ニコ
淡「えっと、じゃあ私の用事が終わったら空に信号銃を撃つから」
淡「それが目に入ったらその真下のところに来てくれる?」
咲「分かった。それまでに見つけられるよう私も頑張るね」
淡「それはそれで少し寂しいかもだけど」アハハ
咲「そろそろ私は行くけど……あわずきんさん気を付けてね? この辺りはオオカミが本当に多いから」
淡「大丈夫! スミレ印の信号銃があるからイチコロだよ!」
咲「それってイチコロにするのはあわずきんさんじゃないと思うけど……」アハハ
淡「サキこそ気を付けなよー? そんなにも無防備だとオオカミさんに剥かれて食べられちゃうよ?」
咲「ふふ、心配してくれてありがとう。気を付けるね」ニコ
淡「では御武運を! バイバイサキー」
咲「さようなら。また後で」
淡「大丈夫! スミレ印の信号銃があるからイチコロだよ!」
咲「それってイチコロにするのはあわずきんさんじゃないと思うけど……」アハハ
淡「サキこそ気を付けなよー? そんなにも無防備だとオオカミさんに剥かれて食べられちゃうよ?」
咲「ふふ、心配してくれてありがとう。気を付けるね」ニコ
淡「では御武運を! バイバイサキー」
咲「さようなら。また後で」
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淡(サキも大変だなぁ……この森の中で迷子探しなんて……)
淡「っと。危ない危ない。本来の目的を忘れそうになってた」
淡(サキのためにも早く松実さんの家に行かないと……)
―――ザザ
淡「?」チラ
淡(さっき、あの茂みが動いたような……)
「……」
淡「じー」
「っ……」ゴクリ
淡(誰かいる……! ふふ、私から逃げようなんてそうは行かないよ……!)
淡(サキも大変だなぁ……この森の中で迷子探しなんて……)
淡「っと。危ない危ない。本来の目的を忘れそうになってた」
淡(サキのためにも早く松実さんの家に行かないと……)
―――ザザ
淡「?」チラ
淡(さっき、あの茂みが動いたような……)
「……」
淡「じー」
「っ……」ゴクリ
淡(誰かいる……! ふふ、私から逃げようなんてそうは行かないよ……!)
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