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    元スレ憧「あ、ごめん!手が滑った!」

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    151 :

    ふんふむ

    152 = 78 :

    「ハ、ハルちゃんが皆のものになってしまうのかと思ったんだ・・・」

    赤土「違う!私はお前だけのものだ!!」

    「私は・・・ハルちゃんだけを見てるのに」

    「ハルちゃんは・・・いつも皆ばっかり見てるから・・・」

    赤土「私はお前しか見ない!お前だけを見る!!」

    「・・・」パァァア

    (脳みそ蕩けそう・・・)

    赤土「だからお前は、もっと、周りのことも見てやってくれ」

    赤土「”私が任命した”部長、なんだから」

    「ハ・・・」

    「ハルちゃあああああああん」ガシー

    153 = 78 :

    「ごめんなさいごめんなさい」ボロボロ

    「ハルちゃんに迷惑かけてごめんなさいぃ」グスッヒッグ

    赤土「」パァン!!

    「?!」ズキズキ

    赤土「・・・やっぱりまだ私しか見えてないじゃないか」

    「う・・・」

    赤土「お前が謝るのは、部員の皆だろ・・・部長」

    「・・・」チラッ

    「・・・」

    154 :

    円光クソビッチには謝らなくていいやろ

    155 = 78 :

    「・・・わたし、仮にも部長なのに・・・一番しっかりしないといけないのに」

    「こんな、こんなことでアコのこと死ぬほど傷つけちゃった」ウルウル

    「許してもらえるなんて思ってないけど・・・ほんとに・・・本当にごめんなさい」ポタポタ

    「・・・」


    ボコッ


    「・・・」ズキズキ

    「許してないからね」

    「・・・」

    156 = 78 :

    「いつ許せる日が来るかわからないけど」

    「このままみんな散り散りになっちゃうほうが嫌だし」

    「・・・これから1日1発ね」

    「そしたら、ずっと早く許せる・・・かも」プイッ

    「わかった 待ってる」

    赤土「・・・」

    赤土「さ、これから穏乃や玄達にも土下座に・・・と言いたいところだけど」

    赤土「そろそろこっちの切り札が向こうに着く頃だわ」

    「切り札・・・?」

    「・・・」

    赤土「ええ、灼達についた小汚い虫を退治しにね」

    赤土「灼、携帯貸してちょうだい」

    157 = 78 :

    再び姫松高校 応接室

    郁乃「いやあ~これまたこないな大物がこんなヘンピな学校によういらs」

    熊倉「前置きはいいわ 本題に入りましょう」

    郁乃「本題?」

    熊倉「ええ、端的に言うと”警告”ね」

    郁乃(・・・)

    郁乃「はてはて~なんか私そないな物騒なこと言われるようなことしましたかいな~?」

    熊倉「ええ、身に覚えは一杯あるでしょ?」

    郁乃「・・・」

    158 = 78 :

    熊倉「どうもはぐらかすことがお得意なようだから手っ取り早く済ませましょうか」

    郁乃「・・・」

    熊倉「この私が介入してなお直接的な追求がないのはあなたの立ち回りが上手いからよ」

    熊倉「そこは褒めてあげるわ」

    郁乃「・・・」

    熊倉「でもやりすぎてしまったわねあなた」

    熊倉「これ以上ちょっかいを続けるようなら、あなたも同じ道をたどってもらうわ」

    熊倉「あなたが脅している娘達と同じ道をね」

    郁乃「・・・」汗タラー

    ピリリリリリr

    熊倉・郁乃「・・・」

    159 = 78 :

    ピリリリリリリr ピリリリリリr

    熊倉「どうぞ、お出になって あなたの携帯でしょ?」

    郁乃「・・・ほな、失礼して~・・・」パカッ

    郁乃「!?」

    郁乃(灼ちゃんやないか!遅すぎるで!こっちは大ピンチやっていうのに~)

    郁乃(でもしめたもんや)

    郁乃(ここでうまいこと灼ちゃんを言いくるめて私と無関係ってことにすれば・・・)

    郁乃「もしもし」



    赤土『よお、割と早い決着だったな』

    161 = 78 :


    郁乃「冗談きついな~赤土ちゃん」

    郁乃「それ灼ちゃんの携帯やで~?」

    赤土『ああ、お前のことだから何を意味してるか分かるだろう・・・?』

    郁乃「灼ちゃんが寝返ったいうんか~・・・」

    赤土『ああ、ついでに憧ももうお前から開放された』

    郁乃「・・・」チラッ

    熊倉「・・・」ニヤッ

    郁乃「・・・あかんなあ」ボソッ

    赤土『? 声が小さいぞ?』

    郁乃「こりゃあもうこっちの奥の手使うしかないようやな・・・」ボソボソ

    162 = 99 :

    なんで円光ビッチが被害者ぶってんの?

    163 :

    瓜を売りつける仕事してたんじゃないの?(スットボケ

    164 = 154 :

    一番の被害者は宥姉

    165 = 78 :

    赤土『例のDVDのことか?、そのことだがな』

    郁乃「 ――ハァ、なんやそっちのタネも割れてるんか?」ハァ・・・

    赤土『察しが早くて助かるよ』

    郁乃「まあ、憧ちゃんも奪還されたっちゅうことは事情も吐かせたっちゅうことやろ?」

    赤土『そういうことだ』

    赤土『憧がしたのはあくまで未遂だそうじゃないか』

    赤土『背伸びしたくて、声をかけて、いざ中に入ったら怖くなって逃げ出した―と』

    郁乃「まあ多感な年頃の娘らしいやんな~」

    赤土『黙れホラ吹き』

    赤土『憧の奴はコッテリシバいてやった もう2度とさせない』

    郁乃「あらあらとんだ鬼監督ですこと」

    166 :

    でも本当は貫通済みなんですけどね

    167 :

    >>166
    そりゃそうだろ
    処女ならそんなこしようとも思わないだろうし

    168 = 78 :

    赤土『お前が盗撮したのは、声をかけてホテルに入っていく一部始終らしいな』

    郁乃「ま、もう何も隠すことはあらへんやろ せやで」

    郁乃「それでも充分な破壊力はあるやろ」

    郁乃「せやから赤土ちゃん、今からでも遅ないからこの邪魔なババアを 赤土『それはできないな』

    郁乃「・・・」

    赤土『何も行為中のすっぽんぽんの映像ってわけじゃないんだ』

    赤土『ウチの制服も着ていないその"憧似の誰か"がホテルに入っていく動画がなんだっていうんだ?』

    郁乃「――っ!」

    郁乃「そんなっ苦しい言い訳・・・」

    169 = 78 :

    赤土『苦しくて結構!』

    郁乃「え」

    赤土『私は部員を守るためなら何だってするぞ』

    赤土『知りませんの一点張りで開き直ってやる』

    郁乃「・・・」

    赤土『それに、もはやそんなことができる余裕がお前にあるか・・・?』

    郁乃「・・・・・・」チラッ

    熊倉「・・・」ニコッ

    郁乃「ぐうぅ・・・なら、赤土ちゃんと灼ちゃんの・・・」

    赤土『―もう止めろ』

    170 = 78 :

    赤土『そんな、道端で教師と教え子がキスをしている隠し撮りをばらまいてどうする?』

    赤土『行っておくが私は灼との関係はもう隠すつもりはないぞ』

    郁乃「くっ・・・」

    赤土『赤阪、おまえの持つ武器は全部こけおどし』

    赤土『ただの煙なんだよ』

    赤土『お前は火なんかじゃない、その芯までただの煙なんだ』

    郁乃「・・・」

    赤土『認めろ赤阪 ―お前の負けだ』

    171 :

    出かける前支援

    172 = 78 :





    阿知賀女子 麻雀部

    赤土「・・・ふ~」パチン

    「・・・」

    「決着、ついたの・・・?」

    (ハルちゃんカッコ良かった・・・)

    赤土「ああ、ひとまずは、な」

    「・・・」

    赤土「安心しろ、憧」

    赤土「もうお前には握られてる弱みなんてない」

    「晴絵っ・・・監督・・・!」ギュゥウ

    173 = 78 :

    「すみませんっ私・・・私の行動で麻雀部めちゃめちゃにしてしまって・・・」ウワァァン

    赤土「いいんだよ、もう私には謝るな」ギュッ

    「えっ・・・」

    赤土「こうなったのは部員をしっかり見てやれなかった私の責任もあるしな」

    赤土「何より、お前と宥の苦しみに気づいてやることが出来なかった」

    赤土「悔やんでも悔やみきれない 監督失格だ」

    「う、うわぁぁああんごめんなさいぃ」グスッグスッ

    「ムー・・・」ジトー

    174 = 111 :

    灼熱ちゃんはいい加減にしなさい

    175 = 78 :

    赤土「だから私にはいいって」スッ

    赤土「お前ら2人には、他に心の底から謝らなくちゃいけない奴が居るだろ?」

    「・・・」

    赤土「不安になるのも分かるよ」

    赤土「でもな、お前らがあいつらにしてきたことは、とても言葉だけじゃ償えないんだ」

    「うう・・・」

    赤土「それでもケジメをつけようってんなら、腹くくって、殺される覚悟で謝りに行く事だ」

    赤土「それがケリの付け方、ってもんだぜ?」キリッ

    176 = 154 :

    レジェンドスベッテンデー

    177 = 78 :


    姫松高校 応接室


    ピー・・・ピー・・・ピー・・・

    携帯を片手に佇む郁乃


    熊倉「どうやらケリはついたみたいね?」

    郁乃「・・・はは、そのようですねぇ~」

    熊倉「それじゃあ私はこの辺で退散するとしますかね」スクッ

    郁乃「・・・ほな、気をつけて」

    熊倉「―」ピタッ

    熊倉「ところで赤阪代行さん」

    郁乃「・・・まだなにか~?」

    熊倉「―なんであなた、阿知賀にそこまで固執したの?」

    178 = 78 :

    郁乃「はてはて~それじゃまるで私が阿知賀に特別な思い入れがあるみたいな・・・」

    熊倉「あるんじゃないの?」

    熊倉「あなたの阿知賀を崩さんとする執念は他の高校のそれの比ではなかったわ」

    熊倉「ま、詰めは甘かったようだけど・・・」

    郁乃「・・・」

    熊倉「―いや、つまらないことを聞いたわ 忘れてちょうだい」

    熊倉「それじゃあ、御機嫌よう」スタスタ

    郁乃「ほな、また」

    郁乃(二度と面拝みたくないけどな・・・)

    バタン

    179 = 78 :

    夕方 公園

    穏乃「ふ~すっかり一日中走っちゃった!」キモチー

    「た、たいひょ~ も、もう、へとへと・・・で ごじゃる~」ヘトヘト・・・

    穏乃「もう玄さん隊員はほんと走りがなってないなー」

    穏乃「まずはこう、フォームから改善しなきゃ!」グニグニ

    「ひ、ひぇ~おたすけぇ~」

    キャッキャウフフ




    ベンチ

    大きな夕日が2つのシルエットを描いている


    穏乃「・・・」

    穏乃「夕日が沈むね、玄さん」

    180 = 78 :

    「そうだねえー綺麗だね」

    穏乃「・・・玄さんも綺麗だね」

    「・・・えっ?」

    穏乃「なーんて//」エヘヘ

    「・・・も、もう穏乃隊長はやっぱり大胆ですなあ///」

    アハハハハハ



    パラリラパラリラ~ キキィ~

    穏乃「?」

    181 :

    珍しくイケメンなレジェンド

    182 = 78 :

    穏乃「あ、あれ晴絵さんの車じゃない?」

    「そうみたい・・・だね」

    穏乃「あっ出てきた」

    「・・・」


    ****少し前***


    赤土「クソ~穏乃のやつめ~玄連れ回してどこにいやがる」ギャアア!

    「はは、シズらしいや」

    「もうちょっと・・・安全運転・・・」ガタンゴトン

    赤土「!! 見つけた!」キキィ~

    「!」

    184 = 78 :




    バタンッ

    赤土「さあ2人とも、覚悟はいい?」

    「・・・」コクン



    赤土「おお~い、よーやく見つけたぞそこの2人!」タッタッタ


    穏乃「赤土さん・・・それに」

    「アコちゃん・・・灼ちゃん・・・」

    赤土「今からこの2人から話があるそうだ」

    穏乃「・・・」

    「・・・」

    185 = 81 :

    ぶっ続けとは驚いた
    超絶支援

    186 :

    おもしろいよー

    187 = 78 :

    赤土「私も手助けするけど、できるだけこの子たちの口から言わせたいと思う」

    赤土「特に・・・玄には到底納得出来ないことだと思うけど・・・」

    「・・・」

    赤土「どうか、聞いてやってほしい」

    穏乃「・・・」

    穏乃「・・・」コクン

    「・・・」

    「・・・なん、ですか」




    188 = 78 :


    姫松高校 屋上

    郁乃「ここからの夕日はいつ見ても最高やな~」

    郁乃「今の最悪の気分を浄化してくれるで~・・・」

    郁乃「 ――まーさか赤土ちゃんが熊倉のオバハンと繋がりあったとはなあ・・・」

    郁乃「だからバレずに事進めたかったのに~!そこまでの人脈洗えてんかったからな~・・・」ジタジタ

    郁乃「赤阪監督(予定)一生の不覚やでほんま~」ハァ~

    郁乃「・・・」

    郁乃(しっかしほんま妖怪やったなあのオバハン)

    郁乃(全てお見通しとは参るわ~)

    郁乃「・・・」

    郁乃「・・・執念、ね」

    郁乃「いや嫉妬やろな」

    189 = 78 :

    郁乃(10年前のインハイ、今も夢に見るで)

    郁乃(あの怪物になーんも太刀打ち出来んかったうちの目の前で)

    郁乃(赤土ちゃんあんた、跳満ぶつけてもうたもんな)

    郁乃(・・・)

    郁乃「そして今も・・・」

    郁乃「うちは代行、あんたは監督 ――か」

    郁乃「あはは~・・・人生思うようにいかんもんやなあ」

    郁乃「――赤土ちゃん、」



    郁乃「今回の借りは決勝でキッチリ返えさせてもらうからな」


    191 = 78 :





    再び公園


    あれからいろんな話を聞いた

    お互い途中で何度か泣き崩れたけど、
    赤土さんの助けもあってなんとか最後までいくことができた


    「玄・・・さん、シズ・・・」ヒックエッグ

    「ほんとに・・・ごめんなさい・・・」ボロボロ

    「私も・・・」ポタポタ

    「皆のこと考えずに・・・自分のことばっかり」

    「ほんとにごめん・・・」


    正直頭が真っ白になっててその時のやり取りはよく覚えていない

    アコ達を何発が殴って、そのあとずっと皆で泣いていた気がする

    玄さんは・・・あまりのヘナチョコビンタに正直ちょっと笑いそうになった

    192 :

    こけし視ね

    193 = 78 :


    夜 松実邸


    穏乃「すみません玄さん、2日も続けて・・・」

    「お安いご用だよー」ニヘラ

    「こっちも抱き枕が欲しかったしー」ギュゥウ

    穏乃(うう、胸が苦しい・・・)

    穏乃「・・・明日また、久しぶりに麻雀部全員が揃いそうですね」

    「そうだね・・・お姉ちゃん、喜ぶといいなあ」


    明日みんなで宥さんのお見舞いに行く事になった

    正直アコを会わせるのは不安だけど・・・

    それでも、親友として、なんとか謝らせてあげたいと思う

    194 = 132 :

    頑張りすぎやろ

    195 = 78 :

    穏乃「・・・」


    「正直ね、まだ心の中ではあの子達を許せてないんだ」

    穏乃「・・・そんなの、当然ですよ」

    「・・・でもね、また皆と麻雀打ちたいなって」ウルウル

    「許せないのに、またあの場所で、皆と打ちたいなって・・・」ポロポロ


    「うっ・・・ ふええええええん」ギュゥウ

    穏乃「・・・玄さん、ずっと1人で麻雀部守ってきましたもんね」ナデナデ


    「・・・また、皆で麻雀打てるかなあ」

    穏乃「 ―― 」



    穏乃「打てますよ 絶対」ギュゥウ

    196 = 78 :

    完璧とまではいかなかった

    すべて元通りとまではいかなかった

    でも、少しくらいはあの楽しかった日々に近付けたのかなって

    そう思って、私たちは眠りについた


    ・・・腕の火傷はもう、痛まなかった








    カンッ!

    197 = 78 :

    9時までに間に合わなかった・・・
    というわけで終わりです
    シズ玄とカッコイイレジェンドが書きたい欲求だけで書いた 
    アコとあらたそはなんかごめん 読んでくれた人ありがとう~

    198 :

    乙!!

    面白かった!!

    199 = 132 :

    やるじゃんおつお

    200 = 99 :


    最近穏玄増えてきてうれしい


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