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    元スレ梓「唯先輩の夢を見たせいでよく眠れなかったんです」唯「またー?」

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    51 = 46 :

    「それじゃあ、電気消すわね」

    「はい」

    (……私の夢が、もしも本当に効果を持つのなら、)

    (今日、ムギ先輩は自分で絞殺をして命を絶つ)

    (その夢を昨日見たんだ……)

    「梓ちゃん」

    「え?はい」

    「もっと寄ってもいい?私……心細くて」

    「なんで唯ちゃん……死んじゃったのかしらね」

    「あんなに良い娘だったのに……」

    「ムギ先輩……」

    52 = 50 :

    ドキドキ

    53 = 46 :

    夜中

    「…………」

    (ムギ先輩は寝たみたい。当然だよね、一昨日と昨日でたくさんありすぎた)

    (そりゃ疲れるって……)

    「私も……」

    (いや、私が何とかしなきゃいけないんだ。絶対に。唯先輩のためにも)

    「でも……この状態でムギ先輩が何かするとは思えない」

    「気を抜いちゃ……だめだ」

    54 = 46 :

    「…………」

    「…………」

    「…………ムギ先輩?」

    「っ……」

    「トイレですか?」

    「……」

    「ムギ先輩、あの、」

    「……っ」

    「ムギ先輩!!」

    55 = 46 :

    「ムギ先輩!アンプのコード持ってどうする気ですか!!」

    「……」

    「聞いてますか!?あの!」

    「……」

    「首に巻いて……っ!?ムギ先輩!!」

    「っ」

    「やめて……やめてくださいっ」

    「誰か!だれかぁー!!ムギ先輩がおかしいです!!」

    「……」

    「自分の首を絞めないでッ!!ムギ先輩!!」

    56 = 49 :

    むぎちゃん……

    57 = 46 :



    「はあ……はあ……」

    「あれ?梓ちゃん、おはよう……どうしたの。家の者、みんな集まって……」

    「何かあったの?」

    (そうだ……なんで気づかなかったんだろう)

    (私が見た夢は、ムギ先輩が自ら命を絶つ夢)

    (自殺に……犯人なんているわけない……っ)

    「まさか唯先輩も自発的に……?」

    「梓ちゃん?」

    「そんなの……とめられるわけない!!」

    58 = 46 :



    「ああ……くそっ、くそっ」

    「大丈夫?梓」

    「どうしたら……!」

    (でも待って、そうだよ。今日のムギ先輩は止められた)

    (助けることが出来たんだ。あのままだったら夢通りになっていたんだから)

    「私が……全部止めれば、誰も死なない……」

    「梓……?」

    「私がみんなを助けるんだ……!はは、そうすれば」

    生徒「おい!大変だ!三年生の女子トイレで自殺があったらしいぞ!!」

    60 = 50 :

    ドキドキ

    61 = 50 :

    ばくばく

    64 = 46 :

    「あ、あああ……?」

    「自殺って、一体誰が!?」

    生徒「琴引だか、琴吹だか……そんな感じの生徒……」

    「梓、それってまさか……」

    「うそだ、うそだうそだうそだ……」

    「紬先輩なんじゃ……」

    「聞きたくない聞きたくない聞きたくない!」

    「梓!」

    「聞いたって、どうしようもないでしょ……!!」

    65 :


    これはやヴァイ

    66 = 50 :

    怖いなぁー

    67 = 46 :

    放課後

    「もういやだ、もういやだ……」

    「…………」

    「……なんで、ムギまで」

    「う、ああああ……」

    「ムギ、唯のことを気に病んで……?」

    「違う!!」

    「えっ?」

    「あ、や……違うと思います……」

    「梓。お前、何か知っているのか?」

    68 = 46 :

    「な、なに言っているんですか。私は何も知りませんよ……」

    「ならどうして、ムギがそうじゃないって分かるんだ?」

    「それは、き、昨日の夜、ムギ先輩が悲しんでたから……」

    「答えになってねーよ。だったら尚更澪の言う方が合っているだろ」

    「唯の怪我の頃から、梓、様子おかしかったよな」

    「……」

    「何を隠しているんだ?言ってくれ」

    「私は……」

    「……」

    「何も、隠してません……」

    70 = 62 :

    眠いからはよ

    71 = 46 :

    「梓!」

    「ひっ……」

    「澪やめろ。ならこうしよう、梓」

    「……」

    「お前の抱えている問題を、私たちにも分けてくれ」

    「……」

    「お前が一人で重いものを抱えているのは知っている。一人だけ何かから怯えているのも」

    「私は、私たちは、お前の力になりたいんだ。ひとりじゃない、私たちにもその重みを一緒に背負わせてほしい」

    「それが唯や、ムギのためにもなると思う。だから……頼む」

    「……」

    「梓、私からもお願いだ」

    「………・・・」

    「わかりました。話します……」

    73 = 46 :

    「でも、私にもよく分かっていません。これを先輩達に話していいのかも分かりません」

    「それでも構わない。教えて欲しい」

    「……夢を、見るんです」

    「夢?」

    「唯先輩がトラックに轢かれた夢。ムギ先輩が、絞殺した夢」

    「まさか、その夢が現実になったっていうのか?」

    「……」

    「信じられない……」

    「私は、昨日ムギ先輩の家に泊まって、防ごうとしました。それは成功したんですけど……」

    「……結果的に、ムギは死んでしまった」

    74 = 65 :

    まあムギちゃんの遺影にはこれを

    75 :

    次は誰の遺影かな?楽しみだ

    77 = 46 :

    「そんな馬鹿な話があるか……!」

    「梓、それは本当なんだよな?」

    「冗談でもこんなこと言いません!!」

    「だが……そんなの、現実的に考えてありえないだろう!」

    「でも、実際に起きているんだから信じるしかない」

    「律!」

    「考えてみろよ。ムギの様子だって変だった。いきなり喋らなくなって、トイレに向かったかと思いきやアレだ」

    「なら……今日梓が夢を見れば、また誰かが命を落とすのか?」

    「……その心配はありません」

    78 :

    >>74
    保存したよむぎちゃん

    79 :

    あずにゃんは殺させない

    81 :

    憂が自殺しそう

    82 :

    「でもおかしな夢だったんです」

    「どういうことー?」

    「唯先輩が……あっ、でも、やっぱり言うのやめときます」

    「ええ、気になるじゃん。教えてよっあずにゃぁん」

    「いや、その……あんまり、人に言うべきじゃないと思って」

    「だいじょうぶ、だいじょうぶ。まだ部室には私とあずにゃんだけだし」

    「でも……」

    「言ってよあずにゃぁん」 ムギュ

    「わ、分かりましたから、抱きつくのはやめてくださいっ」

    「それでそれで?どんな夢だったの?」

    「……ゆ、唯先輩が、」

    「トラックに轢かれる夢です」

    83 = 49 :

    >>74
    保存した
    この画像素晴らしいさる避け効果があるな

    84 = 46 :

    「私、もう寝ませんから」

    「なに?」

    「寝なければ、夢を見ることもない。そうですよね、澪先輩」

    「そ、それはそうだけど……寝ないなんて、続いても1週間だぞ?」

    「私は3日寝なかったら頭がおかしくなりそうだった」

    「それでも……寝ませんよ。寝るわけにはいきません」

    「梓……」

    「一度防いだくらいじゃどうにもならない。なら、この方法しかありません」

    「そんなの、無茶だ……。梓、ここは大人の人に相談して」

    「時間はないんです!悠長に構えてなんかいられない!私が寝ない以外の選択肢はない!!」

    「……」

    85 :

    梓が夢を見なければいいなら…

    86 = 62 :

    ねたら必ず誰か死ぬ夢みるのかよww

    87 = 69 :

    時間はないってなんだよ

    88 = 46 :



    「私は、寝ない」

    「大丈夫だよ。人間、水さえあれば生きていけるんだ」

    「もう誰も死なせるもんか」

    「ギネスの最長記録って何日だったっけ?」

    「少なくとも、その日までは起きていられる……」

    「ち、違う!ずっと、ずっと起きているんだ」

    「これが正しいんですよね。唯先輩……」

    89 = 49 :

    テレビで見たことあるな
    全く寝ない人間

    90 :

    もし夢みたら、24時間ずっと張り付いとく百合展開頼む

    91 = 46 :

    夜 2日目

    「……」

    「もし私が寝たら、きっと次の日には誰かが死ぬんだと思う……」

    「寝ても、夢を見なければ……」

    「ううん、もし見てしまったら終わりだ……」

    「って何考えてるんだ、私。寝るなんて選択肢、元からないんだから」

    「…………」

    「唯先輩に、会いたいなあ」

    92 :

    >>89
    俺も見たわ、超短い睡眠をとってるんだよな。寝てるは寝てるから、ギネス的にはアウトなんだろうけど

    ところで、夢オチループは勘弁な

    93 = 85 :

    究極の選択思い出した
    全然違うけど

    94 = 46 :

    放課後

    「…………」

    「梓、大丈夫か?」

    「…………」

    「これで5日目だったよな……放課後部活、と言っても何もしていないけど、ここで体力使っちゃまずいんじゃないか?」

    「……いえ……早く帰ったら、寝ちゃいそうで……」

    「……」

    「澪先輩……何か、暇を潰せるものありませんか……?寝ずに済むような……」

    「ゲームとかか?本は……眠くなるから駄目だよな」

    「くそっ、私も何か出来ないのかな……」

    「大丈夫です、律先輩……私が頑張れば、何も起きないんです」

    「現に、人だって死んでいないんだから……」

    95 = 78 :

    寝たら未来予知が働かなくて救う可能性すらなくなるかもしれん
    あずにゃん、俺の腕の中でぐっすりおやすみ

    96 = 65 :

    なら澪は僕がもらいますね

    97 = 46 :

    夜 13日目

    「だ……め……だ」

    (頭が……働かない……)

    「明日は学校……欠席しなきゃな……」

    「借りたゲーム……全部おわっちゃったし……」

    「どうしよ……」

    「そういえば、ねっとげーむしている人って、あんま寝てないらしいよね……」

    「ああやば……体が動かない……」

    「……ゆいせんぱい……」

    98 :

    ムギと唯は死んだんじゃない 二次元から3次元の俺の家へと来たのだよ 明智くん

    99 = 81 :

    巧妙なネトゲスレへと変貌していけ

    100 = 46 :

    放課後

    「梓が学校来なくなって、もう1週間か」

    「まだ寝ていないのかな……」

    「澪も、目にくまが出来ているぞ」

    「ああ、梓が心配でさ……」

    「……」

    「うそ。本当は、寝ているうちに自分が死ぬんじゃないかって、怖いんだ」

    「私も同じような感じだよ。梓は……どんな気持ちなんだろう」

    「寝たら誰かが死ぬかもしれない……私には、想像がつかないな」


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