元スレ梓「唯先輩の夢を見たせいでよく眠れなかったんです」唯「またー?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 46 :
紬「それじゃあ、電気消すわね」
梓「はい」
梓(……私の夢が、もしも本当に効果を持つのなら、)
梓(今日、ムギ先輩は自分で絞殺をして命を絶つ)
梓(その夢を昨日見たんだ……)
紬「梓ちゃん」
梓「え?はい」
紬「もっと寄ってもいい?私……心細くて」
紬「なんで唯ちゃん……死んじゃったのかしらね」
紬「あんなに良い娘だったのに……」
梓「ムギ先輩……」
52 = 50 :
ドキドキ
53 = 46 :
夜中
梓「…………」
梓(ムギ先輩は寝たみたい。当然だよね、一昨日と昨日でたくさんありすぎた)
梓(そりゃ疲れるって……)
梓「私も……」
梓(いや、私が何とかしなきゃいけないんだ。絶対に。唯先輩のためにも)
梓「でも……この状態でムギ先輩が何かするとは思えない」
梓「気を抜いちゃ……だめだ」
54 = 46 :
梓「…………」
紬「…………」
梓「…………ムギ先輩?」
紬「っ……」
梓「トイレですか?」
紬「……」
梓「ムギ先輩、あの、」
紬「……っ」
梓「ムギ先輩!!」
55 = 46 :
梓「ムギ先輩!アンプのコード持ってどうする気ですか!!」
紬「……」
梓「聞いてますか!?あの!」
紬「……」
梓「首に巻いて……っ!?ムギ先輩!!」
紬「っ」
梓「やめて……やめてくださいっ」
梓「誰か!だれかぁー!!ムギ先輩がおかしいです!!」
紬「……」
梓「自分の首を絞めないでッ!!ムギ先輩!!」
56 = 49 :
むぎちゃん……
57 = 46 :
朝
梓「はあ……はあ……」
紬「あれ?梓ちゃん、おはよう……どうしたの。家の者、みんな集まって……」
紬「何かあったの?」
梓(そうだ……なんで気づかなかったんだろう)
梓(私が見た夢は、ムギ先輩が自ら命を絶つ夢)
梓(自殺に……犯人なんているわけない……っ)
梓「まさか唯先輩も自発的に……?」
紬「梓ちゃん?」
梓「そんなの……とめられるわけない!!」
58 = 46 :
昼
梓「ああ……くそっ、くそっ」
純「大丈夫?梓」
梓「どうしたら……!」
梓(でも待って、そうだよ。今日のムギ先輩は止められた)
梓(助けることが出来たんだ。あのままだったら夢通りになっていたんだから)
梓「私が……全部止めれば、誰も死なない……」
純「梓……?」
梓「私がみんなを助けるんだ……!はは、そうすれば」
生徒「おい!大変だ!三年生の女子トイレで自殺があったらしいぞ!!」
60 = 50 :
ドキドキ
61 = 50 :
ばくばく
64 = 46 :
梓「あ、あああ……?」
純「自殺って、一体誰が!?」
生徒「琴引だか、琴吹だか……そんな感じの生徒……」
純「梓、それってまさか……」
梓「うそだ、うそだうそだうそだ……」
純「紬先輩なんじゃ……」
梓「聞きたくない聞きたくない聞きたくない!」
純「梓!」
梓「聞いたって、どうしようもないでしょ……!!」
65 :
これはやヴァイ
66 = 50 :
怖いなぁー
67 = 46 :
放課後
梓「もういやだ、もういやだ……」
律「…………」
澪「……なんで、ムギまで」
梓「う、ああああ……」
澪「ムギ、唯のことを気に病んで……?」
梓「違う!!」
澪「えっ?」
梓「あ、や……違うと思います……」
律「梓。お前、何か知っているのか?」
68 = 46 :
梓「な、なに言っているんですか。私は何も知りませんよ……」
澪「ならどうして、ムギがそうじゃないって分かるんだ?」
梓「それは、き、昨日の夜、ムギ先輩が悲しんでたから……」
律「答えになってねーよ。だったら尚更澪の言う方が合っているだろ」
律「唯の怪我の頃から、梓、様子おかしかったよな」
梓「……」
律「何を隠しているんだ?言ってくれ」
梓「私は……」
澪「……」
梓「何も、隠してません……」
70 = 62 :
眠いからはよ
71 = 46 :
澪「梓!」
梓「ひっ……」
律「澪やめろ。ならこうしよう、梓」
梓「……」
律「お前の抱えている問題を、私たちにも分けてくれ」
梓「……」
律「お前が一人で重いものを抱えているのは知っている。一人だけ何かから怯えているのも」
律「私は、私たちは、お前の力になりたいんだ。ひとりじゃない、私たちにもその重みを一緒に背負わせてほしい」
律「それが唯や、ムギのためにもなると思う。だから……頼む」
梓「……」
澪「梓、私からもお願いだ」
梓「………・・・」
梓「わかりました。話します……」
73 = 46 :
梓「でも、私にもよく分かっていません。これを先輩達に話していいのかも分かりません」
律「それでも構わない。教えて欲しい」
梓「……夢を、見るんです」
澪「夢?」
梓「唯先輩がトラックに轢かれた夢。ムギ先輩が、絞殺した夢」
律「まさか、その夢が現実になったっていうのか?」
梓「……」
澪「信じられない……」
梓「私は、昨日ムギ先輩の家に泊まって、防ごうとしました。それは成功したんですけど……」
律「……結果的に、ムギは死んでしまった」
74 = 65 :
75 :
次は誰の遺影かな?楽しみだ
77 = 46 :
澪「そんな馬鹿な話があるか……!」
律「梓、それは本当なんだよな?」
梓「冗談でもこんなこと言いません!!」
澪「だが……そんなの、現実的に考えてありえないだろう!」
律「でも、実際に起きているんだから信じるしかない」
澪「律!」
律「考えてみろよ。ムギの様子だって変だった。いきなり喋らなくなって、トイレに向かったかと思いきやアレだ」
澪「なら……今日梓が夢を見れば、また誰かが命を落とすのか?」
梓「……その心配はありません」
78 :
>>74
保存したよむぎちゃん
79 :
あずにゃんは殺させない
81 :
憂が自殺しそう
82 :
梓「でもおかしな夢だったんです」
唯「どういうことー?」
梓「唯先輩が……あっ、でも、やっぱり言うのやめときます」
唯「ええ、気になるじゃん。教えてよっあずにゃぁん」
梓「いや、その……あんまり、人に言うべきじゃないと思って」
唯「だいじょうぶ、だいじょうぶ。まだ部室には私とあずにゃんだけだし」
梓「でも……」
唯「言ってよあずにゃぁん」 ムギュ
梓「わ、分かりましたから、抱きつくのはやめてくださいっ」
唯「それでそれで?どんな夢だったの?」
梓「……ゆ、唯先輩が、」
梓「トラックに轢かれる夢です」
83 = 49 :
>>74
保存した
この画像素晴らしいさる避け効果があるな
84 = 46 :
梓「私、もう寝ませんから」
律「なに?」
梓「寝なければ、夢を見ることもない。そうですよね、澪先輩」
澪「そ、それはそうだけど……寝ないなんて、続いても1週間だぞ?」
律「私は3日寝なかったら頭がおかしくなりそうだった」
梓「それでも……寝ませんよ。寝るわけにはいきません」
律「梓……」
梓「一度防いだくらいじゃどうにもならない。なら、この方法しかありません」
澪「そんなの、無茶だ……。梓、ここは大人の人に相談して」
梓「時間はないんです!悠長に構えてなんかいられない!私が寝ない以外の選択肢はない!!」
律「……」
85 :
梓が夢を見なければいいなら…
86 = 62 :
ねたら必ず誰か死ぬ夢みるのかよww
87 = 69 :
時間はないってなんだよ
88 = 46 :
夜
梓「私は、寝ない」
梓「大丈夫だよ。人間、水さえあれば生きていけるんだ」
梓「もう誰も死なせるもんか」
梓「ギネスの最長記録って何日だったっけ?」
梓「少なくとも、その日までは起きていられる……」
梓「ち、違う!ずっと、ずっと起きているんだ」
梓「これが正しいんですよね。唯先輩……」
89 = 49 :
テレビで見たことあるな
全く寝ない人間
90 :
もし夢みたら、24時間ずっと張り付いとく百合展開頼む
91 = 46 :
夜 2日目
梓「……」
梓「もし私が寝たら、きっと次の日には誰かが死ぬんだと思う……」
梓「寝ても、夢を見なければ……」
梓「ううん、もし見てしまったら終わりだ……」
梓「って何考えてるんだ、私。寝るなんて選択肢、元からないんだから」
梓「…………」
梓「唯先輩に、会いたいなあ」
92 :
>>89
俺も見たわ、超短い睡眠をとってるんだよな。寝てるは寝てるから、ギネス的にはアウトなんだろうけど
ところで、夢オチループは勘弁な
93 = 85 :
究極の選択思い出した
全然違うけど
94 = 46 :
放課後
梓「…………」
澪「梓、大丈夫か?」
梓「…………」
律「これで5日目だったよな……放課後部活、と言っても何もしていないけど、ここで体力使っちゃまずいんじゃないか?」
梓「……いえ……早く帰ったら、寝ちゃいそうで……」
澪「……」
梓「澪先輩……何か、暇を潰せるものありませんか……?寝ずに済むような……」
澪「ゲームとかか?本は……眠くなるから駄目だよな」
律「くそっ、私も何か出来ないのかな……」
梓「大丈夫です、律先輩……私が頑張れば、何も起きないんです」
梓「現に、人だって死んでいないんだから……」
95 = 78 :
寝たら未来予知が働かなくて救う可能性すらなくなるかもしれん
あずにゃん、俺の腕の中でぐっすりおやすみ
96 = 65 :
なら澪は僕がもらいますね
97 = 46 :
夜 13日目
梓「だ……め……だ」
梓(頭が……働かない……)
梓「明日は学校……欠席しなきゃな……」
梓「借りたゲーム……全部おわっちゃったし……」
梓「どうしよ……」
梓「そういえば、ねっとげーむしている人って、あんま寝てないらしいよね……」
梓「ああやば……体が動かない……」
梓「……ゆいせんぱい……」
98 :
ムギと唯は死んだんじゃない 二次元から3次元の俺の家へと来たのだよ 明智くん
99 = 81 :
巧妙なネトゲスレへと変貌していけ
100 = 46 :
放課後
律「梓が学校来なくなって、もう1週間か」
澪「まだ寝ていないのかな……」
律「澪も、目にくまが出来ているぞ」
澪「ああ、梓が心配でさ……」
律「……」
澪「うそ。本当は、寝ているうちに自分が死ぬんじゃないかって、怖いんだ」
律「私も同じような感じだよ。梓は……どんな気持ちなんだろう」
澪「寝たら誰かが死ぬかもしれない……私には、想像がつかないな」
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