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元スレ貴音「……おはよう、ございます」
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看護婦が部屋の電気をつけ、夕食を貴音のベッド脇にある机に配膳し始めたとき、貴音ももそもそと毛布から出てきました。
貴音「おかゆ、ですか」
看護婦「四条さんには、物足りないでしょうけど……」
看護婦「これで、我慢してくださいね」
貴音「いえ、食は皆平等に味わうのが私の主義ですので」
貴音は静かに、おかゆに手を伸ばし、口に運びます。
貴音「なんと……」
看護婦「どうしました?」
貴音「……なんと、美味なのでしょう……」
貴音は、おかゆを一口くちにすろと、静かに涙を流しました。
看護婦「四条さん!?どうされました!?」
看護婦は、慌てて貴音のそばへ詰め寄ります。
貴音「いえ……こうして食事をしていると、つい昔のことを思い出してしまいまして……」
看護婦「あ……」
貴音「ラーメンが、食べたいですね……」
貴音「おかゆ、ですか」
看護婦「四条さんには、物足りないでしょうけど……」
看護婦「これで、我慢してくださいね」
貴音「いえ、食は皆平等に味わうのが私の主義ですので」
貴音は静かに、おかゆに手を伸ばし、口に運びます。
貴音「なんと……」
看護婦「どうしました?」
貴音「……なんと、美味なのでしょう……」
貴音は、おかゆを一口くちにすろと、静かに涙を流しました。
看護婦「四条さん!?どうされました!?」
看護婦は、慌てて貴音のそばへ詰め寄ります。
貴音「いえ……こうして食事をしていると、つい昔のことを思い出してしまいまして……」
看護婦「あ……」
貴音「ラーメンが、食べたいですね……」
>>52
なんか逆にしれっと同人誌描いてそう
なんか逆にしれっと同人誌描いてそう
看護婦「ふふ……」
貴音「なにがおかしいのです」
看護婦「いえ、昼間、あれだけ頑張っていたのに、ラーメンのことで涙を流すなんて……」
貴音「……」
看護婦「なんだか、四条さんらしいなって思ったんですよ。50年経っていたとしても」
貴音「ふ、ふふ……」
貴音と看護婦は、静かに笑いました。そうすることで、互いに意思疎通が図れたような気がしたのです。
貴音「本当に、おかしなことですね。あれほど辛いリハビリよりも、ラーメンへの情が勝っているなんて」
看護婦「ええ……本当に」
貴音「私は、本当にラーメンが好きなのです」
看護婦「そうでしたね」
看護婦が答えた後、何か思いついたようなしぐさをします。
看護婦「そうだ!もしこのままリハビリが順調にいくようなら、一緒にラーメン食べに行きましょうよ!」
貴音「それは、真魅力的な提案ですね」
そう答えながらも、貴音はおかゆを食べる手を休めることはありませんでした。
貴音「なにがおかしいのです」
看護婦「いえ、昼間、あれだけ頑張っていたのに、ラーメンのことで涙を流すなんて……」
貴音「……」
看護婦「なんだか、四条さんらしいなって思ったんですよ。50年経っていたとしても」
貴音「ふ、ふふ……」
貴音と看護婦は、静かに笑いました。そうすることで、互いに意思疎通が図れたような気がしたのです。
貴音「本当に、おかしなことですね。あれほど辛いリハビリよりも、ラーメンへの情が勝っているなんて」
看護婦「ええ……本当に」
貴音「私は、本当にラーメンが好きなのです」
看護婦「そうでしたね」
看護婦が答えた後、何か思いついたようなしぐさをします。
看護婦「そうだ!もしこのままリハビリが順調にいくようなら、一緒にラーメン食べに行きましょうよ!」
貴音「それは、真魅力的な提案ですね」
そう答えながらも、貴音はおかゆを食べる手を休めることはありませんでした。
>看護婦「なんだか、四条さんらしいなって思ったんですよ。50年経っていたとしても」
50年前から知り合い?
50年前から知り合い?
夕食を食べ終えた後、看護婦は一言貴音に声をかけました。
看護婦「また明日も、リハビリ頑張ってくださいね」
貴音「ええ、看護婦殿も」
看護婦「はは……」
短い受け答えの後、看護婦は病室を後にしました。
貴音「……よい、目標が出来ましたね」
貴音は、どこか満足げにそうつぶやきました。
突然目が覚めたら50年後になっていて、右も左も分からず、そばには共も仲間もおらず。
世界に突然取り残された気持ちになっていた貴音にとって、そのラーメン一杯が生きる希望となったのです。
貴音「ふふ……」
小さな笑い声の後、また病室は静かになりました。
そして、静かになった途端に、一つ疑問が浮かび上がってきます。
貴音「はて……私、いつ看護婦殿にラーメンが好物だと伝えたのでしょうか」
少し気になりましたが、もしかしたら昔の自分の情報が残っていて、それを見て知ったのかもしれないと、そう結論付けました。
ラーメンのうれしさの前には、あまりに些細な疑問でした。
看護婦「また明日も、リハビリ頑張ってくださいね」
貴音「ええ、看護婦殿も」
看護婦「はは……」
短い受け答えの後、看護婦は病室を後にしました。
貴音「……よい、目標が出来ましたね」
貴音は、どこか満足げにそうつぶやきました。
突然目が覚めたら50年後になっていて、右も左も分からず、そばには共も仲間もおらず。
世界に突然取り残された気持ちになっていた貴音にとって、そのラーメン一杯が生きる希望となったのです。
貴音「ふふ……」
小さな笑い声の後、また病室は静かになりました。
そして、静かになった途端に、一つ疑問が浮かび上がってきます。
貴音「はて……私、いつ看護婦殿にラーメンが好物だと伝えたのでしょうか」
少し気になりましたが、もしかしたら昔の自分の情報が残っていて、それを見て知ったのかもしれないと、そう結論付けました。
ラーメンのうれしさの前には、あまりに些細な疑問でした。
一カ月後
看護婦「おはようございます、四条さん」
貴音「おはようございます」
もう決まり切ったように、看護婦は貴音の病室を訪れます。
貴音「今日は、いよいよ待ちに待った日ですね」
看護婦「ええ。今日、上手くいけばリハビリも終わりですね」
貴音「長いようで、あっという間でした」
看護婦「四条さんの努力の賜物ですよ。先生方も驚いてました」
貴音「ふふ……」
そう一言笑った後、貴音は言いました。
貴音「ラーメンのためなら」
看護婦「ラーメンのためなら」
貴音がそういうのを予期していたように、看護婦もそれに合わせて言います。
貴音は少し驚いたような、でもうれしそうな表情を浮かべます。
看護婦「いっつも言ってましたもんね、それ」
看護婦「おはようございます、四条さん」
貴音「おはようございます」
もう決まり切ったように、看護婦は貴音の病室を訪れます。
貴音「今日は、いよいよ待ちに待った日ですね」
看護婦「ええ。今日、上手くいけばリハビリも終わりですね」
貴音「長いようで、あっという間でした」
看護婦「四条さんの努力の賜物ですよ。先生方も驚いてました」
貴音「ふふ……」
そう一言笑った後、貴音は言いました。
貴音「ラーメンのためなら」
看護婦「ラーメンのためなら」
貴音がそういうのを予期していたように、看護婦もそれに合わせて言います。
貴音は少し驚いたような、でもうれしそうな表情を浮かべます。
看護婦「いっつも言ってましたもんね、それ」
貴音「ずっと楽しみにしていたのですよ。あなたとの約束」
看護婦「私もです、四条さん」
それから少し二人で談笑した後、看護婦は時計に目をやります。
看護婦「もうそろそろ、時間ですね」
貴音「ええ、それでは参りましょうか」
看護婦に支えられ車いすに乗って、二人はリハビリ場へ向かいます。
貴音「まだ、残っているといいのですが」
看護婦「何がです?」
貴音「私行きつけの、ラーメン屋がありました」
看護婦「ああ、二十郎ですね。まだまだ健在ですよ」
貴音「なんと!それはよいことです!」
貴音は思わずはしゃぎました。50年たっても変わらない物を見つけたのですから。
貴音「ますます気合いが入りますね」
看護婦「ええ!」
二人は、明るい未来を想像していました。
この後何が起こるかは、全く想像していませんでした。
看護婦「私もです、四条さん」
それから少し二人で談笑した後、看護婦は時計に目をやります。
看護婦「もうそろそろ、時間ですね」
貴音「ええ、それでは参りましょうか」
看護婦に支えられ車いすに乗って、二人はリハビリ場へ向かいます。
貴音「まだ、残っているといいのですが」
看護婦「何がです?」
貴音「私行きつけの、ラーメン屋がありました」
看護婦「ああ、二十郎ですね。まだまだ健在ですよ」
貴音「なんと!それはよいことです!」
貴音は思わずはしゃぎました。50年たっても変わらない物を見つけたのですから。
貴音「ますます気合いが入りますね」
看護婦「ええ!」
二人は、明るい未来を想像していました。
この後何が起こるかは、全く想像していませんでした。
夜
貴音「……」
看護婦「……四条さん……夕食を」
貴音「そこへ。後で食します」
看護婦「……はい。でも、ちゃんと食べてくださいね」
病室には、重い空気が流れていました。
ベッドに寝転がる貴音は、ただただ真上をみつめているだけです。
看護婦「頭の傷の具合、どうですか……?」
貴音「……問題ありません」
貴音の頭には、包帯が巻かれていました。うっすらと血が滲んでいます。
看護婦「残念、でしたね……」
貴音「……」
貴音は何も答えません。
昼間のリハビリの時、貴音は運悪く転んでしまい、頭を切りました。
その結果、リハビリは延期され、貴音のこれまでの努力はすべて崩れ去ってしまったのでした。
上手くいっていれば、今頃は特別に外出許可をもらい、ラーメンを食べているはずだったのです。
貴音「……」
看護婦「……四条さん……夕食を」
貴音「そこへ。後で食します」
看護婦「……はい。でも、ちゃんと食べてくださいね」
病室には、重い空気が流れていました。
ベッドに寝転がる貴音は、ただただ真上をみつめているだけです。
看護婦「頭の傷の具合、どうですか……?」
貴音「……問題ありません」
貴音の頭には、包帯が巻かれていました。うっすらと血が滲んでいます。
看護婦「残念、でしたね……」
貴音「……」
貴音は何も答えません。
昼間のリハビリの時、貴音は運悪く転んでしまい、頭を切りました。
その結果、リハビリは延期され、貴音のこれまでの努力はすべて崩れ去ってしまったのでした。
上手くいっていれば、今頃は特別に外出許可をもらい、ラーメンを食べているはずだったのです。
らぁめんじゃないのがどうしても気になる
伏線だということに期待
伏線だということに期待
看護婦の年齢がはっきりしていないということは…看護婦が双子のどちらかであるということがたしようあるやもしれん
貴音は打ちひしがれていました。
たかがラーメン、というわけではありませんが、そのラーメンは特別なラーメンだったのです。
これまでの努力と、孤独感と、それらに耐えるために張っていた気が一気に尽きてしまいました。
貴音「……もう、よいでしょう」
看護婦「……」
貴音「申し訳ありませんが、一人にしてください……」
貴音は、看護婦に八つ当たりしてしまいそうな感情を必死に抑えています。
そのことで看護婦に気を使わせているのも分かってはいるのですが、今はそうすることしかできません。
貴音「また、きっと……」
言葉を区切りました。きっと、今は何を言っても看護婦に気を遣わせるだけなのです。
なら、いっそ自分が鎮まるまでは関わらないでほしい。そう思いました。
看護婦「私は、いつまでも待っていますから」
貴音「……」
看護婦が病室を後にします。
病室は、貴音の静かな呼吸音以外、何一つ響きませんでした。
たかがラーメン、というわけではありませんが、そのラーメンは特別なラーメンだったのです。
これまでの努力と、孤独感と、それらに耐えるために張っていた気が一気に尽きてしまいました。
貴音「……もう、よいでしょう」
看護婦「……」
貴音「申し訳ありませんが、一人にしてください……」
貴音は、看護婦に八つ当たりしてしまいそうな感情を必死に抑えています。
そのことで看護婦に気を使わせているのも分かってはいるのですが、今はそうすることしかできません。
貴音「また、きっと……」
言葉を区切りました。きっと、今は何を言っても看護婦に気を遣わせるだけなのです。
なら、いっそ自分が鎮まるまでは関わらないでほしい。そう思いました。
看護婦「私は、いつまでも待っていますから」
貴音「……」
看護婦が病室を後にします。
病室は、貴音の静かな呼吸音以外、何一つ響きませんでした。
深夜
貴音「……」
貴音は、なかなか寝付けづにいました。
寝てしまって、この気持ちの昂りをなんとかして抑えたかったのですが、それは叶わなかったようです。
貴音「……今宵は……」
カーテンの方に目をやると、どうやら外は月が出ているようで、ほのかに明るくなっています。
貴音「月……月は変わらず、輝いているのでしょうか」
むくりと起き上がると、貴音はベッドに腰掛けたまま、そっと足をおろします。
貴音「……くっ」
昔、友人が良くそう言っていたのを思い出しながら、立ち上がります。
貴音「なんの……その……」
貴音は、見事立ち上がりました。そして少し頼りない足つきのまま、病室を出て行きました。
目指す場所は屋上です。ただそれだけのために、必死に足を動かし続けました。
貴音「……」
貴音は、なかなか寝付けづにいました。
寝てしまって、この気持ちの昂りをなんとかして抑えたかったのですが、それは叶わなかったようです。
貴音「……今宵は……」
カーテンの方に目をやると、どうやら外は月が出ているようで、ほのかに明るくなっています。
貴音「月……月は変わらず、輝いているのでしょうか」
むくりと起き上がると、貴音はベッドに腰掛けたまま、そっと足をおろします。
貴音「……くっ」
昔、友人が良くそう言っていたのを思い出しながら、立ち上がります。
貴音「なんの……その……」
貴音は、見事立ち上がりました。そして少し頼りない足つきのまま、病室を出て行きました。
目指す場所は屋上です。ただそれだけのために、必死に足を動かし続けました。
屋上
貴音「良かった……幸い、鍵はかかっていないようですね」
無事に屋上までたどり着いた貴音は、ほっと一息つきます。
ドアを開けると、そこには月の光が降り注いでいました。
貴音「あそこに、腰かけましょうか」
少し歩くと、貴音は屋上にあるベンチに腰掛けました。
そのまま見上げれば、夜空には満月が輝いています。
貴音「なんと……美しいのでしょう」
貴音「こうしていると、765プロの屋上で、皆と星を見上げた日を思い出しますね」
誰にでもなく、貴音はつぶやきました。
そして、懐かしく思うあまり、涙がこみ上げてきます。
貴音「私は……なぜ……」
思わず息が詰まります。一度昔を思い出した途端、あふれ出るように思い出がこみ上げてきました。
貴音「なぜ……このような目に遭わなければならないのでしょう……」
貴音「私は、それほどまでに重い罪を犯したというのでしょうか……」
それからしばらく、貴音は静かに泣き続けました。
貴音「良かった……幸い、鍵はかかっていないようですね」
無事に屋上までたどり着いた貴音は、ほっと一息つきます。
ドアを開けると、そこには月の光が降り注いでいました。
貴音「あそこに、腰かけましょうか」
少し歩くと、貴音は屋上にあるベンチに腰掛けました。
そのまま見上げれば、夜空には満月が輝いています。
貴音「なんと……美しいのでしょう」
貴音「こうしていると、765プロの屋上で、皆と星を見上げた日を思い出しますね」
誰にでもなく、貴音はつぶやきました。
そして、懐かしく思うあまり、涙がこみ上げてきます。
貴音「私は……なぜ……」
思わず息が詰まります。一度昔を思い出した途端、あふれ出るように思い出がこみ上げてきました。
貴音「なぜ……このような目に遭わなければならないのでしょう……」
貴音「私は、それほどまでに重い罪を犯したというのでしょうか……」
それからしばらく、貴音は静かに泣き続けました。
貴音「ふぅ……」
泣きやんだ貴音は、一息つくと、ベンチからそっと立ち上がりました。
そして、そのまま屋上の端のフェンスへと向かいます。
貴音「面妖な……」
貴音は、眼下の街の風景に息をのみました。
そこらじゅうで機械が動きまわり、街の様子は様変わりしていたのです。
貴音「50年……」
50年という長い時間は、世間を変化させるには十分すぎる時間です。
世界から完全に置いてけぼりにされたと認識させるには、十分すぎる光景でした。
貴音「……」
思わず、言葉を失います。自分は、この世界で必要とされていないのだと、そう思います。
満足にアイドルもやれず、ラーメンも食べられず、この世界に何の未練があるのだろうと。
いっそ、このまま消えてしまってもいいのではないかと、そういう考えが脳裏をよぎりました。
貴音「ふふ」
なぜか、笑みがこぼれます。なぜそうなったかすらも分かりません。
ただ、そうするのが正解なのだとも考えられました。
泣きやんだ貴音は、一息つくと、ベンチからそっと立ち上がりました。
そして、そのまま屋上の端のフェンスへと向かいます。
貴音「面妖な……」
貴音は、眼下の街の風景に息をのみました。
そこらじゅうで機械が動きまわり、街の様子は様変わりしていたのです。
貴音「50年……」
50年という長い時間は、世間を変化させるには十分すぎる時間です。
世界から完全に置いてけぼりにされたと認識させるには、十分すぎる光景でした。
貴音「……」
思わず、言葉を失います。自分は、この世界で必要とされていないのだと、そう思います。
満足にアイドルもやれず、ラーメンも食べられず、この世界に何の未練があるのだろうと。
いっそ、このまま消えてしまってもいいのではないかと、そういう考えが脳裏をよぎりました。
貴音「ふふ」
なぜか、笑みがこぼれます。なぜそうなったかすらも分かりません。
ただ、そうするのが正解なのだとも考えられました。
そうしているうちに、背後のドアが勢いよく開かれました。
看護婦「四条さん!!」
貴音「!!」
突然の出来事に、貴音は思わずよろけます。
その様子を見るまでもなく、看護婦は貴音のもとへ駆けつけました。
看護婦「もう……もう……」
貴音「あの……看護婦殿……?」
看護婦「どうして……どうしていつも」
貴音「?」
看護婦「そうやって、私を置いてけぼりにしようとするの!?」
貴音「その……看護婦殿……」
看護婦は鳴きながら貴音を抱きしめます。貴音は、その状況が理解できないようでした。
看護婦「また……私のもとからいなくなっちゃうの……?」
看護婦「ねぇ、お姫ちん……」
貴音「!?」
看護婦は、年を重ね63歳となった、双海真美その人でした。
看護婦「四条さん!!」
貴音「!!」
突然の出来事に、貴音は思わずよろけます。
その様子を見るまでもなく、看護婦は貴音のもとへ駆けつけました。
看護婦「もう……もう……」
貴音「あの……看護婦殿……?」
看護婦「どうして……どうしていつも」
貴音「?」
看護婦「そうやって、私を置いてけぼりにしようとするの!?」
貴音「その……看護婦殿……」
看護婦は鳴きながら貴音を抱きしめます。貴音は、その状況が理解できないようでした。
看護婦「また……私のもとからいなくなっちゃうの……?」
看護婦「ねぇ、お姫ちん……」
貴音「!?」
看護婦は、年を重ね63歳となった、双海真美その人でした。
貴音と看護婦こと年老いた双海真美は、ベンチに腰掛けていました。
貴音「……ふふ」
真美「もう……笑わないで……」
貴音「いえ、申し訳ありません」
真美が病室を巡回中、貴音が病室を抜け出したことに気付き、慌てて探し回っていたのです。
そして嫌な予感がよぎり、屋上へ向かってみたところ、貴音がいました。
貴音「まさか、あなたが双海真美だとは……」
真美「本当は……ばらさないつもりだったんだけどね……」
貴音「ええ、驚きました」
真美「そうだよね」
貴音「ずいぶん、口調も落ち着きましたね。そのたち振る舞いも」
真美「……全然そんなことないっしょ→!お姫ちん!」
貴音「なんと!!」
真美「とか、言うような年齢でもないし」
貴音「そう……ですね。ええ」
貴音「……ふふ」
真美「もう……笑わないで……」
貴音「いえ、申し訳ありません」
真美が病室を巡回中、貴音が病室を抜け出したことに気付き、慌てて探し回っていたのです。
そして嫌な予感がよぎり、屋上へ向かってみたところ、貴音がいました。
貴音「まさか、あなたが双海真美だとは……」
真美「本当は……ばらさないつもりだったんだけどね……」
貴音「ええ、驚きました」
真美「そうだよね」
貴音「ずいぶん、口調も落ち着きましたね。そのたち振る舞いも」
真美「……全然そんなことないっしょ→!お姫ちん!」
貴音「なんと!!」
真美「とか、言うような年齢でもないし」
貴音「そう……ですね。ええ」
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