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    元スレ美希「もうダメなの」  修造P「諦めんなよ!!!」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アイドルマスター + - 松岡修造 + - 美希 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    時系列的にはアニマスの後

    ――空港――

    春香「それじゃプロデューサーさん、向こうでも頑張ってください」

    雪歩「はぅぅ……お別れするのは寂しいですけど、私たちも頑張りますぅ」

    やよい「うっうー! プロデューサー! ご飯はしっかり食べてくださいねー」

    亜美「んっふっふ~、兄ちゃんが帰ってくるころには、亜美たちチョー成長してるかんね!」

    真美「この年頃の一年はおっき→よ、きっとスーパーナイスバッディーに……」

    伊織「まあ、竜宮小町に関しては心配いらないわ。なんてたってこの伊織ちゃんがリーダーなんだから」

    あずさ「私たちは変わらずやっていきますからぁ、どうかお身体には気を付けてくださいねぇ」

    貴音「あずさの言う通りです、ご自愛を、貴方様」

    「プロデューサーがいない間にも、ボク達、ジャンジャンバリバリ仕事して、レッスンして……」

    「今以上に完璧になってやるさー」

    千早「本場アメリカのショービジネスについて、帰ってきたら色々と教えて下さい。楽しみにしてます」

    赤羽根P「ああ、みんなありがとうな」

    2 = 1 :

    律子「後のことは私たちに任せて、思う存分学んできてください。

      一年で追いつけるように、私もこっちで頑張ります」

    小鳥「プロデューサーさんの机、綺麗にしておきますから、いつでも戻ってきてください」

    赤羽根P「律子も音無さんも、ありがとうございます。

      最後までみんなの面倒を見れなかったのが心残りだけど……」

    小鳥「後任のプロデューサーさんとの顔合わせも、けっきょく間に合いませんでしたね」

    律子「まあお互いに忙しい身分だから、仕方がないですね」

    赤羽根P「きっとあの社長が見込んだ人だから、優秀な人のはずです。

      みんな、ちゃんとその人の言うこと聞くんだぞー」


    アイドル一同 『  はい!! 』

    3 :

    >>1はやるときはやる奴なんだな

    4 :

    赤羽根P(ふう、これで別れの挨拶は済んだか……けど)

    小鳥「美希ちゃん、来ませんでしたね」

    律子「ほんと、こういう時まで、あの子は……」

    赤羽根P「いや、良いんです。美希には、人一倍辛い思いをさせてしまいましたから」

    伊織「全く、これから旅立つって時に、なに辛気臭い顔してるのよ。それにもう時間よ、時間!」

    赤羽根P「わ、もうこんな時間」アタフタ

    千早「ふふ、美希のことは私たちがケアしておきますから、行ってください、プロデューサー」

    「ほら急いで急いで」

    春香「じゃあ皆、いつものあれ、いくよ……せーのっ、765プロー」

    一同『 ファイトー! プロデューサー! 行ってらっしゃい! 』

    赤羽根P「ああ、ありがとう! それじゃあ、またな!」


    赤羽根P(美希……)

    5 = 4 :

    こんにちは、天海春香です!

    765プロ2ndライブから、一年近くが経ちました
    あれからまた、本当に色んなことがあったんです

    とうとう私たち765プロに、アイドルアカデミー大賞の案内が来て、

    プロデューサーさんは、私と、美希と、千早ちゃんの3人ユニット「765 Angels」を結成
    ……竜宮小町と一緒に、2組がノミネートされることになりました。

    生っすか!?サンデー!のMC3人ということで、
    知名度はバッチリ!満を持してのユニット活動です。

    みんな、今まで以上に活動に精を出すようになって、
    特に美希なんか、

    「ハニーに、ぜーーったいIA大賞をプレゼントするの!!」

    って何回も言ってました。

    6 :

    壁打ちには困らんな

    7 = 4 :

    周りがびっくりするくらい、仕事をたくさん入れて、
    もう、テレビで美希を見かけない日は無いんじゃないか、ってくらい頑張ってて。

    美希「ミキね……春香と舞台やってるとき、
       忙しくて、正直ちょっとツラいかも、って思ってたけど、
       今に比べれば、ぜーんぜん余裕だったなって思うな」

    なんて呟いてたくらい。

    千早「美希、本当に変わったわね。私も負けてられないわ」

    美希「……千早さん。ミキね、まだまだ千早さんの歌には全然かなわないって思うから、」

       もっともーっとレッスン頑張りたいの!」

    春香「最近の美希は本当に凄いよねえ。無理しちゃダメだよ?」

    美希「むー。ミキはそんなヤワじゃないの」

    千早「焦りは禁物よ。いっぱいいっぱいにやってると、何かの拍子にはじけてしまうわ」

    美希「はいなの、千早さん」

    春香(もう、千早ちゃんの言うことはすぐ聞くんだから……)

    8 = 4 :

    ――アイドルアカデミー大賞、授賞式――

    司会「それでは、いよいよIA大賞の発表です。

       私の手元には、その結果が書かれた紙が送られてきました。

       この封筒の中に、今年のアイドルの覇者が……おおっ」


    赤羽根P(い、いいから早く言ってくれ……)


    ~ドラムロール~


    司会「それでは、発表します。本年度のIA大賞受賞者は……」

    9 = 4 :

    司会「――エントリーNO.9、765Angels!!」


    「――や、」


    赤羽根P「やった!」
    春香「やったぁ!」
    美希「やったやったやったー!」
    千早「やったわ!」


    美希「千早さん!」ダキッ

    千早「きゃっ! ……美希、一番プレッシャーのかかるセンターで、よく頑張ってくれたわね」

    美希「そんなことないの、千早さんがサイドにいるから、ミキは安心して真ん中を張れるの」

    10 = 4 :

    春香「あっずるい二人とも、私も!」タタッ

    春香「……きゃっ!あああぁ~」ドンガラガッシャーン

    春香「…………痛たたた」

    このとき、私は会場中の人から笑われちゃったけど。

    美希「あはっ、実に春香らしいの」

    転んだ私に手を出してくれたのは、美希でした。

    美希「春香は、ちょーっと普通なトコあるけど、

       春香がいてくれたから、ミキたち諦めずにやってこれたって思うな」

    春香「美希……」ジーン

    美希「でも、こんな所でも転ばれると、さすがにカッコつかないの」

    春香「ええっ!?」

    千早「ふふっ、ふふふふっ」

    春香「千早ちゃん笑いすぎだよぉ……」

    11 = 4 :

    いま思えば、このときの私たちは、本当に前だけを見て、まっすぐに進んでいました。

    この先に何があるかなんて全然わからなかったけど、怖いものなんてありませんでした。

    美希と千早ちゃんと、プロデューサーさんが一緒なら、どこまでだって行ける気がしたから。

    でも、そのすぐ後、楽屋で、プロデューサーさんは真剣な顔をして、私たちに言いました。


    ――765プロ楽屋――


    千早「ハリウッド留学?」

    赤羽根P「……そうだ」

    私と美希はしばらく言葉を失っていました。

    赤羽根P「今まで黙ってたのは悪かったって思ってる。

         でも、ノミネートされるまではわからなかったことだし、

         何よりも、頑張っている皆にとって、雑音になるようなことは言いたくなかった」

    12 :

    早過ぎるとさるくらうぞ

    13 = 4 :

    春香「……プロデューサーさん」


    ダメだ、泣きそう。だけど、泣いたらダメだ。

    プロデューサーさんが飛び立てなくなっちゃう。

    私にとっては寂しいけど、プロデューサーさんにとってはまたとないチャンスなんだから。


    春香「えへへっ、アメリカに一年もいられるなんて羨ましいですねっ♪」

       おみやげ期待してますよ、プロデューサーさんっ」

    赤羽根P「春香……」


    このときのプロデューサーさんの表情を見て、あっ、また失敗しちゃったって思いました。

    私の笑顔、やっぱり引きつってたのかなって。

    14 :

    3分おきにしときな

    16 = 4 :


    千早「プロデューサー、私たちと3つ約束してもらえますか」

    「約束? ああ、何でも言ってくれ」


    千早ちゃんの目は真剣だったけど、声は温かいものでした。


    千早「必ず一年で帰ってくること」

    千早「向こうで大きくレベルアップしてくること」

    千早「帰ってきても、また私たちをプロデュースしてくれること」

    赤羽根P「ああ、約束するよ。さすが千早だな!」

    千早「一回り成長したプロデューサーと、またお仕事できるのを楽しみにしています」


    私とは逆に、千早ちゃんは、自然に微笑んでたなって思います。

    18 :

    導入長いな
    修造はよ

    19 = 15 :

    これ修造スレだったの忘れてたわ

    20 = 4 :

    美希「……イヤなの」


    それまで沈黙していた美希が口を開いたとき、

    その冷たい声色を聞いて、たぶん皆凍りついていました。


    美希「一年もお別れなんてイヤだよ! 美希には耐えられないの!」

    美希「なんで春香も千早さんも平気そうな顔してるの? こんなのおかしいの!」

    美希「なんで、なんで……」ポロポロ

    赤羽根P「……美希」

    美希「ハニー、またウソついたの」

    赤羽根P「えっ」

    美希「もうウソはつかない、ってあのとき約束したのに」

    千早「美希、プロデューサーは嘘をついてたわけじゃないわ。“言ってなかった”だけ」

    美希「そんなの、ミキにとってはウソと同じなの……」

    春香「美希、プロデューサーさんだってきっと……」

    美希「春香は黙ってて!」

    21 = 4 :

    春香「ええっ!?」

    美希「春香にミキの気持ちはわからないよ!」

    春香「そんな、私だって寂し……」

    美希「ミキの方がハニーのこと大好きだもん!」

    カチン

    春香「何、それ?」

    春香「私だって寂しいよ! 離れたくないよ!

       でもお互いのために、それをガマンしなくちゃいけない時だってあるでしょ?」

    美希「そんなお説教、美希のキモチとは関係ないの!」

    春香「ワガママ言わないで」

    美希「ワガママじゃないの。だから、春香にはわからないって思うな。

       ミキほどハニーのこと好きな人じゃないと……」


    春香「 ふ ざ け な い で !!」

    22 :

    未だに修造が出てきてない件


    最近のテレビでの修造プッシュなんなん

    23 = 4 :

    美希「」ビクッ

    千早「」

    赤羽根P「」

    春香「自分だけ言いたい放題言って!

       そのうえ私にはミキの気持ちがわからないって、何それ。

       いくら美希でも酷い……あんまりだよ。

       美希はずるい、勝手に一人で悲劇のヒロインになって……

       私だって、私だって、プロデューサーさんのこと……」ポロポロ

    美希「……」

    春香「うっ、えぐっ、ううっ……」

    赤羽根P「」オロオロアタフタ

    赤羽根P「……と、とにかく二人とも落ち着け、な?」

    千早(溜息)

    千早「……美希、今のはあなたが悪いわ」

    24 = 4 :

    美希「ごめんなさい。ミキ、ちょっと言い過ぎたの」

    春香「えぅっ……私もっ、ごめ……なざいっ」

    美希「せっかくIA大賞を取れた、最高の日なのに、

       こんな空気にしちゃって、本当にごめんなさいなの」

    赤羽根P「いや、俺も悪かった。ごめん、美希! また約束破って、本当にすまん!」

    美希「やめて、ハニー……余計に切なくなっちゃうの」

    美希「ミキ、今日はもう帰るね」

    千早「あっ、ちょっと美希!」


    バタン!タッタッタッ……


    赤羽根P「うあああ、最後の最後でまた、やってしまった……」

    25 = 14 :

    Pは悪くない

    26 = 4 :

    千早「プロデューサー……」

    春香「プロ゛デューサーさぁ゛ん……」ヒシッ

    赤羽根P「ごめんな、春香」ポンポン

    赤羽根P「誰も悪くない……悪いのは、俺だけだ」

    赤羽根P「だから、明日からは、美希と今まで通り、な?」

    春香「ヴぁい……ヴぁい……」

    千早(まあ、大丈夫だとは、思うけど……)

    27 = 4 :

    投下してみると思った以上に頭重かった 7レスくらい後に修造来る

    28 = 4 :

    ――ふたたび、空港――

    キーン……

    春香「行っちゃったね」

    千早「そうね」

    律子「これから後任のプロデューサーが来るまでのあいだ、

       竜宮小町は私が引き続きプロデュースするけど、

       それ以外のユニットは、基本的に自分たちだけで活動してもらうことになるわ」

    やよい「けっこう時間かかりそうなんですか?」

    律子「いや、一週間くらいで来るそうだから、しばらくの辛抱って所ね」

    伊織「ま、それくらいなら問題無さそうね」

    「完璧な自分たちならなんくるないさー」

    雪歩「あのぅ……次のプロデューサーって」

    律子「男性よ」

    雪歩「はぅぅ!やっぱりぃぃ」

    30 = 18 :

    なんかいい感じにシリアスでいいなーと思った矢先にヴァイで全部もってかれた

    31 = 4 :

    「大丈夫、今の雪歩なら、きっと大丈夫だよ」ニコッ

    雪歩「そうかなぁ?」

    貴音「高木殿の見込んだ方です……必ずや誠実な殿方が来ることでしょう」

    雪歩「で、ですよね! ありがとうございます四条さん!」

    亜美「ははーん新入りフゼーに兄ちゃんの代わりが務まるかなぁん」

    真美「んっふっふ~いっちょ揉んでやるとするか」

    あずさ「あらあらマッサージですかぁ、楽しそうねぇ~」

    伊織(あずさ、いくらなんでも大ボケかましすぎよ……)

    律子「こーらー、亜美も真美もそういうのはやめなさい」

    千早「あずささん、ここで言う揉んでやるっていうのは、

       新しく入った人に色々教えてあげるっていう意味ですよ」

    あずさ「あらぁ、そうなんですかぁ。……えぇっと、それの何がいけないのかしら?」

    伊織「要はパワハラね」

    やよい「伊織ちゃん、ぱわはら、って何ですか?」

    貴音「私にとっても耳慣れぬ言葉ですね」

    32 = 4 :

    伊織「ああああもう! いちいち面倒ね! とにかく帰るわよ、仕事が控えてるんだから」

    やよい「じゃあ伊織ちゃん、帰り道でいろいろ教えてねー」ニコニコ

    伊織「わかったわよ、もう……しょうがないんだから」

    律子「それじゃあみんな帰るわよー」

    一同『はーい!』

    あれからあっという間にプロデューサーさんは行ってしまって……

    こうして私たちは、

    プロデューサーさんのいない事務所に帰ることにしました。

    そう、プロデューサーさんのいない……



    ――765プロ事務所――

    律子「ただいま戻りましたー」

    小鳥「お帰りなさ~い」

    美希「……」

    33 = 4 :

    小鳥さんの出迎える声と共に、入り口で私たちを待っていたのは、美希でした。


    「あれっ、美希?」

    「けっきょく事務所には来たんだなー」

    貴音「何か、あったのですか?」

    春香「美希……」

    美希「……」


    美希はいつになく何かを思いつめた表情で立っていました。


    千早「」

    千早「小鳥さん、いま社長室は空いていますか?」

    小鳥「うふふ、空いてますよ」

    千早「お借りします」

    小鳥「はい、どうぞ」

    34 = 4 :

    千早ちゃんはいつもどおり冷静でした。

    私と美希を社長室に入れて、自分はすぐに出て行きました。

    外ではワイワイガヤガヤと、みんなが騒ぐ声が。

    そりゃ目立つし気になるよね……。

    でもそれは千早ちゃんが制してくれてるんだろうな。

    そして、部屋には私と美希の二人っきり。

    美希「……」

    春香「……」

    美希「……あの、春香!」

    美希「ごめんなさいなの!」

    春香「!!」

    美希「ミキ、ハニーがいなくなるって聞いてショックだったとはいえ、

       春香にひどいこと言っちゃったの。だから、本当にごめんなさいなの」

    春香「わ、私は全然気にしてないから、頭を上げてよ、ね?」

    35 = 4 :

    春香「……今日ね、いつものクッキーのかわりに、

       美希の大好きないちごババロアを作ってきたんだ。

       だから、あとで一緒に食べよ?」

    美希「春香……ありがとうなの」

    春香「……」

    美希「…………」

    春香「こんな風に、美希とケンカみたいになったのって、久し振りだね」

    美希「あそこまで言い合ったのは、たぶん初めてなの」

    春香「でも、私たちは同じユニットの仲間だから」

    美希「……そうだね」

    春香「美希、明日からもガンバろうね」

    美希「春香、765Angelsの仕事は今日から入ってるの」

    春香「そうだったね……えへへ」

    美希「実に春香らしいの」

    36 = 4 :

    美希と仲直りできたこの日から、あっという間に一週間が経ちました。

    なんと今日、ついに新しいプロデューサーさんが来るそうなんです!

    だから、いつもよりちょっと早く、事務所に来ちゃったりして。

    どんな人なんでしょうか。

    少しだけの不安と、溢れそうな期待で、朝からずっとドキドキしてます!


    律子「みんなー集まって!」

    一同『 はーい! 』


    あっ、どうやら来たみたいです。

    それでは皆さん、またお会いしましょう!

    38 = 4 :

    律子「じゃあ、新しいプロデューサーを紹介するわね」

    千早(随分しっかりした体格の人ね)

    春香(あれっ、この顔どこかで見たことが……)

    「初めまして、待丘修造です」

    「……やっぱり修造さんだ!」

    「来てくれたんだ! 自分、すっごく嬉しいぞ」

    「うん、響とは番組で一緒になったことがあったね」

    伊織「えっ、アンタたち知り合いなの?」

    「そうだぞ! 修造プロデューサーは、すごく情熱的な先生なんだー」

    律子「以前はテニスをやっていたそうよ」

    「まあ、それはちょっとしたもので、今はこっちの仕事が完全にメインですよ」

    (うわあ本物だ……)

    社長「ウォッホン、では、早速、みんなに向かって挨拶をしてくれたまえ」

    39 = 4 :

    「今日から、一年間の契約で、僕は君たちをプロデュースすることになります。

     今年の僕のテーマは「本気」。

     本気になれば自分が変わる、本気になれば全てが変わる。

     ……さあ皆さん、今年は本気になって頑張っていきましょう」ニカッ


    「「はい!!!」」

    (……?)

    亜美「亜美たちいつだって本気だよ?」

    美希「そうなの、ミキたち、とーってもガンバってるの」

    伊織「ま、その辺は今まで通りで問題ないんじゃないかしら」


    ダヨネー……デスゥ……ワタクシモ……ウッウー……ウンメイノヒトハァ……

    40 = 4 :

    「……君たち」

    一同『 はい? 』

    「もっと熱くなれよおおおおおおおおおおお!!!」

    ビクッ

    「もっと熱くなれよ! 熱い血燃やしていけよ!!」

    「人間熱くなった時が本当の自分に出会えるんだ」

    貴音「お言葉ですが、プロデューサー殿、闇雲に熱くなっても仕方がないのでは?」

    「違う、俺が言いたいのはそうじゃない」

    「君たちは、昨年ブレークして、いま実質的な二年目を迎えている」

    「しかし、この業界には“二年目のジンクス”という言葉がある」

    「一年目がどんなにうまく行ってても、

     二年目でサッパリになってしまうことなんて、ザラにあるんだ」

    「……萩原雪歩、どうしてかわかるかい?」

    雪歩「は、はひぃ!?」ビクッ

    41 = 4 :

    雪歩「……ええと、あのぅ(うぅ、やっぱりちょっと怖いかも)」

    「」ジッ

    雪歩(あ、私の目を見てる……)

    「……」

    「ドント ウォーリィ、 ビー ハッピー」ニカッ

    雪歩「」バタッ

    春香「雪歩!!」

    PΣガーン

    伊織「ちょっと何てことすんのよ! アンタ雪歩を殺す気?」

    「いや、男性が苦手とは聞いてたけど、これほどとは……」アタフタ

    伊織「こんな暑苦しい男の顔面ドアップとか、いきなり無理に決まってるでしょ!!」

    「えっ」ガガーン

    「とりあえず、雪歩をソファーへ」

    あずさ「ここで寝かしといてあげましょう」

    42 = 4 :

    真美「おおぅ、あずさおねぃちゃんの膝枕……」

    亜美「んっふっふ~漢の夢が膨らみますなあ」

    「んんっ、んんっ!」(咳払い)

    「とにかく、アイドルのみならず、芸能界は常に戦いの世界だ」

    「闘争心や向上心を失ったら、すぐさま落ちてしまうと言っても過言ではない」

    「それを忘れないよう、いや、これまでよりもっと熱くなって、これから共に活動して欲しい」

    「というわけで、(雪歩不在だけど)これから一年、よろしくお願いします」

    一同『 よろしくお願いしまーす !! 』

    「なんか気合入ってきたよ……よーし、これからもジャンジャンバリバリ活動して行きますよ!」

    「二年目のジンクスも、みんなとプロデューサーがいればなんくるないさー!」

    伊織(単細胞組はお気楽ね……)

    千早(正直、不安だわ……)

    44 = 4 :

    やよい「うっうー! みなさんがんばっていきましょう!」

    伊織千早「!」

    やよい「プロデューサー、みんなといっしょに、あれやってもいいですか?」

    「あ、ああ(アレって何のことだ……?)」

    やよい「せーのっ……はい、」

    『 ターッチ!! いぇい! 』

    パチパチパチ……

    (なんだこの雰囲気……凄く良い感じにまとめてくれた)

    伊織(まあ、一年くらいならああいうノリも悪くないかもしれないわね)

    千早(高槻さんがうれしそうなら、何だっていいわ)


    ・1週間後

    ――765プロ近辺の喫茶店――

    美希「おはようございますなの~」

    春香「あっ来たきた」

    千早「これで全員揃ったわね」

    45 = 4 :

    春香「なんか久しぶりだね、このプチ・ミーティング」

    千早「私がやろうって言い出しておいて何だけど、最近忙しかったから……」

    美希「ジッサイはお茶飲んでテキトーに喋ってるだけな気がするんだけど、

      ミキ的にはそれくらいが良いって思うな」

    千早「そうね、ちょっとした息抜きと考えてもらえればいいわ」

    春香「なんとなくお仕事の話してて、気づいたら全然関係ない話になってるのとか、面白いよね」

    千早「新しいプロデューサーが来てからそろそろ1週間だけど、みんな調子はどう?」

    美希「そうだね……」

    美希「こないだ、生っすかの収録があったときは、なかなか話がわかるってカンジだったの」

    春香「えっ」

    千早(溜息)

    千早「美希、あれはね……」

    46 = 4 :

    ――BBS赤坂スタジオ――

    美希「zzz……zzz……」

    春香「もう、美ー希ー! 本番30分前だよ!」

    美希「……((はにぃぁんしょうれはまだ早いのぉ))……」

    春香「何言ってんだかぁ……」

    千早(溜息)

    千早「こうなったら、何をやってもダメね」

    千早「自然に起きるまで、待つしか……」

    春香「千早ちゃん……」

    コンコン

    「入ってもいいか?」

    春香「あ、大丈夫です!」

    ガチャ

    「……」

    「美希はまだ寝ているのか」(溜息)

    47 = 4 :

    春香(あわわ……プロデューサーさん来て早々にこれはマズいよぉ)

    春香「あの、これはその……」

    千早「み、美希流の調整法なんです」

    千早(苦しいわね……)

    「そうか、なら仕方ないな」

    春香「へ?」

    「本番でしっかりやってくれるならいいよ」

    千早(もっと厳しいかと思ってたのに、意外だわ)

    「ただ、たとえば寝起き直後は声が出にくくなったりするけど」

    「そういったことが影響して何かやらかすようだったら、色々と考えさせてもらう」

    「うまくやってるうちは、僕は何も言わない」

    春香「そうですか……」

    千早(やっぱり、熱心な反面、厳しい人なのね)

    48 = 4 :

    美希「むにゃ……あ、プロデューサー、おはようなの」

    「おはよう、美希。よく寝れたかい?」

    美希「はいなのー……」

    「そろそろ本番だからな」

    美希「うん、ガンバるの~」

    春香(爽やかさが一周して怖いですよ……)



    美希「ええっ!? あれってそういう話だったの……」

    千早「そうよ、だから気を抜いてはいけないわ」

    美希「怖いの……けっこうキビシい人なんだね」

    千早「でも熱心なのは間違い無いわ。レッスンも良いみたい」

    春香「そういえば、こないだ響ちゃんから聞いたんだけど……」

    49 = 4 :

    ――レッスンスタジオ――

    ♪オンナナラ タッエ ラレッマッス ツヨイカラー~

    ダンス講師「はい、じゃあ一旦休憩ね」

    『 はーい! 』

    「みんな、お疲れ、ドリンク持ってきたぞ」

    やよい「うっうー! ありがとうございますー!」ガルーン

    「ありがとう、プロデューサー。どう、どう? 自分たちのレッスンは?」

    「ああ、響はさすがダンスの看板だな。やよいも元気があって良かった」

    「でしょでしょ、自分凄かったでしょ?」

    「ただ、(響は)自信が先行してちょっと走りすぎな所があるから、連携も考えてな」

    「……気をつけるぞ」

    雪歩(うぅ……プロデューサーに見られてると思うと、ちょっと緊張するよぉ)

    50 = 4 :

    「雪歩、ちょっと良いか」

    雪歩「は、はぃぃぃ!」ビクビク

    (雪歩、まだプロデューサーにビビってるぞ……)

    「良くない言い方だけど、雪歩は消極的になってるな。全てのものをマイナスに考えてる」

    「マイナスに考えたら身体に出ちゃうんだ」

    「ミスを恐れて、思い切りのあるパフォーマンスができてない」

    「それでお客さんの心を掴めると思うか?」

    雪歩「……思わないですぅ」

    「だったら変えるしかねぇだろ、考え方を」

    「すべてにおいて、できる!やれる!大丈夫! そう思うしかない」

    「気持ちはすぐに切り替えられるものじゃないから、まず言葉に出そう」

    「できる!やれる!大丈夫!」

    雪歩「できます、やれます、大丈夫です」


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