元スレ美希「もうダメなの」 修造P「諦めんなよ!!!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
時系列的にはアニマスの後
――空港――
春香「それじゃプロデューサーさん、向こうでも頑張ってください」
雪歩「はぅぅ……お別れするのは寂しいですけど、私たちも頑張りますぅ」
やよい「うっうー! プロデューサー! ご飯はしっかり食べてくださいねー」
亜美「んっふっふ~、兄ちゃんが帰ってくるころには、亜美たちチョー成長してるかんね!」
真美「この年頃の一年はおっき→よ、きっとスーパーナイスバッディーに……」
伊織「まあ、竜宮小町に関しては心配いらないわ。なんてたってこの伊織ちゃんがリーダーなんだから」
あずさ「私たちは変わらずやっていきますからぁ、どうかお身体には気を付けてくださいねぇ」
貴音「あずさの言う通りです、ご自愛を、貴方様」
真「プロデューサーがいない間にも、ボク達、ジャンジャンバリバリ仕事して、レッスンして……」
響「今以上に完璧になってやるさー」
千早「本場アメリカのショービジネスについて、帰ってきたら色々と教えて下さい。楽しみにしてます」
赤羽根P「ああ、みんなありがとうな」
2 = 1 :
律子「後のことは私たちに任せて、思う存分学んできてください。
一年で追いつけるように、私もこっちで頑張ります」
小鳥「プロデューサーさんの机、綺麗にしておきますから、いつでも戻ってきてください」
赤羽根P「律子も音無さんも、ありがとうございます。
最後までみんなの面倒を見れなかったのが心残りだけど……」
小鳥「後任のプロデューサーさんとの顔合わせも、けっきょく間に合いませんでしたね」
律子「まあお互いに忙しい身分だから、仕方がないですね」
赤羽根P「きっとあの社長が見込んだ人だから、優秀な人のはずです。
みんな、ちゃんとその人の言うこと聞くんだぞー」
アイドル一同 『 はい!! 』
3 :
>>1はやるときはやる奴なんだな
4 :
赤羽根P(ふう、これで別れの挨拶は済んだか……けど)
小鳥「美希ちゃん、来ませんでしたね」
律子「ほんと、こういう時まで、あの子は……」
赤羽根P「いや、良いんです。美希には、人一倍辛い思いをさせてしまいましたから」
伊織「全く、これから旅立つって時に、なに辛気臭い顔してるのよ。それにもう時間よ、時間!」
赤羽根P「わ、もうこんな時間」アタフタ
千早「ふふ、美希のことは私たちがケアしておきますから、行ってください、プロデューサー」
響「ほら急いで急いで」
春香「じゃあ皆、いつものあれ、いくよ……せーのっ、765プロー」
一同『 ファイトー! プロデューサー! 行ってらっしゃい! 』
赤羽根P「ああ、ありがとう! それじゃあ、またな!」
赤羽根P(美希……)
5 = 4 :
こんにちは、天海春香です!
765プロ2ndライブから、一年近くが経ちました
あれからまた、本当に色んなことがあったんです
とうとう私たち765プロに、アイドルアカデミー大賞の案内が来て、
プロデューサーさんは、私と、美希と、千早ちゃんの3人ユニット「765 Angels」を結成
……竜宮小町と一緒に、2組がノミネートされることになりました。
生っすか!?サンデー!のMC3人ということで、
知名度はバッチリ!満を持してのユニット活動です。
みんな、今まで以上に活動に精を出すようになって、
特に美希なんか、
「ハニーに、ぜーーったいIA大賞をプレゼントするの!!」
って何回も言ってました。
6 :
壁打ちには困らんな
7 = 4 :
周りがびっくりするくらい、仕事をたくさん入れて、
もう、テレビで美希を見かけない日は無いんじゃないか、ってくらい頑張ってて。
美希「ミキね……春香と舞台やってるとき、
忙しくて、正直ちょっとツラいかも、って思ってたけど、
今に比べれば、ぜーんぜん余裕だったなって思うな」
なんて呟いてたくらい。
千早「美希、本当に変わったわね。私も負けてられないわ」
美希「……千早さん。ミキね、まだまだ千早さんの歌には全然かなわないって思うから、」
もっともーっとレッスン頑張りたいの!」
春香「最近の美希は本当に凄いよねえ。無理しちゃダメだよ?」
美希「むー。ミキはそんなヤワじゃないの」
千早「焦りは禁物よ。いっぱいいっぱいにやってると、何かの拍子にはじけてしまうわ」
美希「はいなの、千早さん」
春香(もう、千早ちゃんの言うことはすぐ聞くんだから……)
8 = 4 :
――アイドルアカデミー大賞、授賞式――
司会「それでは、いよいよIA大賞の発表です。
私の手元には、その結果が書かれた紙が送られてきました。
この封筒の中に、今年のアイドルの覇者が……おおっ」
赤羽根P(い、いいから早く言ってくれ……)
~ドラムロール~
司会「それでは、発表します。本年度のIA大賞受賞者は……」
9 = 4 :
司会「――エントリーNO.9、765Angels!!」
「――や、」
赤羽根P「やった!」
春香「やったぁ!」
美希「やったやったやったー!」
千早「やったわ!」
美希「千早さん!」ダキッ
千早「きゃっ! ……美希、一番プレッシャーのかかるセンターで、よく頑張ってくれたわね」
美希「そんなことないの、千早さんがサイドにいるから、ミキは安心して真ん中を張れるの」
10 = 4 :
春香「あっずるい二人とも、私も!」タタッ
春香「……きゃっ!あああぁ~」ドンガラガッシャーン
春香「…………痛たたた」
このとき、私は会場中の人から笑われちゃったけど。
美希「あはっ、実に春香らしいの」
転んだ私に手を出してくれたのは、美希でした。
美希「春香は、ちょーっと普通なトコあるけど、
春香がいてくれたから、ミキたち諦めずにやってこれたって思うな」
春香「美希……」ジーン
美希「でも、こんな所でも転ばれると、さすがにカッコつかないの」
春香「ええっ!?」
千早「ふふっ、ふふふふっ」
春香「千早ちゃん笑いすぎだよぉ……」
11 = 4 :
いま思えば、このときの私たちは、本当に前だけを見て、まっすぐに進んでいました。
この先に何があるかなんて全然わからなかったけど、怖いものなんてありませんでした。
美希と千早ちゃんと、プロデューサーさんが一緒なら、どこまでだって行ける気がしたから。
でも、そのすぐ後、楽屋で、プロデューサーさんは真剣な顔をして、私たちに言いました。
――765プロ楽屋――
千早「ハリウッド留学?」
赤羽根P「……そうだ」
私と美希はしばらく言葉を失っていました。
赤羽根P「今まで黙ってたのは悪かったって思ってる。
でも、ノミネートされるまではわからなかったことだし、
何よりも、頑張っている皆にとって、雑音になるようなことは言いたくなかった」
12 :
早過ぎるとさるくらうぞ
13 = 4 :
春香「……プロデューサーさん」
ダメだ、泣きそう。だけど、泣いたらダメだ。
プロデューサーさんが飛び立てなくなっちゃう。
私にとっては寂しいけど、プロデューサーさんにとってはまたとないチャンスなんだから。
春香「えへへっ、アメリカに一年もいられるなんて羨ましいですねっ♪」
おみやげ期待してますよ、プロデューサーさんっ」
赤羽根P「春香……」
このときのプロデューサーさんの表情を見て、あっ、また失敗しちゃったって思いました。
私の笑顔、やっぱり引きつってたのかなって。
14 :
3分おきにしときな
16 = 4 :
千早「プロデューサー、私たちと3つ約束してもらえますか」
P「約束? ああ、何でも言ってくれ」
千早ちゃんの目は真剣だったけど、声は温かいものでした。
千早「必ず一年で帰ってくること」
千早「向こうで大きくレベルアップしてくること」
千早「帰ってきても、また私たちをプロデュースしてくれること」
赤羽根P「ああ、約束するよ。さすが千早だな!」
千早「一回り成長したプロデューサーと、またお仕事できるのを楽しみにしています」
私とは逆に、千早ちゃんは、自然に微笑んでたなって思います。
18 :
導入長いな
修造はよ
19 = 15 :
これ修造スレだったの忘れてたわ
20 = 4 :
美希「……イヤなの」
それまで沈黙していた美希が口を開いたとき、
その冷たい声色を聞いて、たぶん皆凍りついていました。
美希「一年もお別れなんてイヤだよ! 美希には耐えられないの!」
美希「なんで春香も千早さんも平気そうな顔してるの? こんなのおかしいの!」
美希「なんで、なんで……」ポロポロ
赤羽根P「……美希」
美希「ハニー、またウソついたの」
赤羽根P「えっ」
美希「もうウソはつかない、ってあのとき約束したのに」
千早「美希、プロデューサーは嘘をついてたわけじゃないわ。“言ってなかった”だけ」
美希「そんなの、ミキにとってはウソと同じなの……」
春香「美希、プロデューサーさんだってきっと……」
美希「春香は黙ってて!」
21 = 4 :
春香「ええっ!?」
美希「春香にミキの気持ちはわからないよ!」
春香「そんな、私だって寂し……」
美希「ミキの方がハニーのこと大好きだもん!」
カチン
春香「何、それ?」
春香「私だって寂しいよ! 離れたくないよ!
でもお互いのために、それをガマンしなくちゃいけない時だってあるでしょ?」
美希「そんなお説教、美希のキモチとは関係ないの!」
春香「ワガママ言わないで」
美希「ワガママじゃないの。だから、春香にはわからないって思うな。
ミキほどハニーのこと好きな人じゃないと……」
春香「 ふ ざ け な い で !!」
22 :
未だに修造が出てきてない件
最近のテレビでの修造プッシュなんなん
23 = 4 :
美希「」ビクッ
千早「」
赤羽根P「」
春香「自分だけ言いたい放題言って!
そのうえ私にはミキの気持ちがわからないって、何それ。
いくら美希でも酷い……あんまりだよ。
美希はずるい、勝手に一人で悲劇のヒロインになって……
私だって、私だって、プロデューサーさんのこと……」ポロポロ
美希「……」
春香「うっ、えぐっ、ううっ……」
赤羽根P「」オロオロアタフタ
赤羽根P「……と、とにかく二人とも落ち着け、な?」
千早(溜息)
千早「……美希、今のはあなたが悪いわ」
24 = 4 :
美希「ごめんなさい。ミキ、ちょっと言い過ぎたの」
春香「えぅっ……私もっ、ごめ……なざいっ」
美希「せっかくIA大賞を取れた、最高の日なのに、
こんな空気にしちゃって、本当にごめんなさいなの」
赤羽根P「いや、俺も悪かった。ごめん、美希! また約束破って、本当にすまん!」
美希「やめて、ハニー……余計に切なくなっちゃうの」
美希「ミキ、今日はもう帰るね」
千早「あっ、ちょっと美希!」
バタン!タッタッタッ……
赤羽根P「うあああ、最後の最後でまた、やってしまった……」
25 = 14 :
Pは悪くない
26 = 4 :
千早「プロデューサー……」
春香「プロ゛デューサーさぁ゛ん……」ヒシッ
赤羽根P「ごめんな、春香」ポンポン
赤羽根P「誰も悪くない……悪いのは、俺だけだ」
赤羽根P「だから、明日からは、美希と今まで通り、な?」
春香「ヴぁい……ヴぁい……」
千早(まあ、大丈夫だとは、思うけど……)
27 = 4 :
投下してみると思った以上に頭重かった 7レスくらい後に修造来る
28 = 4 :
――ふたたび、空港――
キーン……
春香「行っちゃったね」
千早「そうね」
律子「これから後任のプロデューサーが来るまでのあいだ、
竜宮小町は私が引き続きプロデュースするけど、
それ以外のユニットは、基本的に自分たちだけで活動してもらうことになるわ」
やよい「けっこう時間かかりそうなんですか?」
律子「いや、一週間くらいで来るそうだから、しばらくの辛抱って所ね」
伊織「ま、それくらいなら問題無さそうね」
響「完璧な自分たちならなんくるないさー」
雪歩「あのぅ……次のプロデューサーって」
律子「男性よ」
雪歩「はぅぅ!やっぱりぃぃ」
30 = 18 :
なんかいい感じにシリアスでいいなーと思った矢先にヴァイで全部もってかれた
31 = 4 :
真「大丈夫、今の雪歩なら、きっと大丈夫だよ」ニコッ
雪歩「そうかなぁ?」
貴音「高木殿の見込んだ方です……必ずや誠実な殿方が来ることでしょう」
雪歩「で、ですよね! ありがとうございます四条さん!」
亜美「ははーん新入りフゼーに兄ちゃんの代わりが務まるかなぁん」
真美「んっふっふ~いっちょ揉んでやるとするか」
あずさ「あらあらマッサージですかぁ、楽しそうねぇ~」
伊織(あずさ、いくらなんでも大ボケかましすぎよ……)
律子「こーらー、亜美も真美もそういうのはやめなさい」
千早「あずささん、ここで言う揉んでやるっていうのは、
新しく入った人に色々教えてあげるっていう意味ですよ」
あずさ「あらぁ、そうなんですかぁ。……えぇっと、それの何がいけないのかしら?」
伊織「要はパワハラね」
やよい「伊織ちゃん、ぱわはら、って何ですか?」
貴音「私にとっても耳慣れぬ言葉ですね」
32 = 4 :
伊織「ああああもう! いちいち面倒ね! とにかく帰るわよ、仕事が控えてるんだから」
やよい「じゃあ伊織ちゃん、帰り道でいろいろ教えてねー」ニコニコ
伊織「わかったわよ、もう……しょうがないんだから」
律子「それじゃあみんな帰るわよー」
一同『はーい!』
あれからあっという間にプロデューサーさんは行ってしまって……
こうして私たちは、
プロデューサーさんのいない事務所に帰ることにしました。
そう、プロデューサーさんのいない……
――765プロ事務所――
律子「ただいま戻りましたー」
小鳥「お帰りなさ~い」
美希「……」
33 = 4 :
小鳥さんの出迎える声と共に、入り口で私たちを待っていたのは、美希でした。
真「あれっ、美希?」
響「けっきょく事務所には来たんだなー」
貴音「何か、あったのですか?」
春香「美希……」
美希「……」
美希はいつになく何かを思いつめた表情で立っていました。
千早「」
千早「小鳥さん、いま社長室は空いていますか?」
小鳥「うふふ、空いてますよ」
千早「お借りします」
小鳥「はい、どうぞ」
34 = 4 :
千早ちゃんはいつもどおり冷静でした。
私と美希を社長室に入れて、自分はすぐに出て行きました。
外ではワイワイガヤガヤと、みんなが騒ぐ声が。
そりゃ目立つし気になるよね……。
でもそれは千早ちゃんが制してくれてるんだろうな。
そして、部屋には私と美希の二人っきり。
美希「……」
春香「……」
美希「……あの、春香!」
美希「ごめんなさいなの!」
春香「!!」
美希「ミキ、ハニーがいなくなるって聞いてショックだったとはいえ、
春香にひどいこと言っちゃったの。だから、本当にごめんなさいなの」
春香「わ、私は全然気にしてないから、頭を上げてよ、ね?」
35 = 4 :
春香「……今日ね、いつものクッキーのかわりに、
美希の大好きないちごババロアを作ってきたんだ。
だから、あとで一緒に食べよ?」
美希「春香……ありがとうなの」
春香「……」
美希「…………」
春香「こんな風に、美希とケンカみたいになったのって、久し振りだね」
美希「あそこまで言い合ったのは、たぶん初めてなの」
春香「でも、私たちは同じユニットの仲間だから」
美希「……そうだね」
春香「美希、明日からもガンバろうね」
美希「春香、765Angelsの仕事は今日から入ってるの」
春香「そうだったね……えへへ」
美希「実に春香らしいの」
36 = 4 :
美希と仲直りできたこの日から、あっという間に一週間が経ちました。
なんと今日、ついに新しいプロデューサーさんが来るそうなんです!
だから、いつもよりちょっと早く、事務所に来ちゃったりして。
どんな人なんでしょうか。
少しだけの不安と、溢れそうな期待で、朝からずっとドキドキしてます!
律子「みんなー集まって!」
一同『 はーい! 』
あっ、どうやら来たみたいです。
それでは皆さん、またお会いしましょう!
38 = 4 :
律子「じゃあ、新しいプロデューサーを紹介するわね」
千早(随分しっかりした体格の人ね)
春香(あれっ、この顔どこかで見たことが……)
P「初めまして、待丘修造です」
真「……やっぱり修造さんだ!」
響「来てくれたんだ! 自分、すっごく嬉しいぞ」
P「うん、響とは番組で一緒になったことがあったね」
伊織「えっ、アンタたち知り合いなの?」
響「そうだぞ! 修造プロデューサーは、すごく情熱的な先生なんだー」
律子「以前はテニスをやっていたそうよ」
P「まあ、それはちょっとしたもので、今はこっちの仕事が完全にメインですよ」
真(うわあ本物だ……)
社長「ウォッホン、では、早速、みんなに向かって挨拶をしてくれたまえ」
39 = 4 :
P「今日から、一年間の契約で、僕は君たちをプロデュースすることになります。
今年の僕のテーマは「本気」。
本気になれば自分が変わる、本気になれば全てが変わる。
……さあ皆さん、今年は本気になって頑張っていきましょう」ニカッ
真・響「「はい!!!」」
他(……?)
亜美「亜美たちいつだって本気だよ?」
美希「そうなの、ミキたち、とーってもガンバってるの」
伊織「ま、その辺は今まで通りで問題ないんじゃないかしら」
ダヨネー……デスゥ……ワタクシモ……ウッウー……ウンメイノヒトハァ……
40 = 4 :
P「……君たち」
一同『 はい? 』
P「もっと熱くなれよおおおおおおおおおおお!!!」
ビクッ
P「もっと熱くなれよ! 熱い血燃やしていけよ!!」
P「人間熱くなった時が本当の自分に出会えるんだ」
貴音「お言葉ですが、プロデューサー殿、闇雲に熱くなっても仕方がないのでは?」
P「違う、俺が言いたいのはそうじゃない」
P「君たちは、昨年ブレークして、いま実質的な二年目を迎えている」
P「しかし、この業界には“二年目のジンクス”という言葉がある」
P「一年目がどんなにうまく行ってても、
二年目でサッパリになってしまうことなんて、ザラにあるんだ」
P「……萩原雪歩、どうしてかわかるかい?」
雪歩「は、はひぃ!?」ビクッ
41 = 4 :
雪歩「……ええと、あのぅ(うぅ、やっぱりちょっと怖いかも)」
P「」ジッ
雪歩(あ、私の目を見てる……)
P「……」
P「ドント ウォーリィ、 ビー ハッピー」ニカッ
雪歩「」バタッ
真・春香「雪歩!!」
PΣガーン
伊織「ちょっと何てことすんのよ! アンタ雪歩を殺す気?」
P「いや、男性が苦手とは聞いてたけど、これほどとは……」アタフタ
伊織「こんな暑苦しい男の顔面ドアップとか、いきなり無理に決まってるでしょ!!」
P「えっ」ガガーン
真「とりあえず、雪歩をソファーへ」
あずさ「ここで寝かしといてあげましょう」
42 = 4 :
真美「おおぅ、あずさおねぃちゃんの膝枕……」
亜美「んっふっふ~漢の夢が膨らみますなあ」
P「んんっ、んんっ!」(咳払い)
P「とにかく、アイドルのみならず、芸能界は常に戦いの世界だ」
P「闘争心や向上心を失ったら、すぐさま落ちてしまうと言っても過言ではない」
P「それを忘れないよう、いや、これまでよりもっと熱くなって、これから共に活動して欲しい」
P「というわけで、(雪歩不在だけど)これから一年、よろしくお願いします」
一同『 よろしくお願いしまーす !! 』
真「なんか気合入ってきたよ……よーし、これからもジャンジャンバリバリ活動して行きますよ!」
響「二年目のジンクスも、みんなとプロデューサーがいればなんくるないさー!」
伊織(単細胞組はお気楽ね……)
千早(正直、不安だわ……)
44 = 4 :
やよい「うっうー! みなさんがんばっていきましょう!」
伊織・千早「!」
やよい「プロデューサー、みんなといっしょに、あれやってもいいですか?」
P「あ、ああ(アレって何のことだ……?)」
やよい「せーのっ……はい、」
『 ターッチ!! いぇい! 』
パチパチパチ……
P(なんだこの雰囲気……凄く良い感じにまとめてくれた)
伊織(まあ、一年くらいならああいうノリも悪くないかもしれないわね)
千早(高槻さんがうれしそうなら、何だっていいわ)
・1週間後
――765プロ近辺の喫茶店――
美希「おはようございますなの~」
春香「あっ来たきた」
千早「これで全員揃ったわね」
45 = 4 :
春香「なんか久しぶりだね、このプチ・ミーティング」
千早「私がやろうって言い出しておいて何だけど、最近忙しかったから……」
美希「ジッサイはお茶飲んでテキトーに喋ってるだけな気がするんだけど、
ミキ的にはそれくらいが良いって思うな」
千早「そうね、ちょっとした息抜きと考えてもらえればいいわ」
春香「なんとなくお仕事の話してて、気づいたら全然関係ない話になってるのとか、面白いよね」
千早「新しいプロデューサーが来てからそろそろ1週間だけど、みんな調子はどう?」
美希「そうだね……」
美希「こないだ、生っすかの収録があったときは、なかなか話がわかるってカンジだったの」
春香「えっ」
千早(溜息)
千早「美希、あれはね……」
46 = 4 :
――BBS赤坂スタジオ――
美希「zzz……zzz……」
春香「もう、美ー希ー! 本番30分前だよ!」
美希「……((はにぃぁんしょうれはまだ早いのぉ))……」
春香「何言ってんだかぁ……」
千早(溜息)
千早「こうなったら、何をやってもダメね」
千早「自然に起きるまで、待つしか……」
春香「千早ちゃん……」
コンコン
P「入ってもいいか?」
春香「あ、大丈夫です!」
ガチャ
P「……」
P「美希はまだ寝ているのか」(溜息)
47 = 4 :
春香(あわわ……プロデューサーさん来て早々にこれはマズいよぉ)
春香「あの、これはその……」
千早「み、美希流の調整法なんです」
千早(苦しいわね……)
P「そうか、なら仕方ないな」
春香「へ?」
P「本番でしっかりやってくれるならいいよ」
千早(もっと厳しいかと思ってたのに、意外だわ)
P「ただ、たとえば寝起き直後は声が出にくくなったりするけど」
P「そういったことが影響して何かやらかすようだったら、色々と考えさせてもらう」
P「うまくやってるうちは、僕は何も言わない」
春香「そうですか……」
千早(やっぱり、熱心な反面、厳しい人なのね)
48 = 4 :
美希「むにゃ……あ、プロデューサー、おはようなの」
P「おはよう、美希。よく寝れたかい?」
美希「はいなのー……」
P「そろそろ本番だからな」
美希「うん、ガンバるの~」
春香(爽やかさが一周して怖いですよ……)
美希「ええっ!? あれってそういう話だったの……」
千早「そうよ、だから気を抜いてはいけないわ」
美希「怖いの……けっこうキビシい人なんだね」
千早「でも熱心なのは間違い無いわ。レッスンも良いみたい」
春香「そういえば、こないだ響ちゃんから聞いたんだけど……」
49 = 4 :
――レッスンスタジオ――
♪オンナナラ タッエ ラレッマッス ツヨイカラー~
ダンス講師「はい、じゃあ一旦休憩ね」
『 はーい! 』
P「みんな、お疲れ、ドリンク持ってきたぞ」
やよい「うっうー! ありがとうございますー!」ガルーン
響「ありがとう、プロデューサー。どう、どう? 自分たちのレッスンは?」
P「ああ、響はさすがダンスの看板だな。やよいも元気があって良かった」
響「でしょでしょ、自分凄かったでしょ?」
P「ただ、(響は)自信が先行してちょっと走りすぎな所があるから、連携も考えてな」
響「……気をつけるぞ」
雪歩(うぅ……プロデューサーに見られてると思うと、ちょっと緊張するよぉ)
50 = 4 :
P「雪歩、ちょっと良いか」
雪歩「は、はぃぃぃ!」ビクビク
響(雪歩、まだプロデューサーにビビってるぞ……)
P「良くない言い方だけど、雪歩は消極的になってるな。全てのものをマイナスに考えてる」
P「マイナスに考えたら身体に出ちゃうんだ」
P「ミスを恐れて、思い切りのあるパフォーマンスができてない」
P「それでお客さんの心を掴めると思うか?」
雪歩「……思わないですぅ」
P「だったら変えるしかねぇだろ、考え方を」
P「すべてにおいて、できる!やれる!大丈夫! そう思うしかない」
P「気持ちはすぐに切り替えられるものじゃないから、まず言葉に出そう」
P「できる!やれる!大丈夫!」
雪歩「できます、やれます、大丈夫です」
みんなの評価 : ★★
類似してるかもしれないスレッド
- 岡部「・・・・・・」 ダル「うわあああああ!」 (281) - [48%] - 2013/3/15 18:15 ☆
- 御坂「ギガデイン!!」 一方「マホカンタ!!」 (143) - [47%] - 2010/3/10 12:31 ★
- 美希「あふぅ、ミキのミッドナイトラジオなのー」 (177) - [46%] - 2012/4/14 12:30 ☆
- 美希「ハ、ハニー……? 何……してるの?」 (330) - [45%] - 2013/4/25 13:15 ★
- 美希「ハニーってさ、結局誰がタイプなの?」 (164) - [45%] - 2012/3/14 4:00 ★
- 小鳥「結婚したいなぁ…」P「俺で良ければ!!!」 (258) - [45%] - 2011/11/1 16:00 ★
- 純一「もっとみんなと、イチャイチャしよう!」 (599) - [45%] - 2012/1/16 0:30 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について