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元スレ雪歩「ライフ・イズ・ビューティフル」
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山ちゃんと田中理恵の結婚で目が覚めた
支援してくれてる人たち、本当に感謝!
山ちゃんと田中理恵の結婚で目が覚めた
支援してくれてる人たち、本当に感謝!
初めてCMが流れる日
私は事務所で、みんなと一緒にテレビを観ていました
おうちではお父さんが、大勢のお弟子さんと一緒にテレビにかじり付いていたそうです
あとでお母さんから聞いた話しだと
「雪歩の出演時間が短い!」
って怒ってしまって、広告代理店に電話しそうになったみたいです
止めてよね、お父さん…
私は事務所で、みんなと一緒にテレビを観ていました
おうちではお父さんが、大勢のお弟子さんと一緒にテレビにかじり付いていたそうです
あとでお母さんから聞いた話しだと
「雪歩の出演時間が短い!」
って怒ってしまって、広告代理店に電話しそうになったみたいです
止めてよね、お父さん…
初めてテレビの画面に自分が映ったとき、ですか…?
えっと…
み、観てませんでしたぁ!
うぅ…
恥ずかしくてずっと目を閉じちゃってました…
隣に座ってた真ちゃんが
「ほら雪歩! いま映ってるよ! ほらほらっ!」
って言いながら私の身体を揺さぶってましたけど、やっぱり無理でした
自分の映像を観るのは、いまだに慣れないません…
えっと…
み、観てませんでしたぁ!
うぅ…
恥ずかしくてずっと目を閉じちゃってました…
隣に座ってた真ちゃんが
「ほら雪歩! いま映ってるよ! ほらほらっ!」
って言いながら私の身体を揺さぶってましたけど、やっぱり無理でした
自分の映像を観るのは、いまだに慣れないません…
自分では分からなかったけど、CMの反響はけっこう大きかったみたいです
クライアントさんや広告代理店さんに
「あの女の子は誰?」
って問い合わせがたくさん来たみたいです
えっと…それから…
自分で言うのは恐れ多いのですが…
「噂のCM美少女」っていう雑誌の特集にも取り上げられたんですぅ…
わ、私が自分で言ったわけじゃありませんからね!
私なんていつまで経ってもひんそーでちんちくりんでおぎわらで…
クライアントさんや広告代理店さんに
「あの女の子は誰?」
って問い合わせがたくさん来たみたいです
えっと…それから…
自分で言うのは恐れ多いのですが…
「噂のCM美少女」っていう雑誌の特集にも取り上げられたんですぅ…
わ、私が自分で言ったわけじゃありませんからね!
私なんていつまで経ってもひんそーでちんちくりんでおぎわらで…
12月も半ばを過ぎたころ
先にデビューしていたあずささんたちの頑張りのお陰もあって、少しずつだけどみんなに仕事のオファーが入るようになってきました
業界の中で
「765プロのアイドルはみんな礼儀正しいし、個性も豊かだ」
って評判になりつつあったみたいです
だけど、「礼儀正しい」って、亜美ちゃん真美ちゃんや、それに美希ちゃんは…?
…あ
今のは聞かなかったことにして下さい…
先にデビューしていたあずささんたちの頑張りのお陰もあって、少しずつだけどみんなに仕事のオファーが入るようになってきました
業界の中で
「765プロのアイドルはみんな礼儀正しいし、個性も豊かだ」
って評判になりつつあったみたいです
だけど、「礼儀正しい」って、亜美ちゃん真美ちゃんや、それに美希ちゃんは…?
…あ
今のは聞かなかったことにして下さい…
「ハッピーバースデー、雪歩!」
クリスマスイブの事務所に、みんなの声が響きました
この日は私の17歳の誕生日
綺麗に飾り付けられた事務所の中に、みんなの笑顔
春香ちゃんとやよいちゃんはケーキを手作りしてくれたんですよ?
私は1人っ子だから、賑やかなお誕生日会にずっと憧れてたんです
お父さんは寂しがってましたけどね…
クリスマスイブの事務所に、みんなの声が響きました
この日は私の17歳の誕生日
綺麗に飾り付けられた事務所の中に、みんなの笑顔
春香ちゃんとやよいちゃんはケーキを手作りしてくれたんですよ?
私は1人っ子だから、賑やかなお誕生日会にずっと憧れてたんです
お父さんは寂しがってましたけどね…
そういえばお父さん、私がアイドルになることにあんなに反対してたのに
「庭に雪歩専用のレッスンルームを作ろう!」
って言い出しちゃって…
お金が勿体無いから止めるように言ったんですけど、3日くらいで完成させちゃいました
手伝わされたお弟子さん方、あのときはすみませんでした…
「庭に雪歩専用のレッスンルームを作ろう!」
って言い出しちゃって…
お金が勿体無いから止めるように言ったんですけど、3日くらいで完成させちゃいました
手伝わされたお弟子さん方、あのときはすみませんでした…
なんとなくだけど、765プロで顔の造型が
一番整ってるのが雪歩なイメージ
一番整ってるのが雪歩なイメージ
「荷物持ちきれないだろ? 車で家まで送ってやるよ」
お誕生日会が終わったあと、たくさんのプレゼントを抱えてフラフラしてる私に、プロデューサーがそう言ってくれました
「あ、ありがとうございますぅ…」
「クリスマスイブだから道が混んでそうだな」
「では、雪歩ちゃんのお宅には私から連絡しておきます」
「よろしくお願いします、小鳥さん」
小鳥さんは765プロみんなのお姉さんです
優しくてキレイ、なんですけど…
たまに…
…や、やっぱり何でもないですぅ!
お誕生日会が終わったあと、たくさんのプレゼントを抱えてフラフラしてる私に、プロデューサーがそう言ってくれました
「あ、ありがとうございますぅ…」
「クリスマスイブだから道が混んでそうだな」
「では、雪歩ちゃんのお宅には私から連絡しておきます」
「よろしくお願いします、小鳥さん」
小鳥さんは765プロみんなのお姉さんです
優しくてキレイ、なんですけど…
たまに…
…や、やっぱり何でもないですぅ!
車の窓越しに見る22時過ぎの街は恋人さんたちで溢れていて、目のやり場に困ってしまいました
「クリスマスイブですね…」
「そういや雪歩は、イブのこの時間に家の外にいるのは初めてか?」
「はい。去年まではおうちでお誕生日会をしてましたから。お父さんお母さんと3人で」
「そっか。そういや、雪歩のうちって何か商売してるんだっけ?」
「はい。お弟子さんたちがたくさんいますぅ」
怪訝な顔をしていたプロデューサー
もっとちゃんと説明しておくべきでしたね…
「クリスマスイブですね…」
「そういや雪歩は、イブのこの時間に家の外にいるのは初めてか?」
「はい。去年まではおうちでお誕生日会をしてましたから。お父さんお母さんと3人で」
「そっか。そういや、雪歩のうちって何か商売してるんだっけ?」
「はい。お弟子さんたちがたくさんいますぅ」
怪訝な顔をしていたプロデューサー
もっとちゃんと説明しておくべきでしたね…
「あれが私のおうちですぅ!」
「えっ? あれが? 立派な家だなぁ!」
私の指差した建物に向かって車を走らせるプロデューサー
ちょっとだけ嫌な予感がしてたんですけど…
「ん? 家の前に人だかりができてるぞ?」
やっぱり当たっちゃうんですね、嫌な予感って…
「えっ!? ちょっ!? えぇっ!?」
プロデューサーが声にならない声を上げてる間に、車の周りを取り囲まれちゃいましたぁ…
「えっ? あれが? 立派な家だなぁ!」
私の指差した建物に向かって車を走らせるプロデューサー
ちょっとだけ嫌な予感がしてたんですけど…
「ん? 家の前に人だかりができてるぞ?」
やっぱり当たっちゃうんですね、嫌な予感って…
「えっ!? ちょっ!? えぇっ!?」
プロデューサーが声にならない声を上げてる間に、車の周りを取り囲まれちゃいましたぁ…
「おやっさん! 雪歩お嬢に間違いありません!」
「運転席のこの野郎、どうしてやりましょうか!」
あまりの事態に、プロデューサーは呆然としてました
仕方ないですよね、これじゃあ…
「えっと…みんなに説明してきますね?」
「…はい」
視線を宙に浮かせて放心状態のプロデューサーを横目に、私は車を降りました
「運転席のこの野郎、どうしてやりましょうか!」
あまりの事態に、プロデューサーは呆然としてました
仕方ないですよね、これじゃあ…
「えっと…みんなに説明してきますね?」
「…はい」
視線を宙に浮かせて放心状態のプロデューサーを横目に、私は車を降りました
「ただいま、お父さん…」
「雪歩、正直に答えなさい。運転席の野郎はどこのどいつだ? ん?」
「な、765プロのプロデューサーさんだよぅ! 荷物が多かったから、車で送って貰ったの! 事務所から連絡あったでしょ?」
「あった。しかしな、それとこの野郎とは別だ!」
「別じゃないよぅ!」
「この野郎、雪歩を助手席に乗せやがった! ただじゃおかねぇ!」
「やっちまいましょう、おやっさん!」
「ドラム缶用意してきます!」
うぅ…
止めて下さいぃ…
「雪歩、正直に答えなさい。運転席の野郎はどこのどいつだ? ん?」
「な、765プロのプロデューサーさんだよぅ! 荷物が多かったから、車で送って貰ったの! 事務所から連絡あったでしょ?」
「あった。しかしな、それとこの野郎とは別だ!」
「別じゃないよぅ!」
「この野郎、雪歩を助手席に乗せやがった! ただじゃおかねぇ!」
「やっちまいましょう、おやっさん!」
「ドラム缶用意してきます!」
うぅ…
止めて下さいぃ…
「はいはい。お父さん、いい加減にしなさい」
助け舟を出してくれたのはお母さんでした
「だ、だってよう母ちゃん!」
「だってもヘッタクレも無い! あんた達もいつまでも道塞いでんじゃないよ!」
「す、すいませんあねさん…」
やっぱりお母さんは強いですぅ!
一番上のお弟子さんなんて、お母さんに怒られてちょっと涙目になってましたから
助け舟を出してくれたのはお母さんでした
「だ、だってよう母ちゃん!」
「だってもヘッタクレも無い! あんた達もいつまでも道塞いでんじゃないよ!」
「す、すいませんあねさん…」
やっぱりお母さんは強いですぅ!
一番上のお弟子さんなんて、お母さんに怒られてちょっと涙目になってましたから
「いやぁ、すんませんでしたね兄さん!」
「雪歩お嬢がお世話になってる方とは知らず、ご無礼いたしました!」
「い、いえ、こちらこそ…」
プレゼントは降ろし終わったのに、まだ放心状態のプロデューサー
「プロデューサー、ごめんなさいぃ…」
「い、いえ、こちらこそ…」
「し、しっかりしてくださいよぅ!」
その後20分ほどかかって、やっと我に返ったプロデューサー
「じゃあ、また明日…」
そう言い残して去って行きました
次の日から門限が30分早くなったのは言うまでもありません…
「雪歩お嬢がお世話になってる方とは知らず、ご無礼いたしました!」
「い、いえ、こちらこそ…」
プレゼントは降ろし終わったのに、まだ放心状態のプロデューサー
「プロデューサー、ごめんなさいぃ…」
「い、いえ、こちらこそ…」
「し、しっかりしてくださいよぅ!」
その後20分ほどかかって、やっと我に返ったプロデューサー
「じゃあ、また明日…」
そう言い残して去って行きました
次の日から門限が30分早くなったのは言うまでもありません…
「あけましておめでとうございますぅ!」
年が明けて最初の営業日
お正月太りを気にしながら事務所のドアを開けました
「あら、雪歩。あけましておめでとう」
最初に声をかけてくれたのは律子さん
だけどその日は様子が違いました
後ろ髪をアップにしてるし、何よりスーツ姿でしたから
「どうしたんですか、律子さん?」
「え? ああ、この格好? みんなが揃ってから説明するわ」
年が明けて最初の営業日
お正月太りを気にしながら事務所のドアを開けました
「あら、雪歩。あけましておめでとう」
最初に声をかけてくれたのは律子さん
だけどその日は様子が違いました
後ろ髪をアップにしてるし、何よりスーツ姿でしたから
「どうしたんですか、律子さん?」
「え? ああ、この格好? みんなが揃ってから説明するわ」
最後に出社してきたのはやっぱり美希ちゃん
その美希ちゃんも、律子さんの姿を見て驚いてました
「ど、どうしたの律子!?」
「年明け早々叩かれたいのかしら?」
「…さん」
いつもこんな感じな2人ですけど、ホントは認め合ってるんですよ?
2人とも、いつまで経っても素直になれないみたいですけどね
その美希ちゃんも、律子さんの姿を見て驚いてました
「ど、どうしたの律子!?」
「年明け早々叩かれたいのかしら?」
「…さん」
いつもこんな感じな2人ですけど、ホントは認め合ってるんですよ?
2人とも、いつまで経っても素直になれないみたいですけどね
「うん、全員集まったようだね。まずは、明けましておめでとう!」
社長からの新年の挨拶が終わると、律子さんが社長の隣に呼ばれました
「秋月律子君なんだが、このたび、アイドルを引退することになった」
事務所に響いた、9色の驚きの声
どうやらプロデューサーは知っていたみたいです
「引退と言っても、この事務所を離れるわけではないんだ。まぁ、詳しいことは本人から説明して貰おうかね」
「はい、社長」
社長からの新年の挨拶が終わると、律子さんが社長の隣に呼ばれました
「秋月律子君なんだが、このたび、アイドルを引退することになった」
事務所に響いた、9色の驚きの声
どうやらプロデューサーは知っていたみたいです
「引退と言っても、この事務所を離れるわけではないんだ。まぁ、詳しいことは本人から説明して貰おうかね」
「はい、社長」
律子さんは私たちに諭すように話してくれました
「まず最初に…アイドルを引退するのは、より経営に携われるような仕事がしたかったから
これからはプロデューサー兼事務方として、みんなのバックアップをしていきます。アイドルから逃げた訳じゃないから、誤解しないように!」
「律子らしい言い方だわ、まったく」
これは律子さんのスピーチが終わったあとに伊織ちゃんが漏らしてた言葉
私もそう思います
ホントに律子さんらしい…
「まず最初に…アイドルを引退するのは、より経営に携われるような仕事がしたかったから
これからはプロデューサー兼事務方として、みんなのバックアップをしていきます。アイドルから逃げた訳じゃないから、誤解しないように!」
「律子らしい言い方だわ、まったく」
これは律子さんのスピーチが終わったあとに伊織ちゃんが漏らしてた言葉
私もそう思います
ホントに律子さんらしい…
「最近みんなの仕事も増えてきたし、プロデューサー1人じゃさすがに面倒見切れないわ」
確かにそうですよね
1人で10人のアイドルを管理するのは、やっぱり無理があります
そして結果的には、律子さんの決断は765プロにとって大きなプラスになりました
「ふーんだ。765プロも辞めちゃえば良かったのに」
これは美希ちゃんの言葉
律子さんがアイドルを引退して一番寂しがってたのは、間違いなく美希ちゃんでした
もちろん、素直にはなれませんでしたけどね?
確かにそうですよね
1人で10人のアイドルを管理するのは、やっぱり無理があります
そして結果的には、律子さんの決断は765プロにとって大きなプラスになりました
「ふーんだ。765プロも辞めちゃえば良かったのに」
これは美希ちゃんの言葉
律子さんがアイドルを引退して一番寂しがってたのは、間違いなく美希ちゃんでした
もちろん、素直にはなれませんでしたけどね?
徐々に春めいてきた3月の半ば
765プロに新しい仲間が増えました!
「はいさーい! 自分、我那覇響! 沖縄から来たんだ!」
「わたくしは四条貴音と申します。お見知りおき下さい」
元気で明るい響ちゃんと、古風でどこか神秘的な貴音さん
2人とも別の事務所から移籍してきたんです
たしか…961プロだったかなぁ…?
とにかく、前の事務所はいろいろ問題を起こして倒産しちゃったみたいです
765プロに新しい仲間が増えました!
「はいさーい! 自分、我那覇響! 沖縄から来たんだ!」
「わたくしは四条貴音と申します。お見知りおき下さい」
元気で明るい響ちゃんと、古風でどこか神秘的な貴音さん
2人とも別の事務所から移籍してきたんです
たしか…961プロだったかなぁ…?
とにかく、前の事務所はいろいろ問題を起こして倒産しちゃったみたいです
「おっ、キミが菊地真だね? オーディションのときにキミのダンス見たけど、自分とおんなじくらい上手かったぞ!」
「ボクもキミのこと覚えてるよ! 負けないからね!」
真ちゃんと響ちゃんは早速意気投合してました
ちょっと羨ましかったです…
「あら~。とっても綺麗な銀色の髪ね~」
「ふふ。お褒めにあずかり光栄です、三浦あずさ」
あずささんと四条さんは…
何というか…
2人の間には立ちたくない感じです!
「ボクもキミのこと覚えてるよ! 負けないからね!」
真ちゃんと響ちゃんは早速意気投合してました
ちょっと羨ましかったです…
「あら~。とっても綺麗な銀色の髪ね~」
「ふふ。お褒めにあずかり光栄です、三浦あずさ」
あずささんと四条さんは…
何というか…
2人の間には立ちたくない感じです!
2人が加わって12人になった765プロのアイドル
季節は4月を迎え、私は高校3年生になりました
身体測定では身長が1㎝伸びてたんですぅ!
だけど…
体重も2Kg増えてましぁ…
えっ?
む、胸ですか?
な、765プロの公式プロフィールを見てくださいぃ!
季節は4月を迎え、私は高校3年生になりました
身体測定では身長が1㎝伸びてたんですぅ!
だけど…
体重も2Kg増えてましぁ…
えっ?
む、胸ですか?
な、765プロの公式プロフィールを見てくださいぃ!
>>134
72言ってんだよ
72言ってんだよ
関東が梅雨入りした6月のある日
レッスンを終えて事務所に帰ると、プロデューサーに手招きされました
「おーい雪歩。ちょっと談話室に来てくれ」
談話室に呼ばれるのは、仕事の打ち合わせのときくらい
「新しいお仕事かな?」
それくらいの軽い気持ちで、プロデューサーの待つ談話室に入りました
だってそれまでは、想像すらできませんでしたから
自分がCDデビューするだなんて
レッスンを終えて事務所に帰ると、プロデューサーに手招きされました
「おーい雪歩。ちょっと談話室に来てくれ」
談話室に呼ばれるのは、仕事の打ち合わせのときくらい
「新しいお仕事かな?」
それくらいの軽い気持ちで、プロデューサーの待つ談話室に入りました
だってそれまでは、想像すらできませんでしたから
自分がCDデビューするだなんて
「ふえぇ!?」
あのときの私ったら、ものすごく情けない声出しちゃました…
だって、それくらい驚いちゃったんですから!
「と、とりあえず落ち着け、雪歩。お茶でも飲むか?」
「は、はいぃ…」
小鳥さんが淹れてくれたお茶を啜ると、少しだけ気持ちが落ち着きました
たしか、静岡の長谷さんって方が栽培したお茶っ葉だったと思います
あのときの私ったら、ものすごく情けない声出しちゃました…
だって、それくらい驚いちゃったんですから!
「と、とりあえず落ち着け、雪歩。お茶でも飲むか?」
「は、はいぃ…」
小鳥さんが淹れてくれたお茶を啜ると、少しだけ気持ちが落ち着きました
たしか、静岡の長谷さんって方が栽培したお茶っ葉だったと思います
「説明は以上だ。何か質問は?」
プロデューサーの説明をまとめると、デモテープを聴いたディレクターさんが私の声を気に入って下さって、765プロにオファーが届いたみたいです
「えっと…その…」
「何だ? 遠慮せずに聞いてくれ」
「あのぅ…せ、接待とかは無いですよね?」
「…は?」
し、仕方ないんですぅ!
このとかの私は、まだまだ業界のことを知りませんでしたから!
プロデューサーの説明をまとめると、デモテープを聴いたディレクターさんが私の声を気に入って下さって、765プロにオファーが届いたみたいです
「えっと…その…」
「何だ? 遠慮せずに聞いてくれ」
「あのぅ…せ、接待とかは無いですよね?」
「…は?」
し、仕方ないんですぅ!
このとかの私は、まだまだ業界のことを知りませんでしたから!
「あのなぁ…そんなことさせるワケないだろ! 第一、社長がそんなマネ許さない」
「そ、そうですよね…そうですよね!」
「お前、ネットの見過ぎじゃないか?」
「み、見てないですぅ!」
小鳥さんとは違いますぅ、って言いかけたけど、さすがに止めときました…
「それにそのディレクターさんは女性だ。安心しろ」
「そ、それを先に言って下さいぃ!」
女性なら安心です
プロデューサーと社長以外の男性には、相変わらず「大股で3歩」必要な私でしたから…
「そ、そうですよね…そうですよね!」
「お前、ネットの見過ぎじゃないか?」
「み、見てないですぅ!」
小鳥さんとは違いますぅ、って言いかけたけど、さすがに止めときました…
「それにそのディレクターさんは女性だ。安心しろ」
「そ、それを先に言って下さいぃ!」
女性なら安心です
プロデューサーと社長以外の男性には、相変わらず「大股で3歩」必要な私でしたから…
談話室から出ると、私のCDデビューをみんなが祝福してくれました
「おめでとう萩原さん」
「ありがとう千早ちゃん」
千早ちゃんに対しては少し申し訳ない気持ちもありました
私なんかよりずっと歌が上手いのに…
だけどそんな気持ちを見透かしたかのように、律子さんに言われました
「上手ければ良いってものでは無いわ。そこらへんは千早も分かってる。そうでしょ?」
「…ええ。分かっているわ」
「聞いたでしょ?雪歩は余計なこと考えずに、自分の仕事に集中しなさい」
「は、はい!」
「おめでとう萩原さん」
「ありがとう千早ちゃん」
千早ちゃんに対しては少し申し訳ない気持ちもありました
私なんかよりずっと歌が上手いのに…
だけどそんな気持ちを見透かしたかのように、律子さんに言われました
「上手ければ良いってものでは無いわ。そこらへんは千早も分かってる。そうでしょ?」
「…ええ。分かっているわ」
「聞いたでしょ?雪歩は余計なこと考えずに、自分の仕事に集中しなさい」
「は、はい!」
7月の第1日曜日に行われるCDのレコーディングに向け、次の日からはボーカルを重点的にレッスンすることになりました
「もっと肺活量を鍛えなさい! レコーディングスタジオに酸素ボンベ持ち込む気?」
「は、はい!」
先生の指導も一気に厳しくなりました
それは私だけじゃなくて、みんなに対しても
「あんたたちもいずれCDデビューするのよ? そのときに恥をかきたくないでしょ?」
「もっと肺活量を鍛えなさい! レコーディングスタジオに酸素ボンベ持ち込む気?」
「は、はい!」
先生の指導も一気に厳しくなりました
それは私だけじゃなくて、みんなに対しても
「あんたたちもいずれCDデビューするのよ? そのときに恥をかきたくないでしょ?」
後になって美希ちゃんから聞いた話ですけど、私のCDデビューが決まってからは本気でレッスンに励むようになったそうです
それまでの美希ちゃんはすぐに手を抜きたがるところがありました
「だけどね、ミキ、雪歩のCDデビューが決まって分かったの。『あぁ、頑張ってればホントにCDとか出せちゃうんだぁ』って」
それに、もっとドキドキしたいから!
そう言ってウィンクした美希ちゃんは、私の目にも輝いてみえました
自分が周りの人に良い影響を与えるだなんて、アイドルをやっていなければ経験できなかったかもしれません
それまでの美希ちゃんはすぐに手を抜きたがるところがありました
「だけどね、ミキ、雪歩のCDデビューが決まって分かったの。『あぁ、頑張ってればホントにCDとか出せちゃうんだぁ』って」
それに、もっとドキドキしたいから!
そう言ってウィンクした美希ちゃんは、私の目にも輝いてみえました
自分が周りの人に良い影響を与えるだなんて、アイドルをやっていなければ経験できなかったかもしれません
これで半分くらいか?
まあ頑張れ
ガイドボーカルの入った音源が事務所に届いたのは、レコーディングの1週間前でした
タイトルは『Kosmos,Cosmos』
想像していたのとは全然違う、サイバーテクノと呼ばれるジャンルの曲
だけど浮遊間のあるイントロを聴いた瞬間、全身に鳥肌が立ちました
生意気かもしれないけど
「あぁ、これは私のために創られた曲なんだ」
って、そう思えたんです
私の声を活かすためにプロの音楽家さんたちが生み出してくれた、私だけの曲なんだって
タイトルは『Kosmos,Cosmos』
想像していたのとは全然違う、サイバーテクノと呼ばれるジャンルの曲
だけど浮遊間のあるイントロを聴いた瞬間、全身に鳥肌が立ちました
生意気かもしれないけど
「あぁ、これは私のために創られた曲なんだ」
って、そう思えたんです
私の声を活かすためにプロの音楽家さんたちが生み出してくれた、私だけの曲なんだって
それからの一週間は、空いた時間があれば『Kosmos,Cosmos』を聴いていました
この曲をもっと理解するために、自分の一部にするために
歌詞を何度もノートに書き起こし、 何百回も口ずさみました
まだほとんど名前の知られていない私が歌っても、大して売れないかもしれない
だけど…
少なくとも、この曲を聴いてくれた人にだけは、ちゃんと届けたかったから
「こんなに素敵な曲があるんだよ!」
って、知って欲しかったから
この曲をもっと理解するために、自分の一部にするために
歌詞を何度もノートに書き起こし、 何百回も口ずさみました
まだほとんど名前の知られていない私が歌っても、大して売れないかもしれない
だけど…
少なくとも、この曲を聴いてくれた人にだけは、ちゃんと届けたかったから
「こんなに素敵な曲があるんだよ!」
って、知って欲しかったから
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