元スレ勇者「勇者の為の勇者?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 99 :
ほ
102 = 61 :
ほ
103 = 94 :
ほ
104 :
ほ
105 :
そろそろか
106 :
ほ
107 = 104 :
そろそろ来るかな
108 = 99 :
ほ
109 = 12 :
勇者「…昨日からいろいろとありがとうございます」
女僧侶「なんですか?急に…」
勇者「うまく言えないんですけど…女僧侶さんの話を聞くと道のようなものが見えてくる気がして…」
女僧侶「………」
勇者「叱るって言うか…諭してくれる人、俺には…」
女僧侶「…おい」
勇者「え?」
女僧侶「甘ったれてんじゃねぇよ。テメェの場合、叱る以前の問題だろうが…」
勇者「は、はい…」
女僧侶「あたしが本気で躾ようとしたらこんなんじゃすまねぇつーんだ。わかってんのか?ああ?」
勇者「す、すみません…」
女僧侶「………」
110 = 24 :
きたか
111 :
ほっしゅ
112 :
覚醒が楽しみだ
113 = 12 :
女僧侶「あと少しですわね」
勇者「西の村ですか…何があるんですか?」
女僧侶「墓地です」
勇者「ぼ、墓地…?」
女僧侶「西の村の先には霊峰vip山がありますでしょう?…地図を見てごらんなさい」
勇者「あ…ほんとだ…」
女僧侶「まったく…目的地の周辺情報くらい先に頭に入れておいて下さい」
勇者「…すみません」
女僧侶「とにかく、天に最も近い場所。つまりこの山を登って魂は天へと向かう、と昔から考えられていたのです」
勇者「あ、それなら聞いたことあります」
女僧侶「ですから峰から山頂に至るまで墓標、墓標、墓標…死の山なんて呼ぶ方もおりますね」
115 :
努力はちゃんとしたが何の成果もなく
周りは期待もせず何も与えてくれないが唯一死ぬことだけが望まれている
それって甘えと言うのかなぁ?
勇者だなんて嘘をつくな→嘘じゃない説明→情けない甘えるな!
なぜかここで勇者偽証への怒りが勘違いだと説明しただけなのに勝手に甘えだとか逆ギレ
努力しろ→したけど詰んでましたどうしましょう→知らねえよ私に言われても
努力しなさいと先に言い出したの僧侶じゃん何が言いたいのあんた
この話、ノリは好きだけど最初の僧侶が勝手に自分から聞いておいて
逆ギレしまくってるクズにしか見えない
116 = 12 :
勇者「あれ?霊峰じゃ…」
女僧侶「そこかしこに死体が埋まっているのですよ?中には天に昇ることを拒み、不死者となる馬鹿もいます」
勇者「…不死者…ゾンビとかスケルトンとか?」
女僧侶「えぇ。以前は山頂に教会があって巡礼者もいたらしいのですが…近年はますます不死者が増えたようで…」
勇者「…魔王の影響でしょうか」
女僧侶「それはわかりませんが…多少はあるかもしれませんね」
勇者「そうですよね……でもなんでそんな所に?」
女僧侶「自らを鍛え直すためと言ったでしょう?死してなおこの世をさ迷う魂に安らかなる眠りを…」ジャラ…
勇者「…要は鉄球制裁ですか」
女僧侶「理を説いても納得しないからこの世にしがみついてるんでしょう?言って聞かないならぶん殴るしかないじゃないですか」
勇者「は、はあ…」
117 :
努力してもできないことはできないんだよ!って言いたいの?
118 = 12 :
女僧侶「ゾンビもスケルトンと鈍重です。スライムに攻撃を当てられるならば後れは取らないでしょう」
勇者「でも…良いんですか?死んだ人にそんなことして…」
女僧侶「ただの遺体ならば手厚く葬りましょう。しかし、不死者は自然の理に反した存在です」
勇者「…はぐれ者ってわけですか」
女僧侶「魂の循環という面から見れば…その輪から外れているでしょうね」
勇者「………」
女僧侶「しがみつく肉体を破壊し、その魂を輪の中に戻すことで不死者は新しい生を得ることができるのです」
勇者「新しい生、か…」
女僧侶「…貴方、この期に及んでまた妙なこと考えてるんですか?」
勇者「え!?そ、そんなことはないですよ!」
女僧侶「………」
勇者「ほ、ほんとですって!」
119 = 115 :
>>117
いやなんかファーストコンタクトでいきなり
ずれた決めつけの連続でキレまくってるから
あんた一体なんなんだと
そこ以外は設定も話も僧侶のキャラも面白いと思うけど
120 = 12 :
―西の村―
勇者「…ここに来るまでお墓ばっかりでしたね」
女僧侶「だから言ったでしょう?墓地だと」
勇者「気が滅入りますって…」
女僧侶「まぁ、わからなくはないですけれど…」
老婆「おやぁ?そこの若いお二人さん…親御様でも亡くなられたかえ?…ひひひ」
勇者「うおあ!?…で、出たな!不死者め…」
女僧侶「お馬鹿。これはただの干からびた人間です。…まったくどこに目をつけているんですか」
勇者「な、なんだ…人間か…」
老婆「…あんたらずいぶんなこと言ってくれるのぅ。わしのぴゅあーはーとは傷付いたぞぇ…」
女僧侶「シワの間違いでしょう。…行きますよ?」
勇者「シワとか…なかなか上手いですね」
女僧侶「えぇ。まさしく会心の一撃ですね」
ザッザッザ…
老婆「…村の説明くらい聞かんか…最近の若いもんはこれだから…」ブツブツ…
124 = 12 :
女僧侶「登るのは明日からにしましょうか。いろいろと準備もありますし…」
勇者「そうですね。じゃあ俺、宿の部屋取ってきます」
女僧侶「お願いします」
・
・
・
宿屋
勇者「なんか…量多くないですか?」
女僧侶「当たり前でしょう?しばらく篭るんですから」
勇者「篭るって…山に?」
女僧侶「修業とはそういうもの。…と、東洋から来たサメラーイという武人に教わりました」
勇者「………」
125 = 12 :
女僧侶「うるせぇな…!何が問題だっていうんだ!?あ?」
勇者「だって周りに不死者がいるんですよ!?あと、お風呂とか寝る場所とかどうするんです!?ずっと野宿ですか!?」
女僧侶「…んなわけねーだろ!?中腹に巡礼者用に小屋があるんだよ!」
勇者「…しばらく巡礼者はいなかったんでしょ?ゆ、幽霊がいたりしませんかね?」
女僧侶「それを相手にすんだろ?なんでゾンビがよくて幽霊がダメなんだよ?」
勇者「…剣じゃどうにも出来ないじゃないですか…」
女僧侶「………」
勇者「…俺…どうしたら良いんですか…?」
女僧侶「それは…」
勇者「………」
女僧侶「…考えといておきますわ」
勇者「…よろしくお願いします」
126 = 12 :
あぶ
127 = 115 :
>>勇者「…剣じゃどうにも出来ないじゃないですか…」
そりゃそうだww
128 = 12 :
勇者「枯れ木も山の賑わいとは言いますけど…」
フォオ…
勇者「この景色はただただ不気味ですね…」
女僧侶「墓標は死を連想させますからね。あまり深く考えないことです」
勇者「は、はい…」
ガサッ…
勇者「!」
ゾンビ「うぅあ…ぅ…」
勇者「で、出たな!…やりたくはないが、これも救いだと言うの…」
女僧侶「ちょっとお待ちなさい。いきなり何をするんです?」
勇者「は、はあ?」
129 = 12 :
女僧侶「不浄なる者よ――…」
勇者「………」
女僧侶「…――あるべき場所に還れ」
ゾンビ「…ぁ…あはぁ…」
女僧侶「ディスペル!」
パァア…
ゾンビ「あぁぁぁ…」
勇者「おお…」
女僧侶「ふぅ…まずはこうやって対話による救いの手を差し延べるのです。…言ったでしょう?言って聞かないならばぶん殴る、と」
勇者「…最初から不死者はぶん殴るって聞こえましたけど…」
女僧侶「普通はそうなるのです。今回はうまく行きましたが、しがみついてまでこの世に残ろうとする連中なのですよ?」
勇者「なるほど…」
女僧侶「まずはディスペル。ダメならフルぼっこ。こんな感じで進んで行きましょう」
勇者「は、はい」
131 = 12 :
ご飯とお風呂
132 = 99 :
はぁ
133 = 99 :
ほ
135 = 12 :
勇者「…ここですか?中腹の小屋って」
女僧侶「思いの外、しっかりした造りですね」
勇者「こっちの建物は教会みたいですね…」
女僧侶「附属していたのでしょう…さて、中はどんな感じで…」ギィィ…
勇者「………」
女僧侶「何をぼーっとしてるんですか?」
勇者「え?待機ですけど…」
女僧侶「…後ろの警戒をお願いします。というよりそれくらい気づいてくださいよ、ボケナス」
勇者「わ、わかりました…」
136 :
女僧侶かわいい
137 = 12 :
女僧侶「こんな所ですか…いや、ちょっと違うかしら?…んんっ?」
勇者「さっきから何やってるです?」
女僧侶「魔除けの結界を張ろうとしてるんですけど…ややこしくてよくわかんねぇん…よくわからないのです」
勇者「…ちょっ…!」
女僧侶「この法陣に重ねる…のかでしょうか?でもこれじゃ打ち消し合うって習った気がすんですけども…」
139 = 12 :
勇者「そのくらいちゃんと覚えてきて下さいよ!?」
女僧侶「転職したてだと言ったでしょう?それに結界なんか張るつもりもなかったんです」
勇者「昼夜ノーガードで殴り合うつもりだったんですか…?」
女僧侶「そのくらいでないと心身の鍛練にはならないでしょう?」
勇者「………」
女僧侶「連れが幽霊に対処出来ないなんて…とんだ誤算ですわ」
勇者「…女僧侶さん…ありがとうございます…」
女僧侶「まったく…」
・
・
・
―1時間後―
女僧侶「無理だな。止めだ、止め止め…」
勇者「お、女僧侶さんんー!?」
141 = 12 :
勇者「ちゃんと張って下さいよ、結界…」
女僧侶「うるせぇな!出来ないもんは出来ないんだよ!」
勇者「俺に努力しろだなんだって言っといてそういうこと言うんですか!?そりゃないんじゃ…」
女僧侶「誰もお前を見捨てるとは言ってねーだろうが!?結界なんかなくたって返り討ちにすりゃ問題ねぇってことだよ!」
勇者「…どうやって?」
女僧侶「あたしが殺る」
勇者「…やっぱり力技ですか」
女僧侶「うるせぇな…」
勇者「だって…」
女僧侶「ああ?」
勇者「…よろしくお願いします…」
142 = 94 :
ほ
143 = 12 :
女僧侶「というわひぇへ…」モグモグ…
勇者「…食べるか喋るかのどっちかにしてくださいよ」
女僧侶「…いつ襲われるかもわかりません。食事の時間は最小限です」ジャラ…
勇者「結界張れてればこんなことには…」
女僧侶「…あ、それなのですけど」
勇者「?」
女僧侶「わたくしがカバーすると先程言いましたが…部屋が別れていると対処しにくいので、本日から同室でお願いします」
勇者「…え?ど、同室ってつまり…」
女僧侶「無いとは思いますが…わたくしの体に触れるようなことがあれば浄化いたしますので、お忘れなく」
勇者「…えぇと……」
144 = 12 :
女僧侶『何かあったら起こしてください。…くだらないことで眠りを妨げるようなことはやめてくださいね?』
勇者『は、はい!』
・
・
・
女僧侶「くだらないことで起こすなと…」
勇者「い、いや!今確かに白い何かがこう…フワッと…」
フワッ…
勇者「う、うわぁあ!?」
女僧侶「………」
勇者「ね?ほら今…」
女僧侶「お馬鹿。それは破れたカーテンの切れ端です…ほら」
勇者「………」
女僧侶「このボケナス」
勇者「す、すみません…」
146 = 26 :
おもろい
147 = 12 :
王「そろそろ勇者が旅立って一ヶ月になるか…まだ頑張っておるのか?」
大臣「はっ…それが…」
王「ふむ?」
大臣「二週間ほど前の西の村での目撃情報を最後に消息はぷっつりと…」
王「おお勇者よ…力尽きるとは情けない…」
大臣「それはまだわかりません。連れの僧侶と共に大量の食料を持って山へ足を踏み入れたと…」
王「では武者修業というヤツか?…無駄なことを…その程度の鍛練で勝てる相手ならば勇者などいらぬわ」
大臣「…では」
王「まぁ待て。もうしばらくは様子見でもよかろう」
大臣「御意にございます」
王「いくら逃げたとて結果は同じであろうに…」
148 = 43 :
ふむ
149 = 12 :
女僧侶「ディスペル!」
スケルトン「………」ズズズ…
カシャーン…
勇者「お見事!」
女僧侶「…見ている方は楽で良いですわねぇ」
勇者「いきなりの物理攻撃は無しって言ったのはそっちじゃないですか…」
女僧侶「まぁ、そうなんですけど…」
・
・
・
―中腹の教会―
女僧侶「やはり少しおかしいですわ…」
勇者「何がです?」
女僧侶「ここに来てから三週間ほど経ちますが…上手く行き過ぎです」
勇者「上手く行くに越したことはないんじゃ…ディスペルで天に昇ってってくれる方が良いんでしょう?」
女僧侶「それはそうです。しかし…」
150 :
勇者の覚醒はまだか
みんなの評価 : ☆
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