元スレ勇者「勇者の為の勇者?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
勇者の父「そうだ。俺と母さんは、お前を産むために生かされてきた。」
勇者の母は「そしてお前は、お前の子を産む為に生かされているの」
勇者「僕には難しくてよくわからないよ……」
勇者の父「……いずれわかる日が来る。それまで旅を続けるのだ!」
勇者「よくわからないけどわかったよ!父さん!」
こうして、元気よく旅に出た勇者だった
数十年後……
勇者>29歳「やべぇ、俺、童貞のままだ」
この数十年の辛い童貞の道程に心が折れていたのだった…… fin
2 :
敬意を込めこのSSは略して3勇と呼ぼう
3 :
>>1
後一年で魔導師になれる。
4 :
王「馬鹿な…早過ぎる…!」
大臣「しかしながら占術師らが占いますに、魔王復活までの時間はあといくばくも無いと…」
王「ぬぅ…よりによってこのヘタレ童貞勇者の代にかちあうことになろうとは…!」
大臣「はっ…よもやこれほどまでに急激にとは…」
王「…勇者の父親はどうか?」
大臣「齢50を越えていてはさすがに…」
王「えぇい!ならば兄弟はおらんのか!?」
大臣「勇者はその時代に一人のみ…おりません」
王「…終わったか…」
大臣「せめて後20年あれば…」
王「………」
5 = 4 :
王「勇者よ、魔王が復活しようとしている話は聞いておるな?」
勇者「は、はっ!先日、噂で…」
王「ならば話は早い。行け!勇者よ!見事、魔王を討伐してまいれぃ!」
勇者「お、俺がですか!?」
大臣「他に誰がおりますか?勇者の血統を絶やさず、保護してきたのはすべてこの時のため…責務を果たす時がきたのです」
勇者「しかし…俺はこの通りのふがいなさで…とても魔王を倒すなんてことは…」
王「途中で力尽きるならばそれでもよい」
勇者「…え?」
王「時代に勇者は一人という。ならばそなたが死ねば新しい勇者が生まれよう」
勇者「それは…ど、どういう意味で…」
大臣「はっきり言いましょう。あなたは捨て石なのです」
勇者「捨て…石…」
6 = 2 :
何が始まったの?
7 = 4 :
勇者『………』
大臣「よろしいのですか?」
王「出陣式まで行ったからには逃げられはせん」
大臣「なるほど、魔物が代わりに手を下してくれると…」
王「滅多なことを言うな。それに腐っても勇者の一族…復活前ならばひょっとして魔王を倒すやもしれん」
大臣「はっ…」
王「…次の勇者を早く仕込ませるのだ」
大臣「御意にございます」
8 = 4 :
勇者の父『そうかお前の代で…』
勇者の母『貴方には平和な時代を生きて欲しかったのだけれど…』
勇者の父『勇者』
勇者『…はい』
勇者の父『顔をあげなさい。…お前は私達の子だ。きっと役目を果たすことが出来る』
勇者『………』
勇者の母『えぇ。そうですとも。…元気な姿でまた会える時を楽しみにしていますよ?』
勇者『父さん…母さん…』
・
・
・
勇者「…役目を果たすなんて簡単だって…玉砕すれば良いんだから…」
勇者「………」
カランッ…
親父「おう、いらっしゃい」
9 :
この時間はペース意識しなきゃ落ちるよ
10 = 4 :
親父「なんだぁ?勇者じゃねーか」
勇者「…どうも」
親父「聞いたぜ?魔王討伐の旅に出るんだってな」
勇者「………」
親父「まさか勇者もどきだとか、勘違い勇者だとか呼ばれてるお前がなぁ…」
勇者「おやっさん、やめてくれよ」
親父「ああ、すまんな。勇者様」
勇者「…チッ…」
親父「しかし、旅に出るなら来る酒場を間違ってるぞ?仲間を集めるなら向かいの冒険者の酒場に…」
勇者「そんなことはわかってる!…景気付けに酒くらい飲ませろってんだ!」
親父「はいはい…」
11 = 4 :
親父『まぁ、せいぜい頑張れや。万が一魔王を討ち取りでもしたらうちの株も上がるかもしれんしな』
勇者『…万が一ってなんだよ…』
親父『万に一つでも足りないか?』
勇者『………』
親父『…せめてスライムに負ける、なんて恥ずかしい死に方は…』
・
・
・
勇者「言いたい放題言いやがって…人の気も知らずに…!」
カランッ…
女将「あら、いらっしゃ…」
勇者「仲間を探してる」
女将「えぇと…」
勇者「?」
12 :
勇者「仲間が集えないってどういうことだよ!?」
女将「それがねぇ…王様から御触れが出てね」
勇者「御触れ?そんなの俺は一言も…」
女将「魔王復活に伴って活性化する魔物を抑えるのに、名のある冒険者は強制徴兵されちゃったのよ…」
勇者「…なんだよ、それ…」
女将「残ってるのは自称冒険者の浮浪者ばかり…とてもじゃないけど魔王討伐の旅になんかついて行かせられないわ」
勇者「ほんとに…玉砕してこいって言うんだな…」
女将「…ごめんなさいね。私じゃどうにも…」
勇者「………」
13 = 12 :
町人A「おー!勇者様の出陣だぞ!」
勇者「………」
町人B「頼りねぇなぁ…討伐出来ないに10G」
胴元「おいおい…誰か討伐してくる方に賭けろよ。賭けが成立しねぇだろうが」
町人C「負けるってわかってて賭ける馬鹿なんかいるかよ?大穴にもなりゃしねぇ」
胴元「…はぁ…やめだやめだ」
町人B「ふざけんなよ!いまさら…」
胴元「どの町まで辿り着けるか?…に変更しねぇか?」
町人B「町か…良いぜ?そうだなぁ…」
勇者「………」
14 = 12 :
門兵A「来たか。逃げ出さなかったのは褒めてやるよ」
勇者「………」
門兵B「逃げられるわけねぇだろ?出陣式までしてよぉ?」
門兵A「旅人の服でか?…くくくっ」
勇者「…いいから早く開けてくれ」
門兵A「お?何コイツ…やる気満々って?勇者もどきのくせに格好だけは一人前ってか?」
門兵B「おい、止せ。関わるなよ。…どうせすぐにおっ死ぬんだ。格好くらい付けさせてやれ」
門兵A「わかったよ…開門!!」
ギギギ…
勇者「………」
門兵A「成仏しろよ?」ニヤニヤ…
門兵B「…だから相手にするなって。閉めるぞ?」
ゴゴゴ…
15 :
勇者…(´;ω;`)ブワッ
16 = 12 :
勇者「これから何処へ行こうか…」
勇者「…何処へ行っても同じか。結局、どのタイミングで死ぬかの違いしかない…」
勇者「………」ガサッ…
勇者「確か…ここから東に行った所に母さんの出身地の村があったっけ…」
勇者「祖父さん、祖母さんは死んでるみたいだけど…最後に見てくのも悪くはないかな…」
・
・
・
―街道―
勇者「このっ…!」
ミス!スライム にダメージを与えられない!
スライム「ピキィ?」
勇者「くそっ!なんで…!」
スライムの攻撃!会心の一撃!勇者に…
勇者「う、うわぁあ!?」
勇者 は目の前が真っ黒になった…
17 = 12 :
勇者(俺は死んだのか…?)
勇者(…情けない。酒場の親父の言った通りになっちまった。スライム一匹…倒せやしないなんてな)
『もし…』
勇者(…まぁ良いか…どうせ俺がいた所で次の勇者の邪魔でしかない。ならこうなることが…)
『もし…!』
勇者(…うるさいな。最期くらいそっとしててくれ。俺の役割はもう終わったん…)
旅人「…いい加減、起きろ!この野郎!!」ドガッ!
勇者「どうあぁ!?」
旅人「やっと目覚ましやがったか…」
勇者「あ、あれ?」
旅人「…お加減はいかがですか?」
勇者「生きてる…のか?」
旅人「どうやら良いようですね…」
18 :
三体の中から好きなのを選ぶ展開か
19 = 12 :
勇者「…修業の旅を?一人でですか?」
女僧侶「はい。少し前に転職致しまして…自らを鍛え直すためにも、と」
勇者「そうですか…でも助かりました。スライムにてこずってしまって…」
女僧侶「…まぁ、最下級とはいえ魔物ですものね。一般人には少々荷が重いかもしれません」
勇者「…はい…」
女僧侶「それで勇者様はどちらまで?近頃は魔物の動きが活発と聞きます。よろしければ近くの町までご一緒して差し上げようかと…」
勇者「………」
女僧侶「…どうかなさいましたか?」
勇者「…いえ…じ、実は…」
20 = 12 :
女僧侶「冗談でしょう?」
勇者「いえ、本当のことなんです…」
女僧侶「スライムにすら負ける貴方が当代の勇者?…神への冒涜ですわ」
勇者「ほ、本当なんです!信じてもらえないかも知れないですけど、俺が…」
女僧侶「…勇者という者は魔王が蘇りし時に、その神より授かりし力を持って世界に平和を…」
勇者「…だ、だから一応、現役勇者である俺は旅を…」
女僧侶「……しろ…」
勇者「まぁ…死に場所を求めてってのが正しいのかもしれませんけ…」
女僧侶「いい加減にしろ!!」
勇者「えうっ!?」
女僧侶「テメェみたいなひょろひょろした奴が勇者だぁ!?ああ?女誘うにしてももう少しマシな嘘をつきやがれ!」
勇者「…え…あ…そ、その…」
女僧侶「このカスがっ!」
21 = 12 :
女僧侶「もう知らねぇ…勝手に野垂れ死にな!」
勇者「…お、女僧侶さん?」
女僧侶「軽々しく呼ぶんじゃ…呼ばないで頂けますか?」
勇者「す、すみません…」
女僧侶「ではわたくし、先を急ぎますので…」
勇者「あ…その…助けて頂いたこと、本当にありがとうございました…」
女僧侶「…ふんっ。聖職者として当然のことですわ」
勇者「………」
・
・
・
勇者「変わった人だったな…でも助かった…」
勇者「…で、また一人と…」
勇者「先に進むか…死ぬにしてもスライムなんかにやられるのはごめんだ。せめてもう少し先で…」
22 = 12 :
勇者「う…うぅ…?」
女僧侶「貴方、狙ってやってますの?」
勇者「お、女僧…貴女はさっきの…」
女僧侶「女僧侶で結構です。…町に戻りなさいと言いましたのに」
勇者「戻れとまでは…」
女僧侶「…ああ?」
勇者「す、すみません…」
女僧侶「まったく…仕方ありませんね。言っても聞かないのならば力づくで連れて行きます。野垂れ死にでもされたら神にお叱りを受けてしまいますもの」
勇者「…でもさっきは…」
女僧侶「ああ?いちいちうるせ…うるさいですわね」
勇者「す、すみません…でも…」
23 = 12 :
女僧侶「…次代の勇者のために死ぬ?」
勇者「はい…俺、本当に役立たずで…次の代を作ることも、自分で魔王を倒すことも出来ないから…」
女僧侶「…呆れましたわ。本当にグズなんですね…」
勇者「返す言葉もありません…自分で死ぬ勇気も無いし…だから王様に言われるがまま…なのにスライム相手にも死に損なって…」
女僧侶「そうではないでしょう?」
勇者「…はい?」
女僧侶「貴方はすべてを放棄しているようですが…ダメだと思うならば何故、努力をしないのです?」
勇者「…努力だってしましたよ。剣や魔法も習ったし、子を作るためにってお見合いだって…でもダメだったんですよ!」
女僧侶「………」
勇者「剣術と魔法はいつまでたってもドベ!お見合いは全部失敗!…どうすればよかったんですか!?」
女僧侶「知らねぇよ。そんなことは」
24 :
>>23
>女僧侶「知らねぇよ。そんなことは」
おいwww
25 = 12 :
勇者「はあ!?…女僧侶さんから話させたくせに…そういう言い方って…!」
女僧侶「あたしが言いたいのは!今!あんたが何をしてるかだっていうんだよ!」
勇者「…今…?」
女僧侶「ぼけーっとその辺歩き回って、勝てもしないのにスライム小突いて…あんた一体何がしたいんだい?」
勇者「それは…」
女僧侶「それを努力って言うのかよ?」
勇者「………」
女僧侶「最後まで諦めんな。それでダメだったなら…祈りのひとつもくれてやりますわ」
勇者「………」
27 = 12 :
勇者「…女僧侶さんって説教上手なんですね…」
女僧侶「転職したてとはいえ、僧侶ですもの。それなりには…」
勇者「おかげで少し楽になりました。…やるだけやってみます」
女僧侶「どうでしょうか…まぁ、まずはスライムくらい倒せる強さをどうにか身につけることですね」
勇者「あ、それなんですけど…」
女僧侶「はい?」
勇者「…今の俺じゃ一人ではどう頑張ってもスライム一匹倒せないんですよね…」
女僧侶「ですからスライムを倒せる程度の強さを…」
勇者「でも町にはもう帰れないし…今の状態でなんとかするしかないんですよ…」
女僧侶「…回りくどいですね。何が言いたいのですか?」
勇者「よ、よろしければ…い、一緒に…」
女僧侶「お断りします」
28 = 12 :
勇者「お願いします!お願いします!」
女僧侶「しつこい!なんであたしがあんたの世話なんか焼いてやんなきゃなんないんだよ!?」
勇者「一人じゃ無理なんですよ…!」
女僧侶「そんなこと知るかっていうんだ!!だいたい、いきなり他力本願ってあたしの話聞いてたのか!?」
勇者「自分の力だけじゃどうにもならないことだってあるでしょ!?お願いします!」
女僧侶「いーやーだっての!!…離せ!コラァ!!」
勇者「お願いします!これも仲間を集めるための努力ってことで…!」
女僧侶「テンメェ…!!」
勇者「お願いしますぅ!」
29 :
今更思ったけど軍資金くれるの王様だけだし皮の鎧一つ買う程度の金もくれないってひどい親だよな
30 = 12 :
女僧侶「…で?まずはどこに行くのさ?」
勇者「ほ、本当に…ありがとう…ございます…でもまずは回復呪文を…」
女僧侶「役立たずに使うMPはないよ」
勇者「う…!」
女僧侶「…まぁ、あんたの強さだとせいぜい北の町くらいまでだろうね。…足手まといって意味だぞ?わかってんだろうな?ああ?」
勇者「は、はい…」
女僧侶「着くまでに多少はレベルアップするだろ。そんでどうしようもないなら…あたしが冥土に送ってやるよ」
勇者「…それ、聖職者が言う台詞じゃ…」
女僧侶「気合い入れろって意味だよ!本気で言うわけねぇだろ!ボケが!」
勇者「す、すみません…」
31 :
頑張れ勇者!!
32 = 12 :
女僧侶「ドラァ!」ゴッ!
女僧侶 の攻撃!会心の一撃!
スライムA「ピキィ…!」
スライムA を倒した!
勇者「す、すげぇ…!」
女僧侶「頭出すな!ちゃんと身を守ってろ!」
勇者「わ、わかりました…!」
勇者 は身を守っている!
女僧侶「スライムごときが何匹出てこようがただの餌だっつーんだよォ!!」ゴッ!
女僧侶 の攻撃!スライムBに……
33 :
やはり臼だった
34 = 12 :
女僧侶「ふー…なぁ、ちょっとはレベルアップしたか?」
勇者「あ、ご苦労です…」
女僧侶「馬鹿にしてんのか?え?」
勇者「そ、そんなことは…」
女僧侶「だったらそれらしい態度ってもんを示しな」
勇者「…一体どうしろと…」
女僧侶「ああ?」
勇者「いえ…なんでもありません…」
女僧侶「そうやってうじうじと…まぁいいさ。後少しで北の町だよ。…気を抜くんじゃないよ?」
勇者「わ、わかってます!」
35 :
いいじゃん
36 = 26 :
ほっほっほ
37 = 24 :
それらしい態度・・・なるほど。ボロン
39 = 12 :
―北の町―
勇者「へぇ…これが北の町かぁ…」
女僧侶「あまりキョロキョロするとお上りさんと思われますよ?」
勇者「………」
女僧侶「なんでしょうか?」
勇者「いえ…口調がだいぶ違うので…」
女僧侶「こちらが地ですわ。…このような物言いだとナメてかかる馬鹿がいやがるか…おりますので」
勇者「はあ…そうですか…」
女僧侶「…おしゃべりは終わりです。無駄口叩いてるようなら宿を取ってきてください。…二部屋ですわよ?」
勇者「わ、わかってますよ…」
女僧侶「わたくしは買い出しをした後、教会に寄ってから帰りますので少し遅くなります」
勇者「はい、わかりました」
女僧侶「…夕食に手を出したら…許しませんからね?」
勇者「しませんよ…そんなこと…」
40 :
僧侶ちゃんの入浴シーン待機
41 = 12 :
勇者「ふー…疲れたな…」ドサッ…
勇者「といっても身を守ってただけか…俺ってなんなんだろう…」
勇者「………」
勇者「と、ともかく!心強い仲間…いや、保護者さんか…」
勇者「…も見つかったことだし……」
勇者「はぁあ…情けない…」
・
・
・
―教会―
司祭「勇者とは何か、ですか?」
女僧侶「はい。近頃、魔王復活が噂されますが…」
司祭「それは私も聞き及んでおります。…もし、それで世界が闇に閉ざされることとなれば…恐ろしいことです」
女僧侶「はい。教典によれば、それを防ぐべく、勇者が現れると言うのですが…わたくしはまだ若輩者で…」
司祭「………」
女僧侶「真に勇者といった存在とはどのようなものなのか、司祭様の教えを請いたく…」
司祭「ふむ…」
42 = 12 :
司祭「教典によれば…勇者とは悪を打ち倒すべく、神が遣わす者、でしょうか…しかし…」
女僧侶「しかし…?」
司祭「私は勇者という者が神がたった一人の人間を祝福し、遣わすものとは思いません」
女僧侶「………」
司祭「戒めのひとつに汝、内なる邪悪に屈することなかれとあります」
女僧侶「…はい」
司祭「邪悪とはすなわち悪に染まる心の弱さ。その弱さを打ち破ることが出来る者こそ、真に勇者と呼ぶのだと私は思いますよ?」
女僧侶「………」
司祭「人は皆、神に愛されているのですから…」
女僧侶「…ありがとうございます。勉強になりました」
司祭「いえ…私も今だ勉強不足。神の御心はまだまだ伺い知れるものではありませんね…」
43 :
ほうほう
44 = 12 :
女僧侶「………」
勇者「…あ、おかえりなさい」
女僧侶「ここは家ではありませんよ?」
勇者「そ、そうですね…すみません…」
女僧侶「明日は少し町を回ってみましょうか。…いつまでもボロ布を纏っているわけにもいかないでしょう?」
勇者「…ボロ布…」
女僧侶「…まぁ、とりあえずは食事とお風呂ですわね。スライムの体液でベトベトですもの…」
勇者「あ、夕飯なら取っておきましたよ!」
女僧侶「当然です」
45 :
おもしろいもっと!
46 = 12 :
勇者「じゃあ食べましょう!」
女僧侶「…まだ食べていなかったんですか?」
勇者「先に食べるのは気が引けて…俺、何もしてないし…」
女僧侶「なら明日以降、頑張って頂きます。…いつまで蝸牛じゃ困りますからね」
勇者「は、はい…」
女僧侶「………」
勇者「あ!夕飯、取ってきますね!」
女僧侶「…司祭はああ言ってたけど、仮にも勇者って言うからには何か特別な資質でもあんのかね?…とてもそうは見えないけど…」
女僧侶「………」
女僧侶「まぁ良いか。乗りかかった船だし、レベル上がるまでの暇潰しにもなるってね…」
勇者『女僧侶さんー?』
女僧侶「うるさいね…今行くってん…今行きますわ」
48 = 35 :
あげ
49 :
しえん
50 = 49 :
寝たか
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