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元スレ恒一「ないちん○対策?」
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恒一「しかも眼帯の下も結局見せてくれないんだね」
見崎「……だって興味なさそうだから」
「そう言えば帰り道に赤沢さんに呼び止められたそうだけど、何か聞かせてもらえた?」
恒一「うん、現象について色々とね」
見崎「じゃあ高林さんのことも?」
恒一「今までは目の毒だったけど気の毒に変わったよ」
見崎「確かにお気の毒よね……あんなに身体を張ってるのに、もう無意味かもしれないなんて」
恒一「え? それってどういう――
ヴー…ヴー…ヴー…
見崎「榊原くん、学生鞄から大人の玩具の音が……」
恒一「違うから携帯の着信だから!」
見崎「なんだ残念」
恒一「えっちなのはどっちだよ、もう……」ピッ
「あ、もしもしお婆ちゃん? 帰るの遅れてごめん、ちょっと寄り道しちゃって」
「もう少ししたら帰るから、それじゃあ」ピッ
見崎「……だって興味なさそうだから」
「そう言えば帰り道に赤沢さんに呼び止められたそうだけど、何か聞かせてもらえた?」
恒一「うん、現象について色々とね」
見崎「じゃあ高林さんのことも?」
恒一「今までは目の毒だったけど気の毒に変わったよ」
見崎「確かにお気の毒よね……あんなに身体を張ってるのに、もう無意味かもしれないなんて」
恒一「え? それってどういう――
ヴー…ヴー…ヴー…
見崎「榊原くん、学生鞄から大人の玩具の音が……」
恒一「違うから携帯の着信だから!」
見崎「なんだ残念」
恒一「えっちなのはどっちだよ、もう……」ピッ
「あ、もしもしお婆ちゃん? 帰るの遅れてごめん、ちょっと寄り道しちゃって」
「もう少ししたら帰るから、それじゃあ」ピッ
恒一「電話、ごめんね」
見崎「……嫌な機械、どこにいても繋がって捕まっちゃうのね」
恒一「見崎は携帯持ってないんだ?」
見崎「ううん持ってるよ、ほら、これ」
恒一「おお、それって春先に出たばかりの最新機種だよね」
見崎「そうみたいだね」
恒一「無関心そうな顔して、見崎ってば意外とミーハーなんだ」フフ
見崎「私が選んだわけじゃない、霧果に与えられただけ」プイッ
恒一「ごめんごめん、見崎自身としてはやっぱり携帯持ちたくはなかったの?」
見崎「いつでもどこでも誰かと繋がってるっていうのは、ちょっとね」
見崎「……嫌な機械、どこにいても繋がって捕まっちゃうのね」
恒一「見崎は携帯持ってないんだ?」
見崎「ううん持ってるよ、ほら、これ」
恒一「おお、それって春先に出たばかりの最新機種だよね」
見崎「そうみたいだね」
恒一「無関心そうな顔して、見崎ってば意外とミーハーなんだ」フフ
見崎「私が選んだわけじゃない、霧果に与えられただけ」プイッ
恒一「ごめんごめん、見崎自身としてはやっぱり携帯持ちたくはなかったの?」
見崎「いつでもどこでも誰かと繋がってるっていうのは、ちょっとね」
恒一「見崎はひとりが好きなの?」
見崎「人と関わり合うことを何となく煩わしく思ってた、かな」
恒一「思ってた?」
見崎「……最近は多少の繋がりくらいなら悪くないと思えてきた、かも」
恒一「何か心境の変化のきっかけでもあったのかな」
見崎「それはたぶん……」チラッ
恒一「うん?」
見崎「……」ジー
恒一「どうしたの見崎?」
見崎「なんでもない」プイッ
天音「お2人さん、悪いけどそろそろ閉店の時間だよ」
恒一「おっともうそんな時間か、そろそろ帰らなきゃ」
見崎「またね、榊原くん」
恒一「うん、また明日」
天音「……若いって良いねえ」ホクホク
見崎「人と関わり合うことを何となく煩わしく思ってた、かな」
恒一「思ってた?」
見崎「……最近は多少の繋がりくらいなら悪くないと思えてきた、かも」
恒一「何か心境の変化のきっかけでもあったのかな」
見崎「それはたぶん……」チラッ
恒一「うん?」
見崎「……」ジー
恒一「どうしたの見崎?」
見崎「なんでもない」プイッ
天音「お2人さん、悪いけどそろそろ閉店の時間だよ」
恒一「おっともうそんな時間か、そろそろ帰らなきゃ」
見崎「またね、榊原くん」
恒一「うん、また明日」
天音「……若いって良いねえ」ホクホク
~教室、テスト中~
恒一(うーん、問題が簡単すぎてもう終わっちゃった、暇だなあ)
ドタドタドタドタ……!
恒一(テスト中なのに廊下から走る音?)
ガララ――ッ!!
教師「桜木ゆかりはいるか!?」ハァハァ
桜木「は、はい……私ですけど?」キョトン
教師「お母さんが倒れたそうだ! 早く病院に向かってあげなさい!」
桜木「!! い、今行きます……っ!」ガタタッ
バタバタバタバタ……ガララ――ピシャッ!
恒一(桜木さんのお母さん大丈夫かな、無事だと良いんだけど――
――ドサッ!! キャアヒィイイイイイイイイイン!!
恒一(教室の外から鈍い音と悲鳴!? あの声は桜木さん!?)
キュウキュウシャダ! キュウキュウシャヲヨベ!
見崎「……始まったみたいね」ボソリ
恒一(うーん、問題が簡単すぎてもう終わっちゃった、暇だなあ)
ドタドタドタドタ……!
恒一(テスト中なのに廊下から走る音?)
ガララ――ッ!!
教師「桜木ゆかりはいるか!?」ハァハァ
桜木「は、はい……私ですけど?」キョトン
教師「お母さんが倒れたそうだ! 早く病院に向かってあげなさい!」
桜木「!! い、今行きます……っ!」ガタタッ
バタバタバタバタ……ガララ――ピシャッ!
恒一(桜木さんのお母さん大丈夫かな、無事だと良いんだけど――
――ドサッ!! キャアヒィイイイイイイイイイン!!
恒一(教室の外から鈍い音と悲鳴!? あの声は桜木さん!?)
キュウキュウシャダ! キュウキュウシャヲヨベ!
見崎「……始まったみたいね」ボソリ
~放課後~
杉浦「そう、慌ててたあまり階段で滑って転んで、それで傘が……」
赤沢「ええ、仰向けに倒れたところに放り出した傘が降ってきて、そのまま局部に突き刺さってしまったそうよ」
「しかもそのショックで絶頂、膣痙攣を起こして搬送された今も引き抜くことができずにいるらしいわ……」ギリッ
風見「そんな……桜木さんの処女が……バージンが……傘なんかに……」
赤沢「幸い出血はしてないそうだから、感染症とかの心配は要らないみたいなのがせめてもの救いね」
風見「え? 出血なし? え?」
杉浦「ゆかりのお母さんが倒れたのも、スーパーで買い物中に通りすがりの子供にカンチョウをされたことが原因みたい」
赤沢「お尻じゃなく前の方に入っちゃったらしくて……やっぱり膣痙攣を起こして、仕方なく犯人の子供も一緒に搬送されたらしいわ」
中尾「1日に2人も絶頂者が出るなんて、これはもう始まってるんじゃないか?」
赤沢「けど対策は完璧だったはず……そうよね高林さん?」
高林「むしろこれ以上どうしろって言うの?」ビキビキ
赤沢「そういうことだからもしかしたら偶然かもしれないわ、もう少し様子を見てみましょう」
勅使河原「まあ、赤沢がそう言うなら従っとくか」
風見「ねえ出血なしってどういうこと?」
杉浦「そう、慌ててたあまり階段で滑って転んで、それで傘が……」
赤沢「ええ、仰向けに倒れたところに放り出した傘が降ってきて、そのまま局部に突き刺さってしまったそうよ」
「しかもそのショックで絶頂、膣痙攣を起こして搬送された今も引き抜くことができずにいるらしいわ……」ギリッ
風見「そんな……桜木さんの処女が……バージンが……傘なんかに……」
赤沢「幸い出血はしてないそうだから、感染症とかの心配は要らないみたいなのがせめてもの救いね」
風見「え? 出血なし? え?」
杉浦「ゆかりのお母さんが倒れたのも、スーパーで買い物中に通りすがりの子供にカンチョウをされたことが原因みたい」
赤沢「お尻じゃなく前の方に入っちゃったらしくて……やっぱり膣痙攣を起こして、仕方なく犯人の子供も一緒に搬送されたらしいわ」
中尾「1日に2人も絶頂者が出るなんて、これはもう始まってるんじゃないか?」
赤沢「けど対策は完璧だったはず……そうよね高林さん?」
高林「むしろこれ以上どうしろって言うの?」ビキビキ
赤沢「そういうことだからもしかしたら偶然かもしれないわ、もう少し様子を見てみましょう」
勅使河原「まあ、赤沢がそう言うなら従っとくか」
風見「ねえ出血なしってどういうこと?」
~病院ロビー~
早苗「榊原くん、胸の具合は大丈夫?」トコトコ
恒一「あ、どうも、おかげさまで何とか」
早苗「身近でなんだか大変なことがあったんだし体にも堪えるよね」
恒一「あれ? 知ってるんですか?」
早苗「弟から聞いたの、同じクラスなんだってね。これから診察?」
恒一「ええ」
早苗「そしたらこの後会おっか?」
「本当は夜勤明けでとっくに帰ってるはずなんだけどねー、色々あって引っ張られちゃって」
「実は榊原くんのクラスメイトさんみたいな症状の患者さん、これで3人目なのよ」ハァ
恒一「え? 2人じゃなくて3人ですか?」
早苗「お、どうやらその様子だと何か情報を持ってそうね」ワクワク
「後で色々聞かせてねホラー少年」トコトコ
恒一「あはは、それじゃあまた後で」
(けど、災厄の犠牲者は桜木さんとそのお母さんで2人のはずじゃないのか? 他に誰が……)
早苗「榊原くん、胸の具合は大丈夫?」トコトコ
恒一「あ、どうも、おかげさまで何とか」
早苗「身近でなんだか大変なことがあったんだし体にも堪えるよね」
恒一「あれ? 知ってるんですか?」
早苗「弟から聞いたの、同じクラスなんだってね。これから診察?」
恒一「ええ」
早苗「そしたらこの後会おっか?」
「本当は夜勤明けでとっくに帰ってるはずなんだけどねー、色々あって引っ張られちゃって」
「実は榊原くんのクラスメイトさんみたいな症状の患者さん、これで3人目なのよ」ハァ
恒一「え? 2人じゃなくて3人ですか?」
早苗「お、どうやらその様子だと何か情報を持ってそうね」ワクワク
「後で色々聞かせてねホラー少年」トコトコ
恒一「あはは、それじゃあまた後で」
(けど、災厄の犠牲者は桜木さんとそのお母さんで2人のはずじゃないのか? 他に誰が……)
~レストラン~
早苗「さて、じゃあ知ってることを話してもらいましょうか」フフ
恒一「分かりました、情報交換ということで……ただ、ものすごく下品でくだらない話ですから覚悟しておいてくださいね?」
早苗「う、うん」
恒一「事の発端は26年前にさかのぼるそうです――」
・
・
・
早苗「……本当にお下劣な話でびっくりした」
恒一「僕も最初は少し馬鹿にして聞き流してました、ただこうして実際に犠牲者が出てしまうと……」
早苗「ホラー少年は信じ始めちゃったんだ?」フフ
恒一「笑い飛ばしたいところなんですけどね、クラスのみんなの異様な真剣さに飲まれちゃってるのかもしれません」
早苗「みんなっていうとウチの下の弟も一緒になって信じてるの?」
恒一「はい、多分そうだと思いますよ」
早苗「へえ、ほほう」
恒一「?」
早苗「さて、じゃあ知ってることを話してもらいましょうか」フフ
恒一「分かりました、情報交換ということで……ただ、ものすごく下品でくだらない話ですから覚悟しておいてくださいね?」
早苗「う、うん」
恒一「事の発端は26年前にさかのぼるそうです――」
・
・
・
早苗「……本当にお下劣な話でびっくりした」
恒一「僕も最初は少し馬鹿にして聞き流してました、ただこうして実際に犠牲者が出てしまうと……」
早苗「ホラー少年は信じ始めちゃったんだ?」フフ
恒一「笑い飛ばしたいところなんですけどね、クラスのみんなの異様な真剣さに飲まれちゃってるのかもしれません」
早苗「みんなっていうとウチの下の弟も一緒になって信じてるの?」
恒一「はい、多分そうだと思いますよ」
早苗「へえ、ほほう」
恒一「?」
早苗「それで情報交換ってことだけど、ホラー少年は何が聞きたいのかな?」
恒一「えっと、まずそうですね、純粋にクラスメイトの安否が気になります」
早苗「あー……うん、命に別状はないわ、突き刺さっていた異物も無事取り除けたし」
恒一「そうですか、よかった」ホッ
早苗「たださっき榊原くんが話してくれた呪いのせいなのか分からないけど、一向に症状が治まらなくてね」
恒一「それは……いまだに絶頂が続いているということですか」
早苗「そうなのよ」コクリ
「原因不明で処置のしようもないし半狂乱みたいな状態だから、ご家族の同意の下に今は隔離病棟で入院中よ」
恒一「桜木さんの親御さんも?」
早苗「うん、まったく同じ症状で、同じく入院してもらってる」
恒一「そうですか……ところでここからが本題なのですが」
早苗「うん、なになに?」
恒一「この症状で入院中の患者さんが3人いるって言ってましたよね?」
「桜木さんと親御さんは僕も把握しています、けどもう1人はいったい誰なんですか?」
恒一「えっと、まずそうですね、純粋にクラスメイトの安否が気になります」
早苗「あー……うん、命に別状はないわ、突き刺さっていた異物も無事取り除けたし」
恒一「そうですか、よかった」ホッ
早苗「たださっき榊原くんが話してくれた呪いのせいなのか分からないけど、一向に症状が治まらなくてね」
恒一「それは……いまだに絶頂が続いているということですか」
早苗「そうなのよ」コクリ
「原因不明で処置のしようもないし半狂乱みたいな状態だから、ご家族の同意の下に今は隔離病棟で入院中よ」
恒一「桜木さんの親御さんも?」
早苗「うん、まったく同じ症状で、同じく入院してもらってる」
恒一「そうですか……ところでここからが本題なのですが」
早苗「うん、なになに?」
恒一「この症状で入院中の患者さんが3人いるって言ってましたよね?」
「桜木さんと親御さんは僕も把握しています、けどもう1人はいったい誰なんですか?」
傘を抜く時、医者は「見た」んだよな…第二次性徴終わる寸前の中学生のを…
~帰路~
恒一「藤岡未咲、かあ……」テクテク
「うちのクラスには藤岡なんて苗字の人いないしなあ」テクテク
「たまたま同じ症状だっただけとか?」テクテク
「いやでもこんな奇妙な病状に同時期になってるなんて、なにも関係がない方が不自然だよね」テクテク
「うーん……ふじおかみさき……みさき?」テクテク
「けど見崎は苗字だし関係ないか……ん?」チラッ
「大きなガラスだ、鏡みたいに僕の半身が映りこんでるや」
「……半身?」
『可哀想な私の半身がそこで待ってるから』
「あ」
恒一「藤岡未咲、かあ……」テクテク
「うちのクラスには藤岡なんて苗字の人いないしなあ」テクテク
「たまたま同じ症状だっただけとか?」テクテク
「いやでもこんな奇妙な病状に同時期になってるなんて、なにも関係がない方が不自然だよね」テクテク
「うーん……ふじおかみさき……みさき?」テクテク
「けど見崎は苗字だし関係ないか……ん?」チラッ
「大きなガラスだ、鏡みたいに僕の半身が映りこんでるや」
「……半身?」
『可哀想な私の半身がそこで待ってるから』
「あ」
>>70
女医だ
女医だ
~放課後、工房M~
ガチャ――カラランカララン
見崎「……あ」
恒一「お帰り見崎、待ってたよ」
見崎「ストーカーは立派な犯罪だよ榊原くん」
恒一「違うから! 今日は聞きたいことがあって来ただけだから!」
見崎「そう……それで聞きたいことって?」
恒一「僕と見崎が初めて会った日のことなんだけど」
見崎「」ピクッ
恒一「あの日……見崎は地下2階で降りて、隔離病棟に向かっていた」
「見崎自身が今も元気に登校してきているということは、あれは誰かのお見舞いに行ったと考えるのが妥当だろうね」
「そしてそのお見舞いの相手は藤岡未咲さん、違う?」
見崎「やっぱり榊原くん、ストーカーの才能あるよ」
恒一「茶化さないで答えて、1人目の犠牲者は彼女だったんじゃないの?」
見崎「……上で話しましょう、着いてきて」
ガチャ――カラランカララン
見崎「……あ」
恒一「お帰り見崎、待ってたよ」
見崎「ストーカーは立派な犯罪だよ榊原くん」
恒一「違うから! 今日は聞きたいことがあって来ただけだから!」
見崎「そう……それで聞きたいことって?」
恒一「僕と見崎が初めて会った日のことなんだけど」
見崎「」ピクッ
恒一「あの日……見崎は地下2階で降りて、隔離病棟に向かっていた」
「見崎自身が今も元気に登校してきているということは、あれは誰かのお見舞いに行ったと考えるのが妥当だろうね」
「そしてそのお見舞いの相手は藤岡未咲さん、違う?」
見崎「やっぱり榊原くん、ストーカーの才能あるよ」
恒一「茶化さないで答えて、1人目の犠牲者は彼女だったんじゃないの?」
見崎「……上で話しましょう、着いてきて」
~見崎家リビング~
見崎「飲み物は紅茶で良かった?」
恒一「うん、ありがとう」
見崎「それで……質問は私があの日、藤岡未咲の見舞いに訪れていたかどうか、だったかな」
恒一「うん、あと彼女が最初の犠牲者だったのかどうかも」
見崎「前者はYES、後者は……今までNOだと思い込むようにしてきたわ」
恒一「どうして?」
見崎「……現象なんて得体の知れないくだらないものなんかに、未咲が弄ばれているなんて信じたくなかったから」
恒一「けど2人目3人目の犠牲者が出た以上、信じざるを得なくなった」
見崎「悔しいけど……そうだね、現実を受け入れるしかなさそう」
恒一「もし良かったらなんだけど、2人の関係について聞いても構わないかな」
「赤沢さんから聞いた話だと災厄の被害に合うのはクラスメイトと担任、その親兄弟って聞いたんだけど」
見崎「……私と未咲は血を分けた双子の姉妹よ、私が養子に出されたの」
見崎「飲み物は紅茶で良かった?」
恒一「うん、ありがとう」
見崎「それで……質問は私があの日、藤岡未咲の見舞いに訪れていたかどうか、だったかな」
恒一「うん、あと彼女が最初の犠牲者だったのかどうかも」
見崎「前者はYES、後者は……今までNOだと思い込むようにしてきたわ」
恒一「どうして?」
見崎「……現象なんて得体の知れないくだらないものなんかに、未咲が弄ばれているなんて信じたくなかったから」
恒一「けど2人目3人目の犠牲者が出た以上、信じざるを得なくなった」
見崎「悔しいけど……そうだね、現実を受け入れるしかなさそう」
恒一「もし良かったらなんだけど、2人の関係について聞いても構わないかな」
「赤沢さんから聞いた話だと災厄の被害に合うのはクラスメイトと担任、その親兄弟って聞いたんだけど」
見崎「……私と未咲は血を分けた双子の姉妹よ、私が養子に出されたの」
恒一「そうだったんだ……踏み込んだ質問しちゃってごめん」
見崎「別に気にしてないから構わない」
恒一「ありがとう、けどやっぱり藤岡さんは災厄に見舞われる可能性があったってことだね」
見崎「私と姉妹だったせいで、私のせいで……可哀想な未咲……」
恒一「見崎のせいなもんか! 悪いのは全部現象なんだ、見崎を責める奴がいたら僕が説教してあげるよ」
見崎「榊原くん……」
恒一「見崎……」
霧果「……」
恒一「うわ!?」
見崎「ぴっ!?」
見崎「別に気にしてないから構わない」
恒一「ありがとう、けどやっぱり藤岡さんは災厄に見舞われる可能性があったってことだね」
見崎「私と姉妹だったせいで、私のせいで……可哀想な未咲……」
恒一「見崎のせいなもんか! 悪いのは全部現象なんだ、見崎を責める奴がいたら僕が説教してあげるよ」
見崎「榊原くん……」
恒一「見崎……」
霧果「……」
恒一「うわ!?」
見崎「ぴっ!?」
霧果「邪魔しちゃったみたいでごめんなさいね」フフ
見崎「……いつからそこにいたんですか」ムス
霧果「『榊原くん……』『見崎……』って見詰め合うあたりからよ」
見崎「……こほん、クラスメイトの榊原くんです」
霧果「あら例の子ね、始めまして榊原くん会いたかったわ」ウフフ
恒一「は、はじめまして」
霧果「この子ったら最近ようやく反抗期が収まったのかよく話すようになってくれてね、口を開けばあなたの――
見崎「そろそろ帰らないとね榊原くん! 私がその辺りまで送ってきます」ガタッ
恒一「あ、ああ……うん」
霧果「あらそう残念ね、またいつでもいらしてね」フフ
恒一「ありがとうございます、お邪魔しました」ペコリ
見崎「……いつからそこにいたんですか」ムス
霧果「『榊原くん……』『見崎……』って見詰め合うあたりからよ」
見崎「……こほん、クラスメイトの榊原くんです」
霧果「あら例の子ね、始めまして榊原くん会いたかったわ」ウフフ
恒一「は、はじめまして」
霧果「この子ったら最近ようやく反抗期が収まったのかよく話すようになってくれてね、口を開けばあなたの――
見崎「そろそろ帰らないとね榊原くん! 私がその辺りまで送ってきます」ガタッ
恒一「あ、ああ……うん」
霧果「あらそう残念ね、またいつでもいらしてね」フフ
恒一「ありがとうございます、お邪魔しました」ペコリ
~帰り道~
恒一「いつも『です』『ます』口調で話してるの?」
見崎「うん、距離感が掴めないというか、なんとなくどう話せばいいのか分からなくって」
恒一「けど見崎のお母さんって感じがしたよ、あの独特のペースとか悪戯好きっぽい感じとか」
見崎「ふうん、そう」
恒一「頬が緩んでるよ?」
見崎「……」プイッ
恒一「ははは」
見崎「そういう榊原くんの家はどうなの?」
恒一「うちは母親がいないんだ、僕を生んですぐに交通事故を起こしちゃってね」
見崎「……そう、ごめんなさい」
恒一「別に気にしてないから構わないよ」
見崎「それ、さっきの私の台詞」
恒一「つまりお互い様ってことで」
見崎「……ん、わかった」クス
恒一「いつも『です』『ます』口調で話してるの?」
見崎「うん、距離感が掴めないというか、なんとなくどう話せばいいのか分からなくって」
恒一「けど見崎のお母さんって感じがしたよ、あの独特のペースとか悪戯好きっぽい感じとか」
見崎「ふうん、そう」
恒一「頬が緩んでるよ?」
見崎「……」プイッ
恒一「ははは」
見崎「そういう榊原くんの家はどうなの?」
恒一「うちは母親がいないんだ、僕を生んですぐに交通事故を起こしちゃってね」
見崎「……そう、ごめんなさい」
恒一「別に気にしてないから構わないよ」
見崎「それ、さっきの私の台詞」
恒一「つまりお互い様ってことで」
見崎「……ん、わかった」クス
~夜、自宅自室~
ヴー…ヴー…ヴー…ヴー…
恒一「こんな時間に電話なんて誰から……って水野さんか、珍しいな」ピッ
「はいもしもし水野さ――
早苗『ああもうどうしようどうしようどうしようううう!?』ウィグゥウウウウウ
恒一「うわぁ!? ど、どうしたんですか?」
早苗『やっと出てくれた、よかったぁ……』グスン
恒一「ただ事じゃなさそうですね、どうしたんですか?」
早苗『私やっちゃったよぉ……出来心のつもりだったんだよぉ……』アバババババ
恒一「すみません、なんか雑音がうるさくてよく聞こえません、もう少し大きな声でお願いします」
早苗『雑音じゃないの……弟のタケルが……タケルが……!』ヒギィイイイイイ
ヴー…ヴー…ヴー…ヴー…
恒一「こんな時間に電話なんて誰から……って水野さんか、珍しいな」ピッ
「はいもしもし水野さ――
早苗『ああもうどうしようどうしようどうしようううう!?』ウィグゥウウウウウ
恒一「うわぁ!? ど、どうしたんですか?」
早苗『やっと出てくれた、よかったぁ……』グスン
恒一「ただ事じゃなさそうですね、どうしたんですか?」
早苗『私やっちゃったよぉ……出来心のつもりだったんだよぉ……』アバババババ
恒一「すみません、なんか雑音がうるさくてよく聞こえません、もう少し大きな声でお願いします」
早苗『雑音じゃないの……弟のタケルが……タケルが……!』ヒギィイイイイイ
恒一「落ち着いてください、水野くんがどうかしたんですか?」
早苗『あのね、昼間に榊原くんから3組にまつわる話を聞いたじゃない』グスン
『呪いなんて話をアイツも信じてるなんて面白いと思って……』
『それで怖がらせてやろうと思って……病院から持ち出したナース服でちょっと挑発してみたら……』
水野『うぃぐうぃぐううううううううううう』ドビュルルルルルルル
恒一「まさか水野くんまで災厄の犠牲者に!?」
早苗『そうみたい……さっきから半狂乱でイキっぱなしなの……』
『本当にこんな風になっちゃうなんて思わなかったんだよぉ……』シクシク
恒一「は、反省するのは後にしましょう、愚痴ならいくらでも聞きます!」
「今はとにかく救急車を呼んで、一刻も早く水野さんの勤める病院へ搬送するのが一番だと思います」
早苗『う、うん、そうだよね……ありがとう、これから呼んでみる……!』グスン
恒一「彼の無事を祈ってます。水野さんもあまり気に病まないようにですよ、それでは」ピッ
「……2人とも大丈夫かな」
早苗『あのね、昼間に榊原くんから3組にまつわる話を聞いたじゃない』グスン
『呪いなんて話をアイツも信じてるなんて面白いと思って……』
『それで怖がらせてやろうと思って……病院から持ち出したナース服でちょっと挑発してみたら……』
水野『うぃぐうぃぐううううううううううう』ドビュルルルルルルル
恒一「まさか水野くんまで災厄の犠牲者に!?」
早苗『そうみたい……さっきから半狂乱でイキっぱなしなの……』
『本当にこんな風になっちゃうなんて思わなかったんだよぉ……』シクシク
恒一「は、反省するのは後にしましょう、愚痴ならいくらでも聞きます!」
「今はとにかく救急車を呼んで、一刻も早く水野さんの勤める病院へ搬送するのが一番だと思います」
早苗『う、うん、そうだよね……ありがとう、これから呼んでみる……!』グスン
恒一「彼の無事を祈ってます。水野さんもあまり気に病まないようにですよ、それでは」ピッ
「……2人とも大丈夫かな」
~教室、休み時間~
杉浦「ゆかりに続いて水野くんまで……」
中尾「なあ、やっぱこれってさ」
赤沢「そうね……災厄は始まってしまったと考えて別の手を打たなきゃいけないのかもしれない」
高林「!」ガタタッ
赤沢「ただし次の対策が確定するまで現在の対策は続行するわ」
高林「……」ストン
勅使河原「つってもよー他にどんな対策すりゃいいんだかな、オナニー禁止くらいじゃねーの?」
赤沢「おな……!? ちょ、ほんとサイテー!」
松井「あの、おなにーってなぁに?」キョトン
金木「亜紀さ、後でアタシの家に来ない? そしたらゆっくり教えてあげるよ」
松井「わぁ、杏子ちゃんありがとう」ニコッ
風見「ねえ出血なしってどういうこと?」
恒一(3人目……正確には4人目だけど、新たな犠牲者でクラスが大混乱だ)
見崎「……」
杉浦「ゆかりに続いて水野くんまで……」
中尾「なあ、やっぱこれってさ」
赤沢「そうね……災厄は始まってしまったと考えて別の手を打たなきゃいけないのかもしれない」
高林「!」ガタタッ
赤沢「ただし次の対策が確定するまで現在の対策は続行するわ」
高林「……」ストン
勅使河原「つってもよー他にどんな対策すりゃいいんだかな、オナニー禁止くらいじゃねーの?」
赤沢「おな……!? ちょ、ほんとサイテー!」
松井「あの、おなにーってなぁに?」キョトン
金木「亜紀さ、後でアタシの家に来ない? そしたらゆっくり教えてあげるよ」
松井「わぁ、杏子ちゃんありがとう」ニコッ
風見「ねえ出血なしってどういうこと?」
恒一(3人目……正確には4人目だけど、新たな犠牲者でクラスが大混乱だ)
見崎「……」
~放課後下駄箱~
恒一「さて、帰ってミステリー小説でも読むかな」
高林「ごきげんよう」
恒一「」ビクッ
高林「帰りご一緒しても良いかしら?」
恒一「う、うん、構わないよ高林さん」ドキドキ
高林「そう良かったわ――あら望月くんごきげんよう」
望月「」ビクッ
高林「良かったら帰り道ご一緒しませんこと?」
望月「えーっと……」
恒一「望月、頼む」
望月「……いいよ、みんなで帰ろう」
恒一「さて、帰ってミステリー小説でも読むかな」
高林「ごきげんよう」
恒一「」ビクッ
高林「帰りご一緒しても良いかしら?」
恒一「う、うん、構わないよ高林さん」ドキドキ
高林「そう良かったわ――あら望月くんごきげんよう」
望月「」ビクッ
高林「良かったら帰り道ご一緒しませんこと?」
望月「えーっと……」
恒一「望月、頼む」
望月「……いいよ、みんなで帰ろう」
鳴ってのもどうかと。
藤岡夫妻はいったいなにを思って娘に名をつけたのか。
藤岡夫妻はいったいなにを思って娘に名をつけたのか。
~帰り道、川原~
恒一「……」テクテク
望月「……」トコトコ
高林「榊原くん」
恒一「う、うん」
高林「転校してきてからこっち、色々ヘンに感じてることがあるんじゃなくって?」
恒一「あー……それについてなら赤沢さんに説明してもらったからもう多分大丈夫」
高林「なるほど、そう……あの女狐、それで榊原くんは私に何も聞いてこなかったわけね」ギリッ
「転校生ならこのクラスの異常性について指摘してくれるんじゃないかって、そう期待して待っていたのがバカだったわ……」
恒一「……」
高林「やっぱりフェアじゃないわ、私1人に押し付けるなんて」
望月「た、高林さん……?」
高林「私は……いや、僕は! ないちんこなんかじゃない!」ヌギヌギ!
恒一「……」テクテク
望月「……」トコトコ
高林「榊原くん」
恒一「う、うん」
高林「転校してきてからこっち、色々ヘンに感じてることがあるんじゃなくって?」
恒一「あー……それについてなら赤沢さんに説明してもらったからもう多分大丈夫」
高林「なるほど、そう……あの女狐、それで榊原くんは私に何も聞いてこなかったわけね」ギリッ
「転校生ならこのクラスの異常性について指摘してくれるんじゃないかって、そう期待して待っていたのがバカだったわ……」
恒一「……」
高林「やっぱりフェアじゃないわ、私1人に押し付けるなんて」
望月「た、高林さん……?」
高林「私は……いや、僕は! ないちんこなんかじゃない!」ヌギヌギ!
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