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元スレ恒一「ないちん○対策?」

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1 :

~病室~

風見「僕たち夜見山北中学の3年3組の生徒で、今日はクラス代表でお見舞いに来ました」

   「僕はクラス委員長の風見、こっちは同じく桜木さん、それでこっちは――

赤沢「対策係の赤沢泉美よ」キリッ

恒一「はあ、どうも」

赤沢「榊ば……恒一くんよね、恒一くんって呼んでいい?」

恒一「え、はいどうぞ?」

赤沢「それじゃあよろしくね恒一くん……よし、2人とも彼の両腕を抑えて」

風見「悪く思わないでくれよ」ガシッ

桜木「……すみません」ギュッ

恒一「え? え?」

赤沢「こほん……ちょっと確認させてもらうわね」オソルオソル…

恒一「確認ってちょっ、なんでズボンに手を突っ込もうとしてるんですか!?」

2 :

さすが無能! やることなすこと全部無能

3 = 1 :

赤沢「う、うるさいわね! た、対策なんだから黙っててよ!」カァ…

恒一「そんなこと言われてもっ……」ジタバタ

赤沢「おおおとこならどっしり構えてなさい、いいいいくわよ……?」ムンズ

恒一「ってそんないきなり握っちゃ……くぅ!?」ビクビクン

桜木「うぅ……見てられないですぅ……」モジモジ

風見「どうだい赤沢さん、彼はやっぱり……?」

赤沢「……う、ううん、すっごく熱いから違うと思……ってきゃあ!?」

桜木「ど、どうしたんですかぁ!?」アセアセ

赤沢「なななんかおっきくなってきたあ!?」ワタワタ

恒一「そんなっ、持ったまま暴れないで……っ」ビクンビクン

赤沢「うわなんか先っぽがヌルヌルしてき――

4 = 1 :

赤沢「……取り乱して失礼したわね」

桜木「すみませんでしたぁ……」ショボン

風見「ヘンなことをしてごめんよ、でもキミも悪い気分じゃなかっただろう?」フフ

恒一「……そこに関してはノーコメントでお願いします」

   「こちらこそ赤沢さんの手を汚してしまってすみませんでした……」

赤沢「ま、まあそれはこちらにも非があったことだし言いっこナシにしましょう」

   「……今日のことは忘れてくれて構わないわむしろ忘れておねがい」

恒一「そう言っていただけるとこちらとしても助かります……」

赤沢「何にしろこれでどうやら違うってことは確認できたわ」

   「そ、それじゃあ用事も済んだことだしっ……2人とも帰るわよ!」バタバタ

桜木「ちょ、ちょっと例の説明は良いんですかぁ?」アセアセ

赤沢「良いからはやく!」グイッ

ドタドタ――バタン

恒一「……い、いったい何だったんだろう」ギンギン

5 :

どういうことだ

7 = 1 :

~院内エレベーター~

ガコン…ウィィィィン……

見崎「……」

恒一(偶然乗り合わせた女の子……この制服は夜見北の生徒かな?)

   (でも……なんでこけしなんか持ってるんだろう)

見崎「……」

恒一「えっと、地下2階に何か用事が?」

見崎「……そう」

恒一「だけど地下2階って……」

見崎「届け物があるの、可哀想な私の半身がそこで待ってるから」

ガコン…チーン…

恒一「……ね、ねえ! 君の名前は?」

見崎「鳴……見崎、鳴……」トコトコ…

――アヒィイイイイン アババババ ウィグゥウウウウウ……

恒一「ここって……隔離病棟のある階だよなあ……」

8 :

なんだこれは…!

9 = 1 :

~教室~

恒一「父の仕事の関係でこちらにやってきました、今は祖父母のところに住んでいます」

   「えっと、どうぞよろしく」

久保寺「3組の新しい仲間として仲良くやっていきましょう」

    「来年の3月にはみんな一緒に健やかに卒業できるように助け合って」

    「では榊原くんはあそこの席に」

恒一「はい」トコトコ

見崎「……」

恒一(あ、病院で会った子……の逆サイド!?)

高林「……」ゴゴゴゴゴゴ……

恒一(なんて圧倒的存在感……ッ!)

   (スカート履いて女子列にいるけどあのスネ毛……明らかに男子、だよね?)チラッ

高林「……なにかしら?」ニコ

恒一「い、いえなんでも……」ビクビク

   (趣味なんて人それぞれなんだ、野暮なことを言うのはよそうそれが良い)

10 :

初っ端からエロかましてくれだぜww

11 :

高柳に何があった

12 = 1 :

~体育授業~

恒一「……」ソワソワ

高林「走りたいみたいね?」

恒一「え、ええ……まあ……」

   (あなたと2人きりでいることに抵抗を禁じえないだけです)

高林「そう、あなたは走ったことがあるのね」フッ…

恒一「そういえば高林……さんはお身体が弱いんでしたっけ」

高林「ええそうなの、だから体育はいつも見学」
  
   「……だからこうして……こうして……こうじでぇええええええええええッ!!!」ワナワナ

恒一「ひぃっ!?」

高林「」ピタッ

   「……あらやだアタシったらつい気持ちが高ぶってしまって、ごめんあそばせ」

   「ちょっと疲れてしまったわ……このまま保健室へ行ってくるわね……」スタスタ

恒一「は、はいお気をつけて……」

   (いったい彼に何があったんだろう……知りたいような知りたくないような)

13 :

知りたくないです

14 = 1 :

恒一「それにしても……」チラッ

ハーイ イッキマース
キャッ!?
モーアヤッタラー
キャッキャ
ワーイウフフ

恒一「走り幅跳びかあ」

   「飛び上がる瞬間にこう、裾がめくれ上がってオヘソがちらっと見えるんだよね」

   「いけないと分かっていてもついつい目がいっちゃうよ……ふぅ……」

   「これでジャージじゃなきゃ完璧なんだけど」

   「それにしても高林さんが見学で良かったとつくづく思うよ」

   「あの光景の中に高林さんが混じっていたら台無しにも程が――

見崎「……脳内がだだ洩れになるくらい随分とご満悦みたいね?」

恒一「」ビクッ

15 :

ずっこけ彩ちゃん可愛いよね

16 = 1 :

恒一「み、見崎!? い、いつからそこに!?」

見崎「ついつい目が……って息を荒げ始めたくらいからかな」

恒一「そ、そんなこと言ったっけかなあ」ハハ…

見崎「……」ジ…

恒一「あはは……」タラー…

見崎「……」ジー

恒一「と、ところで見崎は眼帯のソレで見学なのかな、はやく体育出られるようになると良いね!」

見崎「女子のオヘソがもう1人分見られるものね?」クス

恒一「そそそんなこと考えてないってば!」

見崎「……榊原くんのえっち」

恒一「ご、誤解だって!」

見崎「――それじゃあね、へ・ん・た・い・さん」トコトコ…

17 = 1 :

恒一「……うぅ、結局言い返せなかった」

   「けど病院であんなこともあったし、自分がえっちなことは否定できないよね……」ハァ

桜木「あ、榊原くぅん」トテトテ…

恒一「」ビクッ

桜木「そんなに驚いてどうしたんですかぁ?」

恒一「いやちょっと考え事をね、ははは……」

桜木「あ……もしかしてこの間の……?」モジモジ

恒一「うん……忘れろなんて言われたけど無理だよそんなの、結局あれはなんだったの?」

桜木「えっと、高林さんから何か説明とかは?」

恒一「ううん何も、なんか疲れたから休んでくるって保健室行っちゃったよ」

桜木「そっか……ちゃんとしないと赤沢さんにしかられちゃう……」

恒一「どういうこと?」

桜木「えっと……そのですね、彼女は……ないちん……うぅ……」モジ

   「……やややっぱり私には説明なんて無理ですぅーっ!」バタバタ

恒一「走り去ってしまった……謎は深まるばかりだ……」

18 = 1 :

~翌日、校庭ベンチ~

恒一「や、やあ」

見崎「……おはよう、変態さん」

恒一「だからアレは違うんだって! そりゃまあ、ちょっとは見とれてたけどさ……」

見崎「うん分かってるよ、からかってみただけなのに榊原くんは正直だね」クス

恒一「なんだ……見崎も人が悪いなあ」ホッ

見崎「……ただね、榊原くん」

   「あまり欲求にも正直過ぎると、危険だよ……もう始まってるかもしれない」

恒一「どういうこと?」

見崎「……私の口からは言えない」

恒一「どうして?」

見崎「だって、その……恥ずかしいから」プイ

   「……それとも、私にどうしても恥ずかしいことを言わせたい?」

   「榊原くんがそういうプレイ好きなら、頑張ってみるけど?」

恒一「う……ヤブヘビになりそうだしもういいよ、他の人に聞いてみる」ハァ

19 :

鳴ちゃん!鳴ちゃん!鳴ちゃん!鳴ちゃんぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!鳴ちゃん鳴ちゃん鳴ちゃんぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!見崎鳴ちゃんの漆黒の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
アニメの鳴ちゃんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
0巻発売されて良かったね鳴ちゃん!あぁあああああ!かわいい!鳴ちゃん!かわいい!あっああぁああ!
原作の続編の制作も決まって嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!小説なんて現実じゃない!!!!あ…コミックもアニメもよく考えたら…
鳴 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!夜見山ぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の鳴ちゃんが僕を見てる?
表紙絵の鳴ちゃんが僕を見てるぞ!鳴ちゃんが僕を見てるぞ!
アニメの鳴ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には鳴ちゃんがいる!!やったよ勅使河原!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの鳴ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ赤沢さあああん!!み、未咲ぃいい!!怜子さあああん!!!望月ぃいいい!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ鳴ちゃんへ届け!!夜見山の鳴ちゃんへ届け!

20 :

小悪魔鳴ちゃんペロペロ

21 = 1 :

~帰りの下駄箱~

桜木「榊原くん、これからお帰りですかー?」

赤沢「ちょっといい?」キリッ

恒一「あああ赤沢さん!?」カァ…

赤沢「ちょ、いきなりそんな赤面丸出しにしないでよ!」

恒一「そんなこと言われてもあんなことあったばかりだし……」

赤沢「こ、この間のことは忘れてって言ったでしょ!」

恒一「そうは言っても意識しないわけには……」

赤沢「うぅ……そんな態度取られるとこっちまで……」モジ

桜木「あのぅ、お2人を見てるとこっちまで恥ずかしくなっちゃうのでそろそろ本題に移って欲しいかもですぅ」モジモジ

22 = 1 :

恒一「ほ、本題って?」

赤沢「これについては本当は病院で説明する予定だったんだけど、その、あんなことがあって……」

恒一「う、うん」

赤沢「それで慌てて帰っちゃったから言いそびれて、対策についての説明が今日までできなかったの」

恒一「対策って……病院でもなんかそんなこと言ってたねそういえば」

桜木「そうなんです、病院でのあの一件も対策の一環だったんですよぉ」

恒一「そ、そうなんだ……僕はてっきり――

赤沢「なによ」ジロッ

恒一「い、いやなんでも……」

   (ただの痴女じゃなかったのか……)

23 :

風見に任せれば痴女にならずに済んだのにさすが無能

24 = 1 :

桜木「あのぅ赤沢さん、もうこの際ですし病院でのことについても説明した方が良いんじゃないですか?」

赤沢「それもそっか、全部はっきりさせちゃうのが良さそうね」

桜木「ただ私の口から言うのはちょっと抵抗あるので……赤沢さんお願いしますぅ」

赤沢「もう仕方ないわね、あなたそれでもクラス委員長なの?」

桜木「そんなこと言われてもやっぱり恥ずかしいですし……そう言う赤沢さんは何とも思わないんですか?」

赤沢「う……確かにちょっと口にするのは憚られるわね……」タジ

恒一「……えっと、話を続けてもらえると助かるんだけど?」

赤沢「ああごめんなさい、そう……あれには深い事情があってね」

恒一「うん……」ゴクリ

赤沢「その、あのときは恒一くんの……お、おち……んが本物か確かめてたの」ゴニョゴニョ

恒一「は?」

赤沢「……だから! おちんちん確かめてたの! 私はないちんこ対策係だからっ!」カァ…ッ

恒一「」

25 :

対策係に立候補したんだよね…、ってことはやはり痴j

26 = 1 :

恒一「……えっと、僕急用があるの思い出したんでこの辺で」ソソクサ

赤沢「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」ガシッ

恒一「ひぃっ!? 痴女と語らう時間は僕にはないんですー!」

赤沢「恒一くんあなた誤解してるわ、これは別に冗談とかじゃなくて本気で言ってるのよ!」

恒一「なおさら関わりあいたくないよ!」

桜木「えっと……赤沢さんは変態さんとかそういうんじゃないんですぅ」

赤沢「そうよ! あくまでクラスのために引き受けてることなんだから!」

恒一「もうワケが分からないよ……」

桜木「いきなりこんなこと言われて混乱するのも分かります、もう少しだけでいいので説明を聞いてもらえませんか?」ジ…

恒一「……はぁ、わかったよ」

赤沢「ありがとう、それじゃあイチから順を追って説明するわね」

   「私たちのクラスはね、簡単に言うと呪われてるの」

   「その始まりとなったきっかけ、それは26年前のことよ――」

   ・
   ・
   ・

27 :

今度は痴女沢さんか

28 = 1 :

恒一「つまりそもそもの始まりを整理すると……」

   「事故で生殖器を失った夜見山岬くんを励ますために『なくなってなんかないよそこにあるじゃん!』ってクラスのみんなでフォローしたことがきっかけなんだね?」

赤沢「ええ、みんなは善意でやり始めたことなんだけど、それがある現象を引き起こすことになってしまったの」

恒一「現象?」

桜木「えっと……」モジモジ

赤沢「……彼らが卒業するときに記念として集合写真が撮られたの、けれどその写真にはありえないものが写りこんでいた」

恒一「……」ゴクリ

赤沢「そこには――失われたはずの彼の股間には、何故か大きくテントが張られていたの」

恒一「……は?」

赤沢「クラス全員が口裏を合わせ、失われたものがそこに確かに在ると主張し続けた」

   「それによって3年3組にはそれ以来失われた彼のちん……ソレが紛れ込むようになってしまったのよ」

恒一「は、はぁ……」

29 = 1 :

赤沢「簡単に言うと入学と同時にちん……アレがない子、つまり女子生徒にアレが生えて男子生徒になってしまうの」

恒一「もし本当にそんなことになったら生えちゃった女子は大パニックだろうね」ハハ…

赤沢「ううん、そんなことには決してならないわ」

恒一「え? どうして?」

赤沢「ソレが起こると同時に、本人や周囲の記憶も、また書類上の記録も改竄されてしまうの」

   「だからその男子生徒が本来は女子であるということは周囲はもちろん、本人すら卒業まで気付けないのよ」

恒一「それは、なんというか……大変だね、うん」

桜木「ただ問題はそんな些細なことじゃないんです……」

恒一「と、いうと?」

赤沢「ある大きな未練を残したまま失われてしまったソレは、クラスに紛れ込むと同時にある災厄を引き起こしてしまうの」

恒一「災厄……」ゴクリ

赤沢「ええ、その災厄というのは――クラス関係者が無差別に絶頂してしまうのよ」

30 :

今日のアカザーさんはいつも以上に銀魂のさっちゃんだ

31 = 1 :

赤沢「災厄が始まったら毎月1人以上、クラスメイトか担任、そしてその親兄弟がかならずイってしまうの」

恒一「へー」

赤沢「……恒一くん、たかが絶頂って思ってるでしょう?」

恒一「そりゃうん、まあ」ポリポリ

赤沢「ひと度達してしまったら、それが卒業するまで終わらないとしたら?」

恒一「え?」

赤沢「例えば4月に災厄に見舞われた人はそれから24時間翌年3月までずーっと達しっぱなしなの」

   「そんな状態では日常生活を送ることもままならない、快楽も通り越せば苦痛でしかないわ……中には精神を病んでしまう人もいる」ギリッ

恒一「そ、それは……確かに深刻だね」

赤沢「分かってもらえたようで嬉しいわ」

   「それでこの現象が起こるようになってから色んな対策が高じられてきたんだけど、成果を上げたのは1つだけだったの」

恒一「それがもしかして……?」

赤沢「ええ……な、ない……こ対策よ」ゴニョゴニョ

32 = 27 :

つまり未咲ちゃんは……

33 = 20 :

鳴ちゃんが持ってたこけしはつまり…

34 = 1 :

赤沢「これは増えてしまったなら減らせば良いっていう安直な対策なんだけれど」

   「男子生徒を1人女子生徒として扱うことにより、見かけ上の男女比を元に戻して災厄を防ぐおまじないなの」

恒一「ああ、それで高木くんが……」

桜木「高木さん、です」

恒一「う、ごめん」

赤沢「とにかく現象によって女子生徒が1人男子生徒になるってことは、つまり女子が1人減って男子が1人増えるってことでしょう?」

恒一「うん、単純に考えてそうなるね」

赤沢「だから男子生徒の数が女子生徒よりも多い年は現象が起きていると仮定して対策が取られることになっているの」

   「ただ……今年は始業式時点では男子15人、女子14人だったから最初はない年だと思われていたのよ」

恒一「そっか、もし現象が起きているなら元が男子14人、女子16人っていうむしろ女子が2人も多いアンバランスな男女比になっちゃうもんね」

桜木「そうなんですぅ……ただ榊原くんの転校が決まって、やっぱり男女比が男子に明らかに傾いてるってことが判明して……」

赤沢「そこで対策を実行することに急遽決めたわけ」

   「ひとたび犠牲者が出てしまったらそれから対策を高じても効果がないから、事前に対処しなくちゃいけないのよ」

35 = 1 :

恒一「でもどうして高林……さんが?」

   「正直どう見ても性転換が起こってるのってさ……」

赤沢「ええ、言いたいことは分かるわ」

   「実際に久保寺先生からもさり気なく望月くんとかどうだろうって提案があったし」

恒一「じゃあどうして?」

桜木「えっと、授業には体育があるじゃないですかぁ?」

   「女子扱いしなくちゃいけないってことは着替えも一緒じゃなくちゃいけないわけで……」

恒一「あー……それは確かに女の子からしたら抵抗あるだろうね」

赤沢「そこで持病で見学を余儀なくされている彼女ならその心配がないんじゃないか、っていう三神先生の助言で最終的に高林さんに決まったのよ」

桜木「何故か久保寺先生は望月くんの女装を最後までプッシュしてましたけど……」

赤沢「とりあえずそういう理由で高林さん、そして疑わしい望月くんは席順が女子列になってるってわけ」

恒一「なるほどなあ」

36 = 2 :

発想が良い 面白い

37 :

なかなかしっかり筋が通ってて笑った

39 :

俺もあの席順は疑問あったがそういうことにしておくと筋が通るな

40 = 1 :

赤沢「そういうことだから、明日からも彼女のことはレディとしてきちんと扱ってもらうわよ」

恒一「うん、そこに関してはわかったよ」

赤沢「なによ? その他に疑問がありそうな口ぶりは」

恒一「その、こんなこと聞くのも恥ずかしいんだけどさ……結局のところ病室で僕のを握った理由がイマイチ釈然としなくて……」

赤沢「あれは、その……死者の体温は冷たいっていう通説があるのよ」

   「だから触れば恒一くんに付いてるモノが本物なのか分かると思ってそれで……」ゴニョゴニョ

恒一「そういうことか……けどもしアレで達したら危うく僕が最初の犠牲者になってたかもしれないんでしょ?」

赤沢「……そうね、そうしたら災厄も始まってしまっていただろうし軽率な愚策だったわ」ショボン

恒一「まあ何事もなかったわけだしこうして説明してくれたから良いけどね」

桜木「それじゃあこれにて一件落着ですね! 安心しましたぁ」ホッ

恒一「うん、このまま何事もないことを祈ってるよ」

赤沢「当たり前よ、この私が対策係のうちは現象なんかに好きなようにはさせないわ」キリッ

恒一「ははは期待してるよ――あ、見崎だ、それじゃあね2人とも」

赤沢「ええ、長いこと引き止めてごめんなさい」

桜木「さよなら、お気をつけてー」

41 :

未咲が既に犠牲になってるから、これからみんな絶頂していくのか…

42 = 1 :

~帰り道~

恒一「おーい見崎ー」トコトコ

見崎「……榊原くん、もしかして変態が転じてストーカーになった?」ジトー

恒一「もう見崎の中で僕のキャラ設定ってそれで固定なの!?」

見崎「冗談だよ、榊原くんもこれから帰り?」

恒一「うん、さっきまで赤沢さんたちに呼び止められて話し込んでたから遅くなっちゃったけどね」

   「見崎もこれから帰りってことは何か用事済ませてきたのかな」

見崎「私美術部だから、部室に少し寄ってたの」

恒一「へぇ、絵を描くの好きなんだ?」

見崎「言葉では表現できないことを伝えられるから」

恒一「僕も造形が好きだからそういうのちょっと分かるよ」

見崎「そう、榊原くんは霧果と話が合いそうだね」

恒一「きりか?」

見崎「私の母親……アトリエを構えてドール造りをしてるの」

   「――もし良かったらこれから来てみる?」

43 = 1 :

~工房M~

見崎「ここだよ」

恒一「『夜見のたそがれのうつろなる蒼き瞳の』?」

見崎「アトリエだけじゃなくて展示場も併設してるの、さあ入って」

ガチャ、カララン――

天根「お帰り鳴ちゃん……あら、後ろの子はお友達かい?」

見崎「ええ、造形に興味があるらしいから連れてきてみたの」

恒一「えっと、どうもこんにちは」ペコリ

天根「鳴ちゃんのお友達ならタダで構わないよ、ゆっくり見てお行き」

恒一「すみません、ありがとうございます」

見崎「それじゃあ、行こっか」トコトコ

恒一「うん、案内よろしくね」テクテク

44 = 1 :

~工房M地下~

恒一「それにしてもすごいね、これ全部お母さんの手作りだなんて……あ」

見崎「どうしたの?」

恒一「いや、この人形見崎にそっくりだなって思って……見崎がモデルなの?」

見崎「半分正解かな、いやそれ以下かも」

   「……ところで榊原くんはこのお店の中でどの人形が一番気に入った?」

恒一「うーん、迷うなあ」

見崎「あれ、その私にそっくりな人形って言ってくれないんだ?」

恒一「言ったら絶対からかうって分かってるからね」

見崎「そう、残念」クス

   「ちなみに私はこの双頭のドールが一番好き……繋がってるのにこんなに安心した顔だなんて、とても不思議」

恒一「繋がってるから安心、なんじゃないの?」

見崎「そっか、えっちな榊原くんは繋がるのが好きなんだ?」

恒一「……何言ってもそうやって僕をからかうよね見崎は」ハァ

見崎「榊原くんの反応が楽しくて、つい」

46 = 1 :

見崎「ごめんなさい、お詫びになるか分からないけど……」

恒一「あはは、別に怒ってはいないからお詫びなんて良いよ」

見崎「そう……でも榊原くんになら、いいかなって」

恒一「うん? 何を?」

見崎「私の秘密の場所、見せてあげようか?」

恒一「え……?」

見崎「見えちゃいけないものを隠すために、普段は布で覆ってる」

恒一「う、うん……?」

見崎「だから露出してるのは、お風呂のときくらいかも」

恒一「そ、それって……」ゴクリ

見崎「ねえ榊原くん、布一枚下の私の秘所……見たい?」

47 = 20 :

パンツ脱いだ

48 :

かわいい

49 = 1 :

恒一「はは……またそうやって僕をからかって……」

見崎「私の目を見て、嘘をついてるように見える?」ジ…

恒一「う……」ドキリ

見崎「見たい? それとも、やめておく?」

恒一「……み、見崎が嫌じゃないなら」ドキドキ

見崎「そう――じゃあ眼帯外すね」

恒一「…………え?」

見崎「見せるのは眼帯の下」

恒一「……」

見崎「榊原くんのえっち」

恒一「うぅ……」

50 = 13 :

くそ・・・


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