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元スレ春香「こんな奴らのために、もう誰かの涙はみたくない!」
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>>150
いや、オーガか
いや、オーガか
こんなにファンがいるのにクウガの映画がないのは残念
しかしながら、綺麗に完結しているのも事実
しかしながら、綺麗に完結しているのも事実
プロデューサーさんの視線の先には、確かにひどい怪我をしている男の人が立っていた
正直、関わりあいにならないほうが賢い選択じゃないかってぐらい異様な風体で
でも、私は決めたんだ。いろんな人に笑顔が届けられるようなアイドルになるって
春香「あ……確かに……えっと、あなたは……」
「……ラズパ ビガラ ゾ ボソグ」
その言葉を聞いた瞬間、全身が粟立つ
この、声のトーン……聞いたことがある
ネズマ「ギベ」
ケガだらけの男の身体が一瞬で怪物に変わってこちらに踏み込んでくる
春香「あっ……」
また、これなんて……私、未確認にはモテるのかな? なんて冗談が浮かぶ
でも今度は五代さんも、刑事さんも……
正直、関わりあいにならないほうが賢い選択じゃないかってぐらい異様な風体で
でも、私は決めたんだ。いろんな人に笑顔が届けられるようなアイドルになるって
春香「あ……確かに……えっと、あなたは……」
「……ラズパ ビガラ ゾ ボソグ」
その言葉を聞いた瞬間、全身が粟立つ
この、声のトーン……聞いたことがある
ネズマ「ギベ」
ケガだらけの男の身体が一瞬で怪物に変わってこちらに踏み込んでくる
春香「あっ……」
また、これなんて……私、未確認にはモテるのかな? なんて冗談が浮かぶ
でも今度は五代さんも、刑事さんも……
ごめんねご飯食べてきます
れっつオムライス。なんか不備とかあったら教えてくれ
れっつオムライス。なんか不備とかあったら教えてくれ
男の子なら一度は仮面ライダーに憧れるけど
この歳になって思うけど酷過ぎるよな
この歳になって思うけど酷過ぎるよな
>>154
ン・ガミオ・ゼダが出る映画が作られる予定はあったらしいけどな
ン・ガミオ・ゼダが出る映画が作られる予定はあったらしいけどな
P「春香ぁ!」
プロデューサーさんに突き飛ばされた
また助けられてしまった……じゃなくて!
P「っぐ……!」
顔を上げると未確認になぎ払われたプロデューサーさんが吹っ飛んでいった
壁に強く叩きつけられて、そのまま意識を失ったみたいだ
ネズマ「ラダ ジャラバ ゾギヅロ ボギヅロ!」
12号は完全にこっちに狙いを定めているようだった
プロデューサーさんは気になるけれど今は逃げなきゃまずい!
仏の顔も3度までっていうしもう都合のいいお助けは期待できない
幸いここからならさっき五代さんや刑事さん達と別れた場所もそう遠くない
プロデューサーさんに突き飛ばされた
また助けられてしまった……じゃなくて!
P「っぐ……!」
顔を上げると未確認になぎ払われたプロデューサーさんが吹っ飛んでいった
壁に強く叩きつけられて、そのまま意識を失ったみたいだ
ネズマ「ラダ ジャラバ ゾギヅロ ボギヅロ!」
12号は完全にこっちに狙いを定めているようだった
プロデューサーさんは気になるけれど今は逃げなきゃまずい!
仏の顔も3度までっていうしもう都合のいいお助けは期待できない
幸いここからならさっき五代さんや刑事さん達と別れた場所もそう遠くない
春香「っは、っはぁっ……」
全力で走る。ついてきている気配はない
でも気は抜かない。完全に私だけを見ていたアイツは追いかけてきているに違いない
ちょっと油断したら、走る足が止まってしまったら
春香「えっと、あっち……」
追いつかれたら、殺されちゃう
プロデューサーさんだってあのままじゃいけない
だから、助けを呼ばなきゃ
私は―――戦えないんだから
春香「っ……! っく、あああぁぁ!」
私は私にできることをする、そう決めたのに悔しい
戦えない。戦っているところをまともに見てすらいない
逃げるしかないなんて
全力で走る。ついてきている気配はない
でも気は抜かない。完全に私だけを見ていたアイツは追いかけてきているに違いない
ちょっと油断したら、走る足が止まってしまったら
春香「えっと、あっち……」
追いつかれたら、殺されちゃう
プロデューサーさんだってあのままじゃいけない
だから、助けを呼ばなきゃ
私は―――戦えないんだから
春香「っ……! っく、あああぁぁ!」
私は私にできることをする、そう決めたのに悔しい
戦えない。戦っているところをまともに見てすらいない
逃げるしかないなんて
どうにか辿り着いた
未だに12号の気配はないけれど……いる、絶対にいる
春香「あのっ、刑事さん!」
一条「ん? 君はさっきの……どうしたんだ?」
さっきの助けてくれた刑事さんが車に乗ろうとしているところだった
呼びとめて、事情を説明する
春香「12号が、まだっ……」
一条「なんだって? ……完全に爆散したんじゃないのか?」
顎に手を添え少し考えたようなそぶりをした後、私にも車に乗るように言ってくれた
一条「……とにかく乗りなさい。12号は君を追いかけているんだね?」
春香「す、すいません……」
一条「いや、無事保護できてよかった……いったん五代に合流した方が……っ、あれは」
春香「え? ……あっ!」
未だに12号の気配はないけれど……いる、絶対にいる
春香「あのっ、刑事さん!」
一条「ん? 君はさっきの……どうしたんだ?」
さっきの助けてくれた刑事さんが車に乗ろうとしているところだった
呼びとめて、事情を説明する
春香「12号が、まだっ……」
一条「なんだって? ……完全に爆散したんじゃないのか?」
顎に手を添え少し考えたようなそぶりをした後、私にも車に乗るように言ってくれた
一条「……とにかく乗りなさい。12号は君を追いかけているんだね?」
春香「す、すいません……」
一条「いや、無事保護できてよかった……いったん五代に合流した方が……っ、あれは」
春香「え? ……あっ!」
いつの間にやら車道に12号が立っている
やっぱり血まみれで、ボロボロの姿なのだけど……とても恐ろしく見えた
一条「……バックルが、ない……やはり一度吹き飛んだのは間違いないのか?」
春香「え、えっ?」
一条「すまない、五代に無線で連絡を!」
春香「は、はいっ!」
刑事さんが窓から身を乗り出して銃を撃つけどひるみすらしない
渡された無線機に必死に五代さんの名前を呼んだ
ネズマ「バンザ ラドラデデ ブセスドパバ ヅギデスジョグザ」
こっちにゆっくり歩いてくる
刑事さんが撃つのを諦めてハンドルを切った
一条「やはり効かないか……逃げるぞ!」
春香「は、はい! えっと五代さん、聞こえたら返事を! 五代さん!」
やっぱり血まみれで、ボロボロの姿なのだけど……とても恐ろしく見えた
一条「……バックルが、ない……やはり一度吹き飛んだのは間違いないのか?」
春香「え、えっ?」
一条「すまない、五代に無線で連絡を!」
春香「は、はいっ!」
刑事さんが窓から身を乗り出して銃を撃つけどひるみすらしない
渡された無線機に必死に五代さんの名前を呼んだ
ネズマ「バンザ ラドラデデ ブセスドパバ ヅギデスジョグザ」
こっちにゆっくり歩いてくる
刑事さんが撃つのを諦めてハンドルを切った
一条「やはり効かないか……逃げるぞ!」
春香「は、はい! えっと五代さん、聞こえたら返事を! 五代さん!」
雄介「あとなに頼まれてたっけ……にんじんピーマンじゃがいもたまねぎ……あれ? ピーマン?」
おやっさんに頼まれていたおつかいを思い出してスーパーに寄ったのはいいんだけれど……
何買うかをいまいち思い出せない。カレーセットだったような違うような……まぁ買っておけばいいかな?
両手いっぱいになった荷物をトライチェイサーにどうやってぶらさげようか考えながら店を出ると若干の人ごみ
雄介「あれ……俺のバイクあたり?」
「ちょっとアンタ!」
雄介「あ、はい? どうしたんですか?」
「あのバイクあんたのでしょ!」
おばちゃんが指さす先にはトライチェイサー
確かに俺のバイクだけど……無線のランプが光ってる?
「さっきからなんかギャーギャーいっててうるさいのよ! なんとかしてちょうだい!」
雄介「すみません……ちょっと通してください!」
無線から聞こえてくるのは……つい最近知り合ったアイドルの女の子の声だった
おやっさんに頼まれていたおつかいを思い出してスーパーに寄ったのはいいんだけれど……
何買うかをいまいち思い出せない。カレーセットだったような違うような……まぁ買っておけばいいかな?
両手いっぱいになった荷物をトライチェイサーにどうやってぶらさげようか考えながら店を出ると若干の人ごみ
雄介「あれ……俺のバイクあたり?」
「ちょっとアンタ!」
雄介「あ、はい? どうしたんですか?」
「あのバイクあんたのでしょ!」
おばちゃんが指さす先にはトライチェイサー
確かに俺のバイクだけど……無線のランプが光ってる?
「さっきからなんかギャーギャーいっててうるさいのよ! なんとかしてちょうだい!」
雄介「すみません……ちょっと通してください!」
無線から聞こえてくるのは……つい最近知り合ったアイドルの女の子の声だった
雄介「……もしもし、春香ちゃん? どうしたの?」
春香『あっ、やっと通じた!? 五代さん、今、私が12号に襲われてて! 刑事さんが助けてくれて逃げてるんです!』
12号。警官隊の銃撃で倒されたんじゃないのか?
一条『すまない、代わってくれ。 五代!』
雄介「一条さん? どういうことですか?」
一条『わからない、だがベルト部分のバックルが存在しない。奴は一度吹き飛んだというのは間違いないようだ」
なるほど、よくわからないけどわかった
一度倒れたはずの奴が復活したってことらしい、急がないと……
雄介「ごめんねおばちゃん! また今度お説教聞くから!」
エンジンをふかし、アクセルを握りしめる
速度を上げながら、戦う覚悟を決めて叫ぶ
雄介「変身!」
春香『あっ、やっと通じた!? 五代さん、今、私が12号に襲われてて! 刑事さんが助けてくれて逃げてるんです!』
12号。警官隊の銃撃で倒されたんじゃないのか?
一条『すまない、代わってくれ。 五代!』
雄介「一条さん? どういうことですか?」
一条『わからない、だがベルト部分のバックルが存在しない。奴は一度吹き飛んだというのは間違いないようだ」
なるほど、よくわからないけどわかった
一度倒れたはずの奴が復活したってことらしい、急がないと……
雄介「ごめんねおばちゃん! また今度お説教聞くから!」
エンジンをふかし、アクセルを握りしめる
速度を上げながら、戦う覚悟を決めて叫ぶ
雄介「変身!」
※※※※※
一条「とにかく、ここは逃げの一手だ……なぜか君だけじゃなく俺も狙っているようだったしな」
春香「は、はい……」
またあの未確認の姿が見えないところまできたけれど……
刑事さんの車を逃げていたらまさかのガス欠で動かなくなってしまった
今は自分の足を信じて走るしかない
一条「12号がどうやって追ってきているかは不明だが……近くにいる可能性もある。くれぐれも静かに」
そう言ったところで、刑事さんの胸から高い音
携帯の着信音だ。静かにって言ったのに自分はマナーモードにしてないの!?
ネズマ「リヅベダゾ」
一条「しまった……!」
しまった、じゃなくて! なにやってるんですか刑事さん!
意外とドジなんですか? こういう時に発揮しないでくださいよ!
一条「とにかく、ここは逃げの一手だ……なぜか君だけじゃなく俺も狙っているようだったしな」
春香「は、はい……」
またあの未確認の姿が見えないところまできたけれど……
刑事さんの車を逃げていたらまさかのガス欠で動かなくなってしまった
今は自分の足を信じて走るしかない
一条「12号がどうやって追ってきているかは不明だが……近くにいる可能性もある。くれぐれも静かに」
そう言ったところで、刑事さんの胸から高い音
携帯の着信音だ。静かにって言ったのに自分はマナーモードにしてないの!?
ネズマ「リヅベダゾ」
一条「しまった……!」
しまった、じゃなくて! なにやってるんですか刑事さん!
意外とドジなんですか? こういう時に発揮しないでくださいよ!
一条「っく!」
刑事さんが銃を構えたけれど撃つより早く手をはらわれてしまった
このままじゃ……そんな時に聞こえてきたのはバイクのエンジン音
クウガ「はあっ!」
現れた五代さんはそのまま12号を轢いて吹き飛ばした
初めて、四号を見かけたときと同じ構図だ
クウガ「大丈夫ですか、一条さん、春香ちゃん!」
一条「あぁ、なんとかな……」
春香「わ、私も大丈夫です」
刑事さん……怪人に腕を思いっきり払われて、本当に大丈夫なんだろうか?
骨ぐらい折れていてもおかしくない勢いだと思ったんだけれど
そこで、12号が起き上がってこちらを睨む
刑事さんが銃を構えたけれど撃つより早く手をはらわれてしまった
このままじゃ……そんな時に聞こえてきたのはバイクのエンジン音
クウガ「はあっ!」
現れた五代さんはそのまま12号を轢いて吹き飛ばした
初めて、四号を見かけたときと同じ構図だ
クウガ「大丈夫ですか、一条さん、春香ちゃん!」
一条「あぁ、なんとかな……」
春香「わ、私も大丈夫です」
刑事さん……怪人に腕を思いっきり払われて、本当に大丈夫なんだろうか?
骨ぐらい折れていてもおかしくない勢いだと思ったんだけれど
そこで、12号が起き上がってこちらを睨む
ネズマ「クウガ ゴラゲパ ギズロ ギズロ ジャラダバシ……!」
明らかに憎しみをこめた目でクウガを……五代さんを睨んでいる
なにを言っているかはわからないけど、恐ろしい
クウガ「うおおぉぉっ!」
ネズマ「ボソグ……ボソグボソグボソグ!」
五代さんが殴りかかる。12号が防ぐ
12号も蹴りを繰り出す。五代さんが避ける
格闘技の試合とか、子供のケンカより生々しい殺しあいが目の前で繰り広げられる
一条「……刺激が強いだろう、あっちへ」
春香「まってください……見させてください。最後まで、私に」
手刀のような攻撃を受けた五代さんが血を噴き出す
五代さんもひるまず殴りつけ、12号が逆に膝をおった
明らかに憎しみをこめた目でクウガを……五代さんを睨んでいる
なにを言っているかはわからないけど、恐ろしい
クウガ「うおおぉぉっ!」
ネズマ「ボソグ……ボソグボソグボソグ!」
五代さんが殴りかかる。12号が防ぐ
12号も蹴りを繰り出す。五代さんが避ける
格闘技の試合とか、子供のケンカより生々しい殺しあいが目の前で繰り広げられる
一条「……刺激が強いだろう、あっちへ」
春香「まってください……見させてください。最後まで、私に」
手刀のような攻撃を受けた五代さんが血を噴き出す
五代さんもひるまず殴りつけ、12号が逆に膝をおった
クウガ「……」
ザリッと地面を踏み締める音がやけに大きく聞こえた
両手を広げ、腰を落とした五代さんが12号に向かって走り出す
クウガ「うおりゃあああぁぁぁ!」
そのまま大きく飛んで、足を突きだす
飛び蹴りが体制をたてなおせていない12号は吹き飛んで動かなくなった
春香「……終わった、んですか?」
一条「いや……動かなくはなったが」
クウガ「……爆発、しない?」
春香「爆発……?」
一条「あぁ、これまで確認された未確認はすべて死亡時に爆発したんだ」
クウガ「……でも、しっかり蹴った感触はありました」
いくら待っても、12号は起き上がってこないどころかピクリとも動かない
ザリッと地面を踏み締める音がやけに大きく聞こえた
両手を広げ、腰を落とした五代さんが12号に向かって走り出す
クウガ「うおりゃあああぁぁぁ!」
そのまま大きく飛んで、足を突きだす
飛び蹴りが体制をたてなおせていない12号は吹き飛んで動かなくなった
春香「……終わった、んですか?」
一条「いや……動かなくはなったが」
クウガ「……爆発、しない?」
春香「爆発……?」
一条「あぁ、これまで確認された未確認はすべて死亡時に爆発したんだ」
クウガ「……でも、しっかり蹴った感触はありました」
いくら待っても、12号は起き上がってこないどころかピクリとも動かない
ちょくちょく日本語おかしいわごめん
×飛び蹴りが体制をたてなおせていない12号は~
○体制をたてなおせていない12号は飛び蹴りをもろに受けて吹き飛んで動かなくなった
×飛び蹴りが体制をたてなおせていない12号は~
○体制をたてなおせていない12号は飛び蹴りをもろに受けて吹き飛んで動かなくなった
結局、念のため銃で撃ったりもしたが反応が無く完全に死亡しているって判断になった
春香「……五代さん」
雄介「どうしたの?」
変身を解いた五代さんに話しかける
五代さんはいつも通りの人懐っこい笑顔を浮かべていた
春香「あれが……戦うってことなんですね」
雄介「……」
ぴくりと、少しだけ反応があったけれど何も言わずに私の次の言葉を待っている
春香「……私の、ファンの人のお葬式にいったんです」
雄介「……うん」
理不尽に命を奪われた人の、大切な人を奪われた人の姿を思い出す
春香「……五代さん」
雄介「どうしたの?」
変身を解いた五代さんに話しかける
五代さんはいつも通りの人懐っこい笑顔を浮かべていた
春香「あれが……戦うってことなんですね」
雄介「……」
ぴくりと、少しだけ反応があったけれど何も言わずに私の次の言葉を待っている
春香「……私の、ファンの人のお葬式にいったんです」
雄介「……うん」
理不尽に命を奪われた人の、大切な人を奪われた人の姿を思い出す
春香「……すごく、悲しくなりました」
雄介「……そう」
そこにいる誰も悪くないのに
ただ、泣くしかない。泣くしかできない状況になった人たちのことを
春香「私は、戦ったりできませんけれど」
雄介「……」
春香「それでも……思ったんです。 こんな……」
一度、大きく息を吸い直す
決意を込めて言葉にする
春香「こんな奴らのために……もう、誰かの涙は見たくないって」
雄介「……」
春香「私は、守るために戦うことはできないですけれど……それでも」
雄介「そう……そうだね。でも春香ちゃん」
雄介「……そう」
そこにいる誰も悪くないのに
ただ、泣くしかない。泣くしかできない状況になった人たちのことを
春香「私は、戦ったりできませんけれど」
雄介「……」
春香「それでも……思ったんです。 こんな……」
一度、大きく息を吸い直す
決意を込めて言葉にする
春香「こんな奴らのために……もう、誰かの涙は見たくないって」
雄介「……」
春香「私は、守るために戦うことはできないですけれど……それでも」
雄介「そう……そうだね。でも春香ちゃん」
五代さんが、なにかを諭すように言おうとする
私はその言葉をさえぎって続けた
春香「戦えないから、だから私……みんなを、笑顔にしたいんです!」
雄介「……!」
五代さんが、少し驚いた顔をする
春香「戦う人が、一番疲れるはずなのに……私たちを守ってくれてる人の笑顔は誰が守るのかなって思って」
思うがまま、心の中身を吐き出す。今、五代さんが戦っているのをみて思った事を
春香「だから……私、今から歌います!」
五代「……え?」
一条「……なに?」
電話を切った刑事さんも驚いた顔をしている
そう、私は戦えない。守ってもらう立場だから……せめて守ってくれる人たちを笑顔にしてあげたい
私はその言葉をさえぎって続けた
春香「戦えないから、だから私……みんなを、笑顔にしたいんです!」
雄介「……!」
五代さんが、少し驚いた顔をする
春香「戦う人が、一番疲れるはずなのに……私たちを守ってくれてる人の笑顔は誰が守るのかなって思って」
思うがまま、心の中身を吐き出す。今、五代さんが戦っているのをみて思った事を
春香「だから……私、今から歌います!」
五代「……え?」
一条「……なに?」
電話を切った刑事さんも驚いた顔をしている
そう、私は戦えない。守ってもらう立場だから……せめて守ってくれる人たちを笑顔にしてあげたい
春香「私は、アイドルですから! 見ててくださいよ……私のライブ!」
一条「ライブといっても、音楽も何も……」
春香「声だって出せますし……リズム感もあるらしいですよ?」
そこらへんに落ちている木の棒を拾い上げる
雄介「……まさか、ストンプ?」
春香「そのまさかです。 いきますよ……!」
気合を入れて、リズムに乗って
あたりにあるものを叩く。適当じゃなく奏でるように
一条「……これは」
雄介「……すごい」
春香「アイドルですから! さぁまだまだ!」
大きく息を吸い込む
そのまま、歌を――――
一条「ライブといっても、音楽も何も……」
春香「声だって出せますし……リズム感もあるらしいですよ?」
そこらへんに落ちている木の棒を拾い上げる
雄介「……まさか、ストンプ?」
春香「そのまさかです。 いきますよ……!」
気合を入れて、リズムに乗って
あたりにあるものを叩く。適当じゃなく奏でるように
一条「……これは」
雄介「……すごい」
春香「アイドルですから! さぁまだまだ!」
大きく息を吸い込む
そのまま、歌を――――
春香「って、きゃっ!?」
ドンガラガッシャーン
雄介「うわ、春香ちゃん!?」
一条「だ、大丈夫か?」
春香「えへへ……かっこよくキメられないなんてまだまだですね」
雄介「いやいや、すごいよ! ストンプって結構難しいんだから」
春香「そうですか? ありがとうございます……あの」
雄介「どうしたの?」
春香「……少しは、笑顔になれました?」
雄介「うん、本当にすごかった! 元気出たよ」グッ
春香「……ん!」グッ
ドンガラガッシャーン
雄介「うわ、春香ちゃん!?」
一条「だ、大丈夫か?」
春香「えへへ……かっこよくキメられないなんてまだまだですね」
雄介「いやいや、すごいよ! ストンプって結構難しいんだから」
春香「そうですか? ありがとうございます……あの」
雄介「どうしたの?」
春香「……少しは、笑顔になれました?」
雄介「うん、本当にすごかった! 元気出たよ」グッ
春香「……ん!」グッ
雄介「あのさ、春香ちゃん……これ」
春香「これって……この親指立ててぐっ!ってやつですか?」
雄介「うん。これはさ……古代ローマで満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられたんだってさ」
春香「へぇー……ものしりなんですね」
雄介「小学校の先生からの受け売りだけどね。だから……これにふさわしい男になれって」
春香「ふさわしい、人……」
雄介「春香ちゃんは、すごいよ」
春香「そんなことないです。私ってドジで……」
雄介「でも、人を笑顔にしたいって……守られるだけじゃないなんて。かっこいいよ」
春香「自分以外に戦ってくれる人がいるからいえるんですよ。笑うならやっぱりみんな一緒がいいですもん」
春香「これって……この親指立ててぐっ!ってやつですか?」
雄介「うん。これはさ……古代ローマで満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられたんだってさ」
春香「へぇー……ものしりなんですね」
雄介「小学校の先生からの受け売りだけどね。だから……これにふさわしい男になれって」
春香「ふさわしい、人……」
雄介「春香ちゃんは、すごいよ」
春香「そんなことないです。私ってドジで……」
雄介「でも、人を笑顔にしたいって……守られるだけじゃないなんて。かっこいいよ」
春香「自分以外に戦ってくれる人がいるからいえるんですよ。笑うならやっぱりみんな一緒がいいですもん」
雄介「みんな一緒かぁ……じゃあさ」
春香「はい?」
雄介「春香ちゃんが皆を笑顔にして……俺はそれを守れたらいいね」
春香「……そう、ですね。でも」
雄介「……? どうしたの?」
春香「本当なら……守る人も、いらなかったら……いいですよね」
雄介「……そうだね」
春香「だから、五代さんも無理はしないでくださいね?」
雄介「うーん……それはどうかなぁ?」
春香「えぇー、そこは『はい!』っていってくれるところなんじゃないんですか?」
雄介「今はできるだけの無理はしないといけない場面みたいだからさ、約束は守りたいもの」
春香「はい?」
雄介「春香ちゃんが皆を笑顔にして……俺はそれを守れたらいいね」
春香「……そう、ですね。でも」
雄介「……? どうしたの?」
春香「本当なら……守る人も、いらなかったら……いいですよね」
雄介「……そうだね」
春香「だから、五代さんも無理はしないでくださいね?」
雄介「うーん……それはどうかなぁ?」
春香「えぇー、そこは『はい!』っていってくれるところなんじゃないんですか?」
雄介「今はできるだけの無理はしないといけない場面みたいだからさ、約束は守りたいもの」
春香「そうですか……なら別の約束しませんか?」
雄介「うん?」
春香「うーん……えーっと……そう! 私のドームライブを見に来てくれることとか!」
雄介「ドームライブかぁ……」
春香「あっ、今笑いましたね!? いや笑うのはいいんですけど! そうじゃなくて」
雄介「ごめんごめん、そういう意味じゃなくてさ……そうだね。みんな解決してすっきりしたら」
春香「……はい!」
雄介「春香ちゃんが、ドームをいっぱいにできるまでに解決できたらいいね?」
春香「どうですかねー、私があっという間にトップアイドルになっちゃうかもしれませんよ?」
雄介「それは厳しいなぁ……」
春香「えへへ……」
雄介「うん?」
春香「うーん……えーっと……そう! 私のドームライブを見に来てくれることとか!」
雄介「ドームライブかぁ……」
春香「あっ、今笑いましたね!? いや笑うのはいいんですけど! そうじゃなくて」
雄介「ごめんごめん、そういう意味じゃなくてさ……そうだね。みんな解決してすっきりしたら」
春香「……はい!」
雄介「春香ちゃんが、ドームをいっぱいにできるまでに解決できたらいいね?」
春香「どうですかねー、私があっという間にトップアイドルになっちゃうかもしれませんよ?」
雄介「それは厳しいなぁ……」
春香「えへへ……」
春香「じゃあ、五代さん……約束ですよ、約束!」
雄介「うん、うっそついたら針千本のーます、指切った!」
春香「……私、絶対ドームいっぱいのお客さん呼んじゃいますからね」
雄介「待ってるよ」
春香「……もし、五代さんが必要以上に無理しないといけなくなったら、私が笑顔にしてあげますから!」
雄介「うん、その時はお願いしようかな」
春香「はい……だから、見ててくださいね。私のライブ!」
雄介「うん、見に行くよ……俺も、がんばるからさ」
おわり
雄介「うん、うっそついたら針千本のーます、指切った!」
春香「……私、絶対ドームいっぱいのお客さん呼んじゃいますからね」
雄介「待ってるよ」
春香「……もし、五代さんが必要以上に無理しないといけなくなったら、私が笑顔にしてあげますから!」
雄介「うん、その時はお願いしようかな」
春香「はい……だから、見ててくださいね。私のライブ!」
雄介「うん、見に行くよ……俺も、がんばるからさ」
おわり
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