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    元スレほむら「さやかの唄」

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    みんなの評価 :
    タグ : - QBマンセー + - まどか達に救いはないんですか!? + - 沙耶の唄 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 :

    キュゥべえがオリキャラっぽい

    253 = 244 :

    キュウべえは利害が一致してれば最強の味方

    254 = 242 :

    255 = 243 :

    体内から腐敗していくような強い臭気が私の嗅覚を不快に舐め回す。
    この空間に来てもう1時間以上は経っているだろうか。慣れ始めていた筈ではあったがやはり近くとなると非常に厄介だ。
    だがここで私がうめき声の一つでもあげようものなら、沙耶にこれが罠であることを感づかれてしまう。
    ついに沙耶が私の体に触手を伸ばした。ズルズルと重たそうに体を引きずりながら、腕の上を通過してゆく。
    ヘソのあたりに体を押し上げた。強い刺激臭の、生暖かい呼吸が顔に当たる。

    「今弩倭チャん砥箭ッ弖痾ゲる醉、ホ蟲騾」

    そう言うと、沙耶は服の隙間から触手を滑りこませ始めた。
    全身の肌を粘着質の生暖かい物で撫で回される。私も曲りなりにも年頃の女の子だ。
    こんな屈辱的なことがあって良いのだろうか。今すぐに叫び声を上げて逃げ出してしまいたい衝動に駆られる。
    そしてとうとう口、そして秘部から体内に侵入されようとしたその時だった。

    256 :

    ほむほむかわいいよほむほむ

    257 :

    秘部まで伸ばすとか実は百合百合か

    258 :

    改変世界のキュゥべえも利害が一致してるから味方っぽいだけなんだよな
    ドライだけどあの関係は好きだ

    259 = 242 :

    惚剥っ

    261 = 243 :

    「イ゛痾痾ア゛ア゛ア゛ア゛アアアァァァ!!」

    この世のものとは思えない絶叫と共に、沙耶が私の上から飛び退くと、苦しそうに床の上をのた打ち回り始めた。
    その背中は真っ白に凍りつき、凍った触手が勢い良く振り回す度に当りに砕け落ちる。
    私は沙耶から距離を取るように身を捩り、盾から89式小銃を抜き出し抱きかかえるようにして構える。

    「さあほむら、早くとどめを刺すんだ!」
    「ええ……言われなくとも」

    私は引き金を引いた。

    そこにあるのは、今までの現実がまるで嘘のような美しい光景だった。
    白い破片が光を反射してキラキラと舞い散り、粉雪が舞う様を彷彿とさせる。
    中を漂う沙耶の破片は美しく宙を漂いながら、もうそれが二度と元に戻ることが無いことを暗示するように、地に落ち消えていった。

    「ア……壹゛夛ァ……」

    なおも沙耶はゆっくりと私から逃げるように扉の方へと這って行く。
    だが、その強靭な命も既に尽きようとしているのは明白で、体は回復すること無く、剥離してゆく。

    「郁……」

    不意に、沙耶の口から何か言葉が漏れた。

    「郁ノ……タ醋ケ……沙耶……痛……ヨ……」

    沙耶は触手を扉の方へゆっくりと伸ばし、やがてその塊から生命の鼓動が失われ、ドームの中に静寂が戻った。

    262 :

    沙耶・・・

    263 :

    沙耶かわいい

    265 :

    まどかはどうなったんだ

    266 = 243 :

    ほむらが振り返ると、さやかの魔女が重力に任せて肉片と体液をまき散らしながら崩れ落ちていた。
    これが本当に最後までさやかの魔女で会ったかどうかさえ定かではないが、言葉やうめき声もなく崩れ落ちてゆく様は余りにも無慈悲に思える。
    その周囲をオロオロと沙耶と同じような姿をした肉塊が這いまわっている。
    魔女が消えた今、この肉塊は魔女空間と共に消え去るのだろうか。それともこのまま現世に残り続けるのか。

    「ほむら、万一の事を考えるとこの空間ごとこの成れの果て達は処分したほうがいいだろう」

    インキュベーターはそう言うと私の肩に乗る。
    どうやらグリーフシードは発生しなかったようだ、と付け加えた。

    「……元は人間であった者たちよ。少しは言葉を選ぶことを覚えなさい、インキュベーター」
    「善処するよ」

    私は杏子だったものの近くに歩み寄ると、その前にしゃがみこんだ。
    もう既に息はない。これが彼女であったという確証を得るものなど微塵も見当たらない。
    だが、あの状況からして間違いなくこの個体が杏子であろう。私はその表面を優しく撫でた。

    「杏子……ごめんなさい」
    「もう死んでいるっていうのに。わけがわからないよ」

    267 = 242 :

    案あン……

    268 = 244 :

    アん庵

    269 = 257 :

    マジでまどカスだなおい

    270 :

    鹿目が余計な真似しなければ……

    271 :

    庵ぁん

    272 :

    まどか「沙耶と同じような姿をした肉塊」になってるんだよなあ...

    273 = 260 :

    むしろまともな形保ったまま発狂してほしい

    274 = 243 :

    インキュベーターの言葉を無視する。
    私は立ち上がり、その杏子の数メートル先から、私に向かって這い寄る肉塊に目をやった。

    「まどか……よね」

    その言葉に一瞬驚いたように体を縮ませた肉塊。

    「ホ蟲騾……チャん……な於?」
    「ええ、そうよまどか」

    私は杏子と同じようにまどかの前にしゃがむ。所々に残る桃色の髪と、表面に張り付いた制服の破片がそれがまどかであると示している。
    私は何も言わず、杏子と同じようにまどかを撫でた。他の肉塊よりこぶりなそれは、小さく震えていた。

    「虞雌ン……那さイ」

    しぼり出すような、小さなかすえた声が聞こえた。

    「虞めン那さイ……ゴ雌んなサ壹……!」

    まどかは泣いて居た。自分の愚かさを、自分の無力さを。だが彼女にはもうまともに泣くことすら許されない。

    「もういいの。もういいのよまどか……ひとりぼっちの貴女に気づかなかった私が悪いのよ……
     だからもう泣かないでいいの。私に謝ることなんかないの」

    275 = 270 :

    介錯タイム

    276 = 247 :

    グロ肉少女まどか★マギカ

    277 = 257 :

    まったく役に立たなかったよ
    くたばれグロ桃

    279 :

    その状態ではもって10分だ。 お前がこの世を去る数分を、さやか、杏子両名の鎮魂にあてる

    280 = 242 :

    魔努磨ド……

    281 = 243 :

    「ほむら……分かってるんだろう?」
    「ええ」

    私は立ち上がると盾から拳銃を取り出し、その重厚をまどかに向けた。
    小さくふるふると震えるそれは、覚悟を決めたのか何も言わずただ小さく縮こまっている。
    構える銃口が震える。私はこれから友達を殺す。守らなければいけなかったものを殺す。
    そう、貴女は何も悪くない。
    悪いのは自分のエゴで貴女に因果を集中させてしまった私であり、すべてを見失った私なのだから。

    「ごめんねまどか……許して……!」

    引き金を引く。破裂音と同時に何かが飛び散る音がする。私は思わず目をそらした。
    2発、3発と打ち込む。私の手は震えたままで、金属が細かくぶつかるカタカタという音が情けなく響く。
    不意に足元に触手が伸ばされ、私の足に名残惜しいとばかりに絡みついた。
    しばらくそのままじっとまどかを見つめていたが、やがて力なく、言葉もなく、触手は床に落ちた。
    そのいじらしさが尚も私の心を苦しめる。私は嗚咽を抑えることが出来ずにその場で立ち尽くした。

    282 :

    ルート選択間違えちゃったか

    283 = 244 :

    うおお

    285 = 244 :

    明日まで残っててください
    寝る

    286 :

    寝られなかったら保守する
    しかし眠い
    しかし読みたい

    287 :

    舗腫

    288 :

    ルート間違えたというかべえさんの冷静さでさえ事前説明出来なかったのに連れていってどうやってバッドエンド回避できるのか

    289 = 270 :

    鹿目縛って転がしとくしかなかったんじゃ

    290 = 243 :

    ――ワルプルギスの夜を翌日に控えた午後の事である。
    暁美ほむらの家に一人の来客の姿があった。
    背の高い、沙耶より明るめの緑髪を後ろでまとめ、眼鏡をかけた凛々しい印象を持つ女性。

    「……こんな状況だというのに押しかけて申し訳ありません」
    「いえ、別にそんな……」

    丹保涼子は暁美家に通され、その年頃の女の子に似合わぬ部屋を横目で見ながら部屋の主の怪訝な表情を伺っていた。
    彼女の肩書きは脳外科医。首都圏の医大に所属している、とその身分を明かした。

    「では本題に入らせて頂きます。私は脳外科という分野に身を置く一人として、心理学というものにも強い関心をおいています」
    「そうですか」

    少女は無愛想に、そしていかにも適当な相槌を打ち、丹保医師の表情をじっと見つめていた。
    親しい友人を2人も同じ事件で亡くしているのだ。塞ぎ込んでいると考えれば不自然な事ではない。
    今までに何度もこういう患者を診察してきた。匂坂郁紀もそんな患者の一人だった。
    あの患者とこの少女は何処か似ているような気がする、と丹保医師は感じていた。
    それは表面的なところにとどまらず、直感的なものがそう思わせる。

    「あのような事件の後ですから、精神的に披露が溜まっていると思います。貴方は一人暮らしをなさっているご様子ですし。
     何かありませんか。人には言えないような、誰も信じてくれない、そんな風に閉じ込めている物は……
     夢や現実かどうかわからないことでも構いません。私に話していただけませんか」

    291 = 249 :

    最初から居ることがわかってたらどうにかできるだろたぶん

    292 :

    >>288
    ほむらと一緒に行動すれば少なくともあんこ殺害は回避できた……かも?

    293 :

    294 = 243 :

    見滝原バラバラ殺人事件。廃ビルの中から大量の人体の一部が見つかった猟奇的殺人事件だ。
    犯人は未だ不明。風のうわさによると、人間のものかどうかすらもわからない臓器があったという話もある。
    丹保医師はそんな事件を知っていた。その事件での犯人は大学生の青年。
    自分の担当患者であり、交通事故後に脳外科手術を受け脳障害を負い、責任能力は無いとされている。
    その後、担当精神科医から聞いた患者が口にしていた少女の名前に、丹保医師は「興味があった」。
    あの事件以来、医師は精神科医としての勉強をすすめるという名目の元でこの少女を目撃したという患者の研究に力を入れている。

    「……」

    なかなか喋ろうとしない少女に、ただ丹保医師は当たり障りのない微笑みを浮かべて居た。
    彼女の勘が正しければ、この少女は表沙汰にはならない「何かを知っているはず」だ。
    当日にこのビルに入っていた事も、その事件の後に取り乱すこともなくただ静かに日常を送っていることも。
    それを匂わせるには十分な状況を作り出していた。

    少女の動向を気にしながらも、丹保医師は部屋の細部に気をかける。
    特に匂い。あの甘ったるい、腐敗臭のような、体を侵食する匂いだ。
    この部屋からはその匂いがかすかにしている、そんな気がした。

    「……たまにこれが、夢だったらいいなって思うんです」

    不意に少女が喋り出す。医師のペンを握る手に力が入った。

    295 = 242 :

    ほむほむ?

    297 = 263 :

    ほむ

    298 = 243 :

    「守るべき一つのものすら守れずに、なんども出会いをやり直して……
     そのうち自分が何処にいるのかもわからなくなって来ているんです。
     そして最悪の可能性が示された時に……私は本当にこれ以上進むべきかどうかがわからなくなるんです。
     あんな事……絶対にありえないと思っていたのに起こってしまった。
     それがたまらなく怖いんです。いつかまた、それが自分の身に襲いかかるんじゃないかと」

    丹保医師は黙ってその話を聞いていた。少女はうつむいたままひとりごとのように続ける。

    「もう一回やり直さないといけないと分かっていても、もうこれ以上の遭遇に耐えられる自信がない。
     一回起こってしまったという事は、その可能性がゼロじゃないっていうことだと思うんです」

    ペンを止め、彼女はもう一度少女の顔をのぞき込んだ。
    何を思い出しているのか、彼女の額には脂汗が滲んでいた。

    「その、あり得ない事というのは、どういうことですか?」

    丹保医師が尋ねると、少女は再び口を閉ざした。やはりこれ以上は酷か。ペン先をしまうと、手帳に差し込んだ。
    その矢先。

    「きっと沙耶は、また私の前に現れます」

    その言葉に思わず手帳を取り落としそうになる。ペンを乱暴に引き抜き元のページを急いで開いた。

    299 = 243 :

    「沙耶……というのは?」

    丹保医師はさも初めて聞いた風を装い、更なる情報を促す。

    「いえ、沙耶はもういません……でも」

    少女は顔を上げて空を仰ぐ。

    「私はもう一度、「アレ」がいる世界に戻らなくてはならないんです」




    ――取材翌日。少女は消息を絶った。
    見滝原を襲ったスーパーセルに関連した災害による行方不明事件とされているが……
    果たしてそうだろうか?と丹保医師はスクラップ帳を本棚に押し込みながら思う。
    「沙耶は居ないが、もう一度戻らなくてはならない」とは。
    大きくため息をつくと、今日も安眠は出来そうにないなと丹保医師はコーヒーを啜った。


    BAD END

    300 :

    トゥルーはよ


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