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    元スレほむら「さやかの唄」

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    みんなの評価 :
    タグ : - QBマンセー + - まどか達に救いはないんですか!? + - 沙耶の唄 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 1 :

    あの扉の前に立った。この扉の向こうで今も、ほむらちゃんと杏子ちゃんは戦っている。
    さやかちゃんもきっとこの奥で待っていてくれているはずだ。きっと私にもできることがある……!

    「やめておいたほうがいい、まどか。この先に言っても君にとって何の利益もない。
     むしろ君は極端につらい現実と向きあわなくてはいけないことになる。
     それに何も身を守る術が無いじゃないか。今ほむらや杏子を頼るのはどう考えても酷だ」
    「わ、私だってちゃんと持ってきてるよ……パパには内緒で持ってきたんだ……」

    私はスクールバッグを開くと中を除く。パパはママの護身のためと言って買ってきたが結局ママは持ち歩いてくれなかった特殊警棒。
    だが、そこにあったのは父親の部屋から無断で持ちだした特殊警棒ではなかった。

    「な、なにこれ……拳銃?」
    「ほむらの置き土産だよ」

    キュウベエはやれやれといった感じで拳銃に戸惑う私を見上げていた。

    「中に銃弾は7発入ってる。どうせ君は止めても行くだろうし、僕も一緒に行くよ。
     でも中にはいったら絶対に僕やほむらの言うことを聞くんだ。この中の危険行動は君一人の安全の問題だけでは済まない」

    私は力強く頷くと扉を開けた。

    202 = 57 :

    鉄浦う舛弩ま呶

    204 :

    なんで入ってしまうんだ…あほまどか…

    205 = 161 :

    ど膿て藻場處燕ド

    206 :

    何このスレなんか怖い

    207 = 62 :

    ほむらはたしかDE使ってたけど(腕力強化して)
    それじゃないにしてもまどかみたいなのが拳銃なんか扱えないだろ

    208 = 206 :

    大丈夫だよきっと

    210 = 1 :

    中に入ると、この世のものとは思えないような光景が広がっていた。
    壁という壁に張り巡らされた血管と神経束、床に広がる肉塊と天井からだらしなく下がった管のような何か。

    「な、なにこれ……」
    「これがさやかの魔女結界の成れの果てさ。足元に注意して」

    赤黒く変色していない床を選びながら一歩一歩、及び腰で歩みをすすめる。
    鼻が腐り落ちるほどの臭いが肌にべたべたとまとわりつく。ハンカチを取り出すと口元を抑える。
    今すぐにでもここから逃げ出してしまいたくなるが、私にはそれは許されないと思う。

    「ほむらちゃんは……この中で戦っているの?」

    キュウべぇはこの臭気の中だというのに表情ひとつ変えずにまっすぐに通路の奥を見つめていた。

    「そうさ。ほむらはもうこの中で3回も戦っている。杏子はこれが4回目になるね。
     この強烈な臭いの中でたった一人でほむらを救出してきた杏子はさすがとしか言いようが無い」
    「そ、そっか……」
    「まどか、口元は抑えないほうがいい。銃を使い慣れていない君は恐らく片手で銃は撃てないと思うよ」
    「わかったよキュウべえ」

    私は口からハンカチを外すとポケットの中に戻した。
    今にも肺の中を侵食され、体の中から腐り落ちそうだ。

    211 = 57 :

    摩呶麻ど

    212 :

    >207
    両手でしっかりとホールドして撃ったのに反動で動いた銃が顔にぶつかる

    というシーンを幻視した

    213 :

    期待してなかったけど、ここ数レス読んだ感じだと面白そうだ
    今から読む

    214 :

    尼墹身デ蝴れ耙嵜ツ韋

    215 = 1 :

    通路の終着点までやってきた。少し広まった空間に両開きの扉が不気味に設置されている。
    革靴と靴下は赤黒い液体まみれになり、まるで死体の海を歩いてきたかのようだ。実際似たようなものだろうが。
    体中にまとわりつく寒気と腐敗臭に私の神経はかつて無いほどの疲弊を見せていた。

    「これから先は声を出してはいけない。だから会話はテレパシーだけだ。
     僕が杏子やほむらの会話も中継してあげるから、君もよく注意して聞いて欲しい」
    「う、うん、わかったよ……」
    「本当に大丈夫かい?やっぱり引き返したほうがいいんじゃないかい?」

    扉の向こうから微かに漏れている不気味なうめき声と雄叫び、そして銃声が私の両足を床に釘付けにしてしまっていた。
    何か湿ったものが破裂して飛び散る音が聞こえた。続けて何かかなりの質量を持ったものが泥沼に落ちるような音がした。
    だが、そこからは何一つとして人間らしい音は聞こえない。

    「……だ、駄目だよ……私だって……さやかちゃんを守れなかった責任があるよ」
    「……そうかい?」

    216 = 57 :

    腴ッ譜い

    217 = 57 :

    圃務

    218 = 1 :

    キュウべぇが何時になく不機嫌なように見えた。
    感情を伴わない、少女の魂をエネルギーに変換するための機械のような存在であるはずのそれすら、彼女に批判的に見えた。
    こんなもの、一時的な気の迷いが、自分に対して妥協する言い訳を提供しているに過ぎない。
    そんなものが許されるわけがない。思いすごしで無くてはならない。
    私は目を強くつぶり、扉をゆっくりと開けた。

    扉の開放と共に、粘性のある何かが潰れゆく包皮から漏れだすような、ねっとりとした音がする。
    見てはいけない。これ以上、私の理性の糸を摩耗する万物を気に留めてはいてない。

    目を閉じたまま、扉の隙間から身を乗り出し、壁伝いに数歩進んだ。
    まるで沼の上を歩いているようなやわらかさを持った床。それが沼ではないと飛沫の生暖かさが私に無慈悲に訴える。
    意を決してまぶたを開く。

    目の前に居た「何か」と目があった。肉と肉の間から息苦しげに向けられた視線が私の視線とつながった。

    (弖、テ雌え滿ド插弩ウ駟てコ鼓ニ!)

    その声が、かろうじて保たれていた私の理性の糸をいとも簡単に切断した。

    219 = 57 :

    餡あン?

    221 = 206 :

    まどっちまど痲ど

    222 = 140 :

    アホめぇ

    223 = 161 :

    法師ゅ

    224 = 1 :

    「い、いやああああァァァァァァァァァッ!!!」

    恐怖にショートした思考が、「銃」と「引き金」という2単語の間で永久ループに陥り凝固する。
    ぬるま湯を一気に凍らせるほどの圧倒的恐怖と混乱。
    真っ白になる頭が、私の体に本能として身を守るようにとせき立てる。
    絶対的な攻撃力と閃光が、私の安全と理性を保証する事を盲信する。
    勢い良く放たれた弾丸はその肉塊に命中し、気色の悪い野性的な叫びを引き起こした。

    (駄目だまどか!撃っちゃいけない!)

    キュウべえの静止を理解するほどの領域は最早頭の何処にもない。
    発泡の勢いで後ろに尻餅をつき、スカート越しに生暖かい粘液と深いな柔らかさが臀部を包んだ。
    この不快さが更に私の理性を完膚なきまでに破壊し尽くした。
    本能が私の眼の前にいる敵を排除すべく、「銃を撃つ」という行為に全身を徹させた。

    (や雌……イ夛……)

    続け様に放たれた閃光が突如止み、私の手中にある唯一の「安心」は、撃鉄が空を叩くだけの道具に成り下がる。

    「まどか!貴方は……貴方は何故……!」

    遠くでほむらちゃんの声が聞こえた。腰が抜けて動けなくなった私はほむらちゃんへ手を伸ばした。

    「ほ、ほむらちゃん!ほむらちゃあぁん!」

    225 = 57 :

    アん庵……

    226 :

    アニメの再放送であんこちゃんがドカーンしたと思ったら…

    227 = 47 :

    なんて役立たずな鹿目

    228 :

    バッドエンドしかないなんてひどいよこんなのってないよ

    229 = 6 :

    安定の愚かさ

    230 = 206 :

    まどっち肉片になっちゃうかわいい

    231 = 168 :

    どこまでまどかは愚かなの…!

    232 = 57 :

    233 :

    ばかなめ
    まどかす

    234 = 1 :

    それは余りにも絶望的な光景だった。コンサートホールになぜか置いてきたはずのまどかが居る。
    そして唯一標的が何処に居るかを指示できる杏子が彼女に渡した護身用の銃で容赦無い鉛の雨に打たれていた。

    (ほ、ほむら!触手に集中するんだ!)

    インキュベーターの呼びかけに気づいた時には既に遅かった。
    私の体は触手に絡め取られ、コンサートホールの壁にたたき付けられた。
    背中に強い衝撃が走り、胃液を吐いていた喉からは血がほとばしる。埃と赤黒い粘液が飛び散り、私の頭上から容赦無く降り注ぐ。
    動きを封じられた私にはもう興味はないとばかりに、触手は私の体を肉壁から引き剥がし、同じく肉片まみれの床にたたきつけた。
    致命的なダメージが入ったようだ。体が痙攣し、血の泡が口元から溢れ出る。
    言葉を発しようにも呼吸もままならず、陸に打ち上げられた魚のように体が波打つ。

    最後に頭をよぎったのは、何故か魔法少女姿をした巴マミと、鹿目まどかの姿だった。
    二人で助けにくきてくれないかな。先輩と、鹿目さんで……
    私一人じゃ、無理でした。

    235 = 57 :

    惚むゥ……

    236 = 161 :

    oh…

    238 = 6 :

    あとはお邪まどっちをお仕置き棲留だけ堕那

    239 :

    井戸魔人の二の舞か…

    240 :

    ほむ

    241 = 57 :

    ホ霧

    242 :

    帆む惚剥

    243 :

    目を開く。未だに私の頭上には肉片まみれのコンサートホールが広がっていた。
    泥を垂らすような音に首を動かすと、扉の前で例の怪物がまどかにのしかかり、何かをしているのが見えた。

    「ダ、メ……」

    体を起こそうとしたが、体を曲げようとした途端に口の中へ血が押し寄せ、余計に血溜まりを広げるに留まった。
    手の平に何か縫い包みのような物が乗っている事に気づき目を向ける。
    インキュベーターが私のソウルジェムにグリーフシードをあてがい、浄化を行なっているようだった。

    「暁美ほむら。あの沙耶という怪物はまどかの体から直接感情エネルギーを取り出すつもりだ。
     どうやら杏子の体をいじった時にソウルジェムも一緒に解析したらしくてね。
     驚くことに、杏子の体内に既存のタンパク質構造物でソウルジェムと同様の精神体を格納する器官を組み込んでいたよ」

    私は言葉を発すること無くインキュベーターの顔をぼんやりと眺めていた。

    「こうして入れば体の修復速度も上がるはずだ。
     杏子も、あまつさえまどかでさえもやられてしまった以上、残された希望は君だけなんだよ、暁美ほむら」

    次第に背中の痛みが引いていく。頬にも血の気が戻り、全身がすこし暖かくなっていくように感じた。
    ぼんやりとしていた視界も次第に明瞭となり、動かなかった指先にも感覚が戻り始める。

    245 = 242 :

    禍異物ニ菜り躰

    248 = 243 :

    「一つ嬉しい誤算があってね、どうやら沙耶には僕が見えていないようだ。
     そこでだ。ほむら、君はこのまま傷ついて倒れたふりをしていて欲しい。
     もうこれに賭けるしか無いんだ……液化窒素はあるかい?」

    私はゆっくりと盾を持ち上げると、上下に揺らし中から魔法瓶を落とす。肉片に覆われた床が幸いし、目立った音はしなかった。
    インキュベーターはしっぽで器用に魔法瓶を掴むと、5mほど離れた大きめの肉塊の影に隠れたようだ。

    (恐らく沙耶は今まどかにしているように、のしかかって肉体の改造を行うはずだ。
     あれが君にのしかかった瞬間、僕が液体窒素を彼女の背中に撒く。
     そこに君が一撃を入れてくれ……体は動くようになっただろう)
    (ええ、なんとかね…少なくとも腕なら動くわ)
    (なら大丈夫だ。おっと、沙耶が動き出したようだ……頼むよ)

    インキュベーターの言葉通り、段々と何かが器用に肉塊を乗り越え私の元へと這い寄ってきている音がする。
    私は目をつぶると全身の力を抜いた。

    250 :

    それにしてもやっぱり沙耶ちゃんハイスペックだな


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