私的良スレ書庫
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元スレ恒一「じゃあ、帰り道に気をつけてね」

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辻井「そうだね。知り合ってまだ間もないが、彼がいいやつだってことは僕にもわかる」
辻井「君もそう思うだろ?杉浦さん」
杉浦「……まあね」
辻井「聞かせてくれるかい?屋上で何があったのか」
杉浦「…………」
辻井「杉浦さんも疑り深いね、君だって内心は僕と同意見なんだろ?」
辻井「”まだ”ルールを守れと言ったってことは、こうなることも予想してたからなんじゃないかな?」
杉浦「……そうだけど…」
辻井「だったら話してくれないか?心配要らないよ、責任は僕が持つから」
杉浦「ごめんなさい…辻井君、ありがとう」
辻井「なんのなんの。さあ、話してくれたまえ」
辻井「君もそう思うだろ?杉浦さん」
杉浦「……まあね」
辻井「聞かせてくれるかい?屋上で何があったのか」
杉浦「…………」
辻井「杉浦さんも疑り深いね、君だって内心は僕と同意見なんだろ?」
辻井「”まだ”ルールを守れと言ったってことは、こうなることも予想してたからなんじゃないかな?」
杉浦「……そうだけど…」
辻井「だったら話してくれないか?心配要らないよ、責任は僕が持つから」
杉浦「ごめんなさい…辻井君、ありがとう」
辻井「なんのなんの。さあ、話してくれたまえ」
杉浦「私が泉美と彩の3人で、屋上で昼食を取っていた時、あの二人が来たの」
杉浦「彼…榊原君の言動に疑問を持ったのはその時よ」
杉浦「榊原君はあの時、彩と泉美に断りを入れてから二人の間に座ったり、手料理を進めてきたりしたの」
杉浦「普通、いない者がそんな事する?ルール上返事の出来ない相手に向かって。だから私、その時は…」
杉浦「こりゃマジで無責任男だわ、事故に見せかけてこの世からいない者にしてやろうかしら」ベーリング・アイ
望月「ひっ」ビク
杉浦「とか、ちょっと思ったわけ」
杉浦「でも、その後の見崎や私たちに対する態度を見て…望月君と同じ違和感を持ったのよ」
杉浦「気がついたら、何よりも優先しなければならないはずのルールを軽視するような事も無意識に言ってたわ…」
杉浦「優しくて面倒見のいい、いつも通りの榊原君。でも、いない者のルールだけを、まるで無いもののように振舞ってる」
杉浦「どう考えてもおかしい、だから私…榊原君は、何か勘違いしているんじゃないか…って、思い始めたの」
杉浦「彼…榊原君の言動に疑問を持ったのはその時よ」
杉浦「榊原君はあの時、彩と泉美に断りを入れてから二人の間に座ったり、手料理を進めてきたりしたの」
杉浦「普通、いない者がそんな事する?ルール上返事の出来ない相手に向かって。だから私、その時は…」
杉浦「こりゃマジで無責任男だわ、事故に見せかけてこの世からいない者にしてやろうかしら」ベーリング・アイ
望月「ひっ」ビク
杉浦「とか、ちょっと思ったわけ」
杉浦「でも、その後の見崎や私たちに対する態度を見て…望月君と同じ違和感を持ったのよ」
杉浦「気がついたら、何よりも優先しなければならないはずのルールを軽視するような事も無意識に言ってたわ…」
杉浦「優しくて面倒見のいい、いつも通りの榊原君。でも、いない者のルールだけを、まるで無いもののように振舞ってる」
杉浦「どう考えてもおかしい、だから私…榊原君は、何か勘違いしているんじゃないか…って、思い始めたの」
望月「……………」ポケー
杉浦「何よ、その顔」
望月「あ、い、いや…なんか意外だなって…杉浦さん榊原君のことよく見てるんだね、もしかして榊原君のこt
杉浦「…………」ベーリングアイ
望月「やっ、ご、ごめんなさい何でもないですぅっ」ビビリ
辻井「ふふふ…でも、杉浦さんの話は実に有意義だったよ。なるほどね…勘違い、勘違いか…」
辻井「…だからあの時…榊原君が…いや…発想を…あり得る…彼が…ということは誰が…なるほど…」ブツブツ
望月「……」
杉浦「……」
望月「辻井君?」
辻井「おっと、失礼…でも、少しづつ見えてきたよ」
望月「え?」
辻井「それでは一つ整理してみよう。まずは僕達がニュートラルに置かれている場、これをハッキリさせておこうか」
杉浦「何よ、その顔」
望月「あ、い、いや…なんか意外だなって…杉浦さん榊原君のことよく見てるんだね、もしかして榊原君のこt
杉浦「…………」ベーリングアイ
望月「やっ、ご、ごめんなさい何でもないですぅっ」ビビリ
辻井「ふふふ…でも、杉浦さんの話は実に有意義だったよ。なるほどね…勘違い、勘違いか…」
辻井「…だからあの時…榊原君が…いや…発想を…あり得る…彼が…ということは誰が…なるほど…」ブツブツ
望月「……」
杉浦「……」
望月「辻井君?」
辻井「おっと、失礼…でも、少しづつ見えてきたよ」
望月「え?」
辻井「それでは一つ整理してみよう。まずは僕達がニュートラルに置かれている場、これをハッキリさせておこうか」
お見舞いにきた時アカザーさんこういっちゃんに話しかけてたよな・・・
恒一「しかたないよ…それにもう、過ぎたことだし…」
なるほど
なるほど
辻井「僕達のクラスにはルールがある。ルールの内容は割愛するが、そのルールの縛りから開放されるには2つの方法がある」
杉浦「卒業までの一年間、ルールを守りきる事と…」
望月「えっと…そうか、ルールを守れなかった時だね?」
辻井「ご名答…しかしいくらニブチンな榊原君でも、流石に時間の概念はあるだろう…となると」
杉浦「榊原君は…ルールが守れなかったと考えていたの?」
辻井「論理的帰納法に基づくとそうなるね」
望月「つまり榊原君は…おまじないが失敗したと勘違いしていた…ってこと?」
辻井「いや…それがね、そうとも言い切れないんだよ」
望月「ど、どういうこと?」
辻井「君達が言うとおり、榊原君が何か勘違いしていた可能性はもちろんある…でもね」
辻井「僕はもう一つの可能性に辿り着いた。それは…」
辻井「勘違いしていたのは、僕達のほうだったのかもしれないってことさ」
杉浦「卒業までの一年間、ルールを守りきる事と…」
望月「えっと…そうか、ルールを守れなかった時だね?」
辻井「ご名答…しかしいくらニブチンな榊原君でも、流石に時間の概念はあるだろう…となると」
杉浦「榊原君は…ルールが守れなかったと考えていたの?」
辻井「論理的帰納法に基づくとそうなるね」
望月「つまり榊原君は…おまじないが失敗したと勘違いしていた…ってこと?」
辻井「いや…それがね、そうとも言い切れないんだよ」
望月「ど、どういうこと?」
辻井「君達が言うとおり、榊原君が何か勘違いしていた可能性はもちろんある…でもね」
辻井「僕はもう一つの可能性に辿り着いた。それは…」
辻井「勘違いしていたのは、僕達のほうだったのかもしれないってことさ」
杉浦「…どういう意味?」
辻井「言葉通りさ。おまじないがまだ続いているものと勘違いしていたのが僕達。」
辻井「何があったのか知らないけど、おまじないが終わったことを知っていたのが榊原君」
辻井「僕達が置かれている環境の性質上、可能性が高いのはこっちのケースだと思う。」
辻井「何せ審判がいないんだ。耳を澄ませても笛の音は聞こえない。目を凝らしてもフラグは振られない」
辻井「ルールが破られたことを知ることが出来るのは、ルールが破られた場所にいた当事者だけなのさ」
辻井「つまり榊原君が終わったと認識している以上、終わっている可能性は限りなく高い…ということだよ」
望月「でも、じゃあ一体何が…」
辻井「さあね。でもこの場合は…何が、というより「誰が」と考えるのが正しい」
辻井「本来、違反者は僕達「いる者」以外には成りようが無い。「いない者」の二人は違反できない」
辻井「だって彼らはいない者なんだから」
辻井「言葉通りさ。おまじないがまだ続いているものと勘違いしていたのが僕達。」
辻井「何があったのか知らないけど、おまじないが終わったことを知っていたのが榊原君」
辻井「僕達が置かれている環境の性質上、可能性が高いのはこっちのケースだと思う。」
辻井「何せ審判がいないんだ。耳を澄ませても笛の音は聞こえない。目を凝らしてもフラグは振られない」
辻井「ルールが破られたことを知ることが出来るのは、ルールが破られた場所にいた当事者だけなのさ」
辻井「つまり榊原君が終わったと認識している以上、終わっている可能性は限りなく高い…ということだよ」
望月「でも、じゃあ一体何が…」
辻井「さあね。でもこの場合は…何が、というより「誰が」と考えるのが正しい」
辻井「本来、違反者は僕達「いる者」以外には成りようが無い。「いない者」の二人は違反できない」
辻井「だって彼らはいない者なんだから」
杉浦「…くっ」ギリ
辻井「おや、杉浦さんどうかしたのかい?」
杉浦「どうしたもこうしたもないわ…やっぱり私達の中にルールを破ったアホがいたのよ?」
辻井「まあ、そうなるね」
杉浦「私達がどれだけ神経削ってたと思ってるの?許せない…」
辻井「もし、違反者が見つかったらどうするつもり?」
杉浦「犯人には然るべき報いを受けてもらうわ」
辻井「おや、杉浦さんどうかしたのかい?」
杉浦「どうしたもこうしたもないわ…やっぱり私達の中にルールを破ったアホがいたのよ?」
辻井「まあ、そうなるね」
杉浦「私達がどれだけ神経削ってたと思ってるの?許せない…」
辻井「もし、違反者が見つかったらどうするつもり?」
杉浦「犯人には然るべき報いを受けてもらうわ」
望月「そ、そんなのダメだよ…」
杉浦「どうして?そいつのせいで私達、死ぬかもしれないのよ?」
望月「でも、制裁だなんてそんなの…」
杉浦「…あんた…もしかして何か心当たりあるんじゃないでしょうね…」
望月「ひっ」
杉浦「それとも…まさかあんたが…」
望月「ちち、違うよ…ぼくは…でも…あうう…」ガタガタ
辻井「まあ待ちなって、杉浦さん」
杉浦「…」
辻井「別に深く考える必要は無い、犯人ならもう判ってる」
杉浦「誰よ…そのバカは」
辻井「さあね」
杉浦「喧嘩売ってるの…?」
辻井「僕は犯人を知らない。でも犯人を知っている人ならいるだろう?」
辻井「そろそろ入って来てもいいよ、榊原君」
杉浦「どうして?そいつのせいで私達、死ぬかもしれないのよ?」
望月「でも、制裁だなんてそんなの…」
杉浦「…あんた…もしかして何か心当たりあるんじゃないでしょうね…」
望月「ひっ」
杉浦「それとも…まさかあんたが…」
望月「ちち、違うよ…ぼくは…でも…あうう…」ガタガタ
辻井「まあ待ちなって、杉浦さん」
杉浦「…」
辻井「別に深く考える必要は無い、犯人ならもう判ってる」
杉浦「誰よ…そのバカは」
辻井「さあね」
杉浦「喧嘩売ってるの…?」
辻井「僕は犯人を知らない。でも犯人を知っている人ならいるだろう?」
辻井「そろそろ入って来てもいいよ、榊原君」
ガチャリ
恒一「…………」
望月「!!?」
杉浦「……」
辻井「やあ、榊原君。メールを読んでくれたようだね。折角だから僕のアドレスを登録しておいてくれたまえ」
望月「あ…う…」フイ
辻井「望月君、もういいんだってば。もうおまじないは終わっている。そうだろ?榊原君」
恒一「……うん」
杉浦「榊原君、誰よ、ルールを破ったバカは誰?」ベーリングアイ
恒一「うっ」ビクッ
辻井「まあまあ杉浦さん、そう焦らないで」
恒一「…………」
望月「!!?」
杉浦「……」
辻井「やあ、榊原君。メールを読んでくれたようだね。折角だから僕のアドレスを登録しておいてくれたまえ」
望月「あ…う…」フイ
辻井「望月君、もういいんだってば。もうおまじないは終わっている。そうだろ?榊原君」
恒一「……うん」
杉浦「榊原君、誰よ、ルールを破ったバカは誰?」ベーリングアイ
恒一「うっ」ビクッ
辻井「まあまあ杉浦さん、そう焦らないで」
望月「榊原君…見崎さんは…?」
恒一「見崎なら教室に…保健室から戻ってきた多々良さんにじゃれついてるよ」
辻井「ふふふ、彼女は子供に好かれそうだからね…で、話は聞いててくれたよね」
恒一「うん…やっぱり、みんなはまだ僕達のことを「いない者」だと思ってたんだね」
望月「じゃあ、やっぱり…」
恒一「うん、途中から何か変だなとは思ってたんだけど…」ポリポリ
望月「いくらなんでも鈍感すぎるよ…榊原君…」
辻井「そうとも言い切れないよ。…いや、確かに彼は鈍感なところはあるが」
恒一「そ、そうかな?そんなこと無いと思うけど…」
辻井「ふふふ…ただ、今日に限っては偶然が重なって榊原君が確信を持つのを妨げていたんだよ」
辻井「思い出してごらん」
恒一「見崎なら教室に…保健室から戻ってきた多々良さんにじゃれついてるよ」
辻井「ふふふ、彼女は子供に好かれそうだからね…で、話は聞いててくれたよね」
恒一「うん…やっぱり、みんなはまだ僕達のことを「いない者」だと思ってたんだね」
望月「じゃあ、やっぱり…」
恒一「うん、途中から何か変だなとは思ってたんだけど…」ポリポリ
望月「いくらなんでも鈍感すぎるよ…榊原君…」
辻井「そうとも言い切れないよ。…いや、確かに彼は鈍感なところはあるが」
恒一「そ、そうかな?そんなこと無いと思うけど…」
辻井「ふふふ…ただ、今日に限っては偶然が重なって榊原君が確信を持つのを妨げていたんだよ」
辻井「思い出してごらん」
辻井「一時間目の犠牲者…他に言い方が思いつかないからそう呼ばせてもらうけど、榊原君、憶えてるかい?」
恒一「それが…僕、二日前から色々あってろくに寝てなくて…居眠りしてたんだ」
辻井「うん、気持ちよさそうに眠ってたよ。お陰で佐藤さんは暴走し、教室から出ていってしまった」
恒一「ぼ、暴走?何があったの?そういえば佐藤さんの笑い声が寝起き際に聞こえた気はしたけど…」
辻井「佐藤さんはね、見崎さんが喉に飴玉を詰まらせた事を、必死で君に知らせようとしてくれたんだ」
辻井「でも、佐藤さんにとって君は「いない者」…声をかけるなんて出来るはずがない」
辻井「しかし見崎さんの窮地を見逃すことも出来ない。でも助けられない。相当なジレンマを感じた事だろう…」
辻井「そこで彼女の取った方法は…賢い方法とは言えないけど、奇天烈な大声をあげて危険を知らせることだった」
辻井「優しい子だけど、少し慌てすぎてしまったようだね。榊原君、後で彼女にお礼を言っておくといいよ」
恒一「う、うん…そうするよ」
恒一「それが…僕、二日前から色々あってろくに寝てなくて…居眠りしてたんだ」
辻井「うん、気持ちよさそうに眠ってたよ。お陰で佐藤さんは暴走し、教室から出ていってしまった」
恒一「ぼ、暴走?何があったの?そういえば佐藤さんの笑い声が寝起き際に聞こえた気はしたけど…」
辻井「佐藤さんはね、見崎さんが喉に飴玉を詰まらせた事を、必死で君に知らせようとしてくれたんだ」
辻井「でも、佐藤さんにとって君は「いない者」…声をかけるなんて出来るはずがない」
辻井「しかし見崎さんの窮地を見逃すことも出来ない。でも助けられない。相当なジレンマを感じた事だろう…」
辻井「そこで彼女の取った方法は…賢い方法とは言えないけど、奇天烈な大声をあげて危険を知らせることだった」
辻井「優しい子だけど、少し慌てすぎてしまったようだね。榊原君、後で彼女にお礼を言っておくといいよ」
恒一「う、うん…そうするよ」
辻井「2時間目の犠牲者は有田さんだね。榊原君は眠ってたから何の事か解らないと思うけど」
恒一「恥ずかしながら…」
辻井「いかんね榊原君、学校は学習の場であって、眠る所ではないよ」
恒一「ごめん…」
辻井「まあ気持ちは分かるよ。この陽気だしね。それに浅い睡眠は集中力の回復に非常に…」
恒一「あの、話がそれてない?」
辻井「授業中の居眠り…これは社会に出てからはからではそうそう味わえない事だから今のうちに…」
恒一「辻井君、有田さんはどうなったの?」
辻井「………それは僕の口からは言えないが…榊原君、有田さんは深刻な精神的ダメージを負っている可能性がある」
恒一「え?」
辻井「慰めてやってくれ。あと、謝罪も。君の顔など見たくないと言われるかもしれないけど」
恒一「ぼ、僕、有田さんに何か悪いことしちゃったのかな…」
辻井「うーん…厳密に言えば君は悪くないんだが…とにかく、誠心誠意こころをこめて謝っておくんだよ」
恒一「うん…わかったよ」
恒一「恥ずかしながら…」
辻井「いかんね榊原君、学校は学習の場であって、眠る所ではないよ」
恒一「ごめん…」
辻井「まあ気持ちは分かるよ。この陽気だしね。それに浅い睡眠は集中力の回復に非常に…」
恒一「あの、話がそれてない?」
辻井「授業中の居眠り…これは社会に出てからはからではそうそう味わえない事だから今のうちに…」
恒一「辻井君、有田さんはどうなったの?」
辻井「………それは僕の口からは言えないが…榊原君、有田さんは深刻な精神的ダメージを負っている可能性がある」
恒一「え?」
辻井「慰めてやってくれ。あと、謝罪も。君の顔など見たくないと言われるかもしれないけど」
恒一「ぼ、僕、有田さんに何か悪いことしちゃったのかな…」
辻井「うーん…厳密に言えば君は悪くないんだが…とにかく、誠心誠意こころをこめて謝っておくんだよ」
恒一「うん…わかったよ」
辻井「さて、問題は3時間目だね。ここで榊原君は目を覚ました。そうだね?」
恒一「うん、小椋さんと渡辺さんが、勅使河原と何やら騒いでて…でも少し寝ぼけてたから何だったのかまでは…」
辻井「結構。その後のことは覚えてる?」
恒一「うーん、見崎が渡辺さんと絵を描いてて…」
恒一「そうだ、それを見て僕は、みんなも見崎がいない者ではなくなったと認識してる、と改めて確信したんだよ」
辻井「だろうね…あの微笑ましい光景は、どう見ても渡辺さんと見崎さんが仲良く遊んでいるようにしか見えなかったからなぁ…」
辻井「だから小椋さんも気が気じゃなかったことだろう。慌てて渡辺さんを連れ出そうとしてあんな子芝居を…」
恒一「そうだったのか…僕はてっきり、小椋さんが渡辺さんに想いのたけを告白したものだとばかり…」
辻井「演劇部員としての能力がおかしな方向に作用したみたいだね。金木さんと松井さんが触発されたのには僕も驚いた」
恒一「小椋さんと渡辺さん、大丈夫かな…」
辻井「心配なら君が連れ戻してやるといい、二人相手はキツイかもしれないがね。ふふふ、いや失礼」
恒一「うん、努力するよ」
望月「え、ええええっ!?」
恒一「え?な、なに?」
辻井「…どうも話が噛み合っていない気がするな。君の周りの女の子は苦労しそうだ」
恒一「うん、小椋さんと渡辺さんが、勅使河原と何やら騒いでて…でも少し寝ぼけてたから何だったのかまでは…」
辻井「結構。その後のことは覚えてる?」
恒一「うーん、見崎が渡辺さんと絵を描いてて…」
恒一「そうだ、それを見て僕は、みんなも見崎がいない者ではなくなったと認識してる、と改めて確信したんだよ」
辻井「だろうね…あの微笑ましい光景は、どう見ても渡辺さんと見崎さんが仲良く遊んでいるようにしか見えなかったからなぁ…」
辻井「だから小椋さんも気が気じゃなかったことだろう。慌てて渡辺さんを連れ出そうとしてあんな子芝居を…」
恒一「そうだったのか…僕はてっきり、小椋さんが渡辺さんに想いのたけを告白したものだとばかり…」
辻井「演劇部員としての能力がおかしな方向に作用したみたいだね。金木さんと松井さんが触発されたのには僕も驚いた」
恒一「小椋さんと渡辺さん、大丈夫かな…」
辻井「心配なら君が連れ戻してやるといい、二人相手はキツイかもしれないがね。ふふふ、いや失礼」
恒一「うん、努力するよ」
望月「え、ええええっ!?」
恒一「え?な、なに?」
辻井「…どうも話が噛み合っていない気がするな。君の周りの女の子は苦労しそうだ」
恒一「ところで辻井君」
辻井「なにかな榊原君」
恒一「渡辺さんの名前って、どう呼べばいいのかな」
辻井「…次は4時間目だね」
恒一「ねえ」
辻井「望月君、あとで説明してやってくれたまえ」
望月「えっ、そんな、困るよぉ…」
辻井「なにかな榊原君」
恒一「渡辺さんの名前って、どう呼べばいいのかな」
辻井「…次は4時間目だね」
恒一「ねえ」
辻井「望月君、あとで説明してやってくれたまえ」
望月「えっ、そんな、困るよぉ…」
辻井「4時間目は美術だったね。この時間割りもまた、すこぶるタイミングの悪いものだった」
辻井「今なら君も分るだろう?」
恒一「うん…多々良さん達は、なにも真剣に絵を描いてたわけじゃなかったんだね…」
辻井「その通りだ。君の何気ない言動によって随分混乱していたね」
恒一「ああ、悪いことしちゃったなぁ。話しかけるわ被写体を見崎に持たせるわ…うう」
辻井「まぁ、あの時君が多々良さんに話しかけるのを見てたお陰で、僕はここにいるわけなんだがね」
恒一「それに僕も、美術系の学校に進学するために集中して描いてたから…あとで謝っておこう」
辻井「ぬっふっふっふ、多々良さんには個別に謝罪しておくと良い事があるかもしれないぜ」
恒一「うん、じゃあそうするよ」
望月(榊原君のこういうとこ、好感は持てるけどいずれ大変な修羅場を呼び寄せそうで怖いな)
辻井「今なら君も分るだろう?」
恒一「うん…多々良さん達は、なにも真剣に絵を描いてたわけじゃなかったんだね…」
辻井「その通りだ。君の何気ない言動によって随分混乱していたね」
恒一「ああ、悪いことしちゃったなぁ。話しかけるわ被写体を見崎に持たせるわ…うう」
辻井「まぁ、あの時君が多々良さんに話しかけるのを見てたお陰で、僕はここにいるわけなんだがね」
恒一「それに僕も、美術系の学校に進学するために集中して描いてたから…あとで謝っておこう」
辻井「ぬっふっふっふ、多々良さんには個別に謝罪しておくと良い事があるかもしれないぜ」
恒一「うん、じゃあそうするよ」
望月(榊原君のこういうとこ、好感は持てるけどいずれ大変な修羅場を呼び寄せそうで怖いな)
辻井「さて、僕が観察できたのはここまでだ。あとは杉浦さんに語ってもらおうか」
杉浦「もういいわ。今までの話で大方納得できた。どうやら私と辻井君の推理は正しかったようね」
杉浦「もう「クラスの決め事」は破られていた。見崎さんも榊原君も、もういない者扱いされる必要は無い…意味も、ない」
辻井「そういうことさ。もう陰湿なゲームはお仕舞いだ。災厄は起きるだろうが、なに、終わった事を気にしても仕方ない」
辻井「元々僕は、こんな生け贄じみたやり方は気に食わなかったんだ。今更言うのもなんだがね。ああ、清々したよ」
望月「そ、そうだよね!辻井君の言うとおりだよ!もう後ろめたい思いしながらオドオドして生活する必要ないんだよ!」
望月「榊原君、見崎さんもだけど、今まで本当にごめんよ。僕、間違ってるとは思っててもやっぱり怖くて…」
恒一「気にしてないよ。僕も君と話せないのは寂しかったしね。また一緒に帰ろう」
望月「えっ、あ、う、うん!」/////
辻井「すばらしい光景だね、いろんな意味で。杉浦さんもそう思わないかい?」
杉浦「そーね…泉美も喜ぶかもね…」
辻井「…………」ニヤ
杉浦「もういいわ。今までの話で大方納得できた。どうやら私と辻井君の推理は正しかったようね」
杉浦「もう「クラスの決め事」は破られていた。見崎さんも榊原君も、もういない者扱いされる必要は無い…意味も、ない」
辻井「そういうことさ。もう陰湿なゲームはお仕舞いだ。災厄は起きるだろうが、なに、終わった事を気にしても仕方ない」
辻井「元々僕は、こんな生け贄じみたやり方は気に食わなかったんだ。今更言うのもなんだがね。ああ、清々したよ」
望月「そ、そうだよね!辻井君の言うとおりだよ!もう後ろめたい思いしながらオドオドして生活する必要ないんだよ!」
望月「榊原君、見崎さんもだけど、今まで本当にごめんよ。僕、間違ってるとは思っててもやっぱり怖くて…」
恒一「気にしてないよ。僕も君と話せないのは寂しかったしね。また一緒に帰ろう」
望月「えっ、あ、う、うん!」/////
辻井「すばらしい光景だね、いろんな意味で。杉浦さんもそう思わないかい?」
杉浦「そーね…泉美も喜ぶかもね…」
辻井「…………」ニヤ
辻井「おや、おやおやおや…杉浦さん、顔色がすぐれないねぇ」
杉浦「あたりまえでしょ…まだ一番大事な事、聞いてないのよ」
杉浦「榊原君、答えてもらうわよ…ルールを破った馬鹿の名前、教えなさい」
恒一「……ッ!」ギクリ
望月「杉浦さん…もういいよ、今更そんなこと…」
杉浦「いい訳無いでしょ!」
望月「ひっ」ビクッ
杉浦「榊原君は、まあいいわ…言いたい事はあるけど、確かに違反者にはなり得ないからね…災厄が始まってしまった事も、この際よしとするわ」
杉浦「でも、私達の努力を無駄にしたマヌケには然るべき報いを受けてもらうわ」
辻井「ほう…例えばどんな?」
杉浦「あたりまえでしょ…まだ一番大事な事、聞いてないのよ」
杉浦「榊原君、答えてもらうわよ…ルールを破った馬鹿の名前、教えなさい」
恒一「……ッ!」ギクリ
望月「杉浦さん…もういいよ、今更そんなこと…」
杉浦「いい訳無いでしょ!」
望月「ひっ」ビクッ
杉浦「榊原君は、まあいいわ…言いたい事はあるけど、確かに違反者にはなり得ないからね…災厄が始まってしまった事も、この際よしとするわ」
杉浦「でも、私達の努力を無駄にしたマヌケには然るべき報いを受けてもらうわ」
辻井「ほう…例えばどんな?」
杉浦「フン…そうね、少なくとも二度と私たちの前に姿を現せないように痛めつけてやろうかしら」
望月「す、杉浦さん…」
辻井「ほうほう、それは素晴らしい…僕も協力するとしよう」
望月「つ、辻井君!?」
杉浦「肉体的なのは勿論、精神的にもとことん追い詰めてやる…真っ先に災厄の犠牲者になるようにね…」
望月「そ、そんな…ダメだよぅ」
杉浦「いっそのこと、災厄にかこつけて、この手で…」
望月「杉浦さん、変だよ…そんな人じゃなかったのに…」
辻井「そうだね。いいよ、予想通りだ」
望月「辻井君まで!!なんで、なんでそうなるんだよ!!」
恒一(…………予想通り?)
望月「す、杉浦さん…」
辻井「ほうほう、それは素晴らしい…僕も協力するとしよう」
望月「つ、辻井君!?」
杉浦「肉体的なのは勿論、精神的にもとことん追い詰めてやる…真っ先に災厄の犠牲者になるようにね…」
望月「そ、そんな…ダメだよぅ」
杉浦「いっそのこと、災厄にかこつけて、この手で…」
望月「杉浦さん、変だよ…そんな人じゃなかったのに…」
辻井「そうだね。いいよ、予想通りだ」
望月「辻井君まで!!なんで、なんでそうなるんだよ!!」
恒一(…………予想通り?)
杉浦「榊原君、犯人は誰?」
恒一「………」
杉浦「答えなさい」
恒一「………いやだ」
杉浦「もう一度聞くわ…犯人は誰?」
恒一「答えたくな
杉浦「答えろッ!!!」
恒一「断るッ!!!」
杉浦「このガキぃ…ッ!!」グイッ
恒一「………」
杉浦「答えなさい」
恒一「………いやだ」
杉浦「もう一度聞くわ…犯人は誰?」
恒一「答えたくな
杉浦「答えろッ!!!」
恒一「断るッ!!!」
杉浦「このガキぃ…ッ!!」グイッ
恒一「くっ…答えたら…君は…ぐっ!」ギリギリ
杉浦「あたりまえでしょ…!あたし達が…どれだけ苦労してきたか…わかってんの!?」
望月「やっ、やめてよ!お願いだよ杉浦さん手を離して!もうやめて!」
杉浦「答えろ…!答えろ…!答えろ……ッ!」ギリギリギリ
恒一「くっ…ぐ、かはっ……」グググ
望月「違うよ!杉浦さん!榊原君が言わないのは、それは、それは君の事を…!」
杉浦「あたりまえでしょ…!あたし達が…どれだけ苦労してきたか…わかってんの!?」
望月「やっ、やめてよ!お願いだよ杉浦さん手を離して!もうやめて!」
杉浦「答えろ…!答えろ…!答えろ……ッ!」ギリギリギリ
恒一「くっ…ぐ、かはっ……」グググ
望月「違うよ!杉浦さん!榊原君が言わないのは、それは、それは君の事を…!」
杉浦「……あ?」パッ
恒一「ゲホッ、ゲェホッ!ゴホッ、はあ、はあ、はぁ…く…」
杉浦「どういうこと?何?あたしが何よ!?何だってのよッ!!」
望月「ひっ」
杉浦「望月君…あんた、何か気付いてるんじゃないの?ねえ。どうなの?ねえ。ねえ。」
望月「ち、ちが…ぼくは…ひぐっ、ひっく、ぼくは…さかきばらくんは……」ポロポロ
杉浦「ふぅ……ほら、泣かないの…男の子でしょ?ね?目星着いてるんでしょ?おしえて?ねぇ、おい」
望月「い、いえない…ひっく、いえないよぅ…ダメだよ…えっぐ、えっぐ…」ガタガタ
杉浦「どいつもこいつも…」ガシ メシメシ
望月「あうぃ、いた、いたいよ、離してぇ…うっ、うえっ、うええぇ~」ポロポロ
辻井「犯人が判ったよ」
恒一「ゲホッ、ゲェホッ!ゴホッ、はあ、はあ、はぁ…く…」
杉浦「どういうこと?何?あたしが何よ!?何だってのよッ!!」
望月「ひっ」
杉浦「望月君…あんた、何か気付いてるんじゃないの?ねえ。どうなの?ねえ。ねえ。」
望月「ち、ちが…ぼくは…ひぐっ、ひっく、ぼくは…さかきばらくんは……」ポロポロ
杉浦「ふぅ……ほら、泣かないの…男の子でしょ?ね?目星着いてるんでしょ?おしえて?ねぇ、おい」
望月「い、いえない…ひっく、いえないよぅ…ダメだよ…えっぐ、えっぐ…」ガタガタ
杉浦「どいつもこいつも…」ガシ メシメシ
望月「あうぃ、いた、いたいよ、離してぇ…うっ、うえっ、うええぇ~」ポロポロ
辻井「犯人が判ったよ」
杉浦「あ?」
辻井「犯人が判ったよ、杉浦さん」
杉浦「誰よ」
辻井「その前に引っ掴んでる望月君の髪を離してやってくれ…ハゲた望月君なんて見たくないからね」
杉浦「ああん?」
望月「えぐ、ひっぐ、うえっ、えっ…」シクシク
杉浦「ちっ」パッ
望月「あうっ、う…ううぅ~…」ドサッ ブルブル
杉浦「さっさと教えなさいよ…もし、言いたくないなんてぬかしたら…」
杉浦「今度は…」
杉浦「殺してしまうかも…」
辻井(杉浦さん、本気みたいだね…これも災厄の影響かな?やれやれ、深入りしすぎたかな…)
辻井「……」ニヤッ
辻井「犯人が判ったよ、杉浦さん」
杉浦「誰よ」
辻井「その前に引っ掴んでる望月君の髪を離してやってくれ…ハゲた望月君なんて見たくないからね」
杉浦「ああん?」
望月「えぐ、ひっぐ、うえっ、えっ…」シクシク
杉浦「ちっ」パッ
望月「あうっ、う…ううぅ~…」ドサッ ブルブル
杉浦「さっさと教えなさいよ…もし、言いたくないなんてぬかしたら…」
杉浦「今度は…」
杉浦「殺してしまうかも…」
辻井(杉浦さん、本気みたいだね…これも災厄の影響かな?やれやれ、深入りしすぎたかな…)
辻井「……」ニヤッ
辻井「犯人は、榊原君がいない者ではなくなったとき、そばにいた人間だ」
辻井「つまり犯人は僕達の知らないことを知っていた人間である」
辻井「僕達が登校して、ちょ、杉浦さんその逆手に持ったボールペン仕舞ってくれないかな。ちゃんと言うから」
辻井「えーと、どこまで話したっけか…そうそう」
辻井「僕らが教室に集まってから榊原君たちが来るまでに、一人だけ、妙な発言をした人間がいたんだよ。憶えてるかな?」
望月「だめだ…お願い、言っちゃダメ…」
辻井「望月君、やはり気がついていたんだね…ここに来たときに言いかけたのは、つまりそういうことか」
辻井「あの時、これから起こるであろう混乱を予想していた者がいたんだよ。前日に、何らかの理由で榊原君たちに接触し、禁を破った違反者が」
辻井「そいつの名は…」
恒一「うおおおおおおおおおおおおおッ!!」
バキッ
辻井「つまり犯人は僕達の知らないことを知っていた人間である」
辻井「僕達が登校して、ちょ、杉浦さんその逆手に持ったボールペン仕舞ってくれないかな。ちゃんと言うから」
辻井「えーと、どこまで話したっけか…そうそう」
辻井「僕らが教室に集まってから榊原君たちが来るまでに、一人だけ、妙な発言をした人間がいたんだよ。憶えてるかな?」
望月「だめだ…お願い、言っちゃダメ…」
辻井「望月君、やはり気がついていたんだね…ここに来たときに言いかけたのは、つまりそういうことか」
辻井「あの時、これから起こるであろう混乱を予想していた者がいたんだよ。前日に、何らかの理由で榊原君たちに接触し、禁を破った違反者が」
辻井「そいつの名は…」
恒一「うおおおおおおおおおおおおおッ!!」
バキッ
辻井「がはっ」ダサッ
杉浦「…ちっ…邪魔するなっ」ガシッ
恒一「やめろ!今更そんなこと言ってどうなる!離せ!くそ!言うな!言うなぁあああッ!!」ジタバタ
辻井「ふ…なかなかいいパンチしてるじゃないか…榊原君。膝に来たよ……」カクカク
辻井「杉浦さん、しばらくそうやって彼を抑えててくれたまえ。次食らったら多分立てなくなるからね」
辻井「そうでなくても現在災厄の真っただ中なんだ。いや、危ないとこだった」
杉浦「さっさと犯人の名前、おしえなさい」
辻井「そうだね。もったいぶると碌なことがないな、いててて」
辻井「赤沢さんだよ、犯人は。今朝僕達に覚悟しろって教えてくれたろう」
辻井「おおかた昨日か一昨日のうちに、見崎さんが入院した事を知って駆けつけたんだろうね」
辻井「さて、どうしようか杉浦さん」
辻井「おや、どうかしたのかい杉浦さん」
辻井「なんて顔してるんだい?気分でも悪いのかい?さっきまでの勢いはどうしたんだい?」
辻井「赤沢さんに追い込みをかけて、きっちりとカタに嵌めようじゃないか、ねえ、杉浦さん」
杉浦「…ちっ…邪魔するなっ」ガシッ
恒一「やめろ!今更そんなこと言ってどうなる!離せ!くそ!言うな!言うなぁあああッ!!」ジタバタ
辻井「ふ…なかなかいいパンチしてるじゃないか…榊原君。膝に来たよ……」カクカク
辻井「杉浦さん、しばらくそうやって彼を抑えててくれたまえ。次食らったら多分立てなくなるからね」
辻井「そうでなくても現在災厄の真っただ中なんだ。いや、危ないとこだった」
杉浦「さっさと犯人の名前、おしえなさい」
辻井「そうだね。もったいぶると碌なことがないな、いててて」
辻井「赤沢さんだよ、犯人は。今朝僕達に覚悟しろって教えてくれたろう」
辻井「おおかた昨日か一昨日のうちに、見崎さんが入院した事を知って駆けつけたんだろうね」
辻井「さて、どうしようか杉浦さん」
辻井「おや、どうかしたのかい杉浦さん」
辻井「なんて顔してるんだい?気分でも悪いのかい?さっきまでの勢いはどうしたんだい?」
辻井「赤沢さんに追い込みをかけて、きっちりとカタに嵌めようじゃないか、ねえ、杉浦さん」
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