元スレ恒一「ウォーターボーイズ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 :
全員身長180cm越えてそうだな
152 = 92 :
勅使河原(こいつ今、赤沢をまるでその他みてえに言わなかったか?)
勅使河原(前までなら必ずいの一番に名前を出してたのに……何が……?)
恒一「皆凄い筋肉だね。どういうトレーニングをしてたの?」
中尾「別にトレーニングなんてしてねえよ」
川掘「ただ寝て食って仕事して、また疲れて寝て……それの繰り返しさ」
水野「気づいたらこうなっててよ。次第に運動量も増えていって」
前島「ためしに筋力測定をしたらまあまあな体になってたんだ」
望月「へえ、仕事はどんなのをしてたんだい」
水野「ただ漁の手伝いやモリを持って素潜りしたり、魚と喧嘩したり、祭に参加したり」
前島「その程度さ」
中尾「はっはっはっはっ!」
勅使河原「」
勅使河原(眼が、澄んでやがる……!)
153 = 92 :
王子「ただいまー……って、まだ全員じゃないのかな?」
猿田「ぞなー!」
米村「よっ、青春してるかい?」
勅使河原(よかった、こいつらはそこまで変わってねえ)
勅使河原(むしろ動画からは変化は感じ取れなかったのはどのグループでも同じだが、こいつらはせいぜい日焼けして少し体格が良くなった程度だ)
勅使河原(……むしろ俺らも体格とかよくなってんだけどな)
風見「練習の成果は?」
猿田「ばっちりぞな!」
王子「まさかクラビコードまで触らせてもらえるなんて感激したよ」
猿田「あそこまであれを弾きこなせる人がいるなんてびっくりぞなよ」
米村「教授の演奏はさすがに聞き惚れたよ」
勅使河原「ん」
勅使河原「んん?」
勅使河原「え、お前ら何の修行してきたの?」
王子「何って、シンクロだけど?」
154 = 92 :
風見「何聞いてんだよお前。普通そうだろ」
望月「インド式の計算術をマスターしても勅使河原くんは勅使河原くんのままだね」
勅使河原「いや、うん、あれ?」
王子「確かに音楽もほんのちょっぴり習ってきたけど」
猿田「それ以上に楽器を吹く事によってとんでもない肺活量を得てきたぞな」
米村「ギターが弾けるようになりました!」
勅使河原「そ、そうなのか」
望月「バカだなー」
風見「そこがお前のいいとこでもあるよ」
勅使河原「??? おう?」
156 = 92 :
和久井「僕達が最後みたいだね」
辻井「まったく、高林くんがモタモタしてるから」
高林「人のせいにするなんてフェアじゃないよね」
勅使河原「よ! 待ってたぞ!!」
和久井「それにしてもこれほどまでに健康的な肉体が素晴らしいなんて」
高林「ほんと、いまならフェアに戦えそうだよ」
辻井「まったく。しかし、現代の科学っていうのはスゴイよね。脳をいじるだけでここまでの潜在能力を引き出せるなんて」
高林「僕の場合は心臓をメインに補強したんだけどね」
和久井「フフフ……」
勅使河原(こいつらはマジで聞かないほうがよさそうだな……)
158 = 92 :
恒一「全員揃ったはいいけれど、もう文化祭まで時間はない! とりあえず合同練習を中心にやろう!」
風見「文化祭までノンストップ! 絶対成功させるぞ!!」
オー!
赤沢「これは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よこれは夢よ」
赤沢「恒一くんは今頃私とハワイコナエクストラファンシーで乾杯してるのよフフフフ」
赤沢「やっぱり泉美と飲むハワイコナエクストラファンシーは格別に美味しいよ」
赤沢「もう一杯おかわりをもらえるかな?」
赤沢「なら、口移しなんて、ど・う・か・し・ら?」チュッ
綾野「」チュッ
綾野「……」
綾野「あかん泉美が現実逃避の末、壊れた」
小椋「むしろこの状態で勝てると思ってたのが不思議だよね」
小椋「見崎さんなんてこの恒一くんに見切りをつけて別世界から恒一くんを召還しようって黒魔術に励んでるのに」
綾野「見崎さん努力型だから」
159 = 129 :
アカザーさん…
160 = 92 :
霧果「鳴ー? 今日は文化祭でしょ? 見に行ってもいい?」
見崎「いい……」
見崎「無能に文句言われるのもシャクだし仕事だけしてとっとと帰ってきて錬金術に挑戦してみよう」
見崎「水35?・アンモニア4?・石灰1.5kg・リン800g・塩分250g・硝石100g・硫黄80g・フッ素7.5g・鉄5g・ケイ素3g・その他少量の15の元素……」
見崎「集めるのが大変そう……いってきます」
未咲「鳴!」
見崎「!」
未咲「鳴のクラス、何やるのー?」
見崎「シンクロ……」
未咲「えー! 鳴がシンクロー? ウケル!!」
見崎「……」
見崎「私じゃなくて、男子」
未咲「? 男子? 男子のシンクロなんて見て面白いの?」
見崎「さあ、でも……」
見崎「見ないと面白いかつまらないかは分からない」
161 = 92 :
勅使河原「できる!」
デキル!
勅使河原「やれる!」
ヤレル!
勅使河原「絶対成功!」
ウオー!
勅使河原「うおー!!!」
恒一「……」
恒一「やっぱり本番前は緊張するね……」
江藤「分かるよ。手が震えてるもん」ギュ
恒一「……」
江藤「そんなに緊張するなら私が変わりに出ようか?」
恒一「!?」
江藤「ふふ、冗~談」
恒一「全く……。大丈夫、心配しないで、やれるから」
162 = 92 :
江藤「あー、残念」
恒一「?」
江藤「できないって弱音吐いたら頑張れるおまじないしようと思ったのに」
恒一「……」
恒一「できない」
恒一「やれない。もう緊張してガチガチ! 一歩も動けない!」
江藤「……んも~、恒一はしょうがないなぁ」チュッ
江藤「ん……」ヌル
恒一「……もっと」
江藤「だーめ……、続きは帰ってきてから」
恒一「だめ、我慢できないよ」
江藤「じゃあさっさといってさっさと帰ってくる」
勅使河原「はわわああわわあ///」
久保寺「あわわあうぁわあわ///」
怜子「」
163 = 97 :
さるよけ
164 = 92 :
風見「! 音楽が!」ダッ
勅使河原「先行ってるぞ!」ダッ
猿田「ぞな」ダッ
中尾「オープニングのダンスはまかせろー!!」ダッ
恒一「じゃあ、ここで待ってて」
恒一「飛んで帰ってくるから」
江藤「しょうがないなぁ……」
恒一「うん」
恒一「じゃあ、いってきます」ダッ
江藤「はい、いってらっしゃい」
江藤「……」
江藤「……頑張って!」
165 = 92 :
ダダダダダダッ
ウォーターボーイズ!!
柿沼「」ワクワク
佐藤「ふええ」
佐藤(この女なんでプールにスケッチブック持ち込んでんだよ)
杉浦「始まったわね」
赤沢「僕の前に道はない」
赤沢「僕の後ろに道は出来る」
多々良「この音楽……ベンチャーズ?」
中島「へえ、本格的だね」
金木「」イチャイチャ
松井「」イチャイチャ
166 = 92 :
勅使河原(と、ここでフラミンゴ!)
水野(おう!)
中尾(フラミンゴならまかせろー!)
オォー
勅使河原(よし、決まった。移動移動!)
水野(ん、あ! 中尾お前!)
中尾(! 水着が! どこだ!?)
中尾「……」
水野(お前っ!)
中尾(大丈夫。旦那がくれたふんどしをこんな事があろうかと口に含めといたんだ、こいつを……)ハキハキ
水野(……なんてヤツだよ! お前!)
中尾「へへっ」
167 = 92 :
望月(うっ! 足をあげるタイミングがズレた)
風見(望月!)
望月「……!」
望月(落ち着け、落ち着けー!)
望月(インドの頃を思い出せ! あの広大な大地を!)
望月(まったくあそこを思い出すたび人間のちっぽけさを思い知らされる)
望月(この程度のミスがなんだ! それよりももっと大きく動くんだ!!)
風見(! よし、立て直した)
風見(イメージするんだ! ゆかりだけじゃなく、成功している自分の姿も!!)
風見(……っ!)
169 = 92 :
王子(まだ飛び込んでから一回も顔を出してないのに苦しくない……)
米村(これが)
猿田(これが修行の成果ぞな)
王子(でも、僕らはこれだけじゃないよね)
猿田(ぞな)
米村(ああ!!)
王子「行くぞ!」
猿田「ぞな!」
米村「うぉおお!」
170 = 92 :
多々良「曲が終わると同時に猿田くんたちがプールサイドに……!」
多々良「!!」
多々良「生演奏! しかもヘルプに渡辺さんも入ってるし」
多々良「王子くんも猿田くんも上手くなってる」
多々良「米村くんも楽器なんか弾いた事なかったはずなのに……あそこまで……」
多々良「……」
多々良「私……」
多々良「私だって!!」ダッ
171 = 92 :
高林(体を動かすことがこんなに気持ちいいことだなんて!)
和久井(いままでは体が受け付けなかったけれど……!)
辻井(今なら跳べる!)バシャ!
オオー
辻井(見てるかい柿沼さん。君の同士である腐男子の僕は今、飛翔しているよ)
柿沼「」カキカキカキ
佐藤「ふええ、人間の顎の骨はそんなに細くないと思うよぅ」
柿沼「!?」
172 = 115 :
なにか激アツだな
174 = 92 :
恒一(いまならできるかもしれない……)サッ
王子(榊原くんのサイン!)
猿田(待ってたぞな)クイ
渡辺「!? 曲を変えるって事」
多々良「この曲は……」
米村(燃えよドラゴンのテーマさ!)
勅使河原(いけるのか? サカキ?)
恒一(大丈夫! 最初僕らにトラウマを植えつけたあの中国式シンクロ!)
恒一(見事に演じきってやる!)
175 = 119 :
非常に良SSだ
クラスメイト全体が関わってるものはやっぱりいいな
普段スポットが当たらない男子メインてのもすごい
176 = 92 :
川掘(まず一人目)
恒一「アター!」ガッ
中尾(二人目)
恒一「フー・・・・・・アチョー!」バキ
風見(僕が三人目)
恒一「アタタタタタ」ガガガガ
勅使河原(すげぇ。水中なのにサカキの声が響いてるぜ!)
望月(水中であそこまで動けるなんて。インドに行った意味はあったんだね)
前島(俺でラスト!!)
恒一「アーチャーォ!」ドゴ
177 = 92 :
小椋「まさかあの映画の中身をやっちゃうなんて……」
綾野「こういっちゃん、輝いてるよ!!」
未咲「スゴイスゴイ!!」
見崎「だね。すごいね」
見崎(ホント大した人。榊原くんは)
見崎(だから私も本気になってたんだけど、ね)
赤沢「もう秋か。――それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむのか、俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、??季節の上に死滅する人々からは遠く離れて」
見崎「しっかりしろ! 無能!!」
赤沢「!!」
見崎「何してるの。夢ならベッドの中だけで見なさい」
赤沢「」ジワ
178 = 92 :
猿田(最後の曲! いくぞなよ!)
王子(OK!)
多々良「FOOOOOOOOO!!」
渡辺「WOOOOOOOOOOO!!」
米村(……っ!)
水野(一段目!)ガシッ
前島(二段目!)ガシッ
和久井(三段目!)ガシッ
川掘(いけっ!)ガシッ
勅使河原(いけっ!)ガシッ
いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ! いけっ!
「「「「「「「「「「「「「上れ! タワーのてっぺん!!」」」」」」」」」」」」」
恒一「……」スッ
恒一「う……」
恒一「うぉおおおおおおおお!!」ガッ
180 = 119 :
恒一△
181 = 92 :
勅使河原「うおー! やったー!!」
風見「整列だ!!」
中尾「……ウウ」
高林「……グウ」
水野「よしよし」
川掘「おっしゃー!!」
望月「ひぃ……」ハアハア
恒一「……」ハアハア
恒一「……せーの」
「「「「「「「「「「「「「「ありがとうございましたっ!!」」」」」」」」」」」」」」
パチパチパチパチパチ
182 = 92 :
パチパチパチパチパチパチパチパチ……
タタタタタタタ……
恒一「ん……」チュッ
江藤「……ん」ヌル
恒一「……ただいま」
江藤「おかえり」
恒一「どうだった?」
江藤「んー。七十五点?」
恒一「ははっ、手厳しいなあ」
江藤「大丈夫、次は百点取れるから」
恒一「次?」
江藤「ほら」
アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!
赤沢「アンコール!」
見崎「アンコール!」
183 = 92 :
江藤「ほら、さっさと応えてきなよ? 大丈夫、私は逃げないから」
恒一「……ダメ」グイ
江藤「? え、ちょっと、何?」
勅使河原「うおおおおうおお!!」
久保寺「帰ってきて早々お姫様だっことはいい度胸ですね……」
恒一「このまま連れてく。言ったろう? 我慢できないって」
江藤「……」
江藤「しょうがないなぁ……」ニコ
恒一「うん……。僕はしょうがないヤツだから」ニッ
勅使河原「よーし!」
勅使河原「いくぞ野郎ども!!」
ウォー!! ウォーターボーイズ!!
終
184 = 115 :
乙
江藤SSは久しぶりだからよかったぜ
185 :
乙 面白かったよ
186 = 119 :
乙
面白かった
187 = 129 :
良かった乙
188 :
おつ
189 :
乙 やっぱり矢口監督はスウィングガールズとかロボジーとかあるがウォーターボーイズが頭一つ飛び抜けてるんだよな
190 :
乙
すげー面白かった
191 :
おつ
193 = 108 :
乙ッす
195 = 97 :
残ってた!
乙っちゃんでした
面白かったぜ!!
みんなの評価 : ☆
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