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元スレQB 「MIB……?」K 「インキュベーターは」J 「バンバンだ」
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―――――アメリカ・ニューヨーク州 MIB本部
Z 「エージェントK、エージェントJ。楽しい楽しい『休暇中』だったというのに、急ぎ本部まで来てもらってすまないな」
J 「いいや、おかげさまでエンジョイはしてたぜ。Z」
J 「どっかの『頭のとんでる』野郎が、標高8000メートルの山頂に仕掛けた水爆級の代物を撤去するには――」
J 「それなりにハイキングも『楽しめなきゃ』、損ってもんだからな」
K 「Z. 結局、目標場所に『犯エイリアン』の証拠はなかったが、そちらで足どりは掴めたのか?」
Z 「その件も兼ねてなんだが……君たち二人はジャパンに飛んでくれ」
J 「……オイオイ、いきなりどういうことだぁ?」
K 「Z?」
Z 「うむ。どうやら今回の事件は、ジャパンの『ミタキハラシティ』という場所となにか密接に関わっているようなのだ」
Z 「二人はそこに行って、引き続き今回の事件の調査をしてもらい――」
Z 「可能であれば一連の黒幕の拘束、及び排除を任命する」
Z 「詳細は現地支部で聞いてくれ」
J 「アァーァ。今度はチョモランマのデスマーチとは違って、ずいぶんとまぁ大雑把な感じだね」
Z 「帰ってきたばかりだというのに、急な仕事で重ねてすまんな」
K 「らしくないな、構わんさ」
K 「それで、出発はいつ?」
Z 「あぁ……」
Z 「―――3秒後だ」
―――――見滝原市・ケーキ屋前
マミ「うふふ。お茶会のケーキ、どれも美味しそうだったものだからついつい買いすぎちゃったわ」ドッサリ
マミ「早く帰って準備しないと、鹿目さんたちが来ちゃうかもしれないわね。急ぎましょうか」スタスタ
―――バクンッ!
マミ「!?」ビクッ
フシュゥゥゥゥゥゥゥ……―――
マミ(な、なに?なんなの……!?)
マミ(向こうにある、『危険』表記のガスタンクの扉が、突然開いた……?)
マミ「こ、ここからじゃよく見えないわね。移動しましょう」コソコソ
J 「……」フラフラ
K 「……」フーッ
J 「…………ハハァッ、WAO!ボットーン!」
J 「イカスねぇ、ボットン。俺は『ジャーッ』より断然、コッチの方が好きだね!」
J 「なんてったって服が濡れないのがイイッ!のんきな通行人に『あら?またジャーッされたの、ブラックメェン。濡れたらそこそこいい男ね』なんて軽口叩かれることもない!」
J 「まぁ流石に、本部からマッハ20でいきなり太平洋横断ってのは驚いたが、欠点っつったら髪のセットが乱れるくらいで――」
K 「J……」ハァ
J 「ど……!」チラッ
K 「行くぞ」スタスタ
J 「……」スタスタ
マミ 「」ポカーン
マミ (タンクの中からいきなり黒スーツの男たちが!?)エーッ
マミ (なんなのアレなんなのアレ、秘密諜報機関かしら!?)
マミ (FBI?CIA?フリーメイソン?それともそれとも!?)キラキラ
マミ (こ、これは尾行して調査しないといけないわね……!)ワクワク
マミ (見滝原の平和を守るために……)
マミ (そう!見滝原の平和を守るためであって――)
マミ (決して、知的好奇心なんて不純な動機からではないわ!)キリッ
マミ (ホントよ!見滝原の平和を守るための、ホントにそれだけの尾行なんだからね!!)コソコソ
―――――見滝原某所・鉄塔の上
ほむら「…………」
ほむら「……なにかがおかしいわ」
ほむら「今回はいつもとは違う。ここら一帯から、なにか言いしれない不安のようなものが漂っている」
ほむら「ワルプルギスの夜が来るまでは、まだ時間があるはずだけれど……」
QB 「やぁ、暁美ほむら」ヒョコッ
ほむら「……インキュベーター!」
ほむら「何の用かしら」ファサッ
ほむら「生憎と私は忙しいから、今は貴方に風穴を開けている暇も無いのだけれど」キッ
QB 「何の用とはご挨拶だね。用がなければ、わざわざ君の元まで来るはずがないじゃないか」
ほむら「……」イラッ
ほむら「用件を言いなさい」ジャコッ
QB 「風穴を開けている暇もないんじゃなかったのかい?」キュップイ
QB 「まぁ、別にいいけどね」
QB 「実は現在、見滝原近辺に強大な魔女が出現しようとしているのさ」
ほむら「強大な魔女ですって?」
ほむら「……お前にしてはなにやら具体性を得ないわね」スッ
ほむら「いったいどのくらい強大だっていうの」
QB 「そうだね……」
QB 「恐らくだけど、最終的な被害率はあの『ワルプルギスの夜』級じゃないかな」
ほむら「なっ!?」
QB 「しかもこの魔女は、それこそ物凄い威力の爆弾のように、一度に周囲を焼き払うタイプみたいだからね」
QB 「阻止するチャンスは、今からでもあまり多くは無いかもしれないよ?」
ほむら「なんてことなの……」
ほむら「今すぐに結界を探し出さないと!」グッ
QB 「あぁ、それと。伝え忘れていたよ、暁美ほむら」
ほむら「……なによ」ピタッ
ほむら「これ以上、悪いニュースがあるって言うんじゃないでしょうね」クッ
QB 「いや、そこまでのものでもないよ」
QB 「少し前のことだけど、見滝原市に怪しげな二人組がやってきたみたいなんだ」
ほむら「怪しげな……? 魔法少女ではないの?」
QB 「いや、真っ黒なスーツとサングラスをした、二人組の男だよ」
QB 「なにやらこの界隈を訝しげに調査しているようだったから、君も気をつけた方が良い」
QB 「といっても、これは魔法少女である君には、いらないお節介だったかな」
ほむら「……忠告は受け取っておくわ」
ほむら「それで――」
QB 「ん?」
ほむら「用件は以上ね?」
QB 「あぁ、もう僕の伝えたいことh」バチュン
ほむら「……」フッ
ほむら「……急ぎましょう」ダッ
―――――見滝原某所 路地裏 MIB日本支部前
J 「アー……、K?」
K 「なんだ、坊や」
J 「俺にはココがどう見ても、ウドン屋にしか見えないんだが――」
J 「日本のエージェントってーのは、みんなウドン好きなわけ?」
K 「かもな。入るぞ」ガラガラ ラッシャーイ
J 「……センスを疑っちまうよ」 ラッシャーイ、ニメイサマデスネー
店員「なんにしやすかー?」
K 「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラ」
店員「…………大根おろしはどうしやすか?」ピクッ
K 「あぁ、頼む。器から溢れるくらいにな」
店員「……奥の座敷のほうへどうぞー」アァザーッス
K 「ジャパニーズ・ザシキ、久しぶりだな」スタスタ
J 「なぁ……。今のやりとりって、どーーーしても必要なの?」スタスタ
マミ「……」コソコソ
―――――うどん屋、地下数十m
局員「MIB日本支部へ、ようこそいらっしゃいました」フカブカ
局員「わたくしはエージェント『L』と申します。伝説的凄腕エージェントであるお二人にお会いできて、恐悦至極ですわ」
J 「アー……エージェント、L?」
J 「失礼ながら、大変キュートでいらっしゃる貴方の年齢も、大いに気になるところではあるんだけども――」
J 「とりあえずはあのナンセンスの塊のような、ザシキ型エレベーターの発案者の顔をまず拝みたいんだが」
J 「今いるかな?」
L 「あら、それでしたらわたくしですが」
L 「なにかお気に召さない点でも、ございましたか……? うふふふ」
J 「…………あっ、そう!?あんただったの? いやぁ、L!あれが素晴らしいって話をしたくてさぁ!」ワタワタ
J 「俺らじゃ到底理解できない古き良き『伝統芸術<トラディショナル・アート>』って言うの?」
J 「ジャパニーズ・タタミ!それと現代文明の融合ってのは、その国に根付く文化の象徴とも言えるべき代物だよね!」
K 「俺はタタミの良さぐらいわかるぞ」
J 「俺もだ」
J 「アー、それにほら。そこに、そこにあるでっかいオブジェ! あの、アー……」
L 「スカイツリーですか?」
J 「そう、スカイツリー!知ってる!ギネス認定の世界一高い電波塔<タワー>だろ?」
J 「ここから近いんだよなぁ?ぜひ一度観光したいよ」
K 「……」
L 「あれの頂上には、ニューヨークは自由の女神像を参考に、巨大な『記憶でっち上げ装置<ニューラライザー>』を建造中ですの」
J 「Oh...そいつはCOOLだね……」
L 「うふふふ。聞いていたよりも大変ユニークな方々ですわね。なにより、お褒めに預かり光栄です」
L 「それでは、本題に入りましょうか」
小指くらいの銃を一発撃っただけでシャルロッテとか蒸発しそうで怖い
L 「本日、お二人が解決されたネパールはエベレスト山頂での超規模爆発未遂事件ですが、実行犯の動機、手段などはまだわかっておりません」
L 「当初はエイリアンの仕業かとも思われましたが、実行犯の痕跡があまりに皆無なことから、その可能性が薄れました」
L 「どうやらもっと違う、我々の感知し得ない生命体の仕業であるようです」
J 「感知し得ない生命体?」
L 「その生命体―仮名称をボマーとしましょう―は通常では視認できないらしく、目視での対応は不可能なのですが――」
L 「ボマーの出す特殊なα波をキャッチする、特別製のセンサーとサングラスをこちらで開発いたしました」スッ
L 「視覚化できさえすれば、あとは対象も実体化できるはずですので、その後の対応はお二人にお任せします」
L 「今日、お二人がエベレストでされた対処法は、巨大装置を使っての爆発座標の固定化」
L 「つまりはフィールドを張って、爆発自体を固定空間内に抑えたようですが――」
L 「今回も同じ規模であるとは限りませんし……」
L 「なにより地形状、装置を設置するスペースもありませんので、爆発前にボマーを排除することが最重要目標になるかと思われます」
L 「……本来であれば、現地局員である我々が赴くはずなのですが、今回の件がエイリアン問題とわずかに抵触している事」
L 「加えて、一度事件に関わっている超ベテランのお二人が適任であると、本部からのお達しですのでご了承ください」
L 「つまりはフィールドを張って、爆発自体を固定空間内に抑えたようですが――」
L 「今回も同じ規模であるとは限りませんし……」
L 「なにより地形状、装置を設置するスペースもありませんので、爆発前にボマーを排除することが最重要目標になるかと思われます」
L 「……本来であれば、現地局員である我々が赴くはずなのですが、今回の件がエイリアン問題とわずかに抵触している事」
L 「加えて、一度事件に関わっている超ベテランのお二人が適任であると、本部からのお達しですのでご了承ください」
L 「そして、ここからもより重要な案件です」
L 「さきほど、実行犯はボマーと言いましたが、実はそれとは別に黒幕的存在がいるようなのです」
L 「エイリアン問題に抵触すると言ったのはこれが理由です」
K 「黒幕……」
L 「そのエイリアンの名は『インキュベーター』」
L 「こいつもボマー同様、通常の目視は不可能ですが、こちらのサングラスで視覚化できます」
L 「なにか特定の条件を満たした少女も目視可能との話ですが、詳細は不明です。こちらの方も、可能であれば逮捕か排除をお願いします」
L 「説明は以上ですが、質問はありますか?」
K・J 「ない」
L 「うふふ、流石です。銃はいかがいたしますか?」
L 「必要であれば、いくらでも提供いたしますが……」
K 「結構。前の任務から特急で来たからな、持ち越しだ」
J 「俺のは相変わらず、この可愛いチビ銃だけどね……」
L 「わかりました。それでは、ご武運を……」フカブカ
L 「………………お二人はもう出られたようですね」
L 「さて」
L 「出てきなさい、そこの貴方」
マミ「!」
マミ「よくわかったわね。気配は消していたつもりだったのだけれど……」スッ
マミ(この人、私より小さいのに全然隙が無い……)
L 「気配を消す?」
L 「そんな特技はね……、ここではクズ同然なのよ。うふふふふ」
マミ「……貴方たちはいったい、何者なの?」
>>41
おい
おい
>>41
おい
おい
マミ「さっきの話を聞いた限りだと、エイリアンのせいで見滝原が大変なことになるみたいだけれど……」
マミ(それに、QBがその黒幕ですって?)
マミ「私にも、詳しく説明してくれるかしら……?」
L 「…………えぇ、もちろんいいわよ」スチャ
マミ「ほんとっ!?」パァッ
L 「それにはまず、この棒の先端を見て欲しいわ」スッ
―――ピカッ!
マミ「」ポケーッ
L 「本日は製麺工場見学ツアーをご利用いただき、ありがとうございました」ニコッ
マミ「……?」
L 「今回で日本人の心である麺の深い歴史と、材料から完成までの工程を事細かに堪能できたことと思われますが――」
L 「お客様が両手一杯に抱えていらっしゃる、生クリームたっぷりの洋菓子入り袋は正直見るに耐えません」
L 「そんなものばかり食べているから、局所的にふくよかになっていくのです。もっと私なんかを見習って、スレンダーかつピンポイントな需要を目指して――」スッ
―――ピカッ!
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