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    元スレ月火「お兄ちゃんを家から出さない作戦!」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - fate + - 八九寺真宵 + - 化物語 + - 戦場ヶ原ひたぎ + - 阿良々木暦 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    月火「去年の約束、お兄ちゃんはちゃんと覚えてるよね?」

    「……何かあったか? ごめん、僕馬鹿だから覚えてない」

    火憐「何だと兄ちゃん! 馬鹿は私のキャラだぞ、被るな!」

    「安心しろ、火憐ちゃんの真っ直ぐ馬鹿さは僕には到底真似できない」

    火憐「褒めるなよ兄ちゃん。確かにあたしは、超絶ストレート系アスリート美少女だけどさ……」

    月火「火憐ちゃん、褒められてないよ」

    火憐「ストレートとアスリートってなんか似てるよな。どっちかが名前をパクってるに違いない」

    「似てるだけでパクってはいないだろ。大体、似てるといえば世の中似たもの同士ばっかりだぜ」

    火憐「はあん、だったら兄ちゃん。似たもの同士対決だな」

    「どうして僕とお前が対決しないといけないんだ」

    火憐「まあまあ、先攻は譲ってやるからさ」

    「対決を望まない相手に先攻を譲ったところで意味が無い事を理解しろ!」

    火憐「先に攻めて……いいよ?」

    「すげえ! 同じ事言ってるのに先攻したくなっちゃう!」

    月火「1レスで脱線しちゃうかな、普通……」

    2 :

    ほう

    3 :

    実に興味深い

    4 :

    火憐ちゃんのセクハラがみれると聞いて

    5 = 1 :

    月火「火憐ちゃん、火憐ちゃん。大事なこと忘れてないよね?」

    火憐「んあ? ああ、もちろん。もちのろんだよ月火ちゃん。あたしは大事なことは忘れない」

    「……で、僕は去年のこの日、何かを約束したのか?」

    月火「今日が何の日か知ってる? 5月の第2日曜日」

    「僕と戦場ヶ原のデートの日」

    月火「ちぃーがぁーうぅー!」

    「違わねーよ!」

    月火「ちがうの!」

    「一体何が違うんだよ!」

    月火「もっと大事な日でしょ! お兄ちゃん、去年約束したじゃん!」

    「だから約束ってなんだよ。僕が忘れてるのを言い訳に、高い買い物でもさせるつもりか?」

    月火「今日は母の日! お兄ちゃん、去年の今日に、来年の今日はずっと家にいるって約束したじゃん!」

    6 :

    あぁ……ある意味交際1年記念か

    7 :

    家デートなら何の問題もないな

    8 = 2 :

    寒いんです、早く

    9 = 1 :

    「あっ、あー……」

    月火「思い出した? 彼女とのデートも大切だけど、もっと大切なこともあるでしょ」

    「いや、まあ。そうだけどさ……でもほら、母親の苦労を労わるなんて今日じゃなくてもいいだろ?」

    月火「だったら何で母の日なんてあるの」

    「ようするにきっかけ作りだろ? 日本中が『今日は母の日』ですよって言っておけば、とりあえず今日は母親労わるかってなるだけの」

    月火「何それ。大体お兄ちゃん、そういうきっかけが無いとお母さんの苦労を労わったりしないじゃん」

    「痛いところを突くな……」

    月火「今日でなくてもいいとか、明日にすればいいとか。そうやって逃げてるといつまで経っても大人になれないよ」

    「大学生にもなって、いつまで経っても大人になれないなんて言われるとはな……中学生の妹相手に」

    月火「うるさいなあ、もう! こんな事言われて興奮してるんでしょどうせ!」

    「してねーよ! お前は僕をどんな目で見てるんだ!」

    月火「……んん」

    「……?」

    月火「べ、べつ、べつに……」

    「どうしたんだ、顔が真っ赤だぞ」

    10 = 2 :

    素晴らしい

    11 = 7 :

    んんwwwwwwwww

    12 :

    そういやそんな約束してたな

    13 = 1 :

    火憐「月火ちゃんは調子が悪いんだ。さあ、今度のクチバトルの相手はこのあたしだぜ」

    「何でもかんでもバトルとか勝負に関連付けるな。大体、クチバトルってなんだよ。口喧嘩か?」

    火憐「クチバトルと朽ち果てるって似てるよな?」

    「造語を似たもの同士対決に持ち込むんじゃねーよ! つうか、もうその対決はやってねえ」

    火憐「はーっ。しかし兄ちゃん、あたしくらいにバトルマニアになると、いつでもどこでもバトらないと自制心ゲージが下がっちまう」

    「そのネタは一部の人にしか理解できねーよ」

    火憐「とにかく兄ちゃん、デートだかなんだか知らないが、あたしを倒さなきゃ外には出さないぜ」

    「そんな事言っていいのか、火憐ちゃん。僕は妹思いの良い兄貴だけれども、彼女の事となっちゃ悪い兄貴になっちまうぜ」

    火憐「悪くて上等だぜ。正義が道を塞ぐのは、目の前に悪がいる時と、後ろに守るべき人がいる時だけだ!」

    「ちょっと格好良い事言ってるんじゃねえよ。お前もう高校生だろ」

    火憐「……そっ、そういう事を真顔で言うな。恥ずかしいじゃないか」

    「大体、大学生であるこの僕に勝てるとでも思ってるのか? 僕は強いぞ」

    火憐「ふん。あたしだって高校生だぜ。身体のあちこちが成熟してるんだぞ」

    「なに……? だったら試してやろう」

    火憐「試すのはこっちだぜ!」

    14 = 1 :

    「うおおおおおおおおっ!!」

    火憐「うおおおおおおおおおおっ!!」

    月火「は、早い……!」

    「甘いぜ火憐ちゃん! 僕の大学生パワーを舐めすぎてるぜ!」

    火憐「はははっ! 流石あたしの兄ちゃんだ! うおっと……パンチが重いっ」

    「そいつはフェイクだ!」

    火憐「な、なにぃー!」

    月火(火憐ちゃんが悪役っぽくなっちゃってる……)

    ぷにっ

    火憐「ひゃあん!」

    「捉えた……!」

    火憐「に、にいちゃ……そ、それは卑怯だぞ! んああっ!」

    「悪に卑怯は褒め言葉だよ、火憐ちゃん。真っ直ぐな正義の味方には、卑怯こそが正攻法だ!」

    ぷにぷにぷにぷに……

    火憐「あっ! あぁ、ひ、……んぁぁぁぁあああああああああっ!!」

    15 = 4 :

    こんな時間じゃなければ、支援

    16 = 2 :

    くそっ寝なきゃいけないのに

    17 = 1 :

    火憐「はぁ……はぁ……」

    「道を塞ぐのは硬くて強いバリケードだ。火憐ちゃん、お前はあまりに柔らかすぎたし、やっぱり女の子だった」

    火憐「く、くそぉ……兄ちゃんにおっぱい揉まれるぐらいで負けるなんて……」

    「おっと、今のは録音させてもらったぜ」

    月火「変態だ!」

    「まあ、確かに去年の約束を反故しちまうのは悪いけどさ。あの時とは違って、今の僕には彼女がいるんだ」

    月火「うぐぐ……」

    「蝋燭沢くんに、瑞鳥くんだっけか。僕より先に彼氏を作ったお前らが、彼氏彼女の予定より、家族の予定を第一にしろってのがおかしいだろ」

    月火「ど、どういう事?」

    「家族の予定を、――事情を優先させるなら、外で男なんか作るなって事だよ」

    月火「意味が分からないんだけど」

    「手を繋ぐ男は家族にもいるし、キスをする男も家族にいる。将来、幸せな家庭を一緒に築く男も家族にいる」

    月火「最後だけひっかかるんだけど」

    「まあ、どうしてもというのならば、僕だってこの母の日に、彼氏彼女の予定より家族の予定を優先しない事もない」

    月火「な、なにをたくらんでいるの、お兄ちゃん……」

    18 :

    やるねぇ

    19 = 1 :

    「ところで二人はまだ処女なのか?」

    月火「……! ま、まさかお兄ちゃん……」

    火憐「……ああ、そうだぜ。あたしの正義はまだ道を塞いでる!」

    「かっこいいようで実は全然かっこよくない台詞だ!」

    火憐「だったら何だって言うんだ、兄ちゃん。あたし達が処女だから何なんだ?」

    月火「何か恥ずかしいから私も一緒くたにして言わないで、火憐ちゃん」

    「つまり、家族の事情を優先する余地は残されているって事だな」

    月火「お、お兄ちゃん……?」

    「僕は親不孝な人間だぜ。ただ、妹に対しての愛情は人一倍だ。こんな僕が母の日を、母の日らしく過ごす方法はひとつ」

    火憐「兄ちゃん……」

    「火憐ちゃん、月火ちゃん。二人が母親になればいい。父さんだって、母さんの事を呼ぶ時は『お母さん』……だろ?」

    火憐・月火「!?」

    「ただ、父さんは娘や不出来な息子が居るから、母さんを母さんって呼ぶんだ。その辺、分かってるよな?」

    火憐「お、おう! 分かってる、当然だろ!」

    月火「火憐ちゃん! のせられてる! これって絶対おかしいよ!?」

    20 :

    つまり・・・どういうことだってばよ?

    21 = 1 :

    「嫌なら断ればいい。そして、僕を戦場ヶ原のところにいかせればいい」

    火憐「に、兄ちゃん! いくら悪い兄ちゃんだからって、それは暴言が過ぎる!」

    月火「どうしてそんなにお母さんを労わりたくないの……」

    「それとも、僕を止めてみせるか? 旧ファイヤーシスターズの武を制した僕を止められるか?」

    火憐「くっ……!」

    「ふ、ふはは……ふはははははは! 何も捨てるつもりがない正義なんて、呆気ないもんだ」

    火憐「くっそぉ、流石は悪い兄ちゃんだ……」

    prrrr♪ prrrr♪

    「ん、電話だ。ああ、戦場ヶ原か」

    ひたぎ『何度コール音を聞かせれば気が済むのかしら、阿良々木くん』

    「まだ2コールだろ、戦場ヶ原。デスクワークしてるサラリーマン並みに電話取るの早いだろ」

    ひたぎ『申し訳ないけれど、私はサラリーマンの電話を取る早さなんて知らないの。さあ、無知な私を笑いなさい』

    「これぐらいの事で笑わねーよ」

    ひたぎ『だったらどれぐらいの事で、阿良々木くんは笑うのかしら。妹の処女を奪おうとした程度の事かしらね?』

    「聞いてたのかよ!!」

    23 = 1 :

    火憐「火憐だぜ!」

    月火「月火だよ!」

    火憐「思いつきで書き始めると、やたらと筆が進む事が多々あるよな!」

    月火「正確にはタイピングだけれど、多々あるよね!」

    火憐「でも即興だとネタが続かないんだよな……」

    月火「書きたい気持ちだけじゃ書き続ける事は出来ないんだよね……」

    火憐「兄ちゃんとエッチはしたかったけれど!」

    月火「お兄ちゃんとエッチしたかったの!?」

    火憐「抜いてないとエロを書きたくなる事もある」

    月火「抜いてなくてもエロは書きたいもんだ!」

    火憐「だけど前置きの長さには拘りたいんだ……」

    月火「前置きネタすら切れてる癖にね」

    火憐「折角の母の日。絶好の化物SS日和なのに残念だ!」

    月火「来年にも母の日はある!」


    月火ちゃんのおっぱいもみもみ

    24 :

    はい?

    25 :

    おおおおおわったあああああああああ!?

    26 :

    はえーよゴミクズ

    27 = 12 :

    がんばれよー

    28 = 1 :

    ひたぎ『それにしても阿良々木くん、彼女を差し置いて。いえ、家族を差し置いて彼女とデートするつもりだったの?』

    「ん……まあ、そうだ」

    ひたぎ『あまり感心しないわね、それは』

    「お前の口からそんな言葉が聞けるなんてな」

    ひたぎ『折角なのだから、そう。折角の、母の日なのだから、今日ぐらいは妹さんのお願いを聞いてあげればどうかしら』

    「……」

    ひたぎ『阿良々木くんは、母の日をきっかけの日と云ったけれども、私達のデートだって同じようなものでしょう』

    「……ああ、そうだな」

    ひたぎ『一年に一度の日曜日と、一ヶ月に四度の日曜日は同価値ではないわ』

    「なるほど。分かったよ、戦場ヶ原。だったらデートは今度でいいか?」

    ひたぎ『時間なんていくらでもあるもの。一週間待つぐらい、造作もないわ』

    プツッ

    火憐「……」

    月火「……」

    「……ふう。という事で、一年で一度の日曜日は、この家で過ごす事にした」

    29 = 12 :

    よしおまえはやればできるこだ

    30 = 1 :

    月火「私達の苦労は一体……」

    「そういうなよ月火ちゃん。で、母の日を堪能するコツみたいなのは無いのか?」

    火憐「堪能するようなもんじゃないぜ、兄ちゃん。ただ当たり前に、お母さんに感謝して労うだけだ」

    「ふうん……でもさ、やっぱり現物で何かを渡すべきだろ?」

    火憐「大人的思考だな、兄ちゃん。現物が無くても、心さえあれば問題無しだぜ」

    月火「そうそう。肩たたき券とか渡せばいいよ」

    「母の日といえば肩たたき券というのは普通すぎだろ。つーか、僕の親不孝振りからして、肩たたき券程度で労う事になるのか」

    月火「お兄ちゃんが他人の肩を揉む姿は想像しにくいよね。おっぱいを揉む姿は想像しやすいけど」

    火憐「そうだ! 乳たたき券を渡すってのはどうだ!?」

    「しねーよ馬鹿! 流石の阿良々木暦も、母親のおっぱいまで揉もうとはおもわねえ!」

    火憐「じゃあ、何処までがセーフゾーンなんだよ」

    「妹はとりあえずOK」

    月火「その発想がすでにおかしいよ!」

    「何でだよ。血の繋がった妹のおっぱいを揉むのがアウトとでもいうのか?」

    月火「逆に聞くけどアウトじゃない理由があるの?」

    31 = 1 :

    「逆に逆に聞くけど、お前の肩を揉んでいいか?」

    月火「や、やだ……何かお兄ちゃん、プラチナエロい」

    「僕は満足に肩すら揉めないのか!」

    火憐「肩たたき券は危険だな。券だけに。兄ちゃんが過ちを犯す可能性がある」

    月火「そうだね。現状でも洒落にならないのに、もっと洒落にならない事になる」

    「ならねえよ……じゃあ、僕は一体何をすればいいんだ」

    火憐「そもそも、兄ちゃんはお母さんに感謝してるのか?」

    「小っ恥ずかしい事聞くなよ。……いやでも、感謝はしてるよ。色々」

    月火「だったら自然に思いつくじゃん」

    「僕はお前達とは違うんだよ。感謝つっても自分でもよくわかんねーし、実際何をすればいいのか分からない」

    火憐「兄ちゃんは男だからな。異性であるお母さんとは微妙な距離感なのかもしれないぜ」

    月火「なるほど。じゃあお兄ちゃん、お兄ちゃんは父の日には、お父さんに何したい?」

    「男はちょっと……いくら乳の日とはいえ、僕はそこまで節操無しではない」

    月火「言うと思ったけど、言うべきじゃなかった。ベタベタすぎるよ、お兄ちゃん」

    「……」

    33 = 1 :

    「じゃ、とりあえずカーネーションの花束でいいか。無難だし、普通だろ」

    月火「いや。お母さんは花貰うと舌打ちするよ」

    「何で!?」

    火憐「世話が面倒臭いからだって。だから兄ちゃん、送るなら造花だ」

    「造花のカーネーションなんて貰っても嬉しくねー!!」

    月火「もう! じゃあ家でも買ってあげれば! 大人でしょ!!」

    「規模でけーよ! しかも何でキレてんだ!?」

    月火「……ううーん。じゃあさ、お兄ちゃんもうデートいけば?」

    「彼女の許可を得てまで母の日を家族と過ごすと決めたのに、それを今更撤回しろというのか!?」

    火憐「どうしても母の日を家族と過ごしたいのならば、あたしを倒してからにしてみろ!」

    「バトルに持ち込むな!」

    月火「という冗談はさておき、うん。でも、カーネーションぐらいは買った方がいいかも」

    「舌打ちされるんだろ……」

    月火「大丈夫。貰う時だけは笑顔で喜んでくれるから。一週間後ぐらいにゴミ箱行きだけど」

    「貰い花の末路なんてそんなもんだろーけど、出来れば舌打ちとかゴミ箱行きとかの前情報は聞きたくなかったな」

    34 = 1 :

    月火「ま、何にせよ舌打ち前提でカーネーション買いに行きなよ」

    「いいのか? 花屋でカーネーションを買うと見せかけて、戦場ヶ原とのデートに買っていく薔薇を選ぶかもしれないぜ」

    月火「きも」

    「素で返すな! ちょっとしたボケじゃねーか!」

    月火「寄り道しちゃ駄目だよ。したら殺す」

    「怖っ!」


    ――。

    「にしても一年か。戦場ヶ原と付き合いだしてから一年、八九寺と出会って一年か……」

    「色々あったよな。……八九寺、か」

    「呼びましたか、アルル木さん」

    「うわあ、化けて出たぁあああああ!!」

    「人を幽霊みたいに言わないで下さい。幽霊ですけれど」

    「お、お前……なんでいるんだ!」

    「細かい事は無しにしましょう、阿良々木さん。そういう事を気にしていては、足踏みばかりで前に進みません」

    「いや、割と重要な気がするぞ」

    36 = 12 :

    みてるよ

    37 = 1 :

    「そういえば、初めて会った日も母の日でしたね。今日も妹さんと喧嘩を?」

    「最初はそうだったかもしれないけれど、最終的には違う。今日は母の日を堪能するつもりだ」

    「ほほう。お小遣いを片手にカーネーションを買いにくる女子児童を愛でるのですね?」

    「僕はそこまで変態じゃねーよ!」

    「いえいえ、そんなに自分を卑下しないで下さい」

    「してねえよ!」

    「冗談ですよ、阿良々木さん。……それで、建前ではどう母の日を堪能するのですか?」

    「建前も何もねえよ。僕はただ、カーネーションを買うだけだ」

    「花を買う、と。流石に大学生ともなると、隠語の使い方も一味違いますね」

    「悪意に満ちているぞ、八九寺」

    「失礼、それで阿良々木さん。私が出てきたという事は、早々にネタ切れなんですね」

    「まあ、スレタイと反して家から出ちゃってるしな。最早、このSSの趣旨が分からないよ」

    「そういうメタ発言はどうかと思います」

    「最初に言ったのはお前だ!」

    「いえ、私はネタと言ったんです」

    39 :

    >>1
    先生、応援してます!

    40 = 1 :

    「キレのある突っ込み(予定)も、30行制限の前では無力ですね」

    「削れないネタもあるんだよ。で、まあ。ネタ不足感は否めないけれど、だからと言って未完は気持ち悪いだろ?」

    「そうですね。では阿良々木さん、私なんかとお喋りせず、カーネーションを買うシーンは端折ればいいのでは」

    「端折ってどうするんだよ。家に帰ったら、僕は妹達と何すればいいんだ」

    「母の日を堪能するんでしょう。親子丼ですか、ヤラしいです!」

    「その単語からヤラしさを連想出来るお前がヤラしいですだよ!」

    「いえ、妹さんは二人いるのですから、姉妹丼ですか。あ、でも母親が……うーん」

    「悩むところじゃねーよ。で、八九寺。端折ったとして、お前はこれからどうするんだ?」

    「近親丼というのはどうでしょう、阿良々木さん」

    「そんな丼捨てちまえ!!」

    「我ながら傑作と思ったんですが。ほら、言ってくださいよアレ。アレ言うと流行ります」

    「アレって何だよ。そんな名言っぽい事、僕はたまにしか言わないからすぐ思いつかないぜ」

    「アレです。『流行るといいよな。阿良々木家、近親丼』って感じで」

    「流行ったらご近所さんに顔向けできねーよ!」

    「顔向けするご近所さんなんて、これまでも、これからも作中には登場しませんよ」

    41 = 1 :

    ――。

    「ただいま」

    火憐「お帰り兄ちゃん! 早速だが、スリッパを履きたければこのあたしを乗り越えていけ!」

    「玄関入って出迎えてくれた妹が、玄関マットの上で寝転ぶというのは斬新ではあるけれど、邪魔だからどいてくれ」

    火憐「なんだ、ノリが悪いな兄ちゃん。いつもなら喜んで踏んでくれるのに」

    「喜んでたのはお前だけだ」

    火憐「ぐえっ! ……何だかんだ言いつつも踏んでくれる兄ちゃんは流石あたしの兄ひゃぁぁぁんっ!!」

    「うっかり生殖器を刺激しちまったぜ」

    火憐「ふ、ふふ……兄ちゃん、もっと踏んでくれると、あたしが喜ぶぜ。母の日だろ?」

    「お前は母の日を何だと思ってるんだ。ほら、さっさと部屋に戻るぞ」

    火憐「ま、待った! 兄ちゃん、部屋に戻りたければこのあたしを倒してからにしろ!」

    「いちいち道を塞ぐな! お前は意地の悪い門番か!」

    火憐「母の日だからな!」

    「何の答えにもなってねえ!!

    43 = 1 :

    「全く、今日の火憐ちゃんはやたらと突っかかってくるな」

    月火「お帰り、お兄ちゃん」

    「ただいま。月火ちゃんはいつもと変わらないな」

    月火「ん? まあ、いつも変わってるけど。髪形とか」

    「あ、ああ……そうだったな」

    月火「で、お兄ちゃんはちゃんとお使い出来たんだ。寄り道しなかったの?」

    「当たり前だ。僕ほどになると、お使いなんて呼吸するぐらい楽勝だ」

    月火「ちょっとそこの花屋さんでカーネーション買うぐらいで、そんな事言われても……」

    「ともあれ、これで舌打ち分ぐらいは親孝行出来るな。で、次は何すればいい?」

    月火「何でもかんでも妹に聞かないで。想像力ってものがないのかなあ、ゆとり教育の影響なの?」

    「質問に質問で返すなゆとりが」

    月火「むっかー! 何なのお兄ちゃん、もっと心にゆとりを持って中学生の相手してよ!!」

    「お前がゆとりを持て。つうか、僕は別に口喧嘩したいわけじゃねーよ。母の日プロの月火様から、色々アドバイスが欲しいだけだ」

    月火「そ、そう。そうだね。うん、母の日童貞のお兄ちゃんは、母の日について何も知らないもんね」

    「童貞は余計だ」

    44 = 1 :

    月火「母の日といえば、国語の教科書にこんな事が書いてたよ」

    「面白くなかったら、おっぱい揉ませてくれよ」

    月火「い、いいよ」

    「いいの!?」

    月火「えーっと……何か、句読点と漢字が無ければみたいなアレで……」

    「思い出せないのかよ!」

    月火「もう、だって五年ぐらい前の話だもん!」

    「当時はまだブラジャーしてなかったの?」

    月火「それ、妹に気軽に聞く質問じゃないよね」

    「家族だろ。隠し事してんじゃねえよ」

    月火「お兄ちゃんは家族の使い方間違ってる」

    「僕ぐらい、家族との触れ合いを大事にしている兄貴はいないぜ」

    月火「大事にするのは結構だけれども、妹のおっぱいを揉んだり、エッチっぽく歯磨きするのは違うと思う」

    45 = 1 :

    これ永遠に続くじゃねーか!
    オチが見つからない

    46 = 12 :

    怪異をだして解決すればオチっていうか今回の後日談までつなげられる

    47 = 1 :

    「百歩譲っておっぱい揉むのは違うとしても」

    月火「百歩譲らないと駄目な事じゃないけれども」

    「歯磨きは別だろ。教育テレビでだって、子供の歯を磨いてたじゃねーか」

    月火「あれは健全でしょ。お兄ちゃんは大人的歯磨きしてた。プラチナエロい歯磨き」

    「思い出したかのようにプラチナという言葉を使うな」

    月火「むう。でもでも、お兄ちゃんの歯磨きと教育テレビのアレは別物だったでしょ」

    「じゃあ歌ってみろよ。は・み・が・き・上手かな?」

    月火「あららぎつきひ、じゅうごさいです」

    「そっから!? つうか15歳とか……月火ちゃん、マジ幼いな」

    月火「幼くないよ。もう中学三年生だし」

    「というか、15歳がはみがきじょうずかなに出てくる時点で健全さが失われる」

    月火「そんな事ないって。お兄ちゃんはエロに精通しすぎてて、そういう穿った見方しか出来ないんだよ」

    「じゃあ、仮にあれをこの場で再現したとしても、月火ちゃんはそれをエロと見なさないんだな?」

    月火「え……?」

    「ここに三本の歯ブラシがあるだろ……?」

    48 = 1 :

    「月火ちゃんは硬い方が好きなのか? それとも柔らかい方?」

    月火「どっちかっていうと、硬い方」

    「電動もあるぜ。硬い方好きの月火ちゃん的に、電動歯ブラシってどうなんだ?」

    月火「ち、ちょっとお兄ちゃん……変な意味に聞こえる」

    「いたって健全だ。この会話が変な意味に聞こえるなら、月火ちゃんはエロに精通しすぎてて、穿った見方しか出来ないだけだろ」

    月火「うぐぐ!」

    「あれ……月火ちゃんって硬い方と柔らかい方、どっちが好きなんだっけ?」

    月火「か、か、か……かか、硬い方が、すすす、好き……」

    「へえ。それじゃあ硬い方でやろうか。月火ちゃんの好きな硬い方で」

    月火「あんまり硬い方って連呼しないで。というか、何かこの流れおかしい」

    「何がおかしいっていうんだ。はみがきじょうずかな? が健全か否かを確かめようとしてるだけだろ?」

    月火「はみがきじょうずかな? の比較対象としてお兄ちゃんの歯磨きをあげたのに、どうしてそのお兄ちゃんがはみがきじょうずかな? をやるの?」

    「月火ちゃんははみがきじょうずかな? を健全だと思ってて、僕の歯磨きを不健全だと思ってるんだよな」

    月火「うん」

    「だったら、健全と不健全が合わさってプラマイゼロだろ。この状態ではみがきじょうずかな? を実践しても尚、健全であるなら僕は負けを認める」

    50 :

    見てるぜ


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