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元スレほむら「ムジュラの仮面?」
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――クロックタウン――
ほむら「これで三人の『巨人』を解放したわ」
QB「残るはあと一人……『谷』の『巨人』だね」
ほむら「『谷』はタルミナ平原の東。急ぎましょう」
――イカーナ渓谷――
ほむら「何だか昼間なのに薄暗くて陰気な場所ね……」
スタルキータ「……」
ほむら「ひっ!?」
ほむらが見上げると、巨大な骸骨が立っていた。
ほむら「ゆ、幽霊……!?」
スタルキータ「あんまり驚かないでくれ。最近この辺り人が来ないからな」
ほむら「あなたは……?」
スタルキータ「スタルキータ。昔ここにあったイカーナ帝国では『隊長』って呼ばれてた」
ほむら「昔あった?」
ほむら「これで三人の『巨人』を解放したわ」
QB「残るはあと一人……『谷』の『巨人』だね」
ほむら「『谷』はタルミナ平原の東。急ぎましょう」
――イカーナ渓谷――
ほむら「何だか昼間なのに薄暗くて陰気な場所ね……」
スタルキータ「……」
ほむら「ひっ!?」
ほむらが見上げると、巨大な骸骨が立っていた。
ほむら「ゆ、幽霊……!?」
スタルキータ「あんまり驚かないでくれ。最近この辺り人が来ないからな」
ほむら「あなたは……?」
スタルキータ「スタルキータ。昔ここにあったイカーナ帝国では『隊長』って呼ばれてた」
ほむら「昔あった?」
スタルキータ「イカーナはそりゃ繁栄した帝国だった。だけどあの小鬼が来てから、何か悪いことばかり起きて、今じゃ幽霊の都になってしまった」
ほむら「小鬼……」
スタルキータ「お前、この先のロックビルに用があったりしないか?」
ほむら「え、ええ」
スタルキータ「出来ることなら、途中のイカーナ古城によって、王に挨拶してきてくれないか。そうだな……この『隊長のボウシ』を預けよう」
ほむら「……分かった」
スタルキータ「ありがとよ。それじゃ俺はもうひと眠りするか……」
スタルキータは地中へと潜っていった。
ほむら「小鬼の影響がこんなところにまで……急がなきゃ!」
ほむら「小鬼……」
スタルキータ「お前、この先のロックビルに用があったりしないか?」
ほむら「え、ええ」
スタルキータ「出来ることなら、途中のイカーナ古城によって、王に挨拶してきてくれないか。そうだな……この『隊長のボウシ』を預けよう」
ほむら「……分かった」
スタルキータ「ありがとよ。それじゃ俺はもうひと眠りするか……」
スタルキータは地中へと潜っていった。
ほむら「小鬼の影響がこんなところにまで……急がなきゃ!」
イカーナ地方にいる間ずっとほむらちゃんの頬が引きつってるのを想像すると俺は我慢できません
――イカーナ古城――
イカーナ王「そうか、スタルキータが……」
QB「(あれはほむらにも見えるタイプの幽霊みたいだね)」
イカーナ王「よし、よくここまで来てくれた。これからロックビルに行くのだろう? 礼という訳ではないが、これから先必要になるであろう歌を教えよう。『ぬけがらのエレジー』」
♪~
イカーナ王は哀歌をほむらの前で奏でてみせた。
ほむら「……ありがとう」
ほむらはロックビルへと向かった。
――ロックビル――
QB「このスイッチを押すと、あそこのブロックが動く」
ほむら「でも押しっぱなしじゃないといけない。ここでこの『ぬけがらのエレジー』を使ってわたしの抜け殻、重しを作るわけね」
♪~
ほむらの抜け殻が現れた。
ほむら「……何というか、わたしはこんなホラーな顔はしていないわ」
そうしてほむらたちはロックビルを上り切り、ロックビルの神殿へと辿りついた。
イカーナ王「そうか、スタルキータが……」
QB「(あれはほむらにも見えるタイプの幽霊みたいだね)」
イカーナ王「よし、よくここまで来てくれた。これからロックビルに行くのだろう? 礼という訳ではないが、これから先必要になるであろう歌を教えよう。『ぬけがらのエレジー』」
♪~
イカーナ王は哀歌をほむらの前で奏でてみせた。
ほむら「……ありがとう」
ほむらはロックビルへと向かった。
――ロックビル――
QB「このスイッチを押すと、あそこのブロックが動く」
ほむら「でも押しっぱなしじゃないといけない。ここでこの『ぬけがらのエレジー』を使ってわたしの抜け殻、重しを作るわけね」
♪~
ほむらの抜け殻が現れた。
ほむら「……何というか、わたしはこんなホラーな顔はしていないわ」
そうしてほむらたちはロックビルを上り切り、ロックビルの神殿へと辿りついた。
――ロックビルの神殿――
ほむら「……? 仮面が落ちているわね。拾っておいて損はなさそうね」
ほむらは仮面を盾にしまった。
神殿の奥へと進むと、砂漠の真ん中のようなところに出た。
ほむら「何、ここ……。高いところだとはいえ、わたしは建造物の中を歩いていたはず……」
突如、ほむらの前の地中から、巨大なムカデのような怪物が現れた。それも二匹。
ほむら「大きいっ!? そりゃ今までの敵も大きかったけど、今回は桁が違うっ!」
大型仮面虫 ツインモルド
ほむら「くっ、この大きさじゃ、立ち向かう手段がない……」
QB「さっき拾った仮面をつけてみたらどうだい? 困ったらまず仮面だよ」
ほむら「後半はよく分からないけど、とりあえずそうするわ」
ほむらが仮面をつけると、ほむらの身体が数十倍にも巨大化した。
ほむら「っ!? これは……」
QB「さしずめ『巨人の仮面』ってところだね」
ほむら「……? 仮面が落ちているわね。拾っておいて損はなさそうね」
ほむらは仮面を盾にしまった。
神殿の奥へと進むと、砂漠の真ん中のようなところに出た。
ほむら「何、ここ……。高いところだとはいえ、わたしは建造物の中を歩いていたはず……」
突如、ほむらの前の地中から、巨大なムカデのような怪物が現れた。それも二匹。
ほむら「大きいっ!? そりゃ今までの敵も大きかったけど、今回は桁が違うっ!」
大型仮面虫 ツインモルド
ほむら「くっ、この大きさじゃ、立ち向かう手段がない……」
QB「さっき拾った仮面をつけてみたらどうだい? 困ったらまず仮面だよ」
ほむら「後半はよく分からないけど、とりあえずそうするわ」
ほむらが仮面をつけると、ほむらの身体が数十倍にも巨大化した。
ほむら「っ!? これは……」
QB「さしずめ『巨人の仮面』ってところだね」
ほむら「でもこの大きさなら戦える! あの虫の目玉に向かって……巨大銃弾を撃ち込む!」
ほむらは巨大化したピストルで虫の眼を狙った。眼が弱点だというほむらの予想は当たっていたらしく、たちまち一匹が崩れ落ちた。
ほむら「あと一匹!」
QB「ほむら、急いで! どうやらそのサイズを維持するのには結構魔力を消費しているらしい」
ほむら「ええ、分かってるわよ」
ほむらはサブマシンガンを取り出し、もう一匹の虫に向かって連射した。数秒と持たずに虫は倒れ込んだ。
ほむら「……大きいだけでたいしたことはなかったわね」
ほむらは仮面を取ると、ツインモルドの亡骸を拾った。
ほむらは巨大化したピストルで虫の眼を狙った。眼が弱点だというほむらの予想は当たっていたらしく、たちまち一匹が崩れ落ちた。
ほむら「あと一匹!」
QB「ほむら、急いで! どうやらそのサイズを維持するのには結構魔力を消費しているらしい」
ほむら「ええ、分かってるわよ」
ほむらはサブマシンガンを取り出し、もう一匹の虫に向かって連射した。数秒と持たずに虫は倒れ込んだ。
ほむら「……大きいだけでたいしたことはなかったわね」
ほむらは仮面を取ると、ツインモルドの亡骸を拾った。
ほむら「さあ、最後の『巨人』を解放したわ」
ほむらたちの前に、四人目の『巨人』が現れた。
ほむら「さあ、これで『誓いの号令』の場所に集まってもらうわよ!」
「と・も・を」
ほむら「……?」
「ゆ・る・せ」
ほむら「……『ともをゆるせ』? 誰の事かしら」
こうしてツインモルドの力から解放されたイカーナには光が差し込んだ。
噂だと作曲家の霊が浄化されたり、ミイラになってしまったパパが元通りになったらしい。
ほむらたちはクロックタウンに戻り、時間を巻き戻した。
ほむらたちの前に、四人目の『巨人』が現れた。
ほむら「さあ、これで『誓いの号令』の場所に集まってもらうわよ!」
「と・も・を」
ほむら「……?」
「ゆ・る・せ」
ほむら「……『ともをゆるせ』? 誰の事かしら」
こうしてツインモルドの力から解放されたイカーナには光が差し込んだ。
噂だと作曲家の霊が浄化されたり、ミイラになってしまったパパが元通りになったらしい。
ほむらたちはクロックタウンに戻り、時間を巻き戻した。
――クロックタウン――
――最初の朝 あと72時間――
ほむら「ふぅ」
QB「これで『四巨人』は解放された。あとは時計塔の上で『誓いの号令』を奏でるだけだ」
ほむら「そうね……ん?」
ポストの辺りを、狐のお面を被った女の子が歩いていた。
ほむら「(確かあの子、マドカが気にしていたのよね……)」
QB「どこに行くんだい?」
ほむら「後をつけましょう」
女の子は、洗濯場の片隅にある小さなドアに入っていった。
ほむら「どうやらあそこが隠れ家のようね。よし、ここの呼び鈴を鳴らして……」
女の子は警戒しながらもドアを開けて出てきた。
ほむら「時を止める!」
ほむらは時を止め、その間に女の子が出てきたドアの中に侵入した。
――最初の朝 あと72時間――
ほむら「ふぅ」
QB「これで『四巨人』は解放された。あとは時計塔の上で『誓いの号令』を奏でるだけだ」
ほむら「そうね……ん?」
ポストの辺りを、狐のお面を被った女の子が歩いていた。
ほむら「(確かあの子、マドカが気にしていたのよね……)」
QB「どこに行くんだい?」
ほむら「後をつけましょう」
女の子は、洗濯場の片隅にある小さなドアに入っていった。
ほむら「どうやらあそこが隠れ家のようね。よし、ここの呼び鈴を鳴らして……」
女の子は警戒しながらもドアを開けて出てきた。
ほむら「時を止める!」
ほむらは時を止め、その間に女の子が出てきたドアの中に侵入した。
ほむら「これで待っていれば、彼女と接触できるでしょう」
しばらくして、狐のお面を被った女の子が戻ってきた。
女の子「……っ!? 誰っ!?」
ほむら「マドカの知り合い、とだけ言っておきましょうか」
女の子「マドカの? ……わたしを探しに来たの?」
ほむら「ええ。随分と困ってるみたいよ、彼女」
女の子「……」
女の子はしばらく黙った後、お面を顔から外した。
出てきたのはほむらの幼少期に瓜二つの顔だった。
ホムラ「わたしがホムラよ」
ほむら「っ!?」
ホムラ「どうかした? 妙な顔して。それにしてもわたしたち、よく似ている気がするわね」
ほむら「……マドカの親友という割には歳が若すぎる気がするのだけど」
ホムラ「……小鬼のせいよ」
ほむら「(……また)」
しばらくして、狐のお面を被った女の子が戻ってきた。
女の子「……っ!? 誰っ!?」
ほむら「マドカの知り合い、とだけ言っておきましょうか」
女の子「マドカの? ……わたしを探しに来たの?」
ほむら「ええ。随分と困ってるみたいよ、彼女」
女の子「……」
女の子はしばらく黙った後、お面を顔から外した。
出てきたのはほむらの幼少期に瓜二つの顔だった。
ホムラ「わたしがホムラよ」
ほむら「っ!?」
ホムラ「どうかした? 妙な顔して。それにしてもわたしたち、よく似ている気がするわね」
ほむら「……マドカの親友という割には歳が若すぎる気がするのだけど」
ホムラ「……小鬼のせいよ」
ほむら「(……また)」
みんななんかしらの役割で出るのかと思ったけどそうでもないのか
しかもほむら被ってるし
しかもほむら被ってるし
ホムラ「ある日の夜、わたしは小鬼に出会った。そして小さな子どもに姿を変えられた……」
ほむら「それはお気の毒さま。でも、それだけじゃ行方をくらます理由にはならないと思うんだけど」
ホムラ「わたしとマドカは幼馴染だったの。『約束のお面』を分けて持つほどに」
ほむら「『約束のお面』?」
ホムラ「知らない? 小さい頃、『約束のお面』を親友同士で二つに分けて、お互いが15歳を迎える年のカーニバルの夜にかけらを合わせることが出来れば幸せになれる……」
ほむら「なるほど。で、そのお面がどうしたの?」
ホムラ「その年っていうのが、今年なの。それなのにわたしはお面のかけらをスリに盗まれてしまった……」
ほむら「……どちらにせよ、変な意地じゃない」
ホムラ「わたしにとっては大切なのよ! あれを失くして、約束を守れなかったら……わたしは……」
ほむら「……まあ、あなたの気持ちは分からないでもない。ここで会ったのも何かの縁ね。あなたがお面を取り戻すのを手伝いましょう」
ホムラ「……本当? 本当に協力してくれるというのなら、二日後の夜、イカーナ渓谷に来てほしい」
ほむら「イカーナ? 何でまた」
ホムラ「実はスリのアジドは突きとめてあるの。その日、その時間に、お面を取り戻すわ」
ほむら「……分かった」
ほむらはホムラと別れ、マドカマ亭にチェックインし、マドカとの「初対面」を終わらせた。
ほむら「それはお気の毒さま。でも、それだけじゃ行方をくらます理由にはならないと思うんだけど」
ホムラ「わたしとマドカは幼馴染だったの。『約束のお面』を分けて持つほどに」
ほむら「『約束のお面』?」
ホムラ「知らない? 小さい頃、『約束のお面』を親友同士で二つに分けて、お互いが15歳を迎える年のカーニバルの夜にかけらを合わせることが出来れば幸せになれる……」
ほむら「なるほど。で、そのお面がどうしたの?」
ホムラ「その年っていうのが、今年なの。それなのにわたしはお面のかけらをスリに盗まれてしまった……」
ほむら「……どちらにせよ、変な意地じゃない」
ホムラ「わたしにとっては大切なのよ! あれを失くして、約束を守れなかったら……わたしは……」
ほむら「……まあ、あなたの気持ちは分からないでもない。ここで会ったのも何かの縁ね。あなたがお面を取り戻すのを手伝いましょう」
ホムラ「……本当? 本当に協力してくれるというのなら、二日後の夜、イカーナ渓谷に来てほしい」
ほむら「イカーナ? 何でまた」
ホムラ「実はスリのアジドは突きとめてあるの。その日、その時間に、お面を取り戻すわ」
ほむら「……分かった」
ほむらはホムラと別れ、マドカマ亭にチェックインし、マドカとの「初対面」を終わらせた。
――マドカマ亭――
――次の日の朝 あと48時間――
マドカマ亭に、一通の郵便物が届いた。
マドカ「え……」
ポストマミ「確かにお届けしたのだ!」
マドカ「あの、これって……」
ポストマミ「確かにお届けしたのだ!」
マドカ「そうじゃなくて!」
ポストマンは出ていってしまった。
ほむら「どうしたの、マドカ?」
マドカ「あ、ほむらちゃん。『狐のお面を被った女の子』の話はしたよね?」
ほむら「ええ」
マドカ「彼女から手紙が来たの! 今は事情があって会えないけど、カーニバルまでには必ず会いに行くって!」
ほむら「……よかったじゃない」
――次の日の朝 あと48時間――
マドカマ亭に、一通の郵便物が届いた。
マドカ「え……」
ポストマミ「確かにお届けしたのだ!」
マドカ「あの、これって……」
ポストマミ「確かにお届けしたのだ!」
マドカ「そうじゃなくて!」
ポストマンは出ていってしまった。
ほむら「どうしたの、マドカ?」
マドカ「あ、ほむらちゃん。『狐のお面を被った女の子』の話はしたよね?」
ほむら「ええ」
マドカ「彼女から手紙が来たの! 今は事情があって会えないけど、カーニバルまでには必ず会いに行くって!」
ほむら「……よかったじゃない」
マミさんいたのか
・・・そうか、ポストマンのあの足音はおっぱいが揺れる音だったのか
・・・そうか、ポストマンのあの足音はおっぱいが揺れる音だったのか
マドカ「……。ほむらちゃん、ごめんね」
ほむら「何を謝るのよ」
マドカ「実はその女の子、ほむらちゃんにそっくりなの。わたしは今までその子とほむらちゃんを重ねて……」
ほむら「(確か前もこんなことを言われたわね……)」
ほむらは「最初の最期の夜」のことを思い出していた。
ほむら「まどか。人の顔っていうのは不思議ね」
マドカ「え?」
ほむら「本人がいなくても、似た顔の人を見ると何だか懐かしい気持ちになる。
……でもわたしはそれを悪いことだとは思わない。それは人を想い出す前向きな気持ち、希望だと思うから」
マドカ「……ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら「あまり無責任なこと言えないけど、その子、絶対来るわ。あなたのところに」
ほむら「何を謝るのよ」
マドカ「実はその女の子、ほむらちゃんにそっくりなの。わたしは今までその子とほむらちゃんを重ねて……」
ほむら「(確か前もこんなことを言われたわね……)」
ほむらは「最初の最期の夜」のことを思い出していた。
ほむら「まどか。人の顔っていうのは不思議ね」
マドカ「え?」
ほむら「本人がいなくても、似た顔の人を見ると何だか懐かしい気持ちになる。
……でもわたしはそれを悪いことだとは思わない。それは人を想い出す前向きな気持ち、希望だと思うから」
マドカ「……ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら「あまり無責任なこと言えないけど、その子、絶対来るわ。あなたのところに」
マミさんが出てないと思ったら予想外のところで出てきたでごさる
――イカーナ渓谷――
――最期の夜 あと12時間――
ホムラ「あ、来たわね」
ほむら「(……魔法を使えるわけでもないのに……こんなところまで)」
ホムラ「サコンのアジドはこの辺りにあるはずなの。だからサコンが現れるのを待って、正確な場所を突き止める」
数十分後、サコンが来た。
サコンが岩の前に立つと、岩が動きだして入口が現れた。
ホムラ「! アジドはあそこよ! 行くわよ」
ホムラが走り、ほむらはその後についていった。
――最期の夜 あと12時間――
ホムラ「あ、来たわね」
ほむら「(……魔法を使えるわけでもないのに……こんなところまで)」
ホムラ「サコンのアジドはこの辺りにあるはずなの。だからサコンが現れるのを待って、正確な場所を突き止める」
数十分後、サコンが来た。
サコンが岩の前に立つと、岩が動きだして入口が現れた。
ホムラ「! アジドはあそこよ! 行くわよ」
ホムラが走り、ほむらはその後についていった。
――サコンのアジド――
ホムラ「あった! お面よ! ……ベルトコンベアーで運ばれている」
さらに、アジドの中には無数のモンスターが潜んでいた。
ほむら「……こいつらはわたしに任せて、あなたはお面を追って!」
ホムラ「……ありがとう」
ほむらは銃や弓でモンスターの対応をし、ホムラはお面を追った。
そしてついに、ホムラが『約束のお面』を手にした。
ホムラ「やったわ!」
ほむら「……良かったわね」
ホムラ「今まで付き合ってくれてありがとう。ここからはわたしの問題よ。わたしはいまからマドカのもとへ向かう」
ほむら「……間に合ってね」
ホムラはクロックタウンへと走って行った。
ほむらは魔法を使いつつ、先にクロックタウンへ戻った。
ホムラ「あった! お面よ! ……ベルトコンベアーで運ばれている」
さらに、アジドの中には無数のモンスターが潜んでいた。
ほむら「……こいつらはわたしに任せて、あなたはお面を追って!」
ホムラ「……ありがとう」
ほむらは銃や弓でモンスターの対応をし、ホムラはお面を追った。
そしてついに、ホムラが『約束のお面』を手にした。
ホムラ「やったわ!」
ほむら「……良かったわね」
ホムラ「今まで付き合ってくれてありがとう。ここからはわたしの問題よ。わたしはいまからマドカのもとへ向かう」
ほむら「……間に合ってね」
ホムラはクロックタウンへと走って行った。
ほむらは魔法を使いつつ、先にクロックタウンへ戻った。
――マドカマ亭、まどかの部屋――
既に時計塔の扉は開き、カーニバルの花火は上がっていた。
ドアを開けたのはほむらだった。
マドカ「! ……」
ほむら「そう露骨にがっかりされると傷つくわ」
マドカ「ご、ごめん! そんなつもりじゃ……」
ほむら「マドカ、もう月があんなに迫っている。あなたは逃げないの?」
マドカ「……わたし、決めたの。あの子を待つって。たとえ月が堕ちてきても」
ほむら「……来るわ。絶対に」
それから数時間の時が流れ、部屋のドアがゆっくりと開いた。
ホムラ「……マドカ」
マドカ「……ホムラちゃん」
ホムラの姿は変わっていた。それでもそれがホムラだとマドカにはすぐに分かった。
マドカ「わたしたち、約束したよね。15になるカーニバルの夜、『約束のお面』を合わせるって」
ホムラ「マドカ、待たせてごめんなさい」
既に時計塔の扉は開き、カーニバルの花火は上がっていた。
ドアを開けたのはほむらだった。
マドカ「! ……」
ほむら「そう露骨にがっかりされると傷つくわ」
マドカ「ご、ごめん! そんなつもりじゃ……」
ほむら「マドカ、もう月があんなに迫っている。あなたは逃げないの?」
マドカ「……わたし、決めたの。あの子を待つって。たとえ月が堕ちてきても」
ほむら「……来るわ。絶対に」
それから数時間の時が流れ、部屋のドアがゆっくりと開いた。
ホムラ「……マドカ」
マドカ「……ホムラちゃん」
ホムラの姿は変わっていた。それでもそれがホムラだとマドカにはすぐに分かった。
マドカ「わたしたち、約束したよね。15になるカーニバルの夜、『約束のお面』を合わせるって」
ホムラ「マドカ、待たせてごめんなさい」
次の瞬間、マドカはホムラに抱きついていた。
マドカ「おかえり、ホムラちゃん」
QB「友達同士なのに、まるで姉妹のようだね」
ほむら「交わした約束忘れないよってね」
マドカたちはお面のかけらを合わせ、それは一つのお面になった。
マドカ「こうして約束を果たせた以上、もう思い残すことは何もない。ここで、月が堕ちてくるのを待つよ」
ほむら「月が堕ちてくる? 何を言っているの?」
ホムラ「……え?」
ほむら「月は堕ちない。わたしが止める」
ほむらは夜の街へと駆けだした。
マドカ「おかえり、ホムラちゃん」
QB「友達同士なのに、まるで姉妹のようだね」
ほむら「交わした約束忘れないよってね」
マドカたちはお面のかけらを合わせ、それは一つのお面になった。
マドカ「こうして約束を果たせた以上、もう思い残すことは何もない。ここで、月が堕ちてくるのを待つよ」
ほむら「月が堕ちてくる? 何を言っているの?」
ホムラ「……え?」
ほむら「月は堕ちない。わたしが止める」
ほむらは夜の街へと駆けだした。
――時計塔の上――
スタルキッド「……またお前か」
スタルキッドは何度目か前の「最期の夜」と同じように、宙に浮いていた。
ほむら「今度こそ……決着をつけてやる!」
スタルキッド「無駄だって! 上空を見ろ!」
既に月は、触れられそうなほどに近い。
ほむら「……」
スタルキッド「これでみーんな終わりだ! オマエらが悪いんだぞっ! オイラを無視しやがって……」
ほむら「……もう無駄よ。『四巨人』が月の墜落を阻止する」
スタルキッド「『巨人』……? まさかっ!!」
ほむらは「誓いの号令」を歌った。
♪
沼から。山から。海から。谷から。
彼らは集まった。世界を守るために。約束を守るために。
スタルキッドは苦しそうな声を上げている。
やがて『巨人』は月を支え……その墜落を止めた。
スタルキッド「……またお前か」
スタルキッドは何度目か前の「最期の夜」と同じように、宙に浮いていた。
ほむら「今度こそ……決着をつけてやる!」
スタルキッド「無駄だって! 上空を見ろ!」
既に月は、触れられそうなほどに近い。
ほむら「……」
スタルキッド「これでみーんな終わりだ! オマエらが悪いんだぞっ! オイラを無視しやがって……」
ほむら「……もう無駄よ。『四巨人』が月の墜落を阻止する」
スタルキッド「『巨人』……? まさかっ!!」
ほむらは「誓いの号令」を歌った。
♪
沼から。山から。海から。谷から。
彼らは集まった。世界を守るために。約束を守るために。
スタルキッドは苦しそうな声を上げている。
やがて『巨人』は月を支え……その墜落を止めた。
QB「……どうやら止まったようだね」
ほむら「ここまでよ。あなたのその仮面は邪悪な力を……仮面?」
気がつけば、ムジュラの仮面の向こうに小鬼はいなかった。
「この者の役目は……もう終わった」
小鬼はエネルギーを吸い取られたかのように地面に伏し、仮面だけが不気味に宙を漂っていた。
仮面の眼が怪しく光ると、止まっていたはずの月が動きだした。
月「オデは……食う……全部……食う……」
QB「!? まずいっ! ほむら、あの仮面が本体だ! あれを倒すしかない!」
ほむら「分かっているわっ!」
ムジュラの仮面は月の中へ消えてゆき、ほむらたちもその後を追った。
ほむら「ここまでよ。あなたのその仮面は邪悪な力を……仮面?」
気がつけば、ムジュラの仮面の向こうに小鬼はいなかった。
「この者の役目は……もう終わった」
小鬼はエネルギーを吸い取られたかのように地面に伏し、仮面だけが不気味に宙を漂っていた。
仮面の眼が怪しく光ると、止まっていたはずの月が動きだした。
月「オデは……食う……全部……食う……」
QB「!? まずいっ! ほむら、あの仮面が本体だ! あれを倒すしかない!」
ほむら「分かっているわっ!」
ムジュラの仮面は月の中へ消えてゆき、ほむらたちもその後を追った。
――月――
ほむら「……ここは?」
ほむらたちは広い草原の中にいた。
一本だけ、大きな木が目につく。その木の下で、四人の子どもたちが遊んでいた。
QB「あの子どもたち……『亡骸』を被っているね」
「キミの本当の顔は」「キミの幸せって」「正しいことって」「キミの友達は」
その近くに一人、輪に入れないかのように木の下で座っている子ども――五人目がいた。
彼は、ムジュラの仮面を被っていた。
ほむら「……」
子ども「お前、俺と遊ぶか?」
ほむら「ええ」
子ども「じゃあ、お前が鬼だ。鬼は鬼の仮面を被るんだ」
ほむら「……」
子ども「じゃあ、行こうか」
いつしか辺りの風景は変わり、禍々しい色の遊技場となっていた。
ほむら「……ここは?」
ほむらたちは広い草原の中にいた。
一本だけ、大きな木が目につく。その木の下で、四人の子どもたちが遊んでいた。
QB「あの子どもたち……『亡骸』を被っているね」
「キミの本当の顔は」「キミの幸せって」「正しいことって」「キミの友達は」
その近くに一人、輪に入れないかのように木の下で座っている子ども――五人目がいた。
彼は、ムジュラの仮面を被っていた。
ほむら「……」
子ども「お前、俺と遊ぶか?」
ほむら「ええ」
子ども「じゃあ、お前が鬼だ。鬼は鬼の仮面を被るんだ」
ほむら「……」
子ども「じゃあ、行こうか」
いつしか辺りの風景は変わり、禍々しい色の遊技場となっていた。
ほむら「……」
ほむらは鬼神の仮面を被った。ほむらの姿が鬼神へと変わった。
やがてムジュラの仮面の裏から触手が生え、浮遊してこちらに飛んできた。
ムジュラの仮面
ほむら「……ハァッ!」
ほむらが矢を一本射ると、衝撃波のようなものが生じ、仮面は一瞬にして吹っ飛んだ。
次に仮面に手足が生えた。笑いながら走り回る。
ムジュラの化身
ほむらが矢を一本射ると、それは化身の足に命中し、化身はその場で転んだ。
次に化身に頭部が生え、手はムチに変化した。
ムジュラの魔人
ほむらが矢を一本射ると、それは魔人の心臓を貫いた。
魔人の身体は内側から消滅していく。
ほむら「鬼ごっこはこのくらいにしましょう」
月の景色は遠景から崩壊していった。
ほむらは鬼神の仮面を被った。ほむらの姿が鬼神へと変わった。
やがてムジュラの仮面の裏から触手が生え、浮遊してこちらに飛んできた。
ムジュラの仮面
ほむら「……ハァッ!」
ほむらが矢を一本射ると、衝撃波のようなものが生じ、仮面は一瞬にして吹っ飛んだ。
次に仮面に手足が生えた。笑いながら走り回る。
ムジュラの化身
ほむらが矢を一本射ると、それは化身の足に命中し、化身はその場で転んだ。
次に化身に頭部が生え、手はムチに変化した。
ムジュラの魔人
ほむらが矢を一本射ると、それは魔人の心臓を貫いた。
魔人の身体は内側から消滅していく。
ほむら「鬼ごっこはこのくらいにしましょう」
月の景色は遠景から崩壊していった。
――タルミナ平原――
――新しい日の朝――
邪悪な月は消え去り、一筋の虹がかかっていた。
スタルキッド「オイラはアイツらに捨てられたと思ってた……。でもアイツら、まだオイラのことを友だちだって……。友だちっていいな、へへっ」
スタルキッドは『巨人』たちと一緒にいられなくなったショックからこのような騒動を起こしたらしい。ただ、彼もまた、仮面に操られた被害者だった。
デクナッツの執事は息子の遺体の場所を知り、墓参りに向かったらしい。
ゴロンの里は相変わらず春で、皆楽しく暮らしているそうだ。
ルルはダル・ブルーのボーカルに復帰したらしい。……ミカウとの共演は叶わなかったが。
イカーナ帝国の幽霊たちも楽しくやっているそうだ。
マドカとホムラは……、ホムラも元の姿に戻り、前と変わらず仲良く暮らしている。
お面屋「おお、やはり仮面から邪気が消えている!」
お面屋がムジュラの仮面を手にして言う。
お面屋「では、ワタクシは旅の途中ですのでこれで……」
お面屋は立ち去ろうとした。
――新しい日の朝――
邪悪な月は消え去り、一筋の虹がかかっていた。
スタルキッド「オイラはアイツらに捨てられたと思ってた……。でもアイツら、まだオイラのことを友だちだって……。友だちっていいな、へへっ」
スタルキッドは『巨人』たちと一緒にいられなくなったショックからこのような騒動を起こしたらしい。ただ、彼もまた、仮面に操られた被害者だった。
デクナッツの執事は息子の遺体の場所を知り、墓参りに向かったらしい。
ゴロンの里は相変わらず春で、皆楽しく暮らしているそうだ。
ルルはダル・ブルーのボーカルに復帰したらしい。……ミカウとの共演は叶わなかったが。
イカーナ帝国の幽霊たちも楽しくやっているそうだ。
マドカとホムラは……、ホムラも元の姿に戻り、前と変わらず仲良く暮らしている。
お面屋「おお、やはり仮面から邪気が消えている!」
お面屋がムジュラの仮面を手にして言う。
お面屋「では、ワタクシは旅の途中ですのでこれで……」
お面屋は立ち去ろうとした。
お面屋「おや……アナタ、随分とたくさんの人を幸せにしてきましたね。これは実にいい幸せだ」
さらにお面屋は少しの間をおいて言った。
お面屋「そろそろ、あなたも行かれた方がよろしいのでは……?」
ほむら「!」
ほむらは自分の旅の本来の目的を思い出した。
お面屋「出会いがあれば、別れは必ず訪れるもの……ですが、それは永遠ではないはず。その別れを一時にするか永遠にするか……それはアナタ次第。ではワタクシはこれで……」
お面屋はタルミナの外へと消えていった。
ほむら「あのお面屋、意外といいこと言うわね」
QB「じゃあ、僕たちもそろそろ行こうか」
ほむら「さようなら、マドカ」
――見滝原市――
ほむら「憎しみと苦しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけど……ここはかつてあの子が守ろうとした場所なんだ。それを忘れたりはしない。だからわたしは――戦い続ける」
まどか「――頑張って」
E N D
さらにお面屋は少しの間をおいて言った。
お面屋「そろそろ、あなたも行かれた方がよろしいのでは……?」
ほむら「!」
ほむらは自分の旅の本来の目的を思い出した。
お面屋「出会いがあれば、別れは必ず訪れるもの……ですが、それは永遠ではないはず。その別れを一時にするか永遠にするか……それはアナタ次第。ではワタクシはこれで……」
お面屋はタルミナの外へと消えていった。
ほむら「あのお面屋、意外といいこと言うわね」
QB「じゃあ、僕たちもそろそろ行こうか」
ほむら「さようなら、マドカ」
――見滝原市――
ほむら「憎しみと苦しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけど……ここはかつてあの子が守ろうとした場所なんだ。それを忘れたりはしない。だからわたしは――戦い続ける」
まどか「――頑張って」
E N D
ムジュラの3日間繰り返す設定ってほむらっぽくね? というだけで始めたが大分長くなったな
何だかムジュラのシナリオ追ってるだけみたいになったし色々はしょりすぎですが、ムジュラを思い出せて楽しかったです
鬼神でムジュラ戦やるとリアルあんなのだから許して。
読んでくれた人はありがとう。
何だかムジュラのシナリオ追ってるだけみたいになったし色々はしょりすぎですが、ムジュラを思い出せて楽しかったです
鬼神でムジュラ戦やるとリアルあんなのだから許して。
読んでくれた人はありがとう。
>>1乙 ギュッ
あ、あとポストマミはdisってる訳じゃないんだ
ポストマンのイベントも結構感動するのだ
ポストマンのイベントも結構感動するのだ
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