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元スレほむら「ムジュラの仮面?」
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スタルキッドが可愛いリボンをしてるのが不気味で街の人がより多く逃げたんだよ!
そうしてマドカは部屋を出ていった。
ほむら「キュゥべえ」
QB「何だい」
ほむら「わたしの言う『まどか』は、今の子のような外見をしていたわ」
QB「やれやれ、またその妄想かい」
ほむら「……さっさとあの小鬼をとっ捕まえるわよ」
ほむらたちは部屋を出、ロビーに降りた。フロントにはマドカが立っていた。
ほむら「外出するわ」
ほむらはフロントにキーを預ける。
マドカ「いってらっしゃい、ほむらちゃん」
ほむら「……」
ほむらたちは再びクロックタウンに出た。
ほむら「キュゥべえ」
QB「何だい」
ほむら「わたしの言う『まどか』は、今の子のような外見をしていたわ」
QB「やれやれ、またその妄想かい」
ほむら「……さっさとあの小鬼をとっ捕まえるわよ」
ほむらたちは部屋を出、ロビーに降りた。フロントにはマドカが立っていた。
ほむら「外出するわ」
ほむらはフロントにキーを預ける。
マドカ「いってらっしゃい、ほむらちゃん」
ほむら「……」
ほむらたちは再びクロックタウンに出た。
――クロックタウン――
QB「それにしてもあの月……。ここが僕らの住んでいた世界でないのは確かなようだね。可能性としては……パラレルワールド」
ほむら「(パラレルワールド……。わたし自身複数のパラレルワールドを渡り歩いてきたようなものだし、あまり新鮮な感じはしないわね……)」
それからほむらたちは街の人間に小鬼の行方を訊いたが、参考になるような回答は得られなかった。街を探し尽くしたほむらが次に目指したのは街の外だった。
門番「待ちなさい、君」
ほむら「……わたし?」
門番「ここから先はクロックタウンの外だ」
ほむら「ええ。そのクロックタウンの外に行きたいのだけど」
門番「ダメダメ! 外は危ないんだ。凶暴なモンスターだっている。お嬢ちゃんのような武器も持っていない子どもは出ていっちゃダメだよ」
ほむら「そんな……」
QB「それにしてもあの月……。ここが僕らの住んでいた世界でないのは確かなようだね。可能性としては……パラレルワールド」
ほむら「(パラレルワールド……。わたし自身複数のパラレルワールドを渡り歩いてきたようなものだし、あまり新鮮な感じはしないわね……)」
それからほむらたちは街の人間に小鬼の行方を訊いたが、参考になるような回答は得られなかった。街を探し尽くしたほむらが次に目指したのは街の外だった。
門番「待ちなさい、君」
ほむら「……わたし?」
門番「ここから先はクロックタウンの外だ」
ほむら「ええ。そのクロックタウンの外に行きたいのだけど」
門番「ダメダメ! 外は危ないんだ。凶暴なモンスターだっている。お嬢ちゃんのような武器も持っていない子どもは出ていっちゃダメだよ」
ほむら「そんな……」
ほむらたちは一旦街の門から退いた。
ほむら「武器……ねえ。本来なら弓矢があるけど、今は小鬼の魔法のせいで使えない」
ほむら「(昔持っていた盾があれば、時間が止まっているうちに門を通り抜けられるけど)」
ほむら「わたしも見た目は子ども。変身後の姿ならなおさらでしょうね」
QB「呪いを解かないうちは街の外に出るのは厳しそうだね」
QB「……呪い?」
QB「ほむら、ちょっとソウルジェムを出してみてくれないかな」
ほむら「……? いいけど。これでどうするの?」
QB「さっきも言った通り、小鬼というのは、それ自身は魔力に相当する力を持っていないんだ」
ほむら「それが何か?」
ほむら「武器……ねえ。本来なら弓矢があるけど、今は小鬼の魔法のせいで使えない」
ほむら「(昔持っていた盾があれば、時間が止まっているうちに門を通り抜けられるけど)」
ほむら「わたしも見た目は子ども。変身後の姿ならなおさらでしょうね」
QB「呪いを解かないうちは街の外に出るのは厳しそうだね」
QB「……呪い?」
QB「ほむら、ちょっとソウルジェムを出してみてくれないかな」
ほむら「……? いいけど。これでどうするの?」
QB「さっきも言った通り、小鬼というのは、それ自身は魔力に相当する力を持っていないんだ」
ほむら「それが何か?」
QB「しかし現に君は姿が変わる魔法をかけられている……」
ほむら「はあ」
QB「もともと魔力を持たない者が魔法を使える……それは希望、または呪いの力を借りたときだけだ」
ほむら「確かにわたしたち魔法少女は希望の力を魔力に変え、魔女は呪いの力を魔力に変えている」
QB「魔女? まあ君の妄想の話はいいとして、仮にあの小鬼が呪いの力を使っているのなら、ソウルジェムが反応するはずなんだ。ソウルジェムが魔獣を感知できるのも、呪いに対するセンサーの機能を持っているからなんだよ」
ほむら「! そういうことはもっと早く気付きなさい」
QB「アイディアを出したのにその言い方はひどいんじゃないか」
ほむら「……まあいいわ。さっそくソウルジェムで奴の居場所を……」
ほむら「はあ」
QB「もともと魔力を持たない者が魔法を使える……それは希望、または呪いの力を借りたときだけだ」
ほむら「確かにわたしたち魔法少女は希望の力を魔力に変え、魔女は呪いの力を魔力に変えている」
QB「魔女? まあ君の妄想の話はいいとして、仮にあの小鬼が呪いの力を使っているのなら、ソウルジェムが反応するはずなんだ。ソウルジェムが魔獣を感知できるのも、呪いに対するセンサーの機能を持っているからなんだよ」
ほむら「! そういうことはもっと早く気付きなさい」
QB「アイディアを出したのにその言い方はひどいんじゃないか」
ほむら「……まあいいわ。さっそくソウルジェムで奴の居場所を……」
ほむらはソウルジェムを頼りに街を歩いた。ソウルジェムの反応は、時計塔の真下で一番激しくなった。
ほむら「時計塔の周辺に奴がいるとしか考えられないのだけど」
QB「時計塔の内部という可能性は考えなくていいだろう。あのお面屋がいたところだしね。それにあのいたずら好きの小鬼のことだ。
もっと広々とした場所を好むはず……」
ほむら「……上ね」
QB「しかしどうやって登るんだい? 魔法少女の跳躍力を持ってしても中々難しそうだけど」
ほむら「とりあえず宿に帰りましょう。今は奴の居場所が分かっただけで十分よ」
ほむら「時計塔の周辺に奴がいるとしか考えられないのだけど」
QB「時計塔の内部という可能性は考えなくていいだろう。あのお面屋がいたところだしね。それにあのいたずら好きの小鬼のことだ。
もっと広々とした場所を好むはず……」
ほむら「……上ね」
QB「しかしどうやって登るんだい? 魔法少女の跳躍力を持ってしても中々難しそうだけど」
ほむら「とりあえず宿に帰りましょう。今は奴の居場所が分かっただけで十分よ」
――マドカマ亭――
マドカ「おかえりなさい、ほむらちゃん。はい、部屋のキー」
ほむら「ありがとう、マドカ。……ねえ、ひとつ訊いてもいいかしら」
マドカ「何かな?」
ほむら「あの時計塔に登ることは出来るの?」
マドカ「うーん……。普段は無理かな」
ほむら「……そう」
マドカ「でもね、今ならチャンスがあるかも!」
ほむら「どういうこと?」
マドカ「ほむらちゃんは旅人だから知らないかな? クロックタウンでは毎年この時期に『刻(とき)のカーニバル』っていうお祭りをやるんだ。
花火とかも上がって、楽しいんだよー」
ほむら「それが何か?」
マドカ「おかえりなさい、ほむらちゃん。はい、部屋のキー」
ほむら「ありがとう、マドカ。……ねえ、ひとつ訊いてもいいかしら」
マドカ「何かな?」
ほむら「あの時計塔に登ることは出来るの?」
マドカ「うーん……。普段は無理かな」
ほむら「……そう」
マドカ「でもね、今ならチャンスがあるかも!」
ほむら「どういうこと?」
マドカ「ほむらちゃんは旅人だから知らないかな? クロックタウンでは毎年この時期に『刻(とき)のカーニバル』っていうお祭りをやるんだ。
花火とかも上がって、楽しいんだよー」
ほむら「それが何か?」
デクナッツ執事の息子はなんだってあんなところにいたんだろうな
それともワープでもされたのか
それともワープでもされたのか
そういや、漫画版はデクナッツから戻ってから一日で結婚イベントこなしつつボスを撃破し月を止める強行軍らしいな
マドカ「そのカーニバルは三日後のちょうど0時に始まるんだけど、そのときに時計塔の上の扉が開くの。
そこから時計塔の上まで登れるかも!」
ほむら「……それはいいことを聞いたわね。ありがとう、マドカ。今の情報、とても役に立ったわ」
マドカ「ティヒヒ。じゃあほむらちゃん、わたしも訊いていいかな」
ほむら「答えられることなら」
マドカ「『狐のお面を被った女の子』を見なかった?」
ほむら「狐のお面……? ごめんなさい、見ていないわ」
マドカ「うん、ならいいんだ。ごめんね、変なこと訊いて」
ほむら「いえ、お役に立てず申し訳ない……。見かけたら報告するわ」
マドカ「ありがと!」
その後ほむらたちは部屋に戻った。
そこから時計塔の上まで登れるかも!」
ほむら「……それはいいことを聞いたわね。ありがとう、マドカ。今の情報、とても役に立ったわ」
マドカ「ティヒヒ。じゃあほむらちゃん、わたしも訊いていいかな」
ほむら「答えられることなら」
マドカ「『狐のお面を被った女の子』を見なかった?」
ほむら「狐のお面……? ごめんなさい、見ていないわ」
マドカ「うん、ならいいんだ。ごめんね、変なこと訊いて」
ほむら「いえ、お役に立てず申し訳ない……。見かけたら報告するわ」
マドカ「ありがと!」
その後ほむらたちは部屋に戻った。
――マドカマ亭、ほむらの部屋――
ほむら「これで準備は万端ね。あとはソウルジェムの反応を見て、奴が移動しないか確認して、三日後の0時になったら時計塔の上まで行くわよ」
QB「まあ問題ないだろう」
ほむら「今日はたくさん歩いて疲れたわ。もう寝ましょう」
翌日、ほむらたちは主に街を散策して過ごした。様々な店や、銀行、市長の家、ポストハウス、射的場、バー……。
それ以外の時間はマドカと話した。マドカが言っていたように、毎年カーニバル前は満室になるのだが、今年は月の噂のせいで客が来ないのだ。
そして……。
ほむら「これで準備は万端ね。あとはソウルジェムの反応を見て、奴が移動しないか確認して、三日後の0時になったら時計塔の上まで行くわよ」
QB「まあ問題ないだろう」
ほむら「今日はたくさん歩いて疲れたわ。もう寝ましょう」
翌日、ほむらたちは主に街を散策して過ごした。様々な店や、銀行、市長の家、ポストハウス、射的場、バー……。
それ以外の時間はマドカと話した。マドカが言っていたように、毎年カーニバル前は満室になるのだが、今年は月の噂のせいで客が来ないのだ。
そして……。
最期の夜
――マドカマ亭――
ほむら「出かけるわ」
マドカ「ね、ねえ、ほむらちゃん。よかったらわたしも一緒に行っていい?」
ほむら「仕事はいいの?」
マドカ「お客さんも来ないし、今夜は誰も来るはずがないから」
ほむら「じゃあ一緒に行きましょう。0時まで」
――マドカマ亭――
ほむら「出かけるわ」
マドカ「ね、ねえ、ほむらちゃん。よかったらわたしも一緒に行っていい?」
ほむら「仕事はいいの?」
マドカ「お客さんも来ないし、今夜は誰も来るはずがないから」
ほむら「じゃあ一緒に行きましょう。0時まで」
ちゃんと鬼神ほむらの所まで書けよ
いや、書いて下さいお願いします
いや、書いて下さいお願いします
――クロックタウン――
外に出たほむらたちは、カーニバルに関係なく街の様々な場所を巡って楽しんだ。知り合ってから三日とは思えないほど、ほむらとマドカは親しげだった。
そうして時が流れ、時刻は0時に近づいた。
マドカ「月、いよいよ大きくなってきたね」
ほむら「ええ。怖いくらいだわ」
マドカ「あれ、本当に落ちてくるのかな……」
ほむら「どうでしょうね」
マドカ「ほむらちゃん」
ほむら「何?」
マドカ「ごめん」
ほむら「謝られるようなことをされた憶えはないわ」
外に出たほむらたちは、カーニバルに関係なく街の様々な場所を巡って楽しんだ。知り合ってから三日とは思えないほど、ほむらとマドカは親しげだった。
そうして時が流れ、時刻は0時に近づいた。
マドカ「月、いよいよ大きくなってきたね」
ほむら「ええ。怖いくらいだわ」
マドカ「あれ、本当に落ちてくるのかな……」
ほむら「どうでしょうね」
マドカ「ほむらちゃん」
ほむら「何?」
マドカ「ごめん」
ほむら「謝られるようなことをされた憶えはないわ」
マドカ「わたし、知り合ったばかりなのになれなれしいでしょ?」
ほむら「気にしていないと言ったはずよ。それに、なれなれしいのはお互い様だし」
マドカ「ううん。……わたし、『狐のお面を被った女の子』を探してるって言ったでしょ?」
ほむら「ええ」
マドカ「実は、その子がほむらちゃんにそっくりなの」
ほむら「……!」
マドカ「わたしとあの子はとっても仲のいい、親友でね……。なのにあの子、急に行方不明になっちゃったの。
だからわたしはほむらちゃんとあの子を重ねて……」
ほむら「……」
マドカ「ごめんね、最低だよね……。それでね、実はこの前その子から……」
マドカが俯きかけた瞬間、時計塔の鐘が鳴り、同時に数発の花火が光った。
ほむら「気にしていないと言ったはずよ。それに、なれなれしいのはお互い様だし」
マドカ「ううん。……わたし、『狐のお面を被った女の子』を探してるって言ったでしょ?」
ほむら「ええ」
マドカ「実は、その子がほむらちゃんにそっくりなの」
ほむら「……!」
マドカ「わたしとあの子はとっても仲のいい、親友でね……。なのにあの子、急に行方不明になっちゃったの。
だからわたしはほむらちゃんとあの子を重ねて……」
ほむら「……」
マドカ「ごめんね、最低だよね……。それでね、実はこの前その子から……」
マドカが俯きかけた瞬間、時計塔の鐘が鳴り、同時に数発の花火が光った。
ほむら「『刻のカーニバル』……」
ほむら「マドカ、話の続きはわたしが帰ってきてからにしましょう」
マドカ「ほむらちゃん……」
ほむら「たいした用事じゃないわ。すぐ帰ってくる」
マドカ「……うん。待ってる」
ほむらは時計塔に向かって走り出した。
ほむら「(気に病むことはないわ、マドカ)」
ほむら「(誰かと相手を重ねてるなんて……それこそお互い様だもの)」
時計塔に辿りつくと、マドカの言っていた通り、上の扉が開いていた。ほむらはその扉をくぐり、階段を上った。
ほむら「マドカ、話の続きはわたしが帰ってきてからにしましょう」
マドカ「ほむらちゃん……」
ほむら「たいした用事じゃないわ。すぐ帰ってくる」
マドカ「……うん。待ってる」
ほむらは時計塔に向かって走り出した。
ほむら「(気に病むことはないわ、マドカ)」
ほむら「(誰かと相手を重ねてるなんて……それこそお互い様だもの)」
時計塔に辿りつくと、マドカの言っていた通り、上の扉が開いていた。ほむらはその扉をくぐり、階段を上った。
――時計塔、屋上――
スタルキッド「……ヒヒヒッ」
小鬼が二匹の妖精を従え、空中で腕組みしながら座るポーズをとっていた。
そのさらに図上では鬼の形相をした月が、今にも大地に触れそうなほどに近づいていた。
ほむら「そのリボン、返してもらうわよ!」
スタルキッド「嫌だね。オイラはこの仮面のおかげでこんなにすごい力を手に入れられたんだ。
頭上を見ろ! オイラの力にかかればこの街をぶっ壊すことだって不可能じゃないんだぞ?」
ほむら「その月……あなたの仕業だったのね。でもその前に止めてみせる!」
スタルキッド「なら……やってみろ!」
スタルキッドが掛け声のようなものを発したかと思うと、大地が揺れ出した。月がさらに近づいてきているようだった。
スタルキッド「……ヒヒヒッ」
小鬼が二匹の妖精を従え、空中で腕組みしながら座るポーズをとっていた。
そのさらに図上では鬼の形相をした月が、今にも大地に触れそうなほどに近づいていた。
ほむら「そのリボン、返してもらうわよ!」
スタルキッド「嫌だね。オイラはこの仮面のおかげでこんなにすごい力を手に入れられたんだ。
頭上を見ろ! オイラの力にかかればこの街をぶっ壊すことだって不可能じゃないんだぞ?」
ほむら「その月……あなたの仕業だったのね。でもその前に止めてみせる!」
スタルキッド「なら……やってみろ!」
スタルキッドが掛け声のようなものを発したかと思うと、大地が揺れ出した。月がさらに近づいてきているようだった。
QB「どうするんだい、ほむら」
ほむら「あいつは宙に浮いている。……弓はないし、……攻撃する手段がないわ」
QB「!? 僕はてっきり何か考えがあるものだと……。とりあえず変身しなよ! 何かしら魔法は使えないのかい?」
そう言われてほむらは変身をした。今までと同じように、あの奇妙な姿に変化した。
ほむら「そう言われても……。……?」
ほむらは、自分が何か魔力を発揮しようとすると、自分のラッパ状の口にシャボンの膜のようなものが出来ていることに気がついた。
QB「それだよ! 口からシャボンを飛ばして小鬼に当てるんだ!」
ほむら「あまり気分が良くないけど、それしかなさそうね」
ほむらは持てる限りの魔力を使い、シャボン玉を形成した。そしてそのシャボン玉で、小鬼を狙い撃つ。
ほむら「あいつは宙に浮いている。……弓はないし、……攻撃する手段がないわ」
QB「!? 僕はてっきり何か考えがあるものだと……。とりあえず変身しなよ! 何かしら魔法は使えないのかい?」
そう言われてほむらは変身をした。今までと同じように、あの奇妙な姿に変化した。
ほむら「そう言われても……。……?」
ほむらは、自分が何か魔力を発揮しようとすると、自分のラッパ状の口にシャボンの膜のようなものが出来ていることに気がついた。
QB「それだよ! 口からシャボンを飛ばして小鬼に当てるんだ!」
ほむら「あまり気分が良くないけど、それしかなさそうね」
ほむらは持てる限りの魔力を使い、シャボン玉を形成した。そしてそのシャボン玉で、小鬼を狙い撃つ。
スタルキッド「何だ何だ! ちょっとオイラが高いところにいるってだけで何も手出しできないじゃないか! ヒヒヒッ……あれ?」ツルッ
シャボン玉が小鬼に命中し、小鬼は手を滑らせてリボンを落とした。ほむらはすかさずそれを拾った。
ほむら「やった、取り戻したわ!」
QB「でもあの小鬼にダメージはないみたいだ。どうするんだい?」
ほむら「……まどか」
QB「ほむら、今は妄想にふけっている場合じゃないだろう!?」
ほむら「このリボンを見ていると、まどかのことを思い出すわ……」
QB「聞こえているのかい、ほむら!」
シャボン玉が小鬼に命中し、小鬼は手を滑らせてリボンを落とした。ほむらはすかさずそれを拾った。
ほむら「やった、取り戻したわ!」
QB「でもあの小鬼にダメージはないみたいだ。どうするんだい?」
ほむら「……まどか」
QB「ほむら、今は妄想にふけっている場合じゃないだろう!?」
ほむら「このリボンを見ていると、まどかのことを思い出すわ……」
QB「聞こえているのかい、ほむら!」
ほむらがまどかのことを思い出し始めたのと同時に、ほむらの傍の空間が光り始めた。
それは次第に集まって、ひとつの物質を形成していくようだった。
QB「う……魔力を感じる! この光は……!?」
現れたのは、ほむらにとっては馴染みのあるものだった。盾。かつて、再構築される前の世界で、ほむらが使っていた武器。
ほむら「キュゥべえ、残念だけど今あいつを仕留めるのは難しそう」
QB「何だい、その道具は……」
ほむら「わたしの戦場はここじゃない」
QB「これは……!! ほむら、時間操作系の魔法をいつの間に……!!」
ほむら「……また同じ日々を繰り返すことになるとはね」
それは次第に集まって、ひとつの物質を形成していくようだった。
QB「う……魔力を感じる! この光は……!?」
現れたのは、ほむらにとっては馴染みのあるものだった。盾。かつて、再構築される前の世界で、ほむらが使っていた武器。
ほむら「キュゥべえ、残念だけど今あいつを仕留めるのは難しそう」
QB「何だい、その道具は……」
ほむら「わたしの戦場はここじゃない」
QB「これは……!! ほむら、時間操作系の魔法をいつの間に……!!」
ほむら「……また同じ日々を繰り返すことになるとはね」
……
リボンを小鬼に盗まれた。
……
小鬼に、姿を変えられた。
……
お面屋に出会った。
……
リボンを小鬼に盗まれた。
……
小鬼に、姿を変えられた。
……
お面屋に出会った。
……
ほむら「……ここは」
気がつけばほむらとキュゥべえは時計塔の前にいた。
QB「驚いたなぁ。まさか君にそんなことができたなんてね」
ほむら「……時間遡航は、前の世界でのわたしの能力よ。それが何故……」
QB「ふーん。前の世界とやらが実在したかどうか、僕には確かめようがないけれど、
もともと魔法少女の魔法というのは本人の強い願いの表れなんだ。強力な祈りが新たな能力を生み出したとしても不思議ではない」
ほむら「そういうことなのかしら」
QB「それよりこれからどうするんだい?」
ほむら「とりあえずお面屋のもとに戻りましょう」
気がつけばほむらとキュゥべえは時計塔の前にいた。
QB「驚いたなぁ。まさか君にそんなことができたなんてね」
ほむら「……時間遡航は、前の世界でのわたしの能力よ。それが何故……」
QB「ふーん。前の世界とやらが実在したかどうか、僕には確かめようがないけれど、
もともと魔法少女の魔法というのは本人の強い願いの表れなんだ。強力な祈りが新たな能力を生み出したとしても不思議ではない」
ほむら「そういうことなのかしら」
QB「それよりこれからどうするんだい?」
ほむら「とりあえずお面屋のもとに戻りましょう」
――時計塔の内部――
お面屋「ホッホッホ……。戻ってきましたね。では、約束通りあなたを元の姿に戻しましょう」
ほむら「(まだ仮面を取り戻してないけど、いいのかしら……)」
お面屋「アナタ、何か楽器の演奏ができますか?」
ほむら「……ピアノくらいなら」
お面屋「そうですか。では、ここにオルガンがあります」
ほむら「!?」
気がつくと、お面屋の前に巨大なオルガンが出現していた。
ほむら「(あんなものをいつの間に……)」
お面屋「いいですか、これからわたしが奏でる歌を憶えて下さい」
お面屋「ホッホッホ……。戻ってきましたね。では、約束通りあなたを元の姿に戻しましょう」
ほむら「(まだ仮面を取り戻してないけど、いいのかしら……)」
お面屋「アナタ、何か楽器の演奏ができますか?」
ほむら「……ピアノくらいなら」
お面屋「そうですか。では、ここにオルガンがあります」
ほむら「!?」
気がつくと、お面屋の前に巨大なオルガンが出現していた。
ほむら「(あんなものをいつの間に……)」
お面屋「いいですか、これからわたしが奏でる歌を憶えて下さい」
ほむらちゃんはサコンに炎の矢を撃ち込むなんて鬼畜の所業はしないよね
♪~
ほむらはオルガンの音に耳をすませた。その旋律は、この街に来る直前に聴いたことがあるような気がした。静かな、優しい調べだった。
お面屋「ホッホッホ……。次はあなたが今の歌を奏でて下さい」
ほむらは言われるままオルガンの椅子に腰掛けた。
ほむら「……」
♪~
ほむらが演奏を始めると、不思議な空気が漂った。どこか、魔力に近いものを感じた。同時に、何か、ある一つの命、その一生が脳裏をよぎった気がした。
お面屋「これで彷徨える魂はいやされました。今の歌を『いやしの歌』と言います……」
ほむらは試しに変身してみた。すると見知った魔法少女ほむらの姿になり、弓矢も復活していた。
ほむらはオルガンの音に耳をすませた。その旋律は、この街に来る直前に聴いたことがあるような気がした。静かな、優しい調べだった。
お面屋「ホッホッホ……。次はあなたが今の歌を奏でて下さい」
ほむらは言われるままオルガンの椅子に腰掛けた。
ほむら「……」
♪~
ほむらが演奏を始めると、不思議な空気が漂った。どこか、魔力に近いものを感じた。同時に、何か、ある一つの命、その一生が脳裏をよぎった気がした。
お面屋「これで彷徨える魂はいやされました。今の歌を『いやしの歌』と言います……」
ほむらは試しに変身してみた。すると見知った魔法少女ほむらの姿になり、弓矢も復活していた。
コロン
ほむら「……ん?」
足元に、仮面のようなものが落ちていることにほむらは気付いた。その顔は、姿を変えられたほむらの顔と瓜二つだった。
お面屋「『いやしのうた』は救われない魂をいやし、仮面にする歌です。アナタに憑いていたデクナッツの魂は浄化され、魔力は仮面に封じ込めました」
ほむら「これは……どうすればいいの?」
お面屋「とっておいて下さい。その仮面をつければ、もう一度あの姿に変身することができます。いつかその仮面が役に立つ時が来るでしょう」
ほむら「そう」
お面屋「……では、ワタクシは約束を果たしました。あなたも例のモノを……」
ほむら「(ぎくっ……)」
ほむら「……ん?」
足元に、仮面のようなものが落ちていることにほむらは気付いた。その顔は、姿を変えられたほむらの顔と瓜二つだった。
お面屋「『いやしのうた』は救われない魂をいやし、仮面にする歌です。アナタに憑いていたデクナッツの魂は浄化され、魔力は仮面に封じ込めました」
ほむら「これは……どうすればいいの?」
お面屋「とっておいて下さい。その仮面をつければ、もう一度あの姿に変身することができます。いつかその仮面が役に立つ時が来るでしょう」
ほむら「そう」
お面屋「……では、ワタクシは約束を果たしました。あなたも例のモノを……」
ほむら「(ぎくっ……)」
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