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元スレほむら「ムジュラの仮面?」
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ほむら「そういえばマドカが言っていたわ。『巨人』は『誓いの号令』の鳴り響いた場所に集まると……」
『巨人』はゆったりとしたメロディーを口ずさみながら、雲の向こうへと消えていった。
気がつくとほむらはもとの神殿にいた。
ほむら「つまりこういうことね。『巨人』は確かに存在した。だけど今はさっきの奴のような化け物に封じ込められていて動けない。
だからわたしたちの目的は、各地で『巨人』を封じている化け物を倒し、巨人を解放すること……」
QB「ま、そう考えるのが妥当だろうね。ところでほむら、姫のことはいいのかい?」
ほむら「そうだった。……って、あれとかそうじゃないの?」
部屋の奥の壁。蔦のカーテンに隠された空洞の中に、デクナッツらしき影が見えた。
ほむら「はじめまして。姫で間違いないかしら?」
デク姫「あ、はい! あなたは……?」
ほむら「わたしはとあるサルに頼まれて、あなたを連れ戻しに来たの。どうやらそのサル、あなたを誘拐した疑いをかけられて大変みたいよ」
デク姫「まあ、お父様ったら早とちりして……! 早く城に戻らなくては……」
ほむら「では姫、多少窮屈でしょうけど、わたしの盾の中に入ってもらえるかしら」
ほむらはデク姫を盾にしまうと、デクナッツ城に引き返した。
『巨人』はゆったりとしたメロディーを口ずさみながら、雲の向こうへと消えていった。
気がつくとほむらはもとの神殿にいた。
ほむら「つまりこういうことね。『巨人』は確かに存在した。だけど今はさっきの奴のような化け物に封じ込められていて動けない。
だからわたしたちの目的は、各地で『巨人』を封じている化け物を倒し、巨人を解放すること……」
QB「ま、そう考えるのが妥当だろうね。ところでほむら、姫のことはいいのかい?」
ほむら「そうだった。……って、あれとかそうじゃないの?」
部屋の奥の壁。蔦のカーテンに隠された空洞の中に、デクナッツらしき影が見えた。
ほむら「はじめまして。姫で間違いないかしら?」
デク姫「あ、はい! あなたは……?」
ほむら「わたしはとあるサルに頼まれて、あなたを連れ戻しに来たの。どうやらそのサル、あなたを誘拐した疑いをかけられて大変みたいよ」
デク姫「まあ、お父様ったら早とちりして……! 早く城に戻らなくては……」
ほむら「では姫、多少窮屈でしょうけど、わたしの盾の中に入ってもらえるかしら」
ほむらはデク姫を盾にしまうと、デクナッツ城に引き返した。
ほむらがデク姫をデク王のもとへ届けると、サルの疑いはたちまち解けた。
ウッドフォールの水も毒が抜けたようだった。
――デクナッツ城――
ほむら「とりあえずこっちは一件落着ね」
ほむらはデクナッツの姿のまま城を出ようとした。
「お待ちください」
ほむら「?」
城の出口に差し掛かった辺りで、老いたデクナッツに呼びとめられた。
ほむら「何かしら」
デク執事「いえ、お呼びとめして申し訳ありません。あなた様が……今は会えない我が息子に良く似ているもので。少し、顔を見たかっただけなんです。
……ありがとうございます。では、お気をつけて……」
そうしてほむらたちはデクナッツ城を後にした。
ウッドフォールの水も毒が抜けたようだった。
――デクナッツ城――
ほむら「とりあえずこっちは一件落着ね」
ほむらはデクナッツの姿のまま城を出ようとした。
「お待ちください」
ほむら「?」
城の出口に差し掛かった辺りで、老いたデクナッツに呼びとめられた。
ほむら「何かしら」
デク執事「いえ、お呼びとめして申し訳ありません。あなた様が……今は会えない我が息子に良く似ているもので。少し、顔を見たかっただけなんです。
……ありがとうございます。では、お気をつけて……」
そうしてほむらたちはデクナッツ城を後にした。
ほむら「……キュゥべえ」
QB「何だい?」
ほむら「この世界に来る前、デクナッツに似ている木があったじゃない。まさかあれが……」
QB「そうであるとも考えられるし、違うとも考えられる」
ほむら「あのお面屋、この仮面はデクナッツの魂を癒して仮面にしたと言っていたわ。
死んだ者と生き写しの仮面は、本人を思い出させるのね」
QB「それがどうかしたのかい?」
ほむら「いえ……何となく思っただけよ」
ほむらたちはクロックタウンに戻った。
QB「何だい?」
ほむら「この世界に来る前、デクナッツに似ている木があったじゃない。まさかあれが……」
QB「そうであるとも考えられるし、違うとも考えられる」
ほむら「あのお面屋、この仮面はデクナッツの魂を癒して仮面にしたと言っていたわ。
死んだ者と生き写しの仮面は、本人を思い出させるのね」
QB「それがどうかしたのかい?」
ほむら「いえ……何となく思っただけよ」
ほむらたちはクロックタウンに戻った。
――クロックタウン――
ほむら「ふう、疲れた……。マドカマ亭に戻りたいところだけど……」
ほむらは天を見上げる。
ほむら「もう、時間がないわね」
ほむらは盾に手を伸ばす。
ほむら「……はぁ」
小さな溜息と共に、時間は三日前へと戻った。
QB「さて、これからどうする?」
ほむら「次は『山』でしょ。でもさすがにわたしも寝ないで行動は来るものがあるわ。
ちょっとマドカマ亭にチェックインして休みましょう」
そうしてほむらは再びマドカとの「初対面」を経験した。
ほむら「ふう、疲れた……。マドカマ亭に戻りたいところだけど……」
ほむらは天を見上げる。
ほむら「もう、時間がないわね」
ほむらは盾に手を伸ばす。
ほむら「……はぁ」
小さな溜息と共に、時間は三日前へと戻った。
QB「さて、これからどうする?」
ほむら「次は『山』でしょ。でもさすがにわたしも寝ないで行動は来るものがあるわ。
ちょっとマドカマ亭にチェックインして休みましょう」
そうしてほむらは再びマドカとの「初対面」を経験した。
――マドカマ亭、ほむらの部屋――
ほむら「さて、十分休んだし、『山』に行きましょうか」
ほむらは階段を下りてエントランスに出た。
マドカ「……!」
マドカが何やら手紙のようなものを驚きの表情で眺めていた。
ほむら「マドカ? どうかしたの?」
マドカ「あ、ほむらちゃん。ううん、なんでもない! それよりお出かけ?」
ほむら「ええ。少し」
マドカ「行ってらっしゃい!」
ほむら「さて、十分休んだし、『山』に行きましょうか」
ほむらは階段を下りてエントランスに出た。
マドカ「……!」
マドカが何やら手紙のようなものを驚きの表情で眺めていた。
ほむら「マドカ? どうかしたの?」
マドカ「あ、ほむらちゃん。ううん、なんでもない! それよりお出かけ?」
ほむら「ええ。少し」
マドカ「行ってらっしゃい!」
――タルミナ平原――
ほむら「さて、北に向かってここまで来たものの」
QB「氷が邪魔して山に入れないね」
ほむら「まあ矢で砕けるでしょう」
ほむらは矢で氷を破壊し、タルミナ平原の北――ゴロンの里へと向かった。
――ゴロンの里――
ほむら「寒い……」
QB「多少北に進んだだけでここまで気候が変わるというのは少し異常だね」
しばらく歩いたところで、キュゥべえが足を止めた。
ほむら「……どうしたのよ」
QB「ねえほむら。あそこに見えるのはひょっとして、君たちの言葉で言う『幽霊』ってやつじゃないかい?」
ほむら「えっ。……へ、変なこと言わないで」
ほむら「さて、北に向かってここまで来たものの」
QB「氷が邪魔して山に入れないね」
ほむら「まあ矢で砕けるでしょう」
ほむらは矢で氷を破壊し、タルミナ平原の北――ゴロンの里へと向かった。
――ゴロンの里――
ほむら「寒い……」
QB「多少北に進んだだけでここまで気候が変わるというのは少し異常だね」
しばらく歩いたところで、キュゥべえが足を止めた。
ほむら「……どうしたのよ」
QB「ねえほむら。あそこに見えるのはひょっとして、君たちの言葉で言う『幽霊』ってやつじゃないかい?」
ほむら「えっ。……へ、変なこと言わないで」
QB「ああ、君は一応元人間だったね。見えなくても仕方がない」
ほむら「な、何を言ってるのよ……」
ダルマーニ「おめぇ、オラが見えるゴロ?」
QB「ああ。僕は君たちの種族に会うのは初めてだけど」
ダルマーニ「……オラはゴロン族のダルマーニ。……オラが見えるってのも何かの縁だ。ここは一つ、オラの話を聞いてくれるゴロ?」
QB「興味深いね。聞こうじゃないか」
ダルマーニ「オラは誇り高きゴロン族の戦士だった。今この山は雪が止まねぇゴロ? これはスノーヘッドのゴートとかいうバケモンの仕業だっつーことで、
オラはアイツを倒しに行ったゴロ。それが、スノーヘッドにも辿りつけずに吹雪に凍らされて死んじまったゴロ……」
QB「それは無念だっただろうね」
ダルマーニ「悔しいゴロ……情けないゴロ……」
QB「だけど君は安心していい。ここにいる暁美ほむらが、きっと君のかたきを取ってくれるさ」
ほむら「ちょ、何言ってるの!? さっきから何なの!?」
ほむら「な、何を言ってるのよ……」
ダルマーニ「おめぇ、オラが見えるゴロ?」
QB「ああ。僕は君たちの種族に会うのは初めてだけど」
ダルマーニ「……オラはゴロン族のダルマーニ。……オラが見えるってのも何かの縁だ。ここは一つ、オラの話を聞いてくれるゴロ?」
QB「興味深いね。聞こうじゃないか」
ダルマーニ「オラは誇り高きゴロン族の戦士だった。今この山は雪が止まねぇゴロ? これはスノーヘッドのゴートとかいうバケモンの仕業だっつーことで、
オラはアイツを倒しに行ったゴロ。それが、スノーヘッドにも辿りつけずに吹雪に凍らされて死んじまったゴロ……」
QB「それは無念だっただろうね」
ダルマーニ「悔しいゴロ……情けないゴロ……」
QB「だけど君は安心していい。ここにいる暁美ほむらが、きっと君のかたきを取ってくれるさ」
ほむら「ちょ、何言ってるの!? さっきから何なの!?」
QB「ほむら、ひとつ『いやしの歌』を歌ってくれないか」
ほむら「……またハメる気じゃないでしょうね」
QB「あれは僕がハメたわけじゃないし、浮かばれぬ魂の為だ。さあ」
ほむら「……分かったわよ。……オホンッ。♪~」
ダルマーニ「このメロディー……気持ちが安らぐゴロ……」
気がつけばほむらの足元にゴロンの仮面が転がっていた。
ほむら「これは……?」
QB「誇り高き戦士の魂のようだ。丁重に扱った方がいいよ」
ほむら「???」
QB「とにかくスノーヘッドだ。この先のスノーヘッドに君が倒すべき敵はいる」
ほむら「どこでそんな情報を仕入れたのよ」
QB「今ここでさ」
ほむら「???」
ほむらたちは更に足を進めた。
ほむら「……またハメる気じゃないでしょうね」
QB「あれは僕がハメたわけじゃないし、浮かばれぬ魂の為だ。さあ」
ほむら「……分かったわよ。……オホンッ。♪~」
ダルマーニ「このメロディー……気持ちが安らぐゴロ……」
気がつけばほむらの足元にゴロンの仮面が転がっていた。
ほむら「これは……?」
QB「誇り高き戦士の魂のようだ。丁重に扱った方がいいよ」
ほむら「???」
QB「とにかくスノーヘッドだ。この先のスノーヘッドに君が倒すべき敵はいる」
ほむら「どこでそんな情報を仕入れたのよ」
QB「今ここでさ」
ほむら「???」
ほむらたちは更に足を進めた。
QB「……と言ったものの、スノーヘッドへの道が分からないね」
ほむら「こういう時こそ聞き込みよ。あそこに誰か住んでそうな家があるわ」
――ゴロンのほこら――
ほこらに入ると、赤ん坊の泣き声がうるさく響いていた。
ほむら「赤ちゃんの泣き声……?」
ゴロンA「ひどい寒さだゴロ。ちびが泣き止まねぇのも無理ないゴロ」
ほむら「……」
ほむらはゴロンの仮面を装着してみた。
ゴロンA「おお、ダルマーニ! おめぇいつ帰ってきたゴロ?」
ほむら「た、たった今だゴロ」
ゴロンB「おーい、長老が見つかったゴロ」
ゴロンA「本当ゴロ?」
ゴロンB「ああ、この寒さで氷づけになっていたゴロ」
ほむら「こういう時こそ聞き込みよ。あそこに誰か住んでそうな家があるわ」
――ゴロンのほこら――
ほこらに入ると、赤ん坊の泣き声がうるさく響いていた。
ほむら「赤ちゃんの泣き声……?」
ゴロンA「ひどい寒さだゴロ。ちびが泣き止まねぇのも無理ないゴロ」
ほむら「……」
ほむらはゴロンの仮面を装着してみた。
ゴロンA「おお、ダルマーニ! おめぇいつ帰ってきたゴロ?」
ほむら「た、たった今だゴロ」
ゴロンB「おーい、長老が見つかったゴロ」
ゴロンA「本当ゴロ?」
ゴロンB「ああ、この寒さで氷づけになっていたゴロ」
長老「……。おおっ! ダルマーニ」
ほむら「ひ、久しぶりゴロ」
ゴロンA「ちびが泣き止まなくて困ってるんだゴロ」
長老「うーん。こういう時はダルマーニの子守唄が一番ゴロ」
ほむら「こ、子守唄?」
長老「忘れちまったゴロ? ほら、これゴロ。♪~」
ほむら「ああ! 思い出したゴロ」
ゴロンA「ほーら、ダルマーニお兄ちゃんが子守唄を奏でてくれるゴロ」
ちび「うぇーん! ダ、ダルマーニお兄ちゃん?」
ほむら「お、おうゴロ」
ほむらが念じると、ほむらの腰回りにタイコが出現した。
ほむら「(た、確かこんなメロディーだったゴロ……。って、ゴロじゃない!)」
♪
ほこらに子守唄が響いた。
ほむら「ひ、久しぶりゴロ」
ゴロンA「ちびが泣き止まなくて困ってるんだゴロ」
長老「うーん。こういう時はダルマーニの子守唄が一番ゴロ」
ほむら「こ、子守唄?」
長老「忘れちまったゴロ? ほら、これゴロ。♪~」
ほむら「ああ! 思い出したゴロ」
ゴロンA「ほーら、ダルマーニお兄ちゃんが子守唄を奏でてくれるゴロ」
ちび「うぇーん! ダ、ダルマーニお兄ちゃん?」
ほむら「お、おうゴロ」
ほむらが念じると、ほむらの腰回りにタイコが出現した。
ほむら「(た、確かこんなメロディーだったゴロ……。って、ゴロじゃない!)」
♪
ほこらに子守唄が響いた。
ちび「うーん、兄ちゃん……zzz……」
ゴロンA「zzz……」
ゴロンB「zzz……」
ほむら「(寝付いた……それにしても、周りも寝るなんて睡眠作用でもあるんじゃないの、この歌)」
長老「ダルマーニ、おめぇどこ行ってたゴロ?」
ほむら「あ、ああ。ちょっと。それよりスノーヘッドってどっちだったゴロ? 最近物忘れが激しくて……」
長老「スノーヘッドはここから更に北だゴロ。だけどあんまり危ねぇことはするんじゃねえゴロ」
ほむら「分かってるゴロー」
ほむらたちはスノーヘッドへと向かった。
ゴロンA「zzz……」
ゴロンB「zzz……」
ほむら「(寝付いた……それにしても、周りも寝るなんて睡眠作用でもあるんじゃないの、この歌)」
長老「ダルマーニ、おめぇどこ行ってたゴロ?」
ほむら「あ、ああ。ちょっと。それよりスノーヘッドってどっちだったゴロ? 最近物忘れが激しくて……」
長老「スノーヘッドはここから更に北だゴロ。だけどあんまり危ねぇことはするんじゃねえゴロ」
ほむら「分かってるゴロー」
ほむらたちはスノーヘッドへと向かった。
――スノーヘッド――
ほむら「……ところで」
QB「?」
ほむら「何で仮面で変身すると男性になるのかしら。裸みたいで恥ずかしいんだけど……」
QB「もとの魂が男性だったからだろう。それに原型留めていないから気にする必要はないよ」
ほむら「……。それにしても、他人になりすますというのはあまりいい気がしないわね」
QB「そうかい?」
ほむら「だって仮面になった本人は死んでいるんでしょう? 後で本人の死を周囲が知ったときのことを考えると……」
QB「人は『顔』で他人を認識する。逆に『顔』を偽れば人の認識を、いや、自分自身を欺ける。仮面を被るというのはそういうことだね。
もちろんそれは物質としての仮面だけじゃなくて……」
ほむら「何を言っているの?」
QB「別に。少しそう思っただけさ」
ほむら「……ところで」
QB「?」
ほむら「何で仮面で変身すると男性になるのかしら。裸みたいで恥ずかしいんだけど……」
QB「もとの魂が男性だったからだろう。それに原型留めていないから気にする必要はないよ」
ほむら「……。それにしても、他人になりすますというのはあまりいい気がしないわね」
QB「そうかい?」
ほむら「だって仮面になった本人は死んでいるんでしょう? 後で本人の死を周囲が知ったときのことを考えると……」
QB「人は『顔』で他人を認識する。逆に『顔』を偽れば人の認識を、いや、自分自身を欺ける。仮面を被るというのはそういうことだね。
もちろんそれは物質としての仮面だけじゃなくて……」
ほむら「何を言っているの?」
QB「別に。少しそう思っただけさ」
ほむら「……それにしても風が強いわね。吹雪ってやつかしら」
QB「……いや、『霊障』だね」
ほむら「……?」
QB「僕には見えるんだよ。今、巨大なゴロンの霊が、僕らに向かって息を吹きかけている」
ほむら「だ、だからそういうのやめなさいって」
QB「魔法少女をやるからには霊の存在くらい受容したらどうだい? そしてそうだな……あれがゴロンの霊だとすれば、さっきの子守唄をタイコで奏でてみてくれ」
ほむら「……」
♪~
霊ゴロン「ふぁ~……zzz」
QB「よし、ゴロンは眠りについた」
吹雪が、何事もなかったかのように止んだ。
QB「行こう。この先がスノーヘッドの神殿だ」
ほむら「……何だか今回はあなたにいいところ持っていかれてばかりね」
ほむらたちはスノーヘッドの神殿に侵入した。
QB「……いや、『霊障』だね」
ほむら「……?」
QB「僕には見えるんだよ。今、巨大なゴロンの霊が、僕らに向かって息を吹きかけている」
ほむら「だ、だからそういうのやめなさいって」
QB「魔法少女をやるからには霊の存在くらい受容したらどうだい? そしてそうだな……あれがゴロンの霊だとすれば、さっきの子守唄をタイコで奏でてみてくれ」
ほむら「……」
♪~
霊ゴロン「ふぁ~……zzz」
QB「よし、ゴロンは眠りについた」
吹雪が、何事もなかったかのように止んだ。
QB「行こう。この先がスノーヘッドの神殿だ」
ほむら「……何だか今回はあなたにいいところ持っていかれてばかりね」
ほむらたちはスノーヘッドの神殿に侵入した。
――スノーヘッドの神殿――
神殿の中も冷たい氷に覆われていた。
ほむらたちは神殿の深部へと足を進めた。
ほむら「……大きな氷ね。……ん?」
ほむらは巨大な氷塊の前に足を止めた。
ほむら「牛のような怪獣が氷漬けにされている……」
QB「仮死状態というやつかな。なら一旦解凍して倒すまでだろう?」
ほむら「……そうね」
ほむらは盾から対戦車ロケット砲を取り出した。
QB「何てものを持っているんだい……」
ほむらは氷塊に向けてロケット弾を発射した。すぐさま氷は砕け散った。
ほむら「……動きだしたわ」
神殿の中も冷たい氷に覆われていた。
ほむらたちは神殿の深部へと足を進めた。
ほむら「……大きな氷ね。……ん?」
ほむらは巨大な氷塊の前に足を止めた。
ほむら「牛のような怪獣が氷漬けにされている……」
QB「仮死状態というやつかな。なら一旦解凍して倒すまでだろう?」
ほむら「……そうね」
ほむらは盾から対戦車ロケット砲を取り出した。
QB「何てものを持っているんだい……」
ほむらは氷塊に向けてロケット弾を発射した。すぐさま氷は砕け散った。
ほむら「……動きだしたわ」
仮面機械獣 ゴート
ゴートは氷から脱出するや否や、神殿の中を駆け回り始めた。
ほむら「? 何なの、あいつ」
QB「追った方がよさそうだね。しかしあの巨体……対抗するにはゴロンの力を借りた方がいいんじゃないかな。それがダルマーニへの手向けにもなるだろう」
ほむら「そうね」
ほむらはゴロンの仮面を装着し、ゴロンの姿になった。
ほむらは身体を丸めて転がり、ゴートを追った。
ほむら「この勢いなら体当たりでもダメージを与えられそうね」
ほむらの目論見通り、ゴロンの姿での体当たりはゴートにそれなりのダメージを与えたらしかった。
ほむら「これを繰り返せば倒せ……っ!?」
ゴートは追われながら光の球のようなものを飛ばして攻撃してきた。
ほむら「くっ、時を止めるには一旦魔法少女の姿に戻らなければならないし……」
ほむらは光の球を何発か身体に受けてしまった。
ゴートは氷から脱出するや否や、神殿の中を駆け回り始めた。
ほむら「? 何なの、あいつ」
QB「追った方がよさそうだね。しかしあの巨体……対抗するにはゴロンの力を借りた方がいいんじゃないかな。それがダルマーニへの手向けにもなるだろう」
ほむら「そうね」
ほむらはゴロンの仮面を装着し、ゴロンの姿になった。
ほむらは身体を丸めて転がり、ゴートを追った。
ほむら「この勢いなら体当たりでもダメージを与えられそうね」
ほむらの目論見通り、ゴロンの姿での体当たりはゴートにそれなりのダメージを与えたらしかった。
ほむら「これを繰り返せば倒せ……っ!?」
ゴートは追われながら光の球のようなものを飛ばして攻撃してきた。
ほむら「くっ、時を止めるには一旦魔法少女の姿に戻らなければならないし……」
ほむらは光の球を何発か身体に受けてしまった。
ほむら「奴を見失った……。いや、でもこの神殿の構造上、奴は一周して戻ってくるはず」
ほむらは一旦魔法少女の姿になり、しばらくして再びゴロンの仮面を装着した。
ほむら「……来たっ!」
やがてゴートはほむらの予想通り神殿を一周して戻ってきた。
ほむら「2……1……」
突然、ゴートの足元で爆発が起こったかと思うと、ゴートがバランスを崩した。
ほむらが前もってその位置に爆弾を仕掛けていた。
ほむら「動きが止まった。今ね!」
ほむらはゴロンの身体で渾身の体当たりをゴートに叩きこんだ。
ほむら「……!」
一瞬の間をおいて、ゴートはその場に崩れ落ちた。
ほむらは一旦魔法少女の姿になり、しばらくして再びゴロンの仮面を装着した。
ほむら「……来たっ!」
やがてゴートはほむらの予想通り神殿を一周して戻ってきた。
ほむら「2……1……」
突然、ゴートの足元で爆発が起こったかと思うと、ゴートがバランスを崩した。
ほむらが前もってその位置に爆弾を仕掛けていた。
ほむら「動きが止まった。今ね!」
ほむらはゴロンの身体で渾身の体当たりをゴートに叩きこんだ。
ほむら「……!」
一瞬の間をおいて、ゴートはその場に崩れ落ちた。
ほむら「これが亡骸ね」
ゴートの遺体は消滅し、その亡骸が残った。
次の瞬間、ほむらはまたあの幻想的な空間に立っていた。
ほむら「二人目の『巨人』、解放成功ね」
霞の向こうには赤い身体をした『巨人』が見えた。
そしてほむらたちはゴロンの里へ戻った。雪は解け、里は春を迎えていた。
ほむら「とりあえずひと段落ね」
QB「しかし死んだダルマーニは戻ってこない……か。そうだね。その通りだよ」
ほむらたちはクロックタウンへ戻り、時間を巻き戻した。
ゴートの遺体は消滅し、その亡骸が残った。
次の瞬間、ほむらはまたあの幻想的な空間に立っていた。
ほむら「二人目の『巨人』、解放成功ね」
霞の向こうには赤い身体をした『巨人』が見えた。
そしてほむらたちはゴロンの里へ戻った。雪は解け、里は春を迎えていた。
ほむら「とりあえずひと段落ね」
QB「しかし死んだダルマーニは戻ってこない……か。そうだね。その通りだよ」
ほむらたちはクロックタウンへ戻り、時間を巻き戻した。
――サクラ牧場――
ある時、サクラ牧場というところに寄った。
牧場を経営しているのはサヤカとキョウコという二人の少女だった。
サヤカはマドカの親友らしく、色々な話を聞かせてもらった。
宇宙人を退治したり、強盗を追い払ったり、少し手助けもした。
お礼としてサヤカに「ぎゅっ」としてもらった……。
ある時、サクラ牧場というところに寄った。
牧場を経営しているのはサヤカとキョウコという二人の少女だった。
サヤカはマドカの親友らしく、色々な話を聞かせてもらった。
宇宙人を退治したり、強盗を追い払ったり、少し手助けもした。
お礼としてサヤカに「ぎゅっ」としてもらった……。
――タルミナ平原――
ほむらたちはタルミナの西、グレートベイの海岸に着いた。
ほむら「海なんて久しぶりね……ん? あれはっ!?」
沖の方に人影らしきものが見えた。
QB「さっきから動いていない……溺れている可能性が高いね」
ほむら「助けなきゃ!」
ほむらは魔法少女に変身すると海に飛び込んだ。溺れている者を掴み、岸まで連れていく。
ほむら「大丈夫!?」
QB「どうやら人間ではないようだね」
ミカウ「……俺は、ゾーラ族のミカウ」
ほむら「まだ息があったわ」
ほむらたちはタルミナの西、グレートベイの海岸に着いた。
ほむら「海なんて久しぶりね……ん? あれはっ!?」
沖の方に人影らしきものが見えた。
QB「さっきから動いていない……溺れている可能性が高いね」
ほむら「助けなきゃ!」
ほむらは魔法少女に変身すると海に飛び込んだ。溺れている者を掴み、岸まで連れていく。
ほむら「大丈夫!?」
QB「どうやら人間ではないようだね」
ミカウ「……俺は、ゾーラ族のミカウ」
ほむら「まだ息があったわ」
ミカウ「俺はもう駄目だ……最後に、俺の話を聞いてくれ……」
そう言うとミカウは今までの衰弱っぷりが嘘のように立ち上がり、ギターを弾き語り始めた。
話の内容は、彼の所属するバンドのボーカルであるルルが、「変な卵」を産んで以来声が出なくなってしまい、
さらにその卵を海賊に奪われてしまった。その解決の為に奔走していたところ溺れてしまったという。
QB「ほむら」
ほむら「……ええ」
ほむらは「いやしの歌」を歌ってみせた。
ミカウ「ああ……何だか、安らかな気持ちだ……」
……ほむらの足元に、ゾーラの仮面が残った。
ほむら「……。海賊に卵を盗まれた……ね。その卵、取り返してやろうじゃない」
QB「だんだん君もお人よしになってきたね」
ほむら「それだけじゃないわ。こういった個人的なトラブルを解決していくことが、この世界を守ることに繋がる気がするの」
QB「……まあ、現に今までそうなってきたしね」
ほむら「とりあえずあそこがゾーラ族のたまり場のようね。いつものように聞き込みよ」
そう言うとミカウは今までの衰弱っぷりが嘘のように立ち上がり、ギターを弾き語り始めた。
話の内容は、彼の所属するバンドのボーカルであるルルが、「変な卵」を産んで以来声が出なくなってしまい、
さらにその卵を海賊に奪われてしまった。その解決の為に奔走していたところ溺れてしまったという。
QB「ほむら」
ほむら「……ええ」
ほむらは「いやしの歌」を歌ってみせた。
ミカウ「ああ……何だか、安らかな気持ちだ……」
……ほむらの足元に、ゾーラの仮面が残った。
ほむら「……。海賊に卵を盗まれた……ね。その卵、取り返してやろうじゃない」
QB「だんだん君もお人よしになってきたね」
ほむら「それだけじゃないわ。こういった個人的なトラブルを解決していくことが、この世界を守ることに繋がる気がするの」
QB「……まあ、現に今までそうなってきたしね」
ほむら「とりあえずあそこがゾーラ族のたまり場のようね。いつものように聞き込みよ」
――ゾーラホール――
ほむらはゾーラの仮面をつけてゾーラホールに入った。
ほむら「(何と言うかこの仮面は……今までで一番人間に近いというか……リアルな裸っぽくって落ち着かないわね……)」
ゾーラA「お、ミカウじゃないか」
ほむら「! よ、よぉ」
ゾーラA「ルルはまだダメだよ。ずっと自室に籠りっぱなしだ」
ほむら「そうか……。なぁ、海賊の奴らのアジドってどこか分かるか?」
ゾーラA「海岸沿いを北に行ったところだけど……海賊に用でもあるのか?」
ほむら「い、いや。何となくさ。サンキュー」
ほむらたちはゾーラホールを後にした。
ほむらはゾーラの仮面をつけてゾーラホールに入った。
ほむら「(何と言うかこの仮面は……今までで一番人間に近いというか……リアルな裸っぽくって落ち着かないわね……)」
ゾーラA「お、ミカウじゃないか」
ほむら「! よ、よぉ」
ゾーラA「ルルはまだダメだよ。ずっと自室に籠りっぱなしだ」
ほむら「そうか……。なぁ、海賊の奴らのアジドってどこか分かるか?」
ゾーラA「海岸沿いを北に行ったところだけど……海賊に用でもあるのか?」
ほむら「い、いや。何となくさ。サンキュー」
ほむらたちはゾーラホールを後にした。
――海賊の砦――
ほむら「相変わらず本人のフリというのは胃に来るわ……」
QB「それにしてもすごい見張りだね。見つかったら即追いだされるだろう」
ほむらは魔法少女の姿に変身した。
ほむら「ふふ……こういうのは時間を止められるわたしにとっては何てことないわ」
ほむらは時間を止めながら、女海賊たちに見つからないように砦の中を散策した。
そしてついに、卵の入った水槽を見つけた。
ほむら「これを持ち帰ればいいのね……」
海賊「……何やってんだい?」
ほむら「!」
ほむら「相変わらず本人のフリというのは胃に来るわ……」
QB「それにしてもすごい見張りだね。見つかったら即追いだされるだろう」
ほむらは魔法少女の姿に変身した。
ほむら「ふふ……こういうのは時間を止められるわたしにとっては何てことないわ」
ほむらは時間を止めながら、女海賊たちに見つからないように砦の中を散策した。
そしてついに、卵の入った水槽を見つけた。
ほむら「これを持ち帰ればいいのね……」
海賊「……何やってんだい?」
ほむら「!」
ほむらが振り返ると、両手にサーベルを持った女海賊がいた。
海賊「その卵、キレーだろ? 渡すわけにはいかないよ」
ほむらは海賊の剣をすんでのところでかわし続けた。
海賊「ふんっ! 丸腰じゃ反撃できない……ねっ!?」
海賊は突如頭をのけぞらせたかと思うと、仰向けに倒れた。
ほむら「……麻酔銃よ」
ほむらは水槽の中の卵を盾に収納した。
ほむら「こんなところはさっさとおさらばね」
ほむらは海賊の砦を後にした。
海賊「その卵、キレーだろ? 渡すわけにはいかないよ」
ほむらは海賊の剣をすんでのところでかわし続けた。
海賊「ふんっ! 丸腰じゃ反撃できない……ねっ!?」
海賊は突如頭をのけぞらせたかと思うと、仰向けに倒れた。
ほむら「……麻酔銃よ」
ほむらは水槽の中の卵を盾に収納した。
ほむら「こんなところはさっさとおさらばね」
ほむらは海賊の砦を後にした。
その後ほむらがゾーラホールで聞いたところ、卵は海洋研究所で孵化させられるとのことだったので、ゾーラの姿で研究所に向かった。
ほむらが卵を水槽に入れると、次々と殻を破ってオタマジャクシが出てきた。やがてオタマジャクシは歌を歌い始めた。
ほむら「(今までの経験上、この歌を憶えておいて損はないわね……)」
その後ほむらはゾーラの仲間からルルのいるという浜辺を聞き、その場所へと向かった。
ルル「……」
ほむら「ま、まだ声が出ないのか? ルル……」
ルル「……」
ほむら「卵は取り返した。ぶ、無事に赤ちゃんも孵ったんだ」
ルル「……」
ほむら「……また一緒に歌おう。ほら、俺がギター弾くから」
ほむらの盾は、今度はギターに変化していた。
ほむら「……『潮騒のボサノバ』」
ほむらが卵を水槽に入れると、次々と殻を破ってオタマジャクシが出てきた。やがてオタマジャクシは歌を歌い始めた。
ほむら「(今までの経験上、この歌を憶えておいて損はないわね……)」
その後ほむらはゾーラの仲間からルルのいるという浜辺を聞き、その場所へと向かった。
ルル「……」
ほむら「ま、まだ声が出ないのか? ルル……」
ルル「……」
ほむら「卵は取り返した。ぶ、無事に赤ちゃんも孵ったんだ」
ルル「……」
ほむら「……また一緒に歌おう。ほら、俺がギター弾くから」
ほむらの盾は、今度はギターに変化していた。
ほむら「……『潮騒のボサノバ』」
♪~
ギターの優しい音色に、ルルの様子が変わってきた。
やがて音楽に、一筋の歌声が加わった。
ほむら「……ルル」
ほむらが何か言いかけたのと同時に、背後の海面に何かが浮き上がってきた。
島……いや、カメだった。
カメジマ「お前か? わしを起こしたのは……」
ほむら「……ええ」
カメジマ「……何も言わずとも分かる。グレートベイの神殿はこの先じゃ。わしに乗って行くとよい」
ほむらはカメジマの背中に乗った。
カメジマ「ゆくぞ」
ほむら「ルル……声が戻ったからには、またステージで歌ってくれよ」
ルルは頷いた。
ギターの優しい音色に、ルルの様子が変わってきた。
やがて音楽に、一筋の歌声が加わった。
ほむら「……ルル」
ほむらが何か言いかけたのと同時に、背後の海面に何かが浮き上がってきた。
島……いや、カメだった。
カメジマ「お前か? わしを起こしたのは……」
ほむら「……ええ」
カメジマ「……何も言わずとも分かる。グレートベイの神殿はこの先じゃ。わしに乗って行くとよい」
ほむらはカメジマの背中に乗った。
カメジマ「ゆくぞ」
ほむら「ルル……声が戻ったからには、またステージで歌ってくれよ」
ルルは頷いた。
――グレートベイの神殿――
神殿の中にも、至る所に水が入り込んでいた。
ほむら「本当に海の中って感じね。……?」
ほむらの足元で、何か動く影があった。
ほむら「何かしら……」
QB「ほむら、危ない!」
ほむら「!?」
ザバァッ
ほむらの鼻先を、巨大な魚が通り過ぎていった。
ほむら「今のが……この神殿の主ね!」
神殿の中にも、至る所に水が入り込んでいた。
ほむら「本当に海の中って感じね。……?」
ほむらの足元で、何か動く影があった。
ほむら「何かしら……」
QB「ほむら、危ない!」
ほむら「!?」
ザバァッ
ほむらの鼻先を、巨大な魚が通り過ぎていった。
ほむら「今のが……この神殿の主ね!」
巨大仮面魚 グヨーグ
ほむら「しかし敵は水中……ここにいてもジリ貧ね」
QB「こんな時こそ仮面を使うんじゃないか」
ほむら「分かっているわよ!」
ほむらはゾーラの仮面を装着し、ゾーラの姿に変身した。
ほむらは水の中に飛び込む。
ほむら「(この腕のひれはブーメランのように飛ばせるみたいね)」
ほむらが飛ばしたヒレはグヨーグに命中し、グヨーグは動きを止めた。
ほむら「(そして身体にバリアを纏うこともできる。これで体当たりすれば攻撃になる!)」
ほむらはバリアを纏いながらグヨーグに体当たりを繰り返した。
グヨーグも反撃を見せたが、執拗な体当たりにやがて動かなくなった。
ほむら「これが亡骸ね……」
ほむらはグヨーグの亡骸を拾い上げた。
やがて、ほむらの前に三人目の『巨人』が現れた。
ほむらたちはクロックタウンに戻り、時間を巻き戻した。
ほむら「しかし敵は水中……ここにいてもジリ貧ね」
QB「こんな時こそ仮面を使うんじゃないか」
ほむら「分かっているわよ!」
ほむらはゾーラの仮面を装着し、ゾーラの姿に変身した。
ほむらは水の中に飛び込む。
ほむら「(この腕のひれはブーメランのように飛ばせるみたいね)」
ほむらが飛ばしたヒレはグヨーグに命中し、グヨーグは動きを止めた。
ほむら「(そして身体にバリアを纏うこともできる。これで体当たりすれば攻撃になる!)」
ほむらはバリアを纏いながらグヨーグに体当たりを繰り返した。
グヨーグも反撃を見せたが、執拗な体当たりにやがて動かなくなった。
ほむら「これが亡骸ね……」
ほむらはグヨーグの亡骸を拾い上げた。
やがて、ほむらの前に三人目の『巨人』が現れた。
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