元スレ春香「最大トーナメントですよッッ、最大トーナメントッッ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 48 :
ほう
52 = 1 :
響「つらいよなあ、空手もダンスも! 毎日毎日同じ型、同じステップ踏んでさあ!」シュッ! シュッ!
響「自分、何やってんだろーってよく思うぞ! でもやめらんないんだよなあ!」
響「それがアイドル! それが空手家ってもんさー! なあ真!」シュッ! シュッ!
亜美「まこちん、亜美に空手教えてくれたよね!」ブンッ! ブンッ!
亜美「亜美が強く、かっこよくなりたいって言ったらさ! 毎日、何があってもこれだけは続けるようにって!」
亜美「ねえまこちん! 空手は強いんだよね! かっこいいんだよね!」ブンッ! ブンッ!
53 = 48 :
音速拳だと…
54 :
最強トーナメントじゃなくて雷台祭とピクル戦じゃねーかwwwwwwwww
55 = 48 :
ピクル戦は入ってない
56 = 1 :
真「あ……」
真「……」ググッ
真「すぅー……はぁー……こおおぉ……ッ!」
P「おおっ! 真、立ち上がったー!」
春香「真、何やってるんですか?」
律子「空手の三戦。それに息吹ね。狂った感覚を直して、体を戦闘体勢にしてるわ」
57 = 1 :
真「ふううぅーっ……」スゥ…
真「……やよい、ごめん」
やよい「え?」
真「正直、やよいのこと舐めてたよ。本気で殴ったりしていい相手じゃないって。でも、失礼だったね」
やよい「え、あの」
やよい(ダメ、背中向けなきゃ! 護身、背中の筋肉は5倍……あれ、体、動かな……)
真「……」スッ
やよい「……!!」ビリビリ
律子「気当たりね……やよい、実戦経験がなさすぎたわ」
真「せいッッッ!」ボッ
やよい(やば――――)
58 = 1 :
真「……なーんて」
真「さすがにね、まだ当てる覚悟はできなかったかな」
真「でも、これがボクの全力の空手だからね」
P「これは……す、寸止め! いや、しかし!」
やよい「」
P「やよい失神! Bブロック第一試合、勝者は菊地真ーッ!」
59 :
尺八の調べが聞こえる
60 = 1 :
真「やよい、やよい」ユサユサ
やよい「はうあっ!?」ビクッ
やよい「あ、あれ? 真さん……もしかして私、負けちゃったんですか? ううー……」
真「はは……でもやよい、びっくりするくらい強かったよ」
やよい「本当ですか!? じゃあ真さん、入門書持ってきますんでサインと印鑑を」
真「いや、だから! それは無理っていうか駄目! 駄目だから!」
61 = 1 :
響「まったく真のやつ……完璧とは程遠い勝ち方だぞ」
春香「でもすごい応援だったね、びっくりしちゃった」
響「え? いや、それは……同じ空手家として、真とは決着つけたいからな! こんな所で負けてもらったら困るだけだぞ!」
亜美「またまた→、亜美のこと引っ張ってきて一緒にやってくれーってペコペコしてたのは誰だっけ?」
響「うぎゃーっ! 亜美、それは言わない約束だっただろ!?」
春香「あはははっ、響ちゃんらしいね!」
律子「春香……すっかり気楽になってるけど、いいの?」
春香「大丈夫ですよ、さっき試合したばっかりですし! 順番が来る前に抜け出しますから!」
P「それでは二回戦に移ります……Aブロック第一試合、天海春香 VS 秋月涼!」
春香「……」
春香「えっ」
62 :
決勝は、あずささんが「如月あずさ」の文字が入った服を着て入場か…と思いきや普通に舞さんと愛ちゃんもいるなぁ
何にせよ、期待
63 = 1 :
春香「どどどっ、どういうことですかプロデューサーさん!? 私さっき試合したばっかりですよ!?」
P「どうしたも何も、そういう組み合わせだから仕方ないだろう」
春香「おかしいですよ、どういう片寄り方してるんですか!?」
P「春香……参加アイドルは総勢18名。トーナメント形式にすると二試合だけ一回戦が発生するんだ」
P「さっきのは一回戦、次のは二回戦」
春香「え、あの、でも……」
P「さあここでお待ちかね、トーナメント表の発表です!」
64 = 1 :
【Aブロック】
┏━ 天海 春香
┌─┤
│ └─ 音無 小鳥
┌─┤
│ └─ 秋月 涼
┌─┤
│ │ ┌─ 三浦 あずさ
│ └─┤
│ └─ 秋月 律子
┌─┤
│ │ ┌─ 双海 亜美
│ │ ┌─┤
│ │ │ └─ 星井 美希
│ └─┤
│ │ ┌─ 水谷 絵里
│ └─┤
│ └─ 双海 真美
65 = 1 :
【Bブロック】
│ ┏━ 菊地 真
│ ┌─┤
│ │ └─ 高槻 やよい
│ ┌─┤
│ │ └─ 萩原 雪歩
│ ┌─┤
│ │ │ ┌─ 水瀬 伊織
│ │ └─┤
│ │ └─ 我那覇 響
└─┤
│ ┌─ 日高 愛
│ ┌─┤
│ │ └─ 四条 貴音
└─┤
│ ┌─ 如月 千早
└─┤
└─ 日高 舞
66 = 1 :
真「ボクも連戦……雪歩が相手か」
雪歩「はう……真ちゃん、あの、お手柔らかに……」
春香「いやいやいや! やっぱりおかしいですよ、アンフェアですよ!」
春香「普通はインターバル挟んだりとか、別の試合からやったりとかするんじゃないんですか!?」
P「ではスタッフのみなさん、試合場までご案内お願いします」
春香「ちょっ……私まだ納得してなっ」
春香「黒服が、黒服が、いやーーーーっ!?」
67 :
そろそろ最凶死刑囚が乱入してくるはず
68 = 1 :
P「試合開始!」ジャーン!!
春香「どうしてこうなった」
涼「同感です……」
春香「……って、あれ? 涼ちゃんも乗り気じゃないんだ?」
涼「はい……私も律子姉ちゃんに無理矢理参加させられちゃって」
春香「じゃあさ、二人で試合放棄ってことでやめてもらおうよ! 二人一緒に言えばきっと……」
律子「涼ー! 何を敵とヒソヒソ話してるのよー! さっさと決めちゃいなさい!」
涼「う……」
69 :
史上最強の親子喧嘩もありそうだな
70 = 1 :
春香「ね? 律子さんには私からしっかり言っておくから!」
涼「そうですね……お互いのためにもそれが」
律子「涼ッ! ちょっと来なさい!」
涼「は、はいいっ!」
P「おっと試合中断!? さすがは秋月家のサラブレッド! 客席の最前列から律子がアドバイスを送るようだー!」
律子「ちょっと、何をモタモタしてるのよ? さっきの試合見てたでしょ、春香は素人なんだからさっさと決めちゃいなさいよ」
涼「律子姉ちゃん、やっぱり僕が参加してるのってまずいよ……アイドルとしてならまだしも、格闘なんだよ?」
律子「あんた、何を今さら……」
涼「とにかく! 僕、棄権するから……!」
71 = 1 :
律子「へえ……あんた、それでいいんだ?」
涼「……何がさ?」
律子「あんた、876で愛ちゃんとよく一緒に着替えてるでしょ?」
涼「そっ……それは、だって同じ事務所のアイドルだし、女の子同士ってことなんだから……!」
律子「で、その後によくトイレに篭っちゃうんだって?」
涼「ちょっ……!?」
律子「愛ちゃん、不思議がってたわよー? やけにトイレットペーパーの減りが早いって」
涼「ぎゃおおおおん!?」
律子「そういえば私がまだ現役の頃、あんた確か脱ぎっぱなしにしてた私の衣装」
涼「ぎゃ……ぎゃおおおおおんッッッ!」
72 = 1 :
春香「あ、戻ってきた……涼ちゃん、じゃあ二人一緒に」
涼「ぎゃおおおおおんッッッ!」
春香「えええっ!?」
P「おおおっと! 涼、春香に飛びかかった! マウントをとって……うおお! 殴る殴る!」
律子「ふふ、これぞ秋月流の調きょ……もとい、特訓の成果」
律子「精神的に追い詰められた涼には理性なんてない! 闘争本能がむき出しになる……!」
P「す、ストップ! ストーップ! 勝者、秋月涼ー!」
P「秋月涼ー! ちょ、終わりだって! スタッフのみなさん、止めて! 早く止めて!」
73 = 1 :
春香「ん……」
春香「あいたたた……私、負けたんですか?」
春香「はあ、もう……まあ戦わなくていいならもういいか」
「おい、試合終了だ!」「もう終わったって……うわあ!」
春香「え?」
涼「ぎゃおおおおおんッッッ!」
春香「きゃああああっ!?」
74 = 43 :
こんどはズールかwww
75 = 1 :
P「おお!? これはどうしたことか、試合終了にも関らず涼、執拗に春香を追い回すー!」
P「必死に逃げる春香! 追う涼!」
P「スタッフ! 何やってんだ早く止めろー!」
律子「ちょっと涼! 勝ったのよ、落ち着きなさい!」
律子「煽りすぎたかしら……!」
春香「ひい……ひ、あ、ああっ!?」
P「うああっ! 必死に逃げていた春香、転倒ーッ! 涼がすかさず襲いかかるーッ!」
涼「ぎゃおおおおおんッッッ!」
春香「ひっ……! いやああああッ!」ブンッ
メ シ ャ ア
76 :
アッチャ―涼ちん
乙女になっちゃうよ
77 = 1 :
春香「……!」
春香「……あ、あれ?」
涼「あ……お……」
P「こ、これは! 春香の苦し紛れの蹴りが、涼の股間にクリーンヒットォ!」
P「男性諸君は思わず鳥肌もののこの光景、女性とはいえ急所には変わりありません! 涼、大丈夫かー!?」
P「ん? 涼? 涼ー?」
涼「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
涼「」ブクブク ガクガクガク
P「うおあああ!? 担架! 担架早くー!」
78 = 1 :
P「えー……コホン」
P「ドクターチェックの結果、秋月涼は試合続行不能!」
P「競技の結果、先ほどの攻防を有効とし、Aブロック第一試合の勝者は天海春香とします!」
春香「えええー!?」
律子「あちゃー……追い詰めすぎたみたいね」
律子「涼、これで心身ともに女性アイドルになっちゃうかもしれないわね……」
79 = 1 :
P「気を取り直して! Bブロック第一試合、菊地真 VS 萩原雪歩!」
P「試合開始ー!」ジャーン!!
雪歩「え!? もう始まっちゃったんですか、私まだ心の準備が」
雪歩「真ちゃん、ちょっと待って! 今深呼吸を……」
真「雪歩……悪いけど、速攻で決めさせてもらうから」
雪歩「え」
真「やよいと戦って教えられたんだ……手加減とか気遣いとか、そういうのはかえって失礼だってね」
雪歩「えっ、あの、真ちゃ」
ボッ
80 = 1 :
P「うおお!? 真、目にも止まらぬ早技! コンビネーションッ!」
響「正中線、胸椎、人中、両膝に目まで……はは、当ててたら三回くらい死んでるんじゃないか、これ……」
雪歩「ひいっ、あわわっ、ひゃあああっ」ドテッ
真「セイッッッ!」ズンッ!!
P「倒れた雪歩に追い討ちの下段突きー! これは……紙一重! 頬を掠めて地面に拳がめり込んでいるーッ!」
雪歩「」
真「……次は当てるよ」
P「雪歩、失神かー!? いや、かろうじて……?」
81 = 1 :
雪歩「……ひっ」
真「さ、雪歩……ギブアップするなら今のうちだよ」
雪歩「ひっ……ひっ……」ブルブル
真「雪歩?」
P「ん? 雪歩、どうやら失神はしていないものの、なにやら様子が……」
雪歩「ヒッ、ヒッ、フヒッ、フヒヒッ……!」ブルブルブルブル!!
真「な、何……!?」
P「震える雪歩、砂煙が巻き上がっていくーッ!」
82 = 1 :
真「けほっ……雪歩、だいじょ……」
ボッ バチバチッ!!
真「痛ッ!?」
雪歩「……」
真「雪歩……? 今、何かした……?」
雪歩「……」ブンッ バチバチッ
真「うぐあっ!? 痛い痛い痛いッ!?」
真(何だこれ!? 全身をなにか小さくて硬いものが……!)
83 = 1 :
雪歩「真ちゃん、この闘技場……いい砂地ですぅ」
真「雪歩……?」
雪歩「きっと、今までたくさんのアイドルがここで戦ったんだね……ほら、よーく見て?」
雪歩「砂だけじゃないんだよ、ビーズとか、ラメとか……衣装のかけらでキラキラしてるの」
雪歩「これを掬ってあげれば……」ヒュッ!! バチバチッ
真「痛あッ!?」
真(ビーズ? ラメ? 雪歩、砂に混じったそれを投げつけて攻撃してるのか? あんな小さなので……!?)
84 = 1 :
雪歩「痛いでしょ? ビーズって意外と硬いから……」
真「ぐ……」
雪歩「痛かったら、まいったしていいんだよ?」ヒュッ!!
真「!」バッ グルンッ
響「おお! 回し受け!」
真「悪いけど、この程度の痛さでギブアップはしてあげられないかな……!」
雪歩「そっか……残念」ヒュッ!!
真「無駄だよ! 回し受けは完璧な防御、もう飛び道具は通用しない!」グルンッ
85 = 1 :
「……」
真「ん? あれ?」
P「これは……どうしたことか!? さっきまでいたはずの雪歩が姿を消してしまったー!」
真「ど、どこだ……どこにいるんだ!?」
舞「砂に紛れたわね……擬態もここまでくると凄まじいものがあるわ」
愛「ママ、わかるの?」
舞「私でもかろうじて……ってところかしら」
86 = 1 :
雪歩「安心して、真ちゃん。もう痛いことはしないから」
真「何だって……?」
雪歩「その代わりね、まいったしてくれないと……これから10秒ごとに真ちゃんは困ったことになるよ」
真「はあ? それってどういう……」
雪歩「10、9、8、7、6……」
真「雪歩……?」
雪歩「5、4、3、2、1……」
87 = 1 :
雪歩「ゼロ」
真(何だ……? いや、でも飛び道具なら耐えられえる。直接攻撃なら当てさせてから捕まえれば……!)
雪歩「……」スゥーッ
雪歩「真ちゃんはッッッ!!!」
雪歩「ロッカーの中にフリフリのワンピースをいつも常備してますゥッッッ!!!」
真「……」
真「はあ!?」
雪歩「しかもッ! 誰もいない時を見計らって、ワンピース姿でプロデューサーの机の上に乗ってポーズとってましたあッッッ!!!」
真「ちょっ……待っ……ストーップ!」
88 = 1 :
雪歩「10、9、8、7……」
真「ちょっと待ってよ雪歩、困ったことってそういう……!?」
真「それは反則だろ!? 格闘大会だぞ、雪歩!?」
雪歩「6、5、4、3、2、1……」
真「くそっ、どこだ!? どこに隠れてるんだ雪歩!?」ブンッブンッ!!
雪歩「ゼロ」
真「……!」ゴクリ
89 = 5 :
やったー!続いてるぞぉー!
面白いよぉー!
90 = 8 :
衣装を脱がすとかかと思ったのに…
91 = 5 :
おーい
92 :
まこちん可愛い
93 = 5 :
ここで寝たのかよ…
保守したいけどきついな、面白いのに
94 = 69 :
気になるところで
95 :
保守はまかせろーバリバリ
96 :
雪歩はガイアか
97 = 1 :
雪歩「……」スゥーッ
雪歩「真ちゃんはッッッ!!!」
雪歩「作詞に挑戦してみてからポエムにはまっちゃってますゥッッッ!!!」
真「げ」
雪歩「事務所に誰もいない時、真ちゃんはおもむろにノートを開き、自作ポエムの朗読を始めますッッッ!!!」
雪歩「それも、必ずプロデューサーの席で!!!」
雪歩「きらめく無数の星屑の中 ボクを見つけてくれた もう離さないで アナタは白馬のプリンス プロ」
真「うわあああ! わーわーわーわーッ!」
98 = 1 :
真「雪歩ぉ……それは駄目なやつ、駄目なやつだよぉ……!」
雪歩「10、9、8、7……」
真「ひっ」
真(やだ……ボク、他に何したっけ?)
真(一時期やよいの物まね練習してて一日一回は『うっうー! まっこまっこりーん!』って姿見の前でやってたこととか)
真(あ、あずささんのロッカーが開いてたからその、ぶ、ブラジャーを着けてみて、胸を強調したポーズを研究してみたこととか)
真(それとも、小鳥さんに少女漫画だって騙されて読まされてから同人誌にどっぷりはまってることとか)
雪歩「6、5、4、3、2」
真(そ、そういえばプロデューサーが外回りでいないからって、着替え忘れた時にシャワーからロッカーまで裸で戻ったことも)
真(あと、プロデューサーのペンの匂い嗅いでみたこともあったっけ……!?)
真(それから!? ああ、それから!?)
雪歩「1」
真「あ、あああああああ――!」
100 = 1 :
雪歩「ぜ……」
真「まいったあ! まいりました! ギブアーップ!!!」
P「チッ……あ、いやいや! おっと真、さすがにここでギブアップ! 残念ながら精神はそう打たれ強くなかったー!」
雪歩「確実に来る苦痛……人はその時間にこそ恐怖する」
P「Bブロック第一試合、勝者! 萩原雪歩ォ!」
みんなの評価 : ☆
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