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    元スレ兄「一週間お前と結婚することになった」妹「え……?」

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    1 :

    「一週間お前と結婚することになった」
    「え……?」

    2 :

    続けてちょ

    3 = 1 :

    突発で書きためなんもないから遅いです

    4 = 1 :

    「俺たちの家【高濱家】は、知っての通り少しは名の通った家だ」
    「そりゃ、しってるけど……」

    5 = 1 :

    「そしてその分家【高座宮】【竜宮橋】【慰山城】【城野口】から、婿または嫁を貰うことになっている」
    「知ってるけど……」

    6 = 1 :

    「そして今現在、なんと……」
    「なによ?」
    「その全ての家の子が女性という事態に陥った」
    「え、えええ……」

    7 = 1 :

    「【高濱家】のしきたりで、女性は十六で必ず結婚しなければいけないことになっている」
    「そ、それで……」
    「例外処置として、こたび俺とお前が結婚することになった」
    「えええ……」

    8 :

    がんばって

    9 = 1 :

    「あれ?でも一週間ってどういうこと?」
    「このたび、めでたく【城野口】から男の子が生誕することになった」
    「へえ。……ちょ、ちょっと待って……」
    「お前の将来の花婿だ」
    「……いい加減にして」

    10 = 1 :

    「私、今日で十六なんだけど」
    「そう、そして【城野口】の赤子が生まれるまで、俺と形式的に結婚するわけだ」
    「犯罪じゃないの……いろんなところで……」

    11 :

    16歳と0歳の夫婦とか胸熱

    12 = 2 :

    下半身が寒い
    がんばれ

    13 = 1 :

    そしてなんだかんだで……


    リンゴーン
    神父「永遠の愛を誓いますか?」
    「誓いませんが誓います」
    「ち、ちか……え、ええぇえー……」


    二人は無事式を開きましたとさ

    14 = 1 :

    「綺麗だぞ妹」
    「ありがと……私は結構死にたい……」
    「なぜ?」
    「こんな綺麗なウエディングドレスを着て熱いキスを交わすのが兄だなんて死にたいです」
    「ふむ。正直俺もすごく虚しい気持ちだ」
    「だよね……」
    「だが安心しろ。一週間後には本当の花婿と出会える」
    「……私どうするんだろ、この状況」

    15 = 1 :

    結婚一日目


    「はい貴方、夕食」
    「ありがとう」
    「今日もお勤め御苦労さま」
    「有能な部下共に偉そうな顔をしていただけだけどな」
    「今日はシチューです」
    「ありがとう」
    「……なんだか、いつもと変わらないね」
    「あくまで形式だからな」
    「そっか」

    16 :

    読みにくいな

    17 = 1 :

    「あ、食器は私が片付けるって」
    「一緒に片付ければいいだろう」
    「ん、じゃあ、食器拭くのよろしく」
    「任された」

    18 = 1 :

    深夜


    「……あのさあ」
    「ん?」
    「なんで、同じ布団で寝てるの?私たち」
    「夫婦だからだ」
    「あ、そう」
    「まさか欲情するわけでもないだろうに」
    「それは無いけど。…………」
    「どうした?」
    「……なんでもない」

    19 = 1 :

    二日目


    「お?今日はお仕事休みなんだ?」
    「うむ」
    「どったの?別件の用事?」
    「ああ。今日は、お前の婿に会いに行く」
    「え」

    20 :

    行間1行分あけてくれると見やすいな

    21 = 1 :

    屋沙部中央病院――

    白いソファに、腹が異常に膨れた綺麗な女性が座っていた。
    物静かで、肩まで伸ばした黒髪が異様に美しい。

    「こんにちは」
    「あ、こんにちは。久しぶりね」
    「こ、こんにちは」
    「紹介しよう。こちら、城野口 静葉さん」
    静葉「始めまして、妹さん」
    「ど、どうも……」

    22 = 1 :

    >>20
    了解

    23 = 1 :

    (この人のお腹にいる子が私の花婿……)

    (じ、実感湧かない……)

    「あ、あの」

    静葉「はい?」

    「お腹に触れてもいいですか?」

    静葉「ふふ。どうぞ」


    胎児が宿った腹は微かに温かい。
    ふと、気付いた。己の腹を見降ろす静葉は何故か悲しそうな表情だった。

    24 = 1 :

    「どうだった?未来の花婿は」

    「実感湧かない……」

    「そうか……。ま、少しずつ触れ合えばいいさ」

    「…………」

    「どこか寄ってくか?」

    「いや、帰ろう」

    「そうか……」

    25 :

    しえん

    26 :

    静葉・・・
    いやなんでもない

    27 = 1 :

    深夜


    「……ねえ、兄」

    「なんだ?妹」

    「思ったんだけどさ、彼女の子が生まれたとしても、後継者が生まれるのってずっと先じゃない?
      精通っていつよ?」

    「……今日はもう疲れた。寝よう」

    「そう?……おやすみ」

    28 = 1 :

    翌日


    「……すまんな」

    「は?」

    「すまんな、妹」

    「……急に、なに?どったの?」

    「……いや。……すまん」

    「いや、だからなに――」

    「時間だ。仕事に行ってくる」

    「え、あ、うん。行ってらっしゃい……」

    31 = 1 :

    兄の態度が気になった。
    ふと、静葉さんに話を聞いてみようと思い立った。使用人に住所を訪ね、静葉さんの家にお邪魔することに――。


    「あ、こんにちは」
    静葉「こんにちは、妹さん。どうぞ上がってくださいな」
    「ありがとうございます」
    静葉「…………」


    静葉の表情は、なぜかぎこちない。

    32 = 1 :

    静葉「今日は、なんの御用で」

    「まあ、将来の花婿のことをちょっとでも知っておこうと」

    静葉「そうですか。ありがとうございます。…………。……随分、自然体なんですね」

    「え?」

    33 = 1 :

    静葉「普通、こんな理不尽な婚約、反発するものかと。……過ぎた言葉、お許しください」

    「……私も、【高濱家】の者です。今までさんざその恩恵に授かってきました。それくらいの理不尽、受け入れますよ」

    「まあ、嘘ですけど」

    静葉「……ふふふ」


    静葉は出会って初めて、自然に笑ったように思えた。

    34 = 1 :

    「この婚約になにか裏があるのは明白です。兄の態度からも、あなたの態度からも分かる。
      ……なにを隠しているのです?」

    静葉「……あと五日。今日を入れて」

    「は?……ああ、婚約までの期間ですか」

    静葉「はい。…………」

    「…………」

    静葉「すみません妹様……。今日はこれでお引き取り願えないでしょうか……?」

    「……分かりました」


    どうにも、きな臭い。

    35 :

    …なんかこの部屋イカ臭いぞ?

    36 = 1 :




    「ただいま」

    「おかえり。今日はオムライスです」

    「おお、珍しいな」

    「自信作です」

    「そうか」

    37 = 2 :

    >>35
    それ俺だわ

    38 = 26 :

    >>37
    待った俺かも知れん

    39 = 1 :

    「……上手いな。凄いな、なんだこれ。ケチャップが少なめで、でも今まで食べたどのオムライスよりも美味しい」

    「へへ、自信作って言ったでしょ?」

    「ああ、凄い」

    「ごちそうさま」

    「はい、お粗末さま」

    「風呂に入ってくる」

    「はい」

    40 = 25 :

    >>37-38
    悪い俺だ

    41 = 1 :

    婚約者といえど形式上のもの。風呂も別々で寝床に付いた。
    二人、適当にどうでもいい雑談しながら。
    …………。


    「……なあ、兄」

    「なんだ?妹?」

    「愛ってさ、SEXって意味かな?」

    「……え?」

    42 :

    >>40
    かばってくれてありがとな

    43 = 2 :

    >>41
    なんという急展開

    44 = 30 :

    脱いだ

    45 = 26 :

    焼いた

    46 = 1 :

    「あのさ、昔、街の大きな祭りに二人で脱走したこと、覚えてる?」

    「……ああ、覚えてる。お前は本当に祭りというものに憧れていたからな。俺が連れ出したんだ」

    「あのとさ、ほんと、楽しかった。周りでカップルとかがイチャイチャしてるんだけど、私のほうが絶対幸せだって、すごく自慢したい気分だった」

    「…………」

    「はしゃいで、兄の忠告無視して走り回ってさ。ほんと、楽しかった」

    「…………」

    47 :

    溶いた

    48 :

    朽ちた

    49 :

    もう泣いた

    50 = 1 :

    「あのさあ、いままで言えなかったけどさあ、最初に『兄と結婚する』って聞いた時、まんざらでもなかったよ」

    「…………」

    「そりゃ、結婚式でウエディングドレス晒したりキスしたりしたのは虚しい気分になったけどさ、でも」

    「兄とずっと一緒にいれると思ったら、まんざらでも、なかったよ」

    「…………」


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