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    元スレ男「親父が小学生の女の子を家に連れ込んできた」

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    151 :

    だがそれがいい

    152 = 113 :

    なぜレスにレスするのか

    臭いやつの法則

    155 = 111 :

    「県立病院……執刀医の名前で検索したら……」カタカタ

    「そうだ……思い出してきた」

    (あのとき母さんに連れられてあの県立病院にいった)

    (俺は脳移植なんて話は一切聞かなかった)

    (当時は姉ちゃんが亡くなったことがショックで他のことにまで気が回らなかったけど……今は違う)

    (親父……脳移植手術なんていつしたんだよ……)

    「いた……!!こいつか……」

    「脳医学の権威……?」

    「10年前とは立場が違うのか……?」

    「こいつに話を聞かないと」

    「でも、簡単に会えるかな?」

    「……」

    「とにかく会ってみないとわからないな」

    (俺の姉ちゃんはどこにいったんだよ……)

    157 = 111 :

    翌日 大学構内

    「で、どうにかしてその医者と会えないかなって」

    「アポとれば?」

    「電話したら、いける?」

    「とりあえずやってみろよ」

    「そうだな……」

    「……」

    「バイト面接の電話より緊張する」

    「へたれめ」

    「……」ピッ

    「……」トゥルルル

    「……」

    「もしもし、あの。是非、お会いしたい人がいるんですけど」

    「……」

    158 = 111 :

    夜 自室

    「……」

    トントン

    「は、はい?」

    「お兄ちゃん、ご飯できたよ」

    「ああ、今行く」

    「……どうかした?」

    「え?」

    「昨日から変だよ?」

    「別になにも」

    「私はここの長女で、貴方の姉」

    「……」

    「それは事実だから」

    「分かってるよ」

    「……」

    159 = 142 :

    ペース上がってきて良い感じ

    160 :

    なんとなく開いたら、まさかのSFか
    支援

    161 = 113 :

    お前らおとすなよ
    俺はもう寝る

    162 = 111 :

    翌朝 大学病院

    「はぁー……」

    「なんで俺まで」

    「暇だったろ?」

    「別にいいけど」

    看護師「お待たせしました。こちらにどうぞ」

    「あ、はい」

    「美人だなぁー」

    「はいはい」

    看護師「こちらの部屋でお待ちください」

    「わかりました」

    「ありがとうございます」

    看護師「それでは、失礼します」

    「どんな奴だろう……」

    「女医さんなんだろ?美人かなー?」

    163 = 160 :

    >>161
    このペースの投下なら大丈夫だろ、たぶん

    164 = 111 :

    「お待たせしました」

    「あ、どうも」

    「(すっげー、美人)」

    「(だまれ)」

    「……それでお話とは?」

    「あの一年前に脳移植手術された経験がありますよね?県立病院で」

    「ええ。私の初めての脳移植だったから」

    「俺の姉でした」

    「なるほど。でも、あれは手術ミスではありません」

    「それは分かってます。問題はそのあとです」

    「……」

    「最近、俺の姉が蘇りました。どういうことでしょうか?」

    「脳移植したら、不思議な現象がおこった。それだけ」

    「でも、そんなのオカルトじゃあ」

    「人体のことは殆ど分かっていない。まだまだ謎があるのです。という答えではダメですか?」

    165 :

    なんかこわい

    167 = 111 :

    「納得できません」

    「体は別物だけど、中身は貴方のお姉さん。確かに最初は困惑されるでしょうが……」

    「あの!」

    「なんですか?」

    「どうしてそのことを公に発表しないんですか?」

    「プライバシー保護のためです」

    「違います」

    「え?」

    「冷凍保存した脳を移植したら意識が戻ったってところです」

    「だから……」

    「それってすごいことだと思うんですよ。でも、ニュースにもなってないし、BMJとかランセットにも記載されてませんでした」

    「なんだそれ?」

    「医学雑誌」

    「日本での施術なのでそういった雑誌には載りません」

    「そんなわけないでしょうに」

    169 = 125 :

    面白すぎわろた

    朝まで残しといてね~

    171 :

    友がカッコいいだと!?

    172 = 111 :

    「載らないってことは……」

    「医学会では発表できないことをしたんじゃないですか?」

    「そろそろ診察が始まりますので、これで」

    「待ってください!!今、俺の家に姉ちゃんの記憶を持ってるのかどうかよくわからない奴がいるんです!!」

    「……」

    「そいつが誰なのか教えてください」

    「貴方のお姉さん」

    「そんなわけ!!」

    「では、訊ねます。貴方の両親に来てもらい、いくつかの記憶がきちんと共有できているか確認してもらいました」

    「それは、教えただけじゃ」

    「誰が?どのようにして?」

    「それは……」

    「それでは失礼します」

    「……くそ」

    「……」

    173 :

    良いな

    174 :

    少女のキャラがうざい

    175 :

    ハートフルなお話かと思ったらそうでもなかった

    176 = 111 :

    病院内 ロビー

    「はぁ……もうなんだよ……」

    「なぁ?」

    「なんだ?」

    「お前も良く知らない記憶まで持ってるんだよな、義妹さん」

    「そう」

    「でも、カマをかけたら記憶にないことも「ある」って言ったんだよな」

    「漫画を全部捨てられた経験なんてないからな」

    「姉の記憶をそっくり貰ってたら、そんなこと言わないよな?」

    「そうだろうな。姉ちゃんの記憶をそのまま持ってるなら、そんなの記憶にないって言うだろうし」

    「……あとお前の見たことのない人形を持ってたんだよな?」

    「ああ。あれだけは見た事がなかった。しかも姉ちゃんが大事にしてたやつなら、絶対に見てる」

    「……」

    「誰なんだ……あいつ……」

    「思ったんだけど。義妹さんを姉か別人かで考えるから混乱するんじゃないか?」

    177 :

    ほえ

    178 :

    だめだ、面白い

    179 = 111 :

    「どういうこと?」

    「例えばだけど、義妹さんには二種類以上の人格があるとか」

    「は?」

    「例えばな。例えば。俺とお前が合体したとするだろ?」

    「気持ち悪いぞ」

    「まあ、聞けよ。で、体は全くの別人になった。その状態で、どちらかの家族にあう」

    「……」

    「家族は本人確認のために思い出を共有できているか訊ねる」

    「……それって」

    「どっちの記憶も持ってるから家族は本人だって思う、だろ?」

    「そんなの本人が一番混乱するだろ」

    「そういう可能性もあるんじゃないかなーって、思っただけ」

    (いや……実際、混乱してたのか……?親父の顔を最初は思い出せなかったみたいだし……)

    「あの女医さんがなんかしたのは間違いないと思うけどなぁ」

    「……」

    180 = 170 :

    保守頼む…

    181 = 142 :

    ま、まさか…!

    183 :

    弓月光?

    184 = 111 :

    駅 ホーム

    「俺も気になるからちょっと女医さんのこと調べてみる」

    「いいのか?」

    「なんか面白いじゃん」

    「お前がいてくれて助かった」

    「なんのなんの」

    「でも、これからどうしたらいいと思う?」

    「そうだなぁ。義妹さんに色々聞いてみたらどうだ?」

    「色々?」

    「どんどん記憶にあることないことぶつけてみろ。なんか分かってくるかもしれない」

    「分かった」

    「じゃあな」

    「ありがとう」

    (色々か……)

    186 = 160 :

    このペースなら保守はいらないだろ

    187 = 111 :

    夜 少女の部屋

    「……」トントン

    「はーい?」ガチャ

    「よう」

    「どうしたの?お兄ちゃん?」

    「少し話そうかなーって」

    「私は貴方の姉で、ここの長女だよ……?」

    「それは分かってる」

    「ほんとに?」

    「うん」

    「ならいいけど」

    (色々……よし)

    「姉さん、俺が卒園するときどんな服着てたか覚えてる?」

    「確か、紺色のスーツに赤いネクタイをしてたかな」

    「はは……よく覚えてるなぁ」

    188 :

    たまーにこんな感じで記憶力よすぎだろってやついるよな
    おっかない

    189 = 111 :

    「お姉ちゃんだもん」

    「じゃあ、そのあとお寿司を食べに行ったよな?」

    「えっと、行った行った」

    「なに食べたっけ?」

    「たまごとエビと……」

    「あれ、マクドナルドだっけ?」

    「え?えっと……ううん、お寿司であってる」

    「そっか」

    「でも、マクドナルドも美味しかったよね」

    「……ああ。うん」

    「えへへ。またいこっか?」

    「うん、行きたいな。そういえばデパートの屋上とかも小さいときはよく連れて行ってもらったよな」

    「うん。そこでよくたこやき食べたよね」

    「……え?姉ちゃん、何言ってんだ?たこやきは夏祭りに買っただけで、デパートではいつもソフトクリームだっただろ?」

    「え?そ、そうだっけ?ううん……でも、確か……いつもたこやき食べてたよ……?」

    190 = 111 :

    「ソフトクリームだって。覚えてないの?」

    「ちょっと待って。確かにソフトクリームも食べてたよ……?でも、貴方とはいつもたこやきだった」

    「……そっか」

    「もう。びっくりさせないで」

    「……じゃあ、そのあと観覧車に乗ったのも勿論覚えてるよな?」

    「貴方と観覧車……?」

    「うん」

    「乗った……」

    「誰と?」

    「誰って……」

    「誰と乗ったの?あのデパート観覧車も屋上にお店もないけど」

    「は!?」

    「この前、一緒にデパートいったとき確認しなかったの?」

    「ま、まって……記憶が混乱してるみたい」

    「そう……」

    191 :

    支援ぞよ

    192 = 111 :

    「私は……観覧車にも乗ったし……たこやきも食べたし……ソフトクリームも食べた……」

    「姉ちゃん、いっぱいしてるな。でも、俺はそんなにしてない」

    「私は貴方の姉で、ここの長女でしょ?」

    「……姉ちゃん、もしかしてそれ……」

    「そうでしょ?」

    「俺に言ってたんじゃなくて、自分に言い聞かせてたのか……?」

    「貴方とは毎日お風呂に入ってた」

    「うん」

    「初めて遊んだゲームはドカポン……」

    「うん」

    「あれ……ドンキーコングでも遊んだよね?」

    「それは知らない」

    「私はここの長女。パパの顔も知ってる。ママの顔も知ってる。貴方の顔も知ってる……」

    「姉ちゃん」

    「私は貴方の姉……お姉ちゃんなんだから……」

    193 = 111 :

    「あれ……違うの……?私じゃないの……?」

    「おい……」

    「ううん。私、私は私……。ここの長女で姉……そう……」

    「大丈夫か?」

    「お姉ちゃんの長女……末っ子じゃない……私にお兄ちゃんなんていない……」

    「あ……」

    「ううん。お兄ちゃんはいた……いたから、弟の貴方にも抵抗なくお兄ちゃんって呼べた」

    「……」

    「あれ……あれれ……?なに……なんで……こんなにいっぱい、思い出があるんだろう……?」

    「あの……」

    「おにいちゃん……私……おねえちゃんだよね……?」

    「それは……分からない……」

    「えぇ……?なんで……?私のお兄ちゃんのくせに……弟のくせに……」

    「えっと……」

    「ごめんなさい……もう寝るから……出て行って……」

    194 :

    竜の吐息直後の上やんも問いただされてたらこうなってたかもな

    196 :

    この父親は幼馴染と結婚する父親に通ずる非常識さがあるな

    197 = 111 :

    「悪い。君は俺の姉ちゃんだよ。間違いない」

    「……ほんと?」

    「俺との思い出とか親父の思い出、いっぱいあるんだろ?」

    「あるよ……あるよ……」

    「なら、俺の姉ちゃんだ」

    「そっか……そうだよね……うん……」

    「おやすみ」

    「おやすみ、お兄ちゃん」

    「……」

    (やっぱり姉ちゃんじゃない)

    (それどころか一人の人間でもないぞ)

    (これ、親父に言うべきか……?)

    (……いや、ダメだ。問い詰ることになったら、大変なことになる)

    「……」

    (俺もあの女医のこと調べてみよう……)

    200 = 111 :

    自室

    「……」カタカタ

    ピリリリ

    「もしもし?」

    『よう。なんか進展あったか?』

    「とりあえず姉ちゃんじゃないことははっきりした」

    『問い詰めたのか?』

    「おかげでパニックになった」

    『やっぱり』

    「なんかわかったのか?」

    『あの女医。そうとうマッドみたいだ』

    「え?」

    『まず、あの人の卒論がエグい』

    「なにをテーマにしたんだ?」

    『二種類以上の記憶野接合で発生する人体への影響について、だ』


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