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    元スレ春香「イン・マイ・ライフ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アイドルマスター + - 天海春香 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 1 :

    「美希の曲だってこれからもっともっと売れるよ!あんなに可愛いんだもん!」

    「だって美希が歌ってるんだもん!アハッ」

    こういうところは変わらないなぁ
    生意気でストレート…
    だけど美希なら許せちゃうんですよね、なぜか

    こういうのを

    得な性格

    っていうのかな?ふふ

    152 = 1 :

    「みんなともお話ししたいけど、これから仕事なの。ごめんね」

    「ううん。みんなにはちゃんと伝えとくから」

    歌番組で会おうね

    そう言って電話を切った美希

    うん
    私だって負けないから!

    154 = 1 :

    私の曲はその後も順調に売れ続け、10月までに30万枚を売り上げたんですけど、最高位は3位まででした

    上2曲が某大型アイドルグループだったから、相手が悪かったのかも

    美希の曲も徐々に順位を上げ、最高位は5位を記録
    タイアップ無しでこれだから、美希個人の魅力ってことですよね?

    順位と売上では勝ったけど、私個人としては負けちゃった感じです

    悔しいなぁ…

    155 = 1 :

    徐々に秋めいてきた10月半ば
    真に嬉しいオファーが舞い込みました

    「戦隊ヒーロー?」

    「うん!4月から始まる新シリーズに抜擢されたんだ!」

    「男の人役?」

    「…残念ながら女の人役。すいませんね」
    「あ、ごめん…」

    戦隊ヒーローって"何とかレンジャー"ってやつだよね?
    すごいよ真!

    157 :

    ボンジョヴィ?

    158 = 1 :

    「へへー!子供たちのヒーローだよ!」

    「ピンク?」

    「…黄色」

    「あ、ごめん…」

    女の人も黄色なんですね
    最近観てないから、よく分かんないや

    「でも、真に合ってるよね。アクションシーンとかあるんでしょ?」

    「もちろん!バリバリだよ!」

    また女性ファンが増えるんだろうな
    お母さんたちも子供と一緒に観るはずだから、主婦層にも人気が出ちゃうかも

    「これをキッカケにグラビアとかも…」

    …それはちょっと無理かも
    口には出せませんけどね、もちろん

    159 = 1 :

    他のみんなも、どんどん前に進んでいきます

    真美はローティーン向けファッション雑誌のモデルに抜擢されました
    竜宮小町は三者三様の魅力と安定したライブパフォーマンスが受いれられ、相変わらず765プロの稼ぎ頭です

    そして…
    私の親友である、千早ちゃん
    彼女もまた、自分の道を進むことを選びました

    秋の色が濃くなってきた、11月はじめのことでした

    160 :

    強力に支援する、だが変なBADは勘弁な

    161 = 160 :

    春香はアニメから入った人には普通に主役っぽく見えるし
    やたらと綺麗に描かれちゃったからVIPじゃ逆に扱い悪いからな

    162 = 1 :

    「春香は卒業した後どうするの?」

    仕事終わりに喫茶店でお茶しているとき、そう聞かれました

    「アイドルに専念するつもり。大学生生活にも憧れるけど、どっちも中途半端になりそうだから」

    「そう…」

    「千早ちゃんは?やっぱり進学?」

    すごく頭良いですからね、千早ちゃんは

    「私は…大学には行かないわ」

    じゃあ、芸能活動に専念するのかな?
    勿体無いなぁ
    千早ちゃんなら、ちゃんと両立できそうなに

    163 = 1 :

    「私は…いえ、私もと言うべきかしら」

    「それってどういう…」

    「留学しようと思ってるの。私は英国に、だけど」

    …えっ?
    千早ちゃんも…
    いなくなっちゃうの?

    「向こうで名前の通ったプロデューサーがね、私の歌を気に入ってくれたみたいなの」

    すごい…ね

    「で、でも危なくない?か、身体目当てでした、とか」

    「70歳くらいのおじいちゃんよ?それに、目当てにされるような身体は持っていません」

    な、70歳だって…その…男の人には変わりないし…
    って、なに勝手な想像してるんだろ、私

    164 = 34 :

    頼むから春香さんを幸せにしてくれ

    165 = 1 :

    「おかしな心配しすぎよ、春香は」

    「だって…千早ちゃんは、なんだか危なっかしいから…」

    けっこう思いつめたりしちゃいますからね、千早ちゃん
    そうかと思えば、後先考えずに突っ走っちゃうし

    春香には言われたくない、って言われちゃいそうですけど…

    「春香には言われたくないないわ」

    ほら、やっぱり!

    166 :

    若くて肌が綺麗なら乳なんてなくても体目当てに行動するよ!ちーちゃん!

    167 :

    言われたくないを否定するとは心配されたいと申すか

    168 = 81 :

    くっ

    169 = 1 :

    「みんなどんどん前に進んでいくわ」

    「うん…」

    「なのに私は、立ち止まったまま」

    「そ、そんなことないよ!」

    「そんなことあるのよ…自分が一番良く分かってる」

    私は…
    私の親友に対して、何も言えませんでした

    ただ、"寂しい"という感情だけ…
    あの人をちゃんと送り出せたのも、千早ちゃんがいたからでした

    まだ千早ちゃんがいる

    そう思うだけで、寂しさはいくらか和らいだから
    だけど今度は…

    170 = 1 :

    「私は…春香にたくさん救われた」

    「私だって、千早ちゃんに…」

    「…プロデューサーさんは、春香に何て言い残したの?」

    「えっ?」

    千早の口からあの人の話題が出たことに驚いちゃいました

    「…日本でピッカピカに輝け、って。アメリカにいるプロデューサーさんからも見えるように」

    「うん…私も同じことを言わせて貰うわ」

    171 = 160 :

    さるよけっ!

    172 = 160 :

    よける

    173 = 1 :

    「千早…ちゃん?」

    「春香は日本でピッカピカに輝いて。英国にいる私にも見えるくらい。私も…負けないくらい…輝いてみせるから。日本からも見えるように」

    「…寂しいよぉ」

    「…そんなこと言わないでよ…こんなところで…泣きたくないんだから」

    …結局、2人して大泣きしちゃいました
    あのとき喫茶店にいた皆さん、ごめんなさい
    それからタオルを持って来てくれた店員さん、ありがとうございました

    やっと泣き止んで喫茶店を出た頃には、すっかり日が暮れていました

    174 = 1 :

    「…春香のバカ」

    「…ごめん」

    トボトボとした足取りで駅へと向かう2人
    「そんな顔じゃ電車に乗れないでしょ」

    「…うん」

    「いいわ。私の部屋に泊めてあげる」

    「…うん」

    「…素直ね」

    「…うん」

    また泣いたら追い出すから

    その言葉にも、力無く頷いただけでした

    175 = 1 :

    泣き疲れていた2人は、交代でシャワーを浴びた後、早めにお布団に入りました
    もちろん別々の
    ちなみに私は、ソファー担当でした

    「…千早ちゃん?」

    「…何?」

    暗くなった部屋の中に行き交う2つの声

    「もう決めたんだね?」

    「…ええ」

    「そっか…」

    「ごめんね春香…」

    176 = 1 :

    「私…千早ちゃんのことちゃんと見てるね?」

    「…ええ」

    「だから千早ちゃんも…」

    「…ええ…ちゃんと見てるわ、春香のこと。春香は私の…大切な親友だから」

    「行ってらっしゃい、千早ちゃん」

    「行ってきます、春香」

    まだ4ヵ月も先の話だけどね

    そう言って笑った千早ちゃん

    だけど私たちはいま、ちゃんとお別れを済ませたから
    だからもう泣かないよ、千早ちゃん

    千早ちゃんが旅立つ日が来ても、笑顔で言うからね

    またね、千早ちゃん、って

    177 = 1 :

    すいません…

    どうか30分ほど休憩させてください…

    178 :

    さるよけ

    179 = 81 :

    しえんなの~

    183 = 1 :

    「高校受かりましたぁ!」

    まだ寒さの残る3月のある日、事務所に駆け込んできたやよいと伊織
    伊織は心配のあまり、一緒に合格発表を見に行ってたそうです

    あとで聞いた話だと、前日の夜はほとんど眠れなかったんだとか

    そして当事者のやよいは…
    言うまでもなく、グッスリだったみたいです
    案ずるより産むが易し、ですね

    185 = 1 :

    「やよいちゃんも高校生かぁ…」

    しみじみとした様子の小鳥さん

    「そういえば、小鳥さんは幾つに」

    「真ちゃん?また何か言った?」

    「な、何でもないです!」

    そろそろ学ぼうよ、真…

    「おめでとーやよいっち!」

    「ありがと、真美!私、これでもう大人だよ!」

    …大人って何でしたっけ?

    186 = 1 :

    「やよいちゃんも無事合格したし、春香ちゃんと千早ちゃんも無事に高校卒業ね」

    「はい、由実さん!」

    由実さんにはだいぶ課題を手伝ってもらっちゃいました…
    だけど、勉強もできるなんてズルいですよ?

    「千早ちゃんは卒業式が終わったら渡英ね?」

    「はい、由実さん」

    「本当にお見送りには行かなくていいの?」

    「そういうの苦手だから…」

    千早らしいね

    って声が、誰からともなく挙がりました

    うん
    ホント、千早ちゃんらしい

    187 = 1 :

    もう高校卒業かぁ…
    初めてあの人と出会ったのが高校1年生のとき
    アメリカに行くあの人を見送ったのが去年の春
    早いなぁ、時間が経つのって

    何だかんだで、毎日のメールのやりとりは続いています
    千早ちゃんが留学することを知らせたときも

    「アイツなら大丈夫だよ」

    って返ってきました

    私はまだ心配なんですけど…
    笑顔で見送るって決めましたから、あの日の夜

    188 = 1 :

    「ロンドンって曇りの日が多いらしいぞ」

    「ええ、知ってるわ」

    「なんだ、知ってたのか」

    「常識だと思うけれど…」

    こんなやり取りももうすぐ見納めかぁ…
    やっぱり、寂しいものは寂しいですよ、うん

    1年前と同じくらいに

    189 = 1 :

    そして迎えた卒業式
    最後の校歌斉唱は、涙で声が出ませんでした

    校門の前では、みんなから"一緒に写真を撮って"ってお願いされちゃいました
    ちょっとだけ鼻高々です

    はぁ…
    ホントに卒業しちゃったんだなぁ…

    もう制服着る機会も…
    …それはけっこう有りそうかも

    趣味じゃないですよ?
    仕事です、仕事!

    190 = 1 :

    またねって別れた卒業式…
    ホントに誰も"バイバイ"って言いませんでした

    みんなが

    天海春香って高校の同級生なんだよ!

    って自慢したくなるようなアイドルになりたいな

    そんなことを考えながら部屋に戻ると、パソコンがメールを受信していました

    プロデューサーさんから?
    卒業祝いでしょうか?

    なになに…

    「春香卒業おめでとう!来週の月曜日から一週間ほど日本に帰るよ!」

    …ええっ!?

    191 :

    春香さんとコスプレエッチしたい

    192 = 1 :

    来週の月曜日ってことは…

    今日が水曜日で…
    土曜日に千早ちゃんが渡英して…

    その2日後?

    すごく慌ただしいじゃないですかぁ!

    え?え?えっ?

    どうしよどうしよ!!!

    193 = 1 :

    めちゃくちゃ会いたいし、手とか繋ぎたいけど…
    だけど…

    会っちゃっていいのかな?

    なにを話せばいいのかな?

    私…

    どうしよう…

    194 = 1 :

    夕暮れの公園でプロデューサーさんと交わした約束

    「春香は日本でピッカピカに輝け」って約束

    まだ、実現できていないです…

    ピカ

    くらいだもん、いまの私は…

    こんなので、会ってもいいのかな…

    195 = 1 :

    答えなんて出るはずもなく、私は制服のままベッドに倒れ込みました

    …なるように、なる?

    なるかなぁ…
    なったらいいなぁ…

    こういうとこれは成長してませんね、私

    ホント、大人ってなんなんでしょうね?

    196 = 119 :

    ピカドン

    197 = 1 :

    考えても仕方なさそうだから

    「火曜日のあの日と同じ時刻、あの日と同じ公園で待っています」

    って返事を出しました
    帰ってきたその日に会ってもらうのは、申し訳ない気がしたから

    ってか、あの日のことちゃんと覚えてるのかな?
    それが一番心配なんですけど…

    199 = 1 :

    金曜日の夜
    翌日渡英する千早ちゃんの送別会が催されました
    もちろん、我らが事務所で

    けっこう稼いでるはずなんですけどね、私たち
    どこかのお店のお座敷とかでできないのかな?

    まぁ、これはこれで気楽なんですけどね

    200 = 160 :

    うおおおおおおお、さるよけ


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