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元スレ澪「ねぇ、りちゅ」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
タグ : - けいおん! + - りちゅ + - チュ・サンジュ + - フェイト + - 完結 + - 幼女 + - 律澪 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

「……いまなんて?」

『うぅ……ぐしゅ…』


 ある日曜日の朝。
 前日から夜更かししていた私は、冬の遅く昇ってきた朝日を顔に浴びていると、一本の電話を受けた。

 ケータイのディスプレイに表示されるのは、『秋山 澪』の名前。
 私の幼なじみで、親友で、将来を誓い合った相手だ。

「こんな朝はやくに珍しいな。今日は何も約束してないはずだけど」

 仲が良いと言っても、四六時中いっしょにいるわけじゃない。
 もし今日、澪と遊ぶ約束をしていたのだったら、私は夜更かしなんかしない。大事な澪との約束だもん。……夜更かしなんかしない、多分。

「あー澪? どーしたこんな朝はやくに。夜更かしでもして眠れなかったのかー?」

 寝ていないから、自然とテンションが上がってる。ナチュラル・ハイ!
 つい語気にも、澪からの電話に嬉しがっている気持ちが混じる。
 イカンイカン。落ち着け私、餅つけ私。

『……律……』

2 :

かまわん、続けろ

3 = 1 :

──澪の様子が、おかしい。

 どんな時でもクール(ぶってる)、みんなをまとめる姉御肌(アナゴ肌と似てる)、押しに弱くてつい流されちゃう寂しがり屋(かわいい)、ドジもしちゃうけどそこがチャームポイント──な、澪じゃない。

「…どうした、何かあったのか?」

 電話の向こうにいる相手に、いまの私に出来る限り優しい口調で話しかける。

 少し間を置いて、澪は言葉を返してくれた。

『…ふぐっ……り、りつぅぅぅ……』

 泣いていた。
 澪が、私の澪が、泣いていた。

「どうした! なにがあった!?」

 さっきと同じことを、もう一度尋ねる。
 けど澪は私の声を聴いて安心したのか、嗚咽ばかりが返ってくる。

 ああ、埒があかない。


「いま家にいるんだろ? いますぐいくから、待ってろ」

 幼なじみで、家も近いんだから、会って話した方が、話しやすい。
 なにより、澪の傍にいたい。泣いている澪を、私になにか求めている澪を、独りにさせたくない。

『だ──ダメッ!!』

4 :

また糞SSスレかよ
つまんねーんだからいい加減にしろよカス

5 = 1 :

一応言っておくけど代理でたててるんで

6 = 1 :

慌てて、拒否られた。

 意外な、しかも力強く否定をした澪の反応に、私のテンションは急速に落ちていく。
 レールを踏み外したドンキーのトロッコ並みに落ちていく。

「な、なんだよ、困ってるんじゃないのか?」

『こ、困ってるぞ。いままでの人生でいちばんってくらい困ってるぞ』

 人生で一番。
 いつも言葉の一つ一つを大事にしてしゃべる澪が、「一生のお願い」って言葉を本当に一生に一回しか言わないような澪が、人生で一番困ってるらしい。

「なら、なおさら行く。そんな澪を放っておけるか」

 すこし、強く出てみる。

『だ、だから…来たらダメなんだよ…』

「なんでダメなんだ? 電話した理由があるなら、ハッキリ言ってくれよ」

『………』

 澪が沈黙する。
 沈黙もくもく、もくもく☆時間。

『……笑うなよ?』

 おっ、話す気になったみたいだ。

『お…驚くのも、ダメだからな?』

7 = 1 :

なんだ……やけに念をおしてくるな。

「澪。私は、澪のことが大好きだ」

『……ふぉあっ!?』

「どんなことだって、澪を笑ったり驚いたりなんて、しない。大事な澪を傷付けることなんか、するはずないだろ?」

 ──言った! 私言ったよ!!
 サクラ大戦的に言えば澪を「やる気充分!」に出来るくらいのキザ台詞言ったよ!!

『…ぁぅぁぅ…』

 案の定、あしたのジョー、澪さんが慌てております。

「だから……話してくれよ、澪」

 なんか澪の対応から察するに、事故とか事件ではなさそうだ。
 でも、私なんかに電話して、安心して泣いちゃうくらいの事があったなら、ちゃんと話してほしい。

 澪のことが大好きっていうのは、本当なんだから。

『……朝、起きたらな?』

「ふむふむ」

『……体がちっちゃくなってた』

「ふむふ……なんですと?」

8 :

まぁ頑張れ

9 :

しえん

10 = 1 :

「……いまなんて?」

『うぅ……ぐしゅ…』

 なにを、なにを言っているんだこの子は。
 そう言えば、確かに声がいつもより幼い気がするし、しゃべり方も舌足らずなかんじがするけど……いやまさか。

「ははっ、澪ってば、エイプリルフールは季節外れじゃないか?」

『うわーん! 笑わないって言ったじゃないかー!!』

 電話の向こうで澪が叫ぶ。
 むむ…冗談じゃない…のか?

「じゃあ、いまからそっち行くね」

『な、なにっ!?』

「とりあえず、直接話さなきゃ埒があかない。澪も、そのつもりで電話したんだろ?」

『うぐ…』

 澪は、なんでも独りで出来る子だ。
 私と違って頭も良いし綺麗だし、判断力もあるから、多少のことは独りで片付けられる。
 でも、“私に電話を”してきたんだ。
 いつも勉強を見てもらっているくらい頭の悪い、器量だってそんな良くない私を、頼ってきたんだ。
 そうとう、心細かったんだと思う。それこそ、泣き出しちゃうくらいに。

 ああ、澪に逢いたい。
 私になにが出来るかなんてわからないけど、逢って、その細いカラダを抱きしめてあげたい。

11 :

んだこれ

12 :

唯がちっちゃくなっちゃうのも面白かったな

支援

13 :

昨日も同じスレタイがあったな・・・

14 = 1 :

>> mjqVPREaO
たてた。早く来てください。

17 = 1 :

>>16
mjqVPREaO待ちです。

18 :

岡部「ねぇ、キョン」

19 :

気付いてください
あげ

20 = 1 :

あげ

21 :

新ジャンル「お願い逃げ」

22 :

 で、身仕度をして急いで出てきたわけだけど。

「澪ー? 律ちゃんが遊びに来てくれたわよー?」

『………』

 澪の家、澪の部屋の前。
 愛しのお姫様は、起きているはずなのに籠城戦を繰り出してた。

「…朝はやくに来た私が悪いですから、お母さんはもう戻ってください」

「でも、せっかく律ちゃんが来てくれたのにねぇ…」

「私が、なんとかして開けさせてみますから」

「まぁ、律ちゃんのアメノウズメにかかれば、アマテラスな澪も出てくるわよね」

 ウズメ? アマテラス?
 ……なんかおとぎ話で聞いたことある気がする。

「あはは、私はタヂカラが良いところですよー」

 そうした軽い談笑をしてから、澪のお母さんは台所に戻っていった。

 私は、歌も踊りも出来やしない。
 力任せに、自分勝手に、ドラムを叩くしか出来ない。
 私がアメノウズメなもんか。
 私なんか、力がすべてのタヂカラノミコトがお似合いだよ。

23 = 1 :

支援!

24 = 22 :

「みーおー。入れてくれよー」

 コンコンと、ノックをする。
 きっと澪は、“お母さんに見られたくない”んだ。
 私だけなら、入れてくれる。たぶん。

『………』

 キィ、と扉が開いた。
 少しだけ開いたまま固まる扉の隙間から、スルっと体を滑り込ませた。
 入った直後にバタンと音がして、澪が私以外の人間を入れる気がないのがよくわかった。

「…澪、いくらなんでも警戒し…す、ぎ──」

 昔から恥ずかしがり屋の澪のことだ、電話のことが本当なら、たとえ家族でも、恥ずかしいんだろう。
 やれやれと、ため息をついて振り返る。

 振り返って、私は、その瞬間、呼吸という行為を、忘れてしまった。

「…お、お前いがいに見られたら、色々とやっかいだから……しっ、しかたないだろ!」

 えらい美少女…いや美幼女が、ブカブカなパジャマ姿で立っていた。

26 :

きっと凄くかわいい

29 = 9 :

おいなにしてる

30 = 12 :

おなにいしてる

31 = 1 :

>>30
おいwwwwwwwwwww

32 :

久々にすごい気合い入ったSSだ

35 :

>>29
>>30この流れは評価できる

37 = 26 :

>>36
こういう寒いやつが僕は大嫌いだ

40 = 12 :

もう>>1が書いて!

41 = 1 :

>>40
まあ待とうぜ

43 :

おいなぜ止まってる

44 = 9 :

>>1
たの…んだ……。

45 = 1 :

>>44
俺は文才ないから無理だ。
せっかくの良作を台無しにしたくない。
保守ならするしどうしても落ちたらもう一度スレをたてて待つ。

46 = 12 :

47 = 1 :

あげ

48 = 1 :

49 :

脳梗塞でぶっ倒れる前がこんな感じ

50 :

明日休みで良かったぜ、支援


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