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元スレQB「少しくらい、本当の奇跡が起こってもいいじゃないか」

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151 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:16:42.46 ID:xWxN8pHX0 (+90,+30,-34)

QB「どうやら、ここの主に見つかってしまったみたいだ」

まどか「そ、それって……まさか」

QB「ああ、多分……」




――アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!




QB「……ワルプルギスの夜が来た」
153 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:22:36.35 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-126)


ズズン…



まどか「きゃっ……!」グラグラ

ほむら「まどか!」ガシッ

まどか「あ、ありがとう……」

QB「……まさか、僕らが元居た世界を放り出して、ここに帰ってくるなんてね」

ほむら「どういうこと? 奴の目的は、世界を戯曲に変えて回ることじゃないの!?」

QB「多分、彼女は魔法少女との対決を求めて来たんだろう」

QB「魔法少女と敵対する存在、魔女こそが……この物語での、彼女の役割なんだから」

ほむら「そうか……あの町にはもう、まどかが居ない……!」
154 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:24:50.45 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-84)

QB「……ふう」

QB「どうやら……ここで終わりみたいだね」

まどか「え? キュゥべえ……?」

ほむら「…………」



QB「……ほむら、時間を巻き戻すんだ」



まどか「えっ……あ、諦めろって言うの!?」

ほむら「…………」

QB「仕方が無いよ……今から手を打とうにも遅すぎる」

QB「おそらくその前に、この病院ごと破壊されてしまうだろうね」

まどか「そんな……」
155 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:33:42.17 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-104)

QB「もしそんなことになれば、全ておしまいだ」

QB「ここに至るまでの苦労も、犠牲も……全て水の泡になってしまう」

QB「……それなら、君だけでも時間を巻き戻して、この時間軸を脱したほうが良い」

ほむら「…………」

まどか「……ほむら、ちゃん」

ほむら「…………」クルッ スタスタ…

QB「ほむら?……何をやっているんだい」

QB「早く能力を使って、時間を巻き戻すんだ! 間に合わなくなるよ!?」



ほむら「……その必要はないわ」



QB「なっ……」
156 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:40:19.44 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-83)

QB「……まさか、戦うつもりかい?」

ほむら「ええ、手持ちの武器ならまだいくつか残っているし」

QB「そんな装備で、倒せるはずが無いじゃないか……」

ほむら「……何を言っているの?」

ほむら「私は、時間を稼ぐだけで良いんでしょう?」

QB「えっ?」


ほむら「……あなたが、その対抗手段とやらを試すまでの時間を」


QB「………!」
157 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:41:26.22 ID:V74mfT1t0 (+2,+12,+0)
158 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:43:14.59 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-83)

QB「……僕を信用するというのかい? 君が?」

ほむら「勘違いしないで」

ほむら「ただ、それしか手が無いだけよ」

QB「わけが……わからないよ」

QB「どうしてそこまで、この時間軸にこだわるんだい?」

QB「君は既に、ワルプルギスの夜に対して大きな知識を得ている」

QB「それを持ち越して、次の機会に活用した方が効率的じゃないか」
159 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:45:10.35 ID:wH/gfdKV0 (+13,+28,+0)
よくわかんねえ
160 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:45:27.71 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-40)

QB「なぜわざわざ、危険な賭けに……」

ほむら「…………」

ほむら「……私の後ろに、まどかが居て」

まどか「………!」

ほむら「彼女を守れる可能性が、少しでもあるのなら……」




ほむら「……そこが私の、戦場だから」





バッ!


161 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:46:47.52 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-95)

………………………………………



まどか「……行っちゃったね」

QB「止めないんだね? ……少し意外だったよ」

まどか「…………」

まどか「……信じてるから」

まどか「ほむらちゃんも、キュゥべえも」

QB「…………」


まどか「……それに、マミさんも」


QB「え?」

まどか「わたし、思ったんだ……わたし達が、この結界に連れてこられた理由はさ」

まどか「……マミさんが呼んだから、なんじゃないかな、って」
162 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:46:49.09 ID:cFBRYI4M0 (+19,+29,-2)
ほむら…
163 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:48:00.65 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-100)

QB「マミが、僕らを……?」

まどか「そう……ワルプルギスの夜じゃなくて、この、マミさんが」


まどか「ワルプルギスの夜を止めてもらいたくって……呼んだんじゃないかな?」


QB「…………」

まどか「マミさんはきっと、希望を振りまく魔法少女が見たかっただけで」

まどか「こんな……こんな魔女ができることは望んでない」

まどか「だから、わたしと、ほむらちゃんと、キュゥべえに……」

まどか「……助けてもらうために、呼んだんじゃないかな?」
164 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:49:48.09 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-71)

まどか「だから、キュゥべえなら……絶対できるよ!」

まどか「マミさんを、助けてあげられるよ! きっと!」



まどか「……わたしは、そう信じてるから」



QB「……君の言うことは、いつもそうだね」

QB「不確かで、想像の域を出ない夢物語ばかりだ」
165 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:52:42.63 ID:xWxN8pHX0 (+90,+30,-47)

まどか「…………」

QB「……でも」


QB「その確率も……0じゃないね」


まどか「……っ!」

QB「こんな状況、最初で最後だろうし……」




QB「……僕も賭けてみようか、その希望に」



……………………………………………………
166 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:55:20.37 ID:xWxN8pHX0 (+90,+30,-73)


――ドガッ!



ほむら「くっ……! うあああっ!!」ゴロゴロ…



ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハ…」



ほむら「はあっ、はあっ……ぐっ!」スクッ

ほむら「……まだ、終わらないわよ」ジャキッ!



ドガガガガガガッ!
167 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:56:38.73 ID:cFBRYI4M0 (-25,-15,+0)
168 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:56:38.99 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-81)

ほむら(……ここで終わるなんて、そんなの認めない!)ポイッ



ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハ…」



ほむら(私はまどかを助けて……一緒に、幸せに生きたい!)ズッ…


……ジャキンッ!


ほむら(助けられればそれで良いなんて、そんなの嘘)カチッ


ガガガガガガガガガッ!


ほむら(やりたいことも、話したいことも……まだ一杯ある!)ポイッ
169 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:57:01.38 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-78)

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハ…」


ほむら(終わるどころか、まだ始まってすらいないのに!)ズッ…


ジャキンッ!


ほむら(同じ所をぐるぐる回り続けるのは……もううんざりよ)バッ!



ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハ…」




ほむら「だから今! ここで!……あなたを倒す!」ジャキッ



ドガンッ!


170 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:58:23.66 ID:/fO7kYVp0 (+12,+24,+0)
ほむう
171 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:58:55.65 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-128)

…………………………………………………

――病院



まどか「……でもキュゥべえ、どうやってワルプルギスの夜を倒すつもりなの?」

QB「……ワルプルギスの夜は、マミが聞かされた物語を元に世界を塗り替えている」

QB「でもおそらく、その物語が完結する前に……彼女は魔女になってしまったんだろう」

QB「だから最後にどう振舞っていいのかわからず、永遠に回り続けているのさ」

まどか「あ……じゃあ、そのお話を完結させれば」


QB「……それに沿った内容に、行動を変化させられるかもしれない」


まどか「なるほど……それなら、なんとかなるかも!」

QB「……でも、これには問題があってね」
172 : 以下、名無しにか - 2012/02/26(日) 23:59:24.41 ID:xWxN8pHX0 (+95,+30,-160)

QB「彼女にこの物語を語って聞かせていたのは……あくまで医師のキュゥべえだ」

QB「僕は、その代替物としては不十分かもしれない」

まどか「あ……」

QB「そもそも、マミが僕の作ったストーリーを受け入れてくれるかもわからないのに」

QB「感情もろくに無い僕が、物語を作るなんて……」

まどか「……わたしが、代わりに考えようか?」

QB「駄目だろう……あくまで、キュゥべえが語った物語でないと意味がない」

まどか「そっか……」


QB「……でも、やるしかないさ」ピョン


まどか「……うん、そうだね」



QB「じゃあ、始めるよ」スッ…

173 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:00:14.24 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-60)

―――――――――――――――



僕は、だらんと投げ出されたままになっているマミの手に、前足を載せた。

その瞬間、マミの人差し指が三回動く。

確か……これは、キュゥべえへの挨拶だ。

彼女は、僕が語り始めるのを待っているんだろう。


……本物のキュゥべえなら、きっとすぐに語り出せたに違いない。

彼女の頭を優しくなでてやったりしたに違いない。

でも情けないことに、僕は頭の中でストーリーをまとめるのに精一杯だった。

174 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:00:35.16 ID:zlNEkD4Z0 (+30,+30,-93)

思えば、僕はマミに対して何もしてこなかったね。

マミだけじゃない、他の魔法少女にもそうだ。

何もせず、語らず……ただ淡々と、仕事をこなしてきた。

僕は今、そのツケを払わされているのかな?


契約したばかりのころ……夜眠れずに、僕の所に来た君に。

それこそ毎日、物語でも語って聞かせればよかったのかな?

そうすれば……君たちの感情というものを、少しは理解できたのかな?


……そんなこと、今更後悔したって仕方が無いか。
175 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:01:23.40 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-70)

よし、内容は大体決まった。

後は、語って聞かせるだけだ。


僕は筆のような形をした尻尾を使って、マミの小さな手のひらに文字を書き始めた。

テレパシーでは意味がない。

キュゥべえはこうやって彼女と会話していたんだから。



――やあ またせたね

――さびしかったかい?



マミの指先が、小さく二回、震えた。
176 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:01:48.91 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-82)

―――――――――――――


……さて、お話の続きをしようか。


時を止める黒い魔法少女、ほむらは、ついに最大の魔女の元にたどり着いた。

その名はワルプルギスの夜。

魔法少女の、最大にして最後の敵さ。


なのに、戦える魔法少女はほむらだけだった。

他の魔法少女たちは皆戦えなくなり、倒れてしまっていたんだ。

皆の中で一番強かった、まどかでさえね。


―――――――――――――
177 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:02:16.27 ID:BMl1M5sU0 (+45,+30,-60)


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハ…」



ほむら「……っ、あ」ヨロッ

ほむら(次の、武器を……)ズッ…

ほむら「……え?」


ほむら「もう……武器が、無い?」


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハ…」スイッ…


ほむら「……っ!」
178 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:02:40.84 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-95)

―――――――――――――


……勝てないと思うかい?

そうだね、ほむらは一番弱い魔法少女だったから、そう思っても無理はないね。

体が弱くて、内気で、泣き虫で、すぐに逃げ出して……いつもまどかの後ろに隠れていて。

唯一、戦うための武器を持っていない魔法少女……それがほむらだった。


……でもね。 それは彼女の本当の姿じゃなかったんだ。

戦えないまどかを背に、堂々と敵に立ち向かった彼女は……


その時初めて、真の魔法少女になった。


―――――――――――――
179 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:03:06.00 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-75)


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハ…」ズオオオ…



ほむら「っ!?」

ほむら(……まずい)

ほむら(病院のある方に……向かってる!)



ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハ…」



ほむら「……だ、め」ヨロッ

ほむら「あそこには……まどかが居るのに……っ!」



――カッ!



ほむら「……っ!?」パアアアア…
180 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:03:28.80 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-107)

―――――――――――――



……背中には一対の巨大な翼が生え、左手には盾の代わりに弓を持っている。

本当のほむらは、まるで天使のような姿をしていた。


もう時を止める必要も、巻き戻す必要もない。 他人から借りた武器も必要ない。

ただ、目の前の敵に矢を放てば良い。


なんたって彼女は、絶望の中にいる魔女を救い、人々に希望を振りまく――




――魔法少女なんだからね!



―――――――――――――
181 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:05:41.05 ID:uDDEM7Ry0 (+2,+12,+0)
182 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:06:02.99 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-59)

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハ… ハハ」


ワルプルギスの夜「…………ハ?」


ほむら「…………」バサッ…


ワルプルギスの夜「アハ… ハハハハハハハ!」


ゴッ!


ほむら「…………」グッ…



ドガガガガガガガガガガッ!!



ワルプルギスの夜「…………!?」ビキビキビキッ!

183 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:06:10.63 ID:6fgu5+NU0 (+18,+28,-2)
おお…
184 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:06:36.20 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-45)

ワルプルギスの夜「……アハハ……」フラッ…

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハッ!!!」ゴッ!!

ほむら「…………」



ほむら「……はっ!」バサッ!



ブワッ!!



ワルプルギスの夜「ハ………」グラッ…



…ズズン


ほむら「……次で最後よ」グッ…

185 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:07:05.93 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-39)

ワルプルギスの夜「ハ……ハ……」


ほむら「ワルプルギスの夜……」ググッ…

ほむら「……いえ、巴マミ」ギリギリギリッ…


ワルプルギスの夜「……ハ……」


ほむら「あなたも、今までずっと一人で……辛かったでしょうね」
186 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:07:48.66 ID:BMl1M5sU0 (+45,+30,-44)

ワルプルギスの夜「…………………」

ほむら「……だから」


…ギリッ


ほむら「……もう、これで最後にしましょう」


ワルプルギスの夜「………………フフ」





ほむら「……ティロ・フィナーレ!!」バッ!





――バキッ!!



187 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:07:54.64 ID:GHHX/VGy0 (+29,+29,-13)
なんと言うご都合主義
だが、それも良い
188 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:08:01.64 ID:6fgu5+NU0 (+19,+29,-1)
マミさん…
189 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:08:36.68 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-83)

―――――――――――――



ほむらの放った最後の矢は、ワルプルギスの夜を粉々に砕いた。


彼女はついに、その親友を守りぬいたのさ。

僕には想像もつかないけど、二人にはこれからきっと……幸せな未来が待っているんだろうね。



……これでおしまいだ。



そう、これでこの話は終わり。 フィナーレだよ。

ああ……ありがとう。



君に会えてよかったよ、マミ。


―――――――――――――
190 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:09:05.63 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-115)

まどか「……っ!」

まどか「ほむらちゃん……すごい、天使みたい……」


QB「どうやら、成功したようだね」ヒョコッ

まどか「キュゥべえ!」

まどか「……マミさんは?」

QB「一応納得してくれたよ」

QB「陳腐で、打ち切りみたいな終わり方だけど……」


QB「……一応ハッピーエンドだから、許すってさ」


まどか「……キュゥべえは――」



…グラッ

191 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:09:09.40 ID:c4dRw/Z+0 (+19,+29,-18)
このてぃろふぃなーれは物理
192 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:09:30.82 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-101)

まどか「っ!? ……な、何? 今の」

QB「大丈夫さ、もうワルプルギスの夜は居なくなった」

QB「今の揺れは、この結界が揺らいだために起こっただけだよ」

まどか「揺らいだって……もしかして、ここは」


QB「ああ……もうすぐ崩壊するんじゃないかな」


まどか「!!」

QB「主人を失ったんだ、当然だろう?」

まどか「で、でも……そしたら、マミさんは?」
193 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:09:34.98 ID:xUjeUB3x0 (+19,+29,-11)
クアンタムバースト!
194 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:10:07.90 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-86)

QB「この時間軸ごと、無かったことになるだろうね」

まどか「…………」

QB「仕方ないさ……ワルプルギスの夜を生み出した時点で、いつかはこうなる運命だった」

QB「それでも、最後に君たちに会えて幸せだっただろう」

まどか「そう、かな……」

QB「どうせ確認する時間なんて無いんだ、そう思っておけばいいさ」

まどか「……もう、すぐそういうこと言うんだから」
195 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:10:31.38 ID:BMl1M5sU0 (+45,+30,-37)


QB「僕の言葉に変な期待をしないほうが良いよ」

まどか「ふふ……わかってるよ」


…グラッ


まどか「あ、また……」

QB「……そろそろ、時間切れだね」
196 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:10:55.09 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-129)

まどか「…………」

QB「さあ、君ももう行くといい」

まどか「……え?」

QB「多分何の害も無いとは思うけどね」

QB「一応、ほむらの近くに居た方が安全だろう……」

QB「今の彼女なら、何が起ころうとも危険は無いはずだから」

まどか「いや……そうじゃなくて」

まどか「キュゥべえは……? 一緒に来ないの?」

QB「……当たり前じゃないか」

QB「僕はあくまで、マミの願いによって生み出された存在……いわば役者側なんだから」



QB「この世界と……マミと共に、消えるよ」

197 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:11:22.61 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-64)

まどか「……っ!」

QB「……わけがわからないね、どうして君がそんな顔をするんだい?」

QB「これでもう、魔法少女が生まれることは無い……」

QB「……君にとっては喜ばしいことだろう?」

まどか「……いじわる」

まどか「そんな風に、思えるわけ……ないじゃない」

QB「…………」

まどか「……うっ、ぐすっ……」


…グラッ

198 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:11:46.50 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-92)

QB「……まどか」

QB「もう、僕のことなんて忘れてしまったほうが良い」

まどか「………!」

QB「僕は所詮、君たちの敵だ……覚えていたってどうにもならないよ」

まどか「そんなこと……」

QB「事実さ」

QB「君がどれだけ僕のことを知ろうとそれは変わらない」

QB「僕が契約をしてきたことが、無かったことになるわけじゃない」

まどか「…………」
199 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:12:11.01 ID:BMl1M5sU0 (+50,+30,-149)

QB「……そんなことよりも、君は先のことについて考えるべきだ」

まどか「え……?」

QB「これからどうやって生きていくのか、困難に当たったらどうすればいいのか」

QB「それを、考えていくんだ」



QB「それこそ……僕やマミには、もう出来ないことなんだからね」



まどか「……あっ」

QB「都合のいい奇跡や魔法は使えなくなるよ」

QB「でも君には良い友人も居るし、歩くことも話すこともできる」

QB「……もう、インキュベーターなんて必要ないんだ」

QB「そうだろう? まどか」


まどか「……うん!」グシグシ
200 : 以下、名無しにか - 2012/02/27(月) 00:12:48.25 ID:BMl1M5sU0 (+45,+30,-39)


…グラッ


QB「……わかったのなら、もう行くんだ」

まどか「うん……」




まどか「……ばいばい、キュゥべえ」


QB「……さようなら、まどか」




タッ タッ タッ タッ タッ タッ…



…………………………

…………………

………
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