元スレQB「少しくらい、本当の奇跡が起こってもいいじゃないか」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
ある病室のベッドに、一人の少女が眠っていた。
正確には眠っているわけじゃない。
意識はちゃんとあって、色々なことを考えていた。
でも彼女は頭に大きな怪我を負っていて、動くことも感じることも、殆ど出来なかったんだ。
目も、耳も聞こえず……真っ暗闇の中。 風が体を撫でる感覚と、その匂い。
彼女を死体だと勘違いしたハエが体を這う感触。 一日一回、看護師が体の位置を直していく感覚。
その手を握る者ももう居ない彼女にとっては、それが世界のすべてだった。
彼女は途方も無い、退屈な時間の中で……ただ夢を見ていた。
共に戦う仲間、生きる目的、大切な家族。 そのすべてがある世界を……
……つまり幸せな日常を、彼女は夢想していた。
闇の中、一人孤独に……ずーっと。
――――――――――――――――
2 = 1 :
――――――――――――――――
タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ
まどか「はっ、はっ、はっ、はっ……」
タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ…
まどか「はっ、はっ、はっ……はあ……」
EXIT
まどか「………?」
コッ コッ コッ コッ コッ…
3 = 1 :
ガチャッ… ガチャンッ
まどか「んっ……く」
まどか「……あっ!」
ほむら「………!」
バッ!
6 = 1 :
ほむら「――っ!」
ほむら「―――ぁっ!!」
まどか「ひどい……」
QB「……彼女には荷が重すぎたと思うかい?」
QB「でも、彼女も覚悟の上だろう」
ほむら「――っ!」ググッ
まどか「そんな、あんまりだよ!」
まどか「こんなのってないよ!」
7 = 1 :
ほむら「―――ぁ……」
まどか「……っ!」
ほむら「――――っ!!!」
QB「……諦めたらそこまでだ」
まどか「あっ……」
QB「でも大丈夫、彼女ならきっと運命を変えられる」
QB「避けようのない滅びも、嘆きも」
QB「すべて覆すさ……」
QB「……そのための力が、彼女には備わってるんだから」
まどか「……本当なの?」
8 = 1 :
まどか「こんな状況でも……本当に何かできるの?」
まどか「この結末を変えられるの?」
QB「もちろんさ!」
QB「だから僕と契約して……魔法少女になったんだろう?」
―――――――――
10 :
面白そうなんだけど何が起きてるかわからない…
11 = 1 :
まどか「……ふあ」パチッ
まどか「…………」
まどか「はあ……夢オチ?」
QB「うう……」
QB「……まどか?」モゾモゾ
まどか「ひゃっ!?」ビクッ
12 :
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304834183/1
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SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QBの魔法少女全員陵辱姙娠出産誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QB「魔法少女は産む機械」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329540530/
13 = 1 :
QB「何をそんなに怯えているんだい……」
QB「……というか、随分早起きだね?」
まどか「あ、ごめん……」
まどか「なんか、変な夢見ちゃって」
QB「ふーん? 僕はまだ眠いっていうのに……」ゴロゴロ
QB「君があんまり強く抱きしめるから、苦しくて起きちゃったじゃないか」
まどか「……ごめんなさい」ショボン
15 = 1 :
QB「まあいいさ……ふわあ」
QB「僕は二度寝するけど、君はうっかり寝過ごさないようにね……」
QB「……くう……くう……」スヤスヤ
まどか「……相変わらず早いなあ」
まどか「…………」
まどか「……でも、なんであんな夢見たんだろう?」
まどか「あれ、ほむらちゃんだよね……」
まどか「夢に見るほど気になってるのかなあ? うーん……」
まどか「……ま、いっか」
………………………………
16 = 1 :
――朝 まどか宅
テレレッテレーン♪ オハヨウゴザイマス…ニュースノジカンデス…
達也「うー……」キュムッ
達也「……あっ!」スポンッ!
コロンッ…
詢子「おっと!……ってあれ?」
詢子「おかしいなあ……確かにトマトが落ちたと思ったんだけど……」キョロキョロ
まどか「あーっ……見間違いだよきっと!」アタフタ
17 = 1 :
詢子「? そう、かな……」
まどか「やだなあ、まだ寝ぼけてるんだね……」ガシッ
QB『わっ、なんだいまどか? 急に尻尾を掴まないでよ』
まどか『……もう! 落ちたもの勝手に食べないでよ!』
18 = 1 :
QB『失礼な、ちゃんと落ちる前にキャッチしたよ』
まどか『そういう問題じゃないよ! バレたらどうするの?』
QB『見えないから平気さ……きゅっぷい』
まどか「はあ……」
知久「まどか? さっきからうつむいて、どうしたんだい?」
まどか「えっ?」
知久「不味かったかな……?」
まどか「いや、全然! 美味しいよ!」モグモグ
知久「……そうかい? なら良かった」
19 = 1 :
ツギノニュースデス… サクバンオキタジコデダンジョフタリガ…
詢子「おっ、もうこんな時間か……」
チュッ チュッ パンッ!
詢子「……よし! それじゃ、行ってくる!」
まどか・達也・知久「「「いってらっしゃーい」」」
知久「……さ、まどかも急がないと」
まどか「えっ? あ、うん!……はむっ」モクモク
QB『急いでるなら、それ僕が食べてあげようか?』
まどか『いいよ……食いしん坊だなあ』
QB『きゅっぷい!』
………………………………
21 :
黙って見守る
22 :
最初の部分でシャルロッテが頭に浮かんできた
23 = 1 :
――通学路
さやか「……あっはははははは!!」
まどか「えっ!? なんで笑うの?」
さやか「いやー、だって……そんなに転校生のことが好きか!ってさ」
仁美「まあ……やっぱりそういうことでしたのね」
まどか「違うよ、そんなんじゃないって……」
仁美「いいえ! これは言い逃れできません」
仁美「夢は人の願望を反映すると言いますからね」
まどか「そんな……」
QB「……ところで君たち、僕の扱いについては何も疑問を持たないのかい?」
24 = 1 :
さやか「え? そんなに違和感ないけど」
仁美「そうですね、それはそんなに……」
QB「……落ち着いてくれさやか、僕がそんな、怪しい契約とかするように見えるのかい?」
さやか「見えるけど」
仁美「見えますね」
まどか「まあ……ちょっと怪しい感じはするね」
QB「………!」ガーン
QB「……き、君たちはいつもそうだよ」
QB「地球外から来たというだけで、やれ侵略者だの、外敵だのと……」
さやか「あーあ、また始まっちゃった」
25 = 1 :
QB「……大体おかしいよ、なぜ自分より高度な文明をもった生物を冷徹だと思い込むんだい?」
QB「技術が発展すれば、それだけ人の心も充実するに決まっているじゃないかもう……」
まどか「ご、ごめんねキュゥべえ……」
さやか「まあ、その……何? 魔法少女っての?」
さやか「なんかすごそうな感じだし、それとキュゥべえを結びつけるのは当然でしょ」
まどか「そうだよ! ほら、テレパシーとかできるし!」
QB「……本当にそう思ってるかい?」ジトッ
まどか「もちろん!」
QB「なら……いいけどさ」キュップキュップ
さやか(うわ面倒くさ)
26 = 22 :
あれ…ワカメに見えている…
27 = 1 :
QB「ほらほら、早く行かないと遅刻しちゃうんじゃないのかい?」ペシペシ
さやか(急に調子乗りだしてるし……)
まどか「あ……そうだね、走ろうか」タッ
仁美「あっ、ちょっと待ってください! まだ話は……!」タッ
さやか「ちょっ、置いてかないでよ……」タッ
ほむら「…………」ジーッ
……………………
28 = 1 :
―――――――――――
……しかし、そんな彼女にも話相手が出来ることになる。
ある時、彼は突然現れて――といっても、周囲の状況が何もわからない彼女にとっては、
何もかもが突然だけど――彼女の手を握った。
彼女は久々に手を握られたことに驚き、それが誰なのかに疑問を持った。
まず彼女は家族を思い浮かべ、次に友人を思い浮かべた。
しかしすぐに、そんな可能性は無いことに気付き……それが医者か、入院患者のものだと結論づけた。
29 = 1 :
それでも、彼女にとって嬉しい客であることは間違いない。
彼女はその、細い指と小さな手のひらの感触を、そこから伝わる体温を、しばらく堪能することにした。
すると彼は、彼女の手を持ち上げ、手のひらに人差し指を当ててくすぐりだした……という風に、彼女は感じただろう。
実際、それが手のひらに文字を書くことで、会話を試みているということに気づくまで何時間も必要だった。
――わかりますか? イエスならからだのどこかをにかいれんぞくでうごかして
彼女はこの最初のメッセージを受け取ると、言われた通りに、わずかに動かせる指先を二回動かした。
彼は了承した、というサインのつもりか、彼女の頭を優しく撫でた。
30 = 1 :
彼女は感動しただろう。 もう二度と出来無いと思っていた他人とのコミュニケーションが、成立したんだから。
しかし、彼はそれくらいでは満足しなかった。
彼は再び彼女の手を取ると、その手のひらに文字を書き始めた。
何を書いたかはわかるだろう? 話が通じることがわかったら、次にすることはひとつ。
自己紹介だ。
――やあ ぼくはキュゥべえ!
―――――――――――
31 = 1 :
――教室
まどか「はあっ、はあっ……」テッテッテッ
まどか「ふう……間に合った」
ほむら「あら、まどか……おはよう」
まどか「へっ? あ……うん、おはよう……」ドキッ
ほむら「……? どうかしたの?」
まどか「い、いや、なんでもないよ!」
ほむら「そう……?」
まどか(うう……みんなが変なこと言うから、意識しちゃうよ……)
32 = 1 :
ほむら(……何かあったのかしら?)
QB「やあ、おはようほむら」ヒョコッ
ほむら(なんだか顔が赤いし、ぼーっとしているし……熱でもあるんじゃ)
QB「……ねえ、ほむら?」
ほむら(そういうことは隠したがる子だし、あまり楽観視するのも……)
QB「ちょっと、無視しないでくれるかな!?」
ほむら「ん?……ああ、居たの」
QB「」
33 = 20 :
しかし文章力が凄いな
35 = 1 :
まどか「ほ、ほむらちゃん……流石にそれはちょっと……」
ほむら「……ごめんなさい」
QB「そ、そうだよ……どうして君はそんなに僕を毛嫌いするんだい」
まどか「わたしもちょっと気になってたな、どうして?」
ほむら「え? どうしても何も……」
ほむら「……気持ち悪いじゃない」
QB「」
ほむら「白に赤ってカラーリング、妙に理屈っぽい口調……」
ほむら「一見無表情で何考えてるかわからないのに、実は面倒くさい性格なのも」
ほむら「なんというか、生理的に無理なのよ」
QB「」フラッ…
36 = 22 :
これは後々解説が必要になるかもしれない
37 :
少し前に流行ったドラえもんの偽最終回ネタか
38 = 1 :
まどか「あ、キュゥべえ!……行っちゃった」
まどか「もう、一度スネるとしばらく直らないんだよ?」
ほむら「ごめんなさい……つい本音が」ファサッ
まどか(全然悪いと思ってない……)
さやか「ふぃー、やっと着いた……って、あ!」
仁美「流石に疲れましたわね……」
さやか「それよりもあれ! 見てよほら!」
仁美「……?」
さやか「まどかが転校生とイチャイチャしてるーっ!」ビシッ
まどか「えっ……」ピシッ
ほむら「はっ……」ビクッ
仁美「なっ……!」
39 :
キマシタワー
40 = 1 :
さやか「いやあ、二人共隅に置けないねえ」ニヤニヤ
仁美「そんなまさか……急展開過ぎますわ!」
ザワザワ… ザワザワ…
まどか「……ち、ちょっとさやかちゃん!? いきなり何言い出すの!」スタスタ
さやか「えーっ、だってー」
まどか「教室の空気がおかしくなってるよ! もう……!」
41 = 1 :
さやか「でも、転校生の夢を見たんでしょ? いいじゃん認めちゃえよー」ツンツン
まどか「それはもういいでしょ!? ほら、ほむらちゃんだって困って……」クルッ
ほむら「…………」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「…………」
さやか「おーい、転校生ー?」フリフリ
ほむら「…………」
さやか「……駄目だ、完全に止まってる」
42 = 1 :
まどか「さやかちゃん……」ジトッ
さやか「いや、これはあたしのせいじゃないし」フイッ
ほむら「…………」
早乙女「はーい、授業始めますよー」スタスタ
早乙女「……ほらそこの三人、イチャついてないで席につきなさい」
まどか「イチャついてませんっ!!」
……………………………
43 = 1 :
――通学路
ほむら「……じゃあ、私はこっちだから」
まどか「うん、また明日ね」
ほむら「……また明日」ニコッ
さやか「ばいばーい」フリフリ
ほむら「……チッ」スタスタ
さやか「えっ」
44 = 1 :
さやか「し、舌打ち……? 何この扱い?」
まどか「あはは……今朝のこと、根に持ってるんじゃないのかな」
さやか「そんなあ……軽いジョークじゃん」ガクッ
まどか「しょうがないよ、自業自得だもん」ニコニコ
さやか「うっ、まどかが黒い……」
QB「……僕の気持ちがわかったかい?」ヒョコッ
さやか「うわっ!?」
45 = 1 :
まどか「いつのまに……」
QB「きゅっぷい」
さやか「……お、脅かさないでよ!」
QB「ふふん……君はこれをちょっと機に反省した方がいい」
さやか「え……?」
QB「邪険に扱われればね、誰だって傷つくのさ……」
QB「……わかるだろう?」ポム
さやか(うっぜえ……)ビキビキ
まどか「ぼ、暴力は駄目だからね……」
46 = 1 :
さやか「……ま、まあね、あたしにも落ち度はあったわ」
さやか「これからはもうちょっと気をつけるって」
QB「そうだね、それがいいよ」キラキラ
さやか「」イラッ
まどか「あ、あー! そういえばさやかちゃん、病院行かなくって良いんだっけ!?」アタフタ
さやか「え?……なんで?」キョトン
まどか「いや……なんか用事なかったっけ?」
さやか「別に無いけど……」
47 = 1 :
さやか「……ああ、そういえば一時期、恭介が入院してたからなー」
さやか「でももう退院したし、行く必要無いよ?」
まどか「え?あれ……そうだったかな」
QB「僕もそうだと記憶してるけど? 最近はもっぱらコンビニだね」
まどか「……そういえばそうだね」
まどか「いつもお菓子とか買い込んでいくけど、どうしたの?」
さやか「えっ? いや、それは……その」
まどか「………?」
48 = 22 :
キュゥべえは感情があるとウザいな
49 = 1 :
QB「……そうだ、そういえばこの前」
QB「君はお菓子の入った袋を抱えて、工場がある方に歩いて行ったね?」
さやか「なっ!? 何であんたが知ってんのよ!」
QB「いやあ、ちょっと尾行しただけでぐきゅっ……」
さやか「この変態宇宙人があ……っ!!」ギリギリギリ
まどか「あー! さやかちゃん、それ以上やったら死んじゃうよ!」
さやか「……ちっ」パッ
QB「ぷはあっ……ひどいよいきなり……」
50 = 1 :
QB「ぼ、僕はただ、暗いところに入って行くから心配しただけじゃないか!」
さやか「だからってついてくる? これだから外道の淫獣は……」
QB「!!」ガーン
まどか「さやかちゃん、そこまでにしてあげて……」
まどか「……それに、わたしもちょっと気になるな」
まどか「そこで何してたの?」
さやか「えっ? それは……えっと」
QB「野良犬でも飼ってるんじゃないのかい?」
さやか「うっ……」ギクッ
まどか「そうなの!?」
QB「……言っておくけど、人間の食べ物を与えるのは良くないよ」
みんなの評価 : ★★
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