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元スレ一夏「ラウラ・ボーデヴィッヒは俺の嫁!」
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千冬「これから私はドイツ軍のもとに赴くことになる」
千冬「お前は家事もできる、それに一生会えないというわけではない」
千冬「一人で生活できるか?」
一夏「……千冬姉」
千冬「なんだ、気になることがあるのなら今のうちに聞いておけ」
一夏「俺も……俺も、連れて行ってほしい」
千冬「……ほう」
千冬「聞いておこう、それはなぜだ?」
一夏「たった一人の肉親である千冬姉と離れたくない」
一夏「……そんな理由じゃ、ないよ」
千冬「……」
千冬「お前は家事もできる、それに一生会えないというわけではない」
千冬「一人で生活できるか?」
一夏「……千冬姉」
千冬「なんだ、気になることがあるのなら今のうちに聞いておけ」
一夏「俺も……俺も、連れて行ってほしい」
千冬「……ほう」
千冬「聞いておこう、それはなぜだ?」
一夏「たった一人の肉親である千冬姉と離れたくない」
一夏「……そんな理由じゃ、ないよ」
千冬「……」
一夏「……俺さ、小さいころから千冬姉にお世話になりっぱなしだった」
一夏「今まで千冬姉が一人で俺を育ててきてくれた」
一夏「何度も助けられたんだ……そして、今回も」
一夏「俺のせいで千冬姉の連覇がかかったモンド・グロッソ決勝戦は不戦敗」
千冬「一夏、それはお前が気に病むことでは」
一夏「千冬姉」
千冬「む……すまん」
一夏「不戦敗の理由は公表されていないんだろ?」
一夏「ただ、優勝候補筆頭と言われた千冬姉が決勝戦に現れなかったのは対戦相手を恐れて逃亡したからなのか」
一夏「そんな憶測が立てられる始末。真実は、俺が何者かによってとらえられ監禁されていたところを千冬姉が助けに来た」
一夏「……いやなんだよ、守られているだけなんて嫌だ」
一夏「傲慢かもしれない。そして俺にISは使えないし、生身で勝てるはずがないのかもしれない。
けれど俺が―――俺が守りたいんだよ」
千冬「……ふぅー」
一夏「お願いだよ千冬姉。俺……強く、なりたいんだ」
千冬「知ってのとおりISは女にしか使えない。そしてそれがこの女尊男卑という世界を描いている」
千冬「当然お前はドイツ軍のIS部隊ではなく一般的な軍で訓練を受けることになる」
千冬「お前は……そうだな、剣道をやっていたとはいえ現役の軍人や訓練生に比べて見劣りするのは当然だ」
千冬「比喩ではなく血反吐を吐く思いをすることになるだろう」
千冬「……それでもお前は、私とともにドイツへ渡りたいか?」
一夏「愚問だよ、千冬姉」
千冬「……そうか」
千冬「ならばすぐ支度をしろ。生活必需品は軍から支給されるはずだ、必要最低限のものだけ詰め込め」
千冬「あちらには私から話をつけておく。心配するな」
一夏「……ああ、急いでやってくるよ!」タタタッ
千冬「……」
千冬「本当、私の愚弟は」
千冬「ひたむきで、まっすぐで―――人の心をこんなにも揺さぶる」
一夏「千冬姉ー! 準備できたぜー!」ドタドタ
千冬「束、お前の発明は世界を揺るがしたが……」
千冬「私の弟はそう簡単には揺らがないぞ?」ニヤリ
一夏「あれ千冬姉、今なんか言った?」
千冬「いや、なんでもないさ」
千冬「それより一夏」
一夏「なんだ? 早く行こうぜ千冬姉!」
千冬「……出発は3日後だ」
一夏「……えっ」
千冬「あちらには私から話をつけておく。心配するな」
一夏「……ああ、急いでやってくるよ!」タタタッ
千冬「……」
千冬「本当、私の愚弟は」
千冬「ひたむきで、まっすぐで―――人の心をこんなにも揺さぶる」
一夏「千冬姉ー! 準備できたぜー!」ドタドタ
千冬「束、お前の発明は世界を揺るがしたが……」
千冬「私の弟はそう簡単には揺らがないぞ?」ニヤリ
一夏「あれ千冬姉、今なんか言った?」
千冬「いや、なんでもないさ」
千冬「それより一夏」
一夏「なんだ? 早く行こうぜ千冬姉!」
千冬「……出発は3日後だ」
一夏「……えっ」
一夏「だ、だってさっき『これから』って」
一夏「しかも、いかにも行きそうな雰囲気だっただろ!?」
千冬「『これから』とは言ったが『今から』とは言ってないぞ」
千冬「雰囲気に関しては数日後に渡独を控えて弟1人を残す心境ともなれば顔に出るだろう」
千冬「だからその荷物を降ろして友達に短い間の別れでも告げて来い」ペシッ
一夏「Oh...」
一夏「と、とりあえず挨拶回りしてくる……」
がちゃっ
千冬「はぁ……まったくあやつは」
千冬「だが、まぁ」
千冬「(……少し抜けているところもまた、一夏に友人が多い理由でもあるのかもしれんな)」クスッ
~ドイツ~
一夏「(千冬姉のおかげで俺は特例として訓練を受けられることとなった)」
一夏「(だからと言って訓練に手心を加えてくれるわけでもない)」
一夏「(そして俺だって手を抜こうなんて考えていない)」
一夏「(けど、剣道で少し鍛えただけ、しかもしばらくはバイトしかしていないこのなまった身体じゃあ……)」
一夏「ぐっ……きっつ……」
一夏「(筋肉痛によって僅かでも体を動かすと激痛が走る)」
一夏「(歩くこと、そして立ち上がることすら躊躇われるほどだ)」
一夏「(正直訓練についていけたことが奇跡なレベルで)」
一夏「(食事も喉をほとんど通らない……が食べないと体がもたない)」
一夏「う……」ごくんっ
一夏「……はぁ」
一夏「(千冬姉のおかげで俺は特例として訓練を受けられることとなった)」
一夏「(だからと言って訓練に手心を加えてくれるわけでもない)」
一夏「(そして俺だって手を抜こうなんて考えていない)」
一夏「(けど、剣道で少し鍛えただけ、しかもしばらくはバイトしかしていないこのなまった身体じゃあ……)」
一夏「ぐっ……きっつ……」
一夏「(筋肉痛によって僅かでも体を動かすと激痛が走る)」
一夏「(歩くこと、そして立ち上がることすら躊躇われるほどだ)」
一夏「(正直訓練についていけたことが奇跡なレベルで)」
一夏「(食事も喉をほとんど通らない……が食べないと体がもたない)」
一夏「う……」ごくんっ
一夏「……はぁ」
一夏「(最初は周囲とは言語の違いでコミュニケーションもろくにとれなかったが、
今では日常会話程度なら難なくこなせるようになった)」
一夏「(というか短期間で覚えないと千冬姉にどやされるからな)」
一夏「(おかげで友達というか、悪友というか……同期生に知り合いは多くなった)」
一夏「さて、部屋に戻るか」
一夏「……」スタスタ
一夏「……ん?」ピタッ
一夏「あれ……は……?」
千冬「あれはISだ。ドイツ製のな。試作機だからまだ1機しかないが」
一夏「千冬姉!」
千冬「ふむ、なかなか精悍な顔つきになったな。ドイツ語も喋れているようだし……その調子で頑張れ」
一夏「ああ」
一夏「……ところで千冬姉」
千冬「ん? なんだ」
一夏「(千冬姉の隣で俺をずっと睨みつけているその娘は……)」ヒソヒソ
千冬「あぁ紹介するのを忘れていた。私が指導するIS部隊の隊長だ」
千冬「ボーデヴィッヒ、これが私の弟だ」
ラウラ「……貴様か」
一夏「え?」
ラウラ「貴様がッ、教官の功績に泥を塗った男か……っ!」
一夏「っ……ああ、そうだ」
千冬「一夏……」
ラウラ「ふん……。教官、本日はこれにて失礼します」
千冬「あ、ああ。また明日」
ラウラ「はい、では。お疲れ様でした」クルッ
千冬「ん? なんだ」
一夏「(千冬姉の隣で俺をずっと睨みつけているその娘は……)」ヒソヒソ
千冬「あぁ紹介するのを忘れていた。私が指導するIS部隊の隊長だ」
千冬「ボーデヴィッヒ、これが私の弟だ」
ラウラ「……貴様か」
一夏「え?」
ラウラ「貴様がッ、教官の功績に泥を塗った男か……っ!」
一夏「っ……ああ、そうだ」
千冬「一夏……」
ラウラ「ふん……。教官、本日はこれにて失礼します」
千冬「あ、ああ。また明日」
ラウラ「はい、では。お疲れ様でした」クルッ
一夏「……」
千冬「……一夏」
一夏「いいよ、事実だ」
一夏「(だから、だからこそ俺はここに来たんだ)」
一夏「(あいつを見返してやれるほどの強さが欲しい―――)」
一夏「(―――身体も、精神[こころ]も)」
一夏「ところで千冬姉、あのISを近くで見てみたいんだけど……いいかな」
千冬「ふむ……まぁ私の目があるならば大丈夫だろう」
千冬「触れたところで壊れる代物でもないし、そもそも男に動かせる代物でもないしな」
一夏「ありがとう」
一夏「……」
一夏「これが……IS<インフィニット・ストラトス>……」ゴクリ
千冬「……一夏」
一夏「いいよ、事実だ」
一夏「(だから、だからこそ俺はここに来たんだ)」
一夏「(あいつを見返してやれるほどの強さが欲しい―――)」
一夏「(―――身体も、精神[こころ]も)」
一夏「ところで千冬姉、あのISを近くで見てみたいんだけど……いいかな」
千冬「ふむ……まぁ私の目があるならば大丈夫だろう」
千冬「触れたところで壊れる代物でもないし、そもそも男に動かせる代物でもないしな」
一夏「ありがとう」
一夏「……」
一夏「これが……IS<インフィニット・ストラトス>……」ゴクリ
一夏「千冬姉が使っていたのは見たことがあるけど」
一夏「間近で見るとやっぱ違うな」
千冬「個体差もあるが、単純にデザインは各国によって特徴が出るからだろう」
一夏「綺麗だな……」スッ
ぴとっ
一夏「なんっ……!?」
キィン……
千冬「な……どうなっている、なぜISが起動しているんだ……!?」
一夏「あ――――――」
一夏「(これは……)」
一夏「(おびただしい数の情報が俺の脳を刺激する)」
一夏「(まるで長年熟知したように理解し、把握できる)」
一夏「俺……ISを起動させたのか?」
千冬「正直信じられんが、どうやらそのようだな」
一夏「間近で見るとやっぱ違うな」
千冬「個体差もあるが、単純にデザインは各国によって特徴が出るからだろう」
一夏「綺麗だな……」スッ
ぴとっ
一夏「なんっ……!?」
キィン……
千冬「な……どうなっている、なぜISが起動しているんだ……!?」
一夏「あ――――――」
一夏「(これは……)」
一夏「(おびただしい数の情報が俺の脳を刺激する)」
一夏「(まるで長年熟知したように理解し、把握できる)」
一夏「俺……ISを起動させたのか?」
千冬「正直信じられんが、どうやらそのようだな」
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千冬「……一夏、明日から貴様はIS部隊に異動だ」
一夏「えっ?」
千冬「いくら肉体を鍛えても初戦は人間、ISには勝てん。……強くなりたいのだろう。守りたいのだろう?」
一夏「千冬姉……ありがとう」
千冬「私の指導は厳しいぞ。覚悟しろよ?」ニヤリ
一夏「おう!」
一夏「今日付けでIS部隊へ移動となった織斑一夏です。よろしくお願いします」
シュヴァルツェ・ハーゼ(通称黒ウサギ隊)『……』
一夏「(……気まずいっ)」
ラウラ「……隊長のラウラ・ボーデヴィッヒだ」スッ
一夏「(握手……?)」
一夏「よろしくお願いしま―――」
ギリリッ
一夏「あぐっ……!?」
一夏「えっ?」
千冬「いくら肉体を鍛えても初戦は人間、ISには勝てん。……強くなりたいのだろう。守りたいのだろう?」
一夏「千冬姉……ありがとう」
千冬「私の指導は厳しいぞ。覚悟しろよ?」ニヤリ
一夏「おう!」
一夏「今日付けでIS部隊へ移動となった織斑一夏です。よろしくお願いします」
シュヴァルツェ・ハーゼ(通称黒ウサギ隊)『……』
一夏「(……気まずいっ)」
ラウラ「……隊長のラウラ・ボーデヴィッヒだ」スッ
一夏「(握手……?)」
一夏「よろしくお願いしま―――」
ギリリッ
一夏「あぐっ……!?」
ラウラ「ふん、軟弱だな」プイッ
一夏「ってぇ……」プラプラ
千冬「ボーデヴィッヒ」
ラウラ「申し訳ありません。どれほどの力量があるのかと」
一夏「ともかく、よろしくお願いします」
クラリッサ「副隊長のクラリッサ・ハルフォーフ、階級は大尉だ。よろしく頼む」スッ
一夏「は、はい」
一夏「(……あれっ)」
クラリッサ「私は友好の証として差し出した手を捻り上げるようなことはしない」
ラウラ「……ふん」
千冬「さて貴様ら、本日の訓練を始める。織斑、お前は別メニューだ」
千冬「お前はまだ“ISを起動出来た”段階にしか過ぎない。ハルフォーフ、見てやれるか」
クラリッサ「了解しました」
千冬「よし。ほかのやつらは訓練場に集合だ。以上」
一夏「ってぇ……」プラプラ
千冬「ボーデヴィッヒ」
ラウラ「申し訳ありません。どれほどの力量があるのかと」
一夏「ともかく、よろしくお願いします」
クラリッサ「副隊長のクラリッサ・ハルフォーフ、階級は大尉だ。よろしく頼む」スッ
一夏「は、はい」
一夏「(……あれっ)」
クラリッサ「私は友好の証として差し出した手を捻り上げるようなことはしない」
ラウラ「……ふん」
千冬「さて貴様ら、本日の訓練を始める。織斑、お前は別メニューだ」
千冬「お前はまだ“ISを起動出来た”段階にしか過ぎない。ハルフォーフ、見てやれるか」
クラリッサ「了解しました」
千冬「よし。ほかのやつらは訓練場に集合だ。以上」
クラリッサ「では行くぞ、織斑一夏訓練兵」
一夏「はい」
クラリッサ「まずは展開からだが―――」
一夏「ISの機体知識から操作まで……お、覚えることが多すぎだろ……」
一夏「って言うかなんだこれ、電話帳ってレベルじゃねーぞ」
一夏「ま、やらなきゃいけないことならしゃーない、いっちょ頑張るか。うしっ!」パシッ
クラリッサ「(……)」
クラリッサ「(……ふむ)」スッ
一夏「はい」
クラリッサ「まずは展開からだが―――」
一夏「ISの機体知識から操作まで……お、覚えることが多すぎだろ……」
一夏「って言うかなんだこれ、電話帳ってレベルじゃねーぞ」
一夏「ま、やらなきゃいけないことならしゃーない、いっちょ頑張るか。うしっ!」パシッ
クラリッサ「(……)」
クラリッサ「(……ふむ)」スッ
◇
クラリッサ「教官、そろそろ彼を実戦訓練に混ぜても問題ないかと」
千冬「そうだな……知識は一通り、と言ったところか。あとは体験して感覚を掴め」
一夏「はい」
一夏「(いよいよか……)」
一夏「ふぅー……ふっ!」
きぃぃぃん……っ
千冬「ほう、なかなか早いな」
ラウラ「教官」
千冬「なんだ、ボーデヴィッヒ」
ラウラ「折角ですから手合せをさせていただけませんか」
クラリッサ「教官、そろそろ彼を実戦訓練に混ぜても問題ないかと」
千冬「そうだな……知識は一通り、と言ったところか。あとは体験して感覚を掴め」
一夏「はい」
一夏「(いよいよか……)」
一夏「ふぅー……ふっ!」
きぃぃぃん……っ
千冬「ほう、なかなか早いな」
ラウラ「教官」
千冬「なんだ、ボーデヴィッヒ」
ラウラ「折角ですから手合せをさせていただけませんか」
千冬「それはどういった理由でだ?」
ラウラ「彼は以前まで他のドイツ軍兵士と一緒に訓練を行っていたのでしょう、基礎身体能力値は問題ないはずです」
ラウラ「それに教官が先程おっしゃいました、『実戦で間隔を掴め』と」
千冬「……あくまで実戦”練習”だ。初めてISを扱うやつに―――」
一夏「ちふ……織斑教官、俺は構いません。自分の弱さを知る、絶好の機会ですから」
ラウラ「ほう……自覚はあるのか」
千冬「……ならば何も言うまい」
千冬「審判は私が務める。それだけだ……両者、準備はいいか?」
ラウラ「はい」
一夏「はい!」
千冬「では……始めっ!」
ラウラ「彼は以前まで他のドイツ軍兵士と一緒に訓練を行っていたのでしょう、基礎身体能力値は問題ないはずです」
ラウラ「それに教官が先程おっしゃいました、『実戦で間隔を掴め』と」
千冬「……あくまで実戦”練習”だ。初めてISを扱うやつに―――」
一夏「ちふ……織斑教官、俺は構いません。自分の弱さを知る、絶好の機会ですから」
ラウラ「ほう……自覚はあるのか」
千冬「……ならば何も言うまい」
千冬「審判は私が務める。それだけだ……両者、準備はいいか?」
ラウラ「はい」
一夏「はい!」
千冬「では……始めっ!」
一夏「う……」
一夏「あ、あれ? 俺はいったい……」
クラリッサ「ようやく起きたか」
一夏「副隊長?」
一夏「(って俺、膝枕されてる……!?)」
クラリッサ「覚えていないのか? お前は隊長にやられたんだ」
一夏「そうだ、俺あいつと戦って……」
クラリッサ「まぁ無理もない、それほど一方的な戦いだった」
一夏「そう、ですか」
一夏「……まだまだ弱いな、俺」
クラリッサ「気に病むな、新参者にドイツ軍最強がやられるようでは私たちが困る」
一夏「はは、それもそうですね」
一夏「(もっと鍛えなきゃな……)」
一夏「あ、あれ? 俺はいったい……」
クラリッサ「ようやく起きたか」
一夏「副隊長?」
一夏「(って俺、膝枕されてる……!?)」
クラリッサ「覚えていないのか? お前は隊長にやられたんだ」
一夏「そうだ、俺あいつと戦って……」
クラリッサ「まぁ無理もない、それほど一方的な戦いだった」
一夏「そう、ですか」
一夏「……まだまだ弱いな、俺」
クラリッサ「気に病むな、新参者にドイツ軍最強がやられるようでは私たちが困る」
一夏「はは、それもそうですね」
一夏「(もっと鍛えなきゃな……)」
一夏「あの」
クラリッサ「なんだ?」
一夏「IS部隊のではなく、ドイツ軍の……前に所属していたところでの訓練ってうけることはできるんでしょうか」
クラリッサ「……時間さえあれば可能ではあるな」
一夏「なら俺、ちょっと行ってきます」
クラリッサ「どんな努力をするかはお前の勝手だが、身体を壊しては元も子もないことは覚えておけ」
一夏「はいっ。では!」
クラリッサ「なんだ?」
一夏「IS部隊のではなく、ドイツ軍の……前に所属していたところでの訓練ってうけることはできるんでしょうか」
クラリッサ「……時間さえあれば可能ではあるな」
一夏「なら俺、ちょっと行ってきます」
クラリッサ「どんな努力をするかはお前の勝手だが、身体を壊しては元も子もないことは覚えておけ」
一夏「はいっ。では!」
一夏「あ、そういえばなぜ膝枕だったんですか」
クラリッサ「おかしなことを言う。日本の男性はこうされると喜ぶのだろう?」
一夏「……あー、その知識はどこから」
クラリッサ「日本の少女マンガだ」フフン
クラリッサ「不満か?」
一夏「いや、まぁ嬉しいんですけど……」
クラリッサ「なら文句を言うな」
一夏「そうですね。じゃ、今度こそ失礼します」
ぱたん
クラリッサ「……」
クラリッサ「織斑一夏、か……」
クラリッサ「おかしなことを言う。日本の男性はこうされると喜ぶのだろう?」
一夏「……あー、その知識はどこから」
クラリッサ「日本の少女マンガだ」フフン
クラリッサ「不満か?」
一夏「いや、まぁ嬉しいんですけど……」
クラリッサ「なら文句を言うな」
一夏「そうですね。じゃ、今度こそ失礼します」
ぱたん
クラリッサ「……」
クラリッサ「織斑一夏、か……」
◇
一夏「ぐあっ……!」
ラウラ「ふん、まだこの程度か? つまらんな」
一夏「まだまだぁっ!」
黒ウサ1「(うわ……またやってるよ)」ヒソヒソ
黒ウサ2「(頑張るわよね、彼)」ボソボソ
黒ウサ1「(いつもいつも容赦ないよね、隊長は)」
黒ウサ2「(私たちだったらすぐ折れちゃうのに……)」
黒ウサ1「(そういえば知ってる? 彼、一般訓練も受けてるらしいよ)」
黒ウサ2「(え゛っ……私たちシュヴァルツェ・ハーゼの訓練もあるのに!?)」
黒ウサ1「(うん……)」
クラリッサ「貴様ら、何をやっている」
黒ウサ1・2「「す、すみませんっ!」」
クラリッサ「ん……あれは隊長と」
一夏「ぐあっ……!」
ラウラ「ふん、まだこの程度か? つまらんな」
一夏「まだまだぁっ!」
黒ウサ1「(うわ……またやってるよ)」ヒソヒソ
黒ウサ2「(頑張るわよね、彼)」ボソボソ
黒ウサ1「(いつもいつも容赦ないよね、隊長は)」
黒ウサ2「(私たちだったらすぐ折れちゃうのに……)」
黒ウサ1「(そういえば知ってる? 彼、一般訓練も受けてるらしいよ)」
黒ウサ2「(え゛っ……私たちシュヴァルツェ・ハーゼの訓練もあるのに!?)」
黒ウサ1「(うん……)」
クラリッサ「貴様ら、何をやっている」
黒ウサ1・2「「す、すみませんっ!」」
クラリッサ「ん……あれは隊長と」
一夏「うぐっ……」
ラウラ「ふん、雑魚め」スッ…スタスタ
一夏「はぁー……はぁー……げほげほっ」
黒ウサ1「あ……負けちゃった……」
クラリッサ「……」
一夏「あー……ちくしょう……今日も勝てな……かっ……」フラッ
クラリッサ「おっと」ガシッ
一夏「あ……すみません、副隊長……」
クラリッサ「部屋まで肩を貸してやる」
一夏「ありが……とう、ございます」ゲホッ
クラリッサ「……お前は」
一夏「はい……?」
クラリッサ「お前はなぜ、そこまで頑張るんだ」
ラウラ「ふん、雑魚め」スッ…スタスタ
一夏「はぁー……はぁー……げほげほっ」
黒ウサ1「あ……負けちゃった……」
クラリッサ「……」
一夏「あー……ちくしょう……今日も勝てな……かっ……」フラッ
クラリッサ「おっと」ガシッ
一夏「あ……すみません、副隊長……」
クラリッサ「部屋まで肩を貸してやる」
一夏「ありが……とう、ございます」ゲホッ
クラリッサ「……お前は」
一夏「はい……?」
クラリッサ「お前はなぜ、そこまで頑張るんだ」
一夏「……前にも言ったことがあったかもしれませんが俺、強くなりたいんです」
一夏「両親は生まれた時からすでにいなくて、ずっと姉の手一つで育てられてきました」
一夏「俺は姉を尊敬しています。そして今まで育ててもらったことに対する恩返しをしたいのと同時に
今度は俺が千冬姉だけじゃなく“みんな”を」
一夏「みんなを守れるようになりたいんだ、って」
一夏「モンドグロッソで俺が誘拐されて千冬姉の連覇がなくなったのを受けて更に強く、そう感じるようになったんです」
一夏「本当は日本に置いて行かれる予定だったんですが……志願して、こっちに来ました」
クラリッサ「……そうか」
クラリッサ「む、着いたな」ガチャッ
一夏「ありがとうございました。今日はゆっくり休みますよ」ボフッ
クラリッサ「……だが明日からまた、あの過酷な2部訓練をするのだろう?」
一夏「いやっ、まあ、はは……」ポリポリ
一夏「両親は生まれた時からすでにいなくて、ずっと姉の手一つで育てられてきました」
一夏「俺は姉を尊敬しています。そして今まで育ててもらったことに対する恩返しをしたいのと同時に
今度は俺が千冬姉だけじゃなく“みんな”を」
一夏「みんなを守れるようになりたいんだ、って」
一夏「モンドグロッソで俺が誘拐されて千冬姉の連覇がなくなったのを受けて更に強く、そう感じるようになったんです」
一夏「本当は日本に置いて行かれる予定だったんですが……志願して、こっちに来ました」
クラリッサ「……そうか」
クラリッサ「む、着いたな」ガチャッ
一夏「ありがとうございました。今日はゆっくり休みますよ」ボフッ
クラリッサ「……だが明日からまた、あの過酷な2部訓練をするのだろう?」
一夏「いやっ、まあ、はは……」ポリポリ
クラリッサ「……我々シュヴァルツェ・ハーゼ部隊員全員には肉眼へIS補佐ナノマシンが移植してある」
一夏「はぁ……?」
クラリッサ「その影響からか、分泌というと語弊があるかもしれないが唾液には若干のナノマシン―――
そのなかでも身体の治癒能力を高めるものが含まれていてだな」
一夏「……?」
クラリッサ「安心していい、摂取したナノマシンは数時間で排出される」
一夏「あの、要領を得ないんですが」
クラリッサ「つまり―――」
クラリッサ「んっ」チュッ
一夏「んむっ……!?」
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